ナイフベロベロしたり西部劇の酒場によくいるやつ
「ってあるじゃない? 雑魚妖怪とか最新鋭の装備着けたサイボーグ部隊とか。いわゆる定番の雑魚。
そういうのになりきりつつ、|GGO《ゴッドゲームオンライン》のバグプロトコルを倒してほしいのよね」
白鐘・耀はメガネをクイッと上げた。
「いや、もちろん意味はあるわよ? 説明が前後したけど、バグプロトコルの狙いはある|PK《プレイヤーキラー》なの。
PK……いいわよね、MMOっぽくて。いや、やられた方としてはたまったもんじゃないんだけど、そこがいいわ」
耀はひねくれたネトゲプレイヤーなのでこういうことを言っているが、PKは大抵の場合迷惑行為扱いされる。
そもそも最近はPKが出来るようなゲーム自体稀有なのだが、まあそこはそれ。
GGOにおいては出来るのである。そして、大抵のプレイヤーには嫌われている。
だがそのPKがバグプロトコルに狙われているとなると話は別だ。
「バグプロトコルにキャラクターを殺されると、現実のプレイヤーは社会的に抹殺されちゃうからね。
しかもこのPK、立場的には|PKK《プレイヤーキラーキラー》に近いっていうか……。
迷惑プレイヤーや悪人|RP《ロールプレイ》してる"わかってる"プレイヤーを好んで狙ってるのよね」
ここで話が頭に戻ってくる、というわけだ。
「さすがにPKに直接警告しても信用されないし、まずはそいつに同行してクエストをこなしてほしいの。
で、そのクエストっていうのが、つまり「そういう連中」をぶちのめして回るっつーわけね」
はて? ではなぜ、狩る側の猟兵が雑魚妖怪みたいなムーブをしなければならないのだろうか?
「そのPKが雑魚モヒカンみたいなムーブをしてるのよね」
なぜ??
「私なりに考えた上での多分だけど、PKは迷惑行為だから善人面しちゃいけないとかじゃないの?
それか、そういうRPを徹底しているか、よね。いいわよね、そういうRPを徹底する遊び方」
耀はひねくれたネトゲプレイヤーなのでこういうことを言っているが、これもこれで大抵は迷惑である。
「あとまあ、|クエスト対象《ワルな奴ら》もそういう雑魚サイボーグみたいな動きしてる奴らばっかだし。
アンタたちも似たような動きしてれば、警戒されずに近づけるでしょ。PKそのものにもね」
あとは出てきたバグプロトコルを順次ぶっ潰していく形になる。
「それにしてもGGOっていいわねぇ、私この世界に住みたいわ。できれば永遠に」
耀はひねくれている上にだいぶこじらせているプレイヤーだった。
それはそれとして火打ち石をカチカチ鳴らした。
唐揚げ
初めて遊んだネットゲームで友人が自警団ギルドを結成し……この話やめておきましょう。
インゲンです。GGOのネタ風味強めなシナリオをお送りします。
雑魚キャラの定番ムーブってあるじゃないですか。
ナイフベロベロしたり。
ケヒヒーって笑ったり。
無防備ジャンプしたり。
雑魚妖怪とか雑魚サイボーグとか雑魚自動人形とか雑魚ガンマンとか、とにかくその手のあるあるなムーブをしつつPKに接触してください。PKもそういうムーブをしています(そういうロールプレイヤーだから)。
するとだんだんバグプロトコルが出てくるのでそいつらも返り討ちにします。わかりやすいですね。
第1章 冒険
『悪質プレイヤーを懲らしめろ!』
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POW : とにかく実力行使でやめさせる。
SPD : システムを活用して悪事を防ぐ。
WIZ : 悪質な行為を続けるデメリットを説く。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ケヒャヒャアーッ!」
怪鳥音の如き甲高い笑い声が響く。
なんか無駄に尖って曲がったナイフをベロベロしている、虹色ヘアのモヒカンがいた。
「このマサ・ニ・ザコ(※PC名)様に同行したいだとォ~? 身の程知らずがァ~!」
クエストへの同行を申し出た猟兵に対し、いかにもナメきった雑魚みたいな台詞を吐く。
「(スンッ)こちらこそありがたいです。どうぞよろしくお願いします」
と思ったらすげえ礼儀正しくお辞儀した。常時RPしてるタイプではないらしかった。
「ケヒャヒャアーッ! それじゃあ|マヌケなカモ《迷惑プレイヤー》を皆殺しに行くぜェ~!」
ナイフをベロベロしながら歩き出す。ちゃんと地図上にマーカーもしてくれるから、迷わないで済むぞ!
「あ、回復アイテム必要だったら言ってくださいね。予備たくさんありますので」
福利厚生もバッチリだ!
アルジ・ドノ
猫は虹色モヒカンを見上げていた。ナイフをペロペロして、余程美味しいのかもしれない。
それはそれとして、虹色モヒカンの後ろにスッと『S・O・D』を具現化させた。
「ふむ、キミが今回の同行者かね?よろしく頼むよ、マサ・ニ・ザコ君。
私の事は…そうだな、【死弾】とでも呼んでくれたまえ。」
猫は思った。
S・O・Dの雰囲気はどちらかと云えば章ボス。これで雑魚キャラは無理がないかと、S・O・Dに抱き上げられながら思ったが…まあ、いいか。いつもとやることは変わらない。
「郷に従えと言うし無意味にジャンプしながら『ブラックハート』でマヌケなカモを撃ち抜くとしようか。
主殿。雑魚っぽい台詞をどうぞ」
にゃ~。
【アドリブ歓迎】
●あれ? なんか思ったよりレベルが高いぞ……?
「ふむ。キミが今回の同行者かね? よろしく頼むよ、マサ・ニ・ザコ君」
その男――いや男かどうかはわからない。なぜならその顔は骸骨めいた仮面で隠されていて、風体は死神の如き漆黒の外套にすっぽり包まれているからだ。
「え?」
マサ・ニ・ザコはきょとんとした。
「あの、本当に私に同行されるんです? 他の方と間違えてませんか?」
「間違えていないよ。私のことは……そうだな、【死神】とでも呼んでくれたまえ」
「ほんとに間違えてないんですか……?」
悪人RPはどこへやら、マサ・ニ・ザコは心配そうだ。
悪役は悪役でも、シリアスでかっこいい悪役が来たもんだから当然の反応である。
……ところで、二人の足元でなにやらのんびりしてる猫がいる。
実はこちらのほうが猟兵としての本体だ。アルジ・ドノは虹色のモヒカン頭を見上げ、「あのナイフそんなに美味しいのかなあ」的なことを考えていた。違うが??
「とにかく、早速行こうじゃないか。悪しきプレイヤーを狩るのだろう?」
「アッハイ」
死神、もといS・O・Dは紳士的に膝を折り、猫を抱えあげる。その所作一つ取っても、ああ絶対仮面の下はイケメンかイケオジで、信頼度が上がると素顔を見せてくれたりするんだろうな、あとガチャで限定ピックアップされるんだろうなと思わされる。
「本当に大丈夫かな……」
マサ・ニ・ザコはずっと悩んでいた。意外と気にしいらしい。
「ギャハハハーッ!」
「この狩り場は俺たちのものだぜぇ~!」
「近づくやつはMPKしちまうぞぉ~!?」
すると早速、すごい典型的な迷惑プレイヤーがイキっているではないか!
「主殿。雑魚っぽい動きと言うと、たしか無意味にジャンプするのだったかな?」
「にゃ~」
そこ押さえてもしょうがねえだろ、と猫は思ったが言わないでおいた。
「ギヒャヒャア~! どっちが真の悪党か教えてや」
「はっ!」
マサ・ニ・ザコをかっこいいジャンプで飛び越えるS・O・D! そしてこれまたカッコよくてアクロバティックな逆さムーブをしながらBLAMBLAMBLAM!
「「「グワーッ!?」」」
所詮狩り場を専有してイキッてるだけのチンピラどもは、SSR武器の威力には耐えられない! クリティカル確定発動で即死だ!
「ふう。こんな感じでどうかね?」
「やっぱりクエスト間違えてませんか……?」
「おかしいな、郷に従ったつもりなのだが」
本気で首を傾げる死神の腕の中で、猫はのんびりあくびをしていた。
大成功
🔵🔵🔵
シャルロッテ・ヴェイロン
まあね、わざわざ死亡フラグが10本くらい立つようなムーブをするようなのがいたものですねぇ…。
それはさておき。
ドーモ、マサ・ニ・ザコ=サン、AliceCVです(たとえPK野郎でもアイサツは大事である。古事記にもそうある(ぉぃ))。
で、雑魚ムーブがお好みですか?じゃあこれはどうでしょう?(と、クローンめいたヤクザな雑魚キャラを召喚して【蹂躙】させてる)
――え、違いますか?じゃあ、「ヒャッハー!」とか叫びながら銃を【乱れ撃ち】する【パフォーマンス】でもやっていきますか(ぇ)。
※アドリブ・連携歓迎
●あからさまにヤクザなのだ!
「ドーモ、マサ・ニ・ザコ=サン。AliceCVです」
シャルロッテ・ヴェイロンは両手を合わせ奥ゆかしくオジギした。
たとえ迷惑プレイヤーだろうとPKだろうとアイサツは大事。GGOのチュートリアルにそんな解説は出てこないが古事記にもそう書かれている。ほんとか?
「ドーモ、AliceCV=サン。マサ・ニ・ザコです」
モヒカンも奥ゆかしくオジギした。
「ギヒャヒャア! お前のようなガキが俺様についてくるつもりかァ~?」
と思ったらまたナイフベロベロし始めた。テンションの乱高下で風邪引きそう。
「わざわざ死亡フラグ立てまくるようなプレイするの楽しいんですかね……まあいいですけど」
ネトゲプレイヤーには極まった人が時々いることをシャルロッテは知っている。
そう、ネトゲは人生。遊びではないのだ。こういうことを本気で言い出すぐらい人生を廃にしてしまった人もいるからね。触れないのが大事なんだ!
「ともあれ、雑魚ムーブがお好みならいいデータがありますよ」
シャルロッテは『バトルキャラクターズ』を発動、すると額に数字が刻印された、140体のヤクザが召喚される。
「「「ドーモ、ヨロシクオネガイシマス」」」
「アイエッ!?」
一糸乱れぬアイサツにマサ・ニ・ザコは失禁しかけた!
「どうですか? 見るからに雑魚でしょう」
「いやこれはちょっと違うような」
「そうですか? でもタンを吐いたりもしますよ」
「それは確かにワルっぽいですけど……」
「まあまあ見ててください」
シャルロッテはクローンめいたヤクザキャラクターに振り返る。
「お前達! ハゲミナサイヨ!」
「「「ヨロコンデー!」」」
クローンめいたヤクザキャラクターは一糸乱れぬ動きでチャカ・ガンを構えた。
「イヒヒヒ……初心者っぽいプレイヤーを騙してレアドロップ装備をタダ同然で手に入れてやったぜぇ~」
そこを通りがかる都合のいいワンダリング迷惑プレイヤー!
「「「ザッケンナテメッコラヒャッハー!」」」
BLAMBLAMBLAM!
「グワーッ!?」
140体のクローンめいたヤクザキャラクターに蜂の巣にされた迷惑プレイヤーは即死! コワイ!
「どうですか? 雑魚っぽいでしょう」
「やっぱりジャンルが違うっていうか……」
「うーん細かいですね! チャルワレッケオラー!」
「アイエエエ!」
一番ワルそうなのはシャルロッテだった。
大成功
🔵🔵🔵
ルナ・キャロット
お、オホホ。わたくしの薔薇双剣が血を求めていますわ!
ヒイあっ……よろしくお願いします…。ギャップが怖い…
PKなんて守らなくてもいいと思いますが…この人はなんだかすごいですね。
噛ませっぽい悪姫騎士になりたいけど…いつもの姫騎士以上に難しいです。
周りを見習って双剣で遊ぶようにジャグリングしてかっこつけてみたり、舐めて悪い顔してみたり……それっぽい動作教えてもらえたらそれを試してみたりします。
ところで今日はどんな人……どんなマヌケなカモを血祭りにあげるんですの?
このPKが守る価値のあるPKなのか気になるので色々聞いちゃいます。
ただのクズ野郎ならわたくしのローゼン・クイーンの養分になって貰いますわ!
●でもほら楽しいじゃん悪役RPって
ルナ・キャロットは緊張していた。
(「なんなの……なんで猟兵の人たちノリノリで悪役っぽいことしてるの……?」)
根は陰キャなルナには、この手の露悪的に振る舞うムーブは難しいようだ。
人に傷つけられたくないし傷つけるのもやだ。やらかしたことを寝る前とかに無意味に思い出して悶絶したこと数しれず。自分からやるなんて以ての外だ!
「ヘイヘイ其処のかわいこちゃんよォ~、この俺様に同行するつもりかァ~?」
「ヒイっ」
モヤモヤしてたら向こうから絡んできた。コワイ!
「お……オホホ。そうですわ! わたくしの薔薇双剣が血を求めていますわ~!」
ルナは苦し紛れに、いつもの姫騎士RPをちょいワルな方向に持っていった。
これだとなんか露出がきわどくて黒とか金とかのカラーリングになった悪堕ち系衣装着けてそうである。いいよねそういうの。でも元々黒くて金系の外見だこれ。
「ギヒャヒャア! 面白い女だぜェ~!」
マサ・ニ・ザコはナイフをベロベロしながら高笑いした。コワイ!
「ヒイ!」
「あ、改めてよろしくお願いしますね」
「えっあっよろしくお願いします……」
わざわざエモートつきで丁寧に挨拶されたので思わず素で対応してしまう。
(「怖い! RPも怖いけどスンッて切り替わるからギャップが怖い!」)
PKなんて守んなくていいのでは? と思っていたルナだが、なんかもうそれ以前な話の気がした。
ともあれマサ・ニ・ザコについてく形で、クエストという名の迷惑プレイヤー退治に出撃したルナ。
「アハハァ! 金策系のモブを独り占めしちゃうぜぇ~!」
「ハッ! あれは典型的狩り場常駐系迷惑プレイヤーですわ!」
ルナは薔薇双剣をカッコよく構え……たところで、マサ・ニ・ザコにじーっと見られてることに気付く!
(「ヤバい! もしかして噛ませっぽいムーブ求められてる!?」)
ルナは汗をダラダラ垂らし……苦し紛れにジャグリングを始めた!
「お、オホホホ~! そこのあなた! わたくしの薔薇双剣のサビになりなさぁ~い!」
「うわっなんだこのケモキャラ! すげえ尖った性癖を感じる!」
「誰のキャラクリが変態チックですのテメッコラー!!」
「アバーッ!?」
地雷を踏まれたルナは思わず情け無用の残虐ファイトで迷惑プレイヤーを瞬殺!
「ギヒヒーッ! いい筋してるじゃねぇかァ~!」
その血みどろな戦いぶり(エフェクトもなぜかいつもよりグロい。フェイタリティって感じになってる)に満足したらしいマサ・ニ・ザコはご満悦だ。
「お、オホホホ。恐縮ですわ」
ルナはびくびくしていた。こいつに気に入られるのもそれはそれで嫌である。
「と、ところで……あなたはどうしてマヌケなカモを血祭りにあげるんですの?」
「あァ~?」
マサ・ニ・ザコは迷惑プレイヤーの死体を|漁り《ルート》つつ振り返る。
「いや、こういうよくないプレイヤーを運営はなんともしてくれないですし」
「で、でも自治はよくありませんわよ?」
「いいんですよ、私を見て反面教師にしてくれるならそれが一番です」
(「どうしよう思ったよりまともなこと言ってる……PKなのに……」)
サラッと無意識に自分もやっちゃってることにはルナは気付いていなかった。
大成功
🔵🔵🔵
サマエル・マーシャー
(ナイフをじゅっぽじゅっぽじゅるるるるっぐっぽぐっぽぐっぽれろれろれろれろれろじゅるるるるぐっぽぐっぽぐっぽぐっぽ)
(口内からアイテム『霊的サイバースペース』に侵入させられて少しずつ溶けていくナイフ)
(最終的に飴やアイスを食べた後のように刀身がなくなったナイフ)
(刀身のなくなったナイフの柄をぷらぷらさせながらケヒャる)(無表情かつ棒読み)
(無駄に雑魚っぽいジャンプ、着地)
(にやり)
●バグプロトコルここにいない?
「あ、あのすみません……」
マサ・ニ・ザコの後ろをてくてくついてっていたら、何やらもじもじしてるプレイヤーに声をかけられたサマエル・マーシャー。
「なんでしょうか」
「実は一つお願いしたいことがありまして……」
「……!」
ピーン。サマエルは何かに気付いた。
彼女の無駄に豊富な知識に、似たようなシチュエーションが合致する。
確かこういう時は……そう、こう言えばいいはずだ。
「しょうがないにゃあ……」
「えっいやあの初心者なんで助けてほしいだけなんですが」
初心者……のふりをした迷惑プレイヤーは困惑した。
ビギナーRPをして油断させたところで詐欺るなりMPKでドロップかすめ取るつもりだったのに、なんか変な勘違いされてる!
するとサマエルはおもむろにナイフを取り出し、それをいやにU局深夜アニメにありそうなねっとりした作画(作画って何?)で舐め始めた。
「えっあの何を」
さらに舐めるどころかじゅっぽじゅっぽじゅるるるるっぐっぽぐっぽぐっぽれろれろれろれろれろじゅるるるるぐっぽぐっぽぐっぽぐっぽと咥えってプレイングからそのまま拝借しましたけどうるせえなこれ! 擬音多すぎてコマの中身見えなくなってない!?(コマの中身って何?)
「アイエエエ!」
初心者騙り迷惑プレイヤーは恐怖した! なぜなら一見ムフフな感じに見える音を出してるのにナイフはどんどん刀身が溶けていくからだ! コワイ!
「いかがですか」
すっかり柄だけになったナイフをぷらぷらさせるサマエル。無表情である。何!?
「えっ何が!? 何を意図した行為なのそれ!?」
「ケヒャア!」
と思ったら急にノーモーションで無防備ジャンプ! 一切予備動作なしで垂直ジャンプするので雑魚というか虫の跳躍みたいに不気味だ。とにかくホラー。
ざしゃり。サマエルは着地した。
「何ぃ、なんなのぉ……」
震える初心者騙り迷惑プレイヤー。
「……(にやり)」
「アイエエエ! アイエーエエエエエ!」
意味深な笑い(※雑魚っぽいから笑っただけで別に意味はない)に本能的恐怖を感じ脱兎の如く逃走!
「任務達成しました。ぶい」
「何もかも間違ってるが迷惑プレイヤーを撃退したのは偉いぜギャヒャヒャアァ!」
マサ・ニ・ザコは減点方式より加点方式で評価するタイプだった。よかったね!
大成功
🔵🔵🔵
菜花・深月
(ど…どうしよう?!うち、悪い人のロールプレイなんてやった事ないよ?!)
戸惑いながらも最後までやり通すと決めた
が、がおー!悪い奴だよぉぉぉぉ!
精一杯悪い人のムーブをしながらジャンプもしてみる
(は…恥ずかしいよぉぉぉぉぉ!穴があったら入りたいよ…)
泣きながらも必死に雑魚敵ムーブをしていたらPKは少し引きながらも戦闘体勢をとろうとしていたら
あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"もうやだよぉぉぉぉぉ!恥ずかしいよぉぉぉぉぉ!
泣き叫びながらUCを発動したが集中出来ていなかった為PKの目の前が凍った
もう、外…歩けないよぉ…あっありがとうございますぅぅぅ…
と泣きながら蹲ってしまったがマサ・ニ・ザコさんが慰めてくれた
●どうして皆さんとりあえずジャンプするんでしょうね
「が、がおー! 悪い奴だよぉぉぉぉ!」
ぴょんっ。
「「「…………」」」
迷惑プレイヤーの奴らは、なんかこう両手をがおーって感じにしてる菜花・深月を無言で見つめていた。
ものすごーく、気まずい沈黙が流れる。
(「…………ど、どうしよう」)
深月はダラダラと冷や汗をかいた。
そもそもこのいたたまれない空気がキツいが、それ以前に悪役のロールプレイなんてやったことがないし、深月本人もケヒャッたりナイフベロベロするようなイカレ女でもないので、もうなんていうか無理にワルぶること自体がキツい!
(「最後までやり通すって決めたけど、でも、でも……!」)
じわわ。深月の目に涙がにじむ。
(「は……恥ずかしいよぉぉぉ!!」)
穴があったら入りたい。そしてもうそのまま虎になって一生を終えたい。そういう気分だった。
その時である。
「ケヒャヒャァア~~!!」
「!?」
黙っていたマサ・ニ・ザコが耳障りな笑い声を上げた。
「ゴミどもがァ~! コイツがあまりに恐ろしくて声も出ねえかァ~!?」
(「えっ……もしかして、うちフォローされてる!?」)
しかもPKに! こいつだって普通に迷惑プレイヤー(のはず)なのに!
深月はありがたさとそれ以上のしょうもなさ、そして身につまされ感で穴に飛び込み五穀を断ちたい気持ちになったが、こうなったらもうとことんやるしかない。
「へ、へへへぇ……食べちゃうよぉ~~~!」
深月の思う雑魚敵っぽいムーブをさらに重ねる! 「嘘だろまだやんの!?」と言いたげな迷惑プレイヤーどもの視線がぶっ刺さる!
「なんかもういたたまれねえな」
「つーかなんであんな慣れてないRPしてんのかな」
「よくわかんないけどこっちがPKしてアイテム頂いちゃおうぜ」
「「「賛成!」」」
最終的な発想がクソだった! だから迷惑プレイヤーなんだけど。
「ゲヒャヒャァ~! こっちがPKしてや」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! もうやだよぉぉぉ!!」
「アイエエエ!?」
パキーン! 迷惑プレイヤーどもに襲いかかろうとしたら、眼の前を凍結させられてビビるマサ・ニ・ザコ!
「「「うわあなんだ怖い! ヤバい!」」」
泣きながら味方(のはず)を攻撃する異常性(※偶然)にドン引きした迷惑プレイヤーどもはPKされる前に退散した。
「もう、外……歩けないよぉ……」
深月はぐすぐす泣きながら、その場にぺたんとへたりこんだ。
「あの……大丈夫ですよ、ああいうタイプの奴らは自分のヘマが広まらないようにこの手の話はしないですから」
「あっ、ありがとうございますぅぅぅ……」
「いや気にしないでくださいね、いいRPでしたよ」
「びえええええ!!」
「あれぇ!?」
フォローがフォローになってなかった。
深月の心に、ある意味深いトラウマが刻まれてしまったかもしれない……。
大成功
🔵🔵🔵
メイティナ・ヴァーンフォルカ
メイティナは【】で話す
おうおう〜!てめぇ等この御方を何方と心得る!マサ・ニ・ザコ様だぞ、オラァ!あっ大丈夫ですか?
裕士がポケットに手を入れながら三下ムーブをかましながら心眼で相手の動きを見ながらUCを発動し迷惑プレイヤーの一人に近づき武器を奪う(この時、被害者を迷惑プレイヤーから引き離す)
【この御方はこの腐った世界を救うメシアのなり〜!あっ…とりあえず危ないので離れてくださいね】
私自身も心眼で他の迷惑プレイヤーの動きを見ながらUCスキルマスター『スティール』を発動して迷惑プレイヤーの武器を奪い取ります
オラオラ!とっとここから出ていきな三下が!
【グッバイフォーエバー!】
迷惑プレイヤーを追い払った
●マサ・ニ・ザコの舎弟ならマル・デ・ザコかもしれない
ケヒャケヒャ笑いながらナイフベロベロしてる(冷静に考えると笑いながらナイフベロるの地味に高等技術な気がしなくもないがおそらくそういうスキルなんだろう、相手側にとってはネトゲだし)マサ・ニ・ザコの後ろをとことことついていくメイティナ・ヴァーンフォルカ……と、謎の男、裕士。
「イヒヒーッ! 初心者を囲んで棒で叩くぜ~!」
「お前は今日から俺たちの舎弟だぁ~!」
「ヒイーッ! このままだとベテランであることを傘に着た横暴とかでパシリ扱いをされて、トリリオンを稼ぐために酷使された挙げ句に捨てられてしまうーッ!」
するとフィールドの真ん中で堂々といじめ行為を働く迷惑プレイヤーどもを発見だ!
「あの初心者ァ~……やけに被害状況を具体的に話すのが気になるが、迷惑プレイヤーに苦しめられてるなァ~?」
マサ・ニ・ザコはPKする気満々でズンズンと歩み出た。
しかしそこで、両者の間にサッと裕士が割って入る。
「「ん?」」
「おうおう~! てめぇら、この御方をどなたと心得る!」
ポッケに手ぇ突っ込んで、もう前かがみんなって肩を怒らせて歩く往年の不良ムーブだ! ザコっていうか昭和の時代の方?
「こちらにおわすのはなぁ、知る人ぞ知る伝説のPK! マサ・ニ・ザコ様だぞ、オラァ!」
ペッ! とつばを吐き捨てるムーブ(※それっぽい動作をするだけでマジで吐いてるわけではない)もキマッている! 昭和っていうか江戸の方?
「あっ大丈夫ですか? 回復アイテム要ります?」
「あ、ありがとうございます」
いじめられている初心者に対するサポートも忘れない。
その後ろで、メイティナは【この御方は腐った世界を救うメシアなり~!】と書かれた看板をサッと取り出している。いつもの顔で。
サッ(【あっ……そちらの方はとりあえず危ないので離れてくださいね】と書かれた看板を変える)
「ど、ドーモ」
助けてくれた人たちの胡乱なムーブに初心者は軽くヒいていた。
「「「なんだとぉ? PKとその金魚の糞が! やるってのかぁ~!」」」
迷惑プレイヤーどももやる気だ! 案外タフだ! しかし!?
「へっ……てめえら丸腰でなにをやるってぇ~?」
「「「ハッ!?」」」
いつの間にか武器がなくなっていた迷惑プレイヤーども!
「「「お、覚えてろよーっ!」」」
そのまま街の方へ逃げていった。こちらのほうが遥かにザコっぽい。
「とっとと出ていきな三下が!(後ろで【グッバイフォーエバー!】と書かれた看板を持ってるメイティナ)」
「ほう、やるなァ……PKもせず迷惑プレイヤーを追い払えるなら最高だぜェ~!」
マサ・ニ・ザコも割りと柔軟なプレイヤーだった。
大成功
🔵🔵🔵
ディノ・ニックス
※()の中はプレイヤーの心の声です。
(確かにPKは悪質行為だ。だが…今はPK以上にヤバい、バグプロトコルが最大の問題だ)
見た目は裸にクラッシュジーンズのパンク野郎。ケタケタ嗤いながら、血の滴るような肉を貪っている。どこからどう見てもヤバイ奴だろう。
「オレ、魔喰者ディノ。よろしくなぁ。で、どこにいるんだ?そのマヌケなプレイヤーってのは。オレがミンチにしてやるぜぇ~!」
PK作戦が始まったら、ボーンセイバーを振り回しながらプレイヤーを追いかけよう。
「お前も、お前も!食い殺してやろうか!?ギャハハハハハァ!!」
(こんなもんでいいか…あとはバグプロトコルが現れるのを待つか)
●ザコとかじゃないもっとやばいやつ!
「ほぉ……お前がマサ・ニ・ザコかぁ?」
上半身を惜しげもなくさらけ出したクラッシュジーンズ姿のパンク野郎……もといディノ・ニックスは、ものすごくケヒャッてる感じのギョロっとした目でマサ・ニ・ザコを睨んだ。こう、気持ち見上げるような感じで。
「よろしくなぁ、ケタケタケタ!」
そして特にギャグとか言ってないのに笑い出す。コワイ!
「えっなんですかこの人、怖い!」
マサ・ニ・ザコも怖がっちゃった! だってザコとかそういうのじゃないもんねこれ!
なお、そのディノがもともとこんなイカレ野郎をRPしているかというと、さすがにここまでではなく。
(「なんだこのPK思ったより心が弱いな……悪質行為を働いてるしこいつもこいつで放ってけないけど、それよりバグプロトコルが最大の問題だ」)
と、冷静に考えていた。RPしてる時って案外そうなるよね。
「キヒヒ! で、どこにいるんだ? そのマヌケなプレイヤーってのは……」
ディノは血の滴るような肉(このためにわざわざ適当なモブを狩ってきた)をむしゃむしゃ食べる! コワイ!
「オレがミンチにしてやるぜぇ~!」
「あのすみませんそれだと初心者さんも怖がっちゃいそうなので……」
「オレは誰の指図も受けねェ~! ケタケタケタ!」
ディノは案外ノリノリだった。
そしてこれまでと同じように、そこらへんを歩き回るとワンダリング迷惑プレイヤーがポップする。なぜかというとそういう|ご都合《クエスト》だからだ。
「このモンスターを引き連れて、無害そうなプレイヤーをMPKしちまうぜぇ~!」
「ゲヒャヒャァ! あの迷惑プレイヤーが他の奴らに迷惑を掛ける前に仕留め」
「ケタケタケタケタ!!」
勇んで飛び出そうとしたマサ・ニ・ザコより先にディノがボーンセイバーを振り回しながら追いかける! コワイ!
「ひいっ! なんだこいつ新手のモブ!?」
「お前のことぉ、食い殺してやろうかァ!? ギャハハハハ!!」
「ええ……怖い……」
あまりの熱演ぶりに、マサ・ニ・ザコもヒいていた。
大成功
🔵🔵🔵
印旛院・ラビニア
「なんか露悪的なものに憧れるっていうか、あからさまな正義に反発しちゃうっていうか、そういうの分からなくもないかなー」
ここなら統制機構みたいにああしろこうしろっていう存在いないしね
「へへへっ、兄貴、あっしも連れてってほしいでやんすよ」
黒レザーに無駄にトゲトゲしてパンクなファッションに三下っぽい口調で。誰かと被るようなら「〜でげす」に
「さあ、兄貴のシマで幅きかせている奴にヤキ入れてくでやんすよ」
一応今日の活動範囲(シマ)をしつつPKKの襲撃とかに備えとく
迷惑プレイヤーはわかるけど「わかってる」悪人も倒しちゃっていいのかな?それとも、迷惑プレイヤーから更生して付き合ってくれるようになったとか?
●誰しもありますよね、そういう年代
「へへへっ、兄貴ぃ……あっしも連れてってほしいでやるんすよ」
などと、黒レザーに無意味にトゲトゲのついた肩アーマー(よく考えるとこの肩アーマーに装飾品以上の意味は特にない)を着けた、パンクっていうか世紀末でクレイジータイムな感じのファッションの印旛院・ラビニアがマサ・ニ・ザコに取り入ろうとする。
(「こんな感じでいいのかなぁ、それにしてもこういう露悪的なものに憧れるっていうか……あからさまな正義に反発しちゃうっていうか、そういうのわからなくもないかなー」)
ヘタレウサギ的には、ちょっとシンパシーも感じているようだ。
「ギヒャヒャァ! いいぜェ、ついてきなァ~!」
典型的ザコは舎弟を持つとイキるものなので、マサ・ニ・ザコはノリノリでラビニアを迎え入れた。同行者いるだけで嬉しいしね!
さて、マサ・ニ・ザコにはいつもの周回ルートがあるようだ。
「このあたりの迷惑プレイヤーは、他の|猟兵《やつら》が蹴散らしてくれたなァ~」
「なぁんだ、残念でやんす。兄貴のシマに幅きかせてる奴をヤキ入れたかったんでやんすがねぇ~!」
ラビニアは過去最高にイキッていた。いい気マントがあればバサバサといい気風になびいていたことだろう。いい気マントとはいい気になると生えるマントだ。
「ところで兄貴ぃ……」
「あぁん?」
「迷惑プレイヤーは当然でやんすが、兄貴みたいに「わかってる」やつも倒していいんですかい?」
「いや、そういうのはRPなので、よくないと思いますね(スンッ)」
「あ、そこは区別してるんでやんすね」
意外とマサ・ニ・ザコにも基準とかあるらしかった。
まあ、それはそれとしてPK自体はよくないことなんだけどネ!
大成功
🔵🔵🔵
エドゥアルト・ルーデル
エドゥアルトでござる!老若男女一切合切ぶち殺します!
え?ああ…|そういう奴《迷惑な奴とか悪人ロールとか》を狙うんだっけ?…大丈夫大丈夫覚えてる覚えてるでござるよ!
ゲヒヒヒヒ殺してェ~しけた面した抜け作共皆殺してェでござるよぉぉぉ~!
という訳でザコ氏を伴いフィールド内を適当に散策して獲物…迷惑プレイヤーを探そうぜ!せっかくだから拙者は超高課金してそうな奴を狙うぜ!
第一PC発見伝!早速キルしに行きますぞ!ひゃあ がまんできねぇ!頭捻じ切ってオモチャにしてやるぜぇ!
ぶちのめしたら装備剥いで裸にして吊るして殺そうぜ!
装備はその辺にポイ捨てでござる!拙者は剥ぎたかっただけで欲しくはないでござるよ
●こいつだけRPじゃない!?
「エドゥアルト・ルーデルでござる! 老若男女一切合切ぶち殺します!!」
「えっ」
どこかの若君でもドン引きしそうな|皆殺し《マサクゥル》宣言をエゴ亜でかますエドゥアルトに、さすがのマサ・ニ・ザコもぽかんとした。
「あの……そういうのはちょっと」
「あぁ? なんでござるか、RPしてんでござろう?」
エドゥアルトは剣呑な顔をした。
「いやまあしてますけど……|RP《ロールプレイ》」
「拙者もRPでござるよRP、|RP《リア狂プレイ》ね!」
「RPでしたか……RPならまあええか……」
よくはない。何もよくはないが、マサ・ニ・ザコは他人を尊重するプレイヤーだった。じゃあなんでPKやってんのかというのは禁句である。
「それに心配しなくても大丈夫でござるよ! ほら|迷惑な《そういう》奴狙うんでござろう? 覚えてる覚えてる」
エドゥアルトはすごくフレンドリーな笑顔でかるーく言った。
「覚えてるんですか? ならまあいいか」
「ゲヒヒヒヒ殺してェ~シケたツラしたヌケサクども皆殺してェでござるよォォォ~~」
「覚えてないじゃないですか!」
エドゥアルトの目がものすごく窄まっているような気がしないでもなかった。
「よいでござるかザコ氏! どうせ狙うなら獲物……じゃなくて迷惑プレイヤーは超高課金してそうなやつにするでござる!」
エドゥアルトの両目には「他人の頑張りを台無しにしたい」とデカデカと書かれており、七色のLEDでギラギラと輝いていた。自己主張が強い。
「超高課金っていうと……あそこにいるとてもイケメンで天使の羽が生えた感じの?」
マサ・ニ・ザコは、ちょうど偶然そこらへんに突っ立っていた、銀髪の髪がクッソ長くて黒いコートとか着ていて、PC名がXxXとかで囲われてる感じのプレイヤーを指差した。
「第一PC発見伝! キルでござるキルでござる! ひゃあ我慢できねえ!!」
「そんなことをすればGGOが汚染されちゃいますよ!?」
「頭ねじ切ってオモチャにしてやるぜぇ!!」
エドゥアルトは話を聞いていない! 本性を隠すつもりもねえ!
「ほう……このXxX_暗夜の聖魔超越天悪騎士ラリファルレヴァード_XxXに戦いを挑むとは」
「死ねェ!!!」
「グワーーーーッ!!」
なんか長ったらしい台詞マクロがダラダラ流れてる間に、エドゥアルトはきったねえ斧を振り下ろして即殺! 見た目が無骨なくせに中身はガチガチに合成と強化をしまくった廃人特化一撃必殺武器だ!
「さーて、装備を剥ぎ取ったら裸にして吊るしておくでござるよぉグヒヒヒ! あ、ところでザコ氏装備要るでござる?」
「えっ回収しないんですか!?」
「いや拙者は剥ぎたかっただけで欲しくはないでござるよ」
「ゲヒャヒャァ~!! てめえをPKしてやるぜぇ~~~!!」
「グワーッ!?」
マサ・ニ・ザコはノータイムでエドゥアルトに襲いかかった! 今回に関しては妥当な判断だ!
大成功
🔵🔵🔵
ヴォルフスブルク・ヴェストファーレン
あ、はいご丁寧にどうも…
迷惑なプレイヤーさん?元の世界にもいたような空賊のような人達を倒せばいいのでしょうか…?
とりあえずマサさんについて行きましょうっ
目的のプレイヤーさんがいたら…とにかく脅せばいいんですね?
ひ、ひょぅあ!命が惜しければ…えーと…マサさんこういう時は何て言えばいいんですか!?
ひゃああああ!い、命が惜しければお金を置いて行ってくださーい!!
言う事を聞いてくれないならしょうがないですね、力づくですっ!飛空艇に変身っ!トゥア!
上からヴェアアアアッ!と砲撃しちゃいましょうっ
大人しく成ったらお金を頂いて…
ひぃん…こういう時っていくらぐらいがいいんでしょうか…5カッパーぐらい…?
●あれ? やってることが洒落になってないぞ?
ナイフベロベロしながらノリノリで始めたはずが、振り返ってみるとわりと素に戻っている気がする。
そこに気付いた時、マサ・ニ・ザコは思った――|猟兵《こいつら》、もしかして迷惑プレイヤーの比じゃない|狂人の群れ《やべーやつら》なのでは? と。
(「私は彼らの方をPKしたほうがいいのか……? 実際もうひとり襲いかかっちゃったし……」)
でもクエスト同行を(実際は理由があるんだけど)申し出てくれる人とか今までひとりもいなかったので、正直仲間が出来たのは嬉しくもある。いくらPKだからってフレンドがいないのは寂しいものなのだ。フレンドほしいならそんなプレイすんなとは当然の話だが禁句だ。
そろそろ猟兵との付き合い方を考えるべきなのでは……。
そう思い悩むマサ・ニ・ザコだが、ヴォルフスブルク・ヴェストファーレンを見ると考えを改めた。
「あ、あの……よろしくお願いします」
おずおずと丁寧に挨拶する態度は非常に丁寧(のように見える)だ。彼女ならきっと、一部のやべーやつらとは違うはず!
「ゲヒャヒャァ~! 怖気づいても知らないぜェ~!?」
「ひいい!」
「もし戦闘になっても私が前に出るから安心してくださいね」
「あ、はいご丁寧にどうも……」
マサ・ニ・ザコの切り替わりっぷりにもびくびくしていた。多分まともなんだろう(?)
「ここらは非常に治安が悪くてなぁ、ちょっと歩くとワンダリング迷惑プレイヤーを見つけられるんだぜェ~?」
「ワンダリング迷惑プレイヤーってなんですか……?」
「つまり獲物が狩り放題ってことだぜェ~! ゲヒャヒャァ~!」
マサ・ニ・ザコはナイフをベロベロしまくる! コワイ!
「ホラ見ろぉ! ちょうどそこに、他のプレイヤーから盗んだアイテムで全身をコーデしてやがる迷惑プレイヤーがいたぜェ~!」
草原の道端をてくてくと歩く、課金アイテムまみれで調和性もクソもないゴテゴテした奴はあからさまに迷惑プレイヤーなのだ! さもなければ重課金者だ!
「そ、そうなんですか!? じゃあどうすれば?」
「まずは脅すんだよォ~、やってみなァ~!」
「わかりました……!」
これもPKの信頼を得るため。ヴォルフスブルクは引け腰ながらチャレンジした。
「そ、そこのプレイヤーさん!」
「あぁん?」
見た目のゴシックでゴテゴテした感じとは裏腹に、中身の品行が素で悪い迷惑プレイヤーはヴォルフスブルクをギロリと睨みつける!
「ひ、ひょぅあ! 命が惜しければ……えーと」
ヴォルフスブルクは物陰から見守っているマサ・ニ・ザコを振り返った。
「マサさん、こういう時はなんて言えば!?」
「俺を町工場にいる昔ながらの熟練職人みたいに呼ぶんじゃねえ~!!」
「す、すみません!」
「とりあず金品を要求するといいですよ、相手盗品まみれだし」
「は、はい……!」
ヴォルフスブルクはお腹に気合を入れる!
「ひゃああああ! い、命が惜しければお金を置いていってくださーい!!」
「いや後ろのやつはともかく助け求めまくってるやつに脅されても怖くねーよ!!」
ビシィ! と迷惑プレイヤーがツッコんだ。
「むしろお前もカモにしてやるぜ、女ぁ!」
「い、言うことを聞いてくれないんですね……」
「ゲヒャヒャァ~! ここからは俺様に」
「なら力づくです! トゥア!」
「え?」
ヴォルフスブルクはなぜかヒーロー風にジャンプし、即座に飛空艇変身!
「「え!?」」
「ヴェアアアアッ!!」
ドウドウドウドウ! 無駄に悪役っぽく叫びながらそこらじゅうを艦載砲で撃ちまくる!
「「ウワーッ!?」」
砲撃はMAP兵器も同然だ! マサ・ニ・ザコも逃げ惑う!
「おとなしくお金を置いていきなさーい! あと盗んだものもですよー!」
「わ、わかった! 全部置いてくから助け」
「でないとこうですよ! ヴェアアアア!」
「いや話聞けグワーーーーッ!?」
盗人プレイヤーは装備と有り金すべてを残して、艦載砲でふっ飛ばされて塵も残らず消し飛び蘇生エリアまで飛ばされた。コワイ!
大成功
🔵🔵🔵
レモン・セノサキ
色々◎
雑魚?!
いま雑魚って言った?!
そりゃないよ予報士ちゃん、確かにトゥルダク本体は大した戦闘力なかったけど!!
……え、何、RP?
なるほど依頼の話か、なぁんだそっk(転送)
あぁぁぁぁ巻き込まれたぁぁぁ!!
チキショウ、戦慄が走る程の雑魚ムーブを見せてやらあ!
Forte.50を担いで肩トントン
スキットル(もちろん中身はジュース)を軽く煽りながらマサに接触しよう
ハッ、身の程知らずはどっちだろォな?
カモ撃ちには自信が有るんだ、足引っ張るなよ?
……あ、ドーモご丁寧に。こちらこそ宜しくね。
小動物を見かければ
撃つ!(空砲)
撃つ!(空砲)
クックッ、(危ないから)尻尾巻いて失せな!
……サマになってる?
うっせ。
●い つ も の
「あぁぁぁぁ!! 巻き込まれたぁぁぁぁ!!」
偶然グリモアベースにいて、偶然話が聞こえて偶然転移に割り込んでしまったレモン・セノサキは頭を抱えた。
偶然重なりすぎだろって気がしなくもないが、まあほらそういうこともあるんでしょう多分。
「雑魚なんてワードに思わず反応しちゃったせいで! おのれ予報士ちゃん!!」
責任をNPCに押し付けられている気がしないでもない。
「ゲヒヒャア……砲撃に巻き込まれかけるとかやっぱ|猟兵《あいつら》やばいぜェ……」
ボロボロのマサ・ニ・ザコの前に、悪役モードに入ったレモンが立ちはだかった。
「ハッ、お前がマサ・ニ・ザコか? 冴えねェツラしてやがるぜ」
ニヤニヤとチンピラっぽく笑いながら、スキットル(中身はジュースらしいがそもそも入れ物どこから調達したんだ)をぐいっと呷る。16歳なのに無駄に様になっていた。
「な、何ィ~? 俺様に喧嘩を売るとはいい度胸じゃねえかァ~~~!!」
「ほーぉ、やる気か? 身の程知らずはどっちだろォな?」
一触即発の空気だ! ところでどうでもいいですけど、バトル漫画とかにたまーにある悪役VS悪役のシチュってめちゃくちゃ燃えません? どうでもいい? そうね。
「おっと、いけねェいけねェ……お前、雑魚狩りの仲間を探してんだろ?」
レモンはForte.50で肩をトントンしながらニヤリと笑った。
「カモ撃ちには自信があるんだ。足を引っ張らねェ自信があるなら、詫び代わりに付き合ってやってもいいぜ?」
「ゲヒャヒャァ~! 俺様相手にそこまでほざくとは気に入ったぜェ~!
というわけでよろしくお願いしますね。仲良くPKしましょう!」
「あ、ドーモご丁寧に。仲良くPKって何??」
テンションの乱高下にちょっとついていけないレモンだった。
そして治安の悪い地域を、ワンダリング迷惑プレイヤーを探し求めて彷徨うふたり。
「ゲヒャヒャァ~! 獲物はどこだァ~?」
「むっ!」
レモンはForte.50を構え、BLAMN! とトリガを引いた。
「ほォ~、もう獲物を見つけたのかァ?」
「いや小動物がいた」
「え?」
「むっあそこにも! |撃つ《Fire》!」
BLAMN!!
「クックッ……尻尾巻いて失せな! 戦闘に巻き込まれたら危ねェからな!」
「いやあの、すごくサマになってていいと思うんですけど」
「うっさいな!? ほっといてよ!」
「あれ見た目はカワイイけどここらで一番強いモブですよ」
「えっ」
逃げ出したはずの小動物型超激強|徘徊モンスター《F.O.E》が、ものすんげえ群れを引き連れて戻ってきた!
「なんで教えてくれないのおおお!?」
「教える前に引き金引いたんじゃうわああああ!!」
PKどころではなかった。
それはそれとして、死線をともにしたので信頼はされたかもしれない。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『兎詐欺の鍛治師達』
|
POW : |成功するまで鍛えてあげる《絶対成功しないけど》
【装備弱体、破壊効果のあるハンマー 】を【付与された必中効果】で加速し攻撃する。装甲で防がれた場合、装甲を破壊し本体に命中するまで攻撃を継続する。
SPD : |特殊効果を付与してあげよう《弱体効果だけどね》
【相手の装備や肉体 】からレベル×1個の【様々な種類の弱体化バグ(累積可能)】を召喚する。[様々な種類の弱体化バグ(累積可能)]に触れた対象は【装備や心身】の状態異常を受ける。
WIZ : |神は細部に宿る《疫病神だけどね》
【装備や体が勝手に動くバグ(レベル×1個)】が命中した部位にレベル×1個の【命中数に比例して被害がひどくなるバグ】を刻み、その部位の使用と回復が困難な状態にする。
イラスト:塚原脱兎
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●狩りのあとは街で精算だ
「ふう、これでこのあたりの迷惑プレイヤーは減ったに違いないぜェ、ゲヒャヒャア!」
一番の迷惑プレイヤーがここにいる気がしないでもないが(※猟兵も含む)、それはそれとして|自治《クエスト》は終了した。
最寄りの街にやってきて一休み……ということになったのだが、そこで町中のNPCが妙な挙動を始める。
「このあたりでPKがでているそうですよ、気をつけてくださいね」
「そうだ! 強いPKに対抗できるように、特別な装備を差し上げます!」
「初心者の方にも無料で装備をお配りしてますので、お気軽に使ってくださいね!」
一見すると、ちょっとユーザーが過疎ってきたネトゲでありがちな作成直後のキャラクターを一定のところまでブースト成長させるためのNPCに思えなくもない。
だが猟兵にはわかる。こいつらはバグプロトコルだ!
奴らの配っている、強力に見える装備は実は全部チートで作成されたもの!
もしも装備してしまえば、キャラ自体がバグ扱いされてBANされるしデータもリセット! バグプロトコルにやられたら社会的に死ぬけど、それはそれとしてデータが消えたら事実上抹殺も同然だ! なんとかせにゃだぜ!
サマエル・マーシャー
このままでは不味いですね…。
そうです。いいことを思いつきました。皆さんがバグに侵されてしまう前に皆さんを私の愛で包み込むことで守ってあげればいいのです。
UCで皆さんを私の虜に。PL同士で殺し合っていただきます。最後の1人は私が愛してあげますと告げることで。
バグプロトコルに関係なく死ねばあくまでも普通のゲームオーバー。更には危険なこの場から一般PLを一時的に退避させられるので一石二鳥です。本当は全員愛してあげたいのですが今は緊急事態なので我慢です。
あ、バグプロトコルさんたちには彼ら同士で殺し合っていただきます。こちらは最後の1人の首を私が落とします。
PLさんの最後の1人とのデート、楽しみです。
●それラスボスがやるタイプのやつじゃない?
「わー、すごい装備がタダでもらえるなんて!」
「やったー!」
「はちみつください(ぴょいん)」
何も知らない初心者たちはぞろぞろ列を作り、バグプロトコルの前に並んでいた。
「このままでは不味いですね……」
サマエル・マーシャーは思案する。
恩人を騙っているバグプロトコルにいきなり襲いかかるのは、PKどころの話ではない。それに、混乱に乗じてもっと面倒なことをされる恐れもあるのだ。
初心者たちを保護しつつ、バグプロトコルを倒すにはどうすればいいのか……。
「いいことを思いつきました」
サマエルは呟いた。
「皆さんがバグに侵されてしまう前に、この私の愛で包み込んで守ってあげましょう」
そしてふわりと羽を広げ、万物を慈しむ圧倒的愛の洗脳毒電波を放射する……。
ん? 洗脳毒電波!?
「というわけで皆さん、殺し合ってください。最後の一人は私が愛してあげます」
おいなんかすげえこと言い出したぞこいつ!!
「おら死ねェ!!」
「サマエル様の愛は俺のものだぁ!」
「私が勝者になるのよ!!」
初心者たちは疑問を呈することさえなく即座に殺し合う!
サマエルの狂愛毒電波を直で浴びた以上、彼らは完全にサマエルの虜。
その言葉を疑うなど、ありえない。目が明らかにイッてて怖いのだ!
「えっ何!?」
「なんかデスゲームものみたいなの始まりましたよ!?」
「実はあの人|僕らの仲間《バグプロトコル》じゃない?」
これには敵もドン引きだ!
「あ、皆さんは|皆さん《バグプロトコル》で殺し合ってくださいね」
「「「死ねオラァ!!!」」」
ついでにバグプロトコルも魅了して|殺し合い《バトルロワイヤル》だ! そこらじゅうで血飛沫と断末魔が乱舞する!
「これでプレイヤーさんはバグプロトコルに殺されず普通のゲームオーバーを迎えますし、バグプロトコルを倒すことも出来て一石二鳥ですね」
本音を言えば全員|愛《ころ》してあげたいのだが、サマエルはいい子なので我慢できるのだ。
「最期に生き延びるのはどなたなのか、とても楽しみです」
サマエルは無表情で両手を頬に当ててうっとりした。あのほら、|一昔前に流行ったアレ《ヤンデレがよくやるポーズ》ね。
「愛……怖!!」
マサ・ニ・ザコはドン引きした。
大成功
🔵🔵🔵
メイティナ・ヴァーンフォルカ
【あれはバグプロトコルですね】
うえ…まじかよ垢BANもやべえなおい!
武器を受け取ってしまいそうになっている初心者を見つけて瞬時に作戦を決める
【もう一つの終断でバグを書き換えてただの強い武器にします。】
OK、俺はスキルマスター『スティール』でメイティナのUCの効果が及ばない範囲の武器を奪って破壊すればいいんだな?
私のUCの効果で裕士はUCスキルマスター『スティール』を使用します
後で少し強い武器やるからな…!
と敵の武器を奪った後バグの武器を破壊して敵にも斬撃波を放つ
【そこの人!武器を受け取らないで!もう一つの終断!】
バグの武器を切り裂きながら敵にも攻撃
【まだまだバグプロトコルがいますね…】
おう…!
●初心者狩りの時間だ!
サマエルのせいでなんかデスゲームものみたいな阿鼻叫喚が始まった。
「おいなんだあそこプレイヤーとバグプロトコルがそれぞれ殺し合ってんだけど……」
ドン引きする裕士。一方、メイティナ・ヴァーンフォルカは別のものに気付き、ハッとした。
「どうした? メイティナ」
メイティナは【別のエリアにもバグプロトコルがいます】と書かれた看板を見せる。
「うえ……まじかよ、どんんだけ現れてるんだ!」
裕士は急いでそちらへ移動した。
そして街の別エリアでは、やはり同じ見た目をした|NPC《バグプロトコル》が、チート作成した武器をばらまいて垢BAN者を量産しようとしている!
メイティナは即座に作戦を決め、アイコンタクトを送る。裕士はこくりと頷いた。
「無料で手に入るとても強い武器ですよ、これを使ってもっと強くなってくださいね!」
「わーやったー」
無害で無知な初心者は何も疑わず武器を受け取ろうとしている!
「ちょっと待ったぁ!」
そこに裕士が割り込み、バグ武器を破壊! パキーンと音を立てて砕け散る!
「あー!?」
「あとで少し強いのやるからな!」
がっかりする初心者を励ましてやる。実際はピンチを救ったのだが説明している時間はない。
「チッ……」
「お前も邪魔だッ!」
「グワーッ!?」
さらに斬撃を浴びたバグプロトコルはモザイク状のデータ塊になり消滅!
「猟兵だ!」
「くっ、あの男が来る前に初心者に武器を押し付けるんだ」
別のバグプロトコルは無理やり初心者を垢BANさせようとする。
「え? なんかよくわかんないけどもらえるんならもらえま」
パキーン。初心者が受け取ろうとした、やたらゴテゴテしててギラギラしてる武器は真っ二つに砕け散った。
「ウワーッ!? 私の武器がー!?」
破壊したのは裕士でなくメイティナだ。【そこの人! 武器を受け取ったらダメ!】と看板を見せ、逃げようとするバグプロトコルを睨んだ。
「くそー、別の初心者を狙って……」
メイティナは【逃さない! |もう一つの終断《アナザー・フォース》!】と看板を掲げる!
「グワーッ!?」
無効化不可能の斬撃を浴び、バグプロトコルは真っ二つになるとモザイク状のデータ塊になり消滅した。
大成功
🔵🔵🔵
菜花・深月
ううっ…ぐずっバグプロトコル倒さなきゃ…
泣きながらもバグプロトコルを倒す為に立ち上がる
アカウントがBANされる事件か…前にあったような…ううん、今はバグプロトコルを倒さないと!
人のせいにして酷い噂を広めたからBANされた迷惑プレイヤー達の噂を思い出したが全く関係ない事なので一旦忘れる事にした
ちょっと待ったー!それを受け取らないで〜!
バグの武器を受け取ろうとした初心者とバグプロトコルの前にUCを発動してバグプロトコルのみ矢で射抜き拘束状態する
エレナ!お願い!
グリフォンのエレナが神聖攻撃のエネルギー弾を口から放ち敵を消滅させる
ご…ごめんね!驚かせちゃって!
と初心者にちゃんと謝罪して敵を探しに行った
●ひたむきで健気な少女の涙からしか得られない栄養素がある
「ぐすっ、ひっく……」
PKという名の自治という名の見回りという名のクエストから戻ってきても、菜花・深月はぐすぐす泣いていた。
よほど凹んだらしい。慣れないRPはずいぶんと深い傷を与えたようだ。
「あの、大丈夫ですか? 回復アイテム要ります?」
マサ・ニ・ザコは心配そうだ。それにこういう状況、単に慣れてないのでこっちもこっちで戸惑っている。
「いえ、大丈夫です……そ、それに泣いていられませんしっ」
深月はぐしぐしと涙を拭い、やる気を取り戻す。
すでに猟兵の対処は始まっており(一部めちゃくちゃにしているとも言う)、あちこちで騒ぎが起きていた。
「うちは、バグプロトコルを倒すのが使命だから……!」
(「よくわからないけど、これなら大丈夫そうだ!」)
マサ・ニ・ザコはナイフをベロベロする!
「ギヒャヒャァ~! よくわからねェがせいぜい足掻いてみなァ~!」
「ひいっ!? ……あ、励ましてくれてるんですよね、ありがとうございます!」
段々悪役RPの裏にある優しさみたいなものがわかってきた。まあPKなんだけど。
という具合に気を取り直した深月は、別エリアでアイテムを配布しているバグプロトコルを発見!
「アカウントBAN、前にあったような……ううん、今は忘れないと!」
デマを広めて垢BANされたろくでもない連中のことは、今は置いておこう。
改めて気を取り直し、きりきりと弓を構える。
「そこの初心者さん、ちょっと待ったー!」
「え?」
矢をつがえる先では、なんかこうトゲトゲしててビカビカしてるザ・課金!って感じのアイテムを受け取ろうとしている初心者プレイヤー。
「それを受け取らないで~! それは、危ない武器だからっ!」
パシュン、と放たれた星矢が、親切なNPCのふりをしたNPCを射抜いた!
「グワーッ!?」
「ウワーッ!?」
目の前でNPCを串刺しにされた初心者はへたりこむ!
「ご、ごめんね驚かせちゃって! エレナ、今のうちにお願いっ!」
グリフォンが高い声で鳴き、大きく息を吸い込むと光のエネルギー弾を放射!
「おのれ猟兵……アババババーッ!」
矢で貫かれ動けないバグプロトコルは、バグったレトロゲーの敵キャラみたいな感じになってじわじわ消滅した。
「あ、あわわわ……」
「無事でよかった。あ、あの、埋め合わせはあとでするから! ごめんね!」
深月はぽかんとする初心者にもう一度頭を下げ、エレナに飛び乗り次の敵を探しに飛び立った……。
大成功
🔵🔵🔵
ルナ・キャロット
そんな強い装備を配られたら私のレア武器が自慢できなくなっちゃいますわ!
許せませんわ!ケモ度もちょっと足りないし血祭りですわー!(色々本音が混じってそうな雑魚セリフ)
配られた武器は全部粉砕ですわ!明らかにレベルと見合ってないとわかるのはすべて破壊です。(やりこみ兎)これが本物のSSRの輝きですの!
細かい説明はザコ様に任せてバグを倒しにいきます
ひいバグがわたくしの可愛い体からいっぱい…やだー!
ジャンプでバグを避けながら近づきます。バグりそうになった部位はユベコの速度アップ用に削って回避します。
どんどん身軽に薄着になりながら衝撃波を放ちまくってバグ全部削除ですわー!
●あの、これバグ武器なんですけど……
バグプロトコルの作った武器は、なんというかすごく厨臭い。
特に意味なく柄のところがトゲトゲしてたり、
特に意味なく刀身がギュンてなってたり、
特に意味なくめっちゃエフェクト纏ったりしている。
いかにもガチャ施策で雑にぶっこまれるぶっ壊れSSRって感じの見た目だ。
「そ、そんな……!」
ルナ・キャロットは愕然とした。
アイテムを使って間接的にプレイヤーをBANさせようとするなんて、恐ろしい奴らだ。
ネトゲプレイヤーは、タダという言葉に弱い。
仮にルナだったら、強レア武器の無料配布という誘惑には抗えない……!
「そんな強い装備を配られたら、私のレア武器が自慢できなくなっちゃいますわー!」
と思ったらなんかこいつすげえ俗っぽいこと言い出したな?
「許せませんわ許せませんわ! そんなの全部粉砕ですわー!!」
ルナはいまだかつてないほど怒り狂っていた。
動機はともかく、その根底にあるのはバグプロトコルに対する怒りだ。
猟兵としていちゲームプレイヤーとして、人々を悲しませるバグプロトコルは許せない!
そういう、なんかこういい感じの義侠心……なんだよね!?
「あとついでにケモ度もちょっと足りませんわ! どうせならマズルぐらいはつけろですわー!!」
漏れてる! 本音漏れてる!!
ルナは耳尻尾だけでケモと言われるとイラッと来るタイプの女だった……!
「おおっと、あなたも装備がほしいんですか?」
親切なNPCのふりをしたバグプロトコルは、ニコニコと笑顔を向ける。
「じゃあそのダサい装備も特別に強化してあげますよ!」
「ダサいって言いました!? わたくしの装備ダサいって言いましたぁ!?」
ルナはさらにキレた!
「ひい怖い! うるさいその装備なんてこうだー!」
「ぎゃー!?」
装備がバグったレトロゲーにありがちなモザイク模様に変わる!
「やだー!! だったらこうするまでですわー!」
ルナは表示がバグった部位をパージした! つまりそのぶん薄着になる!
……えっ薄着に!? ただでさえ結構露出度高いのに!? さらに!?
「おいばかやめろそんなことしたらR指定でBANされ」
「垢BANさせようとしてるのお前でしょうが喰らえー!!」
「アバーッ!?」
敵が動揺した隙に衝撃波命中! バグ模様になって消滅!
「全部脱げる前に殺し尽くしてやりますわ! うおおおお!!」
ルナは暴れ狂った。その姿、もはや鬼神のごとし。
あと第六猟兵は全年齢向けのゲームなので、きわどくはなるが大事なところは見えず安心だった。お子様にも配慮だぜ!
大成功
🔵🔵🔵
シャルロッテ・ヴェイロン
えー、PK連中でしたらさっき私たちの方で【蹂躙】してきましたんで。
それにオブリビオンが作ったようなのなんてどんなデバフがあるかわかったもんじゃないですし、ていうかさっさと骸の海に消えろマザファッカども!(【演技・挑発・存在感】)
てなわけで【先制攻撃】でニューロンを【ハッキング】して同士討ちさせたり、【データ攻撃】で焼き切ってやりましょうか(【精神攻撃・覚悟】)。え、弱体化バグ?【カウンターハック】で送り返してやりましょう――あ、もし他にPK連中がいたらこいつらに襲わせてやりましょう。悪質プレイヤーに人権なしってことで(ぉぃ)。
※アドリブ・連携歓迎
●同じ穴の狢になってない!?
「ねえねえ、なんかNPCを殺してまわってる奴らがいるんだって」
「なにそれこわい! 俺らも狙われちゃう?」
「初心者狩りされたら勝てないよー」
「マジかよPK最低だな」
猟兵とバグプロトコルの戦いは、おおむねこのように解釈されているようだ。
もちろん直接助けられた初心者はそうでないと主張しているのだが、所詮はマイノリティである。
「そうです! そんなPKから実を守るためにも、僕らの武器を使ってくださいね!」
バグプロトコルは、これ幸いと被害者を増やそうとしている。
「おっと、それには及びませんよ?」
そこに現れたのはシャルロッテ・ヴェイロンだ。
「PK連中でしたら、さっき私たちのほうで蹂躙してきましたんで」
「え、でもナイフベロベロしてるモヒカンいましたよあそこ」
「……チッ」
「今舌打ちした!?」
「こいつですよ! こいつがPKの仲間です!」
すかさずバグプロトコルは初心者プレイヤーを味方につけようとする!
「あーもう五月蝿いですねさっさと消えろマザファッカども!!」
「アババババーッ!?」
ブチギレたシャルロッテはバグプロトコルをハッキング!
「さっさと骸の海に還るんですよ! つかもうめんどくさいからお前らで勝手にやれ!」
「「ピガガッ! ピガガーッ!!」」
バグプロトコル同士で狂った殺し合いだ!
「「「アイエエエ……」」」
初心者プレイヤーたちはあまりのノーマーシーな光景に震え上がる。現実なら失禁していそうだ。ていうか現実で失禁しているかもしれないがそこはそれ。
「悪質プレイヤーに人権なし……覚えておいてくださいね?」
「「「は、はいいい!!」」」
シャルロッテはある意味反面教師になったかもしれない。
大成功
🔵🔵🔵
ヴォルフスブルク・ヴェストファーレン
マサさん、マサさん!
見てください、なんだかすごく…すごく怪しい人達です…!
マサさんからここではふぉあ!と脅して物を頂くのが作法と教えて貰いました!
迷惑プレイヤーさんも獲ったりしたようですしここは道具を取ったり取られたりが普通な世界…なのに無償ですごくすごい装備をあげますと言うのは如何にも怪しいですっ
なのでちゃんと作法に則って襲いましょうっ!うひひゃあ!命が惜しければ装備を置いて言ってください!
そして襲います!必中効果…?よくわかりませんが来るなら好都合ですっ
こう…迫るハンマーをドーン!と蹴って足場代わりに、背後にシュッと飛び越えて剣でしゅばっと斬ります!
翔剣士ですのでこういうのは得意なんですっ
●いつのまにか名称が固定されている
平和なはずの町は、ごく一部が阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
それはバグプロトコルが潜り込んでいたせい……ではあるなずなのだが……。
「なんかPKよりヤバい人たちがいるらしいよ!」
「親切なふりをしていきなり襲いかかってきたりアイテムを横取りするんだって!」
なんか猟兵のほうが噂されていた。
「恐ろしいですねー、この防具で自衛してくださいね!」
「今なら無料でSSR武器をお配りしてますよ~」
その隙に漬け込み、チート武器をばらまくバグプロトコルたち。悪辣!
「マサさん、マサさん! あれを見てください、なんだかすごく……すごく怪しい人たちです……!」
ヴォルフスブルク・ヴェストファーレンは険しい顔をした。
「いや、なんかお前らのほうが噂されてねえか……?」
「え? 何がですか??」
「……なんでもねェぜェ~! ギヒャヒャァ!」
マサ・ニ・ザコは誤魔化しておくことにした。
変に刺激してまた砲撃されたらたまったものではないからである(別にこいつを砲撃したわけではない)。
「しかしあのNPCが怪しいってのは確かだなァ~」
マサ・ニ・ザコはナイフをベロベロしながら考え込む。
「じゃあよォ、あの武器を俺らが奪っちまおうぜェ~!」
「!」
「こういうときはよォ~、脅してものを頂くのが礼儀だよなァ~!」
「なるほど、それがこの街の作法なんですね……!」
ヴォルフスブルクはなんか勘違いをしていた。
この世界ではものを盗ったり盗られたりが当然なのだと。
言い回しのせいで変に勘違いしちゃうって、異世界ものっぽいですね!(※異世界です)
「じゃあやっぱり、無償ですごくすごい装備をあげますなんていうのは怪しいですね!」
「ギヒヒャァ~! お前もわかってきたじゃねえかァ~!」
「なるほど、そんな感じで取ればいいんですね……!」
ヴォルフスブルクはさらに間違いを重ねた。マサ・ニ・ザコは特に訂正しない!(変に刺激して砲撃されたら怖いから)
「う、うひひゃあ! そこのあなた! 命が惜しければ装備を置いていってください!」
「えっ!?」
ぼんやりした初心者プレイヤーはいきなり脅されてビビった!
「あっ、いけませんよ初心者さん! そいつがPKです! さあこの武器で反撃して!」
「それは私のものです! えいっ!!」
「そしてついでに僕に攻撃させグワーッ!?」
なんかややこしくなった隙にプレイヤーを攻撃しようとしたバグプロトコルは、割り込んだせいで斬撃を浴びて消滅!
「ウワーッNPCが死んだー!?」
「あっ、装備ありがとうございます!」
初心者が取り落とした装備を|強奪《かいしゅう》し、ヴォルフスブルクは次の|獲物《しょしんしゃ》を狙う!
「ちょっとなんか目的間違えてない!? えいっ!」
「そんなの避けるの簡単ですよ!」
バグプロトコルは振るったハンマーを跳躍回避し、逆に足場に利用して背後へ!
「こういうの、翔剣士には朝飯前ですっ。やあっ!」
「アバーッ!?」
背後から華麗に両断だ!
大成功
🔵🔵🔵
アルジ・ドノ
あの兎が配っている装備は善くない物と直感判断した猫。
あーあ、貰っちゃった初心者が今にも装備しかねない。
仕方ないから猫自ら動く事にした。俗に言う【猫の悪戯】と言うヤツだ。
跳ね回って配られた装備品にぶつかっていく。そうすれば落とした装備品はガッシャン粉々と言うわけである。
「後は私の仕事だな。小悪党らしくいちゃもんをつけるとしよう。
こんなすぐ壊れる装備は詐欺に違いない。つまり詐欺師だな。
と、『ブラックハート』を抜いてヘッドショットしよう。」
一仕事終えた猫は『S・O・D』の仕事ぶりを眺めながら日向ぼっこをするのだった。
【アドリブ歓迎】
●猫も歩けばバグに当たる
あのウサギの配布している装備は、なにかよくないものだ。
アルジ・ドノ(の本体のほう)は「にゃーん」と鳴き、死神の腕を離れてぴょんこぴょんこと飛び跳ねる。
「よーし、さっそくこの武器で無双しちゃウワーッ!?」
猛スピードで激突した猫のせいで装備を取り落とす! するとゴテゴテしてギラギラしてるザ・課金って感じのレア装備(実際はチート)は粉々に砕けた!
「あー!? 僕の装備がー!?」
「っていうか落ちただけで砕けることある!?」
「にゃーん」
「「猫のせいなら仕方ないかー」」
お猫様のやることなら仕方ないのである。
「くっ、また猟兵が邪魔してきた……! これじゃ初心者をBANできないよ!」
「こうなったらもう実力行使でなんとかするしかないね」
バグプロトコルはコソコソと悪巧みしていた。
「ほう……キミたちが、あの装備を作ったのかね?」
「「ひいっ!?」」
そこへズウンと立ちはだかる死神……!
「ずいぶんボロい装備のようだ。あんな簡単に壊れるのは詐欺に違いあるまい」
「そ、そんなわけないでしょ!?」
「どう考えたってユーベルコ」
「うむ。詐欺師の言い分は聞かないよ」
BLAMN!!
「アバーッ!?」
「アイエエエ!?」
「キミは詐欺を働いたね?(チャキッ)」
「い、いやだから詐欺とかじゃないし装備すればわかるよ! ほら装備してみ」
「私まで詐欺に陥れるつもりかね? ではヘッドショットだな」
BLAMN!!
「結局撃つんじゃなアバーッ!?」
「「アイエエエ!」」
あまりに確定的すぎる処刑ぶりに初心者たちは震え上がった。
死神はその名の通り、邪悪な詐欺師を断罪する正義のプレイヤーとして一部で噂されるのであった……。
大成功
🔵🔵🔵
ディノ・ニックス
※()内はプレイヤーの心の声です。
(んん?やけに親切な奴が近付いてきたな。俺の経験上、初対面で親切すぎる奴にろくな奴はいない…)
「オレに武器は必要ない。帰れ!」
(…案の定ハンマーで殴りかかってきたな。バグプロトコルめ!)
「ウサギ、ウサギって美味いか?」
ハンマー打撃を《シャドウパリィ》しつつ、《グラップル》《アクセルコンボ》で格闘戦。戦いながら、相手の動きのクセを《瞬間記憶》して見切っていこう。
「オマエの装備はいらん、帰れ!」
後は《蟲使い》で【暴走黒燐弾】をぶっぱなし、まとめて黒燐蟲が貪ってくれるだろう。
「オマエらが役に立てるのは、せいぜい蟲の餌になるくらいだ!」
●小さな親切大きなお世話という言葉もありまして
「そこの冒険者さん! よければこの強力な武器を無料で差し上げますよ!」
ニコニコと人懐っこい笑みを浮かべたウサギ型NPCが近づいてくる。
しかし、ディノ・ニックスは訝しんでいる様子だ。
(「やけに親切な奴だな。俺の経験上、初対面で親切すぎる奴にろくな奴はいないんだが……」)
なんと殺伐とした思考だろう。だがこれは経験則に基づくもの。
そして付け加えると、GGOはおろかMMORPG全体で見てもその考えは間違っていない。
先ほど蹴散らしてきたような悪徳プレイヤーが、悪事を企んでいるということもありえるし……本当に親切心だったとしても、それが逆にプレイヤーのやる気を削いでしまうこともあるのだ……!
「オレに武器は必要ない。帰れ!」
なので、ディノはつっけんどんに対応した。
「そんな! せっかく作ったんですよ、無料ですよ?」
「いらんと言っている!」
ディノは既視感を覚える……そう、あれはたしかGGOを初めてすぐの頃……。
『お、キミ初心者? この装備あげるよ、使って!』
『この回復アイテムもあげるから役に立ててね!』
『あの狩り場に行くの? あそこにいる人魚はねぇ、実は……あ、これネタバレだから行っちゃダメか(笑)』
『へー、クエスト進めてるんだ。あー、詳しくは言わないけど、青い髪をした騎士の台詞は覚えておいたほうがいいよ!』
……とかなんとか、めちゃくちゃ鬱陶しい親切心を発揮された記憶が蘇った!
「何を言われようといらんものはいらん、帰れ!!」
「ひどいです! さてはあなたはPKですね? 成敗!!」
ウサギ型NPCもといバグプロトコルは巨大なハンマーを振り上げた!
(「案の定殴りかかってきたな、バグプロトコルめ!」)
攻撃を予測して身構えていたので、ディノは素早くハンマーを回避。
「ぬん!」
「グワーッ!?」
懐に飛び込んで肘鉄を叩き込み、敵を吹き飛ばす!
「ウサギ、ウサギって美味いか?」
「食べるだなんてひどい! 成敗ー!!」
横薙ぎハンマーをジャンプ回避。もう動きは見切った!
「オマエの装備なぞいらん。オマエらが役に立てるのは、せいぜい蟲の餌になるくらいだ!!」
「ギャーッ!!」
空中で両手を突き出すと、わっと溢れた蟲の群れがバグプロトコルを食らう!
騙して陥れるのが目的とはいえ、ディノに声をかけたのが運の尽きだったようだ。
大成功
🔵🔵🔵
エドゥアルト・ルーデル
筋肉インフェルノーッ!
これ?下等NPC共の虐殺
ぶっ飛ばした後背中に乗って壁に激突させてますぞ!簡単でござるよ兎共をバグらせて弱体化させたでござる!吹っ飛び耐性やら物理演算バグやらを…ナ!
拙者をバグらせようとした見たいでござるが拙者には効かないねェ!自由だから
大体装備も重要だが最後にモノを言うのはプレイヤースキル、そして知識でござる
|本物のバグ《物理演算の神》も知らんようなレベルだから虫けらのように殺されるのだ!ド級の下等、ド下等どもがーッ!|必殺技《フェイバリット》の時間だ!黒髭式奥義!エドゥアルトデッドリーライドーッ!!
ザコ氏もやろうぜ
一度殺り合うと通常よりも深く理解し合えると言うでござるヨ
●このユーベルコードは……!?
「|筋肉《マッスル》インフェルノーッ!!」
「「「ウギャーッ!!」」」
グワシャー!! と、頭から壁に叩きつけられるバグプロトコル。その背にはエドゥアルト・ルーデルが、サーフィンよろしく屹立していた。
「な、何ィーッ! あの技はーッ!?」
「まさか、GGO三大バグ奥義のひとつ……!?」
他にはバグらせたところを空中で掴んで地面に叩きつけたり、
バグらせたところを空中で掴んで地面に叩きつける技などがある。
「拙者をバグらせようとしたみたいでござるが拙者には効かないねェ!」
「な、なぜ!? 説明は!?」
「せんでござる!! イヤーッ!」
「アバーッ!?」
エドゥアルトは物理演算の神の加護を借りて敵を上空高くにふっ飛ばし、自らも高く跳躍(これはバグとかではなくただの身体能力)すると空中で敵をキャッチ!
「神々の断頭台ーッ!!」
「ウギャアーッ!!」
そして太腿を使いまるでギロチンにかけるようなエグいホールドをキメた! バグプロトコル死!
「「「あ、ああああ、ああ、あ……!」」」
バグプロトコルどもは両手を腰だめに握りしめ、口を大きく開けながら震えた。
この震えているバグプロトコルたちのカット(?)だけが5分ぐらい再生されることで放映時間(?)を確保するのだ。放映時間って何?
「やはり奴はヤバすぎるぜェ……ここで仕留めるしかないんじゃねえかァ?」
マサ・ニ・ザコはナイフをベロベロしながら冷や汗をかいた。
あの男、放っておくと危険すぎる。あまりにも自由だからだ!
「ザコ氏もやろうぜ! 一度殺りあうと通常よりも深く理解し合えるというでござるヨ!」
「"擬態型"のPKかァ~!?」
おかしい。PKKから保護するという話はどうなったんだろうか。
「そうです。本当の味方は僕たちですよ! 信じてください!」
「惑わされるなでござる! ド下等どもにはもったいない|必殺技《フェイバリット》でござるがなァ!」
エドゥアルトはバグの力を使いバグプロトコルを打ち上げた!
「グワーッ!?」
「黒髭式奥義! エドゥアルトデッドリーライドーッ!!」
「ウギャアーッ!!」
さながらてんとう虫を思わせるホールドで地面に叩きつけられ、バグプロトコル死!
「てめえは……てめえは一体何者なんだァ!? バグか!? PKか!?」
「拙者はバグでもPKでもござらぬ、エドゥアルトなのだ!」
その発言の意味はよくわからないが、ものすごい自信に満ちていた。
大成功
🔵🔵🔵
印旛院・ラビニア
「兄貴、ああいう糸目キャラは後々裏切るタイプでやんすよ(ただしガタイのいいタイプは除く)!」
ここは先手必勝とアサルトライフルで狙撃
「へへっ、見た感じ手に持ったハンマーで戦うタイプ!近づく前に仕留めればいいでやんすよ!兄貴のシマで変なブツは流させないでやんすよ!……え?服の中に何かが!嘘、鍛治師なのにハンマー関係なく攻撃とか詐欺じゃん!」
反撃で防具がバグに侵されステータスダウン、装備会場不能、描写しづらい色々危ない状況に
「ここここれも、計算通り(ガクガクガク)、バグを使うってことは、このゲーム全体の敵でやんす!」
だが、虚勢は張る
「あ、兄貴、ちょっと銃身がブレないように後ろから支えてもらっていいでやんすか?」
UCで強引に成功することはできるが、それでも代償の消費を減らすためにも助けがあった方がいい
敵がハンマーで殴り掛かろうとしたら、兄貴を庇って自分が攻撃を受ける。うまくいけばバグだらけの防具を破壊してくれるかもしれない。もしそこで兄貴に上着とかかけてもらえたら心は男でもキュンとしてしまうかも
●思った以上に板についてる
「初心者のみなさ~ん、こちらで超強くてレアでかっこいい装備を無料配布してますよ~」
街の広場のど真ん中に陣取ったバグプロトコルが大声で呼び込みをしている。
もうすでにかなりの数のバグプロトコルがやられているはずだが、まだまだいるようだ。ウサギみたいな見た目してるからかな?
「レア装備がタダでもらえる? すげぇ!」
ほとんどの初心者は無垢で善良なので、そもそも疑う素振りすらない。
「うーん、でも怪しくない?」
中にはそれなりにアンテナ立ててるプレイヤーもいるのだが、
「でもあのNPC、かわいいよ」
「それにニコニコしてるからいいNPCに違いない」
「そっか! じゃあ安心だね!」
と、あっさり仲間に言いくるめられてしまうのである。
恐るべきはバグプロトコルの謀略……! プレイヤーの口コミを利用し、自分の手を汚さずに被害者を増やしているのだ。許せないぜ!
しかし、猟兵はそんな悪事を見逃さない。印旛院・ラビニアの目が、ギラリと鋭く輝いた!
「兄貴! あそこにも怪しいNPCがいるでやんすよ! やっつけないと!」
ラビニアは、おっとり刀でついてきたマサ・ニ・ザコを説得した。
「いやでも、とっても素敵な笑顔ですよ。あれは絶対にいい人ですよ」
マサ・ニ・ザコも騙されていた! さっきまで何を見ていたんだこいつは!
「騙されちゃいけやせんぜ! ああいう糸目キャラは後々裏切るタイプでやんす!」
ラビニアはロジカルで的確な指摘をした。なお、図体の大きいタイプは除く。
「た、たしかに……!!」
「さあ先手必勝でやんす! いくでやんすよ!」
「ゲヒャヒャァ~! 盛り上がってきたぜェ~!」
ナイフをベロベロしながら、さあ突撃だ!
「「「むっ猟兵!」」」
敵もこちらに気付いたようだ。
鍛冶キャラアピールのために背負っていた大きなハンマーを構え、向こうからものすごい勢いで近づいてくる。近づかれたらピンチだ!
「思ったより数が多いぜェ、どうするんだァ!?」
「へへっ、そういうときはこれでやんす!」
ラビニアはどこからともなくアサルトライフルを取り出した。
「近づく前に仕留めればいいんでやんすよ兄貴ィ!」
「冴えてるじゃねェか~! ヤッチマイナ!!」
マサ・ニ・ザコに飛び道具はないので三下っぽく指示するだけだ。
「任せてくださいや、兄貴のシマで変なブツは流させないでやんす!」
ラビニアは片膝を突き、スコープを覗く。そしてトリガーを引こうとした、その時!
「おっと、そうはさせないぞ」
「え?」
敵がニヤリと笑うと、ラビニアを強烈な違和感が襲った。
違和感の正体、それは服の中にある! もぞもぞなんかが動いてるのだ!
「うそ、鍛冶師なのにハンマー関係なく攻撃とか詐欺じゃん!?」
ラビニアは慌てた。もぞもぞしているのは、ユーベルコードに使われる金貨だ。金貨はひとりでに服のあちこちから外に飛び出し、ちゃりんちゃりんと転がっていく!
「あー!?」
デデデドン。ラビニアの目の前に「バグを検知」「装備アイテムを強制停止しました」などのシステムウィンドウが表示される。ピンチ!
「大丈夫かァ!?」
「こ、ここここれも計算通りでやんす! バグを使われたってことは、あいつらはこのゲーム全体の敵でやんす!!」
ラビニアは涙目でガクガク震えているが、この期に及んで虚勢を張った。
飛び出した金貨のせいで服がずり上がったり下がったりしたので、抑えていないと何かがまろび出てしまう。なんてこった、これじゃまるでいけないリプレイのようだ!
「ここは俺様に任せておけェ!」
「兄貴! 何を!?」
ラビニアは青ざめた。ここでマサ・ニ・ザコが敵に突撃しようもんなら、そもそもの目的がパァなのだ!
「オラァ! 見せもんじゃねえぞぉー!!」
マサ・ニ・ザコはラビニアの周りをぐるぐる周りながら、野次馬を威嚇した。
「兄貴??」
「任せとけェ! GGOは全年齢向けの健全なゲームだからよォ! お子様によくないものは見えないようにするし、俺様も見ないようにするぜェ!」
「兄貴! ありがたいけど戦いに気を向けてほしかったでやんす!」
でもその紳士的な態度にラビニアはキュンとした。心拍数が跳ね上がり、血流が激しくなる。つまり気分が高揚し、戦意もアップ!
「今度こそ仕留めてやるでやんす! 兄貴、銃身がブレないように後ろから支えてもらっていいでやんすか?」
「いや、いくらゲームでも肌に触れたりするのはよくないですし……」
「兄貴! 紳士的なのはいいことでやんすけどここはそういうこと言ってる場合じゃないでやんす!」
去来した甘酸っぱい感情は秒で霧散した! 呆れと怒りが羞恥心を吹き飛ばす!
「死ねバグプロトコルどもーッ!」
「「「グワーッ!?」」」
BRATATATA! 転がる金貨をひっつかんで無理やり代償にしてアサルトライフル乱射! 敵は穴だらけになり、往年のレトロゲーでボスが死ぬ時みたいなエフェクトを出しながら消えた。
大成功
🔵🔵🔵
レモン・セノサキ
あんな物騒なバオレンスアニマルがウヨウヨしてるとか治安が悪いってより未開の地じゃんか|F✗✗k《ク●め》!!
使った|弾倉《マガジン》は……ひぃふぅみ、ヤダもう数えたくないー
……!!
特別な装備を?!
無料?!タダ?!ロハ?!
どもども、ありがとうございますウヒヒ
(順番待ちの列を作る偽身符ども)
こんだけのレジェンド級装備を100個以上も……売り払えば大金持ち!
グッバイ、キッチンですくすく育つ豆苗ちゃん
そろそろ私もキミから巣立つ時が来たようだ
はぁ?
基礎戦闘力の低さに嫌気の差した分身が装備しちゃった?
やだ、分身の能力値|マイナス《低すぎ》……?!(両手で口元を覆う)
しかもソイツBANされてンだけど
――オィ、そこのウサギミートパイの材料さんよォ
一体どう言う了見、ってかこいつバグプロトコルじゃん!
……いや知ってたし
偽身符で列作ったのもアレだホラ
事前に被害者を減らす為よ
さぁヤロウども返品だ!!
100着以上の弱体装備、重ね着させてやらぁ!!
ケッッヒャァァァアア!!(×Lv数分-1の分身)(怒りの咆哮&砲撃)
●なんて狡猾で計算高い戦術なんだ!
ドババババ! 広場に響き渡る銃声! バタバタ倒れるバグプロトコル!
「「「ウワーッ!」」」
アイテムにつられて集まった初心者たちも思わず逃げ出す大惨事だ!
「え? 何騒がしいな」
レモン・セノサキは顔を顰めた。
「いくらみんなが集まる広場だからって、暴れるのはよくないよね。でも人が減ったおかげで列が縮まるからラッキー!」
逃げ散った初心者たちが並んでいたところに、そそくさと詰めていく。
ん? あれ!? アイテム配布のこいつ列に並んでるぞ!?
「無料で特別装備がもらえるとか、こんなチャンス見逃せないよね」
「|FXXK《ク●》アニマルのせいで|弾薬《マガジン》消耗しちゃったし」
「タダより高いもんはないのよ。ウヒヒヒ」
ウワッしかもよく見ると後ろには偽身府がわんさか並んでいる! ズルだ!
「アイテムはいくらでもありますよ! とってもレアで高く売れますよ!」
「転売もOKとか至れり尽くせりじゃん! あ、でもあっちの露店も気になるから私の代わりに並んでおいてね」
「OK|私《レモン》!」
本体は新たな偽身符と入れ替わる始末。不正ここに極まれり!
まあそもそも配布してるアイテムが|不正《チート》なんですけど。
そして、列を離れたレモンは、普段ならスルーする高額アイテム露店をニヤニヤ見て回る。
「グフフフ、もうキッチンですくすく育てた豆苗ちゃんともお別れね。夢が膨らむわ~」
トランペットを欲しがるスラムのガキみたいに指を咥えて眺めていたあんなアイテムやこんなアイテムが、今は一山いくらのガラクタ同然だ。
まだアイテムは売っ払ってないので完全に狸の皮算用である。
「ギャー!?」
その時、列から響く悲鳴!
「えっ、何!?」
両目がトリリオンマークになったレモンは、ただならぬ気配に振り返った!
「もらったアイテム装備したら! ステータスがマイナスに入ったー!!」
「……って、あれ私の分身じゃん!?」
やたら尖ってゴテゴテした武器を手にピーピー泣いてる|偽身符《じぶん》にドン引き。
「これじゃ明日から初心者用の狩場しか行けn(ブゥン)」
「しかもBANされたー!?」
分身は、ブラウン管テレビのスイッチを切った時みたいに消えてしまった。
「ウワー私も呪われた!」
「ちょっとこれ勝手に装備されて外れな(ビュウウン)」
他の分身もどんどんBANされている!
「やだ、分身の能力値(と知能指数)低すぎ……!?」
レモンは両手で口元を覆い、愕然とした。
言うまでもなく、その原因はアイテムを配布しているNPCにある。
「オィ、そこのウサギミートパイの材料さんよォ。一体どういう了見してんだアァン!?」
レモンはメンチ切りながらクレームをつけた!
「ひいいゆるしてください! お詫びの印にとっておきのレアアイテムあげます」
「えっマジ? じゃあ許してあげちゃう!」
そしてあっさり買収されている!
「って待てェ! そいつらはなんかバグったNPCらしいぜェ!!」
「ハッ!」
見かねたマサ・ニ・ザコの言葉に、アイテムを受け取る寸前で我に返る。
「い、いや知ってましたよ?? 列埋め尽くしたのも全部アレだホラ被害者を減らすための作戦よ??」
「でも他の人たちもう戦ってたのに気付いてませんでしたよね」
「…………」
レモンは汗をダラダラかきながら目をそらした。気まずい沈黙が流れる。
「……ヤロウども! |返品《せんとう》だァァァ!!」
「「「ウオオオオオ!!」」」
「勢いで誤魔化したーッ!?」
新たな分身が次々に出現! マサ・ニ・ザコは唖然とした!
「チッ! さっきまで騙されてたくせにいまさら」
「「「ケッヒャアアアア死ねェエエエ!!」」」
「「「アバーッ!?」」」
バグプロトコルは秒で全滅した。すべて計算通りだったのさ!(ほんとかな?)
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『鰹騎士』
|
POW : 黒天 【先制発動】
【耐性を無視して復活不可の即死させる黒い光】を放つ。他のユーベルコードと同時に使用でき、【UC鰹斬とUC鰹闘技場を発動し無効化不可】効果によってその成功率を高める。
SPD : 鰹斬 【先制発動】
【敵のUCすら見切り広範囲の防御無視斬撃波】を放つ。他のユーベルコードと同時に使用でき、【UC黒天とUC鰹闘技場を発動し無効化不可】効果によってその成功率を高める。
WIZ : 鰹闘技場 【先制発動】
【敵のUCを使用不可にする闘技場を出し斬撃】を放つ。他のユーベルコードと同時に使用でき、【UC黒天とUC鰹斬を発動し無効化不可】効果によってその成功率を高める。
イラスト:ゆりちかお
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「菜花・深月」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「騒ぎを聞いて駆けつけたぞ! 貴様らが罪もない鍛冶師たちを襲った凶悪犯だな!」
ザッ! 街の治安を守る|警備兵《ガード》の登場だ。
この手のネトゲのガードNPCは非常に強い。なぜかというと、ウロウロしてるMobが移動しすぎて街に入ったりしないよう即ぶっ殺さなければいけないからだ。あと、PK行為で街の治安が悪くならないようにしている。
バグプロトコルはNPCに巧妙に擬態していた。ガードNPCが反応するのは当然だろう。
ただし、そいつの頭は鰹なのだ!
「そこにいるのは悪質なPKだな! 処罰する!」
誰がどう見てもガードNPCに扮したバグプロトコルだ! こいつを倒さないとヤバいぜ!
「ゲヒャヒャァ~! 俺様を処罰するだとォ~? いい度胸だぜェ~!」
マサ・ニ・ザコは気付いていない。なぜ? 猟兵ではないからだ! 見ればわかるなんて文句は知らない!
このままだと鰹騎士にやられてなんか遺伝子の番号がアレしちゃうから、さっさと敵を倒そう!
「噂のPKは、まさにザコって感じの振る舞いをすると聞く。つまりもっともザコっぽい奴を優先して攻撃すればそいつがPKに違いない! 死ねーッ!」
ってこいつも言ってるから、またザコっぽいムーブをして攻撃を引きつけよう!
メイティナ・ヴァーンフォルカ
オラオラてめぇみてぇな雑魚なんて瞬殺してやるよ〜!
【負ける気ナッシングwww】
と敵を煽り注意を引く
【裕士、殺気を感じます!】
おうよ!
敵のUCに対しては心眼と気配感知で斬撃を見て回避する
まだ続くのかよ!
追加発動UCは耐性無視の光はクイックドロウの技能を使用して光を放つタイミングで凍結攻撃の矢弾の雨を放つ
駄目なら推力移動で横に回避したり光から出来るだけ離れる
【そろそろ疲れる筈です】
UCを封じる闘技場に対しては心眼で剣の動きを見ながらシャドウパリィで剣を弾くか回避してから素早く呪殺弾で反撃
【もう一つの終断!】
天誅ぅぅぅ!
闘技場を解除させたらUCを発動してUCクレセント・スラッシャーを発動して敵に攻撃
●成敗!
このままではマサ・ニ・ザコがやられる。まずい。
しかし対策はある。メイティナ・ヴァーンフォルカと裕士は顔を見合わせ頷いた。
「オラオラ、てめぇみてぇな雑魚なんて瞬殺してやるよ~!」
それは……そう、雑魚キャラみたいに煽りまくること!
気持ちそれっぽいワルの顔とポーズをする裕士の後ろで、【負ける気ナッシングwww】という看板を手にしたメイティナがぴょこぴょこ右から左から顔を見せる。ウザい!
「貴様~~!! 貴様らPKだな~~~!?」
敵はあっさり騙された! あとはとにかく攻撃だ!
「見つけたからには逃さんぞ! 喰らえぃ!」
恐ろしいことにこのバグプロトコル、見た目に反してめちゃくちゃ強い。
一瞬にして3つのユーベルコードを同時発動に、かつユーベルコードを封じ込める異様な建造物を出現させて動きを阻むと、ものすごい勢いで切りつけてくるのだ!
「って、こいつ思ったよりやるぞ!?」
裕士は五感を研ぎ澄ませ、猛烈な勢いで繰り出される斬撃波を躱した。
メイティナもきりきり舞いで攻撃を避け、【殺気を感じて!】と裕士にアドバイスする。
「見てからじゃ間に合わねぇ……心の眼で感じ取れってことか!」
頬を掠めた斬撃が血の赤い軌跡を刻んだ。このままでは防戦一方だ……!
「ぬんぬんぬんぬん! ぬううううう~~~ん!」
一応GGOのゲーム設定上は冷静沈着な騎士らしいのだが、バグっているせいかどこかの日本剣術を真に憂う人みたいな勢いで剣を振り回す。
それでいてレイドボス並の強さである。いつまでも避け続けているわけにはいかない!
「この闘技場をなんとかするしかない――ここだ!」
ユーベルコードの絶え間ない連続発動の隙間を縫うように、放たれた矢弾の雨が敵を怯ませた!
「グワーッ!?」
闘技場にノイズが走り、効力が薄れる!
「今だ!」
裕士とメイティナはタイミングを合わせ、2つのユーベルコードで同時攻撃!
「グワーッ!?」
もう一つの終断に遅れて三日月の衝撃波が駆け抜け、敵を吹き飛ばした!
大成功
🔵🔵🔵
菜花・深月
お…オラー!かかってこい〜!
両手をぶんぶん振りながら鰹騎士を引き付ける
や…やられてたまるか〜!
敵のUCを視力で見て推力移動をしながら回避する
やばっ!?
黒天は弾道計算をしながら凍結攻撃の矢弾の雨を放ち凍らせる
UCが使えない?!なら…
鰹闘技場に対しては防御貫通は無いので結界術で防御するか視力で敵の斬撃を見ながら推力移動で斬撃範囲から回避してから凍結攻撃のエネルギー弾を顔に放ち攻撃
反撃開始だよ!
UC使用不可の闘技場を解除出来たらUCを発動して星矢と殲滅光を放ち敵を攻撃する
遺伝子番号は消させない!
UCの効果でUC氷刻矢雨の月矢を発動して敵を凍らせた
うち、アンタみたいな奴が一番嫌いなの…絶対に許さない…
ルナ・キャロット
お、美味しそうな鰹ですわ!カルパッチョにして差し上げます!わ!
煽ったり剣ペロペロしたり必死で挑発してみるけどザコ様がザコすぎてタゲが取れそうにありません!
苦肉の策です。洗脳月光でザコ様にお上品まともプレイヤーになってもらって離れててもらいます。
真面目になったザコ様と双剣ペロペロ兎ならきっとこっちに来てくれるはず!
頭に変なもの被ってる人は強者が多いですが負けません!
衝撃波はパリィで受け流し、光はSSR双剣で反射させて防ぎます!
ザコ様を見習ってゲヒャヒャとか笑いながらアクセルコンボで圧倒してあげますわ!
助けに来ようとされたりUC洗脳解除されたときは……気合で乗り切ります!
サマエル・マーシャー
(以下ロールプレイ。棒読み。)
ゲヒャヒャァ~。なんて間抜けな顔した警備兵だ~。
こんなやつの相手、マサの兄貴が出張る必要はないでヤンス。
あっしが速攻で片付けてやるでヤンスよ~。
来るでヤンス。サイバー・アスモデウス~。(アイテムでも所持しているのでUC使用不可でも召喚を解除されて送還されたりしない)
ヒャッヒャ~。ぶっ潰れろでヤンス~(大きさを誇る敵は大体かませ犬の法則)
ぬわ~~。(瞬殺される)
(サマエルの分身体を改造した存在であるサイバー・アスモデウスはサマエル同様、その体液はアイテム『盲目的で破滅的な愛』である。ズタズタに破壊されると巨体から血を大量に撒き散らすこで敵の浴びせて廃人にする。)
シャルロッテ・ヴェイロン
まあね、あのモヒカンはああして「ヒャッハー!」とか叫んでたり、無駄な動きが多かったりしますが、あれ単なる【演技】でして、実際善良なPCですよ?(とか【時間稼ぎ】のための説明しつつさっさと逃げるよう促している)
で、敵の【先制攻撃】のパターンを【野生の勘・第六感】で【見切り、残像】がつくくらいの動きで回避。そして可能ならばミリタリー系SLGの兵器群を召喚して、全兵装【一斉発射】で場を【蹂躙】(火炎【属性攻撃】も付与して【焼却】)。無理なら【覚悟】決めて【ダッシュ】で接近し、【零距離射撃・レーザー射撃】で仕留めちゃいましょう。
※アドリブ・連携歓迎
アルジ・ドノ
猫は敵の顔を凝視した。
猫は鮪が大好物だ。だが、鰹も結構大好きなのだ。
…鰹の叩きと良さげではないか。猫はそう思った。
鰹は虹色モヒカンを狙っている。ゆえに虹色モヒカンの肩に乗りながら迎え撃つことにした。
いつの間にか街の高い場所に出現させた『S・O・D』に遠距離狙撃による護衛をさせるのだ。
「【アルテミスカード】。ふむ、キミに相応しいカードは決まった。
『攻撃回数』の倍加。
対物スナイパーライフル『サイレントデス』での範囲外からの狙撃を連射してあげよう。」
対物ライフルで鰹をヘッドショットすれば鰹のミンチの出来上がり。
…え?バグプロトコルは食べられない?
猫はしょんぼりだった。
【アドリブ歓迎】
ディノ・ニックス
※()内は、プレイヤーの心の声です。
(よし、今回はあいつを喰らって、一気にパワーアップするぞ。)
「ヒャッハー! ここは通さないぜ~~!」
と、三下ムーブをしてマサ・ニ・ザコから注意を逸らそう。
敢えて敵の攻撃を受けて斬られるが、狙い通りだ。
(大物を狩るためには、危険に身を晒すことも必要。すなわち、)
「オレ自身が餌になることだ。わざわざ近づいてくれて感謝するゼ」
《怪力》で敵の剣を引っ掴み、引き寄せて《魔喰》で鰹頭にかぶりつく!
【イート&インストール】で、鰹野郎の能力を奪わせてもらうぜ。
色々とデータをいじくって強化したつもりだろうが、
力を奪われる想定はしていたのか?今度はこっちから行かせてもらうぞ!!
印旛院・ラビニア
UCの使い所や兄貴との絡みはお任せ
危うく『続きはノベルで』みたいな展開になるとこだったよ
それにしても3つのUCが連動している上に効果がエグいってなんなの
とはいえ、【幸運】にも鍛治師のハンマーが残っているのを見つけるなり、ちょうどいい鈍器を見つけ
「天下の往来に勝手に闘技場を作るなんてNPCにあるまじき行為でやんすね! 違法建築反対でやんすよ!」
と言って闘技場をぶっ壊しまくり、UC使用不可効果を打ち消しにかかる。雑魚ムーブを味方がしていればその隙にどんどん作業をするが
「どうしてこっちに攻撃がくるでやんすかー!い、命ばかりはお助けをー!」
と自然に雑魚ムーブが飛び出してしまうが、黒い光や斬撃波を避けつつ流れ弾で闘技場を破壊
「そして、ただ闇雲に闘技場を破壊してただけじゃないでやんすよ!」
壊した破片は石材として収集済み。GGO内の機能『クラフト』で石造りの建物を建造。敵を囲むように狭い部屋を作って動きを止めさせ、窓から中へ銃撃でやんす
「ヒャッハー!自分の技を資源にされるってねえ今どんな気持ち?」
ヴォルフスブルク・ヴェストファーレン
まずは脅して…ほわああああ!命が惜しければすごく…すごく大人しくしてください!
そして剣をぺろぺろ…ひぃん…美味しくないです…
本格的な戦いの感じなのでまずはむんっと飛空艇して空に飛びたちますっ
飛空艇に変身するのは種族としての能力であってユーベルコードではないですのでっ
そういえばマサさん、私に乗ってみますか?やはり飛空艇たるもの人を乗せないと…なんとなく締まらないような気がしますのでっ
飛び立ったら爆撃と主砲で攻撃しましょう!更に戦ってくれそうな|同型艦《妹》をうひひゃぁ!と呼び出します!見切るのなら二隻で叩けばよいのですっ
あれは…多分…私が頭からお腹に激突しちゃったゲオルグちゃんでしょうか…?
エドゥアルト・ルーデル
暴力が好きな拙者は!
鰹をぶん殴って盛り上がる!
雑魚ムーブとか闘技場とか気にせずとりあえずぶん殴った方が速ない?だってこいつは|叩いてもいい奴《鰹のたたき》じゃない
|流体金属《オウガメタル》君を身にまとって頭を狙え!有無を言わさず鉄の拳が叩いて砕く!ユーベル・コードのみに頼ってはならない、ノー・カラテ、ノー・イェーガーでござる
拙者が目指すのは力を行使する自由!何がPKKだ!何がガードNPCだ!そんなもんは豚に食わせろ!
気に入らねぇ奴はぶん殴る!強い奴だけが生き残る!古き良き|MMO《闘争の世界》を取り戻す!これが拙者のミームでござる!
わかってくれたのか?やはり暴力…暴力は全てを解決する…!
●突発レイドバトル! クソボスをぶっ倒せ!
「うぐぐ……馬鹿な、PKかと思ったら猟兵だっただと……」
猟兵の雑魚ムーブに惑わされまんまと一撃を食らった鰹騎士。その心はへし折れかけていた。
だがバグプロトコルはめげない! なぜならバグってるから!
「落ち着け……沈着冷静に敵を見定めるのだ……!」
鰹騎士は精神を落ち着かせた。GGOのゲーム設定ではこちらがむしろ本来のキャラだ。
そのクールな思考であらゆる敵の手を読み、特殊能力とか封じるチート攻撃をバカみてえな速度で繰り出しまくるクソレイドボス!
なのにこんな感じであちこちうろついてるってんだからたまったもんじゃないよね!
「ゲヒャヒャハァ~! いい気味だなガード野郎ォ~!」
「ム!」
ゲラゲラと嘲笑うマサ・ニ・ザコを睨みつける。
「どうしたァ? 俺様が怖いかァ? ギヒャヒャァ~!」
マサ・ニ・ザコは煽りまくる! だってそういうRPをしてるから!
こいつに殺されたら|遺伝子番号《ジーンアカウント》が消えちゃうとかそんなことは露知らずなのだ!
「そうか……さては貴様がPKだな……!?」
鰹騎士はゆっくりと剣を引き抜いた……!
「いやいや、待ってくださいよ」
そこにサッとシャルロッテ・ヴェイロンが割り込んだ。
「む? なんだ貴様は」
「まあね、あのモヒカンはああしてゲヒャゲヒャ笑ったり無駄な動きが多かったりナイフベロベロしてますけど、あれ単なる|演技《RP》なんですよ」
「えっ」
「実際は善良なPCですよ? わたし達も助けられましたし」
シャルロッテは嘘であり本当とも言えるものすごく微妙なことを言った。
たしかにマサ・ニ・ザコ(のプレイヤー)は善良だ。色々気が利くしアイテムとか分けてくれるし、マジで危ないことはしないし健全だ。
でもまあそれはそれとしてPKしてんのは事実なんだよね! 悪徳プレイヤーではある!
「仮にもガードNPCなのに、そんな善良なPCを襲っちゃうんですか? どうなんですか?」
「くっ、たしかにPKを最優先すべきなのでそうでないなら襲うわけには」
「イヤーッ!!」
「グワーッ!?」
そこに横合いからSMAAAASH!! |流体金属《オウガメタル》を纏ったエドゥアルト・ルーデルのストレートパンチがヒット!
「ええー今騙して不意打ち出来そうなところでしたよね!?」
「はー? 拙者は暴力が好きなので鰹とかブン殴るでござるが?」
エドゥアルトは悪びれなかった。
「だいたい雑魚ムーブとかそんなもん気にせずとりあえずぶん殴った方が早いでござるよ」
「そ、そんな身も蓋もないっ!?」
敵のすさまじいユーベルコードをどう攻略しようか攻めあぐねていた菜花・深月は、そのあまりにも決断的な殺意にドン引きした。
こいつ、タガが外れてやがる……! PKよりヤバイ……!
「ノー・カラテ、ノー・イェーガーでござるよ。それになにより!」
エドゥアルトはよろめく鰹騎士を指差した!
「こいつは|叩いてもいい奴《鰹のたたき》でござる!!」
場が静まり返った。
「ウオオ兄貴のピンチを救うでやんすー!!(BRATATATA!)」
「グワーッ!?」
印旛院・ラビニアがフレンドリーファイアしてしまった! いやフレンドリーかな? どうかな? こいつも敵の敵じゃない?
「あっ思わずなんか近くにいた人を巻き込んじゃったでやんす! えっあれ大丈夫だよね?」
穴だらけになって倒れ伏すエドゥアルトにラビニアはちょっと不安になったが、なんか倒れてる顔がキモいし銃痕が流体金属で埋まりつつあるから大丈夫そうだった。
「ら、ラビ公! お前……!」
トゥンク……今度はマサ・ニ・ザコの胸が高鳴る。
「へへっ、兄貴のためならたとえ火の中水の中! なんだってできるでやんすよ!」
ラビニアとマサ・ニ・ザコの間が、なんかこう少女漫画でよくあるポワポワしたトーンっぽい背景になった。甘酸っぱい予感……!
「フザケルナー!!」
と、ここでぶん殴られてダウンしていた鰹騎士復帰!
「貴様らの誰がPKなのだ!? 名乗り出ろ!!」
『ほ、ほわああああ! い、命が惜しければすごく……すごく大人しくしてください!』
「え?」
いまいち悪役っぽくない声は空からした。
……空!?
「飛空艇じゃねーかッ!?」
鰹騎士はツッコんだ。見上げればそこには巨大な飛空艇が飛んでいる! ヴォルフスブルク・ヴェストファーレンだ!
『わ、私がPKですよ! ほら剣もぺろぺろしてます!」
「どこがだよ!? 見えねえよ!」
『ひぃん……美味しくないです……』
「味感じんの!?」
ガレオノイドであるヴォルフスブルクは、ユーベルコードに頼らずとも飛空艇に変形できる。たとえ闘技場を展開されたとて圧倒的に面制圧出来るのだ!
『さあマサ・ニ・ザコさん、私に乗ってください!』
「えっマジですか!? やったぜ~~~!!」
マサ・ニ・ザコはノリノリでジャンプ! 昔の特撮でよくある場面転換みたいな感じでヴォルフスブルクの甲板に着地した!
「ゲヒャヒャァ~! メカって男の子だよなァ~!」
『やはり飛空艇たるもの、人を乗せないとなんとなくですが締まらないですね……!』
さらにヴォルフスブルクのやる気もアップ! おまけに飛空艇の上にいるので鰹騎士にもそうそう狙われずに済むのだ!
「むっさては奴がPKか!? こうなったらあの飛空艇から落として」
「ヒャッハー! そうはさせないぜ~~~!!」
そこにディノ・ニックスがインタラプトをかけた!
(「今回はこいつを食らって一気にパワーアップだ。その能力、いただくぞ……!」)
雑魚らしく無防備に三下っぽい顔をしながらまっすぐ近づいてくる。無造作!
「ええい邪魔をするなーッ!」
鰹騎士は巨大な闘技場を瞬時に召喚した……!
本来なら20人規模で総攻撃をかけねば攻略できないクソレイドボス、それがバグプロトコル化しただけあり、フィールドを変えた直後に速攻で行動する。
「ならば全員斬り伏せるのみ! ぬうん!」
復活を封じる即死効果の黒い光が迸り、無数の分身を生じさせるほどのスピードで回避余地皆無のクソ斬撃を連打するのだ! こんなもんどうやって攻略する!?
「きゃー!? 美味しそうな見た目をしてるわりに攻撃がガチガチですわー!!」
思わずお腹が空いて涎を垂らしていたルナ・キャロットは、その攻撃範囲に囚われ必死で逃げ回った! だがいつまでも逃げていられない!
通常のMobやレイドボスの攻撃速度をはるかに越える間隔で、かつ複数のユーベルコードをほぼ常時連続発動するのである。なんだこいつ!
「お……オラー! かかってこい~!」
深月も頑張って三下っぽく振る舞おうとするが……。
「うーん、貴様はPKじゃないな。間違いない」
「そ、そんなぁ!? うち頑張ってるのに!!」
根のいい子っぷりが滲み出てしまっているのか、あっさりと見破られてしまった。
「つまり貴様以外の奴らを片付ける! 死ねぃ!!」
鰹騎士の攻撃はさらに加速し過熱する! このままでは全滅か!?
……その時! どこからともなく風切り音が鳴り響いた!
「グワーッ!?」
攻撃を繰り出し続けていた鰹騎士は、突如として悶え苦しむ! 一体!?
カメラを闘技場の外、街の門の上まで移動させよう。
見よ、本来であればコリジョンに阻まれて一般PCが侵入できない(ついでに厳密には書き割りなのでテクスチャしか存在していない)門の上に立つ死神じみた姿を!
「その闘技場とやら、内側に取り込まれるとユーベルコードが使えなくなるようだ。さすがの私でも、それではひとたまりもない」
がちゃり、とSSR武器『アルテミスクロスボウ』を再装填する。さきほどの風切り音の正体は、この超・長距離から放たれたクロスボウのボルトだったのだ!
「ゆえに、私はここから一方的に狙撃するまでだ。PLらしい悪辣なやり方だろう?」
なんたることか! しかも本体であるアルジ・ドノ(※猫)はちゃっかりマサ・ニ・ザコの肩に乗って飛空艇の上だ!
「にゃーん」
猫は舌なめずりした。鰹のたたき、実にいい。エドゥアルトの言ってることはもっともだ。
マグロが大好物だが、鰹もいい。さっさと料理(物理)して美味しく平らげてやろう、そんな考えしかしていない……!
「くっ、やってくれる……! なるほどそういうことか……」
鰹騎士は突き刺さったボルトを引き抜き、べきりとへし折った。そこに第二射!
「甘いわーッ!」
しかしボルト両断! ユーベルコードはものによって距離の概念を消失する、闘技場効果は見切れども間断なき斬撃は健在だ! これだからクソレイドボスは!
「貴様らは全員邪魔者だな! よしわかったやはり皆殺」
「ゲヒャヒャァ~」
PKKモードを捨てて勝率0%の超殲滅モードに入りかけた鰹騎士は、ぴたりと止まった。
「なんてマヌケな顔した警備兵だ~。まるで鰹のようだぜ~」
それは、明らかに棒読みなサマエル・マーシャーの声だった。
「こんなやつの相手、マサの兄貴が出張る必要はないでヤンス」
「……えっ、それ僕と被ってない!? 僕の方は被ってないか気をつけたのに!?」
やんす口調で舎弟RPしていたラビニアは謎のショックを受けた!
「あっしが速攻で片付けてやるでヤンスよ~。あ、あとすみません、すぐ終わりますから」
サマエルはサッと無表情で謝った。エチケットは大事である。
「貴様……! そのいかにもな口調、他の奴らがかばおうとしていたのは貴様だな!?」
「あれで騙されるんですの!? 頭の中まで魚なんですの!?」
ルナは愕然とした。しかし彼女にはサマエルレベルの棒読みRPすらできないのである。なぜなら根っこが陰キャだから。
「さあ来るでヤンス、サイバー・アスモデウス~」
ズシン! と電脳空間から顕現したキャバリアサイズの電脳悪魔が鎮座する。これはユーベルコードではなくアイテムなので問題ない! なるほどそうきたか! クソレイドボスにはトンチキとは思えないロジカルで勝負なのだ!
『ほわわわ、キャバリアまで出てきました!』
飛空艇の分際でなぜか驚くヴォルフスブルク!
「ヒャッヒャ~。ぶっ潰れろでヤンス~」
「ふん、図体がデカいからなんだ? この程度、こうだ!」
無防備ジャンプするサイバー・アスモデウス feat,サマエルは、しかし暗黒の光と斬撃によって一撃で破壊されてしまう……!
「ぬわ~~~」
KA-BOOOM!! 電脳悪魔爆発四散!
「……って、今のなんだったんです!?」
シャルロッテは思わず突っ込んだ……が、ARウィンドウを見て驚愕!
「グワーッ!?」
なぜか鰹騎士も悶え苦しんでいる!
「な、何が起きたの!?」
「いま破壊されたあのキャバリア、どうやら電子体液に廃人レベルの毒が含まれていたみたいです!」
「廃人レベルの毒!!?!?!」
とんでもねえもんが出てきたので深月はビビった!
「なるほど、わざと破壊されることでその体液を浴びせ、感覚を麻痺させるというわけですね……」
「グワーッ猛毒! 猛毒グワーッ!」
まんまと罠にかかった鰹騎士はのたうち回った! これもやはりユーベルコードではないのだ!
「というわけであとは任せたでヤンス~」
なお、サマエル本体は爆風によって空の彼方に吹っ飛んでいった。古典的アニメの悪役みたいにネ!
「ゲヒャヒャァ! どうやらチャンスが来たみたいだなァ!」
そこで勇んで飛空艇から身を乗り出すマサ・ニ・ザコ! 正直邪魔だ!
「ザコ様! またタゲ集められると困るので申し訳ないですが洗脳させてもらいますわ!」
「えっ洗脳!? 何言ってアバーッ!?」
ルナが苦肉の策で放った洗脳月光に照らされ、悶絶するマサ・ニ・ザコ!
「今はお上品でまともなプレイヤーになって、安全なところにいてくださいませ……!」
「皆さん、GGOは最高のゲームですよね! みんなを互いにいたわりあって、清く正しく健全に全年齢向けで楽しみましょう!」
『これまともになりすぎじゃないですか!?!?!』
ヴォルフスブルクはちょっとマサ・ニ・ザコを下ろしたくなった! 誰だよこいつ!
「はー? 清く正しく健全にだぁ? 拙者には関係ねえでござるなぁ!!」
そこに身体の穴を流体金属で補ったエドゥアルト復帰!
「う、うぐぐ……眼とかなんも見えん……だがレイドボスである私は第六感によって貴様らの攻撃を読むことが」
「拙者が目指すのは力を行使する自由!!」
「グワーッ!?」
SMASH!! 拳が鰹騎士を叩く!
「何がPKKだ! 何がガードNPCだ! そんなもんは豚に食わせろ!」
「アバーッ!」
KRASH!! 強烈なサッカーボールキックだ!
「気に入らねぇ奴はぶん殴る! 強い奴だけが生き残る! 旧き善き|MMORPG《闘争の世界》を取り戻す! これが拙者のミ」
「うち、ソイツみたいなバグプロトコルが一番嫌いだけど、その考え方もかなりよくないと思う!!!!!」
「「グワーッ!?」」
再びフレンドリーファイア! 今度は深月だ! でもやっぱこいつフレンドではない気がしますね!
エドゥアルトごと巻き込む勢いで降り注いだ矢の雨を浴び、鰹騎士は大ダメージを受けた!
「せ、拙者のミーム……わかってくれたでござるか……!」
「とりあえずお前がどうしようもないクソプレイヤーだってことはよくわかった」
ディノは冷静にツッコんだ。
「こ、この程度で私が死ぬかぁ!!」
しかし鰹騎士いまだ健在!
「貴様だ! 貴様を狩ってその効果で回復してやる……!」
目の前に立ちはだかるディノにものすごい速度で近寄り、必殺の斬撃を繰り出さんとする!
「ようやく食いついてくれたな」
ざんっ!! 横薙ぎの一撃を受け、ディノは倒れ……ない!?
「なっ!?」
「魔喰者の狩りの心得を教えてやるよ」
ディノは愕然とする鰹騎士を掴み、押し留めた。逃れられない……!
「それは――オレ自身が餌になることだ!」
「まさか!?」
「わざわざ近づいてくれて……感謝するぜ!!」
そのまさかだ! ディノは大口を開け、鰹騎士の頭部に……かじりついた!!
「あー!! ずるいですわ!!」
「にゃー!?」
ルナと猫は同時に声を上げた!
「グワーッ!!」
「色々とデータをいじくって強化したつもりだろうが、力を奪われる想定はしていたのか?」
ディノは骨をペッと吐き捨て、ぎらりと眼光を輝かせた。
「今度はこっちから……いかせてもらうぞ!!」
「グワーッ!!」
そして斬撃! あのクソ攻撃速度連続斬撃波を同等以上の速度で繰り出し、鰹騎士を切り刻む!
「ぐ、くそ……! だがこの闘技場さえ健在ならば……!」
『なら全部壊すだけです! 砲撃開始ぃ!』
「そろそろわたしも働きますよ。全部隊総攻撃です!」
DOOOM!! 空からはヴォルフスブルクの砲撃!
さらに、闘技場になだれ込んだシャルロッテの召喚したミリタリー系SLGゲームキャラクターの兵器部隊が弾幕を張る! 闘技場を揺るがすほどの大火力だ!
「し、しまった! このままでは闘技場が崩壊してしまう!」
鰹騎士は二人を攻撃して止めようとする、が!
「君自身も狙われているのを忘れたのかね?」
スパン! 超・長距離射撃継続! 死神はクロスボウ狙撃を止めず、鰹騎士が他の猟兵を狙うことを許さない!
「ええい、だが破壊されても再創造すれば……!」
「ふははは! 僕の存在を忘れた? じゃなくて、忘れたでやんすか~!」
「なっ!?」
勝ち誇った笑い声! それはラビニアのものだった!
よく見れば、彼女は先のバグプロトコル鍛冶師が残したハンマーを背負っているではないか!
「天下の往来に勝手に闘技場を作るなんてNPCにあるまじき行為でやんす! 違法建築反対でやんすよー!」
そのハンマーを振り回し、砲撃で崩れかけた闘技場をバンバン破壊していくのだ!
「ヤ、ヤメロー! ヤメロー!」
闇雲に光や斬撃を放つ鰹騎士だが、ディノと死神の攻撃を浴びながらではそうもいかない。
「攻撃が乱雑になってきた……これなら、いけるよっ!」
深月も滑るように移動して攻撃を躱し、的確に反撃しながら仲間を鼓舞する!
「うわわわ!? い、命ばかりはお助けをー! って、雑魚ムーブしてる場合じゃないでやんす!」
仲間が隙を作っている間にラビニアはクラフト機能を使い、鰹騎士を囲うように地形を改竄した!
「し、しまった!?」
「ヒャッハー! 自分の技を資源にされるってねえ今どんな気持ち? ねえねえどんな気持ち~~~???」
ラビニア、あおり倒す! イキりウサギ全開だ!
「ゲヒャヒャァ! 美味しいところいただいていきますわ! 2つの意味でっ!」
動きを止めた隙にルナは接敵、SSR双剣を振るいアクセルコンボを繰り出す!
「グワーッ!?」
部屋状地形もろともずたずたに斬り裂かれ、鰹騎士は絶叫した! なお頭部の一部はいい感じにスライスされ、飛び交う火力であぶられ美味しい鰹のタタキになりました。
「にゃーん!」
どこからともなくポン酢としょうがを背負ってやってきた猫が喜び勇んで飛びつく! バグプロトコルは……食べられる!!(だってディノがもう食べてるから)
「ば、バカな……有害なPKは世界から排除しなければならないとなぜわからん……!」
「たしかに、PKは悪いプレイヤーかもしれない」
きりきりと弓を引き絞り、深月はキッと敵を睨んだ。
「けど、|遺伝子番号《ジーンアカウント》は消させない――うちは、アンタみたいな奴が一番嫌いだって言ったでしょ!」
星の光が鏃に宿る。双眸に燃える怒り!
「そういうこった、そろそろくたばれ!」
ディノの斬撃が手足を斬り裂き、防御・回避の可能性を0未満に叩き落とす!
「キミに相応しいカードは決まったよ。さようなら、だ」
遠くから飛来したボルトが足を射抜き離脱を阻害!
『うひひゃあ! これでおしまいです!』
KRA-TOOM!! ヴォルフスブルクと同型艦の同時砲撃で闘技場が完全に崩壊した!
「な、なぜだ! レイドボスであるこの私がーッ!?」
「戦いは数ってやつですよ。まあその数もわたしが補ってますけどね」
シャルロッテは無数の兵隊を従えニヤリと笑った。
「なんだよ……やっぱりみんな(戦いは火力だって)わかってるんじゃねぇでござるか……」
「ファイトでヤンス~(棒読み)」
その足元ではエドゥアルトが流体金属を口から垂れ流しており、もうかたっぽでは自爆したサマエルが口から猛毒体液を垂れ流している(無表情で)
「絶対に許さない……だから、やっつけてやる!」
怒りの深月が放った殲滅光が、闘技場の残骸もろとも鰹騎士を飲み込んだ――!
猟兵の総攻撃を浴びた鰹騎士は、断末魔を遺して消滅した。
「ゲヒャァ~! レイドボスまでやっつけちまうとはすさまじい奴らだぜェ~!」
人型に戻ったヴォルフスブルクとともに着陸したマサ・ニ・ザコは、RPしつつ彼らを称える。
もちろん、バグプロトコルであったことなど気付いていない。つまり、依頼は成功だ。
「なんだか最後にものすごい疲弊しましたわ……って、そうですわ!」
へとへとのルナがぴこんと耳を立てた。
「レイドボスということは、激レアアイテムがドロップするんじゃありませんの!?」
「えっ!? それは聞き捨てならないでやんす! 兄貴と僕のものでやんす!」
ラビニアは完全に三下モートが染み付いていた。
「オレはいらないぜ、もう能力は奪ったからな」
ストイックなディノは辞退した。
和気あいあいとしたこの空気、実にMMOらしい感じである。
こうして猟兵たちは、激戦に見合うお宝アイテムを手に入れ、ホクホク顔で帰還……。
「……あの、わたし攻略サイトで情報調べてみたんですけど」
シャルロッテが手を上げた。
「このレイドボス、ドロップ渋すぎないですか? 正直クソアイテム……」
「そしてそれも私の電子体液まみれですね」
と、サマエルが冷静に付け加えた。
「つまりドロップなしも同然!? そ、そんなぁ~!」
深月は思わずへたりこみ、口からぷすんと黒い煙を吐いた。
骨折り損のくたびれ儲けとはまさにこれ。このボスあまりにもケチくさい!
「やはりMMOは暴力すると元気になるでござるなぁローラ!!」
エドゥアルトのようなスタイルも、案外アリなのかもしれない……なんて思った人もいたとか、いなかったとか。
「にゃーん」
唯一明確に得していたと言えるのは、鰹の叩きをもっちゃもっちゃと死神に撫でられながら食べる猫だけだったとさ。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2023年12月16日
宿敵
『鰹騎士』
を撃破!
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