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バトル・オブ・オリンピア⑥〜必殺! DDD・ボール!

#アスリートアース #バトル・オブ・オリンピア #野球 #🌈 #ぐるぐるバット #レッツ・ゴー・サイクロン

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●グリモアベース
「戦争……いえ。スポーツの時間よ。取り敢えず現地に向かって野球してきてちょうだい。え、説明不足ですって。ぐるぐるバットのアスリートに何がわかるってんのよ。ほら、行った行った!!!」
 グリモア猟兵、吐院・ぐるめはあまり乗り気ではないようだ。兎も角、輝く事に変わりはない……!
「あのガチデビルって奴がぐるぐるバットしてくれるんなら私も文句ないんだけどね……」

●バットってのは本来こういう使い方をするものであり、別に目を回す為の道具ではない
 野球――それはアスリートアースにおいて一二を争う大人気スポーツである。そのルールは此処では説明しない。何故ならば、君達に必要なのは気合と根性とホームランだけなのだ!
 ダークリーガーが君達に仕掛けてきたのは超HRダービー。ダークリーガーの投げる球の九割をホームラン出来たら君達の勝ちだ。しかし気を付け給え。君達が勝負する相手はただのダークリーガーではない。いや、そもそも野球選手ですらない!!!
 いや、あのですね。これはオリンピアだから仕方なく出てるのであって、本来わたしは『ぐるぐるバット』のダークリーガーですからね???
 そう。彼女はバットをバットとして使った事がないのだ。されど安心してほしい。今回の彼女は『投手』である!!!
 まあ……その。魔球みたいな事は出来ますので、期待してください。これがわたしの『|DDD《Dizzy×3》・ボール』ッ!!!!!
 さあ、猟兵よ。見事魔球を攻略し場外へとかっ飛ばせ!!!


にゃあら
 にゃあらです。
 魔球。

 敵は幾つもの魔球を駆使してきます。これを攻略し、ホームランしてやりましょう。ちなみに相手は此方の『目を回す』事に特化しているようです。あと何故かボールが虹色に輝いたりします。ぐるぐるバットのダークリーガーだからね、仕方ないね。
 宜しくお願い致します!
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第1章 ボス戦 『ぐるぐるバッター』

POW   :    レッツ
戦場内を【ぐるぐるバット】世界に交換する。この世界は「【強制めまい】の法則」を持ち、違反者は行動成功率が低下する。
SPD   :    ゴー
戦場内を【ぐるぐるバット】世界に交換する。この世界は「【強制目回し】の法則」を持ち、違反者は行動成功率が低下する。
WIZ   :    サイクロン!
【🌈】を纏った真の姿に変身する。変身中は負傷・疲労・致命傷の影響を一切受けず、効果終了後に受ける。

イラスト:Moi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠隣・人です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 改めて説明しよう!
 彼女はぐるぐるバットのダークリーガーである!
 ぐるぐるバットに関して色々と知りたい方は#から確認してみると宜しい。たくさんぐるぐるバットして目を回して綺麗な🌈を掛ける事で点数を競い合うアレだ。兎も角、今回は野球勝負と謂う事でバット君も本来の役割を果たせて喜んでいるのかもしれない。
 いえ、やっぱり納得がいきません。私はぐるぐるバットの選手であって、野球選手ではないのですから。ですので、猟兵の皆さんには私なりに編み出した『魔球』を喰らっていただきます。そうですね、名付けるならDDD・ボールでしょうか。勿論、Dが何を意味するのか、わかっていただけますよね……。
 めまい――目回し――の強制!
 その状態でホームランなんて、なかなか、難しいでしょう?
ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!

しかし今は一人のぐるぐるバッター!
同じぐるぐるバッターとして貴女の魔球を見事にHRして見せましょう!
私の究極デビル打法で!
知らない?教えて差し上げます!カメラさんこっち注目!
まずバッターボックスに立ち、バットを頭上に掲げ、私の{ダーティテイル}を地面に突き刺し体を持ち上げます!
そしてコマのように高速回転をするのです!レッツ・ゴー・サイクロン!
これにより、すでに目を回しているので魔球を無効化することができる!魔球破れたり!
さぁ投げてください!ちなみに私は後3分で目を回して口から虹を吐き出しますよ~!



 球場に悪魔が潜むと謂うので在れば、ガチデビルが暗躍しているので在れば、嗚呼、如何してオマエが黙っていられようか。カタストロフを狙う悪を極め尽くした存在に如何して慈悲を与えられようか。私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター! 凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです! いつものご挨拶は置いておいて、ええ、今は私も一人のぐるぐるバッター!!! 同じぐるぐるバッターとして貴女の魔球を見事にHRして魅せましょう! そう、オマエはぐるぐるバットの試合に出て勝利をもぎ取った経験を積んでいる。加えて猟兵ブレードでも埒外な活躍を見せた。きっと観客席に座っている誰かさんも応援している事だろう。へえ……? 私にぐるぐるバットで挑むだなんてなかなか、根性あるじゃない。やる気だ! ダークリーガーがボールを握り締める!!!
 良いでしょう、私の究極デビル打法の恐ろしさ、味わってみてください! え? 客席の皆さんが置いてけぼり? 教えて差し上げます! カメラさんこっち注目!!! 説明しよう! 究極デビル打法とは己を省みないとんでも打法である! まずバッターボックスに立ち、バットを頭上に掲げ、私の|尻尾《ダーティ・テイル》を地面に突き刺し身体を持ち上げます! おお、この姿は……輪郭は……何処ぞのホビー大好き少年も喜ぶブレードのカタチ……! そして独楽のように高速回転をするのです!
 レッツ・ゴー・サイクロン!!!
 ふ……ふふふ。やるじゃない。確かに、すでに目を回していれば私の魔球は無効。ですが、結局、打てなければ意味がないじゃないの……! 螺旋を描くボールに回転するデビル! さぁ投げてください! 貴女の魔球は破れたも同然です! ちなみに私は後三分で目を回して口から🌈を吐き出しますよ~!!!
 惨事!!!
 かっ飛ばすと同時にキラキラとした架け橋!!!
 か……完敗です。まさか、ぐるぐるバットでも負けるだなんて……。
 誰か掃除道具と担架持ってきて!!!

成功 🔵​🔵​🔴​

紫・藍
あや~~~~~!
お目々が回るのでっす!
このくらくら感、とってもとっても懐かしいのでっす!
踊り慣れていない頃、ダンスの練習でくるくる回るたびに目を回していたものでっしてー。
ですので、ええ。
藍ちゃんくん、目を回すのには慣れてるのでっすよー?
今やブレイクダンスをはじめくるくる回るのも得意でっすので、高速回転する視界にも対応できちゃうのでっす!
その上でさらにさらに歌っちゃうのでっす!
藍ちゃんくんの目が回っていようともボールさんの方からバットに飛び込んできてくだされば良いのでっすから!
今やレアなお目々くるくる藍ちゃんくんの愛らしさに魅了されたボールさんは自分からかっとんでホームランになってくださるかと!



 瞳に星が映っているとして、それは地球だ。
 自転なのか公転なのかは知らないが、只、振盪しているのはわかる。
 耳の穴の中を直接、ぐにぐにと弄ばれたかのような気分だ。両脇から強烈なボイスを浴びせ掛けられたかのような気分だ。ぐにゃりと、世界が、何もかもが、ドロドロと沈んでいく感覚。……あや~~~~~! 叫びたくなるのも、声を出したくなるのも、わかる。まだ魔球が投げられていないというのに、ぐるぐるしているのは、そう、埒外の齎す力か。お目々が回るのでっす! これが本当の|藍くるしい《dizzy》だ、狂々している現状にちょっとだけ昔を思い出す。このくらくら感、とってもとっても懐かしいのでっす! あれは誇れる姿を知った頃、踊り慣れていない頃、ダンスの練習でくるくる回るたびに目を回して、気分を悪くしていた記憶……。ですので、ええ。藍ちゃんくん、目を回すのには慣れてるのでっすよー! 気持ち悪くはならないし、この回転に耳をすませれば、むしろ、好調とでも言ってしまいたいほどに! 今やブレイクダンスをはじめくるくる回るのも得意でっすので、高速回転する視界にも余裕で対応できちゃうのでっす! ふぅん? その割にはフラフラしてるみたいだけどね。吐き気がしないってだけで、目は回ってるんじゃないの。ストレートではない。大渦巻きだ。レヴィアタンがゆっくりと、時に素早く、ミットへと……。
 ああ、気でも狂ったのか。目を回しすぎてわけがわからなくなったのか。歌っている。藍ちゃんくんが歌っている。頭を揺らして、身体を傾けて、ぐらぐら歌っている。たとえ目が回っていようともボールさんの方からバットに飛び込んできてくだされば良いのでっすから! は……? ダークリーガーも呆然とする事態だ。ボールがファンのように、熱狂者のように、文字通りバットの虜となってしまう!!! 今やレアなお目々くるくる藍ちゃんくんの愛らしさに魅了されたのかと。な、なるほど、目が眩んだと謂うワケですか……。
 かっとんでホームラン!!!
 べちょり、尻もち藍ちゃんくん。
 きっと深夜番組でも愛されキャラだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

李・麗月
ふぅん、つまりはボール君が虹色に輝いてそれで相手の目をぐるぐるに回しちゃうってことなのねぇ。

だったら指定コードでボール君を魅了して光ってるの解除してもらうわぁ。
森羅万象を魅了ってあるしボール君ぐらい余裕よねぇ。
後はついでにゆるゆるーってなって打ちやすい場所に飛んできてちょうだい。
これがホントのボールは友達ってやつよねぇ。

カキーン。



 次は無いと知っていても、サヨナラの文句を理解していても、尚、
 ダークリーガーは吼えたくて、吠えたくて、仕方がなくなった。
 輝夜姫は無理難題を押し付ける事に定評があった。伝説や幻想の類をあたかも、存在しているかの如くに語って魅せたのだ。龍が昇る姿を、鼠が火中に潜む姿を、人間が超越した存在を仕留める姿を――ふぅん、つまりはボール君が虹色に輝いて、渦を描いて、それで相手の目をぐるぐるに回しちゃうってことなのねぇ。説明台詞は負けフラグだと何処かで聞いた事があったが、それは、自分自身で技を揮う際に発生する。むしろ、相手の技を紐解く場合には勝利フラグへと昇華するものだ。だったら、話は簡単よぉ。おお、寵愛を受けた姫よ、オマエの外面と内面に存在している、有象無象への答えよ。何処までも、渦の底までも届いてしまう恍惚の甘美よ。たとえかるく振盪していても、視線がわずかにでも捉えればユーベルコードは発揮される。これくらい余裕よねぇ。生命体、無機物、自然現象――森羅万象を虜とする、月のような誘い。な……うっそでしょ? 私の魔球が破られた!? これにはダークリーガーも驚愕せざるを得ない。オマエはDDDのDすらも拭い取ったのだ。
 美しさは罪だと、棘を生やすのは罰だと、研究者の一人が呟いていた。
 繰り返し繰り返し、回ったところで、回されたところで、何も解決しないのだ。
 ゆるゆると欠伸がでる速度、まっすぐ、まっすぐ、蛇にやられた球が飛んでくる。ああ、ホームランしないほうが難しいと謂うべきだ。赤ん坊にだってヒットが打てる状況だ。これがホントのボールは友達ってやつよねぇ。それか、トンボ取りってこういう感じでするのかしらぁ……。バットを構えて円を描き予告は完璧、観客が一斉に沸いた……!
 カキーン!
 気分の悪さも吹っ飛ばす、豪快な場外ホームラン!!!
 どうかしら、アタシも野球選手になれそうよねぇ。
 今度はぐるぐるバットで勝負してやるわ!!!

成功 🔵​🔵​🔴​

花走・りな
オッケー!今回はぐるぐるじゃなくて野球だね。
もちろん超人アスリートの端くれとして全力で挑ませてもらうよ。
いざ、葬らん!

UC【アスリートモード】使用
瞳に蒼炎を宿し、UCの効果に従って状態異常『めまい』を反射します。

邪魔をするものはない。真っ直ぐボールを見つめて、後は自身のアスリート勘を信じて打ち返す!

※アレンジ・連携歓迎



 焦がれている、憧れている、あの喝采を浴びる為ならば何だってやると誓ったのだ。つらい特訓も、ライバル達との絆も、全部全部、世界が滅びてしまっては意味が失われる。絶対に勝って皆とスポーツやるんだからね! 地獄の特訓は気になるけど。
 球場――血と汗と涙が染みついた、グラウンドに立った瞬間、勝者と敗者の|熱《おも》いがオマエの心の底へと押し寄せた。まるで、天国と地獄を同時に味わうかのような感覚。この時点で普通の人類であればプレッシャーによって目を回すのは必至だが――超人たるオマエは、猟兵たるオマエは、逆に、エールとして受け止める事が可能。オッケー! 今回はぐるぐるじゃなくて野球だね。ぐぃ、バットを握り締めダークリーガーの方へと向ける。ホームラン予告だ! 何がなんでも九割、いや、全てを虹色の彼方へと飛ばして魅せる。もちろん、超人アスリートの端くれとして全力で挑ませてもらうよ。貴女、ぐるぐるバットの方が得意そうな眼球してるわよね? とても失礼な事を謂われた気がしたが、誉め言葉として咀嚼するのが宜しい。兎も角……。いざ、葬らん!!!
 立ち止まってはいけない。俯いてはいけない。目を回して、倒れて、エチケットにお世話されてなんかいられない。私はトンボじゃないし、ボウリングの球でもないし、独楽でもない。そう、私はこの瞬間、野球選手、スターに匹敵するの……! カチリとスイッチが入り、DDD・ボールを見定める。あら? 勝負を放棄したのかしら、そんなに見つめたら、貴女なら解っているでしょうに……? 業、劫、オマエの瞳に蒼炎が宿る。一番への渇望、喝采への走狗……! これで邪魔をするものはない。まっすぐ、只、真っ直ぐ、ダークリーガーの魔球を仕留めるのみ!!! おお、アスリート魂が燃えている。アスリートの勘が此処だと叫んでいる。今――! 決めた、空へ宙へ、ボールが星となった。
 や、やるわね……次こそ打たせてやるもんですか……?
 おっと、急に立つのはやめた方がいいよ!
 私は『効果を反射』したんだからね♪
 め……目が回る……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ゼノヴィア・ホーカーテンペスト
●POW

なるほどです
これが…野球というものなんですね(ダイナミック勘違い
私はヒトガタでないので些かルール通りとななりませんが、走るならともかく打つだけならこの肉の繭でも可能です
ただ問題なのが…この私の質量にバット一本でぐるぐるに耐えられるかです

なので『ラスボス変身』で触腕が増えるのを利用してバットも腕分増加です
三本の矢ならぬ三本のバットとなりますが、これなら折れる心配はございません…たぶん
では行きましょう…レッツ・ゴー・サイクローン!

嗚呼…世界が、ぐるぐるの世界に…
ですが、それは相手も同じ
気力を振り絞ってボールを投げるなら、こちらも数本のバットを握ったまま更に大回転してヒットさせましょう



 世界平和の為に、人類救済の為に、必要不可欠なものは何か。それは一種の狂気とも呼ぶべき破壊と再生の力で在り、ズルズルと、這い寄ってくる善性を示すのだろう。聖なる哉、と、祈りを捧げたところに出現する、神とも佛とも化け物とも思える存在。その名を口にしたのなら、まず、己の正気を唾棄しなければならない。……なるほどです。球場へと身投げするかの如くに、転がるかの如くにやってきたオマエは客席の精神とやらを根こそぎ撫でて魅せた。それでも尚、彼等彼女等が気を失わないのは、既に熱狂しているからに違いない。これが……これこそが……野球というものなんですね。ダイナミックなエントリーと共にダイナミックな勘違いを決めたオマエ、おぞましさの権化としてのラスボスはしっかりとお優しいと視える。私はヒトガタではないので、些かルール通りとはなりませんが、走るならともかく打つだけなら、この、肉の繭でも可能です……。い、良いわ。たとえどんな奴が相手でもこの魔球は『目を回させる』ことが出来るのよ……? オマエはバットを構えた。いいや、正確には|基本姿勢《ぐるぐるバットのポーズ》だ。あ、アナタまさか、ぐるぐるバットした後に私の球を打つつもり……? わかったわ。なら、私もぐるぐるバットで応えなくちゃね。野球だと謂うのに両者|基本姿勢《ぐるぐるバット》――ただ、問題がひとつ。オマエの質量でのぐるぐる、バット一本では耐えられないのではないか。
 私は変身を※※回残しています、なんて出し惜しみはなしだ。三本の矢ならぬ三本のバットを束ねて、増やした触腕で固定する。これなら折れる心配も壊れる心配もございません。たぶんですが、あとは、始めるだけです。それでは掛け声の時間だ。客席の皆さんもご一緒に。
 レッツ・ゴー・サイクローン!!!
 何度回ったのか。桁数すらも判らなくなるくらいに、ぐるぐる、ぐるぐる。嗚呼……世界が、ぐるぐる……。これが、目が回る感覚なのですか。また一歩、人間に近づけたかもしれませんね。ですが、それは相手も同じ。ふにゃふにゃなボールをかっ飛ばすのもある意味では難しいが――いつもより多めに大回転すれば勢いもつく。そう、数本のバットを握り、蛸のように、大渦巻きのように……!
 場外だ。きっと、星辰を無理矢理揃えるほどの、ラスボス・パワー。
 ……あの、触腕が絡まって、目が回って、動けないのですが。
 助けてくれませんか……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ドーラ・ラングナーゼ
●POW

一球一打するたびにぐるぐるし続ければ…そりゃもう陽が傾いて月が出るのも仕方ないか
しかし、先鋒の勝負でひとつ分かった事がある
相手は本来はぐるぐるバットの競技者
即ち、ぐるぐるバットでの野球勝負を仕掛ければ否応なく勝負に挑む…そこを突けば勝機はある、と言ったところだ

ただ、物凄く目が回りそう…いや、現に目が回って前後不覚になるも明らかである
そこで私もぐるぐるバットでの野球勝負を挑むが、ここで『クレスト・オブ・ムーン』による前庭器官と半規管の平衡感覚器官を強化
月に向かって思わず吠えてしまいそうな満月で打撃力も強化するが、果たしてぐるぐるバットに私は耐えれるかどうかか…レッツ・ゴー・サイクローン!



 負け犬の遠吠えが、うっすらと、橙色までも消失させた。喪失したのは精神のバランスか、或いは星辰の揃え方か。兎にも角にも、バッター・ボックス。オマエは戦場に立ったのだ。一球一打するたびに、グラウンドを清掃するたびに、ぐるぐるし続ければ……選手の休憩時間も含めて、そりゃもう陽が傾いて月が出るのも仕方ないか。今にも、煌々と月が嗤ってくるかのように思えてたまらない。光を齎してくれたのはきっと人類の文明に違いないが。しかし、先鋒の勝負でひとつ分かった事がある。相手は本来、その他スポーツ、ぐるぐるバットの競技者――即ち、ぐるぐるバットでの野球勝負を仕掛ければ否応なく勝負してくれる。そこを突けば、そこを叩けば、此方にも勝機がある筈だ。それは確かに、猟兵の読み通りだが、オマエの選んだ作戦には大きな問題点が存在している。最早、言葉にする必要もないほどに――物凄く目が回りそう。……いや、現に、目が回って前後不覚になるのは明らかである。バッター・ボックスに立っているだけなのに。相手はまだ構えてすらいないと謂うのに。もう、ほんのりと頭がクラクラして、グラグラして、気の所為だと解っているのに、揺れているような気分の悪さ……。そんな状態で私に『ぐるぐるバット』で挑むって言うの? 本当に? どうやらダークリーガーもドン引きしている様子だ。そうだな。今の状態で回転したらそれこそ、虹色の彼方まで吹っ飛ぶかもしれない。故に、オマエは月を見た。
 前庭器官と半規管、つまり、平衡感覚器官の強化を試みた。本来のぐるぐるバットであればその強化は『ダメ』なのだが、これはホームランを打つ戦いでもある。点数制なのではなく九割、空の星としてボールを捉えねばならない。
 負け犬のように吠えてしまいたいが、嗚呼、満月よ、この一撃に全てを捧げる。果たして、ぐるぐるバットに私は耐えられるかどうか……レッツ・ゴー・サイクローン!!!
 ハッキリ言ってフラフラした。体勢を立て直すのに数秒掛かった。要したが――故に魔球の影響は受けなかったのだ。ギリギリのところでめまいが治まり半ば強引なフルスイング。バットに当たった。中ったならば――獣の膂力をぶちかませ。
 目が回ったけど、この程度なら支障もないな。
 ぐ……っ。やるじゃない。
 因みにダークリーガーの方は🌈きました。

成功 🔵​🔵​🔴​

天王寺・ミルキー
あたしも参加しますのね。
野球なら知ってるわ。
ケルベロスブレイドでも変わらずこの競技はあるからね。
だったら、やってやるのね!

てなわけで、やるけど…
え?どゆこと?
なんかぐるぐるバットの世界になってる??

でも、投げてきたなら打つまでよ!
ここでUC使ってめまいを抑制(回復力強化)するのね!
ここで打って次につなげるのね。



 日々ハンマーを揮っているのだ。重量のあまりない棒ひとつ、オマエの怪力で扱えば如何なる事かはわかりきっていた。彼方、消えていく球体にばきりと折れたもの……。
 猛烈とした女は、戦場を転がるかのように駆け巡った。故に、きっと回る事には慣れているのだろう。あの世界での闘争は、それこそ、目が回りそうなほどに忙しないものでヘリコプターの中、酩酊している場合ではなかった。兎角――あたしも参加しますのね。ダイナマイト・ボディに魅力的な瞳をしている。これがぐるぐるバットの試合ならばおそらく審査員全員が高得点を与えていた事だろう。……野球なら知ってるわ。ケルベロスブレイドでも変わらずこの競技はあるからね。彼方、ゲートより訪れたオマエの存在は六番目としても貴重である。さて。だったら、やってやるのね! バットを握り締め、構える。オマエの存在感が如何にもバットを金棒に錯覚させたのか。ダークリーガーが|武者震い《ふる》えた。
 てなわけで、やるけど……? フィールドが、球場が、唐突に書き換えられた。いや、勿論、なんの変哲もないバットを持っているのだが、そのロゴは『GrGr』している。どゆこと? なんかぐるぐるバットの世界になってる……? ぐるぐるバットの世界ってなに? 困惑しているオマエ、ちょっと口調を忘れていないか。これが私の力よ、さあ、打てるものなら打ってみなさい。DDD・ボールをッ!!! 日本語訳するなら眩暈眩暈眩暈。よくわからないけど、投げてくるなら打つまでよ! ぐにゃり、刹那、強烈なめまいに襲われたが――アームドフォートを変形させ、回復力強化を……いえ、ここは状態異常抵抗率を倍にするのね! 目が回るのなんて、それこそ、転がった後で十分だろう。
 ここで打って次につなげるのね。
 ウェアライダーは本来、速度に秀でていた筈だ。だと謂うのにこのパワー、莫迦げたフルスイング。成程、獣は獣と描写すべきか。やるわね、私の魔球を正面からホームランだなんて。九割では物足りない、猟兵よ、欲するべきは全部なのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

エイプリル・ブルーウィンド
【アレンジ歓迎】
わたくしが、あなたの魔球『DDD・ボール』を打ち返してみせますわ。

ユーベルコード【ヘヴンリィ・シルバー・ストーム】を使用。
戦場全体を銀色の雨で上書き。あとは実力勝負ですわ。



 勝利の女神は何方に微笑むのか、なんて、解説実況では『よくある』事だが、まさか、彼等彼女等も本物の『神』が降りてくるなど想像も出来なかっただろう。鮮やかに、華々しく、すっかり|夜《ナイター》になってしまったマウンドにオマエは堂々やってきた。わたくしが、あなたの魔球『DDD・ボール』を打ち返してみせますわ。ホームラン予告、否、ホームラン宣言だ。嘘も偽りもなく、微塵の疑いもなく、己の実力とやらを把握した上での言の葉だ。これにはダークリーガーも、ぐるぐるバッターも笑顔で返す他になかった。いいわ、これが正真正銘、最後の勝負よ。まあ、私が負けても勝っても、今度はぐるぐるバットをしてもらいたいけど。力をこめる、魂が燃える、焦がれた勝利への導を己で定める……! レッツ・ゴー・サイクロン、ボールは大渦巻きを描きながら世界をめまいと吐き気で満たした。
 降ってきたのは勝利でも敗北でもない。銀色の雨だ。シルバーレインだ。ポツポツ、ごうごう、銀色に濡れたオマエは不意の目回しから復帰した。戦場総てがオマエのテリトリーとされ、ああ、上書きの境地に到達する。これで、わたくしも全力を出せますの。あとは実力勝負ですわ。身体の調子は上々、精神も安定している。野球選手として培ってきたもの何もかも、この一打に宿して……!
 ぐるぐるバッターは膨れていた。野球勝負なのは理解している。だけれども、如何して、みんなぐるぐるバットの良さを認めてくれないのか。ぐるぐるバットには可能性がある。初心者だろうと熟練者だろうと、優勝する可能性が……。
 天、穿つかの如くにボールがとけた。
 ホームランだ。おお、ホームランだ!
 わたくしの勝ちですわね。ええ、あなた達の勝ちよ。ダークリーガーが負けを認めたところで試合終了のホイッスル。猟兵は彼女の魔球を悉くかっ飛ばし、十割の偉業を達成したのだ。……そんなにオススメしてくれるなら、わたくしもぐるぐるバット、始めてみようかしら……? エイプリルだ。一日か否かは置いておく。
 そう? それなら、この敗北も、意味があったのかもね。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年01月02日


挿絵イラスト