GGO内に幾つも在る街の一つ。
バグプロトコルによって破壊される前には、その個性からそれなりに賑わっていたのだという。しかし今はもう人の姿は無く、灰色に染まった街の中を時折動くのはたむろしているバグプロトコルの群れだけ。
可愛らしい筈のマスコットの目が、血の赤に輝いた。
「皆様お集まり頂き有難う御座います」
趙・藍樹(圈养的牡丹・f40094)は胸に手を当て、緩やかに頭を下げる。伏せた目を開き、小さく一度息を吐いて彼が話し始めたのは、ゲームの中の小さな街の物語。
「ゴッドゲームオンラインの中にあるその街は、色の街と言われていたそうです。季節ごと、イベントごとに街の全てが装いを変えるユーザー自主開発MOD。売っているアイテムの色が変わるのは勿論、既に持っている武器や衣装等も染色出来るそうですよ、なので見た目を楽しみたいプレイヤーにとっては有り難がられていた様なんですが」
いつの間にか、バグプロコトルに乗っ取られてしまっていたのだと。そして、気が付けばプレイヤーもNPCも、誰も居なくなってしまっていたのだと言う。
「これからの時期、イベント事も多いですしその街を取り戻し、皆が楽しめる様にして来て下さい。街を占領しているのはバグ化パルニーの群れ、皆様ならそう苦労する事無く退治出来るのではないでしょうか」
街を解放すればNPCが戻ってくるので、元通りになった街でカラフルなアイテムを購入したり自分の装備を染め上げたり。今ならちょっと遅れたハロウィンか、一寸早いクリスマスカラーかどちらに街が染まるのか楽しんでくるのも良いかもしれない。
「大きなイベントでは無いですが、誰かが楽しみにしていたものが失われるのは勿体無い事でしょう。宜しくお願い致します」
真空。
見て頂き有難う御座います、真空。です。
ゲームの世界、色々出来そうなので期待。
第1章:集団戦『パルニー』
街の中をうろうろしている元マスコットさん達を退治します。目が真っ赤でちょっと怖い。
第2章:冒険『MODで遊ぼう』
装備の色を変えたり、固定カラーのアイテムを購入してみたり。こちらからアイテムの発行は出来ませんが、アイテム作成のヒントにでもなれば幸いです。
第3章:日常『季節限定イベント!』
限定カラーに染まった街の中で、一寸したお遊びを楽しみましょう。こちらの詳細は3章開始後の断章にて。
同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
皆様の参加、心よりお待ちしております。
第1章 集団戦
『パルニー』
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POW : とびつく
【とびつき】で近接攻撃する。低威力だが、対象が近接範囲から離脱するまで何度でも連続攻撃できる。
SPD : はねる
【飛び跳ねて】からレベル個の【レアアイテム「パルニーヘアバンド」の偽物】を召喚する。[レアアイテム「パルニーヘアバンド」の偽物]は誰かが触れると爆発し、【火傷】の状態異常を与える。
WIZ : いたずらパルニー
【バグテクスチャ】を纏ってレベル×5km/hで跳び回り、触れた物品や対象の装備を破壊、あるいは使用不能にする。
イラスト:仮名ゆたか
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
かつて色の街と呼ばれていた、廃墟となった都市。
今は操作する人もいないせいか、街全体がグレーに染まっている。そんな街の中で色のついたものと言えば――。
ぴょん、と跳ねる小さな姿。パステルカラーのウサギのような生き物が大通りをうろうろとたむろっている。可愛らしい見た目だけれど、違和感を感じる程に真っ赤に染まった眼には殺意が宿っていた。
バグプロコトルに支配された街を解放し、元の姿を取り戻せ。
ガーネット・グレイローズ
随分と荒廃した街だな。色彩というものがまるで無い。バグプロトコルに占領されると、こんなゴーストタウンに変わってしまうのか…。
私たちの手で、この街に色彩を取り戻そう。キーボードを操作し、《情報検索》で素早く索敵する。
通常攻撃は、スラッシュストリングを《念動力》で操っての《鎧無視攻撃》。糸を高速で震動させ、ブラッドエーテルを乗せた赤い《斬撃波》を飛ばす。しばらくすると敵が寄ってくると思うので、距離を取ってエネルギーをチャージ。ブレイドウイングを展開し、《シャドウパリィ》と《ジャストガード》で防御しつつ迎撃。あとは【ライトニングフォーミュラ】を広範囲に放射して、《レーザー射撃》でまとめて撃破しよう。
踏み出した足が蹴飛ばした石ころが転がり、建物の壁にぶつかって止まる。その全てが塗り潰したかのような灰色で、ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)は小さく吐息を零した。
「随分と荒廃した街だな。色彩というものがまるで無い。バグプロトコルに占領されると、こんなゴーストタウンに変わってしまうのか……」
色と言う象徴を失った街は只管に味気無く、中途半端に残った装飾も全て同じ色の為により寒々しさを増している。
「私たちの手で、この街に色彩を取り戻そう」
ガーネットは|Snow-Lyric《バーチャルキーボード》を起動すると情報検索をかける。ぱっと目の前の空間にこの近辺の地図が投影され、二つ先の通りに赤い点が固まっているのが分かった。
「そこか」
息を潜め、角を一つ、二つ。曲がる手前でスラッシュストリングを手から放つ。どんなものでも――仮令未開の惑星に棲む凶暴な宇宙怪獣の肉体さえ切り裂くブレードワイヤーがぐんと伸び、一気にパルニー達を仕留めていく。更に念動力で動かす事で糸を高速で振動させ、ブラッドエーテルを乗せた赤い斬撃波を飛ばして離れた位置のパルニーも逃がす事は無い。
攻撃を放てば、居場所が悟られる。寄ってきたパルニー達から逃れる為にガーネットはマントを翻すと、その下から大きな金属の翼が広がった。堅牢な盾となってパルニー達を寄せ付けず、更に自在に形を変えては刃となった鋭き翼で反撃する。
「良い感じに集まってきたか」
ガーネットがこの場から動かなかったのは、この瞬間の為。溜め込んだ生体電流をホーミングレーザーへと変えて広範囲に照射、一気に薙ぎ払う。
「片付いたようだな」
動くものが無くなったのを確認し、再度地図を展開。反応が消えた事を確認するとガーネットは別地点の赤点を目指し駆け出した。
大成功
🔵🔵🔵
リュヌ・ミミティック
【リノルル】
ユトにぃ(f00959)とレシャねぇ(f04602)と!
・心情
ん、おー、ちょ、っと、かわい、ねー!
・行動
数も多いし、ユトにぃとレシャねぇ護る、よー!
猫憑き季月で、レシャねぇを敵から【庇った】り、【敵を盾に】して防いだりする、よー!
水の狐さんで応戦するけど、もしも多かったらダフィットで戦う、よー!
「ん、おー!一匹、持って帰り、たい、ねー?」
ん、お、おー…油断禁物、わかった、よー
(二人に頷いては全力で戦う姿勢!)
・ん、ん。が最初につき、変なところで区切るのが癖
ユト・リーィング
【リノルル】
お嬢(オレーシャ)とリュン坊(リュヌ)と参加
リュン坊は甥っ子
お嬢は護衛対象だが10年以上騎士として傍に居るので年の離れた妹のような感覚だ
・行動
リュン坊もお嬢も可愛い見た目に騙されんなよ?
可愛い顔して怖い攻撃してくる敵もいっからよぉ
リュン坊と後衛のお嬢を護りながら戦うぜ
敵にデバフとか俺にバフ頼むぜ!
俺は攻撃こそ防御のタイプだからな!
どんどん攻めさせてもらう!
“激痛耐性”があるもんだから怪我しようが気にしねぇ!
ま、攻撃しながら“生命力吸収”もしてやっからよ?
斬り捨てちまえば消えるのか?
そっちの方が保護者としては安心ではあるんだがな。
剣が届く範囲なら回し蹴りもして、文字通り蹴散らそうか
オレーシャ・アルヴィア
【リノルル】ユト(f00959)とリュン(f02038)ちゃんと
心情
かわいらしい形で少し気がひけるわね。
向けられる殺意にひるむことなく、信頼する剣と盾を連れて慈愛の微笑。
バグがなければ、マスコット本来の役割として持ち帰りたくなる気持ちはわかるわ。
行動
ユトに諭されそうねと応じる。
「かわいいこ達、この胸に飛び込んでいらっしゃい。」
あなたたちにもこの祈りが届くのならば癒してあげましょう。この心が届かぬのならば痛みを。慈愛の心で<<祈り>>続け攻防一体のユーベルコードを使う。
その一方、前衛二人が存分に動けるよう引き寄せすぎれば<<衝撃波>>で対応。
油断なく<<結界術>>で装備破壊や状態異常に備える
色の失せた街の中に響く、三種の足音。
「リュン坊もお嬢も可愛い見た目に騙されんなよ?」
曲がり角の先に敵の姿が無い事を確認し、ユト・リーィング(蒼き鎧の剣豪妖狐・f00959)が後ろの二人を振り返る。言葉とは裏腹に、表情には余裕が窺えるのは歴戦の余裕からか。
「可愛い顔して怖い攻撃してくる敵もいっからよぉ」
「ん、おー、ちょ、っと、かわい、ねー!」
見せてもらった姿の愛らしさは格別だった、とリュヌ・ミミティック(狐薊の鳴き声・f02038)もこくこくと頷く。同じ感想を持っているのか、リュヌの言葉の後にそうねえ、と穏やかな声が続いた。
「かわいらしい形で少し気がひけるわね」
沈み切った街の色とは違う、艶やかな灰色の髪を揺らすオレーシャ・アルヴィア(オラトリオの聖者・f04602)の視線は、二人を通り越して遥か先に向けられている。先に立つ二人が改めてそちらへと目を向けると、ぽよぽよと弾みながら此方へと向かってくる大量の小さな姿。
「数も多いし、ユトにぃとレシャねぇ護る、よー!」
後ろには敵の姿が無い事を確認し、ユトとリュヌが前に並ぶ。パルニー達の赤く光る眼には殺意が満ちているが、それ位では誰も動じる事は無い。
「ん、おー!一匹、持って帰り、たい、ねー?」
「バグがなければ、マスコット本来の役割として持ち帰りたくなる気持ちはわかるわ」
信頼する剣と盾を連れているが故に、悠然と慈愛の微笑を浮かべたオレーシャが頬に手を当てると、それを隙と見做したのかパルニーが大きく跳ね上がった。
「ん、させない、よー」
リュヌの手が伸び、ダンスの様にくるりと回った猫憑き季月がパルニーを叩き落す。
「お嬢、敵にデバフとか俺にバフ頼むぜ!」
オレーシャの返事を待たず、声を上げてユトも攻撃へと参加する。二人の背中を見ながら、オレーシャは大きく手を広げた。
「かわいいこ達、この胸に飛び込んでいらっしゃい――Et purificatio sanitatem」
この祈りが届くのならば癒しを、この心が届かぬのならば痛みを。オレーシャの力が光の翼となり、戦場全体を包み込んでいく。
光の羽根が降り落ちる中を、ユトが夜明けの光の如き美しさを持ったサムライブレイドを振るう。通常のものよりも長い刃は逃げようとしたパルニーを捉え、鮮やかに両断する。
切り捨てたパルニーはその姿がぶれた様に歪むとじわりと消えていった。どこか異質な消え方こそが、バグプロコトルとしての性質なのだろう。死骸が残らない事に僅かに安堵しつつユトは近くにいるパルニーを片付けていく。時折体当たりの攻撃を受けても、自らの生命力吸収の力と共にオレーシャの光の翼がすぐに癒し、痛みの欠片さえも残さない。
「ん。通さな、よー!」
小さな身体が二人の間をすり抜け、オレーシャへと向かおうとする。しかし、リュヌの放った|狐型の水の矢《狐乃雨》が雨の様に降り注ぎ、その小さな牙の一欠けさえも彼らの背より後ろには届かない。
頼もしい騎士二人に守られた姫は微笑を浮かべたまま更に術を重ねていく。彼らが傷一つ負う事が無いように、使う武器に何の影響も起きないように。祈りの力を重ね、戦場を光で満たしていく。
「リュン坊、後何匹だ!?」
「ん、のこ、りー……3、4?」
そんなもんか、と一匹更に切り捨てる。横目でリュヌが猫憑き季月を使いパルニーを叩き落すのを見ながら最後と思われる一匹を追いかけ、真っ直ぐに刀を振り下ろした。
最後の一匹が姿を消すと、街の様子が変わる。枯れたようだった樹木がうっすらと緑を帯び始めた。水路を流れる水が今までの灰色を押し流すように、陽の光を反射して透明な輝きを放つ。
「終わり、かしら?」
じわじわと、しかし明らかに変わっていく様子にオレーシャが安堵したように息を漏らすと、ユトとリュヌの二人へ向けて手を広げる。
「ユト、リュンちゃん」
呼ばれた二人が駆け寄ると、広げた手がふわりと二人を包む。慣れた様子で身体を寄せ、近付いた顔が同じような笑みを刻んだ。
「ご苦労様でした」
「お嬢もお疲れさん」
「ん、ユトにぃ、レシャねぇも、おつかれ、さまー!」
街の入り口の方から、何やら声が聞こえる。この町がバグプロコトルに乗っ取られてしまってからも、どうにか出来ないかと様子を見に来ていた管理NPCが変化に気付いたのだろう。
三人はもう一度顔を見合わせ、出迎える為に入口の方へと向かっていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 冒険
『MODで遊ぼう』
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POW : 追加コンテンツMODで遊ぶ。
SPD : 挙動改善MODで快適になる。
WIZ : 外見編集MODでアバターを盛る。
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バグプロコトル排除した猟兵達の前で、あっという間に街に色が戻っていく。
しかし、まだ使えない色が幾つかあるらしく。
「君達が良ければだが、もう少し手伝ってもらえないだろうか」
この街の長と言う管理NPCが猟兵達に頭を下げる。
「この街は色の素が無いと、色を作り出せないんだ」
未だ街の修復に手がかかる今街のNPC達は忙しく、色の素を取りに行くことが出来ないのでお願いしたいのと事。
街の側には色々な色の花が咲く草原があるそうで、そこに行って花を摘んできて欲しいと。取ってきた花の分だけ、町に色を戻せるという事だそうで。GGOの中では、普段は初心者用クエストとして扱われているらしい。
「助けて貰ってばかりになるが、よろしく頼む」
ガーネット・グレイローズ
少しずつ街の修復が始まったようだな。だけど、色を取り戻す為には
色の素が必要か。わかった、私に任せなさい。
にわとり型ドローン「メカたまこEX」を連れて、草原に。
私一人だけでは効率が悪いから、メカたまこEXを飛ばして
《宝探し》機能を使い、空中から《撮影》《情報収集》だ。
素材に必要な色の花が見つかったら、たまこが教えてくれるだろう。
そういえば、もうすぐ時期はクリスマス。
街に戻ったら、クリスマスの飾り付けを手伝うのも悪くないな。
バグプロコトルが一掃され、じわじわと色づき始める街の中。しかし、その速度が余り芳しくない理由が管理NPCから説明されて。
「少しずつ街の修復が始まったようだな。だけど、色を取り戻す為には色の素が必要か。わかった、私に任せなさい」
了解した、と自身の胸を叩きガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)は、にわとり型ドローン「メカたまこEX」を連れて草原へと向かう。
街を出て教えられた方向に少し歩くと、ぽつぽつと花が見え始め……やがて道の両側が見事な花畑となった。
花畑はかなりの広さがあり、花を集めるにも自分一人だけだと効率が悪い。連れてきたメカたまこEXを飛ばして、上空からどんな花があるかをチェック。赤に白、青や黄色にピンクや紫、メタリックなカラーや蛍光色などもあるようだ。たまこの指示に従い出来るだけ同じ色の花を纏められるように確認しながら、花畑へと踏み行って花を手折っていく。
ぱきり、と軽い感触で茎が折れ手の中に納まる花はふわりと良い香りがした。真紅の花を手にした時、その色合いに思い起こされるのは別世界で冬によく見かけられる観葉植物。
「そういえば、もうすぐ時期はクリスマス」
腕の中に納まる真紅を見ながら、あの街はクリスマスになったらどんな色に染まるのだろうかとガーネットは首を僅かに傾げて微笑んだ。クリスマスと言えば、と周囲を見回すと金色や銀色の花もあって、これは必要だと集めていく。
「街に戻ったら、クリスマスの飾り付けを手伝うのも悪くないな」
集めた色合いに街が染まっていく様子は、きっととても素敵なのだろう。
大成功
🔵🔵🔵
ユト・リーィング
【リノルル】お嬢(f04602)とリュン坊(f02038)参加
行動
初期クエストか、懐かしいもんだなぁー昔は薬草摘みとかしたもんだ。
花摘みだからな、人数多くて困ることは無いだろう!
分身よ!2人の色の花を集めてくるんだ!
あ、取りすぎないように注意しながらだからな!
小さい分身達は『本体サマりょうかいだよ!』と走って取りに行っている。
小狐がいっぱいになった花畑はなんとまぁファンシーなものだ。
たくさんの分身と一緒になって街に花束をいっぱい持っていくぜ!
リュヌ・ミミティック
【リノルル】
ユトにぃ(f00959)とレシャねぇ(f04602)と!
・行動
ん、おー?お花?
なら、ぬいぐるみさんたちも来て貰ってみんなでつも、ねー!
ん、ん。勿論詰みすぎは、注意、する、よー!
お、おー!みんなのいろ、それは素敵な提案だ、ねー!
なら、ボクはユトにぃとレシャねぇの髪色にする、よー
猫憑き季月と、ダフィットの色もつも、ね?
んん、花冠!昔みんなで作ったの、ボクも作りたい、よー!
たのし、み、たのしみ、ねー!
オレーシャ・アルヴィア
【リノルル】
ユト(f00959)とリュンちゃん(f02038)と
・行動
町に彩りをあたえるのね。
色々な花をあつめましょう。
ドアにフラワーリースを飾ったりするの?素敵な提案ね、ユト。
ふたりのだした可愛らしい助っ人(縫いぐるみと狐)のおかげで赤、青、黄色、色々集まったわ。
リュンちゃん、銀色も見つけたの?珍しいのがあるのね。
ねぇ、みて?この色あわせならユトとリュンちゃんみたいでしょ。
大切なユトとリュンちゃんの髪や瞳の色に近い花を見繕い
お互いの色のイメージを合わせた花冠を作ってみたりして楽しむ。
「町に彩りをあたえるのね。色々な花をあつめましょう」
草原へと向かう三人。オレーシャ・アルヴィア(オラトリオの聖者・f04602)が手を合わせて微笑むと、ユト・リーィング(蒼き鎧の剣豪妖狐・f00959)が昔を思い出したのか目を細め。
「初期クエストか」
懐かしいもんだ、と呟いた言葉にリュヌ・ミミティック(狐薊の鳴き声・f02038)がひょいと正面に回り込んで後ろ歩きしながら首を傾げる。
「ん、ユトにぃこーゆーの、やった、ことある?」
「おぉ、昔は薬草摘みとかしたもんだ」
冒険者の嗜みみたいなもんだな、と話しながら歩くうちに、草原へと差し掛かっていた。周囲は色とりどりの花で溢れ、甘い香りが辺りに満ちている。
「花摘みだからな、人数多くて困ることは無いだろう! 分身よ! 2人の色の花を集めてくるんだ!」
『本体サマりょうかいだよ!』
まずユトが自らの分身を生み出し、花を摘んでくるように命じた。あちこちから姿を現した小さなユトが花畑の中へと散っていく。
「あ、取りすぎないように注意しながらだからな!」
「なら、ぬいぐるみさんたちも来て貰ってみんなでつも、ねー!」
声をかけながら分身を動かすユトを見て、リュヌも数を増やせば良いのか、と可愛らしい子狐の縫い包み達を召喚して花畑へと向かわせる。
摘み過ぎには注意しつつ、自らも目的の花を探して花畑へ。皆の色の花を見つけるという素敵な提案を聞いてしまったから、自分はユトにぃとレシャねぇの髪色を探さなければ。勿論、|猫憑き季月と、ダフィット《ともだち》の色も。
「ん、がんばる、よー!」
花畑の中を小さなユト達が動き回り、時折集めた花を動かずに待つ大きなユトの元へと運んでくる。
「小狐がいっぱいになった花畑はなんとまぁファンシーなものだ」
「そうねぇ、皆可愛らしいわ」
花畑の端に座ったオレーシャは集まった花の中から青色の花を抜き取ると、同じかしらとユトの髪へと近付けて色を確認。近い色を選り分け始めた。
「ふたりの出した可愛らしい助っ人のおかげで赤、青、黄色、色々集まったわ」
更に何本かの花を抜き取ったところで、リュヌが戻ってくる。
「ん。レシャねぇのいろ、みつけたー!」
誇らしげに掲げた手には、虹の様に艶めく銀色の花が数本握られていて。
「リュンちゃん、銀色も見つけたの?珍しいのがあるのね」
ありがとう、と受け取ってから、腕の中に集めた花を束にしてリュヌへと見せる。
「ねぇ、みて? この色あわせならユトとリュンちゃんみたいでしょ」
片方の腕には、柔らかく大きな花弁の白をベースに小さな黄色と赤の花、そこに1本だけ青を加えたリュヌの色。
もう片方の腕にはユトの色合いである青と藍の花に、藤の様に枝垂れる1本の白。
「花冠、作ろうと思うの」
「んん、花冠!昔みんなで作ったの、ボクも作りたい、よー!」
こっちはレシャねぇの作る、と持ってきた銀色の花に色味を違えた2色の紫と、海の様に揺らめく青を加えてリュヌはユトと共に花冠を編み出した。
皆で暫しの間その場に座って手を動かす。やがて出来上がった花冠をお互いの頭に乗せれば、似合う似合うと揃って満面の笑顔へと変わって。
折角なので色を作る用の花を残し、残りの花も花束やフラワーリースへと加工していく。ドアに飾れば良いんじゃないか、と言うユトの言葉にオレーシャが素敵な提案ね、と。色が戻った街で花を飾れば、きっと綺麗に映える事だろう。
「ん、まちがきれーになる、の、たのし、み、たのしみ、ねー!」
リュヌの言葉に二人も頷き、沢山作った花束は分身達に持たせて街へと。花冠を乗せたまま、オレーシャを真ん中にしてきた道を戻っていく。
持って帰った花を管理NPCへと引き渡し、街が色付くまでの間に三人は手分けして、持って帰ってきた花束やリースを街の人達へと渡していった。ドアに飾ったり、中には三人の様に髪飾りにしたり花冠にする人も。粗方配り終わった頃ごぅん、と大きく鐘の音が響いた。それが合図だったのか街の中があっという間に色付いていく。
淡い灰色の石壁に、鮮やかな色合いのタペストリー翻る。開かれた窓から覗くカーテンは落ち着きつつも可愛らしい色に染められ、彼方此方に置かれた植木鉢にはこんもりと花が咲き誇っていた。
一度様々な色に染まった街は、気が付けばある一定の法則の元に色付いているようだ。
「これって……」
オレーシャが何かに気付き、街の中心部へと向かう道へと二人の手を引いて進み始めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 日常
『季節限定イベント!』
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POW : イベントアイテムを大量に集め、景品と引き換える
SPD : イベント限定のレアモンスターを探す
WIZ : お祭り見物を優雅に楽しむ
イラスト:yakiNAShU
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
もうすぐクリスマス、という事で街は赤と緑をメインに色合いが統一されていた。
街の中心にある広場には大きなツリー。周囲の建物から幾重にもリボンが伸び、見上げるとキラキラと輝いて流れ星がツリーに集まっている様。
リボンに通して下げられている虹のように煌めく星や花の形の硝子飾りは、幸運のお守りとして誰でも一つ持ち帰って良いらしい。手の届かない子供達は親に強請り、それぞれ好きな形の飾りを取って貰っている。大きさも様々だが冒険者達は小さめのものを選びネックレスやブレスレット、武器飾り等にして身に着ける事が多いらしい。
屋台には美味しそうな香りのするホットワインやスパイス入りのジュース。それ等も赤や緑色をしていて、湯気を立てる透明なカップの底にコロンと転がる金色は飴玉か何かだろうか。その他にもアイシングクッキーやドライフルーツを使った焼き菓子が売られていたり、お土産用の飴やチョコなども。片手で持てるようになっているラップサンドはトマトやほうれん草が生地に練り込まれているらしく、齧るとたっぷり包まれたチーズやハム等の具材が溢れるのもお約束。
勿論装備の色も変えられる。今はクリスマスカラーがメインとなっているが、街が元に戻った記念という事で好きな色に染めて貰えたりもするようだ。
さて、何処に行こう?
====================
能力値選択肢に関係なく、お遊びの章となります。
屋台でクリスマスっぽいカラフルな食べ物やお菓子を楽しむ、飾りを選んで持ち帰る、装備の色を変えてみる等。
此方からのアイテム発行は出来ませんが、作成のネタとしてお使い下さい。
ガーネット・グレイローズ
やあ、街に賑わいが戻ったね。これがこの街の本来の姿というわけだね。
ちょうどクリスマスシーズンだし、綺麗になった街を見て回ろう。
トリリオンを消費して、シュトーレンや飴、クッキーなどの
クリスマスのお菓子を購入。
それからエンジェルアクセサリーを買って、街の広場にある
巨大なツリーに飾り付けよう。
「たまこ、これを」
高い場所の飾り付けは、「メカたまこEX」に手伝ってもらおう。
せっかくだから、たまこもカラフルなクリスマス仕様に。
いつものシルバーメタリックもいいけど、どうせならクリスマスっぽく
可愛くしてあげよう。
おや、あそこに猫がいるね。ふふふ、あの子もクリスマスを
楽しみにしているのかな?
「やあ、街に賑わいが戻ったね」
ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)は、人々が行きかう街の中をぐるりと見回し、何度も頷く。
「これがこの街の本来の姿というわけだね」
色鮮やかな飾りが下がり、街の人は今の色に沿った美しい装束を纏う。これが本来の姿なら、先程までの様子はまさに街としては死んでいたのと同じだったろう。
丁度、というべきかクリスマス近くという事で、なお一層楽し気な空気があふれる街の中を見物に向かう。
並ぶ屋台の売り物を吟味し、たっぷりの粉砂糖で化粧したシュトーレンや色や形も様々な細工飴、カラフルなアイシングのかかったクッキー。この時期につい欲しくなってしまうお菓子の数々をトリリオンを消費して購入した。抱えたお菓子の袋の重さは幸せの重みだ。
並ぶ屋台の中にお菓子ではなく、見せるための装備品やちょっとしたアクセサリーを扱っている店があった。今の街の色――赤や緑のリボンやモフモフのファー飾り、天使を模した光る輪の装飾やきらきらと光をこぼす翼。色々と並ぶ中からリボン等と小さめの翼をいくつか購入し、広場へ。
所狭しと屋台が並ぶ広場の中心に立つのは、見上げても先端が見えないほどの大きなツリー。ガーネットはその枝に手を伸ばすと、翼の一つを丁寧に取り付けた。
「たまこ、これを」
手が届かない高い場所の飾り付けは、「メカたまこEX」に手伝ってもらう。折角のクリスマスだから、とたまこにもリボンやファーを付けてあげてクリスマス仕様に。
「うん、可愛いなあ」
リボンを靡かせ天使の羽根をつけて回る姿はとても愛らしく、街の人もたまこを見て楽しげな声をあげていた。
もどってきたたまこをお菓子と共に抱え、ふと振り向いた先には。
「おや、あそこに猫がいるね。ふふふ、あの子もクリスマスを楽しみにしているのかな?」
首に赤いリボンをつけた白猫がガーネットを見上げ、得意げな顔でにゃお、と返事を返した。
大成功
🔵🔵🔵
ユト・リーィング
【リノルル】
お嬢(f04602)とリュン坊(f02038)と参加
・行動
やっぱり色鮮やかな世界ってのはいいもんだなぁ
周りを見渡しながら、戻ってよかったと安堵している
この鎧もマントも気に入ってるから色は変えなくていいかぁ…
お?銀細工が欲しいのか?
抱っこしてやっからどれがいいか教えてくれよな?
リュン坊には、なんの躊躇いもなく肩車
手を伸ばしているお嬢を見て、遠慮しなくても抱っこしてやるぜ?
まぁ、お嬢が嫌じゃねぇならな?
お願いされたら
仰せのままにお嬢様 と笑む
抱き上げる時は腕に座らせるような格好、スカートがシワになりにくいようにする配慮である
銀細工を見て星と月と太陽か…たしかに俺らにあってるかもな?
オレーシャ・アルヴィア
【リノルル】
ユト(f00959)とリュンちゃん(f02038)と
行動
緑や赤に彩られた町並みにそういえばそろそろクリスマスねと目を細める
素敵なクリスマスツリーがあるそうね。
リュンちゃんとツリーを見上げれば様々な形の飾りが目に美しくうっとりと眺める。
硝子細工の飾りもあるなんてお洒落…あら記念に持ち帰れるの?それは素敵ね。
肩車してあげているユトを微笑ましく見ていると、星のモチーフゆれる花飾りを見つけ手を伸ばす。
ユトの申し出にここで遠慮は無粋かしらと考え、お言葉に甘えるわ。
リュンちゃんは太陽よく似合うと思うわ。月の剣なんていうし、あの飾りはどうかしら?と月のモチーフをオススメしてみる。
リュヌ・ミミティック
【リノルル】
ユトにぃ(f00959)とレシャねぇ(f04602)と!
・行動
ん、おー、…本当は、しっぽの色を変えたかった、けど、クリスマスツリー、きれ、ねー!
みんなで見よ、みよ!
「ユトにぃ、レシャねぇ、どれか、と、ろ?」
お土産に持って帰って良いのなら、硝子細工がほしい、な!
猫憑き季月も、ダフィットも、ほし、よ、ねー?
肩車されては嬉しくてにっこり!
レシャねぇがされる時は後ろは任せてね!なにがあっても受け止めるよ!
ん、おー、へへ、太陽、僕っぽい?うれし、ねー!
ん、ん、みんなのイメージの、1個ずつ。うれし、うれ、し!
手を繋いだまま、三人が街の中心へと進んで行く。
「やっぱり色鮮やかな世界ってのはいいもんだなぁ」
ユト・リーィング(蒼き鎧の剣豪妖狐・f00959)が戻ってよかったと安堵しつつ興味深げに周囲を見回し、オレーシャ・アルヴィア(オラトリオの聖者・f04602)が彩られた町並みに楽しそうに目を細める。
「そういえばそろそろクリスマスね」
赤と緑、それに白と金銀。その色から思い浮かぶのは皆大体同じイベントだろう。
「素敵なクリスマスツリーがあるそうね」
もうそろそろかしら、と足を速める。曲がり角を越えたところで視界が開け、大きなツリーが視界一杯に広がった。光る飾りを沢山つけた天辺が見えないほどの大きさのツリーに、街のあちこちから綺麗なリボンが伸びて、きらきらと輝いている。
「ん、おー、……本当は、しっぽの色を変えたかった、けど、クリスマスツリー、きれ、ねー!」
手を引かれながらきょきょろしていたのは、染色のお店を探していたからだったのだろう。一旦は諦めたのか前に向き直ったリュヌ・ミミティック(狐薊の鳴き声・f02038)が歓声を上げる。
「リュン坊は尻尾の色変えたかったのか、俺はこの鎧もマントも気に入ってるから色は変えなくていいかぁ……」
「ん、それよりも、今はツリー! みんなで見よ、みよ!」
首を捻るユト、その隣で建物から伸びるリボンに下がった飾りを見つけたのはオレーシャだ。
「硝子細工の飾りもあるなんてお洒落」
様々な形があるのねとリュヌと共にうっとりと眺めていると、道行く人が持ち帰っても良いのだと教えてくれて。
「……あら記念に持ち帰れるの?それは素敵ね」
「ユトにぃ、レシャねぇ、どれか、と、ろ? お土産に持って帰って良いのなら、硝子細工がほしい、な!」
そわそわと、どれが良いのかと探し出す二人。その様子に気付いたユトが、リュヌへと手を伸ばす。
「抱っこしてやっからどれがいいか教えてくれよな?」
届き難い位置にある物でも、彼に乗せて貰えば難なく手にすることが出来るだろう。そうと分かれば、高いところにある飾りも選択の範囲内。
「リュンちゃんは太陽がよく似合うと思うわ」
あれ、とオレーシャが指さしたのは、近くの店の軒先から下がる金のリボンに結びつけられた硝子飾り。
「ん、おー、へへ、太陽、僕っぽい?うれし、ねー!」
ひょい、と肩車され、太陽の飾りを無事手にしたリュヌは次に取る飾りを探す。
「猫憑き季月も、ダフィットも、ほし、よ、ねー?」
ユトに肩車されたまま次を探すのは、肩車されているのも嬉しいから。暫く悩んで猫憑き季月には薄紫の菫の飾りを、ダフィットには白く光る雪の形を。名残惜しげにユトの肩から降りると、其々首に結んでやる。其々の胸で、誇らしげに虹色の輝きが煌いた。
オレーシャも肩車してあげているユトを微笑ましく見ているうちに、彼の近くに星のモチーフゆれる花飾りを見つけ手を伸ばす。しかし少しだけ届かない、どうにか届かないかと手を伸ばしていると、隣から小さな笑い声が聞こえて。
「遠慮しなくても抱っこしてやるぜ? まぁ、お嬢が嫌じゃねぇならな?」
今日はお祭り。ここで申し出を断るのも無粋だろう――そう考えたオレーシャはふんわりと微笑む。
「じゃあ、お言葉に甘えるわ」
「仰せのままにお嬢様」
「後ろは任せてね!なにがあっても受け止めるよ!」
リュヌを見て有難う、と微笑むオレーシャの足の下にすっと腕が回る。服が皴にならないように、そのまま腕に座るようにして持ち上げられ、星の硝子飾りを手にして……少し向こうの方を指さした。
「ユト、あっちにもお願いします」
指示された方に数歩進む。オレーシャが手を伸ばして外したのは、月のモチーフの飾り。
「月の剣なんていうし、この飾りはどうかしら?」
「俺に?」
下ろして貰ってから改めてユトに月の飾りを手渡す。其々の手に渡った飾りを並べて下げてみると。
「星と月と太陽か……たしかに俺らにあってるかもな?」
空に浮かぶ、どれ一つとして欠けてはならないもの。互いを補う光を放つもの。
「ん、ん、みんなのイメージの、1個ずつ。うれし、うれ、し!」
はしゃぐリュヌの声に、ユトとオレーシャからも笑い声が溢れる。素敵なお土産を手に入れたけれど、折角なのだからもう少しお祭りを楽しんで行こう。
あちこちで売っている楽し気な色合いのお菓子を皆で分けて食べても良いし、この街しか買えないアクセサリー等を買うのも良いだろう。時間をかけて、行きたい場所を全て回ろう。
この街で過ごす時間は何より素敵な、思い出と言う宝物になるのだろうから。
大成功
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