薔薇色魔法のハロウィンナイト
フェイルシア・インパーサ
【薔薇園の古城】(計6名)
■概要・シチュエーション
・ローズ・ベルシュタイン(f04715)さんのリクエスト文をご参照ください!
■個別
いつものホラーメイド姿で御菓子を配給致しましょうか
せっかくの祝祭ですもの、人魂風味の揚げドーナツは如何?
骸骨クッキーに目玉のタルト、好きな御菓子を持っていって
…あら、恐ろしいのでしょうか?それでは御主人様の好みに沿って焼きたてのパンプキンパイを振る舞いましょう
『ハッピーハロウィン!祝祭を!素晴らしきこの日に喝采を!』
『楽しい時間は本日限り、一夜限りの御奉仕お見せ致しますわ』
皆様方の仮装を褒めつつ好みの御菓子を配ります。
御菓子をいっぱい食べそうな狼さん、トリック大好きかわいい魔女さん、
今夜お腹も心も存分を満たし下さい。
指定の無い所はお任せしますし、アドリブ台詞&アドリブ行動も歓迎です。
宜しくお願いします。
普段は「超大国」を相手に、日々抵抗活動をしている獣人達だけれど。
この日は戦火の中ではなく、薔薇に囲まれた古城からやって来た猟兵達の用意した会場で。
纏うのは武装ではなく、各々が仮装に身を包んでいる。
だって今夜は、そう――ハロウィンなのだから!
今回は日本の地でのパーティーだから、主にイヌやスズメのこどもの獣人達が参加していて。
「仮装してみたけど……似合う?」
「お菓子、楽しみだなぁ!」
他にもヤギやたぬきなどの、他の動物のこども獣人も集まって、賑やか。
そんな戦場に身を投じ生きてゆく獣人達にも、束の間の楽しい時間を過ごして貰いたいと。
今回獣人戦線の世界でハロウィンパーティーを催すことにした、薔薇園の古城の面々なのだけれど。
でも、ただ、仮装して獣人の皆にお菓子を手渡すというだけではなくて。
お菓子を用意して出迎える側と仮装してお菓子をもらいに行く側――その二班に分かれて、ハロウィンを盛り上げよう! と。
ということで、バニースーツのマジシャンの仮装をしてお菓子を貰う側で参加するのは、ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)。
ネクタイをきゅっとしめて、そのマジックだけでなくセクシーでキュートな衣装でも観客を魅了するような、華やかなマジシャンに変身。
そんなローズの魅力的な仮装姿に。
「ローズさんのバニーガール姿のマジシャン、素敵ですね」
感想を告げるのは、夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)。
凝った言葉を言おうとすると少し的外れになりそうで、実際少し苦手意識はあるから。
素直に、そのまま思ったことを口にする藍。
そして藍も、今回はローズと同じくお菓子を貰う側として参加していて、勿論格好は仮装。
ローズも、そんな藍が纏う衣装に目を向けて。
「藍は花嫁でしょうか? 神聖な印象を受けますわ。ベールも繊細でとても綺麗ですわ」
そう言葉を紡げば、藍は褒められてとても嬉しい反面。
(「生まれついての気性なのかもしれませんが、あまり褒められ慣れてないので……毎回飲み込んでいますが「私なんか」と思ってしまうのですよね」)
なんだか申し訳なくなる気持ちも。
それでもやはり、今年の仮装行列で仕立てをお願いした職人の技術が垣間見える衣装を身に纏える嬉しさはひとしおで。
それを褒めて貰ったことは、やはり嬉しいことには違いないから。
「私の衣装は一見白無垢の花嫁姿のようですが、花嫁の亡霊といった仮装でしょうか。打掛もそうですがこのベールの縁のレースも素晴らしいです」
ローズの問いに応えつつ、繊細な花嫁風の衣装を纏えたことに瞳を細めて。
ちょっとお化けらしくはないですが……なんて思いつつ、その姿でトリック・オア・トリート!
そして、藍やローズと同じく、お菓子を貰う側で参加するのは、ダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)。
ダーティはハロウィンで賑やかな会場をぐるりと見回してから。
「私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター! 凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!」
そう名乗りを上げた後、颯爽と宣言!
「そんな超ワルな私はお菓子を要求します!」
何という超ワル……! そう、魔王として部下と領地も欲しいけれど、今日はお菓子を要求するのです!
それから自称魔王なダーティは、こう続ける。
「仮装は顔が見えるものが大事ですね! だって私は視線誘導の悪魔!」
……顔を隠すなんてとんでもない! と。
というわけで、光り輝く黄金の鎧を纏ったダーティが頭に被るのは、ジャックオーランタンを模した南瓜製の王冠『パンプキン・クラウン』。
そして、とても威風堂々とした印象を与える王冠に光る鎧、さらにその片手に。
常に神々しい光を放ち、凄く目立つ聖なる槍『ブライトホーリーランス』を片手に持った瞬間――。
「わぁ!? すごい!」
獣人のこどもたちも、尻尾をぶんぶん振って大喜び!
――なんと! 魔王が勇者になりました!
それから、そんな大変身にやんやと盛り上がるこどもたちに、ダーティはこう続ける。
「さぁこれで私の故郷でも聞いたことが無いレベルの極悪な言葉を口にしますよ……!」
デビルキングになるべく日々ワルワルに勤しむ自称魔王で現勇者が紡ぐ、極悪な言葉とは――!
「トリック・オア・トリート!」
そう、お菓子くれないとイタズラします!!
今日だけしか唱えることができない、ワルワルな呪文です!
そしてダーティがトリック・オア・トリートと告げれば、ローズも続いてシルクハットを手に持てば。
「えっ! どうなってるの!?」
「わあっ、カボチャなおばけがいっぱい!」
シルクハットから飛び出すのは、色々なジャックオーランタン!
ハロウィンな手品を華麗に披露すれば、歓声を上げるギャラリーにぺこりとお辞儀してみせて。
「どうでしょう? 私の手品、ご覧いただき感謝ですわ!」
「ジャックオーランタンがいっぱいいるのね。素敵だわ」
ローズのマジシャンの仮装による奇術に声を投げるのは、何も獣人達だけではなくて。
シビュラ・ヴェルムリープ(光桜天樹スプリールの聖女・f39562)もそう見事なマジックを褒めてから。
「見物料の代わりとして、お菓子を頂けないでしょうか?」
そう紡ぐローズへとあげるのは、薔薇の形をしたアプリコットジャムを乗せたクッキー。
シビュラは今回は、あえてあげる側に行きたいと、お菓子を用意してきたのだ。
それから藍も、打掛はそのままだとと歩くのに邪魔だから、動きやすいようにかいどりにしておいて。
(「それなりに重いですが打掛を脱ぐのはとんでもないです。白無垢は打掛の織柄が素晴らしいんですよ」)
少々動き辛くても、花嫁の亡霊の仮装に対するそんな拘りは貫きつつ、ふと思う。
……いつか本番という機会があるとよろしいのですが、なんて。
でも、とりあえずハロウィンパーティーの今は、気持ちを切り替えて。
黒のベールを深くかぶれば、その隙間から覗き込むように相手を見つめて――トリック・オア・トリート!
飴一つ、焼き菓子一つでも得られたのならとても嬉しい、なんて思っていたのだけれど。
星の魔法使いに扮したシビュラは、花嫁の亡霊な藍にも勿論、魔法のように甘やかに咲く薔薇のクッキーを。
そして、そんなシビュラだけれど。
(「わたくしはお菓子を配る側としてハロウィンを楽しむのだわ」)
配る側として目一杯満喫したいから、クッキーだけではなく。他にも、チョコレートにクッキー、マシュマロ、キャンディー等のお菓子を用意してきて。
「お菓子を配るから、お化けの皆は一列に並んで欲しいのだわ!」
「やったぁ! みんなで並ぼう!」
「えへへ、トリック・オア・トリート!」
貰う側として参加している仲間達だけでなく、ハロウィンの仮装を身に纏ってオバケになっている獣人戦線の獣人のこどもたちにも、順にお菓子を配っていく。
そして、シビュラと同じように、配る側で今回参加しているソフィア・アンバーロン(虚ろな入れ物・f38968)は。
「ソフィアは星霊スピカの仮装ですか、とても可愛らしいですわ」
「ソフィアさんは、もふもふで可愛いですね」
「ふふん♪ これでジャンボスピカなんだよう♪」
ローズや藍に褒められて、ちょっぴり得意げな自慢のジャンボスピカの仮装。
だって何せ、これはただの可愛いスピカの着ぐるみというだけではなく。
着ぐるみの中は着たままでも視界を確保できる、外部出力装置やら内部を快適に過ごす冷暖房完備!
サイバーザナドゥやらスペースシップ&オペラワールドのウルトラ技術で作られた、特別なスピカの着ぐるみなのです……!
というか、そんな仮装は気合い入りまくりのソフィアであるが。
今回の世界は獣人戦線……配る側で参加することにしたとはいえ、お菓子どーするの? という問題が。
(「本当は手作りにしたかったけども、糧食製のお菓子のレシピを知りません」)
果実や穀物から作る「糧食レーション」を加工すれば、クッキーなどの甘いお菓子を作る技術はこの世界には発達しているのだけれど……糧食を使ったお菓子の作り方は知らないし。
下手に牛乳、卵を使ったお菓子を振る舞って獣人達に弱肉強食衝動を引き起こしたらどうしようという不安もあったから。
「うん。変わらないね。凄いね糧食って。これなら配っても問題なさそうだよう」
今回は、現地にあるだろう店でお菓子を購入して振る舞うことに。
試しにパーティー前に食べてみれば完全にお菓子だったから、配るのにもばっちり。
いえ……獣人戦線の金銭を持っていなかったから、お金は事前に仕事して稼いでいたらしいです。
多分恐らく、敵をお金と見て契約している大鎌型悪魔を使って、ザックザック。
「金じゃ金じゃー! お菓子代じゃー!」
そんなことを言いながら、切りまくっていたのではないかと……。
(「たぶん……きっと……うん」)
でもともかく、何だかんだ入手して、お菓子も用意できたことだから。
ジャンボスピカの着ぐるみをきている自分の頭の上に、星霊スピカのシルヴィアをちょこんと乗せて。
「ハッピーハロウィンだよう♪ さぁさぁ、お菓子をどうぞだよう♪ 美味しよぉ♪」
「お菓子!! くださーい!」
「すごーい、もふもふ!」
元気に踊って客寄せパンダならぬ客寄せスピカをシルヴィアにさせつつ、お菓子を次々とソフィアは配っていって。
シビュラやソフィアと一緒にお菓子の配給に勤しむのは、ホラーメイド!?
そう、いつものホラーメイド姿でお菓子を配るのは、フェイルシア・インパーサ(騎士姫の造花・f04276)。
そして、そんなフェイルシアが用意したお菓子はというと。
「せっかくの祝祭ですもの、人魂風味の揚げドーナツは如何?」
ハロウィンらしい、オバケのお菓子……!?
ハロウィンにちなんだ人魂風味の揚げドーナツに、カラカラと今にも音を立てて動きそうな骸骨クッキーに、ぎょろりと見つめているかのように見える目玉のタルト……好きなお菓子を持ってきてみたのだけれど。
「うわっ、このお菓子ちょっとこわい感じ……!」
「……あら、恐ろしいのでしょうか?」
わーわーと大騒ぎする獣人のこどもたちの声に、そう首を傾けてみせてから。
「それでは御主人様の好みに沿って焼きたてのパンプキンパイを振る舞いましょう」
取り出したのは、ほんのり甘くてほくほくの、焼きたてパンプキンパイ。
これならばこわくなくて、しかも美味しさもお墨付き。
「フェイルシアはやはり、ホラーメイドが似合ってますわ」
「フェイルシアさんのメイドさんも素敵ですし、お菓子も美味しそうです」
ローズや藍も頷くホラーメイドは、面白がる子や怖がる子、それぞれに合わせたお菓子を見極めつつ手渡して。
「ちょっぴりこわいけど、美味しそう!」
「えへへ、ありがとうっ」
「楽しい時間は本日限り、一夜限りの御奉仕お見せ致しますわ」
そう貰いにきたこどもたちにお菓子を渡しながらも紡ぐ。
――ハッピーハロウィン! 祝祭を! 素晴らしきこの日に喝采を! って。
それから勿論、自分も褒めてもらったように。
「御菓子をいっぱい食べそうな狼さん、トリック大好きかわいい魔女さん、今夜お腹も心も存分を満たし下さい」
この狼さんの尻尾はもふもふですね、とか、魔女さんの格好がとても可愛らしいです、なんて獣人たちの仮装を褒めながら。
「マジシャンや花嫁の亡霊、魔王からの勇者にジャンボスピカや魔法使い……どれもとても凝っていますね」
勿論、仲間の仮装にも注目して感想を告げることも、フェイルシアは忘れない。
それから、配ったり貰ったり、それぞれがぞれぞれの役割を楽しみつつ。
仲間や獣人たちの仮装に感想を言い合ったり褒め合ったり。
「この骸骨クッキー、超ワルワルな感じがいいですね!」
「薔薇のクッキーにジャムが入っているのが美味しいですし、糧食のクッキーも普通のクッキーと変わらない味なんですね」
「糧食のクッキー、まだまだたくさんあるから、遠慮なくだよう♪」
「ホラーテイストの御菓子もパンプキンパイも、遠慮なく存分にお申し付けください」
お菓子を皆で美味しく食べつつハロウィンなお茶会を楽しみながら、お喋りにも花を咲かせて。
「すごいね、お菓子がいっぱい!」
「マジックだったり、勇者になったりとか……魔法みたいだし!」
「こわいけど綺麗な仮装の猟兵さんたちも素敵だし、オバケの仮装するのもたのしい!」
獣人のこどもたちも一緒に、わいわい賑やかにハロウィンの時間を過ごせば。
ローズはそんな楽しいハロウィンを過ごしている皆へと、こんな提案を。
「折角の素敵な仮装姿ですから、記念写真を撮るのはどうでしょうか」
皆も勿論、それに賛成して、早速ずらりとカメラの前に並んで。
「皆さま、もう少し寄って下さいませ」
「あ、僕たちが猟兵さんたちのこと、撮ってあげるよ!」
「では、1枚お願いしてもいいでしょうか? 次は、獣人の皆さまもご一緒に撮れたらうれしいですわ」
まずは獣人の子にシャッターを任せて、旅団の皆で1枚。
「トリック・オア・トリート♪ 良きハロウィンを!」
そう全員で、ハロウィンの日だけの魔法呪文を口にして――ぱしゃりっ。
それから今度は、たくさんの獣人のこどもたちとも、色々な楽しいショットを撮って。
美味しいお菓子に楽しい会話、獣人のこどもたちとの交流に、記念写真。
そんなハロウィンパーティーのひとときを目一杯存分に楽しみつつも。
シビュラは、改めてくるりと、笑顔宿す皆のことを見回しながらも紡ぐ。
――皆、良きハロウィンを! って。
成功
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