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【韓信決戦】彼の手から賽は投げられた

#封神武侠界 #戦後 #『韓信大将軍』 #典韋 #孟獲 #南蛮門 #封人台

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 封神武侠界・南蛮界にて。
 ひとりの武人が天を仰いでいた。

 天運、いよいよ尽きたるか……。
 これだけの時を用いても、私は主君とすべき英傑を見出す事ができなかった。
 つまりは、全ての人仙を封印する究極神器『|封人台《ほうじんだい》』の起動も叶わぬという事。
 されど、これを猟兵に渡す訳にはいかぬ。

 【Q】『|南蛮来往道《なんばんらいおうどう》』……!
 南蛮門を開き、封人台を何処かの世界へと飛ばす!
 私はこれを扱えぬが、何処かのオブリビオン・フォーミュラならば、封人台を有効に扱うだろう。
 この儀式が完了する刻限は、12月27日の満月昇りし時。
 それまでの間、南蛮の魔物達よ、溢れ出でて大地を騒乱せしめよ!

 武人の名は『韓信大将軍』。
 韓信は己が目的を果たすべく、南蛮門を守らせる配下の「三国時代の英雄達」のオブリビオンを召喚した。
 そのオブリビオンの武将は、かつて魏に仕えていた豪傑であり、悪来と呼ばれた剛力を振るった武猛校尉。
 非業の最期を遂げた男はオブリビオンとなって、今や韓信の命令に頭を垂れて従う。
 男の名は典韋といった。

 ――グリモアベース。
 グリモアから投影された予知の映像が途切れた。
「……というわけで、此度の任務は期限付きである。しかも強敵なのは言うまでもなく、苦戦も想定される相手だと頭に叩き込むのだ」
 グリモア猟兵の、蛇塚・レモン(白き蛇神憑きのシャーマンクイーン・f05152)の裏人格にして憑依人格、白亜の蛇神オロチヒメが招集に応じてくれた猟兵達へ、今回の任務内容を伝達する。

「これより余は封神武侠界へ貴様等を転送する。そこで南蛮門を守護するオブリビオン武将をまず撃破するのだ。相手は魏の武官であった典韋でる。今はもう魏への忠義など忘れ、韓信の言葉にしか従わん。剛力を振るう此奴だけでも十分な脅威なのだが、さらに厄介なのは『異世界オブリビオン兵団』を率いているのだ」
 オロチヒメ曰く、異世界から引き連れた集団敵オブリビオン1種で構成された軍団を典韋は南蛮門の周囲に配置しているそうだ。
 その配下達とは、ヒーローズアースからやってきた黒づくめの『戦闘員』達だ。
「詳細は後ほど確認してほしい。無論、戦闘員共もユーベルコードを使ってくるので対策は万全にな?」
 二重の敵ユーベルコード対策に、物量を掻き分けて典韋を仕留めなくてはならない。
 まさに難敵にて難題だ。

 だが、オロチヒメは猟兵達へ笑みを浮かべて述べた。
「確かに無理難題であるが、今まで似たような状況を各世界の戦争で経験してきた貴様等ならば突破できるであろう。この蛇神オロチヒメの加護がある限り、武運長久は約束されておるのだ。いざ懸命に励め、クカカカカ!」
 オロチヒメは封神武侠界への転送準備を開始する。
 はたして、猟兵達は韓信の儀式魔術【Q】を阻止できるだろうか?
 ユーベルコードの高まりを感じる……っ!


七転 十五起
 韓信との決戦シナリオです。
 ちなみに韓信はサイコロを発明した人物だそうで、賭博の神様と信奉されてるとか。
 なぎてん はねおきです。

●概要
 第一章集団戦、蘇った三国時代の英傑オブリビオン『典韋』が「南蛮門」を守護しています。
「南蛮門」は人界に固定された超次元の渦であり、名軍師『諸葛孔明』がかつて撃破した南蛮王達を封じ込めた封印です。

『典韋』は韓信から授かった神器によって、異世界からオブリビオン軍団を呼び寄せて配下にしています。
 このシナリオでは、ヒーローズアースの『戦闘員』軍団が猟兵達を足止めします。
 ユーベルコードの構成は、以下の通りです。

 POW:戦闘員アタック!
『【全速力の】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【他の戦闘員】の協力があれば威力が倍増する』

 SPD:逃がさねえ!
『【沢山の戦闘員への呼び掛け】から【沢山の戦闘員と共に敵に向かって体当たり】を放ち、【たくさんの戦闘員による拘束】により対象の動きを一時的に封じる』

 WIZ:仲間を呼ぶ!
『【甲高い声で叫ぶと近くのもう一人の戦闘員】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる』

 集団敵のユーベルコードの総攻撃を対処しながら大軍を薙ぎ払いつつ、軍を率いる『典韋』を討伐してください。
 勿論、『典韋』のユーベルコードへの対策も必須です。

 第二章冒険フラグメント、南蛮門の奥から「南蛮王」達の軍勢が溢れ出ようとしています!
(このシナリオでは孟獲を冠した魔獣率いる大群が登場します)
 超強大な魔獣達に、人界を蹂躙させる訳にはいきません。
 全てを倒す必要はないので、南蛮門の奥にこの軍勢をなんとか押し返しましょう!

 第三章ボス戦フラグメント、いよいよ韓信との直接対決です。
 ですが、韓信もまた配下を従えて大軍で猟兵達へ襲い掛かります。
 此方の配下は封神武侠界の集団敵オブリビオン『僵尸兵士』です。

 POW:僵尸兵器
『【生前に愛用していた武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる』

 SPD:僵尸鏡体
『【硬質化した肉体】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、硬質化した肉体から何度でも発動できる』

 WIZ:僵尸連携陣
『敵より【仲間の数が多い】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる』

 それでは、皆様のご参加をお待ちしてます!
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第1章 ボス戦 『🌗典韋』

POW   :    帳下壮士有典君
単純で重い【拳または双戟や斧などの得物】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    悪来典韋
【鋼のごとき筋肉で覆われた巨体】に変身する。変身の度に自身の【従える異世界オブリビオン兵団】の数と身長が2倍になり、負傷が回復する。
WIZ   :    牙門旗ふたたび
【超重量の牙門旗を掲げること】によって【心弱き者では直視できぬほどの威風】を発生させ、自身からレベルm半径内の味方全員の負傷を回復し、再行動させる。

イラスト:もりさわともひろ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ムルヘルベル・アーキロギアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

クィル・ルーダス
なるほど、期限付きで倒さねばいけないのですか
敵が強くなる事は私的には歓迎するのですが、さすがに他の方に付き合わせる訳にはいきませんね
今はこの闘争を戦わせていただきましょう

まずは敵の指揮官と戦闘員の集団ですね
私はあまり集団戦は得意ではないのですが…何とかしましょう
『貫き通すは杭撃皇女』発動、かかる慣性を消去し、あり得ざる軌道で典韋に突撃します
立ち塞がる戦闘員はパイルバンカーで撃ち抜いて吹き飛ばし、他の方共々道を開けてもらいましょう
典韋に対しては同じく急激な方向転換を含むて動く事で攻撃を回避しつつ、|強力な一撃《パイルバンカー》を叩き込みます
立ち止まってなど居られません…ッ!

※協力・アドリブ歓迎



 ルーダス星人のクィル・ルーダス(杭撃皇女・f39666)は、今回の任務が普段のそれとは一段階重要度が高い事を理解する。
 南蛮門の周囲に群がる、ヒーローズアースの戦闘員。そしてオブリビオン武将『典韋』。
 まずはあれを突破せねば、世界の危機が無関係の他の世界へ流転してしまうのだ。
「なるほど、期限付きで倒さねばいけないのですか。敵が強くなる事は私的には歓迎するのですが、さすがに他の方に付き合わせる訳にはいきませんね。今はこの闘争を戦わせていただきましょう」
 クィルはすぐさま戦況を分析する。
「まずは敵の指揮官と戦闘員の集団ですね。私はあまり集団戦は得意ではないのですが……何とかしましょう」
 身構えるはクィルの代名詞といえる武器であるルーダス式|杭撃機《パイルバンカー》・改。
 彼女の背丈はある巨大な武器を右腕に装着すると、体内から放出した強力なサイキックエナジーを纏い自身にかかる衝撃や慣性を消去する事で即座に行動できる全力状態になる。
 次の瞬間、クィルは大地を踏みしめ、低姿勢のまま肉食獣めいて目の前の敵軍へ突っ込んでいった。
「|貫き通すは杭撃皇女《イナーシャルキャンセラー》ッ!」
 打ち出された巨大な杭は大口径砲撃めいた威力で戦闘員達を、有無を言わさずに木っ端微塵に吹っ飛ばしてゆく。
「次です!」
 このユーベルコードは敵へ一撃与えると、すかさず再攻撃が可能になる。
 しかも衝撃と完成の法則を無視するため、パイルバンカーの反動を無視したままクィルの身体はどんどん加速しあり得ない移動軌道で戦場をジグザグに縫って猛進してゆく。
「エネルギーシールド展開」
 戦闘員達のスクラム突進をサイキックで生成した防壁で防ぐと、そのままクィルは轢き殺して更に前へ出る。
 典韋は迫りくる猟兵を待ち構え、単純に重い双戟で受け止めて反撃の一撃を繰り出さんと企てる。
 しかし、クィルの勢いは典韋の想定を大きく上回る規模で突っ込んできた!
「こんなところで立ち止まってなど居られません……ッ! 吹っ飛びなさいッ!」
 火砕流めいた猛威のまま飛び込んでくるクィルのパイルバンカーが、戦闘員達の肉壁を易々と撃ち抜いて典韋の武器と激突!
 典韋が軌道を逸らそうと身体を捻るが、慣性の法則を無視したクィルの連続攻撃に対応できない。
 がら空きになった脇腹へゼロ距離から放たれた巨大な杭が、典韋を貫き、天高く吹き飛ばしてみせた。
「……手応えはありました、が、一撃では仕留めきれませんか」
 敵は屈強なオブリビオン武将、耐久度は並のオブリビオンとは比ではない。
「ならば、私は取り巻きをただ貫き通すまでですッ!」
 クィルは他の猟兵達が動きやすくするべく、戦闘員達の間引きへ方針を切り替える。
 こうして爆発音と共に、敵軍が次々と掘削されてゆく光景が戦場で繰り広げられたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
「ご主人サマー☆」
ダメだ!(何も言わずに却下!
「えー?数で攻めてくる酷いのがいるよー?」
……後でな
「ひゃっはー☆」

【情報収集・視力・戦闘知識】
周辺の戦闘員の陣形と動き大将の動きと攻撃の癖を把握

下手に攻撃しても回復されるか…それなら

【属性攻撃・迷彩】
UC詠唱開始
疾駆する神
幸運の神発動

光水属性を己達に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で匂いや音を隠蔽
更に立体映像の幻影を無数に展開

【空中戦・弾幕・念動光弾・スナイパー】
空中を飛び回りながら念動光弾で牽制
基本動きを止めるように動き
牙門旗を掲げたら手首を狙い撃ち

【二回攻撃・切断】
近づいた敵は鎌剣と太刀で切り捨て
【電撃】
UC詠唱完了
発動…電撃で強化し蹂躙!!



「うへぇ、やっぱ敵がうじゃうじゃ居やがるな……」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は、南蛮門の周囲を厳重に警備する典韋とヒーローズアースから引き連れた戦闘員軍団の布陣を、光学迷彩魔術を纏った状態で高台から物見をしていた。
「黄巾軍をぶっ飛ばした時も凄まじい数とぶつかったからな……だがあの時よりも僕は成長してますからね、紺状況で打つ手は……」
 カシムが作戦内容を逡巡していると、横から相棒のメルシーが顔を出してニコニコしてみせる。
「ねーご主人サマー☆」
「ダメだ却下!」
「まだ何も言ってないのに!?」
「どーせ幼女祭りで典韋のケツを掘るつもりなんだろ!? いい加減にしやがれ!」
「ウホッ! いい典韋……メルシー、ガチムチ系もイケるクチだ☆」
「それが駄目なんだろーが!」
 カシムのお仕置き鼻フックがメルシーの鼻腔をつんざく。
 メルシーは快感に身悶えしながら反省の言葉を述べていく。
「おっふ❤ ご主人サマ、ごめんなさい♪」
 カシムは鼻から指を引っこ抜き、汚れた指先をメルシーの顔に擦り付けながら告げた。
「……ったく、“今”はやるな……それは韓信まで取っとけ」
 カシムの思わぬ言葉に、メルシーの目が爛々と炎が炊きついたかのように輝く。
「ひゃっはー☆ ご主人サマ、ありがと~♪ それで? 典韋は? どどどどどーすんの? どーすんの?」
 あざといポーズでカシムに迫ったメルシーに、カシムは完全無視して踵を返す。
「ほ、放置プレイ……ご主人サマ、ちゅき……!」
「ふざけてねーで戦闘準備をしろ……グリモア猟兵の情報通りなら、下手に攻撃しても回復されるか……それなら」
 カシムはなんと、ユーベルコード三重同時発動を敢行する。
 メルシーの基本性能を底上げした上で、メルシーが因果律を操作する『見えざる手』を放つ。
 更に本命のユーベルコードを放つ魔力を、カシムは密かに練り上げてゆく。
「よし……この崖から一気に駆け下りるぞ! まずは囮の多重幻影を戦場に展開だ……!」
「ラジャったよ☆」
 メルシーが『見えざる手』を展開すると、南蛮門を取り囲むようにメルシーの幻影が無数に出現する。
 典韋は突如出現した猟兵と思しき大軍に、戦闘員達へ迎撃命令を下した。
 戦闘員達はスクラムを組んだまま幻影へ突撃を開始するも、当然、実体がないのですり抜けてしまう。
 そうしていると、南蛮門の周辺が必然的に守りが薄くなってゆく。
「今だ……!」
 メルシーとカシムは空中へ飛翔すると、上空から典韋軍へ向けて魔砲カドゥケウスで絨毯爆撃を開始!
「キーッ!?」
「グワーッ!」
 吹っ飛ぶ戦闘員達!
 だが、すかさず典韋は超重量の牙門旗を掲げてユーベルコードを発動させた。
「牙門旗をふたたび掲げよ!」
 途端、心弱き者では直視できぬほどの威風を発生させ、典韋から半径140m内の戦闘員の負傷を治療させて再行動させてしまう。
 カシムの予想した通り、真正面からぶつかっても典韋軍はゾンビのように何度も立ち上がってしまう。
 故に、カシムは打刀 |魔禍祓霆裏《まかふっていうら》『|神雷《じんらい》』を鞘から引き抜くと、刀身から発生した迸る電撃を典韋の旗を掲げる腕へ放出した。
「痺れて旗を落としやがれ!」
「ぐぬッ!?」
 自慢の筋力も、感電による筋肉の麻痺には抗えなかった。
 そのため牙門旗は典韋の手から零れ落ちれば、威風は途端に吹き止んでしまった。
「今だメルシー!」
「合点承知の助☆」
 メルシーがビーム大鎌剣ハルペーを携え、遠心力を活かして豪快に回転しながら地上へ急降下!
 典韋を守ろうとする肉壁役の戦闘員達をズタズタに斬り裂いて吹っ飛ばす!
「ご主人サマ! 射線は空けたよ!」
「でかしたメルシー!」
 カシムは今の今まで練り上げてきた魔力を、一気に上空から典韋へ向けて解き放つ。
「万物の根源よ……帝竜眼よ……! 我が呼びかけに答え……我が力に応え……我が叫びに応え……無限に強くなり続ける可能性の竜の力を今此処に示せ……! 外典帝竜眼! 『碎輝』!」
 打刀から放出された電撃魔法は、瞬時に転移を圧倒する威力にまで成長を果たすだけではなく、自らその放電本数を増殖させて威力を売買に増やしてゆく。
 カクリヨファンタズムの竜神めいたドラゴンブレスは、典韋もろとも周囲の戦闘員達を黒白の景色の中へ飲み込んでいってしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

異世界の軍勢を呼び寄せたとか聞いてみたら、
まさかヴィラン共とはねェ!
ヒーローズアース出身だってんなら、アタシの|49ers《フォーティナイナーズ》の肩書もたいそう響くだろうさ。
あんまり柄じゃあないけれど、高らかに啖呵を切って崖上から『ジャンプ』して膝付き着地!
どうせならド派手に着地の『衝撃波』で周りの雑魚を『範囲攻撃』宜しく蹴散らそうかな。

これで奴らの軍勢の士気もちっとは落ちるだろ、更にこっちに追い風を呼び込むよ!
今一度気合と根性を込めて立ち上がり、サイキックを練り上げて戦場に【闇払う旋風】を巻き起こす!
掲げられた牙門旗もろとも奴らを吹き飛ばさんと試みるよ!



 崖上から見下ろす数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は、南蛮門に群がる典韋軍の戦力を占めるオブリビオンを見るやいなや、腹の底から笑いだした。
「はっはははははっ! 三国志の豪傑が異世界の軍勢を呼び寄せたとか聞いて参上してみたら、まさかその軍勢がヴィラン共とはねェ!」
 笑い飛ばされた戦闘員達は癪に障り、甲高い声で数宮を威嚇しながら更に仲間を呼び出して戦力を増強した。
 猟兵独りに対して物量戦で押し潰すつもりなのだろう。
 だが、それも数宮の放った言葉で意味を為さなくなってしまう。
「典韋軍の構成員がヒーローズアース出身だってんなら、アタシの|49ers《フォーティナイナーズ》の肩書もたいそう響くだろうさ!」
 その時、戦闘員達はあからさまに先程と打って変わって委縮し始めた。
 |49ers《フォーティナイナーズ》……聞き間違えではない。
 2019年の11月、ヒーローズアース世界が滅亡の危機に瀕した際に一際活躍した『49人の猟兵達』がいた。
 それが|49ers《フォーティナイナーズ》。数宮はその中のひとりの『27th』である。
「典韋軍のヴィラン共、よ~く聞きな! アタシは|49ers《フォーティナイナーズ》の数宮・多喜だ! 世界を救った英雄様と拳を交わしたい根性のある奴は前に出な! アタシが全員、ぶっ飛ばしてやるよ!」
 数宮は崖上から大跳躍して、典韋軍のド真ん中へ降り立つ。
 この際、全身からサイキックエナジーを放出して衝撃波を周囲に発生させ、着地と同時に多くの戦闘員達を宙へ吹っ飛ばしてみせた。
「さァて、千人組手と洒落込むかねェ!」
 数宮は四方八方から襲い掛かってくる戦闘員を、掴んでは投げ飛ばし、殴って蹴り飛ばしての縦横無尽に暴れ回る!
 彼女が動くたびに戦闘員達が甲高い声で悲鳴を上げて空中へ巻き上げられてゆく。
 だが典韋はおもむろに超重量の牙門旗を掲げ、心弱き者では直視できぬほどの威風を発生させて、自身より半径140mの傷付いた戦闘員を癒して再行動させてゆく。
「征け、異界の戦闘員よ!」
「「キィーッ!」」
 復活した戦闘員達は再び仲間を召喚して頭数を増やしてゆく。
 このままでは数宮は膨大な数で磨り潰されかねない……!
「ちっ! 折角ガタ落ちした奴らの士気が盛り返してきやがった、やっぱりあの典韋のユーベルコードが厄介だね!」
 典韋の自軍の配下を癒すユーベルコードと、戦闘員達の仲間を召喚するユーベルコードのシナジーが良すぎるのだ。
 だが、これしきのことで数宮が挫けるはずがなかった。
「けれど、アタシの全力、舐めるんじゃねぇよ! |闇払う旋風《サイキネティック・ストーム》!」
 根性で立ち向かう数宮はユーベルコードを発動させ、戦場全体に極限まで増幅したサイキックエナジーの嵐を発生させる。
 どんなに数が多い典韋軍とはいえ、戦場全体を吹き荒れる嵐から逃れることが出来ない。
 数が増えすぎた戦闘員達は暴風で次々と天高く舞い上がり、恐慌してゆく。
 もはや数宮を阻む戦闘員は誰一人いなかった。
「あとはアンタだけだよ、典韋!」
 サイキックオーラを付与された数宮は、強化された攻撃力と防御力を武器に典韋へ果敢に殴り掛かる!
「オラァッ!」
 素早いワン・ツーパンチからの、フットワークを活かして敵の側面に回り込んでからのレバー直撃のサイキック電撃パンチ!
 鎧を貫通した衝撃と電撃が典韋を襲い、握っていた旗はその手中から零れて呻き声を上げる。
 そうなってしまえば数宮のワンサイドゲームだ。
 サイキックの暴風とボクシングスタイルで、数宮は典韋の巨体を絶えず翻弄し続けてゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
封人台をフォーミュラさんに渡すわけには参りません
まずは典韋さんと戦闘員さんを
海へと導きましょう

自身をペロっとして
スケーティングで南蛮門へダッシュ

戦闘員さんが一杯…
声がかしましいです
もしかすると
異世界に連れてこられて慌てているのでしょうか

体当たりを
華麗な滑りで回避したり
腕を掻い潜ったり股下を滑り抜けたりします
つるっとすっぽ抜けますから
捕まえることは出来ませんよ〜

こんな風に戦闘員さんの人波を突破すれば
あっという間に典韋さんが目の前です

巨大化すればする程
死角は大きくなります
つるっと回避しながらペロッとすれば
武具や防具が滑り落ちたり
すってんころりん
巨大となった分
叩きつけられた時のダメージも大きいですよ

そしてもちろん
戦闘員さん方の数や身長がたとえ増えても
つるっとして無問題です

幾ら巨体でも力持ちでも
踏ん張る事ができなければ
力を発揮出来ません

細剣で
摩擦抵抗を減らした故の超速の突きを放てば
刃はあっさりと急所へ届きます
海でお休み下さいね

鎮魂曲でお送りしたいですが
早速次のお出ましのようです
少々お待ちを



 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は封神武侠界へ転送されると、南蛮門周辺に守りを固める典韋軍と対峙した。
「封人台をフォーミュラさんに渡すわけには参りません、まずは典韋さんと戦闘員さんを海へと導きましょう」
 決意を口にするやいなや、箒星は自身の黒い毛並みをペロペロ。ついでに靴裏も舐め取って、ユーベルコードの効果で摩擦抵抗力を極限真で減らした。
 こうすることでどんな荒野でも草原でも、スケートリンク上めいてすいすいと滑走できるのだ。
「戦闘員さんが沢山おられますが……このまま南蛮門へダッシュです。それにしても声がやかましいです。もしかすると、典韋さんに無理矢理ヒーローズアースから此方へ連れてこられたのでしょうか」
 恐らくただの掛け声なのだが、慈悲深い箒星はオブリビオンでさえ被害者の側面を考慮する。
 そんな戦闘員達は互いの両肩をがっしりと組んで、箒星へ一斉にタックルを仕掛けてゆく。
 だが箒星はそのタックルを左右に滑ってくるくるとスピンしながら華麗に回避したり、スライディングで敵の股下を潜り抜けるなどのトリッキーな方法でこれらをうまくやり須吾そてゆく。
 万が一直撃したとしても、箒星の毛並みがつるっつるなため、衝撃を受け流して素通りしてしまっていた。
「別に戦闘員達を倒す必要はありません。こうやってつるつるとタックルを避けていけば、ほら、典韋さんの目の前です」
 その言葉通り、箒星は地面を滑走しながら典韋へ向かって突っ込んでゆく。
 戦闘員達が役立たないと悟った典韋は、ユーベルコードで自身の肉体を鋼の如き筋肉で覆われた巨体へ変身してみせた。しかもこれに呼応するように、戦闘員達も数と身長が2倍になり、今までの負傷が回復してしまう。
「この典韋と異世界オブリビオン兵団の剛力があれば、猫一匹など握り潰してやろう!」
 典韋がその怪力を発揮せんと箒星の身体を掴みかかった。
 しかし、まるでウナギを掴んでいるかのようにつるつると体毛が滑り、箒星はまんまと典韋の手の中から滑り落ちてしまった。
 巨大化した戦闘員達も必死に箒星を捕まえようとするが、結果は典韋同様で誰も捕まえられない。
「無駄ですよ。今の私は誰も捕まえられません」
 オブリビオン側の攻撃が通用しないと確信した箒星は、すぐさま反撃に移った。
 細身の魔法剣の切っ先をペロッと舐め取ったのち、素早い連続刺突で典韋の鎧の隙間を何度も攻撃してみせる箒星。
 摩擦抵抗力が極限に低下したことで、空気抵抗はおろか典韋の強化された筋肉をも易々と貫き、内臓のいくつかをズタズタに傷付けてみせた。
「うぐっ!? おのれ、ちょこまかと!」
「なかなかに頑丈ですね。ですが、はやく骸の海でお休み下さいね」
 典韋はダメージを負うたびにユーベルコードで傷を癒すので、なかなか倒れてくれない。
 箒星は手早く打破して鎮魂曲で送り出したかったのだが、これでは決め手に掛けると判断。
 形成有利のまま、後詰の猟兵へトドメを任せたのだった。
「私はそろそろお暇しますが、早速、お次の方のお出ましのようです。少々お待ちを」
 天から飛来する白銀のキャバリアを見遣った箒星は、そのまま荒野をスイスイと滑って離脱してみせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
(天より飛来する機神)
そういや久しぶりに来るけど…大変な事になってるな
「敵の数も多いですね?それならテラ…あれがありますよ!」
あれだな!わかったぞ!

【戦闘知識】
敵陣の動きと陣形を分析

【属性攻撃】
機体に炎を付与

【空中機動・武器受け・オーラ防御・残像・第六感・見切り】
迅雷発動
高速で飛び回り敵の攻撃を残像を残しながら回避

【弾幕・貫通攻撃】
ガンドライド
ドリルビット展開
火炎弾とドリル攻撃で蹂躙

【二回攻撃・切断・早業・串刺し】
接近した敵は剣で切り刻み槍で串刺しに

倒しても回復する…それなら…一気に殲滅するだけだ!
ヘカテ!
「準備完了ですよテラ!」
【重量攻撃】
UC発動
戦略級重力波砲で一気に押しつぶす!!



 相棒の三界神機『ヘカテイア』に搭乗したテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が封神武侠界の上空へ転送されると、眼下の南蛮門の周辺には数万規模の戦闘員達でごった返していた。
「そういや封神武侠界には久しぶりに来たけど……真下が大変な事になってるな?」
『敵の数も相当多いですね? それならテラ……あれがありますよ!』
 コクピット内部の黒い子猫の3Dホログラムアバターが提案すると、テラはハッと何かを思い出したようだ。
「あれだな! わかったぞ!」
 テラはヘカテイアの機体を炎魔法で覆い尽くすと、自身が身に着けた雷光帯「迅雷」を発動させる。
 すると、ヘカテイアの機体が残像を幾つも空中に置き去りにしながら神速で飛翔してゆく。
 空を飛ぶ相手に、戦闘員達は地べたでスクラムを組んでタックルするしかできずに攻撃が空振りしてしまう。
 故に、典韋はユーベルコードで自身の筋力を強化して巨大化すると同時に、戦闘員達も身長と数を倍々にまして戦力を増やしてゆく。
「うわっ! 戦闘員達が巨大化したぞ!」
『慌てずに、落ち着いて回避しましょう、テラ!』
 典韋軍が巨大化したことで、今やヘカテイアの機体がフェアリーサイズに錯覚してしまうサイズ感だ。
 しかし、素早い身のこなしと機体に纏った炎魔法のおかげで、敵が直接ヘカテイアの機体を掴むことは難しかった。
 その間にテラはヘカテイアの武装を起動させる。
「ガンドライド……ドリルビット……展開! 火炎弾とドリル攻撃で蹂躙だ!」
 自律浮遊型三連装砲と二体一対の自律型掘削メカが戦場を縦横無尽に駆け巡り、巨大化した敵たちの死角からチクチクと攻め立ててみせる。
 そしてヘカテイアへ接近した戦闘員達は、巨大化させた星刃剣『グランディア』で何度も斬り伏せて典韋へ接近してゆく。
 しかし、典韋がユーベルコードを発動させて筋力強化を行うたびに、戦闘員達の負傷は癒えて更に数と身長が倍加してみせる。
「ちっ、何度倒しても筋肉達磨が強化バフと回復をするのか……それなら、一気に殲滅するだけだ! ヘカテ!」
『準備完了ですよ、テラ!』
 ヘカテイアは巨大化したオブリビオン軍団の頭上の手の届かない高度まで飛翔すると、上空で必殺のユーベルコードを発動するべく準備に入る。
「魔術回路リンク開始……ヘカテ、おれと魔力を合わせろ……!」
 ヘカテイアとテラの魔力を接続・同調することで、眼下の数十万を超える大師団へ、万物を圧壊消滅させる戦略級超重力波砲を発射!
「星さえ押し潰す星々の海の力……テラ・グラビティブラスト! 発射ぁ!!!」
 真っ黒な輝きを放つ球体が地上へ目掛けて撃ち出されると、着弾点が渦を巻いて周囲のオブリビオン軍団を超重力で引き込んでみせた。
 十数万の人数があっという間に地上の石ころめいた1点に圧縮・凝固され、途端にその場から消滅してしまったのだった。
「これで南蛮門を守る軍勢は片付いたな、ヘカテ!」
『いえ、まだここからが本番のようですよテラ……!』
 門番の軍勢を一掃したテラとヘカテは、肝心の南蛮門の中からナニカが押し寄せてくる気配をいち早く察知していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『『南蛮王』を撃退せよ』

POW   :    苛烈に攻め立て、南蛮王の軍勢を後退させる

SPD   :    超強大な魔獣の僅かな隙や弱点を突く

WIZ   :    計略で敵の動きを誘導する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 南蛮門を守る三国志武将オブリビオンが率いる軍団は殲滅できた。
 しかし、その南蛮門から、地鳴りを響かせて外へ飛び出してきた別の大軍勢が現れたのだ。

「オレの名は孟獲! 南蛮王・孟獲様だ!」

 突如、異形の魔獣が人語を操り、跳梁跋扈めいた他の魔物を引き連れて暴れはじめたではないか!
 猟兵達はすぐさま迎撃戦へ移行するも、先程の典韋軍よりも数段凄まじい勢いに、思わずたじろいでしまうだろう。

「諸葛孔明は七度オレ様を捕らえたが、どうやら無意味だったようだな! 久々の人界だ! 野郎ども、貪り尽くせ!」
「「GURRRRRRR!」」

 理性の欠片もない魔獣たちが好き勝手に周囲で暴れはじめてしまった!
 こうなったら、全て倒すのは厳しいだろう。
 せめて群れる魔獣を吹っ飛ばしながら、孟獲に猛攻撃を浴びせて退却できないものだろうか……!?

 こうして猟兵達の、不退転の第二戦目が幕を開けたのだった。
 ユーベルコードの高まりを感じるっ!
クィル・ルーダス
今度は魔獣の集団ですか
苦手とはいえ、これは克服の機会なのかもしれません
多少、別の戦い方をしてみますか

本来なら『貫き通すは杭撃皇女』で動き続けるしかないのですが、これに頼りすぎるのは…
…打撃の衝撃が感じられなくて燃えません、そう言う訳で別の手で行きましょう
とはいえ、他に使えそうな手は一つしかないのですが
左腕にシールドを張り、待ち構えます
相手の攻撃を"盾受け"し、"カウンター"で『爆杭撃』です
相手の後ろにも届くように爆発を広げ、広範囲を吹き飛ばすとしましょう
とはいえ|体力《寿命》を減らすほどではありません
ここはじっくりと腰を据えて戦いましょう

※協力・アドリブ歓迎



 クィル・ルーダス(杭撃皇女・f39666)は南蛮門から濁流めいて押し寄せてくる魔獣の群れに、思わず僅かに目元を細めてしまう。感情の起伏が少ない彼女にとって、顔を歪めるほどの事態が目の前で発生している証左だ。
「今度は魔獣の集団ですか。苦手とはいえ、これは克服の機会なのかもしれません。多少、別の戦い方をしてみますか」
 先程の『突き抜ける』戦術ではなく、別の方策を瞬時に逡巡したクィルは、すぐさま行動に移した。
(本来なら『|貫き通すは杭撃皇女《イナーシャルキャンセラー》』で動き続けるしかないのですが、これに頼りすぎるのは……打撃の衝撃が感じられなくて燃えません、そう言う訳で別の手で行きましょう)
 左腕にエネルギーシールド発生器で生成したサイキックシールドを展開、クィルは魔獣の大波濤を待ち構えた。
 これに南蛮王『孟獲』がせせら笑う。
「オレ様達をそのチンケな盾で塞き止めようってか? 出来っこねぇよ! そのまま踏み潰されちまいなァ!」
 地響きと共に巨大な体格を誇る魔獣の群れがサイキックシールドと激突した。
 この瞬間、孟獲と配下の魔獣達が突如、謎の爆発に巻き込まれて四方八方に吹っ飛ばされてしまったではないか。
「何ィ~っ!? オレ様が弾き飛ばされただとォッ?」
 何が起きたか分からぬまま、弾かれた孟獲は大きく後退してしまった。
 周囲の魔獣もまるで、グレネードかナパームを撃ち込まれたかのように肉体が爆発四散して多くが死に絶えてしまっている。
 クィルは一体、何を行ったのか?
 爆発後の土煙が晴れると、その正体が明らかになった。
「|爆《バースト》……|杭撃《バンカー》ッ! 上手くいきましたね……!』
 ルーダス式|杭撃機《パイルバンカー》・改を身構えたクィルのユーベルコードが、謎の大爆発の正体であった。
 ユーベルコード『|爆杭撃《バーストバンカー》』は、サイキックエナジーを込めたパイルバンカーから放たれれた一撃が、敵内部及び地形を爆発炎上させる強力な必殺技だ。この爆発は指向性……つまり爆風・爆発の向きを任意にクィルが決定でき、これにより押し寄せた魔獣の大群が一気に消し飛んだ上に孟獲も南蛮門の元まで弾き返されてしまったのだ。
「この程度ですか。ならば寿命……体力を削って威力と効果範囲を拡大するまでもありません。さあ、南蛮王。何度でも掛かってくるといいでしょう。しかし、あなたは決して私より前へ進むことはできません。あなたが音を上げるまで、じっくりと腰を据えましょうか」
 左手にサイキックシールド、右手にパイルバンカーを身構えるクィル。
「どうしましたか? 此方は準備万端です。いつでもどうぞ」
「くっ……!」
 孟獲は歯噛みしながら、南蛮門の元から動けなくなる。
 たった独りの猟兵が、孟獲にとっては万里の長城よりも超えられぬ堅牢な城壁めいた障害として立ちはだかっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

筒石・トオル(サポート)
「邪魔をしないでくれるかな」
「油断大敵ってね」
「ここは任せて」
正面切って戦うよりも、敵の動きを封じたり、属性防御を固めて盾や囮となったり、味方が倒し切れなかった敵にトドメを刺して確実に倒すなど、味方の安全性を高めるように動く。
ユーベルコード使用はお任せ。
使用しない場合は、熱線銃での援護射撃を主に行う。
人見知りではあるが人嫌いではないし、味方が傷付くのは凄く嫌。
戦うのも本当は好きではないが、誰かを守る為には戦う。
もふもふに弱い。敵がもふもふだと気が緩みがちになるが、仕事はきちんと行う……ホントだよ?



 筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)はサポーターとして、南蛮門から溢れ出す魔獣の群れを抑え込むべく出撃した。
「なるほど、僕の役割は他の猟兵達が取りこぼした魔獣の群れを押し返せばいいんだね。任せて。誰かを守るためなら、僕は必ずやり遂げてみせる」
 筒石は眼鏡をはずし、跳梁跋扈する巨大な魔獣の群れをその双眸で見詰めた。
「金が出るか黒が出るか……その身をもって確かめるといい」
 この瞬間、ユーベルコード『双つの反する瞳』が発動する。出てきたのは、金の瞳だ。
「これより半径141m以内は、お前達を滅する光の領域だ。この先には行かせないよ」
 筒石を中心に、黄金の輝きが領域となって大地を塗り替える。
 その上に立つ魔獣達は、輝きに呑まれて蒸発するように次々と存在が消失していった。
 魔獣の進路上でユーベルコードを発動したことで、筒石を排除しようとする魔獣は自ずとダメージを受け、領域の脱出はおろか筒石を排除する前に肉体と精神がこの世界から掻き消されてしまうのだ。
 そんな絶対消滅領域を展開中の筒石だが、油断すると魔獣達に紛れる毛量豊かなモフモフ魔獣に気を盗られそうになってしまう。
「い、いけない。時々群れの中に紛れているアフガンハウンドみたいに優雅なモフモフに、僕の目が行ってしまいがちだ。駄目だ、集中しないと。任された仕事はきちんとこなさなくては……」
 圧倒的な攻撃力を誇る傍らで、筒石は自身のモフモフ撫でたい欲と葛藤するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

デイジー・クゼ
【シーアクオンズ】
この世界の妲己ちゃんが善人やったと
聞いたのには驚いたニャんけど、その子を悪墜ちさせようと目論んでた奴の企み、そう易々と叶えさせはしニャいんよ!

[SPD]
【早業】UC発動でその場で
義妹のルインクちゃんのロードエンデを【早業&マシン改造&メカニック】で範囲攻撃と火力を中心に高速改造

この機体作ったのもわたしニャから、コレは知り尽くしてるニャんよ

わたしも《ゼージャッテン・キャリバー》を【操縦&運転】し【空中戦】駆け
攻撃を【第六感】で【見切り】回避しつつルインクちゃんのサポートに《アナゴビームキャノン》で【エネルギー弾&弾幕&誘導弾】を【範囲攻撃】するニャんよ

[アドリブ絡み連携大歓迎]


ルインク・クゼ
【シーアクオンズ】
そう言えば、韓信は予兆で以前、妲己ちゃんに何か企んどったなぁ……封人台も妲己ちゃんが望むとは到底思えないんよ

先ずは、ここ切り抜けなね

[SPD]
お義姉ちゃん(デイジー)に改造して貰った《ロードエンデ》に【早業】UC発動in《ヒナスミ》ちゃんっ!

ヒナスミちゃんやお義姉ちゃんと【集団戦術&団体行動】《ロードエンデinヒナスミ》ちゃんに《オクトインク・ビームバズーカ》と【砲撃&弾幕&レーザー射撃&一斉発射】を【動物使い&操縦】指示

わたしも《全遠距離武装》で【毒使い&マヒ攻撃&砲撃&弾幕&レーザー射撃&一斉発射】で一点集中から【範囲攻撃】で奥に追いやるんよっ!

[アドリブ絡み連携大歓迎]



 デイジー・クゼ(シーアクオン弐號と書いてニャゴウ・f27662)はルインク・クゼ(蛸蜘蛛のシーアクオン参號・f35911)と共に南蛮門へ駆け付けた。
「この世界の妲己ちゃんが善人やったと聞いたのには驚いたニャんけど、その子を悪墜ちさせようと目論んでた奴の企み、そう易々と叶えさせはしニャいんよ!」
「せやね、お義姉ちゃん。そう言えば、韓信は予兆で以前、妲己ちゃんに何か企んどったなぁ……封人台も妲己ちゃんが望むとは到底思えないんよ。先ずは、ここ切り抜けなね」
 ルインクは封神武侠界の戦争で印象深い依頼に関わった。
 故に個人的な理由からルインクは途中参加し、彼女に付き添うべく久瀬家の長女としてデイジーも同行している。
 そしてデイジーはメカニック担当でもある。
 ルインクが乗り込む真蛸型クロムキャバリア『ロードエンデ』を設計から手掛けて作り上げた人物こそ、デイジーその人なのだ。
「この機体作ったのもわたしニャから、コレは知り尽くしてるニャんよ。待ってて、わたしがご当地ヒーロー協会お抱えの科学者ニャんは、伊達やニャいんやって事を……この場で見せるんよっ!」
 ユーベルコード『ハイスピード・オーバーメカニック』を発動させると、ロードエンデをその場で魔改造してゆくデイジー。
 あっという間に範囲攻撃に特化したカスタムを完了させた。
「ルインクちゃん、やっちゃっていいんよ!」
「ありがとね、お義姉ちゃん。それじゃ……|魂装《ボセッション》……ロードエンデッ!」
 ルインクの相棒の空飛ぶ真蛸ヒナスミの体が透き通って幽体化してゆく。
 そのままヒナスミはロードエンデに憑依すると、なんとルインクの操縦を必要とせずに動き始めたではないか。
「ヒナスミちゃん、そのまま搭載武装で魔獣達を蹴散らすんよ!」
『ぷっぷー!』
 ロードエンデに憑依したヒナスミは、オクトインク・ビームバズーカを担いで魔獣の群れへ連射し始めた。
 幾重の光線が魔獣の群れを貫き、孟獲までの道筋を徐々に指し示してゆく。
 次に切り込んだのはデイジーが乗り込んだ武装バイク『ゼーシャッテン・キャリバー』だ。
「ゼーシャッテン・キャリバー、テイクオフ!ニャんよ。空中から狙い撃てばニャンサイドゲーム確定ニャんよ」
 アナゴビームキャノンで空爆を開始。明石のご当地パワーが異世界の魔獣達を炭火焼きめいてこんがり焼き上げてみせた。
 そして孟獲までの道程が僅かに通った次の瞬間、ルインク自身が真っ赤な鎧装のスラスターを噴射して、一気に前へ踏み込んでいく。
「そこだあああぁぁっ!」
 彼女が持ち得るあらゆる砲撃の数々を、孟獲に接近しながら全弾発射してゆく。
 道を塞ぐ魔獣は木っ端微塵となり、針の孔程度だった孟獲への道筋は大火力で強引にこじ開けられた。
「グワーッ!!」
 地鳴りがするほどの大爆発!
 至近距離からこれに巻き込まれた孟獲は、再び前線から南蛮門まで吹っ飛ばしてしまった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

徳川・家光(サポート)
 冒険においては、基本的に「羅刹大伽藍」による力仕事か、名馬「火産霊丸」を召喚し、騎乗技能を駆使した早駆けを利用したスピード勝負を得意としています。
 また、冒険では「鎚曇斬剣」をよく使います。頑丈で折れにくいので、鉈や斧、岩盤に打ち込むくさびの代わりに重宝しています。
 他には「念動力」技能で離れた場所の物体を動かして驚かせたり、ロープを浮遊させて対岸にくくりつけたりできます。

 嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!



「あれが南蛮門から溢れ出た南蛮王の軍勢ですか。なんて禍々しい殺気を放っているのでしょうか」
 徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)は単騎で封神武侠界の危機に駆けつけると、地平線まで覆い尽くしているのではないかと思えるほどの膨大な魔獣の群れを前に、鎚曇斬剣(ツチグモギリノツルギ)の柄を強く握りしめた。
「この軍勢の中、敵将孟獲を押し込まなくてはなりません。でしたら、こちらは機動力が必要ですね。頼みましたよ、火産霊丸?」
 傍らに控える愛馬が|嘶《いなな》く。
 家光は燃え盛るような体毛と真っ赤なオーラを纏う白馬に跨ると、|鐙《あぶみ》を履いて馬の腹を蹴った。
「ハッ!」
 片手で手綱を握り、器用に魔獣の群れの合間を縫うように騎乗突撃を開始する家光。
 これに波濤の如く幾重にも折り重なって飛び掛かる魔獣の群れ。
 しかし、家光はもう片方の手に握られた神剣を何度も振るえば、飛び掛かってくる魔獣の骨肉をいとも容易く斬り捨ててみせた。
 だとしても、流石に多勢に無勢。魔獣単体の戦力はどうにでも出来るが、恐らく万に達する軍勢を斬り伏せ続けていては、いつまでたっても孟獲に到達できない事は明白だった。
「でしたら、大伽藍にて、お相手しましょう」
 家光はユーベルコードを発動させ、持参していた羅刹伽藍手と共に、倒した魔獣が身に纏っていた甲冑の数々と合体してゆく。周囲の無機物も取り込んでゆけば、家光は自身の身長の2倍の『羅刹大伽藍』ロボに変身した。
 ただし、今回の羅刹大伽藍は一味違う。
「今の僕は火産霊丸と人馬一体です。つまり火産霊丸も羅刹大伽藍を纏ってパワーアップです!」
 なんと、家光が騎乗している愛馬もロボに変形することで、家光の羅刹大伽藍はケンタウロス・スペシャルエディションとして顕現。これにより体高5mの下半身がロボ馬モードになった家光が戦場を土煙を上げながらダイナミックかつアグレッシブに駆け回ることが可能になったのだ。
「有象無象は道を開けよ! この家光、敵将孟獲との一騎打ちを所望する! 孟獲よ、汝の返答や如何に?」
 鎚曇斬剣を右へ左へ振り回し、ロボ馬脚で魔獣の群れを文字通り蹴散らしてゆく家光が叫ぶ。
 まさに無双。面白かったくらいに魔獣の群れが空中を舞ってゆく。
 対して孟獲は目を血走らせてニタリと笑みを浮かべていた。
「面白れぇ、勝負だ!」
 南蛮王の孟獲が両手を広げて身構えた。
「さあ、受け止めてやるから来いよ!」
「あいわかった! ではいざ、尋常に……勝負!」
 家光は鎚曇斬剣を下段に構えたまま全速力で孟獲へ飛び込んでいった。
 そのまま孟獲と正面衝突!
「ぬおおおおっ!」
 孟獲、全身の筋肉でこれを受け止める! 凄まじい膂力、全身の血管が浮き出るほどパワー!
 だが今の家光の下半身は火産霊丸と一体化している事を忘れてはならない。
 ロボの馬脚が炎のオーラに包まれた瞬間、先程よりも何百倍もの馬力で孟獲を押し返してゆく。
 更に家光が手にしている鎚曇斬剣の切っ先を孟獲の脇腹に刺し込んで駄目押し。
 踏ん張りが利かなくなった孟獲は、そのままずるずると後退してしまい、遂には家光の突進に堪え切れずに吹っ飛ばされてしまった。
「グワアアァァァーッ! チクショーッ!!」
「よし! 競り勝てました! あとは周囲の魔獣を討伐してゆきましょう!」
 家光はパカラパカラッと戦場を神速で駆け回ってゆき、無尽蔵の数を誇る魔獣の群れを木の葉めいて次々と天空へ巻き上げてみせるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

カシム・ディーン
機神搭乗
「ご主人サマ!南蛮王が来たよ☆」
孟獲…確か諸葛孔明に七回捕まったけど逃がしてもらって最後に帰順を誓ったんじゃねーか?(鶏でもわかる中国偉人を読み
「オブビリオン化で歪んじゃったのかな?」
全部ぶっ潰しもありだが孟獲ぶん殴れば追い払えるか…ちと数が多いが…

突如UC爾雷彌参上発動!
(例のBGMが聞こえてきそうな巨神登場!
「はははははは!猟兵の窮地にワシは在り!爾雷彌見参!」
(ジライヤ=サンについてはノーマッドMSの「蘇る伝説」参照
まぢかよ…なんか経験値や資金奪われそうなんだがっ!?
「ドーモ=モウカクサン。ジライヤ、です」

【情報収集・視力・戦闘知識】
ええいちゃんと手伝えよ!
敵軍の陣形と動き
孟獲への突破ルート把握
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で熱源隠蔽
【空中戦・念動力・弾幕】
UC発動
超絶速度で飛び回り念動光弾で魔獣共を吹っ飛ばし忍者にも援護射撃

【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
鎌剣による超連続斬撃を叩き込み武装や金目の物は根こそぎ強奪!
オタッシャしやがれ!



 界導神機『メルクリウス』に乗り込んだカシムが南蛮王の軍勢を上空から俯瞰する。
『ご主人サマ! 南蛮王が来たよ☆ 孟獲だよ☆ 一人称がオデのおぢさんだよ☆』
「流石にそれはゲームに影響されすぎだろ……つか孟獲って……確か、諸葛孔明に七回捕まったけど七回逃がしてもらって……その懐の広さに心打たれて最後には蜀へ帰順を誓ったんじゃねーか? ほれ、この『鶏でもわかる中国偉人』に書いてあるぞ? 民明書房刊!」
 カシムはコクピット内部でころころ転がる3D雄鶏ホログラムに該当ページを見せ付けた。
『ほんとだね? もしかしてオブリビオン化して歪んじゃったかな?』
「それは知らねーけど、そもそも此処の世界がアース系の古代中国史とちげーって事じゃねーの? まぁ……全部ぶっ潰しもありだが孟獲ぶん殴れば追い払えるが……ちと数が多いか……?」
 カシムとメルクリウスは、過去にも万を超える敵軍勢を単騎で殲滅した事もある。
 だがその時は大抵、オブリビオンの首魁との戦闘であったため全力を懸けて戦っていたことが大前提になってくる。
 今回の場合は後ろに韓信との決戦が控えているため、ここで余力を残さないと十全に戦えなくなる恐れが高かった。
 どうするべきか南蛮王の軍勢の頭上遥か高見で逡巡するカシム。
 すると、その更に上空が黄金に輝き始めたではないか。
「な、なんだ!?」
『見て! ご主人サマ、あれって!』
 メルシーは黄金の輝きを放ちながら顕現する存在に見覚えがあった。
 それは……。

『はははははは! 猟兵の窮地にワシは在り! 爾雷彌、ここに見参!』

 空中で腕組み仁王立ち顕現、しかも黄金の輝きを放つ老獪な巨神に、南蛮軍は思わず目元を遮ってしまう。
「うおっ眩しい!」
 孟獲も例外ではなく、あまりの眩さに両手でその輝きを遮ってみせた。
 対してカシムとメルシー(アバター)は目が飛び出そうなほど驚いてしまう。
「げぇッ! ナンデ!? 爾雷彌=サン、ナンデ!?」
『というかグリモアなしに界渡り出来るの、神機以外の巨神もできちゃうんだ!?』
「つーかさっきからなんだこのBGMは!? なんか経験値や資金が奪われそうなんだがっ!?」
『メルシーはね? このBGMを聞くと無断で鉄道会社の物件を売り払ったり、多額の借金を勝手に作ってくる白塗りのアレを連想したぞ☆』
 どちらにせよ、完全にお呼びではない存在であった。
 そんな事とは露知らず、巨神『爾雷彌』は奥ゆかしく合掌した後、その巨体を直角オジギしてアイサツをした。
『ドーモ、孟獲=サン。爾雷彌です』
「殺せえええええええええええええええっ! 死ねえええええええええええええええっ!」
 だが孟獲は魔獣の群れに投石と矢で上空を攻撃するよう号令を下した。
 なんたるスゴイシツレイ行為!
 これに爾雷彌も怒り心頭!
『ヌゥーッ! 神聖なアイサツを穢すとはフトトギ・センバン! イヤーッ!』
 爾雷彌は何処からかともなくハイパー・ヒュージスリケンを召喚すると、烈風を巻き起こしながら甲高い風切り音と共に眼下の南蛮軍へシュート!
 まるで地獄の亡者の泣き声めいた風切り音を刃が奏でれば、圧倒的な金属質量のパワーと斬撃が魔獣の群れをすれ違いざまにネギトロ死体へ変えてゆくのだ。
『まだだ! いでよ我が下僕! 忍機獣|頑魔《ガンマー》!』
 爾雷彌がマキモノを咥えて手元で印を結ぶと、何処からともなくガマガエル型ロボが大量発生!
「「ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ!」」
 あっという間に大地をガマガエル型ロボが埋め尽くし、魔獣の群れを駆逐し始めた出ないか。
『カシム殿! さあ、今のうちですぞ!』
「あ、ああ! 助かった! 無茶苦茶すぎるな……!」
 カシムは正直、アイツ一人でもう事足りるんじゃね?と思ったが、それでも孟獲を叩く仕事だけはこの手で完遂させるべくユーベルコードを発動させる。
「加速装置起動……メルクリウス……お前の力を見せてみろ!」
 次の瞬間、メルクリウスの機体がマッハ44.1の超音速で戦場を飛翔する。
 その機体は光学迷彩魔術で青空に溶け込むと、魔砲カドゥケウスで念動光弾の絨毯爆撃を開始!
 予測できない爆破地点に魔獣の群れは右往左往するばかり。
 孟獲も何が起きているのか理解できず、襲ってくるガマガエル型ロボを怪力で投げ返すのが精いっぱいだ。
「メルシー、今だ! 孟獲へ突っ込め!」
『ぶった斬っちゃえ☆』
 メルクリウスの機体が孟獲とすれ違うと、マッハ44.1から繰り出されたビーム大鎌剣ハルペーの超音速斬撃を浴びて孟獲の身体から血飛沫が噴き上がった。
「アババババーッ!」
「どうだ、ざまーみろ! そのままオタッシャしやがれ!」
 勝ち誇ったカシムは、血塗れになって膝を付く孟獲を見て、コクピット内部でガッツポーズをした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
魔獣さん達の好きにはさせません
早々にお帰りいただきましょう

竪琴で勇壮な曲を演奏します

曲に合わせた華麗なステップやターンで回避しながら
具現化した🎶で魔獣さん達を吹き飛ばして
魔獣さん同士でゴッツンコさせたり
門の奥へとへ押し返します

戦場に演奏が響き渡ると共に🎶も拡がり
広範囲の魔獣さん達を吹き飛ばします

こんな風にあしらっていけば
理性がない魔獣さん達ですから
怯えて攻撃を躊躇ったり
孟獲さんの目を盗んで
尻尾を丸めて
門の奥へと逃げ帰ろうとするのではないでしょうか

今度は孟獲さんです

吹き飛ばしても
また向かってくるでしょうが
その度に吹き飛ばします

何度も何度も何度も何度も吹き飛ばして
門の奥へと押し返します
もちろん倒せそうなら🎶の連撃で海へと導きます

演奏を鎮魂として続けながら
ボス戦に向けて気持ちを高めて行きます
さあいよいよですね



 南蛮軍もあと一息で押し返せそうだ。
 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は一気に形勢を優位に傾けるべく、懐中時計を魔導蒸気機構で竪琴を身構える。
「魔獣さん達の好きにはさせません。早々にお帰りいただきましょう」
 奏でるはユーベルコード、勇壮な旋律は『喝采のファンファーレ』。
「さあ、行きましょう!」
 行軍曲を奏でながら、箒星はステップを踏んで踊り出す。
 弦を爪弾くたびに魔力で具現化した光の五線譜が魔獣の群れを1460mごとに吹っ飛ばしてゆく。
「理性がない魔獣さんの群れは、未知の力に恐れをなして逃げてゆくと思ってましたが、なるほど、あくまでも私を嚙み殺すまで止まらないのですね。ならば直接、南蛮門の中へシュートしてしまいましょう」
 箒星はより一層強く弦を掻き鳴らし、五線譜の大きさと強さを増してみせた。
 すると投網のように光の五線譜が戦場一面に広がり、万を超える群れが一斉に南蛮門の中へ押し込まれるように吹っ飛んでいったではないか。
 これに孟獲は何が起きたのか理解できずに右往左往する。
「な、なんだぁ!? オレ様の配下が吹き飛んじまった!」
「次は孟獲さんです。南蛮門の中へお帰り頂きますよ」
 すぅ、と箒星は深呼吸をすると、指使いの速度をもう一段階ギアを入れる。
「これが……マシンガンアルペジオ奏法です!」
 凄まじい速度で奏でられる連符の弾丸が孟獲の身体を徐々に後ろへ退かせてゆく。
「ぐ、ぬぬぬぅぅーっ!」
 孟獲も前へ進もうと踏ん張るが、爆音が物質化してぶつかってくるような超連撃になす術がない。
 遂には身体のバランスを崩して仰け反ったが最後、連弾符の弾幕に押し流されて南蛮門の奥へ孟獲は吹っ飛ばされてしまうのだった。
「ふう、これで一件落着です。いえ、まだ韓信さんがいましたね。さあ、韓信さんはどちらにいるでしょうか?」
 箒星は南蛮門へ押し込まれた軍勢の安寧を祈りながら演奏を続けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『韓信大将軍』

POW   :    楽浪郡勇士集結
レベル×1体の【神器で武装した楽浪郡の勇士(異世界人)】を召喚する。[神器で武装した楽浪郡の勇士(異世界人)]は【他世界】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    南蛮魔獣集結
自身の【召喚した、南蛮界の魔獣の軍勢】に【背水の陣】を宿し、攻撃力と吹き飛ばし力を最大9倍まで強化する(敗北や死の危機に比例する)。
WIZ   :    三国武将集結
【偉大なる三国時代の武将達】の霊を召喚する。これは【生前に得意とした武器】や【韓信大将軍に与えられた『神器』】で攻撃する能力を持つ。

イラスト:瑞木いとせ

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 南蛮王の軍勢は、猟兵達の奮戦のおかげでどうにか南蛮門の中へ押し込むことが出来た。
 そこへ押し寄せてきたのは、遂に登場した『韓信大将軍』の大軍勢であった。
「まさか南蛮王の軍勢を押し退けてしまうとはな……だが、私はそう簡単にやられはしないぞ? 私が倒れたとしても、南蛮門を介して『封人台』を他世界へ送り込むことが出来れば此方の勝ちなのだ!」
 韓信が率いているのは『僵尸兵士』。
 自我なき屈強な戦士達が猟兵達を襲う。

 POW:僵尸兵器
『【生前に愛用していた武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる』

 SPD:僵尸鏡体
『【硬質化した肉体】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、硬質化した肉体から何度でも発動できる』

 WIZ:僵尸連携陣
『敵より【仲間の数が多い】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる』

 そこへ韓信のユーベルコーも加われば、まさにその武威は天下無双にして国士無双。
 果たして猟兵達は、世界の悪意を食い止めることが出来るだろうか?
カシム・ディーン
竜眼号搭乗
「ご主人サマー♥来たよ…ついにこの時がきたよ♥」
く…言った以上仕方ねー!

あ、爾雷彌=サンは継続中
「ドーモ、韓信=サン。爾雷彌です。」
基本自由に戦ってもらう

そして…絶望と惨劇のUC発動
「「ドーモ、メルシー=です。」」

【情報収集・視力・戦闘知識】
敵の陣形と動きと韓信の狙いと突破ルートを看破
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を竜眼号と護衛幼女軍団と忍者に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で音や匂いを隠蔽

10師団
竜眼号護衛

残り
【念動力・空中戦・弾幕・スナイパー・空中戦】
飛び回りながら念動光弾による絨毯爆撃
カエルロボと一緒に大暴れ
「「ヒャッハー☆三国武将食べ放題だー♥」」
とても酷い事をする
「青少年の健全が危ういのでは…!?」

【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
鎌剣による連続斬撃で切り刻み武装強奪
「神器や珍しい武器取り放題だー☆」

僵尸は攻撃するときは息の根を止めるまで攻撃し続ける
(万が一コピーされたら危ないからね!

そして韓信には
とても…とても酷い事をする
「背水だぞ☆」
「よく見ればイケメンだぞ☆」


フィア・フルミネ
韓信、発見。うん。助太刀する。私は持久力のない無名の魂人だから、元凶と戦わせてもらう。向こうはそのつもりはないみたいだけど。屈強な兵士の軍団は見るからに厄介ね。さて

捨て鉢の勝負なら負けはしない。私は、彼を倒す未来を掴んでみせる。使うユーベルコードは《万雷》。私は明らかに地頭でも地力でも、物量でも劣っている。下手な手は打ったところでかえって逆効果になってしまうと思う。使える命は使って、何をするかわからない状態であれば向こうも策を練りようがないと思うから

隙を見つけて渾身の「何か」を繰り出す。有効打が出ることを信じている。私は私の使い方をよく知っているつもりだから。
約束した。もう捨て鉢にはならないから。



 竜眼号に乗り込んでいるカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は、相棒のメルシーから期待の眼差しを向けられていた。
「ご主人サマー♥ 来たよ……ついにこの時がきたよ♥」
「く……っ! 言った以上は仕方ねー! ほら魔力持ってけ!」
「「やったーっ☆」」
「ってここで増えるんじゃねー! グワーッ!」
 急激な魔力吸引の影響で、カシムは途端にしおしおに萎びてしまうのだった。
 そのまま幼女メルシー軍団は艦外へ緊急発進してゆき、外で既に韓信の部隊と交戦していた巨神『爾雷彌』へニンジャのアイサツを交わした。
「「ドーモ、爾雷彌=サン。メルクリウスです」」
「ドーモ、メルクリウスの皆さん。爾雷彌です」
 お互いに奥ゆかしい直角オジギ。そこにはゼンが体現されていた。
 こうして幼女メルシー軍団は光学迷彩魔術で戦場の景色に溶け込んでゆく。
 爾雷彌も大量の幼女メルシー軍団に覆われる事で身を隠し、動揺に飛行戦艦『竜眼号』も10師団分の幼女メルシー軍団の肉の盾によって空と同色に染まって姿をくらませた。
 これに韓信は思わず目を疑った。
「なんだと? 我が軍に匹敵する戦力数が忽然と消えただと?」
 用心深い韓信は、ここでユーベルコードを発動させて守りを固める事にした。
「出でよ、典韋軍! 今再び蘇り、我が軍門に下れ!」
 すると、南蛮門から一度倒したはずの典韋軍が再び戦場へ舞い戻ってきたではないか。
「雄嗚嗚嗚嗚オオオォォーッ!」
 典韋の凄まじい咆哮が戦場の空気をビリビリと震わせる。
 そして掲げる戦旗が配下をなどでも復活させ、結束を強めさせて自軍を強化してゆく。
 これに韓信が満足げに高笑いを放った。
「ははははは! これで我が軍は盤石だ! 姿を隠してないで、何処からでも掛かってくるといいだろう! この万、いや億に匹敵する戦力を突破できるものなら、突破してみるがいい!」
 韓信は戦上手であり、確かにこの兵士の数であれば大抵の戦争は負け知らずのはずだ。
 だが、それは一般人との戦いでのことだ。
 埒外の生命体である猟兵にとって、戦場の常識など通用しないのだ。
 その証明が、間もなく行われる――!

「「ひゃっは~☆ 敵を斬り刻み放題だ~☆」」
 姿を隠した幼女メルシー軍団約2000万人は、関心の挑発に取る形で敵陣形の『一点突破』を開始したのだ。
「どんなに戦力を集めても~?」
「姿が見えない相手に一点を穿たれたら対応できないぞ☆」
「ジライヤ=サンもがんばれ❤ がんばれ❤」
 敵の布陣の西側から、2000万人の幼女メルシー軍団が一塊になって空爆を開始!
 空中から魔砲カドゥケウスで地上を念動光弾で絨毯爆撃をすれば、密集形態が仇となってキョンシー部隊と典韋軍は面白いくらいに延焼してゆく。
「し、鎮まれ! 態勢を立て直すのだ! グワーッ!」
 韓信が自軍の混乱を収拾付けようとするも、爆撃で切り拓かれた道から幼女メルシー軍団が白兵戦を仕掛けてきたのだ。
 ビーム大鎌剣ハルペーで四方八方から滅多切りに斬り刻まれる韓信は、必死に剣を振るって抵抗してみせた。

 一方、その頃。
 魂人のフィア・フルミネ(|麻痿悲鳴《まいひめ》・f37659)も偶然、カシムと同じタイミングで攻勢に出ていた。
「小さいメル達が暴れてる……そして韓信、発見」
 視界の果てに無我夢中で剣を振り乱す関心の姿を目視したフィア、その耳元に幼女メルシーのひとりが囁いた。
「フィアちゃんはっけーん☆ 援軍に駆けつけてくれたの?」
 これにフィアはこくりと頷いた。
「うん。助太刀する。私は持久力のない無名の魂人だから、元凶と戦わせてもらう。向こうはそのつもりはないみたいだけど。屈強な兵士の軍団は見るからに厄介ね。さて」
 魂人の強みとして、代償こそ伴うものの不死身に近い存在であることが挙げられる。
「捨て鉢勝負なら負けない。私は、彼を倒す未来を掴んでみせる」
 そう呟くと、フィアは新たなユーベルコード『万雷』を発動させた。
「いたい……たたかいたい」
 彼女の発電機能が、疑似的にこの戦況で最も有利に働くユーベルコード効果を再現してみせる。
(私は明らかに地頭でも地力でも、物量でも劣っている。下手な手は打ったところでかえって逆効果になってしまうと思う。使える命は使って、何をするかわからない状態であれば向こうも策を練りようがないと思うから。私は私の使い方をよく知っているつもりだから)
 いわば完全にランダムな効果を持つこのユーベルコードならば、間違いなく韓信の虚を突いて大打撃を与えられると、フィアは確信したのだ。
 その確信は現実となって具現化する。
「うっひょ~☆ フィアちゃんの魔力がメルシー達に流れてくるぞ☆」
「これって、もしかするともしかするよ!」
「うぇ~い☆ メルシー、バイバインの術だぞ☆」
 途端、フィアの全身の力が抜けて、その場にへたり込んでしまう。
 その代わり、何故か彼女の電流がメルシーに流れ込んだ瞬間、幼女メルシー軍団の数が2倍に膨れ上がったではないか。
 この光景を見ていたカシムが竜眼号から命令を下した。
「おい、今すぐフィアを此処へ運んで避難させろ! フィアは今……僕の地獄のユーベルコード……幼女メルシー軍団を発動させたんだ!」
「「な、なんだってー!?」」
 まさかこの場で有効なユーベルコードが幼女祭りユーベルコードだとは、カシムも勘付いてはいたがフィアが発動する事になろうとは思わなかった。
 このユーベルコードは物量で押し切る反面、発動者が少しでも負傷すると効果が消えてしまうのだ。
 故にカシムは幼女祭りを開催する時は飛空戦艦の中に引きこもっているのであった。
「カシム……びっくりした」
 幼女メルシー軍団に担がれてフィアが呆然としながら艦内へ運ばれてきた。
 そこへカシムがよろよろしながら駆け寄る。
「フィア! 大丈夫ですか? 持久力がないのに発動させてしまったみたいで申し訳ないです。具合が悪くなってませんか?」
 実際、カシムも魔力を大量に笑止し続けている状態なので安静に寝ていたいのが本音だ。
 だが恋人が自分と同じ苦しみを味わっていると知ると、居ても立ってもいられない。
 当のフィア本人は、力なく笑みを浮かべてみせている。
「大丈夫。約束、したから。もう捨て鉢にならないって。むしろメル達が私の電気を上手にセーブしながら戦ってくれてる」
「そうだぞ☆ ご主人サマはともかく、フィアちゃんには荷が重いぞ
「省エネ幼女メルシー軍団だぞ☆」
 どうやらメルシー側で魔力の消費量を抑えられるようだ。
 ……む? という事は毎回このユーベルコードを発動する際にカシムの魔力を吸い尽くす意味とは?
 カシムは訝しんだ。
「でもこれで約5000万人の数の暴力が実現したぞ☆ アース系日本国民の半分だぞ☆」
「そういう事で、韓信の穴という穴をイイ感じにヤッてくるね❤」
 幼女メルシー軍団は、そう言い残して地上の韓信達を前から後ろから武器で掘削していった。
「アッーーーーーーー!」
『なんでわしまでンアーッ!』
 戦場に韓信と爾雷彌の悲鳴が轟けば、竜眼号の中でその一部始終を拝見していたカシムとフィアが思わず合掌してしまった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

さぁて、とうとう本命がおいでなすったか。
相手にとって不足はねぇ、テメェの陣形なんざ軽くひねりつぶしてやるよ!
その為に魔獣共の相手をしないで戦場を駆け巡ってたんだ、細工は流々仕上げを御覧じろってなぁ!

最後のポイント数か所を仕掛ければ全部お膳立てが整うはずさ。
カブに『騎乗』し、キョンシー共の大軍を『衝撃波』の『範囲攻撃』で吹き飛ばしながら重力特異点をセット。
韓信の本陣へ切り込むんじゃなく、本陣をぐるっと取り囲むように回って最後に発動承認さ!
南蛮門、キョンシー軍団、呼び出した武将達、そして韓信!
みんな諸々まとめて、【波導断骸渦】の中に飲み込まれちまえ!


テラ・ウィンディア
共闘希望
機神搭乗
ちょいと出遅れちまったなヘカテ
「忌々しいですが巻き返しますよテラ!」
【戦闘知識】
敵の陣形と能力の把握
韓信への突破口を分析
…テラ・グラビティブラストはコピーされる恐れがあるのか

それならヘカテ…これでいくぞ!
「あれですね!」
UC発動
【属性攻撃・砲撃・弾幕・属性攻撃】
まずは…全機発射!
高熱熱線と重力波砲による斉射!
一気に焼き払い押しつぶす
【見切り・第六感・空中戦・残像・武器受け・オーラ防御】
全機突撃
高速で飛び回り敵の攻撃は残像を残して回避
避けきれないのは剣や槍で受け止めオーラでダメージ軽減
【二回攻撃・早業・串刺し】
剣による連続斬撃から槍による串刺し
韓信ごと切り刻み破壊し尽くすぞ!



 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は時が満ちたとばかりに、関心の軍勢の前に単身で姿を現した。
「さぁて、とうとう本命がおいでなすったか。相手にとって不足はねぇ、テメェの陣形なんざ軽くひねりつぶしてやるよ! その為に魔獣共の相手をしないで戦場を駆け巡ってたんだ、細工は流々仕上げを御覧じろってなぁ!」
 あとは残り数か所、数宮は『細工』を行えばユーベルコードを発動できる。
 そのためには愛用の宇宙カブで戦場を駆け巡らなければならないのだが……。
「おいおい、奴さん、いつの間にか典韋軍を呼び出してるのかい!? 想像以上に敵の数が多いが……やるきゃねぇ!」
 南蛮門から一度倒したはずの典韋軍を呼びもどした韓信の軍勢は、今や数千もの超大軍を誇る。
 サイキックエナジーを纏って仕掛けのポイントを巡る算段であったが、道中の轢き逃げ作戦も典韋の掲げる軍旗で強化されたキョンシー軍団をどこまで振り切れるか未知数である。
 瞬時に敵中突破か迂回するかを迫られる数宮。
 だが次の瞬間、白銀の装甲を纏ったキャバリアの出現に形勢は大きく傾いてゆく。

 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は相棒兼保護者である三界神機『ヘカテイア』に乗り込み、遅ればせながら韓信軍のいる南蛮門上空へ転移してきた。
「ちょいと出遅れちまったな、ヘカテ」
『忌々しいですが、ここから巻き返しますよ、テラ!』
 すぐにヘカテイアは眼下の韓信軍の戦力をスキャンする。
『……テラ・グラビティブラストは、あのキョンシー達にコピーされる恐れがありますね』
「それならヘカテ……これでいくぞ!」
 テラはユーベルコードの魔女達の騎行『ガンドライド』を発動させた。
「ウィザードモード……起動! 我招くは嵐の夜! 冥府へ導く魔女達の群れよ! 今こそ狩りの時間だ! 存分にその力を示せっ!」
 すると、ヘカテイアの機体が瞬時に143体複製されてゆく。同時に武装も同じ数だけ複製され、一個大隊となったキャバリア部隊をテラが率いてゆく。
「まずは……全機発射! 高熱熱線と重力波砲による斉射! 一気に焼き払い押しつぶす!」
 物量に任せた飽和火力砲撃!
 これで硬化したキョンシーでも撃ち抜こうという算段だろう。
 しかし、ヘカテイアの火力をもってしても残念ながら全てを焼き払うことが出来ない。
 そのため、一部のキョンシーが大量に増殖を繰り返し始めた。
 更に韓信は、ようやく猟兵達が押し込んだ南蛮軍を門から再び召喚してしまう。
「ここが背水の陣である! 皆の者、奮戦せよ!」
「「GURRRRRRR!」」
 もはや後がないという切羽詰まった状況に自らを追い込むことで、魔獣達の潜在能力を最大限まで引き出すのだ。
 これには数宮はとんだとばっちだと舌打ちしてしまう。
「まだ数が増えるとか勘弁しておくれよ! ん? 待てよ?」
 数宮は軍の動きに僅かな変化がある事を見逃さなかった。
「もしや、背水の陣だからこそ、奴らは守りに徹しているのか? そういや積極的にこっちへ来なくなったような……? よし、行くなら今さね!」
 幸運にも、上空でテラがやらかしてくれたおかげで数宮は勝機を見出した。
 その見立て通り、南蛮門の周囲の起点周辺の護衛の数は減っており、ほとんどが本陣へ合流するべく移動していたのだ。
 しかもテラが上空から韓信軍を巨大な剣で薙ぎ払いまくって徹底抗戦してくれているおかげで、数宮の存在が薄らいでいたのも幸運である。
「テラさんには悪いが、そのまま目立つマトになってもらうとするよ。あとで詫び飯を奢ってやるから許しておくれよ!」
 上空でひたすら韓信軍を叩き続けるテラとヘカテイアを尻目に、数宮は順調に必殺のユーベルコードの準備を進めていった。
 そして、最後の仕掛けが完了した途端、戦場に膨大な次元の歪みを予兆させるエネルギー変動が発生する。
『これは!? テラ! 離脱しますよ!』
「なんだ、この途轍もないエネルギーは……! わかった、なんだかヤバそうだしな!」
 こうして十分に韓信軍の目を惹いてくれたテラ達は戦場から離脱してゆく。
 それを見送った数宮は、いよいよユーベルコード『|波導断骸渦《ヴォイド・ボルテクス》』が発動される。
「座標計算完了。これで導かれる結果は一つ……手前ェ等の終わりだ!」
 次の瞬間、大地がぐにゃりと粘土のように柔らかく歪んだかと思えば、渦潮のように足元が急に激しく一点へ向かって吸い込まれ始めた。
「どうだ! 韓信の本陣へ切り込むんじゃなく、本陣をぐるっと取り囲むように回って最後に発動承認さ! 南蛮門、キョンシー軍団、呼び出した武将達、そして韓信! みんな諸々まとめて、超次元の中に飲み込まれちまえ!」
 数千の軍勢が、あっという間に一点へ集約されてゆき、目の前から消失してゆく。
 凄まじい威力を誇るユーベルコードに、数宮自身が思わず苦笑いを浮かべていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クィル・ルーダス
残念、指揮が得意なタイプの将軍でしたか
一対一が望めないのは残念ですが、戦いは戦いです
最後まで、この闘争に挑むとしましょう

…とはいえ、集団戦で私が現時点でやれる事は今回の依頼で出し切っているんですよね
シールドを張り、|能力《ちから》を使っての突撃…これしかありません
敵が多くともこれならば最小限の動きで複数攻撃できますから
立ち塞がるのなら撃ち貫き、道をこじ開けさせてもらいます
それでは行きますよ…『|貫き通すは杭撃皇女《イナーシャルキャンセラー》ッ!』

※協力・アドリブ歓迎



 クィル・ルーダス(杭撃皇女・f39666)は『国士無双』と謳われる武勇を持つ韓信へ強い興味を示していた。
 しかし蓋を開けてみれば、韓信は配下を従えて行軍する指揮官であった。
「残念、指揮が得意なタイプの将軍でしたか。一対一が望めないのは残念ですが、戦いは戦いです。最後まで、この闘争に挑むとしましょう」
 そう呟き、己の代名詞であるパイルバンカーを身構えた。
 一方、先程、甚大な被害を被った韓信は、どうにか無事だった南蛮門から再び大量のオブリビオン軍団を召喚して再軍備に努めていた。
「猟兵とは執拗にこの首を狙ってくるようだな。だが私の首はそう簡単に落ちないぞ?」
 韓信はユーベルコードによって神器で武装した楽浪郡の勇士達を450人呼び出す。
 彼らは異世界人……クロムキャバリアの兵士であり、大量のオブリビオンマシンに乗り込んでいた。
「これは、もはや世界観などお構いなしですか。割とそちらも形振り構っていられないと見受けます。ならば、私がすべて撃ち抜くまでです」
 クィルはオブリビオンマシン軍団の中へ飛び込んでゆくと、まっすぐに韓信のいる方角へ突っ込んでいった。
 なんていう力任せで強引な戦術だろうか。
 立ち塞がるキョンシー戦士達も必死にクィルの行く手を阻む。
 だがクィルが展開するエネルギーシールドを真正面からぶつけられると、強化した青龍刀の一撃だろうが生前に鍛え上げられた拳法だろうが、オブリビオンマシンの砲弾だろうが、ことごとく目の前の敵を弾き返して吹っ飛ばされていく。
(前回の集団戦までに、私が現時点でやれることはすべて出し切ってしまっているのですよね……ですので、シールドバッシュで身を守りながら強引に軍勢を割って入る。そして敵将韓信にパイルバンカーを撃ち込みます。これしかありません)
 単純な力押しで本当に軍勢を掘り進めていクィルの胆力と爆速力に、本陣で控える韓信も思わず立ち上がって身構えてしまう。
「な、なんだあの女は? まるで戦車ではないか!」
「お褒めに預かり、光栄です」
 ドッと轟音と共にオブリビオンマシンの胴体をぶち抜いて突っ込んでくるクィル。
 全身に強力なサイキックエナジーを纏うと、必殺のユーベルコードを放つべく一呼吸入れる。
「立ち塞がるのなら撃ち貫き、道をこじ開けさせてもらいます。それでは行きますよ……!」
 右腕に装着された巨大なパイルバンカーが、サイキックエナジーで青白く燃ゆるように輝きを放つ!
「――|貫き通すは杭撃皇女《イナーシャルキャンセラー》ッ!」
「楽士たちよ! 私を守、ぐはあぁッ!?」
 韓信は咄嗟に召喚したオブリビオンマシン乗り達に身を守らせようとしたが、分厚い鋼鉄の装甲をパイルバンカーはいとも容易く貫通してしまう。
 それもそのはず、クィルの放った一撃は負荷になる衝撃や慣性を消去する事で即座に次弾を打ち込める効果を持つ。つまり命中し続けている限り、パイルバンカーを連射しているのと同義なのだ。
 鉄の肉壁をあっさり貫いたクィルは、そのまま韓信の腹へ巨大な鉄杭を遂に撃ち込む。
「無駄ですよ、私は狙った獲物は必ず撃ち抜きますから」
 爆発と共に撃ち出された一撃に、韓信は血反吐を撒き散らしながら後ろへ吹っ飛ばされてしまった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
いよいよですね

封人台を
オブリビオンFさんの手に渡してなるものですか
儀式完了前に韓信さんを倒しましょう

霊の武将さんに僵尸さんと
本当にすごい数です

とは言え有限ですし
まして全てを倒す必要もありません

指笛鳴らして
踊る影からランさんを召喚

騎乗して空中を行きましょう
高速泳法で一気に韓信さんへ迫ります

矢や槍よりも速く泳ぐ他
生半可な攻撃は鱗でかきんと弾きます

更に立ち乗りで
竪琴を奏でて紡いだ魔力で矢をなし弾幕にもします

もちろん矢で攻撃もします
矢に浄化や破魔の力も込めていますので
かすり傷程度や掠っただけでも
僵尸さんを塵に変えたり
霊を消滅させたりします

韓信さんが射程に入りましたら
演奏のペースを上げてアルペジオ奏法として
魔力の矢を連射

僵尸さん霊さんを盾として防ぐかもしれませんね
思惑通りです
これで韓信さんの視界が塞がれました
一瞬の好機です!

矢を連射しながら急降下

韓信さんが気づいた時には
もう目の前です

僵尸さん霊さんごとランさんの吻で貫いて
倒します

鎮魂曲を奏でます
海で静かにお休みくださいね

封人台を確保します



 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)はいつになく気合が入っていた。
「いよいよですね。封人台をオブリビオンFさんの手に渡してなるものですか。儀式完了前に韓信さんを倒しましょう」
 箒星は韓信が率いる無数の僵尸戦士を前に竪琴を構えた。
「蘇った典韋さんに僵尸さんと、本当にすごい数です。とはいえ数が多いだけで無限ではありません。戦力は有限ですし、まして全てを倒す必要もありません」
 なにやら秘策があるのか、箒星は口笛をひとつふくと、自身の影から体長5mの雌のメカジキこと相棒のランさんを呼び出した。
「ランさんに騎乗して空中を行きましょう。高速泳法で一気に韓信さんへ迫りますよ~」
 ランさんは大軍勢を軽々と乗り越えて飛翔してゆくと、上空から関心の居場所をすぐに特定してくれた。
「ランさんは矢や槍よりも速く泳ぐことが出来ます。それに生半可な攻撃はランさんの鱗と吻でかきんと弾きます」
 箒星の言葉通り、ちょっとやそっとの攻撃はランさんの腹に当たったところで傷ひとつ付かなかった。
 むしろランさんの口吻がカウンターになって兵士達を薙ぎ払ってみせた。
「ではそろそろ、ちょっと派手にいきますよ~」
 更に箒星はランさんの上に立ち乗りすると、竪琴を奏でて紡いだ魔力をユーベルコードとして矢弾へ変換、弾幕として韓信がいる付近へ一斉射しはじめた。
「この魔法の矢の弾幕には、浄化や破魔の力も込めていますので、かすり傷程度や掠っただけでも僵尸さんを塵に変えたり、呼び戻した典韋さんを消滅させたりしますよ」
 その読みはばっちり決まり、せっかく呼び戻された典韋はたちまち成仏してみせ、周囲の僵尸戦士も魔法の矢に撃ち抜かれた途端に斃れて動かなくなっていった。
 韓信は矢を武器で斬り払い続けるが、周囲の戦力がまるで役立たない事に苛立ちを覚え始めた。
「ええい、何をやっている!? あの空飛ぶ魚と黒猫を撃ち堕すのだ!」
「そうはさせませんよ、韓信さん?」
 箒星は韓信を射程内に収めた瞬間、演奏のペースを上げてアルペジオ奏法を開始。爪弾かれる音色が大量の魔力の矢を生み出し、機関銃のように高速連射を行う。
 これに韓信は僵尸戦士を身代わりにしてどうにかダメージを最小限に抑えようと試みた。
 しかし、箒星はこの時を待ち望んでいたのだ。
「僵尸さん霊さんを盾として防ぎましたね? 思惑通りです。これで韓信さんの視界が塞がれました、一瞬の好機です!」
 箒星は魔法矢を連射しながらランさんを急降下させる。
 甲高い風切り音と共に、ランさんの口吻が敵将へ飛び込んでいった。
 韓信がそれに気づいた時には、既に箒星はもう目の前。
「僵尸さん達ごとランさんの吻で貫いて差し上げますよ~」
 鎮魂曲を奏でながら、箒星はランさんを槍として敵の大軍を貫かせた。
「骸の海で静かにお休みくださいね」
 駄目押しに残りの魔法矢の残弾を超至近距離から全弾ぶっぱすれば、凄まじい爆発が発生!
「ギャアアァァァアッ!?」
 韓信は刺突と爆発のダメージで天高く吹っ飛んでゆき、それを箒星はランさんの背の上で立ったまま竪琴を掻き鳴らしながら見守っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルインク・クゼ
【境界妖怪組】
韓信、その封人台を妲己ちゃんを堕ちさせて使わせようとしたんよね?今は叶わんし、それ以外での方法でも許さんけど

こんなモン使わせようとした事、許せる訳無いわなぁ……

[POW]
超克発動で開幕真の姿に
《ロードエンデ》【操縦】し【第六感】で【見切り】回避しつつ

韓信が喚んだ異世界の兵達の先制波状攻撃を皆で【集団戦術&団体行動】連携

【早業】で《オクトインク・ビームバズーカ》と【化術&武器巨大化】でキャバリアでも使える様にした《明石焼きビームキャノン》と一緒に【オーラ防御&封印術&毒使い&マヒ攻撃&属性攻撃(重力)】込めた【弾幕&結界術】広【範囲攻撃】展開

罠仕込み弾幕の【鉄壁】の壁で【受け流し&ジャストガート】して食い止め

足りない分は二人と
ヒナスミちゃんに頼る

お義姉ちゃんも超克し……んんっ!?穴子尻尾生やした見覚えない様な茶色の髪の女の子っ!?

驚いとる場合やないな
機を見て【早業】UC発動
【動物使い】指示した
《ヒナスミ》ちゃんと一緒に
【レーザー発射&砲撃&誘導弾】と一緒に【一斉発射】なんよ!


小雉子・吉備
【境界妖怪組】
封人台を使った企みも果たさせないし
妲己ちゃんの件に関わった一人として
韓信ちゃんの事を許す訳にはいかないっ!

ここで両方とも潰してみせるからっ!

[POW]
オーバーロード発動
《九頭雉鶏精メダル》使った真の姿に
なって攻撃に警戒したり【第六感】で【瞬間思考力&見切り&残像】回避しつつ

皆と【集団戦術&団体行動】しながら
キビは【空中戦&推力移動】駆けながら上空からフォローする感じで

【高速詠唱&全力魔法】で《スロウフールハウル》に【属性攻撃(重力)&オーラ防御&結界術】込めた重力込み時間停滞弾幕の壁を展開して韓信ちゃんとその兵達を食い止めるよう!

デイジーちゃん、頭身がルインクちゃんと一緒になって……ケットシーの耳は残ってるんだねっ!

隙見て【早業】で【武器巨大化】で【ダイカタナ】化した《桃乃花吉備男》と言う【武器に魔法を纏う(重力)】で【怪力】で振るいUC発動

【貫通攻撃&斬撃波】の【範囲攻撃】で
韓信ちゃんを回りの兵ごと凪き払う!
出来れば封人台ごと重力を帯びた斬撃の雨で切り伏せ破壊するっ!


デイジー・クゼ
【境界妖怪組】
妲己ちゃんが二人の言う通りの人間像
ニャら、封人台を使う事を望む訳ニャいし英傑と言いつつも一種の洗脳施して

利用するつもりやったんやニャい?
どの道貴方と封人台はここで終わりニャよ

[POW]
開幕始めての超克で真の姿ニャんよ!
(リンク元参照、tw4の雛菊と瓜二つ
但し猫耳と穴子尻尾つき)

ルインクちゃんや吉備ちゃんと連携しながら《ゼッジャッテン・キャリバー》を【運転&操縦】し【空中戦&ダッシュ】から回避出来る攻撃は【第六感】で【見切り&残像】回避しニャがら

《アナゴビームキャノン&ビームリーダー・ガントレット》に【早業】で【オーラ防御&結界術&属性攻撃(影業)】込めた【影縛り&捕縛】の影業【弾幕】を【エネルギー弾&誘導弾】とビーム投網を一緒に【範囲攻撃】でばら蒔き、韓信と兵達の動きを食い止めるんニャよ

それ凌いだら【早業&スナイパー】UCで【貫通攻撃&2回攻撃&クイックドロウ】で【エネルギー弾&誘導弾&跳弾&弾幕】込みで【範囲攻撃&一斉発射】してレベル回数分操作して韓信達を蹂躙せなニャっ!



 少し歴史の勉強をしよう。
 韓信は当初、自らが仕えるに相応しい三国志の英傑オブリビオンを見つける事が目的だった。
 しかし、封神武侠界での大戦にて渾沌氏『鴻鈞道人』による再孵化までして蘇らせた封神仙女『妲己』の調略は、猟兵達の尽力によって失敗に終わった。
 韓信は封神仙女『妲己』こそ自分の君主に相応しいと思っていただけに、この失敗を悔やんでいた。
 というより、封神仙女『妲己』の災難は全て渾沌氏『鴻鈞道人』の思惑であり、韓信はあとからそれを知って便乗しようとしただけであるので割と都合のいい話なのだが。
 そして大戦を生き残った韓信は、儀式魔術【Q】『|天地黎明大逆道《てんちれいめいたいぎゃくどう》』を発動させ、自身の君主になりえる『三国時代の英雄』を配下につけつつ、『封人台』に全ての人仙を封印する事を目的として行動してきた。
 だがそれも、猟兵達の長く根気強い抵抗によって、今日の直接対決に持ち込まれて失敗に終わった。
 頼みの綱の『封人台』の異世界への放流も、もはや望み薄だといってもいいだろう。
 つまり、韓信は封神仙女『妲己』とは面識もないし、彼女が味わった苦しみに何ら関与していない。

 これを踏まえて、ルインク・クゼ(蛸蜘蛛のシーアクオン参號・f35911)、小雉子・吉備(名も無き雉鶏精・f28322)、デイジー・クゼ(シーアクオン弐號と書いてニャゴウ・f27662)の3人の主張はズレている事は明白であった。
「韓信、その封人台を妲己ちゃんを堕ちさせて使わせようとしたんよね? 今は叶わんし、それ以外での方法でも許さんけど。そもそも、こんなモン使わせようとした事、許せる訳無いわなぁ……」
 ルインクの言葉に吉備も頷く。
「封人台を使った企みも果たさせないし、妲己ちゃんの件に関わった一人として、韓信ちゃんの事を許す訳にはいかないっ! ここで両方とも潰してみせるからっ!」
 そしてデイジーも韓信へ強い口調で非難と詰問を突き付けた。
「妲己ちゃんが二人の言う通りの人間像ニャら、封人台を使う事を望む訳ニャいし、英傑と言いつつも一種の洗脳を施して利用するつもりやったんやニャい? どの道、貴方と封人台はここで終わりニャよ」
「お前たちは何を言っているんだ……?」
 韓信はズレた認識を持つ猟兵三人の言葉に目を細めてしまう。
 まるで韓信自身が『封人台』を使って封神仙女『妲己』を苦しめたかのような謂れぶり。
 恐らくその勘違いを憎悪してここまで来たのだろうが、韓信にとっては迷惑な話であった。
「あれの件は私ではなく、すべて渾沌氏の仕業なのだが……? 言いがかりも甚だしい限りだ。しかし……」
 韓信は背負った大剣の切っ先を猟兵達へかざすと、その周囲に異世界から召喚された楽士軍団が召喚されてゆく。
 召喚されたのは……なんと、デビルキングワールドの一般人達であった。
「この国士無双と謳われた私が背水の陣であることは否定できない事実である。ならば私は、降り掛かる大火を払うまでだ。行け、悪鬼共! あの猟兵達を打ちのめせ!」
 韓信は召喚された異世界人軍団に号令を下した。
 するとデビルキングワールドの住人達は目を輝かせてみせた。
「マジっすか! あの7th KINGの猟兵さん達をボコれるとかワルカッケー!」
「なんかよくわからないッスけど、ワルカッコイイ行為ならやってやるッス!」
「うおー! 喧嘩祭りどぅるあぁぁぁッ!」
 その場のノリで生きてるデビルキングワールドの悪魔達は、一斉に猟兵三人達へ襲い掛かってきた!
 その数、およそ420人!
「キビちゃん、お義姉ちゃん! これアカンくない!?」
「ルインクちゃんの言う通りだよう! だってデビキンの悪魔ちゃん達、オブリビオンより強いんだよう!?」
「しかも一般人だから殺すわけにはいかないニャ……幸い悪魔達は頑丈だからビームで打たれても死なニャいとはいえ、何処までもゲス野郎ニャ!」
 こうしてまたひとつ韓信へのヘイトを重ねる三人は、すぐに同時|超克《オーバーロード》!
「次元を超えて駆け付けるんよ、ロードエンデ!」
 真紅の土蜘蛛から一層より蛸型魚人の姿へ近付いたルインクは、真っ赤な真蛸型キャバリアを召喚して搭乗してゆく。
「これがメダルの力……これが九頭雉鶏精テクターの力だよう!」
 吉備は真っ赤な鎧を着込んだ妖怪『九頭雉鶏精』の姿へ豹変。
 そして紫毛のケットシーであるデイジーは、真の姿になると黒髪ポニーテールの大人びた女性へと変身した。
「いや誰ぇ~っ? その穴子の尻尾を生やした茶色の髪の女の子~っ!?」
 初めて見るデイジーの真の姿に、ルインクは目を丸くして驚いた。
「等身はルインクちゃんと同じでも、ケットシーの耳は残ってるんだねっ!」
 吉備も初めて見るデイジーの真の姿に興味津々の様子。
 一方、デイジーは冷静な口調で告げた。
「こっちもバイクに乗り込むんよ! お願い、ゼーシャッテン・キャリバー!」
 真の姿となった彼女は、影を操る術を用いて武装バイクを顕現させた。
 こうして三者三様の戦闘準備が整うと、雪崩れ込んでくる420人の悪魔達を次々といなしてゆく。
「悪魔達は空を飛べないはずニャ! みんな、空中戦なんよ!」
 デイジーが指揮官となって、他の二人の連携を誘導してゆく。
 三人は悪魔達の頭上へ浮遊すると、一気に韓信が陣取る南蛮門へ向かっていった。
 しかし、悪魔達は拾い上げた石を三人へ投擲し始めた。その威力はまるで火の玉ストレート!
「これは気絶してもらわんと先進めんやろか? 仕方がないんよ……!」
 ルインクはロードエンデの武装であるオクトインク・ビームバズーカと化術で巨大化させた明石焼きビームキャノンのダブルキャノンにて、重力弾を連射する事でその場に悪魔達を釘付けにしてみせた。
「流石に猛毒まで付与するのは気が引けるんよ……あとのサポート頼むんよ!」
 重力弾の束縛によって悪魔達の動きが鈍り、投石も重力増加の影響で上空まで届かなくなった。
 これに吉備がまず動いた。
「だったら吉備がもっと遅くするねっ! 時の愚鈍「スロウフールハウル」発動だよう!」
 吉備は己の翅の弾幕と共に時間の流れを鈍らせる弾幕を地上へ発射していった。
 こうする事で韓信を含めた悪魔達の身動きが更に鈍重になっていった。
「吹っ飛ぶ速度も遅くなるから、韓信ちゃんにとっては相対的に吉備達が超加速したようにみえるかもねっ?」
 重力弾の影響も合わされば、強力な行動デバフになるのは明白だ。
 そしてデイジーは飛行する武装バイクを駆ってゆく。
「アナゴビームキャノンとビームリーダー・ガントレットの合わせ技! これがご当地オーラシールド、ニャ!」
 急降下した武装バイクの目の前に現れた巨大なオーラシールドで、デイジーは悪魔達を次々と弾き飛ばしてゆく!
 吹っ飛んだ悪魔達は次々と南蛮門の中へ吸い込まれてゆき、元の世界へ強制帰還されていった。
「オラオラそこのけそこのけニャ! シーアクオン|弐號《ニャゴウ》のお通りニャ!」
 そのまま韓信をも武装バイクで轢き逃げアタックしてみせるデイジー!
「エクストリーム、ニャ!」
「ぐおおぉぉ~っ!?」
 弾き飛ばされた韓信の身体が、吉備の羽根と弾幕のおかげでゆっくりと空中へ舞い上がる。
 自身の身体に起きた変化に韓信が驚愕の声を上げてしまう。
 しかし、これだけで猟兵三人の猛攻は終わらない。
 三者三様のフィニッシュアーツは次々と発動してゆく。
「驚いとる場合やないんよ、クライマックスはこっからなんよ!」
 ルインクはロードエンデと相棒のヒナスミに指示を出す。
「蛸墨の大地の力の毒性を増幅した……この一撃で……戦況を変えるんよっ!」
 ヒナスミがロードエンデに引っ付き、お互いの性能を高め合いながら毒性を帯びたタコ墨をチャージ。
 その間に吉備も霊力を高め始めた。
「光よりも速く、刻の刃は加速する……偽御神刀は雉鶏精の力を乗せて、吠えろ吉備男っ!」
 彼女が持つ神剣のレプリカがユーベルコードで真打へ昇華してゆく。それは吉備が猟兵に覚醒した年月に比例した霊力を注ぎ込むことで実現する奇跡だ。
 更にデイジーもトドメの一撃の準備を進めてゆく。
「ガイアチャージセットッ!」
『アカシ・アナゴ・チャーァージッ! フルフルマーックス!』
 謎の電子音声が轟くと、アナゴビームキャノンが七色に輝きだした。
「ターゲット捕捉……逃がさニャいんよっ! 二人とも、合わせるんニャ!」
 ゆっくりと空中へ未だ舞い上がり続ける韓信へ、狙いを済ませた三人が一斉にユーベルコードを放った。
「蛸墨咆哮っ!オクトポイズニックブラストっ!」
「刻動加速原子因数崩壊斬! やーっ!」
「アナゴビーム……バスターキャノン……|発射《ファイア》ッ!」
 猛毒を帯びた漆黒の光線が韓信の視覚・嗅覚等の感覚を狂わせ、アナゴ型のにょろにょろしたビームが韓信の身体を雁字搦めにした後、そこへ飛び込んできた吉備の真なる神剣の一閃が韓信と南蛮門が存在する空間を切除!
 切除された空間は分子分解・崩壊を起こし、まとめて現世に留まる弧を拒絶されて骸の海へと沈んでいってしまった。
 韓信は悲鳴を上げる暇もなく、ただただ三人の必殺技によって塵も残さずに消滅してゆくのだった。

 こうして、猟兵達は見事に韓信を打ち破り、数ある南蛮門のひとつの破壊に成功した。
 封神武侠界には、あと19個の南蛮門の存在が確認されている。
 これらがすべて破壊されるまで、この世界の安寧は果たされない。
 戦え、猟兵達!
 韓信の野望を打ち砕く、その日まで……!

<了>

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年12月03日


挿絵イラスト