FALL HARVEST FESTIVAL
アグリ・コルトーレ
【有機100%】
今年は農場が豊作だったので収穫祭を行う事にしました♪
「皆さんでいい収穫祭にしましょうね♪」
わたしが用意したのはたっぷりに秋野菜を使った豚汁ですね
「薩摩芋、人参、大根、茸と栄養たっぷりです」
豚肉も入れてありますしコレなら男性の方も満足して貰えそうですね
「あとは美味しい果物も出しましょう♪メロンはいいのがありますし」
自分の爆乳と同じぐらいでかいメロンも切り分けて提供します
収穫祭が始まったら日頃お世話になっている近所の方々に豚汁を振る舞います
「今日は来ていただきありがとうございます、沢山召し上がってくださいね♪」
近所の方々はよくお手伝いもして貰ってますしね
女性陣は作物のお裾分けもありますが男性の方も協力的な方が多いですから(理由はお察しください)
他の人が作った物も美味しくいただきます
「ミカさんやシェルトさんの料理も美味しいですね♪」
楽しく充実した収穫祭を終えられるように頑張りましょうね♪
オリビア・ドースティン
【有機100%】
収穫祭ですかメイドとして皆様の補助に努めましょう
「私も全力でお手伝いさせていただきます」
周りの方々を呼ぶらしいので人員誘導やお手伝いにUCで呼んだメイド妖精及びもう1人の私で人数的にバックアップを行います
「では調理などの補助は私達がしますので妖精達は人の誘導をお願いします」
農場主であるアグリ様から注意点などを確認して一般の方々を誘導します
「本日は収穫祭にお越しいただきありがとうございます」(カーテシーをしつつ)
お料理の手伝いや果物のカット、空容器の片付けなど雑用をしていきます
ある程度余裕が出てきたら皆様の完成品を他の方に持っていくなど皆が楽しめるように工夫します
「アグリ様の豚汁もミカ様のきのこご飯もシェルト様の焼き魚も好評ですね」
今日一日の収穫祭で皆さんが笑顔で過ごせるように頑張りましょう
ミカ・ノルンベイラ
【有機100%】
収穫祭のみんなで収穫祭をしちゃうよー。
「もっちろん♪この日の為に準備とかしてきたし」
いい収穫祭になるよう全力を尽くすよ。
それで、ボクは育てたおっきな南瓜を持ち込んで飾るつもり。
「ハロウィンにも使いまわすし、これ家畜の飼料とか用の品種だもんね」
食用には向かないと思うからこの南瓜は飾るだけ。
「これが、ボクの育てた最大の南瓜だー!」
普通の人だったら持ってくるの大変だったかもだけど、今のボクならよゆーよゆー。
ついでに他の野菜で料理を作って提供もしちゃおうかなー。
秋だから里芋とレンコンを煮物とかコロッケにしてみるよ。
「アグリさんが豚汁出すみたいだし――」
あとはキノコの炊き込みご飯とかも用意すればいいかな?
「これだけ美味しそうな匂いがしてると自然とお腹もすいてきちゃうなー」
あ、それからデザートとかまでは手が回んないかもだけど、材料ぐらいなら提供できるもんね。
「栗とリンゴと梨」
お菓子に出来なくてもリンゴと梨は剝くだけでデザートになるよねー。
どうするかは扱う人にお任せするよ。
シェルト・ペスカトーレ
【有機100%】
収穫祭はいいよね、あたしも頑張るよ
「あたしは川魚を収穫してきたよ!」
何時ものように川で収穫した魚を手早く処理して塩焼きにするよ
「新鮮だし塩焼きがいいよね」(たき火の周りに串に刺した魚をぐるりと並べるように刺していく)
故郷(スーパーよいこランド)でもそうだったけど素材の味も活かすのが大事だよ
焼き上げた魚には塩と特製の茸塩の2種類を用意してあるしこれでいいね
「シンプルに美味しい塩とあたしの故郷の茸を使った特性の茸塩、好きな方を食べていってね」
収穫祭に来た人にどんどん焼いて振る舞っていくよ
「朝取ってきたから新鮮で美味しいでしょ」
豪快な感じだから女性よりも男の子や男性の方に人気だね、女性の方には果物とかが人気みたいだし
「皆が喜んでくれてるし嬉しいね」
とっても大きな胸を張りつつ自慢げに魚を焼き続けるよ
ちなみに元々大食漢だから豚汁もコロッケとかも貰っていただいてるよー
●
「収穫祭を行いましょう♪」
秋が深まり、農作業もひと段落したころ、アグリ・コルトーレはそう提案した。
収穫を祝う事も、何より手伝ってくれた近隣住民に感謝を伝える事も大事である、とアグリは常々思っていたからだ。
幸いな事に大豊作なので開催しても備蓄に問題はない。
そうしてアグリの提案に賛同した者達で収穫祭が実施されることになった。
秋晴れが美しい日のアグリの農場の一角。今日収穫祭の会場となる場で収穫祭の主催側に回った4人がアグリからイベント要項の最終確認を行っていた。
「――と、お祭りの要項はこんな感じね。他に分からないことあるかしら?」
「いえ、大丈夫です。では、早速準備に取り掛かりましょう」
赤いメイド服を身に纏ったオリビア・ドースティンが恭しくカーテシーをすると、120体以上のメイド服の妖精達を召喚する。
「あなた達は会場設営と飾りつけをお願いしますね」
『『はーーい!』』
|オリビア《メイド長》のお達しは絶対。妖精達は元気よく返事をすると掃除道具や飾りを持って会場内に散開していった。
「武具職人の僕がまさか開催する側になるとは思っていませんでしたが……どうせなら大成功させたいですね!」
小さなメイドたちの姿を見ながらブレイス・ドミスも己を鼓舞するように手を握りしめる。
「収穫祭はいいよね、あたしも頑張るよ」
クーラーボックスを持ったシェルト・ペスカトーレがふと辺りを見渡すと、疑問の声をあげた。
「そう言えばミカは……?」
「もうそろそろいらっしゃるはずですが」
「ごめんごめん、遅れたー!」
農場の入り口に目を向ければ、今しがた話題に出た少女――ミカ・ノルンベイラが元気に声を上げながら皆の元へ駆けよってくる。
「ごめんね、いいところ選んでたら遅くなっちゃった……さぁさぁ、ボクのトコで取れた野菜をご覧あれ!」
えっへんと宣言したミカの背中には野菜がこれでもかと入った背負い袋。新鮮な野菜が大量に収納されている。
だが、皆の視線は残念ながらそちらには向いていなかった。目線は鞄より上、彼女の頭の上に集中していた。
「そして、これが! これが、ボクの育てた最大の南瓜だー!」
両腕を天高く掲げて盛って来たのは高さと横幅2mはあろ超巨大カボチャ――アトランティックジャイアント!数百キロはあるはずだがそんな重さを感じさせずにミカは南瓜を地面に置くとどんっ!と土煙が上がる。
「でっか……」
「よく持ってこれましたね」
「ふふん、今の僕の手にかかれば余裕だよ!」
「なるほど……?」
背負っていたカゴを降ろしながらドヤるミカに、皆は頷くしかなかった。否定しようにも実際持って来てしまっているのだからまぁそうだろう。
「よしっ、じゃあ早速南瓜を彫って飾りつけをしようかな」
「僕も手伝うよ」
ミカがジャック衣・オーランタンをつくろうと南瓜を転がし、底部分をブレイスが作ったナイフを操れば、あっという間にくりぬけていく。
「さっすが職人だね」
ミカの言葉にブレイスが擽ったそうにはにかむ。人を傷つける道具は作りたくないが、こういった人の生活を良くするものを評価されるのは、ブレイブにとって嬉しい言葉であった。
「あっ、持って来た野菜は皆使って欲しいな」
「まぁありがとうございます!」
ミカの提案にアグリはかごの中からサツマイモと人参を取ると調理を開始することに。
先に用意していた豚肉、大根、こんにゃくにしめじ。そして先ほどのさつまいもと人参をそれらを食べやすいサイズに切り水の張った鍋に入れて火にかける。
煮だって来たらアクを取り、味噌はじめとする調味料で味を調えれば完成。あとはお好みでお椀によそった際にネギを乗せる。
「薩摩芋、人参、大根、茸と栄養たっぷりです」
具材の出汁が効いた汁に味見をしたアグリは満足げに頷いた。豚肉も入っているので男性客も満足が行く物になるだろう。
「それと……うちの農場でメロンが取れたのでこちらもお出ししましょう♪」
彼女の手には自身の農場で取れたというメロン。
胸に成っているそれと見間違わんばかりの大きさのメロンは味が大味と思われるかもしれないが、秋にゆっくりと成長したものであるため味も濃厚である。
「あとリンゴと梨もあるけれど……この二つを使うならばやはりパイかしら? でも時間が足りないかも……」
「でしたらば私にお任せを。全力でお手伝いさせていただきます」
里芋の皮むきを終えたオリビアが軽やかにリンゴと梨の皮をむき、8分の1カットに収めていく。そうして手を加えた果物を砂糖、ワイン、シナモンと共に琺瑯鍋に入れ、火にかける。
甘くふんわりした香りが鍋からし始めたらコンポ―トをパイ生地の上に敷き詰め、網目状にパイ生地をかぶせる。艶出しの卵液を塗り、余熱で温めたオーブンで焼き上げればパイの完成だ。
「あたしは川魚を採ってきたよ!」
シュルトが持参していたクーラーボックスの中から取り出したのはニジマスとワカサギ。今朝捕ってきたばかりの新鮮な物だ。
「新鮮だし塩焼きがいいよね」
シュルトの料理は実にシンプルである。ニジマスを串に刺したらば塩を振り、焚火をの周りに刺して焼く。
魚の食べ方は数あれど、やはりこの食べ方が一番美味しいと彼女の中で確信がある食べものだ。
「ワカサギも焼いてもいいけど……同じものものな。ちょっと変わった物を作ってみっか」
さて、問題はワカサギ。寒くなる時期から美味しくなる魚である。これはどうするかと少し悩んだところで揚げ物を選択する事にした。
酒をまぶし臭みを取ったワカサギを冷水でさっくりと溶いたタネに絡めて油に投入。
泡の大きさが小さくなったら火が通った証。さっと取り出し油を落とす。
「後はお好みで塩を、だね」
普通の塩でも美味しいが、ここはやはり故郷のキノコが入ったキノコ塩も食べてもらいたい。小皿に塩2種類そろえておくことにした。
「さぁ、皆準備はできたかしら?」
「ええ、あらかたといった所ですかね」
ミカとブレイス、そして妖精メイドたちの手によって会場にはジャックオーランタンや秋の果物をはじめとする収穫物、農業をモチーフとした装飾品が品よく並べられていた。
料理も直ぐに出せる状態にまで持って行けた。
あとは此度の主役たちがいらっしゃるのを、待つばかりだ。
会場に集まった客人――近隣の住人達を前に、オリビアは美しい所作でカーテシーを一つ。
「皆様、本日はようこそおいで下さいました。ここで、開催主であるアグリよりご挨拶が――」
「うふふっ、オリビアちゃん、今日は堅苦しい言葉は無しよぉ。
皆さん今年は農場のお手伝いありがとうございました。
ささやかながら料理を用意したので、ぜひぜひ楽しんでくださいね♪」
そんな着飾らないアグリの言葉と、客人たちの拍手と共に収穫祭は始まった。
美味しそうに料理に舌鼓を打つ客人へアグリとシェルトは料理を配りながら挨拶に回る。
「皆さんお味はいかがですか~?」
『は、はいっ美味しいです! 特にこの豚汁は体が温まります、ね』
『ああ、豚肉が入っていてコクって言うのかな? 食べ応えあんなー。あとこんな具が入った汁くったの初めてかもしんねぇ』
「この魚、朝取ってきたから新鮮で美味しいでしょ」
『ん、あぁ……うめぇよ。ニジマスはたんぱくながらもしっかりしてるし、ワカサギはサクサクしてる』
「そっか! 上手くできて良かった。シンプルに美味しい塩とあたしの故郷の茸を使った特性の茸塩、好きな方を食べていってね」
『キノコ……ああ、美味いよメロンじゃなかったキノコ塩』
「うふふ、メロンもあるのでぜひ食べてくださいね~?」
そういいなが男達の目線は目の前のごちそうとアグリとシェルトのビックサイズなメロン(比喩的表現)の間を忙しなく泳ぎまくっているが、当の二人はその視線を知ってか知らずか男たちからの感想に満足気だ。
『全くうちの奴は……あら、このご飯美味しいわね』
『このコロッケ? もねばねばして新食感だわ』
鼻の下を伸ばす男性陣に呆れながら、初老の女性が芳醇な香りがするご飯に、若い女性はコロッケに感嘆の声を漏らす。
「これはミカさんが作った物ですね」
「そうそう、それは茸ご飯と里芋コロッケ。オリビアさんに手伝ってもらって美味しいコロッケになったよ。
ご飯に使った茸はなんとー」
ミカがそう言いながらごそごそと取り出したのは黒い何か。
「じゃじゃーん、香茸ーの乾燥したもの~」
香茸――松茸よりも香りよく、そしてレアなキノコという事で取っておいたものだが、折角の機会。水に戻した香茸をお米といっしょに炊き込んでいたのだ。
『そんな珍しい物出してくれるなんてありがたいわねぇ』
『たまにチーズも入っているのもあって食べるのが楽しくなるわ』
「えへへ、いっぱい食べてね」
ついつい食べ過ぎちゃうわ、なんて彼女たちと笑い合いながら、ミカはご飯をよそっていく。
『ふへー美味しいかった!』『もう食べられなーい!』
「あら、それではこちらは締まってしまいましょうか」
『えっ、甘い物もあるの!?』『甘い物は別腹よ!』
満足気に腹をさする子供たちにオリビアはリンゴとナシのパイと生のメロンが乗った皿を見せれば、子供たちは目を輝かせてパイをねだる。
切り分けたパイに飛びついた子供たちは感嘆の声をあげた。
『あまーい!』『このメロン、すっごくいい香りがする……』『サクサクしてる!』『りんごと……これはナシ? おいしいー!』
子供たちの屈託のない笑顔に、オリビアもつられるように笑みを浮かべた。
今回悩んだ末にシナモンを入れなかったが、子供たちにはそれが功を成しただったのかもしれない。
「さぁ、皆様。おやつの後のお茶もどうぞ」
そうして賑やかに、あっという間に食べ尽くしてしまった子供たちの喉を潤すべく、オリビアはアップルティーを人数分カップに注ぎ始めた。
『美味しかったわぁ、それにお土産も頂いちゃって!』
「いえいえ、お楽しみいただけたならばよかったです、また来てください」
お土産と引き換えに食器を渡そうとする女性へブレイスは近くの水場を指し示すと、
「その食器は僕が作った物なんです。もし良かったら洗って持っていってください」
『えっ、これ坊やが作ったの!?』
滑らかな木目が特徴の食器はブレイスの手によって作られた物であった。柔らかいが軽く持ち帰りも楽にという思いで杉の木が使われている。
『とっても使いやすくて、加工も丁寧だからかご飯も数段美味しく感じちゃったわ。遠慮なく貰っていくわね』
「ぜひ使ってやってください。あ、あと旦那さんからお預かりした農具ですが修理終わったとお伝えください」
わかったわ、ありがとねぇとお土産と共に食器を持っていく女性の背を見送りながらブレイスは先の言葉を反芻していた。
どうやら自分の作りたい物がかたちに成りつつある、まだぼんやりとしてはいるが確かな事実に歓びを感じた。
「はー!終わったね!忙しかったー!」
「はぁいお疲れ様~皆満足してもらえたようで良かったわぁ」
夕刻。最後の客人が帰路に就いたのを見届けた直後、5人の緊張の糸が一気にほどけた。
「いやー大好評だったな。お祭りの最中に食べようとしたけど、忙しくてむりだったね」
「僕らの分まだ残ってる……?」
ブレイスが空腹だとお腹をさする。給仕を手伝っている時に目の前にある料理の品々を前に生殺し状態にあったので、その空腹感はかなりの物だろう。
「もちろん、ちゃんと確保しております」
「さっすがオリビアー!」
「あたしもちゃんと魚取っておいたからまた焼いたり揚げるね」
皆で手分けをして温め直して、揚げ直して。
野菜たっぷり豚汁に香茸のごはん。ニジマスの塩焼きにワカサギの天麩羅に里芋のコロッケ。そしてデザートはリンゴと梨のパイと紅茶。
テーブルの上は秋の実りがたくさん詰まった食卓へと大変身。
そうして皆が席に着いたら手を合わせて、
「「「「「いただきます!!」」」」」
夕焼けに5つの声が重なり、響いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴