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【サポート優先】かみさまのさかずき

#エンドブレイカー! #戦後 #小世界 #夜潜神里コツキカンナ

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#戦後
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#夜潜神里コツキカンナ


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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。


「ちょっとね、また『夜潜神里コツキカンナ』に行ってきて欲しいんだ」
 聞き慣れぬ名前をクレープ・シュゼット(蜂蜜王子・f38942)が告げる。だが、その名を知る者は『またあのかみさま絡みか』と、何とも言えない顔をした。
 夜潜神里コツキカンナ――アマツカグラよりも旧き時代、アース系世界で言うなら日本の弥生時代末期辺りにでも近いような、文明レベルのそう高くない和風の小世界だ。
 この世界はどこかで聞いたような『住民が百人しかいない村』であり、それを一柱の『|かみさま《噛み様》』なる狼の耳と尾を持つ美しい男神が統治している。エリクシルの侵攻により一度は暗殺されたと思われていたが、彼を狂信する側使えの巫女アシナの身代わりにより、今もなお生き神の座にいる。
「そのかみさまがねえ、俺の夢枕に立ったんだよ」
 怖っ!!
「コツキカンナの人達って殆ど人間なんだけど、十数体ウルフンがいるらしいんだよね。そう、狼のピュアリィ。……あ、服は着てるし『かみさま』を信奉してる影響か、知能レベルは平均的な個体に比べてかなり高めだからね」
 釘刺すように言われてしまった。
「そのウルフン達がね、こないだの依頼で倒して貰ったエリクシルの残滓にあてられて、シャドウウルフに変貌しちゃったらしいんだ」
 それを助けて欲しいと、かみさまが告げてきたらしい。
 自分では『|ひとつになる《食らい殺す》』ことしか出来ないからと。猟兵やエンドブレイカーであれば、生かして救出出来る可能性があると聞いたと。
 そんな夢を見た翌朝、即ち今朝。実際にグリモアの予知に、コツキカンナの事件が引っかかったらしい。
「実際、まともに願いをかけて変貌したわけじゃないってこともあって、皆なら今すぐ行ってさくっと倒せば元に戻してあげられるから。ちょっとヤバい風習の村ではあるけど、少なくとも住民達は悪いことしてるわけじゃないからさ。助けてあげてよ」
 かみさまからも、無事に救出が済めばお礼に村の酒を振る舞ってくれると言う。
 蜜柑に色と味が似た果物――それはもう蜜柑でいいのではないかという至極真っ当な疑問は横に避けておいて――をかみさまが噛むことにより発酵させて造る果実酒が、この村では酒として飲まれている。
 ……流石に衛生面を考慮してあげて欲しいとクレープが交渉した結果、皆には清酒――住民達はお清めにしか使わないらしいが――で造ったものを用意してくれるとか。漬け込み期間とかあるんじゃないのかと尋ねたところ、門外不出の神の業だとはぐらかされてしまった。取り敢えず、衛生面は問題ないと明言して貰ったと言う。
 なお、当然ながら未成年にはいわゆるジュースとして提供されるとのこと。アルコールは成人してから。
「色々と思うところはあるかも知れないけど、人命第一! よろしくね!」


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
 勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
 (但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:集団戦『シャドウウルフ』
 第2章:日常『夜空を見上げて』

 第1章では、前回のエリクシルの残滓にあてられたウルフンが変貌した『シャドウウルフ』との戦いになります。
 勝って倒せば元に戻ります。明確な願いによる変貌ではないこと、かみさまへの狂信が強すぎることからモンスターとしては弱めです。
 油断さえしなければ難なく勝てる相手です。

 第2章では、かみさまがお礼として細やかな宴を開いてくれます。
 ここで果実酒が振る舞われます。甘い蜜柑味のお酒です。未成年にはジュース。
 かみさまや誰かが噛んだりはしていないので、ご安心くださいませ。

 サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『シャドウウルフ』

POW   :    闇の棘嵐
着弾点からレベルm半径内を爆破する【圧縮した闇の弾丸】を放つ。着弾後、範囲内に【大量に飛ぶ闇の棘】が現れ継続ダメージを与える。
SPD   :    闇牙乱舞
戦場全体に【暗黒地帯】を発生させる。レベル分後まで、敵は【闇の牙】の攻撃を、味方は【暗闇の加護】の回復を受け続ける。
WIZ   :    ブラックホール
自身の【影】を代償に【ブラックホール】を創造する。[ブラックホール]の効果や威力は、代償により自身が負うリスクに比例する。

イラスト:lore

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦

称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。

複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を殲滅しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!




 狼の遠吠え。
 浮かび上がり、実態を伴った影の獣。それは、元は善良な生き物であったと言うが。
(「余計なことを考えないで済むのは、面倒がなくていい」)
 シェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)はただ、仕事として戦いに決着をつけるだけ。
 己の身体を維持する為に。そして、弱者を食い物にする存在を、その行いを野放しにしない為に。
 聞けばこの獣達の変貌の理由となったエリクシル、罪なき少年少女達の生命を利用し、果ては世界への侵略を企んだと言うではないか。そのような傲慢な存在の置き土産――残しておくわけには行かない。
(「それに美しくないしな」)
 見た目が、ではない。人を獣に変じる現象そのものが。
 だからさっさと終わらせよう、と。
「恋に落ちるのはいつだって唐突」
 瞬きひとつ――その一瞬が、あればいい。
 美しく、絢爛たる精霊銃。その一挺に羽のように戯れのように、軽く柔らかく唇を寄せて。
 迫りくる影の群れへと、その刹那に百五十は優に超える連射を。四挺のそれを巧みに虚空で投げ受け、魅せるように繰り放つ!
「ギャンッ」
「グゥ……ッ」
 影の獣はその身体に傷をつけることは愚か、触れることすら叶わず。
 倒れ伏すと同時、美しい狼人間の姿に戻っていく。
「僕の身体を傷つけずに済んで、よかったな」
 見下ろすシェーラは幽か、艶やかに笑む。
 無意識の者に対価を払わせるような趣味はないからな――と。

成功 🔵​🔵​🔴​

ウルスラ・ロザーノ(サポート)
いつもテンション高いとは言われるなー、確かに誰に対してもフレンドリーな対応しようと心掛けとる
といっても銀誓館の学生時代から能力者をしてきたんでな
救えるもんはできるだけ救う、でも倒すべき敵は必ず討伐すべしっちゅー方針や

戦法はヒット&アウェイ型、戦場全体を広く利用して戦うで
基本は中距離
レーザービット射撃やナイフの蹴り込みで牽制しつつ、
エアシューズで、地上は高速で駆け回り、空中も地形とか足掛かりに利用して軽業のように跳ね回るよ
敵からの攻撃は、すべて見切って受け流したりの回避で凌ぐよ

攻め込む機会を見つけたら奇襲を仕掛けるで
一気に接近して、蹴撃やその斬撃波を叩き込む!
サッカーボールのシュートは必殺技や!




(「ま、住民に罪はあらへんしなぁ」)
 コツキカンナで起きた前回の事件にも関わっていたウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・f35438)は、最初こそ少しげんなりしたものの。
 さっぱりした気質の彼女はそれはそれ、これはこれ、と分けてものを考えられる性格である。救えるなら救う、その為に必要な戦いなら躊躇わない。それだけだ。
「んじゃ、いっちょやったるか!」
 こちらに向かって駆けてくる影の獣達。殺意は確かに感じるが、聞いていた通り非常に弱々しい。
 姿を変えられたウルフンが必死に抗っているのだろう。その原動力が狂信なのはちょっと複雑だけれど。
「命あっての物種っちゅうしな。ちぃと我慢してな!」
 手始めに牽制のレーザービット射撃で狼の足を止めて。
 怯んだところにくるんと一回転、爪先で月を描くように、その軌跡から衝撃波を生み影を裂く!
「ギャンッ」
「まだまだ行くで!」
 吹き飛んだ狼の眼前に残された三日月を、更に跳び上がり蹴って大跳躍。
 そのまま残る影の獣達へと、三日月の雨を降らす!

成功 🔵​🔵​🔴​

水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像で目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ




「水心子真峰、推参。――さて、集団での戦いとなると、私の力が役に立てそうだな」
 水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)は抜刀しない。
 佩いた本体は鞘は硬いが刃は符で封じてある。長き時の中、戦いに身を投じ、これ以上削れてしまえば折れてしまうのではないかと、その身を案じ押し留める想いが込められたものだ。破るわけにはいかない。
 故に彼女は己自身を複写し、その一振りを手に取るのだ。残る数多は乱舞させ。
 そうして影の獣をも惑わし、足を止めた者から目や脚を斬りつけ機動力を奪う。時には背後からの一刺しで注意を引きつつ、真峰自身も群――と言うには少ないか――に迫る。
(「三体。三人家族か。大抵こういう時は手加減すべしと言われがちだが、今回は何に気兼ねすることもなさそうだからな」)
 ならば、全力で押し通るのみ。
「纏めて、斬り伏せる」
 流れる如き剣舞。
 刃が閃く度に獣を捉え、互いを補うように密集していた彼らは纏めて斬り裂かれた。
 そのまま息絶える――ことはなく、無傷の父母と娘が、眠ったようにその場に倒れる。
 どうやら成功したようだと、真峰はひとつ息を吐いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
台詞のアレンジ、行動のアドリブ、他猟兵との連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。

HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!

白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
臨機応変に対処可能デース、よろしくお願いしマース!


キノ・コバルトリュフ
キノキノ、火力が足りないんだって?
だったら、焼き舞茸はいかが?

キノ!バルくんどんどん焼いていくよ!!
トリュフ!バルくん、いい焼き加減だね。
キノも奉納の舞いを頑張っちゃうよ!
マツタケ!!おいしく焼けたかな?




「キノキノ、人手と火力が足りないと聞いて!」
「今日も今日とて救援に馳せ参じマシタ!」
 二人で救援にやってきた、キノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)とバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。
 とは言え残る敵もそう数は多くない。ここは連携を取りつつ一網打尽にするのが望ましい。
「デハ、まずワタシがオオカミ達の動きを止めマース!」
「キノ! おっけー、よろしくねっ」
 バルタンが前へと進み出る間、キノは星霊のバルくんを呼び奉納の舞の準備を始める。
 その間も影の獣達はお構いなしにキノやバルタンを狙ってくるから、それを阻止しなければならない。
 数は多くないとは言え、相手は俊敏な獣だ。まともに相手をしていては流石のバルタンと言えど抜かれてしまう可能性がある。そうなればキノにも危害が及ぶ。
「ココは広大な海の力をご覧に入れマショー! 骸式兵装展開、朱の番!」
 バルタンは瞬く間にその姿を朱色の女海賊を模した姿へと変じると、構えたファルシオンから渾身の一撃を放つ!
 ……が、単純に横一文字に薙ぐ動きは身軽な影の獣達には難なく躱されてしまう。
「Oh! 流石にオオカミ、素早いデスネー! しかし問題はありマセーン!」
 その一撃の本質は、攻撃ではないからだ。
 軌跡をなぞるように朱が湧き出し、薄暮の海の色にも似た波を生む。
 一閃は躱せても一帯を呑み込む津波までは回避し切れない。影の獣は朱に溺れ、やがて顔を出した時には呆けたように座り込んでいた。
 それこそが、朱い津波の力!
「戦意は奪いマシタ! キノ殿!」
「エリンギ、準備は出来てるよ! さあ、どんどん焼いていくよー!」
 バルくんがくるくると回る頭上にキノはばっと舞茸を放り投げる。
 それを合図に舞が始まり、創世記の炎の渦が舞茸諸共影の獣を呑み込んだ!
「イイ焼き加減デスネー!」
「キノ!? 褒められちゃったよ、やったねバルくん! トリュフ、皆も元に戻って焼き舞茸食べようよ、美味しいよ!」
 バルタンに焼き舞茸を褒められキノは上機嫌。バルくんもいつもより多めに回っております!
 因みに焼き舞茸は他の星霊達が回収している。程よく焼けた舞茸のいい香りが周囲に広がった。
 やがて全ての舞茸が焼き上がり、炎が消える頃には、影の獣――もとい、コツキカンナのウルフン達は、全員無事に元の姿に戻ることが出来たのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『夜空を見上げて』

POW   :    夜空を眺める

SPD   :    夜空を眺める

WIZ   :    夜空を眺める

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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

キノ・コバルトリュフ
エリンギ!今日は楽しくハイキング!!
シメジ、なんだか周りが騒がしいね。
でも、キノたちは気にしなーい。
キノ?スピちゃんどこに行ったのかな?
シイタケ、おいしいお菓子とか用意したのに。
帰ってきた、どこに行ってたの?
軽く運動でもしてきたのかな?
マイタケ、それじゃあ、いただきます。




 全てのウルフン達を無事に救出したキノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)達は、かみさまから約束通り果実酒――キノは人間で言うところの未成年なのでジュースだが――を振る舞われていた。
「キノ! キノもさっきの焼き舞茸を使ったキノコサンドに、お菓子も持ってきてあるよ。皆で一緒に分けて食べようね」
 依頼のついでや、或いは本当にプライベートで様々な世界に出かけては、星霊達とハイキングを楽しむこともひとつの楽しみにしているキノは、常にお菓子などを用意しているのだ。
 助けたウルフン達と乾杯しつつ、お菓子やキノコサンドをシェアして美味しくいただく。ウルフン達は他の猟兵達にもお礼の言葉はかけていたが、大きな括りで同じピュアリィ種であるキノには親近感を覚えるのだろうか、比較的多く周囲に集まってきていた。
「親切な旅のお方、この……きのこさんどなるものはとても美味でございますね」
「マイタケ! でしょでしょ、キノコは美味しいんだよ」
 自慢の焼き舞茸を使ったキノコサンドを気に入って貰えて、キノはご満悦。
「あ、あの、是非我らがかみさまにも献上したいのですが、よろしいでしょうか……」
「マツタケ? うんうん、沢山あるから好きなだけ持っていっていいよ」
「ありがとうございます」
 丁度その時、かみさまが近くを通りかかったので、キノコサンドを持ったウルフンがかみさまへとそれを差し出した。一口食べたかみさまが柔らかく微笑むと、ウルフンがキノを指すような動きをする。
「ご馳走様です、大変美味でしたよ」
「キノ! 美味しく食べて貰えて、舞茸もきっと喜んでるよ」
「だと、いいのですが」
 そう言って残りをぺろりと平らげ、会釈と共に去っていくかみさま。
(「キノキノ、怖い人には見えないけどね」)
 綺麗で優しそうな人だ。それでも、キノはあのかみさまについて聞いていた。
 ――人を喰らう神である、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

向・存(サポート)
もし手助けが必要でしたらお手伝いするのですよぉ~。
得意なのは近接戦闘とか、【情報収集】も兼ねた見回りとかお話を伺うのも好きですよぉ~。
非道なことをなされる方には手加減無用、全力で参らせていただきますねぇ~。
大丈夫ですよぉ~。手足の二・三本くらいもげてもなんとかなりますのでぇ~。

ユーベルコードの出し惜しみをするつもりはありませんよぉ~。
使いどころに迷ったときはぁ、ご同輩に相談するのも良いですねぇ~。
あとは最後まで油断大敵、【咄嗟の一撃】も放てるように【逃亡阻止】は意識しておきましょう~。
堅実にきちんと片づけたら、皆で美味しいものでも食べて帰りましょう~。
※アドリブ・連携歓迎




「蜜柑……に似た果物のお酒ですかぁ〜」
 向・存(葭萌の幽鬼・f34837)はしみじみとその橙色の液体を眺めている。己の瞳の色にも少し似ているなと、ぼんやりと思った。
 少し回して口に含めば甘味が広がり、次いで酸味――と言うよりは、仄かな苦味が程よく爽やかに抜けた。ぷつぷつと果肉の弾ける感触もする。
 世が世なら、珍重されたかも知れないと、故郷を想起して考える。
(「本当に、随分と様変わりしたものですねぇ」)
 ここは故郷の地ではないし、ましてや故郷のある世界でもない。文明レベルも寧ろ自身が生きていた頃のそれと然程変わらぬ、寧ろ言っては悪いが低いかも知れない。あくまで独自の文化から生まれた酒だ、これは。
 それでも、こんな酒は自分の生きた時代にはなかったな、なんて思えば。
 面白いと思う反面、少し空虚な心地もした。
「おっと、お酒の席で考え事なんて勿体ないですねぇ〜。折角ですから堪能しますよぉ〜」
 空を仰げば月も冴えて美しく煌めく。
 こんなに酒の美味い日もそうないだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年11月28日


挿絵イラスト