その畏れに抗えぬのならば
……人々は噂する。
犯人のいない殺人事件。
首のない死体だけが転がっている。
誰も見ていない、何も映っていない。
最初は酔い潰れて駅のホームで寝ていた会社員だった。
その次はベビーカーに乗っていた赤ちゃん。
放課後の教室、深夜のコンビニ、朝の河川敷。
噂はとめどなく広がって、どこまでが本当なのかもわからない。
いや、真偽など構わないのだ。
次は自分かもしれない、とおそれを抱かせることさえできたのならば……それでいい。
「ずっと暗躍していた原罪蛇メドゥーサに関する予知がありましたわ!」
黒弗・シューニャ(零・f23640)が伝える事件の様相は惨憺たるものだ。
全ては人類におそれを抱かせ、それを媒介にして配下をひっそりとこの地球上に送り込んでいた。人々に紛れて潜伏するデウスエクスが暗躍するほどに噂は広がり、おそれもまた増える。悪循環……いや、メドゥーサにとってはこれ以上ない好循環が生み出される。
一度抱いてしまったおそれは、そう簡単には払拭されない。
こうしている今も、メドゥーサの命令で噂を広げるデウスエクスの忍び笑いが聞こえてくるかのようだ。
「彼らが広めるのは『姿の見えない殺人』の噂ですわ。そのため人々の身近な場所で事件を起こしますの。次に狙うのは初詣の準備を進める年末の神宮……! 神域で殺人などあれば、一気に人々のおそれが湧き起こってメドゥーサの思うつぼですわ、絶対に阻止してくださいませ!」
とある地方都市で最も古く、歴史のある神宮では初詣の参拝客のためのお守りやくじなどの準備が進められている。
「確認お願いします」
若い巫女が差しだす品を白髪の神職が見て、合格を言い渡す。
のどかな光景だ。
まさかこの場所で次の殺人が起こるとは誰も思うまい。
師走の境内には、学校が休みに入った子連れの参拝客や散歩を兼ねた老人たちがゆっくりとした時間を過ごしている。
「…………」
そんな人々の営みを、『ツギハギタキシム・ベータ』は恨みがましい目つきで見下ろした。
本殿の屋根上にたむろするのが数体。
コろsu、こwaス。
だが、まだ早い。
人が少なすぎる。
やるならもう少し陽が昇り、境内にいる人の数が多くなってからだ。
ツヅキ
プレイングが送れる間は受付中。
こちらに届いたものから順番に執筆していきます。
※原罪蛇メドゥーサは集めたおそれの量で強さが変化するため、第1章の完結にかかった日数に応じて第3章での戦闘力がパワーアップします。
まずは第1章で事件を仕組むオブリビオン配下の集団敵を撃退してください。
第2章以降は断章を確認お願いできますと幸いです。
第1章 集団戦
『ツギハギタキシム・ベータ』
|
POW : コろsu
【流体金属の斧、腕に植えられた攻性植物】で対象の【致命となる部分】を攻撃する。自身が対象に抱く【憤怒・憎悪】の感情が強い程、[致命となる部分]への命中率が上昇する。
SPD : こwaス
【自身の身体能力・飛行能力】を【身体に仕込まれた歯車の加速装置】で加速し攻撃する。装甲で防がれた場合、装甲を破壊し本体に命中するまで攻撃を継続する。
WIZ : miロ
【脅迫等で相手の視線を誘導。流体金属の斧】に映し出された【屍隷兵の身体の素材となった者の憤怒】を見た対象全てに【動揺の感情】を与え、行動を阻害する。
イラスト:龍烏こう
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎
HAHAHA!
せっかくの年末年始にショッキングな殺戮を蔓延させる訳には参りマセーン!
その恐れ、除夜の鐘の音と一緒に吹き飛ばして差し上げマース!
「六式武装展開、雷の番!」
屋根の上に屯するツギハギタキシム・ベータを、上空からの高速機動で強襲しマース!
ヒャッハー!
本殿を壊さないようチェインハンマーをスイング!
殴り飛ばせればオーライ、回避されれば追撃を叩き込みマショー!
ドーモ、デウスエクスのエブリワン!
我輩たちがお相手しマース!
怒りも憎しみもない、戦いをエンジョイする心地で挑めば相手のUCの命中率は上がりマセンネ!
敵の攻撃を鉄球で受け流し、パイルバンカーでカウンターであります!
その人となりというものは時として強烈な印象を与えるものだ。
たとえば、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)が呵々大笑しながら空を翔けるさまは鮮烈な風のイメージに重なる。暴風みたいに傍若無人なようで研ぎ澄ませた鋭さを同時に持ち合わせる|lightning tempest《雷嵐》そのもの。
「ヒャッハー!」
鎖付きの巨大な鉄球が恐ろしいほどの勢いを乗せてオブリビオンの群れを薙ぎ払う。
あまりにも速く、あまりにも容赦のない強襲はツギハギタキシム・ベータの予測の埒外であった。とっさの対応ができるわけない。守りを固めて直撃を防ぐことはおろか、受け身すら満足にとれまい。
「ドーモ! デウスエクスのエブリワン! 六式武装・雷の番のくらい心地はいかがデース!?」
バルタンは彼らの前に仁王立つ。
相手をしてやる、と言外に告げて。
「猟兵、猟兵ダ」
「邪魔者、邪魔者ダゾ」
ひそひそとベータは囁き合い、ぎらついた瞳がバルタンを値踏みする。倒さなければ目的は果たせないと考えてくれたのなら重畳。せっかくの年末年始を猟奇的な殺戮のニュースで穢したい者など除夜の鐘の音と一緒にさようなら――だ。
憤怒を隠しもせずに斧を振るうベータと、微笑みすら浮かべて戦いを楽しむバルタンが対照的な|対戦《カード》であった。
「消エロ!!」
数を頼みにバルタンを取り囲んだ鋼の刃が一斉に振り下ろされる。その全てをバルタンは鉄球に受け止めた。
……否、受け|流した《・・・》。
体勢を崩されたベータを襲うパイルバンカーの一撃は死神の鉄槌にも似て、敵を一撃のもとに跡形もなく粉砕せしめる。
大成功
🔵🔵🔵
エミリィ・ジゼル
【決戦配備:ジャマー】
「はい、どーもー!かじできないさんでーす!降下中にそのまま失礼しまーす!」
決戦配備で申請した戦闘ヘリから降下して登場。
同時に、降下中に敵の群れめがけて『暴走鮫鱗弾』を乱射。
極めて屈強なサメの群れでデウスエクスたちの意表をついて【恐怖を与える】とともに、継続ダメージを与え続けます。
サメの群れが荒ぶる混沌の戦場に舞い降りたら、神秘殺しと幻想殺しのフライパン二刀流で持ってデウスエクスの集団を【暴力】でねじ伏せていきます。
やはり暴力、暴力はすべてを解決する。
「ワーイ、久しぶりのデウスエクス狩りだ。たーのしー!」
「猟兵(イェーガー)?残念、わたくしは猟犬(ケルベロス)です!」
「ではでは、いってきますね!」
ヘリコプターのハッチを開けた途端、吹き荒ぶ風に長い髪が舞った。エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)は敬礼するみたいに小首を傾げ、屈託のない笑顔でジャマーのヘリから降下を敢行する。
――我が物顔で空を泳ぐサメの群れ。
何とも|不思議《ワンダー》な光景だが、それは青い体表と獰猛な牙を持つどこからどう見ても紛うことなきサメである。
「はい、どーもー! かじできないさんでーす! 降下中にそのまま失礼しまーす!」
挨拶の途中からは敵群を蹂躙する破壊音が被さって、かなり派手な登場となった。上空からだと翻弄されるベータたちの慌てぶりがわかりやすい。
「何ダ!?」
「コレハ魚!」
ここにいるはずのない存在に対する恐怖が彼らの力の糧となる憤怒を塗り替えた時、明らかに攻撃の勢いが弱まった。
屋根上に着地したエミリィはサメとともに戦う。
何で?
――|フライパン《コレ》で。
「はい、はい、はーい!」
エミリィの手にかかれば調理用具も強力な武器に早変わり。神秘と幻想をぶち殺すため、二丁拳銃よろしく華麗に両手のフライパンを操って――カーンッ! ハイ、いい音が鳴りました。
「ワーイ、たーのしー!」
やはり、と確信する。
「暴力はすべてを解決するのです。わたくしが今そう決めましたので、あしからず」
まるで水を得た魚みたいに生き生きと戦うエミリィは狩人そのもの。さあ、一体でも多く止めを刺してあげましょう。
「猟兵メ! 猟兵メ!」
死に際、悔し紛れに暴言を吐きつける相手にエミリィは惚けた顔でこう言った。それは自己紹介を兼ねた最後通牒と受け取ってもらって構わない。
「|猟兵《イェーガー》? 残念、わたくしは|猟犬《ケルベロス》です!」
大成功
🔵🔵🔵
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎
【SPD】
人々を
おそれさせて
事を運ぶなんて…
それに
年の終りを
残酷な殺戮で締めくくらせは
しません…!
自身の翼で飛翔
【空中機動】等の
【空中戦】も行い
立体的に立回り
敵の攻撃は
【第六感】【心眼】【残像】【結界術】等
回避や受け流し主体で
UC発動
戦場全体に
敵のみ灼く
焔の蜘蛛糸の領界発生
『この領界の中では、貴方達は自由に動けない筈です…どこにいても…焔の蜘蛛糸が捕らえます!』
自身や味方等は
癒しの蜘蛛糸の露で
治癒や回復し
敵の
ツギハギタキシム・ベータさん達を
UCで攻撃しつつ
クイーンオブハートキーを手に
【ハートのA】達も展開
【破魔】を込めた
【全力魔法】や
【誘導弾】の【一斉発射】等で
狙い撃つ様に攻撃
速く、もっと早く――。
アリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)は背の翼を羽搏かせた。
「いきます!」
空中戦を得意とするもの同士の戦いが幕を開ける。
アリスは翼、ベータは身体に仕込んだ歯車によって戦場の空を飛び回った。第六感と心眼による先読みで敵の攻撃を紙一重に受け流したアリスは、結界で隔たれた外側に蜘蛛糸を張り巡らせる。
……まるで、燃える星のような焔が灯った。
魔法陣を描くみたいに、敵の周囲を特殊な領界に閉じ込める。
「熱イ――」
そのまま、燃えて。
人々をおそれさせるのも、殺すのも、もう終わり。
残酷な殺戮で年の終わりを締めくくらせたりなんかしない。
笑顔で、新しい年を迎えてほしいから。
「動ケナイ、苦シイ」
喘ぐようにもがくベータに教えてあげよう。
「この領界の中では、貴方達は自由に動けない筈です……どこにいても……焔の蜘蛛糸が捕らえます!」
召喚したハートが乱れ飛ぶ中を、アリスは自由自在に飛翔した。
受けた傷を蜘蛛糸から滴る露が癒す。
構えるのは金の鍵。
迸る光は破魔を纏い、敵を貫いた。
幾つものハートが逃げるベータを追い回し、逃げ場を封じたところに止めを刺していった。1体、また1体と数が減る。
「逃がしません!」
人々の平穏な暮らしを守るため、アリスはクイーンオブハートキーを突き出した。カチリと鳴る。精神を穿たれたベータは悲鳴をあげ、墜落しながら滅びていった。
大成功
🔵🔵🔵
火土金水・明
「次の十二剣神の降臨の予知ですか。今回はスピードが勝利の鍵になるのでしたら、範囲攻撃を有効的に活用していきましょう。」「私は攻撃をしつつ、味方の猟兵のみなさんの回復を受け持ちますね。」
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【巷に金色の雨の降るごとく】を【範囲攻撃】にして、『ツギハギタキシム・ベータ』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【第六感】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の猟兵の方に繋げる事です。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
――雨、それも金色に輝く激しい雷雨が戦場となった本殿の屋上に降りしきる。
火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)はウィザードらしい黒色の帽子やマントで雫を弾きながら、金雨に撃たれて苦しむベータの群れを箒の上から見下ろした。
まるで稲妻のように敵を貫く雨も明や他の猟兵にとってはひたすらに優しく温かな癒しのそれでしかないのだ。
「次の十二剣神の降臨の予知があったと聞いて駆けつけたのですが……大惨事になる前に間に合ってよかったですね」
これ以上のおそれを収奪させないためにも、明は金雨の範囲を広げる。
できるだけ早く決着を決めるために。
逃すものか、一体たりとも。
「ギャア!」
華麗なフェイントに惑わされた個体が連続で二度も稲妻に撃たれた。
また別の者は、護りのための装備ごと砕かれてぶざまに墜落する。
彼らもそろそろ気が付いたらしい。
この雨は……時間が経つほどに、戦いが継続されるほどに我が身を蝕むのだ、と。
「貰ッタ!」
戦闘機みたいに高速で突っ込むベータだが、明を捉えきることはできなかった。
明は微かに微笑み、攻撃が当たらなかった絡繰りを教えてあげる。
「残念、それは残像です」
帽子を押さえ、すれ違いざまに告げながら戦いを続けた。まるで先を読んだかのように敵の突進を躱し、纏うオーラがそれ以上の接近を拒む。
翻弄、という言葉がその戦いぶりには相応しい。
そうやって明に引き付けられている間、他の猟兵は自由に動ける。それが明の狙いでもあった。さあ、金色の雨よ。皆さんが思いきり戦えるように傷を癒してあげて……。
そして、できるだけ早期の決着を。
明は神経を集中し、近くに潜伏しているであろうデウスエクスの気配を探る。必ずやどこかでこの戦いの行方を見守っているはずだ。
「邪魔スルナ!」
「いいえ、この場から去るのはあなたの方です」
金色の雨が呼ぶ虹色に稲妻がひと際激しく閃いた。
それは道を切り拓く、嚆矢のそれ。
次の猟兵に繋ぐために。
大成功
🔵🔵🔵
カタリナ・エスペランサ
成程、侵略の手口としては効率的だ
恐怖に蝕まれた集団というのはまともに機能しなくなるものだし、
一度浸透したそれを拭い去るのも一苦労。致命の毒という奴だね
勿論、そう思惑通りに事を運ばせはしないよ
決戦配備はキャスターに手伝って貰いつつ
《ものを隠す+目立たない+迷彩》で隠密し【翅幻誘滅】で《先制攻撃》
街や民間人に被害が出ないよう花園や紫炎の蝶は敵の上空に召喚しようか
蝶の備えた《誘惑+陽動+催眠術+存在感》で接触攻撃を誘発、
或いは視認をトリガーとした幻覚で回避困難にして蝶の方から触れさせる
一度でも触れれば知覚改竄により脳と身体の信号伝達を阻害、
戦意と行動目的を奪い動きを封じた上で自覚も与えず焼き尽くそう
――カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)を姿を隠す迷彩は、その存在を敵に悟らせることなく接近することを可能にした。
まるで意趣返しのようだ。
原罪蛇メドゥーサの侵略手口こそ配下のデウスエクスを人間に紛れて潜伏させ、知らず知らずのうちにおそれを収奪するというものだった。
なるほど効率的だとカタリナは思う。
……おそれ、即ち恐怖。
他人を操るのにとびきりの感情なのだ。
そんなものに蝕まれた集団はどうなる? まずまともに機能しないし、一度浸透してしまえば疑心暗鬼を呼び寄せて|ネガティブなスパイラル《悪循環》が止まらない。
「致命の毒、か」
「!?」
いつの間に、という言葉を発する暇さえなかった。
キャスターの魔術的援護を受けたカタリナは気配さえも殺した状態で突如、ベータの上空に紫炎の蝶を召喚したのである。
「ほら、狂いたまえよ」
差し伸べた指先で手招くと、ゆらめく蝶の誘惑に幻惑されたベータは自ら突っ込んだ――蝶に触れてしまった。
驚いて逃げ惑ったところで花園の幻からは逃れられない。のどかな地上の境内とは裏腹に上空の戦場は甘く焦がす蝶の舞によって煉獄の様相を呈し始めていた。
カタリナはただ見ていただけだ。
腕を組み、凛然と。
彼らに戦意は既にない。
改竄された知覚は熱さすらも感じない。
見えない、聞こえない、分からない。
存在意義の崩壊。
自分なぜここにいるのか、その行動目的さえも失って。
「何も分からぬままに、燃え尽きなさい――……」
大成功
🔵🔵🔵
レラ・フロート
猟兵となり他の世界も知る度に思う
私達の世界の人々は覚悟を胸に危険を顧みず
応援してくれる素敵な人たち
罪を犯した人がいたとしても
裁くのは地球に生きる人の手で
断じてデウスエクスじゃない
ケルベロスからDIVIDEへ
「メディック」を要請します!
避難誘導と救護をお願い
戦うのは、張り切っていくよっ
エネルギー充填、パワー全開で切り込みなぎ払い、
多数の敵を巻き込んでいくよっ
時間なんて与えない、速攻を意識し畳みかけるんだから
一方で消耗を抑えることも意識
攻撃を見切り、武器受けで凌いでから
斬撃波をお見舞いして倒していくね
敵集団が弱るのがわかれば、今こそ必殺の《雷穿》だよっ!
これで全部かな?でもまだまだ張り切らないとっ
たとえ、罪を犯した人がいたとしても。
「メディック、応答願います」
裁くのは地球に生きる人の手で。
『こちらメディック。要請をどうぞ』
断じて、デウスエクスなんかじゃない。
「――一般人の避難誘導と救護をお願いします!」
レラ・フロート(守護者見習い・f40937)は正眼に剣を構え、刃に漲らせる光を刃と化して敵に叩きつけた。
どこまでも加速する。
敵を倒すまで、だ。
装甲で防ごうと無駄。
邪魔するものを全て破壊し、目的を遂行するために。
「ガハッ」
まともにくらったベータが血のような液体を吐いた。
「時間なんて与えるもんか。速攻で決めるよ」
群れごと巻き込み、能う限りの敵を薙ぎ払う。
最初から全力全開だった。
どこからか聞こえる、わたしたちを応援してくれる声。
ああ、なんて有難い。
メディック部隊の誘導によって避難する最中、人々は自分たちのために戦ってくれる者に心からの感謝と応援の声を届けたのだ。
それが当たり前ではないことを猟兵となった今のレラは知っている。
憎悪を乗せて迫る敵の攻撃は紙一重で防御が間に合った。敵を殲滅する前に消耗しきるわけにはいかない。反撃の斬撃波で体力をこそぎ落とし、勝負をかける時を待つ。
出来るだけ迅速に、けれど確実に。
ベータは狼狽えた。
誰にも気づかれることなく、ターゲットの首を狩って戻るだけの任務であったはずなのに。どうして自分たちはいいようにやられているのだ? いったい誰のせいなのだ。俺のせいじゃない、全部こいつらが……猟兵が――。
恨み言は全てを言い捨てる前に、光輝く雷穿の一撃によって息の根を止められた。
それは必殺の、特別に強烈な雷穿。
レラの想いに呼応して迸る、正義の刃である。
大成功
🔵🔵🔵
暗都・魎夜
【心情】
ハロウィンに引き続き、十二剣神のご登場か
こいつもまた、とんでもない真似をしてきやがる
悪いが俺が来た以上、そう簡単にやらせはしねえよ
【決戦配備】
メディック:付近の住人の避難
可能なら、終わった後に無事に退治ができたこともキチンと報道して欲しいもんだ
【戦闘】
屍隷兵ってやつだったか?
作り方も腹立つが、これ程の戦力ってのは侮れねえな
真っ向から攻撃を受けるわけにいかないので、「心眼」「見切り」で攻撃を回避
「カウンター」「フェイント」「足払い」を織り交ぜ、「グラップル」のUCを連続で叩き込む
「怒りがあるなら全力で俺にぶつけてきな。その上で、てめえは止める」
「よぉ、付近の住民の避難は頼めるかい?」
『了解です。こちらは我々メディックに任せてください』
「できれば、終わった後に退治が無事完了したこともキチンと報道して欲しいもんだがね」
『善処しますよ』
「頼んだ」
暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)は満足そうに頷き、イグニッションカードを右手の指に挟んで翻す。
まさかハロウィンに続いて年内に十二剣神ともう一度やり合う機会がめぐってくるとは。年の瀬に仕掛けてくるとは油断ならない相手だ。
尻尾を掴めたのは僥倖。
まずは配下を潜り込ませ、満を持して完全なる顕現を果たすつもりだったのだろうが……ついにボロを出してしまったというところか。
「とはいえ、相手が悪かったな。この俺が来たからには阻止させてもらうぜ!」
どれほど凶悪な攻撃であろうが、当たらなければ意味がない。
見境なく飛びかかる相手を見切るのはコツさえ掴めば容易い。精神統一し、心眼によって動きを見極めた魎夜は強かなカウンターをお見舞いしてやった。
どうしたって攻撃後には隙ができるもの。
特にこいつらのような機動力が頼りの場合、攻撃を躱した直後は狙い目だ。魎夜は足払いをかけ、相手の体勢をさらに崩してやった。
「あらよっと――」
そして、強引に胸倉を掴んで強烈な頭突きをくらわせる。
「ギャッ!」
容赦ない、追撃の拳が二、三発。
挑発するように告げる。
軽く手招いて、大胆不敵に。
「怒りがあるなら全力で俺にぶつけてきな。その上で、てめえは止める」
大成功
🔵🔵🔵
皇・絶華
決戦配備
クラッシャー
今回は白兵部隊申請
何故なら…
殺戮に走るとは…そのような凶行に走るのは私にはわかる!そう…パワーが足りないからだ!(チョコを用意
【薬品調合・バーサーク】
UC発動
よって…今より安心安全健全なチョコパワーで討伐だ!
素晴らしきチョコドリンクでクラッシャー部隊と己を超強化
【戦闘知識】
敵集団の動きと陣形と一般人の位置を把握
【空中機動・弾幕・念動力】
溢れるパワーで飛び回りながら念動光弾を叩き込み猛攻を仕掛け
【二回攻撃・切断・乱れ打ち】
襲い掛かりTCで連続斬撃を叩き込みぼっこぼこに猛攻を仕掛ける
基本的の反撃は気にしない
回復効果と攻撃軽減効果で防ぎつつ純粋な猛攻で叩き潰させて貰う
「どうやら、一般人の避難は済んだみたいだな」
仲間とメディックの活躍によって思う存分暴れられることがわかった皇・絶華(影月・f40792)は要請したクラッシャーと共に戦場へ入った。
「うおお……!!」
突撃、突貫、特攻。
白兵部隊である彼らの力の源は――そう、この素晴らしきチョコドリンク!!
既に敵集団の動きを把握済みの絶華にとって、敵を追い込み猛攻を叩き込むのは朝飯前だった。
「いいか、殺戮……つまり凶行に及ぶのはパワーが足りていないから! それを存分に思い知らせてやろう!」
颯爽と飛び回り、短剣を武器に舞うように戦う。
反撃?
構うものか。
素晴らしきチョコドリンクを甘くみないことだ。
なにしろ、ほとんど全ての攻撃への耐性を与えながら自動で回復するというスペシャルな効果を持つ優れモノなのだから。
「ふふ、いかがかな?」
「グゥ……!」
攻めあぐね、臍を噛むベータ。
このままでは全滅しかない。
逃げ場は――。
だが、念動力で操る光弾が降り注いで撤退を許さない。絶華は飛翔で追いかけ、その背に短剣を深々と突き刺した。
「お前で最後だ、悪く思うなよ」
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『竜墜症候群』
|
POW : 極めて緩やかな打撃
【拳】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 優しく撫でるような蹴り
【緩やかな歩み】で敵の間合いに踏み込み、【恐るべき「死の気配」】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ : ゆっくりと歩み寄る
【ただ歩いてくるだけの姿】を披露した指定の全対象に【根源的な「死への恐怖」の】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
イラスト:爪尾
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
どういうことだ。
なんでこうなる。
邪魔しやがって、邪魔しやがって。
『竜墜症候群』と呼ばれるそれは怒った。
予定にない邪魔者の襲撃。
せっかくの獲物は逃げ、可愛い配下は全滅。
ゆるせねえ。
メドゥーサに合わせる顔がねえ。
ゆっくりと歩むごと、偽装していた姿が消えて悪魔のような本性がまろび出る。
「どうしたんだ? 早く避難しないと……うわっ!」
突然立ち上がり、作りかけのお守りを放り出して外へ向かう巫女を心配した神職はもの凄い力で突き飛ばされた。
「うう……」
神職は壁に背中から激突し、血を滲ませながら呻き声を上げる。
『竜墜症候群』が纏う死の気配はあまりにも濃く、周囲の草花は急速に萎れて生気を失った。彼が撒き散らす『おそれ』はもはや穢れといっても過言ではない。
「もうすぐメドゥーサのおなりだ! 邪魔者は消えちまえよぉ!!」
レラ・フロート
獲物はもうここにはいないよ
いるのは私達ケルベロスだ!
貴方をきっちりばっちり倒してみせるからね!
ポジション効果はディフェンダーを要請
原罪蛇さまが現れるなら消耗は抑えて戦うよ
障壁を展開してもらい、打撃に備えるよ!
……ぐえっ☆
それでも打撃は強烈で呻いちゃうかも
でも負けないもんっ
エネルギー充填、功夫を生かして近接戦を耐え抜いていくよ
きっと拳の一撃には悲鳴を上げると思う
きゃぁぁっ!
……まだ!倒れないっ
私の背後には、人々の営みがあるっ
常に応援されているありがたさ!そこから来る気概っ
だからケルベロスは負けないんだよ!
想い全開!剣に乗せるは必殺の一撃――、
気合十分に飛び込み、《雷穿》で貫いて見せるんだからぁ!
「――残念、あなたの獲物はもうここにいないよ」
「!?」
「いるのは|ケルベロス《私達》だけだ!」
ディフェンダーの支援による障壁を活用したレラ・フロート(守護者見習い・f40937)は出会い頭の一発を何とか耐え凌いだ。
「……ぐえっ☆」
さすが、メドゥーサが送り込んだ刺客のひとり。
「攻撃力馬鹿になんないな」
レラは軽く舌を出して崩れ落ちた障壁の瓦礫を払った。もっとも、負けるつもりなんかないので悪しからずってやつ。
……エネルギー充填は?
ん、OK。
この後にメドゥーサ戦が控えてるんだから消耗は抑えていかなきゃね。
再び襲いかかる『竜墜症候群』の拳はとにかく凶悪で。
「ッ、きゃぁぁっ!」
もう痛いのか苦しいのか熱いのかもよくわからない。
耐えろ、堪えろ、踏みとどまれ。
「……まだ! 倒れるもんかっ」
血濡れた唇をぬぐい、立ち上がるレラを敵は薄笑いで見下ろした。
「いいねぇ、そうでなくちゃ面白くねぇ!」
嗜虐の嗤い。
最低最悪だ。
こんな奴が紛れ込んでいたなんて。
人々の営みをひっそりと壊そうとしていたなんて。
レラはゆっくりと息を吐いた。
彼らはいつだって、私たちを信じてくれている。
応援してくれる。
なんて、ありがたい。
……気概だ。
彼らの信頼に応えるために必要なもの――それがあるから、ケルベロスは負けたりしない。絶対に!
「なッ……」
息を呑む『竜墜症候群』。
理由はただ一つ、レラの想いを全開にして乗せた剣が己の心臓を貫いていたから。
「ば、かな――」
「必殺の、雷穿だーッ!!」
裂帛の気合と共に懐へ飛び込んだレラは両手で左手を柄頭に添えて全力で刃を押し込んだ。ほとんど体当たりするみたいに、満身創痍で。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎
【WIZ】
貴方が
メデューサさんの配下さん…
『一般の方々を殺して、殺人の場にするつもりでしょうが…させません!』
決戦配備は
キャスターで
魔法支援で効果増幅を
受けつつ
UC発動
勇壮ながらも可憐な
姫騎士を思わせる
氷晶のドレスを纏い
【勇気】と【覚悟】で
死の感情を抱かぬ様に、
死の気配は
UCの氷晶の実の冷気で
中和
UCの氷雪魔法での
【凍結攻撃】で
敵の足元を凍らせ
うまく歩けない様にし
敵UCを発動させ辛くさせつつ
クイーンオブハートキーを手に
【ハートのA】達も展開
【破魔】を込めた
【全力魔法】や
【誘導弾】の【一斉発射】と
氷雪魔法で攻撃
敵の攻撃は
【第六感】【心眼】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御行動
……アリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)を可憐さと勇壮さを兼ね備えた姫騎士のような姿に変える魔法こそ、エンシェントプリンセス・アイスエイジドレッサー。
髪は金から淡やかな氷雪の色合いへ。
魔力が満ちる氷晶のドレスを彩るレースやリボンが雪を含む風にひらりと舞い、変身の最後に満開のスノードロップが髪に咲いた。
勇気と覚悟の眼差しで死の恐怖を撒き散らす存在に立ち向かうため、だ。
「一般の方々を殺して、殺人の場にするつもりでしょうが……させません!」
アリスを支援するキャスターの魔法陣が花火みたいに天空で幾つも輝いた。増幅された氷雪魔法に足を取られた竜墜症候群が舌打ちする。
「ちッ、氷を使いやがるのか!」
怖い――冷たい――恐ろしい――寒い――氷晶を通して視る影はその威力を十全には発揮できないことだろう。
「あ、歩けねえ……!?」
凍り付いた足下から抜け出そうと足掻く相手を目がけ、ハートのA達よ乱れ飛べ。闇を照らす輝きは破魔による洗礼をもたらす。
逃げたって追いかける。
どこまでも、地の果てまでだって。
まるで導かれるように、数でもって圧倒する――!
「あなたの悪事も、ここまでです!」
「ぐあッ――」
残像と神気のオーラを結界のように纏ったアリスは怖れなどでは止められない。クーンオブハートキーを中心に吹き荒れる氷雪の竜巻が敵を巻き込み、螺旋を描いて吹き飛ばした。
大成功
🔵🔵🔵
エミリィ・ジゼル
【SPDで対処】
うわぁ、なんかすごいのが出てきましたね。
具体的に言うと4回ぐらい命中したら死にそうな気配がプンプンしてます。
なので、その攻撃ができないようにしましょう。
具体的には【見切り】や【第六感】、あるいはオペラグローブのシールドによる【盾受け】などでソフティな蹴りを可能な限り回避しつつ、【カウンター】でギャグニウムを放出。
シリアスな行動を一定時間封印し、その間に分からせ棒でぶん殴ったり、ケツバットしたり、タイキックしたりします。年越しも近いですしね
あとはわたくしのオモチャです。
(シリアスな行動をした竜堕症候群に対して)
「竜墜症候群ー、アウトー!」(すぱああああん!)
あ、これぜったいやばそうなやつだ。
エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)の判断は早かった。なにしろ4回くらい命中したらたぶん死ぬので。
「ソフティ!? これがソフティ……!?」
掠めるだけでヤバいのが丸わかりの、凶器そのものの蹴りを見切るのは並大抵のことではなかった。可能にしたのはエミリィがこれまで培ってきた感の鋭さと上品なるオペラグローブによる鉄壁の防御に他ならない。
……もっとも、実際の光景が上品であるかはまた別の問題であったが。
「ちぇすとー! わかるか? わかるっすか!? 理解できるまで何度でも殴りますのでご了承くださいませのタイキーック」
からのケツバットをくらった竜墜落症候群の漏らす情けない悲鳴が閑静な境内の空気に溶け消えた。
「く、くぅ……!?」
「年越しも近いですしね、大サービスです」
こいや、とばかりに片脚を上げて|タイキ《・・・》ックのお替わりを|待機《・・》中のエミリィだ。
全身から迸るギャグニウム――未知なる粒子――が攻撃の度に戦場に撒き散らされ、既に敵はシリアスの神から見放されている。
「ふん、メドゥーサさまに信頼される配下のこの俺を甘く見……」
「はい竜墜症候群ー、アウトー!」
「ぐはッ」
すぱああああん!
にも関わらず、格好つけて歩き出した竜墜症候群は駄目出しをくらって綺麗な弧を描いて吹っ飛んだ。場外ホームラン。
大成功
🔵🔵🔵
暗都・魎夜
【心情】
直接乗り込んでくるとは
こいつはまた短気な奴がいたもんだ
「よぉ、邪魔ものだぜ。よろしくな」
【決戦配備】
メディック:付近の住人の避難
神社の人たちの避難を最優先に
「助けが来た、安心してくれ」
神社の人たちを「鼓舞」する
【戦闘】
とは言うものの、一筋縄でいく相手じゃねえな
動きこそ遅いが、当たれば死ぬのはこっちだ
スピードを上げていく
「行くぜ、イグニッション!」
「リミッター解除」して、「残像」を残すスピードで動き、「見切り」で回避する
「グラップル」のUCで反撃
「てめぇにも教えてやるぜ、一方的に襲われる人々の恐怖をな!」
「消えるのはてめえの方だ、先に自分の星でメドゥーサ様を迎える準備でもしてやがれ!」
「よぉ」
暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)は敵に対しても気さくに挨拶する。
「邪魔ものだぜ。よろしくな」
「面白ぇ、来いよ」
言われなくても、と拳を構える。
できるだけこちらに注意を引き付けてメディックによる避難を促したいところだ。あと少しで助かるからな――安心してくれよ、と身振りで神社の関係者に告げる。勇気づけられたのか、神職の男性は傷を負いながらもしっかりと頷いた。
「よし、あっちは大丈夫そうだ」
指先に翻すイグニッションカード。
「行くぜ、イグニッション!」
最初っから全力全開でいく。
一気にギアを上げ、リミッターを解除。
「残像か……!?」
「かかったな」
敵の目と拳を分身のような残像で惑わせた魎夜はにやりと笑んだ。言っておくが、こちらはお前の動きはよく見えている。
――拳。
それは魎夜の意地と勇気と使命を込めた最高の武器である。迸るオーラは守護精霊が与える加護の輝きだ。
偉大なる獣よ、俺に力を。
野生の本能で攻撃を叩き込まれる側の竜墜症候群は焦りを浮かべた。躱す隙が見つからない。獲物を前にした獣の獰猛さに、飲まれる――!?
「てめぇにも教えてやるぜ、一方的に襲われる人々の恐怖をな!」
「く……ッ」
消えるのはてめえの方だ。
魎夜の拳が急所を捉え、穿つ勢いで撃ち抜いた。まるでタールみたいな真っ黒い返り血を受けながらの、最後通告。
「――先に自分の星でメドゥーサ様を迎える準備でもしてやがれ!」
大成功
🔵🔵🔵
カタリナ・エスペランサ
ま、此処まで計画を進めておいて今更尻尾は巻けないよね
万全でなくともメデューサは来ざるを得ない
侵略者の首魁、その一角を叩く好機という訳だ
前座には早々に退場してもらうとしよう!
三つ編みをほどき魅了権能の《封印を解く》と共に
ダガーを《武器改造》で双剣に再錬成し【閃舞剣嵐】発動
死の気配は《|負けん気《プライド》》で跳ね除け、緩やかな歩みによる意識の隙を突く効果を魅了or低速化で瓦解させて
《第六感+戦闘知識》の《見切り》により把握し攻撃を回避
立体的な《ダンス+空中戦》と《早業+怪力+蹂躙+アクセルコンボ》の剣舞を叩き込むよ
決戦配備はメディック
敵を魅了or低速化して〆てる内に民間人の避難を進めて貰おうか
「プライド、かな」
カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)は涼しい顔で呟いた。原罪蛇メドゥーサ。何処かで成り行きを見守っているだろう十二剣神の……彼女はいまさら計画を変えられない。尻尾を巻いて逃げるをよしとしないのならば、万全でなくとも――必ずや、来る。
「つまり、キミは前座というわけだね。ならば精々楽しませてもらおうか!」
三つ編みを解かれた長い金髪が風に舞い、|封印が解かれた《・・・・・・・》。
「――!?」
それまで余裕ぶっていた竜墜症候群の様子がおかしい。
「く……なんだ、目が離せねぇ……!?」
それは、武闘であり舞踏でもある。
死の気配を放つ歩みに抗う、魅了せし流麗なる剣舞。
まるで綱引きのようだった。
怖れと耽溺のどちらがより相手を引き込めるか、激しい引き合いが生じているのだ。隙を見せたが最後、一気に飲まれると互いに理解している。
再錬成された双剣が敵の肌を裂きながら、少しずつだが急所に近付いてゆく。まるで触手みたいに蠢く敵の一部を研ぎ澄ませた知識と勘で見切り――カタリナは不敵に微笑んだ。
「悪いけど、プライドなら負ける気がしないんだ」
跳ね除けろ。
|閃舞《かがやき》の前に、おそれは屈する――!
「しまッ……」
三次元を駆使したカタリナの剣舞は敵の直上を取り、そのまま連続で攻撃を叩き込む。動きの鈍った竜墜症候群は途中で離脱することなど不可能だった。最後の一撃まできっちりと叩き込んで。
「民間人の避難も完了したようだしね」
既に神社はもぬけの殻。
「私たちの勝ちさ」
大成功
🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎
メディックを要請して、神職の方や他の人びとの避難をお願いしマース!
竜墜症候群のデウスエクス、アナタはメデューサにまみえることはありマセーン!
ここで撃破されるのであります!
滑走靴にて空中機動を維持して、敵の間合いに踏み込まれないよう距離を保ちマース!
緩やかながら致命的な打撃、油断は禁物であります!
歩み寄るその姿には、視覚を隠す技が効果的デショー!
すなわち、火力デース!
「六式武装展開、炎の番!」
『おそれ』を撒き散らす汚れたボディ!
火炎放射器で消毒だー! であります!
ヒャッハー!
周囲への延焼は消去して、手の届かないアウトレンジから目標をじっくりと焼き続けるであります!
呻く神職の男性を要請されたメディックの部隊が担架に乗せて速やかに運び出していった。もぬけの殻となった建物の上方をを滑空するバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は竜墜症候群から一定の距離を維持しながら攻撃の機会をうかがっている。
「どうした? 逃げてばかりじゃ――」
だが、竜墜症候群は息を呑んで回避行動を試みるはめになった。
……炎。
それも、粘着性をもって纏わりついて来る膨大な量の火焔――!?
「六式武装展開、炎の番!」
バルタンは高らかに技の名を告げる。
両者の間を埋め尽くす火焔は互いの距離を保つ障害物であり、歩み寄るその姿を覆い隠す壁であり。そして、焼き尽くす牙でもあった。
「残念ながらメデューサにまみえることはありマセーン! なぜならアナタはここで撃破されるからであります。それでは、お覚悟を!」
「ちッ……」
「火炎放射器で残らず消毒して差し上げマース! ヒャッハー!」
凄まじい勢いであった。
じりじりと、丹念に焼きを入れる。
穢れを祓う神炎の如き容赦のないそれは確実に敵だけを燃やし尽くすために猛威を振るう。しかも周囲へ漏れた炎はただちに鎮火して延焼することはないのだ。
「やべえ――」
灰になって落ちる自分の指先を見た竜墜症候群は愕然とつぶやいた。反撃しようにもバルタンまでの距離が遠い。しかも接近を阻む炎の勢いは増すばかりだ。
伸ばす拳はどうしても届かない。
緩やかなる自慢の打撃は完全に封じられている状態。
両者の距離すらも縮まらない。
最後通牒にも等しき言葉でバルタンが告げた。
「『おそれ』を撒き散らすその汚れたボディ、|このまま念入りに焼き尽くす《年末の大掃除》のであります!」
大成功
🔵🔵🔵
皇・絶華
決戦配備
クラッシャー継続
「「WOOOOO!!」」(むきむきまっちょになってるクラッシャー部隊(!?
お前…病魔だな…?しかも死を齎す病か…
【薬品調合・バーサーク】
笑止!
我がチョコドリンクは死者さえ冥府より帰還させる素敵ドリンク!
お前の齎す死に抗って見せよう!
地獄のUC発動
部隊とさっちゃんと共闘してる人が居たらカカオ汁を振舞い
「ぐごげぇはぁ!?」
【戦闘知識・念動力】
周辺状況の解析
念動力で空間を歪め病魔の姿を歪める
【二回攻撃・切断・空中機動・乱れ打ち】
クラッシャー達と共に襲い掛かる
死をも恐れず耐性と再生力を得た状態で念動光弾を叩き込み動きを封じればクラッシャー達の猛攻へと繋げ
TCで容赦なく切り刻み
もうすぐメドゥーサが来るといったな…いいぞ…大歓迎だ
私は常々思っていたのだ…十二剣神は…チョコの材料になるのではと!(狂人が居た
そうすれば…奴もまた人を救う素晴らしき存在へと昇華できるのだ!(病魔の口に真・ぜっちゃんちょこ捻じ込み。地獄の如き味と内側から溢れるパワーで爆破!
「ひぇぇぇぇ…!」
「「WOOOOO!!」」
皇・絶華(影月・f40792)の目の前でクラッシャー部隊が死のおそれに憑りつかれていく……そうか、と絶華は元凶を睨んだ。
「お前……病魔だな……? しかも、死を齎す病……だが笑止!」
手早く、何かを調合する。
茶色のどろっとした液体だ。
しかも甘い匂いがする。
これは――超高濃度のカカオ汁!!
濃厚な匂いに竜墜症候群も思わず顔をしかめた。
「な、なんだそいつは……!?」
「ふふふ」
絶華は不敵に笑う。
「知りたいか?」
「あ、ああ……」
「では見ていろ、我がチョコドリンクの秘儀を!」
どきどきと見守っている竜墜症候群の目の前で絶華は同行するクラッシャー部隊にできたてのチョコドリンクを振舞った。
「ぐごげぇはぁ!?」
飲み干した途端、クラッシャー部隊はくぐもった叫びをあげる。
「「うおおおおおおー!!!!!!」」
死のおそれを跳ね返し、自動回復能力を得たクラッシャー部隊は無敵の部隊として甦った。しかも絶華は念動力で空間を歪めることでその姿を直視しないように細工していたのである。
「死への恐怖、破れたり!」
「く……ッ」
襲い来るクラッシャーを払い除けようと身構えた瞬間を狙い、絶華は念動光弾をありったけ叩き込んだ。
「さあ、思う存分暴れてくれ!!」
号令で一斉攻撃するクラッシャーと共に、空中を突っ切って敵の懐へ。
「ちい!」
絶華の短剣が敵を断ち、血しぶきを上げる。
逃さない。
既に周辺状況の解析は終了していた。
「戦場は既に私の支配下にある。逃げられはしないぞ!」
短剣の傷跡が増える度に竜墜症候群が呻く。所詮はメドゥーサの前座だ。早く来い、と絶華は彼女との対峙を心待ちにしている。
「常々思っていたのだ……そう、十二剣神は……チョコの材料になるのではないか、と――!」
かなり狂った考えだが、絶華は本気なのだ。
うまくいけば人を救う素晴らしき存在への昇華も夢ではないのだから。
「がッ……」
口に真・ぜっちゃんちょこをねじ込まれ、呻く暇もなく内部から爆破される竜墜症候群の末路は惨憺たるものであった。
「な、なんて味なんだー!!??」
今わの際にの叫びこそが、その凄まじさを何よりも物語っていたという。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『十二剣神『原罪蛇メデューサ』』
|
POW : 蛇蛇獄魔獄狡兎殺
【全身から染み出す「超次元の蛇」】で近接攻撃し、与えたダメージに比例して対象の防御力と状態異常耐性も削減する。
SPD : 朧朧蛇蝎奇霊夜行
自身が対象にとって未知の存在である限り、通常の行動に追加して「【広域感染型の金縛り】」「【鎮火できず永遠に追尾する鬼火】」の心霊現象を与える。
WIZ : 歓歓禍禍大虞呪咒
【底知れぬ恐怖をもたらす笑い声】を放ちダメージを与える。命中すると【「おそれ」】を獲得し、自身が触れた対象の治癒or洗脳に使用できる。
イラスト:カス
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
禍禍禍……嗤い声は禍々しく、闇の裡へ招く指先。
――十二剣神がひとり、原罪蛇メドゥーサ。
だがその降臨は完全性に欠けている。
せめてあと3日、いや1日でもあれば。
これっぽっちのおそれでは足りぬのだ。
私の養分、私の愛し子たち――……。
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎
【WIZ】
メデューサさん…
弱体化しても尚
強大さを…
『けど…ここで退く訳には…!』
引き続き
キャスターで
魔法増幅して貰い
UCで
更なる勇壮さや
可憐さを纏う
姫騎士の
氷晶のドレス鎧を纏い
【勇気】と【覚悟】で
恐怖に耐え
けど
甘い言葉等の洗脳で
思わず
身を任せて
しまいそうになるも…
【呪詛耐性】と
UCの氷晶の実で
洗脳等
中和
『…何だか…お母様みたいに暖か……はっ!?…』
(優しく抱き締められるも…間一髪の所で引き離し)
クイーンオブハートキーを手に
【ハートのA】も展開
【破魔】の
【全力魔法】や
【誘導弾】の【一斉発射】と
UCの氷雪魔法で攻撃
攻撃等は
【第六感】【心眼】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御行動
ついに降臨したのだ、十二剣神がひとりメデューサ……アリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)はごくりと喉を鳴らした。
なんて、威圧感。
弱体化した状態で尚これ、なのだ。
心臓が早鐘を打つ。
人は不完全なものを目の当たりにすると、どうしたってイメージしたくなるものだ。
――もし、完全だったなら?
アリスは頭を振り分ける。
今はそれを考える時じゃない。
「ここで、退くわけにはいかない……から……! キャスターの支援を要請します。どうか、力を貸してください」
姫騎士として纏うドレスと鎧に注がれる魔力がその形態に更なる進化を促した。スカートの裾が伸びて広がり、鎧は更に強固なものとなってアリスを守ろうとする。
「禍禍禍 私に抗う心算か」
面白がるような笑い声が不気味な色に染まる空に響いた。
「う……」
あの声を聞いてはだめ。
勇気を奮い立たせ、覚悟を燃やしておそれに抗う。
「禍禍禍 楽になれ」
諦めてしまうのが一番簡単だ。
もう怖い思いをしなくたっていい。
(「……お母様……?」)
温かく優しげな腕に抱かれ身を任せようとしたアリスの眼前で、その時、氷の実が爆ぜた。緩慢な死へと向かう安寧……その幻影は我を取り戻したアリスの両腕に突き飛ばされる形で消え失せる。
「危なかった……!」
オーラの結界を紡ぎ、再び囚われることのないように境界線を引く。
同時に掲げた|金の鍵《クイーンオブハートキー》より放つ氷雪魔法でとっておきの氷雪魔法を繰り出した。ハートのAを従え、闇を封じる強烈な吹雪のただ中へとメドゥーサを押し込める。
こじ開けて逃亡を試みる指先があっという間に凍り付いた。やがて氷雪は彼女の全身へ染み渡るように影響を及ぼす。
「逃げても駄目です。どこまでだって、追いかけます」
……あなたの全てを凍てつかせ、葬り去るまで。
大成功
🔵🔵🔵
暗都・魎夜
【心情】
ようやくお出ましか
随分な好条件で相手して、これ程とは『大祭祀ハロウィン』と良い、随分な化け物揃いだぜ
「師匠が言ってたぜ、『恐怖を支配しろ』ってな」
ここで終わらせてやるぜ!
【決戦配備】
スナイパー:こっちが前で押し止めるので遠距離攻撃を当てて弱らせてほしい
【戦闘】
「心眼」「見切り」「武器受け」で防御しながらこちらも近接戦闘を挑む
「限界突破」「リミッター解除」で「グラップル」のUCをぶち当てる
恐ろしい相手に違いはないが、恐怖が力を与えるっていうのなら「狂気耐性」「覚悟」で耐える
周りのディバイドのメンバーも「勝者のカリスマ」で「鼓舞」
「(誰何の言葉に)俺は通りすがりの能力者さ、覚えておきな!」
やっと来やがったな、暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)の脳裏を過ぎる師匠の言葉はこうだ。
――恐怖を支配しろ。
要請を受けたスナイパーの援護射撃がメドゥーサに面で襲いかかった。魎夜は彼らの攻撃を通すため、その拳で立ち向かう。
……|重力《グラビティ》。
その因子を注ぎ込んだガントレットの形状がより攻撃的に変化する。蠢く蛇の動きを見切り、時にはいなしながら懐へ飛び込んだ。
恐れるものかよ。
もっとヤバい狂気だって知っているし、今さら覚悟は揺らがない。そんな魎夜の戦いぶりに鼓舞されたスナイパー部隊の士気は高く、おそれを振りまく性情の敵を相手にしてもよく踏みとどまっていた。
「助かるぜ」
魎夜は拳を握り締める。
限界まで、昂れ。
人を陥れる卑怯な企みを終わらせるため、今この拳を振るう。繰り出す一撃に血反吐を吐いたメドゥーサが口汚く喚いた。
「誰誰誰 貴様何者だ!?」
「俺は通りすがりの能力者さ、覚えておきな!」
まさしく、超重圧の拳で殴られたメドゥーサは地面に這いつくばるような形で不自由に耐えるしかない。
大成功
🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎
決戦配備スナイパーを要請
HAHAHA!
現れマシタネ、原罪蛇!
安寧に生きる人々を脅かし、貪ろうとするその所業。
ケルベロスとイェーガーは見逃しマセーン!
レッツ、排除しマース!
スナイパーのエブリワンには後方からの支援砲撃をプリーズ!
相手は十二剣神、迂闊に近接攻撃を受ければデンジャラス!
我輩が前線に出て相対する間に、援護を頼みマース!
超次元の蛇をファルシオンで打ち払いつつ、懐に踏み込みUCを発動!
「六式武装展開、煙の番!」
蛇に視覚的かく乱はいまいちデショーガ……今回必要なのは、大火力!
至近距離からのパイルバンカーの一撃を叩きつけるであります!
メデューサよ、お引き取りくだサーイ!
「HAHAHA! 鬼畜のような所業もここまでデース!」
スナイパー部隊の掩護射撃を受けながら、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は前線に躍り出る。
これより排除開始であります。
とはいえ、迂闊に近づけば|赤信号《デンジャラス》。
青信号を保持するため、尽力するのはスナイパー部隊の務めだ。バルタンはファルシオンを右に左にと払い、しつこい蛇を分断してメドゥーサに迫る。
「破破破 私の蛇の仇を取らねば」
メドゥーサの顔が怒りに歪む。
バルタンは構わず蛇を薙ぎ払った。
|猟兵《イェーガー》とケルベロスを敵に回したツケを払う時が来たのだ。排除されるのが果たしてどちらなのか、そろそろ思い知るべきだろう。
「六式武装展開、煙の番!」
人々から安寧を奪い、脅かした罪。
私欲のために貪ろうとする穢れた所業――噴出する煙がバルタンの姿を包み込み、それらに天誅をくだすための槌を振り下ろす。
「禍禍禍 煙などで私の目を誤魔化せるとでも思うたか」
だが、言葉は途中から悲鳴へと変わった。
「本命はこちらデース! メドゥーサよ、お引き取りくだサーイ!」
戦場を包み込む煙を貫いて、いつの間にか至近距離にまで迫っていたバルタンのパイルバンカーがメドゥーサのただ一点を穿ったのである。あまりにも高火力だったから、直撃した瞬間はほとんど爆発したのと同じような有り様だった。
大成功
🔵🔵🔵
レラ・フロート
ケルベロスからDIVIDEへ
「クラッシャー」を要請!
臆せず、全力で勝利を掴むよっ
私は元連合軍所属のダモクレス、レラです
全力で貴方に打ち克ち、地球の人たちを守り抜きますっ!
エネルギー充填からの斬撃波で機先を制し、
相手の全身から染み出す蛇に細心の注意を払い、
以降も斬撃波をベースに少し遠い間合いをキープし攻撃
けして踏み込みすぎず、ヒットアンドアウェイで戦っていくね
「超次元の蛇」が体を包めば
流石に悲鳴を上げちゃうかもだけど
きゃあぁぁっ
でもけして諦めず、振りほどくよ
大丈夫だよっ、私こう見えても怪力だし!
振りほどいたら想いをめいっぱい込めた
《閃光烈波》を撃ち込むよっ
いつか平和を掴むその想いと共に、勝利を!
――こちらケルベロス。
私の声が届いていますか、DIVIDE?
元連合軍所属のダモクレス、レラです。
引き続き、支援を請います。
部隊は……クラッシャーを!
おそれに打ち克ち、地球の人たちを守り抜くために力を貸してくださいっ!
その閃光は、小さな太陽が生まれたのかと見紛うくらいに鮮烈だった。
こめられた意思、想い、決意。
たっぷりと充填されたエネルギーを斬撃波と変え、間合いの外から叩きつける。遥かな距離を迸った光刃は十二剣神たるメドゥーサの予想を上回る威力をもたらした。
「苦苦苦 眩しなるかな光よ」
おそれに染まらぬ希望こそ、メドゥーサが最も嫌うもののひとつだ。光を掻き消すように躍りかかる蛇だが、慎重に距離を保つレラを捉えるのに難儀した。しつこいメドゥーサは強引に本体ごと近づくなり、けしかけた蛇の群れの中へと強引にレラを引きずり込んだ。
「きゃあぁぁっ――」
レラの身体にまるで稲妻に打たれたかのような痛みが走る。
けど、負けない。
……諦めてやるもんか。
力ずくで蛇の身体を振りほどいた。
ぶちぶちと千切れた蛇の残骸を投げ捨て、お返しの一撃を――くらえ! めいっぱいの想いを込めたとびきりの閃刃でメドゥーサを狙う。
いつかの未来、平和を掴むこの想いと共に勝利よ来たれ。
臆するな。
この想い、届け。
「滅滅滅 まさかここまでやるとは」
裂かれた傷跡から体液を噴き出しながら、呻くメドゥーサの体が傾いだ。確実にダメージは積み重なっている。
「いける。このまま畳みかけようっ!」
大成功
🔵🔵🔵
皇・絶華
おお…十二剣神メドゥーサよ…お前は私達を愛し子と呼ぶのか…!(感動している
そしてこうして小剣を使わずに恐れを使ってまで降臨してくれるとは…!
私は理解したぞメドゥーサ!
お前は私のチョコの材料になってくれるという事だな!!(きらきらおめめ
そんな笑い声をあげて…そんなに嬉しいとは…!(感動
【戦闘知識】
敵の動きと攻撃の癖を冷徹に分析
理解…?
私は判っている!お前は私のチョコへと至り全世界に圧倒的なパワーを届けたいという素敵なハッピーチョコスネークだ!!ちゃんと理解ってるから安心するがいい!(狂気的理解
【空中機動・念動力・弾幕】
UC発動
超絶速度で飛び回り念動光弾を叩き込みその動きを止め肉を柔らかくする
【二回攻撃・切断・バーサーク】
一気に距離を詰めてTCによる連続斬撃と刺突を叩き込み
狂戦士化による火力強化
そしてその血肉を根こそぎ採取する!
私は知っているぞ!嘗てアスクレピオスはお前の血肉で死者さえ蘇らせる奇跡の薬を作ったという!
ならば我が奇跡のチョコにこそお前は相応しい!(尚、ハロウィンも犠牲になった
愛し子、と彼女は呼んだ。
「おお……」
皇・絶華(影月・f40792)は感動のあまりに言葉が出ない。
なんということだ。
あの十二剣神のひとりたる原罪蛇メデューサは地球人のことを愛しているのだ。たとえその方法と目的が恐ろしい悲劇を生むのだとしても、その言葉に嘘偽りはあるまい。
「しかも、こうして小剣を使わずに恐れを使ってまで降臨してくれるとは……感無量だ。世界の中心で歓喜を叫びたいくらいだ。メドゥーサ! 私は理解したぞ!」
絶華は両目を子どもみたいにきらきらと輝かせた。
「お前は私のチョコの材料になってくれるという事だな!!」
「禍禍禍 何を申しておるのだ」
「そんな笑い声をあげて喜んでもらえるとは……さすがに照れるぞ……!」
「否否否 人の話を聞かぬか」
「大丈夫、ちゃんと判っている!」
実際、絶華は話以外はちゃんとメドゥーサの動きを観察していた。もの凄い速度で戦場を飛び回りながら念動光弾を弾幕状にばらまいて相手の自由を奪う。肉は叩けば柔らかくなるもの。まずは下ごしらえから。
「そろそろいくぞ!」
一気に距離を詰めるのに数秒も必要なかった。
構える短剣の銘をTC。
見開いた瞳が狂戦士のように閃いた。
刹那、目にも留まらぬ連続攻撃がメドゥーサに襲いかかる。立て続けに襲いかかる剣閃は容赦なく肉を裂き、深々と貫いた。
「愚愚愚 この私が遅れを取っただと!」
「その血肉、もらった!」
目的は言ったはずだ、チョコの材料にするのだと。
「私は知っているぞ! 嘗てアスクレピオスはお前の血肉で死者さえ蘇らせる奇跡の薬を作ったというではないか!」
まさしく、八つ裂きにされたメドゥーサは苦悶の表情を浮かべている。絶華は満面の笑顔で言った。
「ならば我が奇跡のチョコにこそお前は相応しい!」
「菓菓菓 理解不能だ。菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓菓!?」
まさにハロウィンの再現である。
絶華は待ち焦がれた己の望みを叶えるため、その手をゆっくりと満身創痍のメドゥーサへと伸ばすのだった。
大成功
🔵🔵🔵
火土金水・明
「姿を現した十二剣神は確実に倒していきましょうか。」「さすがに耳栓をしても笑い声は防げないと思いますから、【呪詛耐性】で可能な限り耐えることにしましょう。」「(攻撃が命中したら)あなたのトラウマは、何になるのでしょうね?。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【金色の翼】を【範囲攻撃】にして、『十二剣神『原罪蛇メデューサ』』が何処に移動しても巻き込めるようにして【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【第六感】【残像】【オーラ防御】【呪詛耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の猟兵の方に繋げる事です。」
アドリブや他の猟兵の方との絡み等は、お任せします。
「禍禍禍 愛し子たちよ。抗うさますらも可愛らしや」
十二剣神原罪蛇メドゥーサが顕現する上空は黒や紫、灰色といった禍々しい色の雲と風が渦巻いている。
それらを切り裂いて羽搏く金の翼の主――火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は異様な光景にも怯まなかった。自らの呪詛耐性を信頼し、耳障りな笑い声はできるだけ聞き流すように心がける。
「なんて、悍ましい姿でしょう。けれど残念ながら、おそれは奪わせませんよ」
背筋が凍り付くような嗤い声が耳にこびりついて離れようとしない。気を抜いたら精神をもっていかれることがわかっていたので、唇を引き結んで耐え凌いだ。
「さすがに耳栓では防げないでしょうからね。十二剣神を滅ぼすまたとないチャンス、確実に倒して行きましょう」
羽搏きがもたらす七色の雷がメドゥーサに降り注いだ途端、炎と氷の輪舞が彼女を絡めとる。それだけではなかった。毒が染みる体が黒ずみ、体の先端から石化が始まる。麻痺のせいで動けないでいるうちに圧倒的な眠気までもが襲いかかった。
「あなたのトラウマは、何になるのでしょうね?」
まるで悪夢にもがくような呻きを上げるメドゥーサを、明は離れた場所から見守った。なにしろ防御が効かず、継続的に効果を保つ攻撃だ。フェイントに気を取られたメドゥーサは二度、三度と黄金の翼の前に翻弄される。しかもそれぞれが2回攻撃なので、総攻撃数は瞬く間に積み重なった。
……翼が風を掴み、ひと薙ぎするごとにまるで虹のような雷が降り注ぐ。受け止めるメドゥーサがついに耐えきれず、血を吐いた。
「苦苦苦 やりおるわ」
苦悶に身を捩りながらも嗤い声が未だ響き渡る。
もがくように振り回す腕は、しかし明の残像を掴み損ねるばかりだ。明は相手の様子を見ながら確実にダメージを与え続けた。
後に繋げるため、少しでも多く――!
「さあ、仕上げはお任せしましたよ。十二剣神を葬り去るなら今しかありません」
大成功
🔵🔵🔵
カタリナ・エスペランサ
※決戦配備:メディック
少し火力を上げるわ
避難は済んでいると思うけれど警戒しておいて
育て、刈り取るのは残酷であれ人間もしている事
けれど。同じ次元に堕ちた分際で神を|騙る《冠する》など烏滸がましいにも程があるわ
装備[驕傲]の力場展開し《情報収集+学習力》解析
金縛りや呪詛の類は【第一神性定義】で捻じ伏せ
鬼火等の直接攻撃は《空中戦》の|機動力《SPD》活かし回避
神騙る紛い如きに希望を墜とせはしない
《|負けん気《プライド》》で《継戦能力》維持、《第六感》を研ぎ澄ませ敵の能力を《見切り》ましょう
貴女は何であれ獲物に過ぎないのだから
狩る算段がついた時点で未知は既知と等価に成り下がる
私がそう定義した
|未来《私》は未知を既知に変えて進むもの
恐れるのは貴女の方よ怪物風情
魔神権能の《封印を解く》事で六翼の姿にオーバーロード
《ハッキング+蹂躙+属性攻撃+焼却+神罰》、
森羅万象の例外なく全てを終焉の概念に塗り潰す劫火を呼び起こし
嵐と為して焼き尽くしましょうか
……足りない
命一つでさえ取り零すようでは惰弱に過ぎるわね
「少し火力を上げるわ」
カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)は通信先のメディックにあらかじめ警告を入れる。
「避難は済んでいると思うけど、念のため、ね。フォロー頼める?」
了解、と応答が返る。
軽く息を吐いて、舞踏の幕開けに備えた。
力場が広がる光景はステージのライトが次々に灯るさまを連想させる。
収集された情報は中心にいるカタリナの元へ届けられ、解析と同時にユーベルコード発動の引き金となった。機敏なる空中機動力で鬼火と鬼火の間を縫うように飛び抜けた|カタリナ《希望》を、神騙る紛い物如きが墜とせるものならやってみろ。
……育て、刈り取るという行為は人間も変わりない。
残酷であれ、何であれ。
けれど一つ決定的に異なっている。
烏滸がましい、とカタリナは切り捨てた。
「その名に神を戴くメドゥーサよ、平然と神を騙る愚かさこそ烏滸がましいと知りなさい」
反射された感染源に侵され、メドゥーサは己の業に縛られる。愚かなことだ。何を置いてもまずは己こそを省みるべきなのに。
カタリナのプライドは彼女と同等の場所にまで堕ちるのを許さなかった。
獲物は獲物。
狩人は狩人。
両者は立つ次元が違うのだから。狩る算段がついた時、メドゥーサの強さの根源である未知は既知へと成り下がる。
等価、に。
なぜならば。
「――|私《・》がそう定義したから。カタリナ・エスペランサの認識においてもはや貴女は未知たり得ない」
カタリナの瞳は未来しか映さない。
未来こそが私そのものだから。
ゆえに、魔人権能の封印を解いて真なる姿を――ここに。
「恐れるるのは貴女の方よ怪物風情」
「禍禍禍 屁理屈を……」
不遜な振る舞いのまま、メドゥーサは劫火に呑まれた。光り輝く六枚羽を背に光輪を頭上に頂いたカタリナの差し向けた焔は十二剣神を糧に神々しく燃え盛る。
「……足りない」
まるで嵐が過ぎ去ったかのようだった。戦いの余波を残す地上とは裏腹に平常を取り戻した冬の青空を見上げ、カタリナは呟いた。
「命一つでさえ取り零すようでは惰弱に過ぎるわね」
大成功
🔵🔵🔵