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バトル・オブ・オリンピア③〜猟兵キャンプ飯

#アスリートアース #バトル・オブ・オリンピア #キャンプ

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●キャンプ飯の鉄人
 ヴェルタール・バトラー(ウォーマシンの鎧装騎兵・f05099)は、アスリートアースでの一大戦争……すなわちバトル・オブ・オリンピアの説明を、猟兵達に一通り行った。
 行った後、真顔でこう言った。
「というわけでキャンプをしましょう」
 ヴェルタールの目が光り、虚空に映像が投影される。
 そこに広がっていた光景は、戦いとは全く無縁そうな……キャンプ場だった。
「ここは『めちゃひなたキャンプ場』。山・川・森。大自然三銃士の揃った、広々としたキャンプ場でございます。なおダークリーガーは一体たりとも存在しません」

 現在ここでは、キャンプを楽しむ人々によって、スーパーキャンプ飯コンテストが開かれている。
 その名の通り、皆でこれぞというキャンプ飯を作り、その中からスーパーキャンプ飯を決めるというコンテストだ。
 BBQ。焼き魚。各種キャンプギアを駆使した、煮・焼・茹で料理の数々。そして焼きマシュマロ。
 人はそれらをキャンプ飯と呼ぶ。

 めちゃひなたキャンプ場には、他の一般のお客さんもいる。猟兵達の作ったキャンプ飯を味見して、審査員的にリアクションを返してくれるようだ。
 食材や道具は、現地調達することもできるし、持参したものを使ってもいい。

「キャンプ飯を作る事が、必ずや勝利へとつながる、それは確定事項です」
 キャンプ飯とは、無限の可能性を秘めた概念。その中には、世界を救うと因子も含まれているという事なのだろう。
 今こそ、様々な世界を冒険する猟兵の経験や、食材、調理方法が役立つとき。誰もが美味いと唸る、立派なキャンプ飯を作り上げるのだ。
 全ては、なんかこう、アスリートアースを救うために!


七尾マサムネ
 日常感強めのシナリオですが、これもれっきとした『バトル・オブ・オリンピア』の戦争シナリオです。

●プレイングボーナス
 めちゃスゴいキャンプ飯を作って披露する。

 それでは皆さまのご参加、お待ちしております!
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第1章 日常 『キャンプ飯コンテスト』

POW   :    豪快なキャンプ飯を披露する

SPD   :    お手軽なキャンプ飯を披露する

WIZ   :    かわいいキャンプ飯を披露する

イラスト:真夜中二時過ぎ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ティエル・ティエリエル
キャンプ飯の時間だー☆
ふふーん。ボクもキャンプやったことあるからすごいの披露しちゃうぞ♪

今日持ってきたのは……じゃじゃーん!ライオンくん用のドラゴンの骨付き肉だよ♪
これを焚き火の上でじーっくりと……ぬぬぬー、ま、回すのが結構大変だ!!
わわっ、焚き火も消えそうになってるから薪も追加してっと、忙しい(><)

結構たいへんだったけど、てってれー、上手に焼けたぞ☆
ほらほら、ライオンくんも審査員も召し上がれだよ♪



 その日、『めちゃひなたキャンプ場』は、めちゃにぎわっていた。
 にぎわいの一翼を担うのは、ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)。
「キャンプ飯の時間だー☆」
 ティエルの周りでは、参加者達が、調理の準備に取り掛かっている。
 キャンパーはもちろん、料理方面で腕に覚えのある人も加わり、混戦模様。
 そんな中でも、ティエルはマイペース。
「ふふーん。ボクもキャンプやったことあるからすごいの披露しちゃうぞ♪」
 ティエルは、自信たっぷりで『あるもの』を取り出した。
「じゃじゃーん! ライオンくん用のドラゴンの骨付き肉だよ♪」
 ててーん!
 ティエルの背後に、紅白の効果線(の幻)が現れる。ライオンくんもつられてバンザイ。
「これを焚き火の上でじーっくりと……」
 回転肉焼き装置を使って、いい感じに焼く。
 ……その予定なのだが。
「ぬぬぬー、ま、回すのが割と大変だ!!」
 これは盲点だった。
 そもそもフェアリー用の肉焼き装置ではないから、大きい。両手を使って、一回転させる事さえなかなか大変。
 ましてや、ライオンくん用の骨付き肉なので、ティエルの手には余る。とっても。
 ぐぬぬ、と顔を赤くしてキャンプ飯と格闘するティエルを、ライオンくんが応援している。
「が、がんばれば、きっとめちゃ美味しいお肉が……って、わわっ、焚き火も消えそうになってる!」
 ぱぱっ、と薪を追加しに飛び回るティエル。
「あっ、お肉から焦げた匂いが! 火加減も調節しないと! 忙しい(><)」
 ばたばた。
 割とあわただしい調理工程だったけれど、なんとかドラゴン肉にも、いい感じに火が通ってくれたようだ。
「てってれー! ふー、結構大変だったけど、上手に焼けたぞ☆」
 おー、と周りから拍手の音。
 ティエルの必死なクッキング風景に、周りの参加者達も思わず集まっていた。
「ちょうどよかった。ほらほら、ライオンくんも審査員も召し上がれだよ♪」
 焼きたてが一番。
 参加者・兼・審査員達に、お肉を振る舞うティエル。
「なんという。これは食べ応えの化身」
「素材の味が存分に生かされて……これは星3つ!」
「っていうかドラゴンの肉食べるの初めてだー」
 感嘆する審査員の皆さんに、ティエルは、ふふん、と得意げ。
 もちろんライオンくんもご満足だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス
「さて、今回はどんな料理をするっすかね」
そんな感じで現れたのはバイクに乗ったお面
「今日は石窯を作ってピザに挑戦するっすかね」
キッチンセットでオーブンも使えるっすけど、せっかくだからブロックを積み上げて窯を作るっすかね
【念動力】でブロックを積み上げてピザ窯を作り上げ、ピザの具はキノコや川魚を燻製にしたものを具にしたりして焼くっすよ
魔法による火【属性攻撃】で窯の火を調節しながらピザを【料理】っすよ
「さあ、召し上がれっす!」
たくさん焼くっすし、他の具もリクエストがあれば焼くっすよー
「みんなどんどんたべるっすよー」
ヒーローマスクなので、自分よりみんなが食べてるのを見るのが好きっす



「さて、今回はどんな料理をするっすかね」
 めちゃひなたキャンプ場にさっそうと現れたのは、バイクに乗った陽気なお面……リカルド・マスケラス(希望の|仮面《マスカレイド》・f12160)。
 既にリカルドは、キャンプ飯を手掛けてきている。いい感じにマスクボディも温まっている。
「それじゃ今日は石窯を作ってピザに挑戦するっすかね」
 キッチンセットでオーブンを使う事はできる。たやすい。
 けれど、せっかくのキャンプ飯なので、即席の窯で焼くことにした。
 仮面パワーの見せ所。念動力を操り、重いブロックを積み上げていく。
「なんかゲームみたいで楽しいっすね」
 そうして出来上がったのは、充分立派なピザ窯だ。
 ピザの具も、用意済み。道すがら、森で採集したキノコや、川で釣ってきた魚で作った燻製にしたものを生地に乗せ、焼いていく。
「トッピングはこんな感じで……見栄えも大事っすからね」
 魔法の火で、窯の温度を適宜調節。すると次第に、香ばしさが辺りに漂い始める。他のキャンプ飯のうまフレーバーにも負けない、ピザ領域を展開する。
 これは、美味しいピザが現れる予兆だ。
「よっし、こんなもんでOKっすね!」
 ほかほか、湯気とともに、リカルドお手製ピザが完成した。
「むむ、美味しいキャンプ飯はこっちか!」
「腹が……減った」
「おお、ピザ窯まで用意するとは、キャンプギアってレベルを超えてるな」
 キャンプ飯の魅力に誘引されて。
 美味の気配を敏感に察知した参加者達が、わいわいとリカルド&窯の元に集まってきた。
「お待ちしてたっすよ。さあ、召し上がれっす!」
 ほかほか、湯気を上げるピザを、審査員に振る舞うリカルド。
「では早速!」
「これは本格的な味わい!」
 はふはふ、あちあち、と焼きたての温度に苦戦するのも味のうち。
「燻製が具になっているところがまた、キャンプ飯という感じだ」
「いい」
「いいね」
 皆がピザに舌鼓を連打しているのを見て、リカルドはふんわりと浮かび上がった。
「ピザはまだまだ焼いてるっすから、みんなどんどんたべるっすよー」
「いただきますとも!」
 ヒーローマスクという種族ゆえ、自身が食べるよりも、他の人々が食べている様子を見る事の方が、リカルドにとっては喜びだ。
 かくして、リカルドピザは実に好評を博し、キャンプ飯ランク星3つと賞賛されたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

水無月・呉葉
ふ~む、キャンプ飯か。
わしはどちらかと言えば食べる方が
専門なのじゃが、料理も出来んことはない。
ちょっとやってみようかの。

キャンプと言えば、やはりカレーじゃろう。
美味いカレーの作り方は……。
(スマホで情報を仕入れ始める)

何故じゃ?
カレーを作ったつもりが、ハヤシライスが
出来上がったのじゃ……。
情報過多だったのが良くなかったのかのう……。
じゃが、味は悪くない。と言うかちゃんと美味い。
まあ、結果オーライというやつじゃろう。
カレーを作ったら、美味いハヤシが出来たというのは
結構凄いんじゃあなかろうか?
わしのキャンプ飯は
『カレーのつもりで作ったハヤシライス』
という事でどうかの?

アドリブ等、歓迎です。



 誰かが用意したBGMだろうか?
 なんだか呑気でのんびりした音楽が流れる中、水無月・呉葉(妖狐の符術士・f41328)は思案していた。
「ふ~む、キャンプ飯か。わしはどちらかと言えば食べる方が専門なのじゃが、自分で料理も出来んことはない。ここはひとつ、ちょっとやってみようかの」
 腕の見せ所というやつである。
 呉葉は、周囲の参加者の様子を見回した。
 パエリアやバーベキュー、焼き魚など、定番のキャンプ飯がやはり多いようだ。もちろん、そこにはキャンパーそれぞれの一工夫があるのだろう。きっと、美味しい。
 そんな中、呉葉が選んだメニューは。
「キャンプと言えば、やはりカレーじゃろう。さて、美味いカレーの作り方は……」
 おもむろに、スマホで情報を仕入れ始める呉葉。文明の利器。
「このレシピならいけそうじゃ。お、こちらもよさそうじゃな。ならば、それぞれのいいとこどりで作れば、よりいっそう至高のカレーが出来るに違いない」
 これは名案。
 材料、そして調理道具を用意すると、早速、見つけたレシピに従い、呉葉は、カレーを作っていく。
 切った具材を炒め、煮て、ルーを入れて更に煮込めば……。
「美味しいカレーライスの出来上がりじゃ!」
 ぱぱぱーん!
 見事、呉葉のカレーが完成した。そう、カレーが……。
「……何故じゃ?」
 Why?
 鍋を満たしていたのは、予定と異なる食べ物だった。
「どうしてカレーのレシピを見たのに、ハヤシライスが出来上がったのじゃ……」
 情報過多だったのが良くなかったのかもしれない。
 しかし、味見をしてみれば、悪くない。と、いうか、ちゃんと美味い。
「ま、まあ、結果オーライというやつじゃろう」
 うんうん、と気を取り直すようにうなずく呉葉。
「むしろあれじゃ。カレーを作ったら、美味いハヤシが出来たというのは結構凄いんじゃあなかろうか?」
 と、いうわけで、呉葉のエントリーキャンプ飯は、『カレーのつもりで作ったハヤシライス』になった。
 とはいえ、最終的な判断は、審査員の皆さんの舌次第。
「カレーがハヤシに……? ナゼ……?」
「いや、待て、じっくり味わってみれば、全てがハーモニーを奏でて……まさにハヤシライス!」
「評価はもちろん星3つを出さざるを得ない……!」
 呉葉の予定とは違ったが、期待以上の結果になったようだった。
 お味よければ全てよし!

大成功 🔵​🔵​🔵​

バロン・ゴウト
戦争中にお料理は今までの戦争でも何度もあったし、今回もおいしいお料理作るのにゃ!

今回のキャンプ飯の要は……これにゃ!じゃーん、アルミホイル!
アルミホイルで色々包んで、炭火の中で焼くのにゃ。
これは火が通りにくいから最初に、こっちのは火が通るのが早いからもう少し後で。
焼けたら火傷しないように炭火から出したら完成にゃ!

ボクの料理、ホイル焼きの完成にゃ!
中身はトマトとチーズ、鮭とキノコ、レモン風味のチキンステーキ、焼きおにぎりに焼きリンゴにゃ!
包むだけで簡単に5品も作れちゃう、ホイル焼きは簡単で美味しいめちゃスゴイ調理法なのにゃ!

絡み、アドリブ大歓迎にゃ。



 アスリートアースの各地で、猟兵達がダークリーガーとしのぎを削る中。
 バロン・ゴウト(夢見る子猫剣士・f03085)の姿は、キャンプ場にあった。
「戦争中にお料理は今までの戦争でも何度もあったし、今回もおいしいお料理作るのにゃ!」
 やる気、全開!
 バロンは、どこからか勝手に流れてくる軽快な音楽に合わせて、調理を始めた。
「今回のキャンプ飯の要は……これにゃ! じゃーん、アルミホイル!」
 きらきらーん!
 銀の輝きが、陽光を反射して、その存在を誇示した。
 アルミホイルで様々な食材を包み、炭火の中で焼くのが、バロン流キャンプ飯だ。
「これは火が通りにくいから最初に、こっちのは火が通るのが早いからもう少し後で……にゃ」
 焼く順番にも配慮しつつ、バロンはホイルで食材を包んでいく。
 じっ……とゆらめく炎を観察するバロン。金の瞳がゆらゆらきらり。
「焼けるのを待つのも、なんだか不思議と退屈しないにゃ」
 焚火には、心を落ち着ける効果があるとか……これぞキャンプマジック。
 ともあれ、しっかり焼けたら、炭火から取り出す。肉球が火傷しないよう、ご安全に。
「ボクの料理、ホイル焼きの完成にゃ!」
 ホイルを丁寧に開けると、中から、お待ちかね、焼き料理のご登場。
 気になる中身は、トマトとチーズ、鮭とキノコ、レモン風味のチキンステーキ、そして、焼きおにぎりに焼きリンゴ。
「包むだけであっという間に5品も作れちゃう、ホイル焼きは簡単で美味しいめちゃスゴイ調理法なのにゃ!」
「なにっ、めちゃスゴイ、だと!?」
 審査員の皆さんが、香ばしい匂いに誘われて、バロンの元に集まってくる。
「おっ、調理道具と食器をホイルで代用するとは、さすが」
「荷物や洗い物を減らすのも大事だからな」
 キャンプ飯コンテストならではの加点。しかし、肝心なのは、やはり味。
「いただきます、猫さん!」
「どうぞ、にゃ!」
 審査員の反応を見守るバロン。ちょっとどきどきもするが、自信はある。
「うん、美味い! 包み焼くことで食材の持ち味を逃さず、凝縮しているんだ!」
「火の通り具合も絶妙……! これは、星3つ、だ……!」
「そう言ってもらえると嬉しいにゃ。やはりアルミホイルは全てを制するのにゃ!」
 幸せそうな審査員の表情を見て、満足げに頷くバロン。
 勝利と美味をもたらしてくれたアルミホイルを、天高く掲げて。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
キャンプ飯ねぇ…
ビーフシチューとかどうだろ
それ単体でも美味しいし、残ったら食パンに挟んだり
他にも色んなアレンジで食べれるのは利点だよね

玉ねぎ、ジャガイモ、にんじん、牛肉を切って
牛肉には塩コショウを軽く揉みこんでおく
ダッチオーブンでバターを熱して牛肉投下
強火で焼き色を付けたらたまねぎとニンジンを加えて赤ワイン
沸騰したらアクを取ってローリエを加え
中火で更に煮込む
最後にジャガイモ、デミグラスソース、ケチャップを入れ
弱火でかき混ぜながら煮込んで完成

本当は煮込み時間結構かかるんだけど
炎を魔法で操る事でちょっとでも時短できないかな

結構美味しく出来たと思うんだけど…どうでしょう
あ、パンも一緒にいります?



 キャンプ飯コンテストでにぎわうキャンプ場に、参加猟兵がまた1人。
 悩みの渦中にある栗花落・澪(泡沫の花・f03165)だ。
「キャンプ飯ねぇ……ビーフシチューとかどうだろ」
 単体でも美味しいし、残った分は食パンに挟んでリメイク、色んなアレンジで食べられるという利点に着目した。
 まずは、並んだ食材……たまねぎ、ジャガイモ、にんじん、牛肉を切っていく。牛肉には、塩コショウを軽く揉みこんで下味セット。
 調理器具として澪が選んだのは、ダッチオーブン。熱したバターの元に、下味をつけた牛肉を投下。
 強火で牛肉にほどよく焼き色を付けたら、たまねぎとにんじんを加えて、赤ワインを注ぐ。
 ふつふつ、沸騰したら、丁寧にアクを取っていく。
「このひと手間が大事だね」
 そしてローリエを加えたら、中火で、更に煮込む。
 するといつの間にか、他の参加者達が、澪の料理を見守っている。調理風景を眺めるのも、それはそれで楽しいものだ。
 さて、通常の火であれば、煮込む工程にはそれ相応の時間を要する。だが、澪は、魔法で炎を操作することで、時短を試みた。猟兵マジック。
 よきところでジャガイモ、デミグラスソース、ケチャップを投入、弱火へシフト。
 あとは、おいしくなるよう祈りを込めてかき混ぜながら煮込んだら、澪お手製・ビーフシチューの完成!
「結構美味しく出来たと思うんだけど……どうでしょう」
「ではありがたくいただくとしましょう」
 おそるおそる、審査員の皆さんに、料理を振る舞う澪。
 ひとさじすくって、いざ実食。
「……うまっ」
「先ほど見ていた時は、煮込み時間が短いかと思ったが、全然問題ない」
「時短は、キャンプ飯にとって重要だしね。うん、星3つ!」
 どうやら、審査員からは好感触を得られたようだ。
 コンテストと銘打ってはいるものの、美味しいものを食べられる分には誰も困らないので、存分に誉め言葉を連発した。
 お代わりに応えて、次々と盛り付けていく澪。用意したビーフシチューは、みるみる減っていく。
「美味しくできたみたいでよかった。……あ、パンも一緒にいります?」
「ぜひとも。味変という奴ですな」
「食パンに包まれたビーフの味わい……こうしてキャンプ場で食べると格別だ!」
 人々は、すっかり澪のビーフシチューの虜。
 皿をぴっかり綺麗にして、ごちそう様!

大成功 🔵​🔵​🔵​

フェリチェ・リーリエ
さー飯にすっぺ!
なんせ農夫にして超級料理人、レストランも持ってるおらとしちゃ飯のコンテストに出ねえわけにいかんでな!

とりあえずうちの畑から旬のカブやらキャベツやら獲ってきた!
山からきのこ獲ってきたし川で魚釣ってきたし森で格闘の末猪を倒して(ほんとか?)肉もゲット!

で、何作るっぺかなぁ…ん?なんだべこれ、ダッチオーブン…?へー、これひとつで色んな調理ができるべか、便利だべな!しかも煮込みも時短でできるとは…!
てなわけでダッチオーブンを使い、猪肉と野菜をブイヨンで煮込んでポトフに。
きのこと魚はムニエルにして副菜に、自分の店で焼いたパンを添えれば冬に嬉しいあったか献立の完成!
堪能してくんろ!



 キャンプ場のあちこちから漂ってくる、美味なる香り。
 フェリチェ・リーリエ(嫉妬戦士さんじゅうはっさい・f39205)は、自らも食欲をそそられながらも、料理に取り掛かった。
「さー飯にすっぺ! なんせ農夫にして超級料理人、自分のレストランも持ってるおらとしちゃ飯のコンテストに出ねえわけにいかんでな!」
 しかも、世界を救う手助けができるというなら、これぞ一石二鳥。
 食材は、フェリチェの畑から獲ってきた、旬のカブやキャベツ。
 山からはきのこを獲ってきたし、川では魚を釣ってきた。
 そして森では、語れば長くなったりそうでもなかったりする格闘の末、猪に勝利。その肉もゲットしている。……最後の話はちょっと怪しい。
「で、何作るっぺかなぁ……ん?」
 思案していたフェリチェの視界に、キャンプ場の調理器具置き場が飛び込んできた。そして数々の器具の中で、フェリチェの興味を惹いたのは、ある1つの器具。
「なんだべこれ、ダッチオーブン……?」
 興味津々のフェリチェに、キャンプ場のスタッフさんが、使い方を説明してくれる。
「へー、これひとつで色んな調理ができるべか、便利だべな! しかも煮込みも時短でできるとは……!」
 これは、使わない手はない。
 さっそくフェリチェはダッチオーブンを借りると、猪肉と野菜をブイヨンで煮込んでみた。一品目、ポトフの完成である。
 それから、きのこと魚をムニエルにして、副菜とする。
 そこに、自分の店で焼いたパンを添えれば、冬に嬉しい、ほっこりあったか献立。フェリチェ流キャンプ飯の完成だ!
「さあ、みんな、堪能してくんろ!」
 審査員を兼ねた参加者達が、フェリチェの呼びかけとキャンプ飯の香りに誘われて集まってくる。
「これは美味。料理人の愛情がこもっていて、芯から温まる……」
「ムニエルもパンも、絶品だ」
 コンテストという事も忘れて堪能する審査員達に、フェリチェは、猪との格闘エピソードを語った。
「まさに絶体絶命! けど、おらはあきらめなかった。猪が足を滑らせた隙に、必殺の連続コンボで大逆転したんだべ!!」
「マジか、すごっ!」
「調理や食材調達にまつわるエピソードもまた、キャンプ飯に彩りを添えてくれるものだな。これは間違いなく星3つの味わい……」
 フェリチェの武勇伝とともに、ポトフをしみじみ味わうキャンパー達だった。

 かくして、キャンプ飯コンテストは盛況。
 中でも猟兵達のキャンプ飯は好評を博して、星3つが飛び交った結果、世界が平和に近づいたそうな。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年01月06日


挿絵イラスト