5
肉欲の宴

#UDCアース #ノベル

アリス・スラクシナ



ベアトリス・ミラー



エルーゼ・フーシェン



藤宮・華澄




 淫祠邪教、という言葉がある。それは反体制、反社会の教義と神を掲げる宗教やその祠の事を指す。
 字面から勘違いされやすいが、淫猥な行為が教義に含まれている必要はない。あくまで条件は反体制であることのみであり、現在では世界規模の国教とされているものも、出たての新興であった時や圧制への反抗から生まれた時などは、それもまた淫祠邪教の一つであった。
 しかし一方、人を堕落に誘うに淫欲は最も手軽で効果的な手段の一つである。時に薬物などまで交えた異常な状況での交合や、過度の禁欲をさせてからの解放などで理性を破壊し洗脳するというのはカルト集団の手口としてはよくあるものだ。根源的な本能であるが故、動機付けは容易く制御は難しい。そのなかでも性欲は特に瞬間的な衝動に特化しており、さらに一般的に秘事にされやすい故脅迫の材料としても扱いやすい。
 何も知らぬ一般人が騙るならばそれはただの詐欺かテロリスト、人の手で鎮圧し得るものであるが、オブリビオンが関っていればそれはほぼ間違いなく『本物』である。
 無数の邪神を要し、それを奉ずる大小様々な教団が乱立する世界UDCアース。その神と信徒全てが世界の崩壊を目的に動くオブリビオンであるこの世界は、まさに淫祠邪教の巣窟とも言える世界だ。そしてそれとの戦いこそ、この世界における猟兵の最たる役目と言ってもいい。
 そんな淫祠邪教の一つに、三人の猟兵が挑もうとしていた。
 エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)、藤宮・華澄(戦医師・f17614)、ベアトリス・ミラー(クリエイター・f30743)。いずれも猟兵としての活動は長い、歴戦の猟兵である。UDCアースで邪神教団関係の事件に当たった経験も少なからずあり、今回もその一つとしてここへ赴いていた。
 教団のアジトとされる場所に進入し、進むことしばし。情報通りそこにはオブリビオンと化した信者たちがいた。
 幸いそれらの実力は高いとは言えず、数が多いとはいえさして手間取ることもない。特徴と言えば、その全員が女性であるということくらいであろうか。
 最も集団型オブリビオンが全員同一の特徴を持っているのは珍しいことではない。特に問題もなく切り払い、三人は儀式場のようなところへとたどり着いた。
 そこはただ広いだけの何もない空間。ボスらしき姿も見えず本来なら怪しむべき状況なのだが、ここまでの好調で油断したか特に警戒することもなく中へと踏み込んでしまった。
「誰もいないわね……」
 先頭のエルーゼが訝るように言うと、突如後ろから何かが倒れるような音が聞こえる。それに振り返ると、そこには倒れる華澄とベアトリスの姿があった。
 突然のことに驚くエルーゼ。その首筋に、僅かな痛みが走る。そしてそのまま消えていく意識の中見えたのは、注射器を持つ裸の女の姿であった。

 目を覚ました三人が連れてこられた場所、それは蠢く肉塊でできた部屋とも洞窟ともつかない場所であった。最初に進入した場所とは比較にならないほど広さからして、恐らくあのアジトはカモフラージュ用の建物だったのだろう。
 地下か異空間か、とにかくこのグロテスクな肉世界こそがこの教団の本当のアジトであり、真の本拠地だということだ。
 そしてそこで行われている行為も、地上で噂になるようなものとは比べ物にならない悍ましいもの。辺りに無数の裸の女が転がり、淫行に耽っている。その体は乳房は体を覆う程に膨らまされ、腕より太い先端から濃い乳汁を撒き散らしている。そして股間には、足とも見まごう程に太く長い『雄』の形質が生やされていた。
 それらがそこかしこで狂態を繰り広げる恐るべき世界。そこを通り三人が連れてこられたのは、一際巨大な肉塊が鎮座する大きな部屋であった。
 そしてその肉塊には、また別の肉が埋め込まれていた。
「そんな……」
 三人はそれに大いに見覚えがあった。それはアリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)。しばらく前に単独で依頼に行き消息を絶った、彼女たちの仲間であった。
 アリスの四肢は肉の中に埋め込まれ、出ているのは体の部分だけ。そしてその体は、まさに異形と言えるほどに変わり果てていた。
 宙に固定された状態でなお地につきそうなほどの巨大な乳房。尻は背後の肉塊をかき分け、襞の如く垂れさがっている。腹は丸々と巨大に膨れ上がり、赤子どころか大人が複数入っていて不思議もないほど。そして何より股間に聳える『雄』は最早人の体かと見まごう程に巨大化し、血管が瘤の如く隆起した狂気の如き形状となってそそり立っていた。
 三人を連れてきた女……『女教皇』と名乗ったその女は、アリスの腹を撫でて笑う。
「どう? この素晴らしい作品は……喜びなさい、あなた達も選ばれたのよ」
 選ばれた。その言葉と変わり果てた姿を見てエルーゼは悟る。この状況になったのは自分たちの油断や失敗が原因ではない。アリスが肉欲と快楽を求めて呼び寄せたのだと。あるいはこの教団へと向かう依頼を自分たちだけが受けるような形になったのも、全てはそこから始まっていたことだとも。
「アリス♥アリス♥」
 そのアリスの姿を見て、エルーゼは自分の股間のもの……目を覚ました時生やされていたそれを扱きだした。目を覚ました時、三人共に射たれた超高濃度媚薬による昂りで理性が限界。呼吸も荒くなっており誰から見ても堕ちるのは分かっていた。そして恋人であるアリスの変わり果てた姿を見た時、エルーゼは真っ先にそれが決壊した。
 しかしそんなエルーゼの痴態に目もくれず、アリスは女教皇の方に目を向ける。
「はあ❤産んだらまたご主人様の子種を❤」
 その言葉と共に、アリスの巨大な腹がどくどくと不気味なまでに波打った。それと同時にアリスに強烈な陣痛が走る。
 今アリスの腹の中にいる者、それは女教皇の種によって着床させられた異形の怪物の子であった。女教皇は羽織っていたマントから見せつけるように、ずるりと異形の男根を伸ばして露出させる。すでにアリスはこの異形により、肉体改造によって着床から産むまで短縮された結果幾度もの怪物の出産を経験していた。
 そしてそれは一匹ひりだすごとに人格を破壊するほどの快楽を与えるもの。アリスがエルーゼたちを呼び寄せた理由は呼び寄せた理由はその快楽の共有と、産み出すための母体を増やすため。
 女教皇は触手のように男根をうごめかせ、アリスの股間にそれを突き立てた。
「おぉぉぉぉほぉぉぉぉぉ!!」
 アリスはそれだけで狂ったように叫び声をあげ絶頂する。さらに女教皇がマントを脱ぎ捨てると、股間から地響きを巨大な球体が4つ垂れさがり、床に叩きつけられた。それらはポンプの様に脈動すると、女教皇の股間のものを伝って大量の液体をアリスの腹の中に流し込む。
「うぐっ、おっ、おぉぉぉぉぉぉぉぉ」
 アリスの腹がさらに一段と膨らむ。ぼこぼこと内部から突き上げられるそれは、送り込まれたものを餌として腹の中の異形が成長しているのだろう。
 その狂い果てるアリスの様子に、エルーゼはたまらず自らを慰め始める。
 異形と言える姿と言えど肉欲と快楽に支配されている上に恋人であるアリスを求める。
「来てぇ♥アリスの赤ちゃん欲しい♥」
 一度精を吐き出しながらそうねだると、大量にぶちまけられた白濁がアリスと女教皇にかかる。それは肉部屋にさらなる異臭を漂わせるが、それを吸い込んで女教皇は妖しく笑った。
「そう。なら存分に、繁殖するといいわ」
 さらにマントを広げると、こちらも地につきそうなほどに巨大な女教皇の乳房が飛び出す。そしてその先端、本来なら液体が出てくる場所が口のように開き、そこから大量の触手が伸び出してきた。
 その触手はこちらも異形の巨体と化しているエルーゼを持ち上げると、その足を開かせ叩きつけるようにアリスの巨大な男根へとその体を突き刺した。
「あっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 その衝撃で、エルーゼの乳房と男根からまた大量の液体が噴き上がる。
「エルーゼ❤ご主人様のために孕ませる❤」
 そしてアリスも、それに応えるように自らのものを激しく蠢かせる。四肢が飲み込まれた磔状態でも関係なく、それはやはり触手のようにのたうち動き回る。その側面は瘤のような血管や、猫化の獣についているような棘まで生えており、最早人間の生殖器を模してすらいない形をしていた。それがエルーゼの中を抉り、最奥部までこじ開ける。
 それはエルーゼの胎内を破壊せんばかりに暴れまわり、そこを自らと同じ苗床に帰るために乱暴に改造を始めていた。
 恋人同士故にいつかは、そんな想いも今は酷く歪められていた。あるのは快楽を貪り女教皇のために動くだけ。
「あぁぁぁっ、アリスぅぅぅぅぅぅ♥」
 だがそれでも、エルーゼは快楽に溺れ幸せであった。そしてエルーゼに突き刺されたアリスの触手陰茎が硬直し一回り肥大する。
「うぐ、ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ❤」
 エルーゼを激しく犯しながら、アリスが液体を中に注ぎ込む。それは余りにも濃く多く、一瞬にしてエルーゼの腹はアリスと同様の巨大腹に膨れ上がった。
「ひぎぃぃぃぃ❤ふくらむぅぅぅぅっ❤」
 歪められた想いであろうと愛するアリスの子を身籠れるならと受け入れる。
 二人が異形の交わりを続ける横で、華澄とベアトリスもまた狂乱の渦に飲まれていた。
 変わり果てたアリスの異形、それに意識を奪われた瞬間に、大勢の女信者たちが二人を捕まえていたのだ。
 それはここに来るまでの道でそれぞれに痴態を繰り広げていた者たち。彼女たちも当然のように体を異形化されており、股間に男のものが生えているのは最早当然。それが複数生えている者や、巨大すぎる乳房を何房も体に付けた者、体の一部が別の生き物や肉でできた何かの道具のようになった者など、人らしい部分を探す方が難しいものが群れを成して二人を捕らえていた。
「……イきましょ、ラヴェンツァ」
 それに捕らわれた時、華澄は【蒼き旅人ラヴェンツァ】を召喚する。しかし、それは戦うために非ず。呼び出されたラヴェンツァは牛の耳と尻尾、角が生えさらに胸や腿が大きくなった牛女となっていた。
 それは肉体改造による雄の快楽が忘れられず密かに生やしていてたものが媚薬に反応して大きくなった、華澄のそれに対応したかのごとき姿。華澄とベアトリスへの奉仕をし続けてきたため発情した状態になっていたラヴェンツァは、その巨大な乳房を華澄とベアトリス、そして教団員たちの前に放り出した。教団員たちはその乳房に群がり、肉の塔とも言えるその先端にかぶりつく。
「ぶもぉぉぉぉぉぉぉ❤」
 牙のようになった歯が次々と突き刺さり、そこから液体が溢れ出す。だがその色は赤ではなく白。一本につき複数の女が噛みついて余りあるほどのそれから、間欠泉の如く乳汁が溢れかえり辺りを白く染めていた。
「ご奉仕いたします♥」
 ラヴェンツァは邪教団員達や改造され肉欲に染まった女達への奉仕を行い、肉欲を満たして欲しいと懇願するそれに応えるように女たちはラヴェンツァの母乳を飲み、その乳を苛み、そして自身の乳房や肉棒を押し付け捻じ込む。それらはいずれも普通の人体ではあり得ぬほどの動きと快感で、狂気の淫欲以外の全てを破壊しつくさんばかりの快楽を生み続けていた。
 そしてベアトリスもまた。
「はあ♥アリスは私達と共有しようと♥」
 捕まる時に射たれた超高濃度媚薬により目覚めると同時に感度も上がり昂り股間に膨らみが。雄の快感と快楽を経験し、華澄だけではなくベアトリスも同じく生やしている。それでも一応はアリスの様子を見て彼女の意図と、エルーゼ同様自分たちもまたここに呼ばれていたことを察した。
 しかし、頭が働いたのはそこまでであった。目の前で繰り返される無限の痴態。それに胸と股間が反応し、至高の全てはそこに奪われる。
「あぁぁぁぁ、いいのぉぉぉぉぉ❤」
 他の信者の肉棒が乳房に触れた時、感度が万倍にも増してだらしなく舌を出し、絶頂に達する。そのまま信者たちは肉棒を棍棒の様に使いベアトリスの巨大乳房を滅多打ちにするが、それは性感の塊となった肉を鋼の凶器で殴打される淫猥なる処刑。
 一打ちごとに凶悪な形状の肉棒が乳肉に埋まり、その奥にある乳腺と快楽神経を破壊する。
「おっ❤おっ❤オホォオォォォ!!❤」
 狂った絶叫。目は裏返って舌は突き出し、理性など一かけらも感じられない。
 そして教団としてはそれは好ましいこと。この肉の世界に理性など必要ないのだ。それに加わって、華澄自身も狂宴に参加する。
「こっち、入れてぇぇぇぇ❤」
 巨大な乳房をベアトリスの者の前に差し出す華澄。それに応えるように、ベアトリスは己のものを底につき込んだ。
「ふぐおぉぉぉぉ❤」
 本来少量の液体を出すためだけのその穴に、異形化した肉茎を捻じ込まれて華澄はよがり狂う。
 そのだらしなく開いた口から、ぬらりと何かが伸びる。それは今まさに華澄の乳房に突き刺さっているのと同じ触手化した肉の塊。
 それの素材となっているのは舌。それが太く長く、そしてそれ自体に性感までついた自在に動く触手となって華澄の口から生えていた。
 そしてそれは、高々と聳えるベアトリスの陰茎の先端、その穴へとずぶりと突き刺さった。
「オホォォォォォォォォォォ!!!」
 目を裏返らせ絶叫するベアトリス。その勢いで体が押し付けられ、乳房の奥にも華澄のものがずぶずぶと押し込まれていく。
「びぎゃうぅぅぅぅぅ!!!」
 華澄もまた奇声を上げ、舌をのたうたせる。発声すれば当然舌は震え、それは尿道内部に激しい振動を与える。
「イグイグイグゥゥゥゥゥ!!」
 ベアトリスはたまらず絶頂、その根元にある白濁製造機が心臓の如く脈動し、大量の粘液をそこへ送る。
 だが、熱い奔流が途中まで行ったところでそれは華澄の舌にあたってせき止められた。開放感を得られずそれは快楽の苦痛となって巨大な肉棒を苛む。
 せき止められた場所に後から大量の粘液が送り込まれ、その場で凝縮されていく。だがそれを押し戻すかの如く、華澄の舌はさらに奥へと挿しこまれ始めた。
「でないぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
 押し固め、そしてそれを貫くように華澄の舌は進んでいく。その舌は長い道を貫き、ついに根元にある球体の中まで入りこんだ。
 そしてそこで、高速で回転し中を掻きまわす。
 内部から泡立てられるという人のみでは決してありえない快楽に、ベアトリスの正気は完全に消し飛んでいた。
「ひぎっ、ぎっ、いぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
 目を裏返らせ、ただただ絶叫を上げるベアトリス。華澄はその様子を楽しむように、舌を槍のように尖らせ内側からそれを突き続けていた。

 二人の狂態を横目に見ていた女教皇。アリスとエルーゼの方に目を戻すと、そちらはそちらで未だに交合を続けていた。
 二人の巨大な肉と空間を構成する肉。いずれも異形の質感を持つそれは奥行さえ定かではないが、その肉が重なり合い物陰となった場所からまた別の何者かが現れた。
 それはこの場にいるものと比べればまだ人の姿をした女。しかしその存在を見た瞬間、女教皇は己の異形を折りたたみその場に跪いた。
「我の因子を求めるか。いいだろう」
 女教皇を睥睨し、全てが分かっているかのように女は言う。
「あり難き幸せ……クロタ様直々の恩寵を賜るなど」
 それに対する女教皇の言葉。女は邪神クロタ。
「邪教と呼ばれるもの奉ずる身にとって名のある邪神を崇拝するは当然の事。その御力の……」
 長々と礼を述べる女教皇を捨て置き、クロタはエルーゼとアリスの方を向いた。
 クロタは元々エルーゼのユーベルコードで召喚されていた存在。だがそれは完全に御し切れていたとは言い難く、初めて顕現したころは協力自体を拒否したり、あるいは仲間に対して暴言を吐くことすらあった。
 しかし、時を経るうちに召喚主が行動不能な状態でも役目を放棄することもなく、また冗談のような戦闘への参加やそれに対しても軽口じみた悪態に留めるなど態度の軟化も見せていた。
 そんな彼女が、今したことは。
「お前たちは我のものだ、そうだろ?♥」
 アリスからエルーゼを引き剥がし、その体に手を突っ込んだ。
 何でもないことの様に行っているが、手を入れているのはエルーゼの乳肉。そこをぐちゃぐちゃにかき回し、何かを引き出すように手を抜いた。
「うおぉほぉぉぉぉぉ❤」
 絶叫し、エルーゼの乳から白いものが噴き上がる。そこから抜かれたクロタの手は一見すればただ乳濡れになっただけのようにしか見えないが、その手は確かに何かを掴む形をしていた。
 その手に握られていたのは、エルーゼと共にある霊体であるリヴェン。本来は触れることも見ることもできない例であるそれも、邪神であるクロタにとってはそこにある存在としてどうするのも自由であった。
 そして掴み上げられたリヴェンは、霊体であるにもかかわらず自らを慰めていた。肉がないにもかかわらずそれを行うということは、その精神、魂が完全に淫欲に飲まれているということ。
 それを満足げに見た後、クロタは自らの股間にも悍ましき肉の槍を生やし、それでエルーゼを一気に貫いた。
「おぉぉぉぉぉぉぉごぉぉぉぉぉぉぉ!!」
 エルーゼの絶叫。最早断末魔にも聞こえるそれは、まさに命尽きるほどの快楽がその身を貫いた証。
 それで串刺しにした状態で、クロタは激しく腰を打ち付け始めた。
「あぁん、ふぅ、おっほぉぉぉぉぉぉぉぉ❤」
 喘ぎ声をあげよがり狂うエルーゼ。その声は明らかにアリスと交わっていた時より大きく、まるでそれが与えられる快楽の差だとでも言わんばかりの咆哮であった。
 その後ろで、エルーゼを失ったアリスは発射寸前であった肉棒をその場にそそり立たせていた。
 自分で慰めようにも手足は埋められ扱くこともできない。最も巨大すぎる胸と腹が邪魔で、自分の手などもう届くこともないだろう。
「うぅぅ……ふぅぅ……」
 寸止め状態で放置された剛直。巨大なその中を絶頂に至らぬ快感が行き場を失いのたうっている。
 そしてそれは、アリスにさらなる変化をもたらした。
「うぅぅぅおぉぉぉぉぉぉ!!」
 アリスの股間のものが、触手の如くのたうって伸びた。先に女教皇が行っていたような変化だが、アリスのそれはさらに凶悪な外見を持ち粘液さえ滴らせている。そしてそれが向かったのはエルーゼではなく、華澄と交わるベアトリスの方であった。
 こちらも巨大な山と化したベアトリスの尻。その間目がけ、槍の如く一直線にそれが突き刺さる。
「ホォォォォォォォォォ!?」
 意識の外からの突然の一撃。ベアトリスは新たな快楽に、奇声を上げながら絶頂した。
 それと同時に華澄によって穴を塞がれ、せき止められていた淫液が爆発。白き奔流となって穴を削り広げる勢いで駆け上がり、栓となっていた華澄の舌と肉棒を一気に押し返した。
「ぶぎょっ!?」
 その勢いに差し込んでいたものを押し出され、奇声を上げて吹き飛ばされる華澄。それに構うことなく、アリスの触手肉棒はベアトリスの腸内をごりごりと掘り進んでいく。曲がりくねった内臓にぎちぎちに詰まったそれは、膨れたベアトリスの体内いっぱいに詰まった異物となってその体を内側から圧迫しつくした。
「オゴォォォホォォォォォォ!!」
 それを力尽くで引っ張られると、ベアトリスは己の内臓に引きずられる形でアリスの方へと引き寄せられる。まさしく臓腑を抉る死の激痛のはずだが、消化器官まで生殖器同然と化したベアトリスにとってはそれすらも人外の快楽。
 そのまま巨肉を振り回され、何度か肉の壁に叩きつけられながらベアトリスはアリスの元に引き寄せられる。そして互いの肉を挟んで対面するような位置で顔を合わせた。
「あの時の続きをするぞ❤」
 アリスの脳裏に浮かぶのは、始めて彼女と会った時のこと。初めて会った時にベアトリスを襲い最初を奪い、肉欲のままに犯していったあと時と同じように。
 いや、今の状況と比べればあの時のことなど児戯に等しい。尻に入っていた触手と化した己の『雄』を思い切り抜き去る。
「ほぎぃっ!!」
 ずるるる、と内臓を一気に擦り上げられる快感。そして腸を満たしていた長く悍ましいそれを、今度はベアトリスの股間に容赦なく挿し入れた。
「オォォォォォォッ!!」
 再びベアトリスの腹が膨れ上がる。細長い消化管を貫かれていた時と違い、今度は一つの袋の中で何度も折り返されて入れられるそれ。肉厚となった腹が内側からぼこぼこと突き上げられ、幾度となく突き破られそうになる。
 アリス自身も最早腰を振る必要すらない。意のままに己のものが、快楽を求めのたうち雌の穴の中を犯し進むのだ。
「おっほおおおおお!!❤」
 絶頂に達しても容赦なく剛直を打ち付けられて、ベアトリスの胎内は蹂躙される。
「おぉぉぉぉぉ❤イク、またイクっ❤」
「うぐおぉぉぉぉ、また出るっ❤」
 そして、それが爆ぜる。数メートルもの長い道を鉄砲水の如く突き進み、破滅の快楽と共にそれはベアトリスの中に放たれた。
「はらむぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
 ぼんっ、と、まさに爆発するかの如き勢いでベアトリスの腹が膨れ上がった。それはアリスと同様に大人を複数人詰め込んで余りある異形の膨腹。普通はこうなる前に腹が裂けて絶命しように、それは死を超えた快感と狂気の絶頂しかもたらさない。
 そして、ベアトリスを奪われた華澄はどうしていたかというと。
「おおっ♥ぎぼぢいいっっ!!♥」
 信者たちに囲まれ、全身の穴という穴を犯されていた。雌穴、尻穴など最早言うに及ばず。先にベアトリスのものが入っていた乳穴には一つに複数の触手化した男根が入り、口に入ったものは尻から入ったものと体内で絡み合う程の奥深くまで。さらに先ほど華澄自身がベアトリスのものにそうしていたように、股間に生えたものの先の穴にも無数の触手が入り込み中を掻きまわしていた。
 そして体内に入ったそれはただ犯すのみにあらず。華澄の体内をどこまでも淫猥に改造していた。
「なりましゅ♥肉の淫具にぃ♥」
「ご主人様ぁ❤調教して牝家畜に❤」
 ラヴェンツァとともに強請る先は、狂態の中心にいる女教皇。全身の異形の形質を明らかにし、巨大な複数の乳房や竿に玉、自らの股間からも触手を生やし、その場にいるすべての雌を犯しつくす。
「因子なきものは肉の贄となりなさい」
 そう言って華澄とベアトリス、ラヴェンツァの体内を己の体から伸びたもので嬲りつくす。因子とは何か、それは定かではないが、因子を持たないと肉体改造による玩具にされ慰安の道具にされ犯されまくるということは間違いないようだ。
 そして、その因子があろうとも。
「ふう♥はあ♥見ろ、お前の番は別の牝に夢中だぞ♥」
 ある、と判断されたらしきエルーゼも、クロタによってアリスとベアトリスの交わりを見せつけながら、激しく自分のものを動かし中に注ぎこんで混ぜ合わせられていた。自分でエルーゼを奪っておきながらのその言葉に、しかしエルーゼは快楽に浸り無様なイキ顔をさらすのみ。
「「繁殖させてくださぁい♥ご主人様❤️」」
 はしたなくねだるエルーゼの声が二重に聞こえた。リヴェンに憑依され混合したエルーゼがクロタにねだる声だ。
「淫乱な牝め♥」
 エルーゼにそう言ってから、クロタは女教皇の方を見る。
「邪魔が入らぬよう我が護り手となろうぞ」
 その言葉に、女教皇は人の形の残った頭を下げ深々と感謝を捧げていた。
 しかし、告げたクロタの内心はまるで違う。
 彼女がエルーゼを犯し孕ませるその理由。それはアリスの呼ぶエイルとクロタ自身の因子、リヴェンの魔力を合わせ持つ赤子を孕ませんとするため。
(せいぜい利用させてもらう、猟犬ども)
 この狂気の世界で、邪神たる彼女だけはたった一人冷静であった。
 しかし、その冷静さが導くのは今は肉欲の宴に全てを飲み込ませればよいという淫にして邪なる詔。教団に終わりをもたらす存在に気付きつつ、クロタは宴を楽しむ。
「「「「私達、教団のものになると誓います♥」」」」
 それに飲まれ切ったエルーゼ、ベアトリス、華澄、ラヴェンツァが同時に陥落の宣言を出す。そしてそれを祝福するようにアリスの肉棒が爆ぜ、ベアトリスを吹き飛ばして白濁の洪水を肉の世界に降り注がせた。
 肉の世界に堕ちた狂気の宴はいつ果てるのか、そしてその先に何があるのか。それは、誰にも分からない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年03月30日


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