合縁奇縁の煌めき
中靍・丹煮
屋台と仮装を楽しむ様子を
お願いできると嬉しいです/アドリブ歓迎
●キャラ設定
サイバーザナドゥ生まれの
娯楽用仮装空間提供プロトコル
GGO世界でいう
ドラゴンプロトコルにあたる
荒くれ者が闊歩するサイバー世界で
彼女が
つつがなくゲーム進行を司れるよう
自衛手段、何者にも物怖じせぬ精神、何より――
楽しませよう。
ゲームの本質を彼女自身が求めるように
産み出された
開発者は、老若男女の天才集団
彼女の友であり家族とも言い得た
彼らと或る理由で別れ
カクリヨに流されたプロトコルの日常である
●他
知識欲旺盛、自信家
その割に出来ない事も多いと自認し
すぐ内省する
口はわるい
鋭い目つきが特徴の若々しい女性
角と尻尾が生えている以外は定まっていません
(初絵発注中)
肌色は化粧し
かつらも含めて仮装するのでお好きに
一人称をオイラにリハビリ中
●内容/アイデア追加歓迎
がっはっは!
祭りお祭りじゃねえか
遠出してきた甲斐があったぜ
へえ、これが屋台ってやつか
オレ…じゃねえオイラ、生は初めてだぜ
電子カタログをざっと斜め読み
まずはこれだな
メデューサ!
蛇の頭なんてすごくねぇ!?
色っぽいドレスもこれなら似合うだろ
へへ
すげえなこれ動くんだな
生きてんのか?
あああ!お前ら駄目だって噛み付くなよ!
次は…女騎士?
コレどうやって着るんよ
ゲーム内ならぱちんと切り替えて終わんだけどな
アナログ…てヤツか
姉ちゃんありがとよ
この早さも悪くねえな
祭りをゲームにしても面白ぇかもな
●縁日
縁というのは不思議なものだ。
何も今日という日でなくてもよかったのではないかと思う心があれば、今日でなければならなかったのだと思う心もある。
不可思議で不可逆めいて居ても、心は流動的だった。
中靍・丹煮(ニニ・f41793)は少なくともそう思えた。
「がっはっは! 祭りお祭りじゃねえか!」
いやぁ、と丹煮は盛大に笑う。
眼の前に広がるのはハロウィンの仮装行列に屋台。初めて見るものに彼女は心躍らせていた。
知りたい、という欲求はすぐさま彼女の体を突き動かす。
そこに思考というプロセスは介在しないように思えたのだ。
「なんだこれ?」
ざっと電子カタログには目を通していたのだが、往来にある仮装を身にまとった者たちはなんともキラキラと輝くように思えた。
となれば、自分もそうありたいと思う。
楽しませるためには楽しまなければならない。
胸に湧き上がる思いと共に丹煮は己が頭髪が蛇に変わったのを知る。
「おわっ、なんだこれ。すごくねぇ?」
身にまとうドレスは大胆なスリットの入ったものであったが、妖艶な彼女の姿によく似合う。
鋭い目つきだけはどうにも変わらなかったが、それでもどこか迫力ある姿だった。
「動くのかよ。生きてんのか? って、イテッ!? お前らダメだって噛みつくなよ!」
蛇の頭髪が丹煮の指に噛みつく。
こんな所まで蛇そっくりにしなくっても、と思いながらも心から湧き上がる楽しさが彼女を支配していく。
「おねーさん、次はこっちのはどう?」
屋台からそんな四苦八苦する彼女に声が欠けられる。
「女騎士?」
「そうそう。流行ってるの、今」
「どうやって着るんよ。オレ……オイラわかねぇぞ?」
ゲーム内なら操作一つなんだが、ともいながらも仮装屋台のお姉さんに勧められるままに着替えていく。スーツみたいに入りこむようにして軽い素材で作られた甲冑を着込むのだ。
「へぇ、こういうのも悪くないな」
「でしょ~手作りなんだよ、これ」
「なるほどなぁ……良いこと経験させてもらったぜ」
「うん、お祭り楽しんでね~」
そう言って丹煮は送り出される。
結構こういう手作りクエストとかあってもいいな、と心の中でメモする。誰かを楽しませるためには自分も楽しむ。
それが丹煮のモットーだ。
さあ、次はどこに行こうか。
賑やかなお祭りの出囃子や騒ぐ声に誘われるようにして丹煮は雑踏の中を鋭いけれどキラキラした目で見回すのだった――。
成功
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