●注意
当依頼は、PBWアライアンス『コイネガウ』からのシナリオです。
PBWアライアンス『コイネガウ』の詳細を以下でご確認お願いします。
公式サイト:(https://koinegau.net/)
公式総合旅団:(https://tw6.jp/club?club_id=4737)
また、当依頼は『コイネガウ』の旅団シナリオです。
旅団「染物屋:紬姫」の団員と友好だけが採用される全1章「日常」の構成です。
『第六猟兵』の旅団シナリオとは違いEXPとWPが貰えます。
旅団シナリオのハウスルール解説:(https://tw6.jp/club/thread?thread_id=117680&mode=last50)
●旅団祭の一角にて
「ねぇねぇ、あのウワサ聞いた?」
「聞いた聞いた、あの花のお話でしょ?」
栄に栄える旅団祭の一角、実しやかに語られる秘宝の伝説。
「そうそう! 太陽の花の伝説……あれ、月だっけ?」
「たしか太陽だよ。あのお話、ちょっと聞きかじっただけなのに妙に頭に残るんだよねー」
「でもさぁ……とってもロマンチックじゃない?」
|太陽の花《・・・・》と呼ばれるその花と、その花にまつわる伝説。自ら発光する淡い橙の、太陽の花。それを手に入れた落ちこぼれ海賊が、片思いを募らせる農家の少女に告白するといった内容だ。
そして、その話から、その花を見つけたものは幸せになれるという噂まで流れている。
実しやかに囁かれるその噂は、人と人を渡り歩き、やがて尾ひれをつけて池を泳ぐ鯉のように広がっていった。
●染物屋:紬姫 希島支店にて
「今日は来てくれてありがとうね。観光のお客さんの相手はどうも疲れちゃうわ」
斑染近・紬姫(女帝の分身・f29077)は自身がオーナーを務める染物屋にて接客をしていた。
希島の商業施設の一角。染物屋には様々な色合いがカラフルながら、古風な色合いを演出する数々の染物生地とその生地で作られた服が並べられていた。染め物はどれも繊細かつ独創的で、どれもこれも溢れんばかりの魅力を放っていた。
「ま、私はついでだがな。しかし、オーナーの疲れはよく分かる。今年は特に賑やかだからな」
そんな染物屋に訪れていた客……客?の一人、谷矢市・照樗(ただの小説家。・f41245)はろくに品物も見ずにカリカリと手元の手帳にペンを走らせていたが、紬姫の言葉に一度ペンを置いた。
「そうねぇ。なんでこんなに急に増えたのかしら。賑やかな分にはいいのだけれど」
「治安がその分悪くなってるのは問題だがな。最近ウワサの|小曽戸盗賊団《・・・・・・》が希島に入り込んだとか聞くしなぁ……」
染物屋には他に客入りは無く、顔見知りである染物屋常連の姿がちらほらとあるだけだった。
「ごめんなさい、着替え終わったのだけれど……カーテン開けてくれないかしら」
そんな会話を繰り広げる二人のすぐ近く、人間用の更衣室の中から声を上げたのはミッドナイト・フェアリーズ(フェアリーの遊園地商人なお姉さん・f36847)だ。
彼女は妖精のため、人間用更衣室の扉代わりであるカーテンも開けにくい厄介な存在なのだろう。大きい布というのはそれだけで面倒な代物になり得る。
ちなみに、上とか下から出れば良くない?というツッコミは野暮だからしないほうが良いと思われる。
「今開けるわ」
紬姫がシャッ、とカーテンを開けると、そこにはいつもの洋服とは違い、艶やかな翡翠色をした染物生地の着物に身を包んだミッドナイトがいた。
「この着物すごく着やすくていいわね。デザインもステキよ」
「気に入ってくれて何よりよ。よく似合っているわ。新商品として売り出しても問題なさそうね」
ミッドナイトか身に纏っている着物。妖精サイズに誂えられたそれは細やかな装飾と細やかな模様が美しいきれいな着物だ。それは染物屋の新たなサイズ展開の試作品だった。ミッドナイトには、モニターを兼ねて貰っているらしい。
「さすがの見立てだな。よく似合ってると思うぞ。色合いも良い」
その光景を眺めていた照樗は、そのミッドナイトの姿を一瞥し、素直に称賛の言葉を口にした。周りの染物屋会員のみんなも集まってきて、何だ何だと物珍しそうにミッドナイトを見ると、思い思いの言葉を口にしだした。
そんなこんなでわいきゃい会員達とオーナーが戯れる中、来客がまた一人。
「こんにちは〜って、皆さんお揃いでしたか」
そう言いながら店内に現れたのはソフィア・アマティスタ(ポンコツな私立探偵・f41389)だ。彼女はスマホを片手に会員達の集団へと近づく。
「なんとなく居心地良くて集まっちゃうんだよな。この店」
「雰囲気いいわよね。店主が良いからかしら」
とは会員達の談である。
「いらっしゃい。なにかご用かしら」
紬姫がそう尋ねると、ソフィアは片手に持ったスマホをすいすいといじりながら話し出す。
「面白い噂を聞いたから共有しに来たんです。えっと〜……ありました! この、『太陽の花の伝説』ってやつです!」
そう目を輝かせながらソフィアが見せたスマホ画面には、短い伝説が綴られていた。
「この伝説、今希島島内の若者の間で一大ブームなんです! なんでも、隠された意味を紐解けば太陽の花がみつかるんだとか! 目撃談もあって今とっても話題なんですよ!」
伝説の内容は至って普通だが、この話には裏があるらしい。
「太陽の花……って、もしかしてあの伝説の染料の材料の?」
どうやら、紬姫はなにかその話に心当たりがあるらしい。
「ご存知なんですか?」
「えぇ、昔王族や位の高い人間が挙って求めたとされる染物があるの。その材料に太陽の花の記載があったわ。まさか実在してるとはね…」
存在も確かでは無かったその花の伝説。その存在を語る噂の出どころは流石にわからないが、とにかく実在している可能性が非常に高いらしい。
「伝説の花か……面白い。小説の題材にはぴったりだな。オーナー。せっかくなら私達も探してみないか?」
そんなことを言い出したのは、好奇心の塊こと照樗だった。染物屋会員達も、概ね参加の意思を示していた。
「ええ、そうね。せっかくの機会だもの。協力して『太陽の花』を手に入れましょう!」
その頃、そんな会話を店外から盗み聞きする男が3人。
「おやっさん、ききましたか?」
「おうともさ。太陽の花だってなぁ。」
「きっと高値が付くにちげぇねぇや」
彼らは巷で小曽戸盗賊団という名でスリや盗みを繰り返す小悪党たちだった。
「いくら位になるんでしょうね、その太陽の花ってやつは」
「きっと数十……いや、数百万はくだらねぇだろ!」
「おめぇらうるさいぞ! ほら、彼奴等がどこに行くのか聞こえねぇじゃねぇか!!」
(おやっさんが一番声がでけぇや……)
そんな盗賊なんて全く気づかず、染物屋の会員たちは持ちうる知恵を使い、伝説を読み解くのに夢中になっていた。
「〜というわけで、きっとこの伝説が指しているのはこの3箇所だと思うわ」
そう言ってミッドナイトは地図の3箇所に印をつけた。
伝説を紐解くうえで、受付であるミッドナイトの受付の知識は多いに役にたったのだった。
「さて……それじゃあ、これで行く先は決まったわね。手分けして、太陽の花、探しに行くわよ!」
「おー!」
染物屋紬姫のオーナーと会員は、店を飛び出し伝説の花を探しに出かけるのだった。
人参が嫌いな田中になりたい人
注:今回の依頼は、【旅団祭】の共通題名で括られる連動シナリオのシリーズです。
コイネガウ暦20X3年11月における旅団シナリオのお祭りの物語となります。
なお、各MSによるシナリオはどれも内容が独立している為、重複参加に制限はありません。
ただし、旅団シナリオへのご参加は基本的にその旅団の旅団員向けとなっております。
注2:【旅団祭①】少数勢力旅団チームの依頼の一覧表は以下です。
人参が嫌いな田中になりたい人MS:「染物屋:紬姫」旅団のシナリオ担当。
ヤタ・ガラスMS:「銀治郎ハウス&イリスの何でも屋さん」合同旅団のシナリオ担当。
こんにちは。人参が嫌いな田中になりたい人です。名前だけでも覚えて帰ってくださいね。
今回は染物屋::紬姫さんの旅団祭シナリオとなります。染物の材料を求めてやってきた小悪党と伝説のお花を奪い合って頂きます。
しかし、このシナリオはあくまでも日常系シナリオですので、戦闘必須というわけではございません。時に敵を欺き、時に敵にスピード対決を挑むのもよろしいでしょう。
何なら花の捜索メインで盗賊たちはオマケでもオッケーです。思い思いに伝説の花を探しにいきましょう!
また、OP内でも触れましたが、今回のシナリオでは3つの舞台で捜索、戦闘を行います。お好きなシチュエーション作り放題ですね!
●POW:個人農家の多い農耕地帯で探す
●SPD:ボロボロに寂れた廃屋で探す
●WIZ:海辺の海賊の隠れ家的洞窟で探す
以上。奮ってご参加ください。
第1章 日常
『プレイング』
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POW : 肉体や気合で挑戦できる行動
SPD : 速さや技量で挑戦できる行動
WIZ : 魔力や賢さで挑戦できる行動
イラスト:YoNa
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。