●前日譚:10月18日に起こった事。
その日、ケルベロスディバイドの世界中に同じ放送が流された。
その犯人は、未知の世界・真理の部屋ハロウィンからの侵略者。
宇宙連合軍デウスエクスを統べる『|十二剣神《グラディウス・トゥエルヴ》』の一柱。
『大祭祀ハロウィン』である。
「地球の生きとし生けるものたちよ、お初にお目にかかる!
オレサマの名は『大祭祀ハロウィン』!
これより、このオレサマ自らが、多重分身による『全世界同時攻撃』を行う!」
そう宣戦布告したハロウィンは、世界各地に向けて手勢のデウスエクスたちを送り込んでいく。
わざわざ大々的に告知したのは、生存エネルギー『グラビティ・チェイン』を狙う悪の侵略者として、最低限の矜持を通すためだとハロウィンは叫ぶ。
「オレサマの送り込む尖兵、『|神が如き者共《デウスエクス》』よ!
オレサマの|小剣《グラディウス》と『季節の魔力』をくれてやる!
オレサマが到着した暁には、地球に『ハロウィンの楔』を打ち込むことができる!
オレサマが着くまで、掻き回しに掻き回して蹴散らしておけ!
ヒャ〜ッハッハッハァァァァ!!!!」
恐るべき侵略者の大攻勢に、各地の決戦都市が迎撃態勢に入った。
●予兆:決戦都市レッドリーフにて。
「デウスエクスの接近を感知! 総員、第一種厳戒態勢に移行せよ!」
そして、大祭祀ハロウィンの襲来を受ける決戦都市の一つ。
日本にある決戦都市、レッドリーフにてついにデウスエクスとの戦いが始まった。
地下の避難施設へと民間人を収容し、ケルベロスたちが地上で駆けまわっていた。
「クラッシャー、総員配置完了!」「ディフェンダー、問題なし!」「ジャマー、いつでも出撃できます!」「キャスター、魔法陣もステージも万端よ!」「こちらスナイパー、遠距離支援の用意はできた」「メディィィック! 現在進行形で避難誘導中だぁ!!」
「|決戦配備《ポジション》、|準備完了《オールグリーン》!」
「よし、あとはデウスエクスを倒すだけだが……」
強大な存在である大祭祀ハロウィンを相手にするには決死の覚悟が必要となるだろう。
だが、ハロウィンが到着するまで時間を稼げば、異世界からのケルベロスたち、猟兵たちが加勢に駆け付けてくれる。
そのための時間稼ぎとして展開していた特務機関『|DIVIDE《ディバイド》』のケルベロスたちの前に……その群れがやってきた。
「はわわ転んじゃいました!」
「べっ別にデウスエクスらしい事だってできるんだからねっ!」
「萌え萌えきゅん!」
ドジっ子、ツンデレ、テンプレートな萌えメイド。
他にもゴシック、クラシック、和風にチャイナとコスチュームも多数。
サイバー的な機械装備をしたメカメイド、防御力皆無な鎧を纏った騎士メイド。
ハロウィンらしい多種多様なメイドたちによる襲撃だった。
そして、メイドたちは全て忍者であった。
冥土忍軍。
デウスエクス『螺旋忍軍』の流派の一つ、メイド忍法を修めた強化忍者の種族である。
「がはっ!?」「うぐっ!?」「グワーッ!?」
ケルベロスたちが、銀のトレイが叩かれ、苦無が貫かれ、メロメロになったところを忍術で吹き飛ばされていく。
ハロウィンが与えた『季節の魔力』は、お祭りやイベントが盛り上がるほど高まっていく。
この都市をハロウィン化させようといろいろな方法で盛り上げていくメイドたちの手によって、ケルベロスたちが次々に倒れていく。
それでも、誰も逃げはしない。退けば守るべき人々に危害が及ぶと知っているからこそ、命を賭して戦い続けている。
「持ちこたえろ! 紅葉が……猟兵たちが来るまで、前線を死守するんだ……!」
「ご主人さま、フーフーしてあげるにゃん!」
「せめてシリアスに戦ってくれないかね……!」
猟兵たちが駆け付けなければ、メイドたちの三分の一を道連れにして、この決戦都市は陥落することになるだろう。
だが、これはグリモアによる予知である。
このトンデモな状況による悲劇を防ぐことは、間に合うのである。
●招集:はじめましてグリモアデビューさせていただく紅葉です読みはお好きにどうぞ!
「六番目の猟兵の皆様! 御助力を要請いたします!」
プロジェクターに投影されるのは、ケルベロスディバイドの地球全土へと攻撃を仕掛けるオブリビオンならざる侵略者。
『大祭祀ハロウィン』。それが、この季節に襲撃を仕掛けた敵であった。
グリモア猟兵として覚醒したケルベロスディバイドの特務機関『DIVIDE』の一員であるミミック、紅葉(歩く宅配便・f40976)が声を張り上げて猟兵たちに招集をかける。
「私めの紹介はそこそこに! 決戦都市レッドリーフを守護っていただきたい!
ここ、私の第二の故郷ともいうべき都市なのです!」
笑顔の中に真剣さを感じさせる段ボール箱、もとい紅葉は、プロジェクターから襲撃者であるデウスエクスの情報を提供していく。
「此度、襲撃してきたのはデウスエクス『螺旋忍軍』の流派の一つ、冥土忍軍のメイド忍者たちです!
彼奴等はハロウィンのお祭りによって極大まで高められる『季節の魔力』……即ち!
『ハロウィンの魔力』を狙い、この世界の地球をハロウィン化させようとしているのです!」
ハロウィン化とは、簡単に言えば世界が「万物が存在する状態」へと変じてしまうことを指す。
このカオスな現象に飲み込まれれば、いかに猟兵と言えども無事では済まない。
だが……あらゆる世界の概念が同時に存在する状況、すなわち様々な仮装をすることが、このカオスに耐え抜くただ一つの手段なのである。
「本気のハロウィンコスチューム! 各出身異世界のコーディネート!
戦友との衣装交換やペアルック、あるいは古き良きクラシックスタイルなどなど!
定義は選びません! バラエティ豊かな仮装で参上してくだされば、ハロウィン化から身を守ることは可能でしょう!
ハロウィン化に耐えることができれば、あとは純粋にデウスエクスとの戦いとなる。
多種多様な衣装のメイドたち、千変万化のメイド忍法を巧みに操る冥土忍軍は油断ならない相手だが、猟兵たちであれば蹴散らすことは可能だろう。
今はまだ無事であるレッドリーフの|決戦配備《ポジション》を利用すれば、優位に戦いを運ぶことができるだろう。
そうすれば、後に現れる『大祭祀ハロウィン』との決戦だ。
真っ向勝負では苦戦は必至だが、|決戦配備《ポジション》が健在ならば勝機を手繰り寄せることが適う。
「それでは皆様! 何卒宜しくお願い致します! お祈り申し上げます!
いってらっしゃいませ!」
紅葉は箱の中から取り出したグリモアを起動して、レッドリーフへとつなぐゲートを展開する。
数十年前に守り抜いた故郷の危機に駆け付けることができず口惜しい心情を秘めたまま、笑顔で猟兵たちを送り出すのだった。
リバーソン
こんにちは。リバーソンです。
マスターとして皆様に喜んでいただけるよう、つとめさせていただきます。
今回の舞台はケルベロスディバイドの決戦都市レッドリーフです。
敵の軍団から都市を守り、現れる大祭祀ハロウィンを撃破することが目的です。
第一章:大祭祀ハロウィンの命を受けて攻めてくるデウスエクスの軍団、『冥土忍軍』との戦闘です。
多彩なメイドによりハロウィン化に適合しており強力ですが、こちらも仮装することで対処可能です。
また、レッドリーフの|決戦配備《ポジション》を利用できるので、併せて活用すると優位に戦えます。
プレイングボーナスは、『何らかの仮装を行うこと』及び『決戦配備を利用すること』です。
第二章:『大祭祀ハロウィン』の分身の一つとの戦闘です。
配下を全て蹴散らされたハロウィンは、レッドリーフをハロウィン化させるために猟兵たちを排除しようと現れます。
ハロウィンはデウスエクスの中でも大物であるため強敵ですが、第一章と同様に仮装を続けること、そして決戦配備を利用すれば勝機は見えてくるでしょう。
プレイングボーナスは、『何らかの仮装を行うこと』及び『決戦配備を利用すること』です。
オープニング公開後、断章を公開します。
プレイングの受付期間はタグにてお知らせいたします。
皆様、よろしくお願いいたします。
登場人物:決戦都市レッドリーフのケルベロスたち。
主にポジションとして配備されている方々です。
そのほとんどはレッドリーフの出身者で、30代から40代のケルベロスは紅葉によってケルベロスに覚醒した幼馴染です。
そのため、この都市のケルベロスは全体的に猟兵に対して好意的です。
第1章 集団戦
『冥土忍軍』
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POW : はわわ転んじゃいました!
【躓き転んだフリ】をしながら【メイド忍者魂】を宿した【銀のトレイ】を射出する。[銀のトレイ]は合計レベル回まで、加速・減速・軌道変更する。
SPD : べっ別に忍者らしい事だってできるんだからねっ!
【スカートを捲り上げて】から【苦無】による素早い一撃を放つ。また、【スカート丈を店舗等の規定より短くする】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : 萌え萌えきゅん!
【手で印を結んで】から【忍術】を放つ。他のユーベルコードと同時に使用でき、【メイドさんにメロメロにさせる】効果によってその成功率を高める。
イラスト:月島烈
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●レッドリーフ防衛戦、開幕。
「|決戦配備《ポジション》、|準備完了《オールグリーン》!」
「よし、あとはデウスエクスを倒すだけだが……っ!」
レッドリーフのケルベロスたちが、グリモアによる転移を感知する。
彼らの表情が明るくなり、笑みを浮かべて歓迎の声を上げる。
「来てくれたんだな、猟兵!」
「こちらの援護はいつでもどれでも運用可能だ、遠慮なく指示をくれ」
何れも初対面ではあるが、彼らはグリモア猟兵を通じてどのような猟兵が駆けつけてくれるのかを聞いていた。
それゆえに一見するだけでスムーズに指揮系統を委譲することができるのだ。
ケルベロスたちが猟兵たちを支援するために立ち回る中、デウスエクスの軍団……『冥土忍軍』が接近してくる。
一般的なイメージのメイドたちにハロウィン化した個性豊かなメイドたちが混ざり込み、そして猟兵たちを認識して油断なく陣形を整えている。
「アッハ♪ アンタたちがハロウィン様の言ってた、異世界の……六番目の猟兵ね♪」
「ウホッ。ウホッ、ウホホ、ウッホッ」
「大祭祀様が出向くまでもござらん、拙者たちがメロメロにしてやるでござる」
小悪魔系生意気メイド忍者、原始人型ワイルドメイド忍者、洋風サムライ風生真面目メイド忍者、などなど。
癖の強い冥土忍軍たちは、現地のケルベロスよりも猟兵たちを脅威を認識して優先的に攻撃を向けてくる様子だ。
人的被害を抑えるには好都合といえるだろう。
決戦配備についたケルベロスたちとの共闘が、幕を開ける。
※どんなメイドと戦うか、指定してもらっても構いません。倫理や版権など、何も問題がなければ対応します。
ハル・エーヴィヒカイト
アドリブ連携○
▼心情
ふざけた状況だが放置するわけにもいかないようだ
全力で事に当たろう
▼仮装
自身のキャバリアをSDにしたような着ぐるみ
キャバリア技術を活用して普段通りの可動を実現!
▼ポジション
クラッシャーを要請
同じような仮装のSD騎士団の連中に頼ろう
▼戦闘
「すまない、今年はこれしか用意していないのでね。見た目暑苦しいだろうが許してほしい」
こんな姿だが戦闘は据え置き
殺界を起点とした[結界術]により自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操る
敵の素早い攻撃もこちらのUCで自動反撃
潰したところをクラッシャー部隊の援護を交え殲滅する
使用済みの刀剣は[結界術]により領域内に再収納する
●殺界のSD戦線。
「ふざけた状況だが放置するわけにもいかないようだ。全力で事に当たろう」
とある死神の策謀によってその記憶が上書きされたケルベロス。
ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)は自身のキャバリア『キャリブルヌス』を|SD《スーパーデフォルメ》にしたような着ぐるみに仮装して現れた。
その仮装はキャバリア技術を活用しており、着ぐるみでありながら普段通りの可動を実現した見事な代物である。
そして、ハルは自身と同じような仮装のSD着ぐるみ騎士団のケルベロスたちの元へ行き、|決戦配備《ポジション》を申請する。
「クラッシャーを要請する。
すまない、今年はこれしか用意していないのでね。見た目暑苦しいだろうが許してほしい」
「了解した! 加勢、感謝する! 安心してくれ、SD仲間だ!」
快諾と共に腕を振るうケルベロスたち。
傍目にはゆるキャラが集合した様子だが、その実態は歴戦の戦士たちである。
こんな姿でも戦闘能力はそのままであり、ハルは殺界を起点とした結界術を駆使することにより自身の領域を作り出す。
「我が心、満たせ世界。踊って見せるがいい」
「させない! 忍者の手早さに敵うとで」
冥土忍軍の正統派メイドたちがハルの詠唱を止めるべく、スカートを捲り上げてから苦無による素早い一撃を放とうとする。
が、それよりもなお速く。
ハルの攻撃は到達した。
「《|境界《きょうかい》・|剣濫舞踏《けんらんぶとう》」
「も思、っ……? き、きゃぁぁぁ……!?」「い、いつの間に……!?」
メイドたちの苦無も、それを握る手も、ことごとく斬り落とされていた。
無数に展開された刀剣群による自動反撃を受けて、メイドたちは反応する間も与えられずに斬り伏せられている。
それは、内なる世界に宿した無数の刀剣群をハル自身の展開した結界術の領域内に納めている間、0秒攻撃もしくは自動反撃が可能なユーベルコード。
《境界・剣濫舞踏(キョウカイ・ケンランブトウ)》である。
内包された無数の刀剣を念動力で操り、止まることなき連続攻撃を可能としている。
「今だ、撃て」
「総員、一斉発射!」
「そんな、こんな一方的にやられるなんてっ!」
デウスエクスたちの出足をくじいたところに、ハルの要請を受けたクラッシャー部隊の援護が火を噴く。
ふわふわのSD騎士団による砲火に襲われたメイドたちが怯んだ隙に、ハルの刀剣による0秒攻撃が炸裂する。
悲鳴を上げて倒れていくメイドたちが倒れて行き、近くに動く敵がいなくなったことを確認したハルは、使用した刀剣を結界術による領域に収納する。
《境界・剣濫舞踏》に使用した刀剣は攻撃後に再び納める必要があるため、次の戦いに備えてているのだ。
「……よし。損耗はないな」
緒戦のデウスエクスを撃退しても油断することなく、ハルは冷静に内に秘めた刀剣を光らせるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
神将・愛麗絲
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
仮装は不思議の国のアリスのアリス。
|戦闘配備《ポジション》はジャマーを要請。
ええっと、とりま銀のトレイは|肉体言語での神聖魔法《高速詠唱継戦能力祈り》でさばきつつ、そのまま踊るような足さばきで間合いを詰めて肉体言語神聖魔法しばこうと思う。うん、戦神の神聖魔法だから肉弾戦で問題はないよ。
んー?仮にも忍者だけあって回避率は高い?んじゃねぇ、イーティング・トイで得た人格排泄能力を使うしかないかな?ポンポンペインになってトイレに駆け込んだ子はそのまま終わりだよ、なむなむ
●無垢なる尊厳破壊、カウントダウン。
異端の神に取り憑かれた闇の種族が、その異端の神そのものを欠落として排出した物品に宿りし人格。
それがヤドリガミと化した『詠唱封神台』が彼女である。
|無垢な《ヤドリガミ》人格と|異端の神《メスガキ》人格の両方を宿す神将・愛麗絲(艶魔神将・f36093)は、|決戦配備《ポジション》ジャマーを要請して戦場に現れた。
その姿は『不思議の国のアリス』のアリスの装いで、可愛らしい少女に良く似合う仮装としてハロウィン化から愛麗絲を守っている。
妨害や奇襲の支援をするケルベロスたちを後方に控えさせて、愛麗絲は口元に人差し指を当てて、悩むような素振りを見せている。
「ええっと。んー……?」
「……行くわよ」「ええ」「わかったわ」
駆け付けた猟兵、愛麗絲の態度に並々ならぬ気配を感じ取ったのか。
十全に警戒している冥土忍軍のメイドたちが、陣形を整えて同時に躓き転ぶ。
「「「はわわ転んじゃいました!」」」
躓き転んだフリをしながらメイド忍者魂を宿した銀のトレイを射出する。
冥土忍軍秘伝の必殺ユーベルコードを、三つ子系姉妹型メイドたちが呼吸を合わせて繰り出したのだ。
同時に降り注ぎ、加速と減速を繰り返して縦横無尽に襲い来る三つの銀のトレイに対して、愛麗絲は|肉体言語での神聖魔法《高速詠唱継戦能力祈り》で捌いた。
「とりま、こうかな?」
「「「何ですって!?」」」
銀のトレイを軽やかに避けた愛麗絲は、そのまま踊るような足さばきでメイドたちとの間合いを詰めていく。
一足で懐に踏み込み、一人、そしてもう一人のメイドへと肉体言語・神聖魔法を連続して叩き込む。
「がはっ!?」「げほっ!?」「な、なんて暴力的アリスなの……!」
「うん? 戦神の神聖魔法だから肉弾戦で問題はないよ」
「嘘だっ! 肉体言語はフィジカルでしょう!」
最後の一人、三人目の長女型メイド忍者は素早いバックステップで距離を取り、愛麗絲の肉体言語から間逃れる。
攻撃を回避された愛麗絲はぐっぱっとこぶしを握ったり開いたり繰り返し、調子を確認している様子だ。
「んー? 仮にも忍者だけあって回避率は高い? んじゃねぇ……」
「何か……来る……!」
メイドたちの視線を気にすることもなく、愛麗絲はそのまま静かに妖力を練り上げてユーベルコードを展開する。
「幼年期の夢で見た魅惑つきせぬ領域。
時間と空間を超越するただ一つの窮極的かつ永遠の“アリス”」
《神将封神玩具・吸魂(イーティング・トイ)》。
自分の魂の一部を保存できるという『神将封神玩具』を『禍々しい玩具』に変え、魂を略奪する能力を追加するユーベルコード。
さらには、《纏わりついて精気をむさぼる(エナジーサーキュレーション)》と同じ触れた対象の経験やエナジーを奪ったり、逆に与えたりできる能力も追加することができる。
ただし、ユーベルコード二つ分に相当するあまりにも強力過ぎるその追加能力は、愛麗絲の寿命をいくらか削ることになるのだが……果たして、その代償はどれほどのものなのだろうか……。
それはさておき。何が起こるのかと言いますと。
「人格排泄能力を使うしかないかな?
ポンポンペインになってトイレに駆け込んだ子はそのまま終わりだよ、なむなむ」
「「「――――――!?」」」
悲報。冥土忍軍、尊厳破壊の刑に処される。
青ざめたメイドたちが、腹部を抑えて慌て出す。そのまま出せばソウルクラッシャー、かといって耐え続けるのもあまりに過酷な激痛だ。
先程肉体言語をボディに受けていた末妹型メイド忍者などは秒読み段階に入っているのか、絶望の涙を流している。
「た、たすけ……!」「こ、こんな、こんなのって……!」
「にげ、逃げよう……! ソレは流石にシャレにならない……!」
だが、急いで逃げようとするメイドたちの先に愛麗絲が要請したジャマーによるバイオガスが散布された。
移動を妨害され、逃げ場はない。デウスエクス相手に慈悲はなかった。
「なっ、そっ……!」
「トイレはこっちよ。自動水洗だから安心してね」
「「「ゆっ、許してください! 降参しますっ……!!」」」
「んー……」
可愛く首をかしげる愛麗絲の前で、冥土忍軍の三姉妹は地べたに額を付けて降伏した。
その懇願が受領されたかどうかは……ここでは伏せておく。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
想像以上にレパートリーが豊富な様ですが。
参りましょう。
仮装は『花魁』の衣装を着用、[誘惑]で雰囲気も出来るだけ出していきますぅ。
【キャスター】を要請、『神秘の力』である『加護』と『祭器』の強化を願いまして。
『FAS』を使用し飛行、『FLS』の空間歪曲障壁と『FMS』のバリアを展開しますねぇ。
『トレイ』の軌道を操作しても、歪曲した空間を抜けるのは極めて困難、仮に成功しても更にバリアの貫通が必要ですぅ。
そして【尅譴】で戦場内のオブジェクトを変形&操作、『転ぶフリをした先の石やマンホールを尖らせて突き刺す』等で操作自体を妨害しつつ、攻撃用の全『祭器』で[追撃]し叩きますねぇ。
●豊饒の使徒の|範囲攻撃《ワンマンライブ》。
「想像以上にレパートリーが豊富な様ですが。参りましょう」
仮装として『花魁』の衣装を着用した少女、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は老若男女を問わず誘惑できる雰囲気を醸し出して現れた。
|決戦配備《ポジション》として要請したケルベロスたちがるこるの周囲に集まり、その美しさに見蕩れないよう気を張って応対している。
「【キャスター】を要請、『神秘の力』である『加護』と『祭器』の強化を願いますぅ」
「了解よ! 全力でサポートするわ!」
「ありがとうございますぅ。それではいきますねぇ
展開されるケルベロスたちの魔法陣による術式支援を受けて、るこるは三対のオーラの翼である祭器『フローティング・エアロフォイル・システム』を背に飛行を開始する。
浮かび上がったるこるの周囲には、浮遊する16枚の札と12枚の円盤が漂っている。
祭器『フローティング・リンケージ・システム』と『フローティング・ミラーコート・システム』による空間歪曲障壁とバリアの多重展開だ。
「はわわっ! 転んじゃいま死ねぇぇぇ!」
躓き転んだフリをしながら濁声で叫び、渾身の殺意を込めたメイド忍者魂を宿した銀のトレイを射出する平たい胸のメイド。
その銀のトレイは著しい加速と無秩序な軌道変更を経てるこるに襲い掛かったが……歪められ曲げられた空間を突き抜けるうちに加速可能回数に限界がきて、勢いが衰えた状態でバリアに弾かれていった。
渾身のユーベルコードが防がれたことに、平たい胸のメイドは慟哭の叫びをあげる。
「なんでだぁぁぁ! 胸の差かぁ! 脅威の胸囲格差かぁ!!」
「それでは反撃させてもらいますねぇ」
「そうはさせないでござる!」「眼中にもねぇってかぁぁぁ!?」
キレ芸メイド、あるいは何らかの私怨に固まった平たい胸のメイドが猛り狂う中、るこるはおっとりとほほ笑んだまま容赦なく反撃のユーベルコードを展開する。
そうはさせまいと他のメイドたちも急いで銀のトレイを構えるが、彼女たちが躓くよりも先にるこるのユーベルコードが発動する。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その刑台の理をここに」
発動されるのは、《豊乳女神の加護・尅譴(チチガミサマノカゴ・ゲンコクナルショケツ)》。
るこるが持ち込んだ全ての『祭器』や戦場全体の全オブジェクトに、対象を自在に操作&制御する『女神の波動』を注ぎ込み変形させるユーベルコードだ。
変形後、『女神の波動』を注ぎ込まれたものによる攻撃は、『存在吸収』による内部破壊と、治療不可の状態異常を追加で与えることも可能となっている。
るこるは、周囲のオブジェクト―――ゴミや石、マンホールや|グレーチング《道路や歩道の溝蓋》、デウスエクスの襲撃で発生した瓦礫などを変形させ、メイドたちがユーベルコードを使用する瞬間に操作する。
躓いた瞬間に変形してトラバサミのように噛みつかせたり、転んだ時に鋭利に尖らせて突き刺したり、回転させながら顎に強打させたりして、冥土忍軍の動きを妨害していく。
るこるが要請したキャスター支援も合わさって、るこるの眼前にいるメイドたちは一体残らず拘束されていく。
「な、なんというトリック……!」「拙者、不覚にも見蕩れてしまったござる」「チクショウ! ブッコRしてやRぅぅぅ!」
「お疲れ様ですぅ」
るこるの『加護』に感嘆し、あるいはその美しさに陶酔し、あるいは発狂しているメイドたちに向けて、るこるは容赦なく持ち込んだすべての祭器の照準を向ける。
『フローティング・レイ・システム』、『フローティング・ブレイド・システム』、『フローティング・グラビトン・システム』、『フローティング・シールド・システム』、『フローティング・コンバート・システム』……。
20台の砲台が砲撃し、ビームの刃が追撃し、重力弾が放たれ、ビームシールドの砲門からの射撃や補助兵装による爆撃での援護攻撃が叩き込まれ、ありったけの猛攻が冥土忍軍を包み込む。
メイドたちの断末魔も抵抗の素振りも、爆発による閃光、轟音、粉塵と衝撃に覆い潰されて外に出ることはなく。
それらが収まった時、そこには倒れ伏して全滅したメイドたちがフリではなく転がっているのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ステラ・テルキーネス
【心境】
「ツッコミどころしかなさ過ぎて草。」
こんな世界と命の危機は本当に嫌だなぁ。
【行動】
仮装ですか、ハロウィンらしくカボチャの他に、仮装のテーマにランダムダイスで決めましょうか…えーと、シンデレラ?
ああ、カボチャでシンデレラと言ったら。…馬車?
何故にwhy?
決戦配備はクラッシャーの力を借りますね。
とりあえず、カボチャ馬車を曳いて戦場に到着。
そのまま自慢の長い髪の毛を『武器改造』でブレードに変換して、伸ばして振り回し『範囲攻撃』で『なぎ払い』、攻撃を(長い髪の毛)『武器受け』して防ぎます。
そのままついでに突進(最終物語天翔劇)で馬車でひき逃げしつつ戦場を駆け抜けます。
シャルロッテ・ヴェイロン
まあね、こういった季節のイベントって、なんで頭のねじが吹っ飛んだ連中が来るんでしょうねぇ…(個人の感想です(ぇ))。
で、メイドだかニンジャだかはっきりしていただきたいんですが(なぜか対抗するようにメイド服姿(ぇ))。とりあえず――カモン、ホワイトラビット!(こちらもなぜかメイド服姿(ぇ))
そして乗り込んで【操縦】しつつUCで強化(攻撃力重点)、ローラー【ダッシュ】で【蹂躙】していきましょう。飛び掛かってくるのがいたらビームソードで【切断】。クラッシャーも総動員して蹴散らしちゃいましょう。
※アドリブ・連携歓迎
●ライドオン・ランオーバー!
「ツッコミどころしかなさ過ぎて草」
「まあね、こういった季節のイベントって、なんで頭のねじが吹っ飛んだ連中が来るんでしょうねぇ……」
謎の科学者集団によってギリシア神話にでてくる幻獣神獣を再現する実験によって作られたテルキーネス型バイオモンスターの猟兵。
ステラ・テルキーネス(バイオモンスターのミュータントヒーロー・f19520)は内心こんな世界と命の危機は本当に嫌だなぁとこぼしつつも、見過ごすわけにはいかないとハロウィン化が迫る決戦都市に駆け付けた。
ステラと同様に呆れた表情を浮かべているのは、とあるエンタテイメント企業の社長令嬢にして冷静沈着かつ無慈悲なプレイスタイルを振るう凄腕ゲーマー。
シャルロッテ・ヴェイロン(お嬢様ゲーマーAliceCV・f22917)。その装いは、何故かメイド服姿であった。
「仮装ですか、ハロウィンらしくカボチャの他に、仮装のテーマにランダムダイスで決めましょうか」
ステラはハロウィン化から身を守る仮装を選択するべく、サイコロを手にする。
コロコロとサイコロを転がしたステラは、出目と対応表を確認する。
その結果は、シンデレラであった。
「……えーと、シンデレラ?
ああ、カボチャでシンデレラと言ったら。……馬車? 何故にwhy?」
キレイなドレスでもガラスの靴でもなくカボチャの馬車を連想したようで、ステラはいそいそと馬車の車部分の手配を済ませる。
戦いの準備は整ったようで、ステラとシャルロッテは傍らのケルベロスに|決戦配備《ポジション》を要請する。
「決戦配備はクラッシャーの力を借りますね」
「総動員して蹴散らしちゃいましょう」
「任せてください! 行動を開始します!」
クラッシャーが動き出す様子を見届けた二人は、押し寄せてくる冥土忍軍のメイド忍者たちを迎え撃つ。
先に前に出たのは、すでに仮装済みのシャルロッテだ。
その装いは、何故かメイド服姿であった。
冥土忍軍に対抗するようにメイド服を選んだのだろうか。
「ネタを被せに来てるっ……!」
「で、メイドだかニンジャだかはっきりしていただきたいんですが」
「メイドで忍者でデウスエクスよっ!」「螺旋忍軍の流派の一つで大祭祀ハロウィン様の忠実なる尖兵よっ!」
「属性の過剰積載ですね。とりあえず―――カモン、ホワイトラビット!」
シャルロッテが指を鳴らすと、その場に高速戦闘に特化させた高機動型カスタムキャバリアが現れる。
RA-08CV『ホワイトラビット』。
その装いは、何故かメイド服姿であった。
「でっ!? でっかっ!? なにこれ、新手の決戦配備!?」
「アハッ♪ カワイ~♪ ウサギさんならバニーになればぁ?」
「真のメイドというものを見せてあげましょう。
目標確認、データ解析―――スピードは高いものの防御性能はいまいち。なら、彼女たちにはこのプログラムが有効ですね」
敵のメイドたちが躓き転ぶフリをする前に、シャルロッテは『ホワイトラビット』に乗り込んでユーベルコードを展開する。
《PROGRISE:INSTALL(プログライズ・インストール)》。
多次元世界に跨る電子及び霊的ネットワークにアクセスし、対象の戦闘能力を解析するユーベルコード。
その結果を基に自動生成された強化プログラムで自身を強化することができ、シャルロッテは今回攻撃力に重点を置いた強化を施す。
そして『ホワイトラビット』のローラーダッシュでメイドたちを蹂躙していく。
「超爽快無双ライドです」
「って、ライドキャリバーみたいなことキャアアア!!」
「距離を取って……って、砲撃がっ!」「うわあ、逃げられないっ!」
「あはは! 轢き逃げなんてひどぉい♪ はわわ、転んじゃいましたぁ♪」
轢かれないように回避を試みる冥土忍軍の行く手を、クラッシャーによる砲撃や戦闘ロボが立ち塞がる。
逃げ場を失い慌てふためくメイドたちが『ホワイトラビット』の蹂躙劇に晒される中、小悪魔系生意気メイド忍者が素早く躓き転んだフリをする。
射出されたメイド忍者魂を宿した銀のトレイが、空中で幾度も軌道を変更しながら加速し、『ホワイトラビット』のコックピット目掛けて飛来する。
だが、それをシャルロッテは受けて、切る。
『ホワイトラビット』の前腕部に収納される『BXシャイニングセイバー』が煌めき、銀のトレイを迎撃したのだ。
「見てからのパリィ余裕です」
「うっそぉ……」
唖然として地面に膝を着く生意気メイド忍者のもとへ、追撃が襲い掛かる。
カボチャ馬車を曳いて戦場に駆け込んだステラだ。……乗ってるのではない、その怪力を発揮して重い馬車を曳いているのだ。
「ぼくだって戦えます」
「な、何あのモンスター!?」「また新手の決戦配備!?」
ステラは自在に操れる自慢の『長い髪の毛』を武器改造スキルでブレードに変換して、更に長く伸ばして振り回し、混乱するメイドたちをなぎ払っていく。
時折飛来する破れかぶれの銀のトレイも、『長い髪の毛』で絡め取り受け止めてそのまま没収していく様子だ。
そして、ステラはそのままユーベルコードを発動して、突進する。
「ぎゃ~す。なんなんこのユーベルコードは!!」
「あ、待っ」
《最終物語天翔劇(ステラファイナルファンタジー)》。
ジェットミューテーションにより時速10500kmで飛翔して、ステラの装備重量×飛翔速度×ステラの体重=合計値に比例した激突ダメージを与えるユーベルコードだ。
その破壊力は、可哀そうな生意気メイド忍者がお空のお星さまになってしまうほどであった。
そして、その勢いのまま突進を続けていくステラ。
とてもパワーがある『左前脚』で踏みつけ、全てを貫く鋭い爪を持つ『右前脚』で蹴り飛ばし、重量のある馬車で轢き逃げしながら戦場を駆け回る。
シャルロッテの『ホワイトラビット』とステラの馬車、二つの巨大轢殺兵器に蹂躙された|犠牲者《デウスエクス》たちは地に伏して、あるいは埋め込まれていく。
「ぐえええ……」「お、重い……」「何て、体重……!」
「ボクは重くない~!! 馬車の重量と飛翔速度の数値が高いんだ~!!」
「先遣隊の殲滅は完了ですね。いぇい」
動きを止めたステラが慟哭を上げる中、シャルロッテは取りこぼしが無いことを確認して一息つく。
二人の猟兵は無事に、そして無慈悲に悪の侵略者の手先を撃滅したのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
メイドにはメイドで対抗します!だってメイドも仮装!問題ありません!(謎理論
と、いうことで『テイマー・ヘリオトロープ』さんも仮装するのです!
「なんで僕もメイド服~!?」
これは…冥土忍軍は癖のある相手ばかりですね…
「それ人のこと言えます…?」
と…とりあえず!ここは無難な清楚そうな(?)メイドさん達を相手にしましょうか?
…って、わぁぁ!?一斉に手榴弾投擲してきました!危ないです!!
「危ないってレベルじゃないよ!?」
パニックになりつつ【石化ポーション】を投げつけて反撃!
「僕も石化能力のハーピーを召喚するよ!」
二人の協力しあって文字通りメイド達を石像として黙らせるのでした
(自爆歓迎!)
●特殊系状態変化猟兵の底力。
「メイドにはメイドで対抗します! だってメイドも仮装! 問題ありません!」
立派な理論武装を強弁するのは、どう見ても女の子にしか見えないがれっきとした男の子。
ウサギの耳と尻尾のついた礼儀正しく振舞うキマイラ、テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)だ。
テフラは決戦都市レッドリーフの狭く薄暗い路地にて、他の猟兵やケルベロスたちを巻き込むことが無いよう、単独でデウスエクスを迎撃しようとしている。
ただし、戦うのはテフラ一人ではない。
「という訳で、テイマー・ヘリオトロープさん召喚なのですよ~♪」
「僕も、テフラさんと一緒に頑張るよ……!」
テフラは自身のユーベルコード《勇気の少年『テイマー・ヘリオトロープ』(モンスターテイマー・ヘリオトロープ)》により、所持する魔導書から様々なモンスターを召喚することのできる少年『ヘリオトロープ』くんを呼び出し、一緒に冥土忍軍を待ち伏せているのだ。
そして、テフラはヘリオトロープも仮装に着替えさせる。
「と、いうことで『テイマー・ヘリオトロープ』さんも仮装するのです!」
「なんで僕もメイド服~!?」
そう。二人の仮装はメイド服である。
冥土忍軍もメイドでハロウィンしているので、ヨシッ!
もう一度確認するが、二人とも立派な男の子である。
……問題はない、通ってヨシッ!
「しかし、これは……冥土忍軍は癖のある相手ばかりですね……」
「それ人のこと言えます……?」
ヘリオトロープの湿った視線から目を逸らし、テフラは前線の裏に回り込もうと接近してきているデウスエクスに意識を向ける。
テフラはここにいることをケルベロスたちに伝えてはいるものの、|決戦配備《ポジション》を要請していない。
その理由は……きっと、テフラは自覚していると思われる。
現れたメイドたちは立ち塞がるテフラたちに気づき、一瞬虚をつかれたもののすぐに戦闘態勢に入った。
「と……とりあえず! ここは無難な清楚そうな(?)メイドさん達を相手にしましょうか?」
「お帰りなさいませご主人さま! べっ別に忍者らしい事だってできるんだからねっ!」
会敵と同時にスカートを捲り上げて、苦無と、なぜか手榴弾まで投擲して来る清楚なメイドたち。
ハロウィンの仮装規定によりスカートの丈は短くなっており、身軽になって素早く加速して攻撃を振るってくる。
問答無用の攻撃に、テフラは驚いた様子で声を張り上げる。
「……って、わぁぁ!? 一斉に手榴弾投擲してきました! 危ないです!!」
「危ないってレベルじゃないよ!?」
「これは負けられません! ていっ!」
コンクリートに突き刺さる苦無に、連続して爆発する手榴弾。
中には煙幕やら周囲に電撃を放つスタングレネードやらも混ざっており、単純に防御するだけではバッドステータスの嵐に飲み込まれてしまうだろう。
だが、歴戦の状態変化職人であるテフラはパニックになりつつも、冷静に『石化ポーション』を投げつけて反撃を試みていく。
目には目を。巧みな忍術には、状態異常で迎撃するようだ。
服用または付着すると早い侵食ペースで石化し、一時的に動くことができなくなる『石化ポーション』を避けようとメイドたちも動き回るが、狭い路地では全員が逃げきることは適わず、一人また一人と石になっていく。
「きゃあ!」「うそ、石になっちゃう!?」「何てことを!」
「僕も石化能力のハーピーを召喚するよ!」
戦場はまさに混戦模様。
自制なき状態異常の爆風が荒れ狂う惨状の中、テフラは走り回り投げ回る。
そしてヘリオトロープもまた、所持する魔導書からハーピーを召喚してメイドたちに嗾ける。
石化能力を有するハーピーが頭上から攻撃を繰り出し、命中したメイドが次々に攻撃力を減らしていく。
ユーベルコードも封じられて、徐々に石化していく。
一進一退の攻防がしばらく続き……そして、長い戦いの決着がつく。
「ああ……見事ですわ、坊ちゃまたち……完敗よ……」
「はぁ、はぁ……やりました、ヘリオトロープくん!」
「うん、僕たちの勝利だ!」
最後まで抵抗していたクール系メイドが石化したことを見届けて、テフラとヘリオトロープは手を合わせて笑みを交わす。
二人の連携により、侵略者であるデウスエクス忍者メイドたちを石像として文字通り黙らせることに成功したのだ。
そして勝鬨に喜ぶ二人の足元に……転がる一つの『石化ポーション』があった。
乱戦の最中テフラが投げたものの、不発のまま戻ってきたものなのだろう。
テフラの脚に当たると、パリンという音と共に瓶が割れ、中身が流出する。
「「あ」」
テフラとヘリオトロープがその後どうなったのかは……今後の動向次第であろう。
……たぶん、無事、なのかな……?
成功
🔵🔵🔴
螺旋忍軍・スパイラス
(ふむ、これは……|他の螺旋忍者《あいて》を蹴落としてその秘術を頂く好機でござる!)
「あ、拙者は全然全く一切怪しくない、ごく普通の|螺旋忍者《ケルベロス》でござるよ?いやいや、これっぽっちも怪しくなんかないでござるよ?」
↑あやしい……
拙者も冥土忍者姿で敵に紛れるでござる
……何故かやけに乳の巨大な冥土忍軍ばかりでござる
ナイフをナイフ投げ&螺旋手裏剣を手裏剣投げの乱れ撃ちで敵忍の苦無を迎撃するでござる
影縫い効果で動きを封じて成功率を高め、追加UC「螺旋爆散掌」への連携でその乳を捩じ切って爆散させてやるでござる!
さて、敵忍の忍術を忘れぬ内に実際に試しておこう。それにしても……柔らかかったでござるな。
決戦配備・ヘリオン
※輸送用戦闘ヘリコプター型|召喚獣《決戦配備》「ヘリオン」
仮装……輸送ヘリの私が仮装とは?とりあえず機体を橙色と紫色などでハロウィンっぽく塗装し、お菓子や南瓜や西洋妖怪のシール等で装飾して行きます!
|決戦配備攻撃力支援《ポジションクラッシャー》!
大量の戦闘ヘリによる援護射撃やミサイル攻撃を要請します!
義侠心を燃やして私も自身の身体に装備されているリボルバー銃を構え集中し、スローモーションの中で敵の手裏剣を回避し、クイックドロウで反撃します!
●|召喚獣《イェーガー》たちの初戦。
「私も皆さんと肩を並べて戦える日が来るなんて!」
「ふむ、これは……|他の螺旋忍者《あいて》を蹴落としてその秘術を頂く好機でござる!」
レッドリーフの防衛ラインに迫る冥土忍軍たちの頭上に、視覚から隠れるハイパーステルスを解除して一機の輸送用戦闘ヘリコプターが現れる。
それは、重力子演算装置を有する輸送ヘリ型の巨大サーヴァント『ヘリオン』。
その|召喚獣《決戦配備》にして、自我を有することで猟兵として覚醒した|猟犬《ケルベロス》。
決戦配備・ヘリオン(ケルベロスのヘリオライダー・f41284)だ。
その機内にて輸送されているのは、同じく|召喚獣《デウスエクス》として単独での猟兵潜入任務に就いてるデウスエクスの猟兵。
螺旋忍軍・スパイラス(|自称地球人の螺旋忍者《デウスエクス・スパイラス》・f41299)はヘリオンに搭乗して、隠された素顔の瞳を輝かせて眼下の螺旋忍軍の一派を見つめていた。
突然上空に現れた乱入者に、地上のメイドたちが顔を上げて警戒する。
「ウホゥ……?」「あれは、ヘリ……?」「一緒にいるのは、あの気配、同僚……?」
「あ、いやいや! せ、拙者はごく普通の|螺旋忍者《ケルベロス》でござるよ?
全然全く一切怪しくない、これっぽっちも怪しくなんかないでござるよ?」
「何らかの理由で地球側に付いたのね。螺旋忍者の風上に置ける見事な手際、私たちでなきゃ見逃しちゃうわ」
「違うでござるよ? 拙者はただの一般的地球人でござるよ?」
露骨に怪しいスパイラスだが、冥土忍軍と対峙してくれる様子なので|決戦配備《ポジション》のケルベロスたちもとやかく進言することはない。
ヘリオンもまた、味方になるデウスエクスは存在すると知っているのでスパイラスが多少怪しくともツッコむことはしないようだ。
そんなヘリオンは今、ハロウィン化の影響を抑えるために機体を橙色と紫色などでハロウィンっぽく塗装し、お菓子や南瓜や西洋妖怪のシール等で装飾している。
ナイス、ハロウィン。
「仮装……輸送ヘリの私が仮装とは……?」
「拙者は奴等、冥土忍者の姿に仮装して敵に紛れるでござる。|然《しか》らばヘリオン殿、開戦の合図を頼むでござる」
「ハッ! |了解《ラジャー》! |決戦配備《ポジション》|要請《オーダー》、|攻撃力支援《クラッシャー》!」
「わかった! 支援する!」
ヘリオンからの要請を受け、決戦配備についていたケルベロスたちが援護攻撃の準備に入る。
次々に戦闘ヘリを発進させて、各種砲撃の照準をメイドたちに合わせて発射の用意を行う。
攻勢に出るケルベロスたちの動きに、ヘリオンに注意を向けていたメイドたちが反応して迎撃態勢を整える。
「ウッホウホッ、ウホォー!」
「わかったわ、メイドリーダー! 私たちだって、忍者らしい事だってできるんだからねっ!」
「――――――遅い」
スカートを捲り上げて苦無による素早い攻撃を放とうとしていたメイドたちだが、その意識が逸れた瞬間を逃さずスパイラスはヘリオンから降下した。
自由落下よりも素早く地上に降りたスパイラスが、メイドの中に紛れ込み『ナイフ』と『螺旋手裏剣』を四方八方に乱れ撃つ。
放とうとした苦無がことごとく『ナイフ』に撃ち落とされ、『螺旋手裏剣』が敵メイドの影に突き刺さっていく。
そして、発動したスパイラスのユーベルコードによりメイドたちの動きが鈍る。
「ウホッ!?」
「なっ!? う、動かなっ……!」
「これぞ《手裏剣投げ》にござる! ……何故か、やけに乳の巨大な冥土忍軍ばかりでござる」
他のユーベルコードと同時に使用できる《手裏剣投げ》の影縫い効果によって、動きを封じられた原始人型ワイルドメイド忍者。
スパイラスは一歩でワイルドメイドの懐に入り込み、その胸部に目掛けて自身の掌が触れた対象に螺旋エネルギーを注ぎ込み身体部位をねじ切り爆破する《螺旋爆散掌》を叩き込む。
敵との距離が近い程威力が増大する《螺旋爆散掌》を直接接触するほどに接近して叩き込んだことで、哀れワイルドメイド忍者は爆散した。
「ウホォォォォ!?」
「メ、メイドリーダーのビッグボインが爆発したぁ!?」
「《螺旋爆散掌》、決まったでござる」
そして、スパイラスがかく乱して十分に足止めを果たしたことで。
ヘリオンとケルベロスたちの攻撃の用意が整った。
ヘリオンの合図と共に、戦場を覆う弾幕が放たれる。
「クラッシャー、一斉攻撃! 《バレットタイム》! ファイア!」
「「「ファイアッ!!」」」
上空を飛び交う戦闘ヘリから機銃やミサイルが放たれ、幾つもの砲台や戦闘ロボが砲撃していく。
ヘリオン自身も義侠心を燃やして、自身の機体に装備されている対デウスエクス用に製造されたリボルバー銃『ケルベロスウェポン』を構える。
集中している間、スローモーションの中で冥土忍軍が苦し紛れに放った素早い苦無を回避して、クイックドロウ。
射線が交差するように、的確にメイドたちを打ち倒していく。
「そんな、私たちが……!」「負ける……大祭祀様……!」「ウッホ……」
「……終わったでござるな?」
銃弾に倒れ、クラッシャーの砲火に飲まれてメイドたちが撃破される。
攻撃が完了した後には、攻撃に巻き込まれないようワイルドメイド忍者を遮蔽に使って凌いだスパイラスだけが立っていた。
スパイラスは辺りの冥土忍軍を見渡して、彼女たちの苦無の中から無事なものを物色する。
おそらくは、彼女たちの秘儀を盗む算段なのだろう。
「さて、敵忍の忍術を忘れぬ内に実際に試しておくでござる。
それにしても……柔らかかったでござるな」
「作戦の第一段階は遂行しました! お疲れ様ですスパイラスさん!」
「うむ! お疲れ様でござる、ヘリオン殿!」
そしてヘリオンはゆっくりと地上に着陸して、スパイラスと共に初陣の勝利を喜び合うのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
御園・桜花
ゾンビバニー仮装
キャスター(奇策)で敵の進路妨害
「パーラーメイドとして、負けられない戦いなのです」
「バニーは夜のメイドの装備です(本気)」
「丈の短さでスピードが上がるなら、其の衣装全て切り裂いて全裸にして差し上げます。忍者なら恥ずかしくないのでしょう?尤も、其れはメイドの嗜みでは有りませんけれど」
UC「精霊覚醒・虹」
マッハ12で飛行し精霊召喚
嵐の精霊に敵の服を微塵切りにさせ
炎の精霊に敵の服を全て燃やさせ
一切捲る衣装が無い状態に
恥ずかしがって隠すなら遠慮無く桜鋼扇でどつく
恥ずかしがらないならメイドの心得違いと言いはりどつく
敵の攻撃や障害物は第六感で躱す
「当たらず歩けないなんてメイド失格ですよ」
熊猫丸・アカハナ
※アドリブ歓迎
レッドリーフのみんな、いくで!
ハチワレウイングキャットの仮装で、ヒョウ柄ヤマンバメイド忍者と勝負や!
ジャマーによる煙幕とキャスターによる強磁力フィールドの展開で苦無攻撃を封じて、蠅獲草でこっちから襲うで!
●華やかなるダブルバトル。
決戦都市レッドリーフに襲撃を仕掛けた冥土忍軍も、猟兵たちに撃破されて残りわずかとなっていた。
ケルベロスたちの|決戦配備《ポジション》による進路妨害を受けて、最後のメイド忍者たちは正面突破を強いられた。
そうして誘導されたメイドの前に、ケルベロスを伴った二人の猟兵が行く手に立ちふさがる。
「パーラーメイドとして、負けられない戦いなのです」
「レッドリーフのみんな、いくで! 決戦や!」
「了解、猟兵!」
ゾンビバニーの仮装で登場した御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)。
ハチワレウイングキャットの仮装で参上した熊猫丸・アカハナ(花咲かコメディアン・f23154)。
実戦経験を積んだ、経験豊富な猟兵である桜の精とテレビウムの二人は決戦配備キャスターに支援を要請し、その他大勢のメイド忍者を隔離できる戦場を用意していた
二人と対峙するのは、残党冥土忍軍の中でも優れた二体。
バニーガール風メイド忍者とヒョウ柄ヤマンバメイド忍者であった。
「バニーは夜のメイドの装備です」
「ふふん! バニーメイドのスカートの丈の短さ、魅せてあげるわ!」
「行くで! ここで勝負や天王山一日目やで!」
「|ジデマー《本気》? ちょいキツいンじゃねー?」
本気でそのように考えているのか、うさ耳を揺らしながら桜花は桜の花びらの刻印がある鋼を連ねた『桜鋼扇』を手にバニーガールメイドと対峙する。
そしてアカハナは猫耳をピコピコと動かしつつ、ヒョウ柄ヤマンバメイドに向けて握ったこぶしを突きつけている。
メイド忍者たちもスカートの裾に手を添えて……そして、いつでもユーベルコードを発動できる構えで、制止する。
隙を伺うように睨み合う両陣営は、互いに誰も動くことなく構え続けている。
そうしている間にもケルベロスたちはじわじわと展開し、メイドたちを包囲するそぶりを見せて圧迫していく。
「……。……、……っ!」「……はぁ、だる~っ」
そうして焦らされた結果、先に動いたのは冥土忍軍であった。
二体のメイドが同時にスカートを捲り上げて苦無による素早い一撃を放つ寸前、決戦配備ジャマーによる煙幕が戦場を覆い、メイドたちの視覚を奪う。
それでも、デウスエクスのユーベルコードを相手にそれらの妨害はわずか数秒しか持たない。
だが、その数秒を活用して、桜花とアカハナはユーベルコードを起動する。
「我は精霊、桜花精。我が呼び声に応えよ七精霊。
炎氷嵐磐雷光闇の呼び覚まされし力もて、我らが敵を討ち滅ぼさん!」
桜花が繰り出すのは、《精霊覚醒・虹(セイレイカクセイ・コウ)》。
時速14500kmで飛翔しながら、桜花の持つ『桜鋼扇』から高速・多重詠唱で召喚した七精霊の属性攻撃を放つユーベルコードだ。
マッハ12という尋常ならない速さでメイドを翻弄し、咄嗟に振るわれた苦無を第六感で躱すと、桜花は召喚した嵐の精霊と炎の精霊にバニーメイドのメイド服を蹂躙させる。
桜花が通り過ぎた一瞬で、みじん切りにされたメイド服がすべて燃やされ、バニーガール風メイド忍者は一切捲る部位が無い状態になってしまった。
バニーガールメイドは悲鳴を上げてその場にしゃがみ込む。
「きゃああああ!!!」
「丈の短さでスピードが上がるなら、其の衣装全て切り裂いて全裸にして差し上げます。
忍者なら恥ずかしくないのでしょう? 尤も、其れはメイドの嗜みでは有りませんけれど」
「忍者にも羞恥心はあるしー!」
赤面して身体を隠すメイド忍者を、桜花は遠慮なく桜鋼扇でどつく。
まともな防御も回避もできないバニーガールメイドが、その場にうつ伏せで倒れた。
「きゅう……」
「当たらず歩けないなんてメイド失格ですよ」
そして、アカハナはヤマンバメイドに向けていた手を変異させる。
それは、自身の身体部位ひとつを|蠅獲草《ハエトリグサ》の葉と鳳仙花の実のいずれかに変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となるユーベルコード。
《蠅獲草と鳳仙花(ディオネア・オア・バルサム)》だ。
「ほないくで! 今回は……『|蠅獲草《こっち》』や!!」
「えー……キモカワイイ~。けど、負けんのは|メンゴ《勘弁》ね」
アカハナが選択した蠅獲草の葉は、ユーベルコード《ガチキマイラ》と同様の効果を持つ。
すなわち、噛みつき攻撃を行い対象の生命力を奪い、自身を治療する作用があるのだ。
ジャマーの煙幕の中でヤマンバメイドが真剣な様子でスカートを捲り上げ、苦無を振るう。
そのヤマンバメイドに、アカハナは蠅獲草の葉を叩きつける。
交錯した両者の陰は、片方がゆっくりと倒れ込む。
「わしの、勝ちや!」
「|ねんむ《無念》~……負けたわー……」
煙幕が晴れた時、そこに立っているのは……アカハナであった。
強力個体のメイド忍者たちが撃破されたことで、残るメイドたちは戦意を喪失して降伏していく。
この前哨戦は、猟兵とケルベロスの勝利となった。
「勝鬨を上げるで! えい、えい!」
「おー」
「「「おおおおおお!!」」」
桜花とアカハナの勝利に、ケルベロスたちが鬨の声を張り上げる。
歓声に応えるように、桜花は穏やかに微笑み、アカハナは元気に手を振るのであった。
……先遣として送り込まれたデウスエクス、冥土忍軍の全滅を確認した。
だが、戦いはまだ終わりではない。
そう。
世界中に分身を送り込んでいる大祭祀ハロウィン、その一体との戦いが幕を開けるのである。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『十二剣神『大祭祀ハロウィン』』
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POW : そして世界はハロウィンと化す
【ハロウィン化した世界】を見せた対象全員に「【オマエのハロウィンを見せてみろ!】」と命令する。見せている間、命令を破った対象は【ハロウィンによる肉体変化に抗う力】が半減する。
SPD : トリック・オア・ハロウィン
【食べた者をハロウィン化する毒菓子】を給仕している間、戦場にいる食べた者をハロウィン化する毒菓子を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ : 真理を識る大祭祀ハロウィンの視線
視界内の対象1体の精神を【真実の部屋ハロウィン】に追放する。精神が帰還するまで、対象の肉体は動けないが無敵になる。
イラスト:key-chang
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●断章:奴の名は、ハロウィン!
猟兵たちの活躍により、恐るべき冥土忍軍のメイド忍者たちを退けた決戦都市レッドリーフ。
勝利に喜ぶケルベロスたちだが、その表情は弛緩することなく毅然とした態度を維持していた。
なぜならば、グリモア猟兵による予知により恐るべき存在の到来を知らされているからだ。
「ヒャ〜ッハッハッハァァァァ!!!!」
「っ!」「来たか……!」
それは、在りし日に全世界に放送されたものと同じ声。
レッドリーフに響き渡る甲高い笑い声を聞き、猟兵たちとケルベロスたちが空を見上げる。
虚空に長距離転移のゲートが開かれ、そこから姿を見せるのは異形の上位存在。
未知の世界・真理の部屋ハロウィンからの侵略者『大祭祀ハロウィン』の登場である。
「やってくれたな、ケルベロス! やってみせたな、イェーガー!
見事だ、称賛に値する! 褒美に……このオレサマ、大祭祀ハロウィン直々にお前たちをハロウィンにしてやろう!」
そう叫ぶと、ハロウィンはただ腕を大きく広げる。
それだけで、戦場の空気が一変する。薄暗くも陽気な雰囲気と甘いお菓子の香りが漂い始める。
ハロウィンがその場に佇むだけで、周囲に圧倒的なハロウィン力が浸透していく。
地面はオレンジ色に染まり、壁や窓にパンプキンの絵柄が浮かび、街灯などの光源がLED式のろうそくに変化していく。
ハロウィン当日まで野放しにしてしまえば、この地球はハロウィンの主星と同じハロウィンと化してしまうだろう。
「ヒャッハァァァァ! ハッピーハロウィン! トリック・オア・ハロウィン!
さあ、さあ、さあ! かかってこい、三十六世界のイレギュラー共!
この地球を守りたいなら、オマエラのハロウィンを見せてみろ! オレサマのハロウィンに対応してみろ!
オレサマを、大祭祀ハロウィンを! オマエラの大義を掲げて正々堂々止めてみせろ!!」
堂々たる笑みを浮かべ、悪の侵略者としての矜持を胸に、腹を括って戦場で待ち構えるハロウィン。
ここに、宇宙連合軍デウスエクスを統べる『|十二剣神《グラディウス・トゥエルヴ》』との決戦が始まるのであった。
※『大祭祀ハロウィン』の分身の一つとの戦闘です。
配下を全て蹴散らされたハロウィンは、レッドリーフをハロウィン化させるために猟兵たちを排除しようと現れます。
ハロウィンはデウスエクスの中でも大物であるため強敵ですが、第一章と同様に仮装を続けること、そして決戦配備を利用すれば勝機は見えてくるでしょう。
プレイングボーナスは、『何らかの仮装を行うこと』及び『決戦配備を利用すること』です。
皆様、よろしくお願いいたします。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
厄介な相手ですが、何とか?
【キャスター】要請による『祭器&加護の増幅』と『花魁』衣装の着用を継続しまして。
【皛翼褧】を発動、『反動』の性質を『解除後適用&可能な限り許容』として強化しますねぇ。
『女神の波動』は『反動』と『相手の強さ』に比例した強化を得られる以上、更に【決戦配備】の力が加われば、この相手でも十分交戦可能でしょう。
『FLS』の空間歪曲で攻撃を逸らしつつ、攻撃用の全『祭器』の攻撃を集中させ、時間の許す限り叩きますねぇ。
私のハロウィン、です?
毎年の事ですし、私含め『猟兵のハロウィン』は『様々な衣装を着て敵方に対処する行事』ではないかと思うのですが、如何でしょう?
母理・愛美
誰にでも“ママ”として接する頭のおかしい妖狐。|ミーム汚染《情報伝達》により“ママ”として認識させる。|全肯定あまやかしロリママ妖狐《国民的スタア》。
仮装は玉藻御前。決戦配備はキャスターを要請。
精神を真実の部屋ハロウィンに追放されますが、追放された先が大祭祀ハロウィンの|お部屋《主星》なので深刻なミーム汚染を引き起こして、ハロウィン部屋そのものを“ママ”に依存させ、サイキックスティールで諸々を奪い尽くします。
物事をうまく処理するという意味でハロウィンを料理します。
神将・愛麗絲
慈悲はなかった。侵略者だから是非も無し。なむなむ。
仮装はアリスから|プロモーション《化術》して白の女王。傍らに召喚したヤドリガミスピリッツは白のナイトの仮装、鏡の国のアリスだね。
決戦配備は、キャスターを要請して|《肉体言語神聖魔法《高速無酸素詠唱継戦能力元気鼓舞祈り》を強化してもらおう。|自動回復《継戦能力》も強化されるからそう簡単には倒れないよ。喰らいベホマ戦術?
おお、お菓子、うまうま。毒?|神聖魔法《祈り医術》で無効化してるよ。マッドティーパーティー?なんでもない日を祝いましょう、いぇーい。
とお菓子を楽しみながら、ハロウィンに|人格排出《悪のカリスマ、素材採取、封印術》をかけよう
●ハロウィン(を)侵略(する)作戦。
「慈悲はなかった。侵略者だから是非も無し。なむなむ」
デウスエクスの集団を鎮圧した神将・愛麗絲は、仮装をアリスからプロモーションして白の女王の装いへと変化した。
傍らにはユーベルコード《ヤドリガミスピリッツ》にて召喚した愛麗絲自身と同じ能力の仮初めの肉体を白のナイトへと仮装をさせて、まるで鏡の国のアリスをアピールしている。
……愛麗絲と対峙していた冥土忍軍の顛末? ……管轄外ですね……。
「厄介な相手ですが、何とか?」
夢ヶ枝・るこるは『花魁』衣装の着用を継続してハロウィン化から身を守りつつ、大祭祀ハロウィンを前におっとりとした態度を維持して見せていた。
そして、るこると愛麗絲に合流したのは、誰に対しても“ママ”を自称し、“ママ”として接する独特な妖狐。
「いいこいいこ♪」
対象を散々あまやかし、相手の自主性を奪い自らに依存させ、その経験も能力も精も、何もかも盗みとるサイキックスティーラー。
母理・愛美(全肯定合法ロリママ妖狐・f41233)だ。
玉藻御前という妖怪の仮装をした愛美は、認識へ作用する謎の|情報伝達《ミーム汚染》により大祭祀ハロウィンの“ママ”として現れた。
「それでは、宜しくお願い致しますぅ」
「ぎゅー❤ してあげるねぇ♪」
「よろしくなのよ」
「了解! みんな行くわよ、魔法陣展開! 術式支援開始!」
三人は|決戦配備《ポジション》キャスターを要請し、それぞれに適した魔術師的支援を受けていく。
るこるには使用する『祭器』と彼女の加護の増幅を。
愛美には身に纏う|“ママ”の愛《カリスマオーラ》による圧倒的な|“ママ”の愛《スタアのオーラ》の向上を。
愛麗絲には|肉体言語神聖魔法《高速詠唱・無酸素詠唱・継戦能力・元気・鼓舞・祈り》の強化を。
猟兵たちがケルベロスの支援を受けて増強されていく。
「ヒャッハァァァァ! こいつら見ただけでヤベェ臭いがプンプン聞こえるぜ!
だが、いいぜ! かかって来な、イェーガー! まとめて相手してやるぜぇ!」
居並ぶ猟兵たちを眼下に収め、大祭祀ハロウィンは哄笑を上げて諸手を広げ、ユーベルコードを展開し始める。
煌めくは《真理を識る大祭祀ハロウィンの視線》。
ハロウィンの視界内に収まった対象一体の精神を、大祭祀ハロウィンの主星【真実の部屋ハロウィン】に追放するユーベルコードが戦場に降り注ぐ。
だが、それに向かって愛美が飛び出し、ハロウィンの視線をその一身に引き受けた。
「いいこ♪」
「ハッハァ! 早速“ママ”はいただいたぜぇ! ……なんでママなんだ?」
すぐさま愛美の精神が追放されるが、その間肉体は無敵になる。
ハロウィンの攻撃はもちろん、仲間の攻撃の余波に巻き込まれても傷一つ付くことはない。
落下していく愛美が作り出した猶予を逃さないよう、一瞬正気に戻ったハロウィンへと愛麗絲が襲い掛かる。
「この詠唱封神玩具は元々ヤドリガミの本体を加工したもの。
だから、ヤドリガミとしての仮初めの肉体も出せる。
|自動回復《継戦能力》も強化されるため、そう簡単には倒れないよ」
《ヤドリガミスピリッツ》は時速300kmで飛翔し、肉体言語神聖魔法や|尊厳破壊《人格排出》による攻撃を行使することができる。
召喚者との五感も共有が可能であり、二人がかりでハロウィンに|肉体言語神聖魔法《限界突破した肉体改造による攻撃》を繰り出す。
生半可な攻撃では倒れないと聞いたハロウィンは、愛麗絲たちへの攻撃ではなく状態異常による無力化を狙う。
「ならば、食らいな! 《トリック・オア・ハロウィン》」
「喰らいベホマ戦術?」
あっという間に戦場に彩り豊かなハロウィンのお菓子が現れ、ハロウィンの手によって供される。
ハロウィンが給仕するのは、食べた者をハロウィン化する毒菓子。
戦場にいる毒菓子を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にするユーベルコード、《トリック・オア・ハロウィン》によって愛麗絲と《ヤドリガミスピリッツ》、そしてるこるの動きを鈍らせようという作戦だ。
「おお、お菓子、うまうま」
「まあ、愛麗絲さんもすごい食べっぷりですねぇ」
「な、なにぃぃぃ!? オマ、オマエ、一瞬で! どれだけ用意したと……!」
その隙に反撃を、と考えるハロウィンの思惑は、愛麗絲に積極的に毒菓子を大食いで平らげられたことで破綻した。
給仕が終われば、《トリック・オア・ハロウィン》による行動速度低下も終わるのだ。
「だ……だが! これでオマエはハロウィンだ! あとは、そこのオンナを倒せば!」
「そうはいきませんよぉ。大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、その標たる羽衣を此処に」
愛麗絲が《トリック・オア・ハロウィン》を封じたところへ、るこるがすかさず《豊乳女神の加護・皛翼褧(チチガミサマノカゴ・キョウヨクノウスギヌ)》を展開してハロウィンに対峙する。
それは、全身を生命力と疲労を自動回復する『女神の波動』で覆い、自身の許容した『体型反動』と相対する敵の強さに比例した戦闘力増強と、最大で時速14600kmに達する飛翔能力を得るユーベルコードだ。
音速を越える空中機動力から発揮されるのは、多数の祭器による一斉攻撃だ。
「豊饒の女神! それがオマエのハロウィンかぁ!
そうだというのであれば、【オマエのハロウィンを見せてみろ!】」
高速機動を開始するるこるへと、ハロウィンが命令を投げかける。
《そして世界はハロウィンと化す》。
ハロウィン化した世界を見せた対象全員に命令し、それを破った対象はハロウィンによる肉体変化に抗う力が半減する効果を付与するユーベルコード。
仮装していても、それがハロウィンらしいと見せることができなければ、ハロウィン化から守る効果が半減してしまい、その身体は徐々にハロウィンになってしまうのだ。
更には、『見せた』ことと『見せろ』と命じることで、目にも止まらない高速移動や瞬間移動、隠密を抑止する効果もある恐るべきユーベルコードだ。
「私のハロウィン、です?
毎年の事ですし、私含め猟兵のハロウィンは、様々な衣装を着て敵方に対処する行事ではないかと思うのですが、如何でしょう?」
「なん……だとぉ……!?」
もっとも……回答できれば、何の問題はない。
恒例行事だということを引き合いに提示したことでハロウィンを見せることに成功したるこるは、何の拘束も負荷も受けることなくハロウィンに向けて攻撃を開始する。
るこるは自身に降りかかる『体型反動』をユーベルコード解除後に適用することを可能な限り許容することで、著しく増強する。
更に『|十二剣神《グラディウス・トゥエルヴ》』という『相手の強さ』に比例した強化を得られる以上、十分交戦が可能となる戦闘力を発揮する。
更にキャスターからの支援強化が加われば、分身相手ならば優位に立つことも敵うだろう。
「という訳なので、対処させていただきますねぇ」
「ぐおおおお!?」
祭器『フローティング・リンケージ・システム』の空間歪曲障壁にてハロウィンの放つハロウィン属性の攻撃を逸らしつつ、攻撃用に備えた全『祭器』を展開して、ハロウィンを削り続けていく。
全身を叩きのめされ、レーザーに貫かれ、爆発に包まれて、ハロウィンは勢いよく吹き飛ばされる。
ビルの外壁に叩きつけられたハロウィンが、るこるの砲撃に耐えるために防御の姿勢に身を丸めている。
「ぐっ……やるじゃ、ねぇか……! だが、負ける訳には……!」
「トリックオアトリート。お菓子はもうなくなったよ。おかわりはないの?」
「え?」
るこるの爆撃がひと段落して爆炎が晴れた後、不敵に笑うハロウィンの傍らにはその袖を引っ張る、白の女王のままの愛麗絲が佇んでいた。
ハロウィンの給仕した毒菓子を食べ終えた愛麗絲はハロウィン化する様子もなく、健在であった。
愛麗絲はるこるの射撃攻撃の最中に距離を詰めて、攻勢が止んだ瞬間に一足飛びに踏み入っていた。
「な、なにぃ!? 何故だ、オマエ、オレサマの毒菓子が効いてねぇのか!?」
「毒? |神聖魔法《祈りと医術》で無効化してるよ。
マッドティーパーティー? なんでもない日を祝いましょう、いぇーい」
たっぷりとお菓子を楽しんだ愛麗絲は、ハロウィン化を仮装と|神聖魔法《継戦能力》によって抗ったのだ。
次はあなただと言わんばかりに、愛麗絲がハロウィンに向けて施術を開始する。
すなわち、|悪のカリスマ性を発揮して素材採集を行い相手の尊厳を封じ込める術《人格排出》である。
るこるによるダメージが効いているところへ降り注ぐ、メンタルブレイク。
「ギャアアアア! オ、オレサマの、分身を排出!」「オオ! オレサマを置いて先に行けぇ!」
「おー。これ、何分の一かしら」
堪らない惨状を受けて、ハロウィンは咄嗟に分身の魂を更に分けることで愛麗絲の人格排出術から生き延びた。
少なくないソウルが奪われ、愛麗絲の持つ『イグニッションカード』に封入された分身を残してハロウィンは戦場を駆ける。
「ヒャハハ……! 恐るべし、猟兵……! 一旦距離を取るか……!
こいつらと対峙するのは後にした方がよかったかもしれねぇ……!」
「あらあら、大丈夫?」
「ヒャ?」
疲弊したハロウィンが一時的に後退しようと路地裏へ身を翻したその時、【真実の部屋ハロウィン】から精神が帰って来た|愛美《“ママ”》が先回りしていた。
その魂には、大祭祀ハロウィンの|お部屋《主星》にて奪いまくった様々なエナジーが宿っていた。
愛美は【真実の部屋ハロウィン】に追放された僅かな時間で深刻なミーム汚染を引き起こしていた。
「な、何故ここに“ママ”が……! 待て、いったい、それは、まさか……!」
「よしよし❤ もう大丈夫だからね♪」
《サイキックスティール❤》。
|全肯定甘やかしなロリママ妖狐《国民的スタア》である“ママ”との愛に触れた対象の、自主性・経験・能力・精魂、果てはユーベルコードまで奪ったり、逆に与えたりできる愛美のユーベルコード。
愛美の精神に触れた【真実の部屋ハロウィン】は、もういろいろと片っ端から“ママ”に依存させられ、いくつかのハロウィンを奪われていた。
……大丈夫? 本体無事? ……無事だそうです。
「な、なんてこった……オレサマのハロウィンがバブみんになっちまった……!」
「よしよし、いいこいいこ♪ このままぜーんぶママに委ねればいいですからね❤」
「マ、ママァ……じゃねぇよ! このままじゃ、……オギャァ……」
「まあ。おやすみになられたのですねぇ」「ふみゅ?」
物事をうまく処理するという意味で、心身共に消耗しきっていたハロウィンの分身は愛美に料理されてしまった。
るこると愛麗絲が追撃に駆け付けた時には、ハロウィンは愛美の膝の上で|依存させられ甘やか《サイキックスティール》されていた。
三人と対峙したハロウィンは、こうして静かに鎮圧されたのであった。
レッドリーフを襲うハロウィンの力はまだ健在である。
ほどなくして、次の分身が他の戦場で猟兵たちと戦うことになるだろう。
ただし、ここのハロウィンはもうダメですね……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ステラ・テルキーネス
【心境】
「『お前たちをハロウィンにしてやろう!』名にこの謎のパワーワード。」
ホント草生えます。
なので秋の枯れ草は消毒ですね。
焼き畑です(注:2023年現在、野焼きは法律違反です)
【行動】
引き続きシンデレラのカボチャの馬車を曳く仮装て戦場を駆け抜けます。
(シンデレラを読み直し)カボチャの馬車を曳くのは鼠…鼠かぁorz
クラッシャーさんにも引き続きお力添えをお願いします。
ステラの長い髪の毛を『武器改造』でブレードに変形させると、新技髪からビーム(『武器から光線』)で呪着払連鎖術を刻み込みます。
さあ不幸の手紙を抱いてハロウィンを過ごすがいい!!(注:ビーム撃ちながら意味不明)
※アドリブや連携はOKです
シャルロッテ・ヴェイロン
(前章に引き続き、ホワイトラビット(メイドのすがた(ぇ))を【操縦】中(で、本人もメイド服姿))
まあね、何の目的で一年中ハロウィンな世界にしようとしてるか知りませんが、とりあえず退場してもらいますね。
で、「ハロウィンを見せてみろ」ですか?じゃあすいませんキャスターお願いします。できれば大型スクリーンで。
(「そもそもハロウィンは古代ケルトの収穫祭に由来しており、子供たちが仮装するのは――」と、ハロウィンのトリビアを長々と披露(【世界知識・パフォーマンス】))
――まあその間にファンタジー系のドラゴンたちに【蹂躙】させちゃいますね(各種【属性攻撃】込みで)。
※アドリブ・連携歓迎
熊猫丸・アカハナ
※アドリブ歓迎
大祭祀ハロウィン、お前さんの望むハロウィンなんかにはさせへんで!
第1章に引き続き同じ仮装でいくで!
クラッシャーに戦闘ロボの配備をしてもらうで!
精神が跳ばされてる間に代わりに戦ってもろて、帰ってきたら蔦で奇襲や!
●ハロウィン包囲殲滅戦。
ハロウィン化が浸透し始める決戦都市レッドリーフにて、大祭祀ハロウィンが堂々たる姿を見せて猟兵たちの前に浮かんでいる。
自信満々な笑顔を見せて、猟兵たちの迎撃態勢が整うまで待っている。
「ヒャッハァァァァ! どこからでもかかってこい! まとめてハロウィンにしてやるぜぇ!」
「『お前たちをハロウィンにしてやろう!』……何この謎のパワーワード」
仮装のカボチャの馬車を接続したまま、ステラ・テルキーネスはハロウィンの発言への感想を呟いた。
確かにハロウィンにするという言葉はなかなか強烈であり、謎である。
だが、実際問題このままではハロウィンになってしまうのである。
「ホント草生えます。なので秋の枯れ草は消毒ですね。焼き畑です」
ハロウィンの野望を食い止めるために、ステラは決意を新たに取って付けた眼鏡をキラリと光らせていた。
※UDCアース時空2023年現在、野焼きは法律違反です。ここでは対象がハロウィンなので大丈夫です。
「まあね、何の目的で一年中ハロウィンな世界にしようとしてるか知りませんが」
シャルロッテ・ヴェイロンは引き続きメイド姿の『ホワイトラビット』を操縦中で待機している。
もちろん、コックピットにいる本人もメイド服姿であるため、ハロウィン化から守られている。
大祭祀ハロウィンが現れることを知っていたため、事前にケルベロスたちに話を通して仕込みを済ませ迎撃する様子だ。
「とりあえずハロウィンには退場してもらいますね」
「大祭祀ハロウィン、お前さんの望むハロウィンなんかにはさせへんで!」
そして、熊猫丸・アカハナはハチワレウイングキャットの仮装のまま、その手をハロウィンに向けて意気を示す。
「わしらがこの都市を守る! ケルベロスの兄さん姉さん、協力を要請するで!」
「クラッシャーさんたち、引き続きお力添えをお願いします」
「ああ!」「クラッシャー、いつでも行ける!」「キャスター、準備万端よ」
|決戦配備《ポジション》を要請したステラ、シャルロッテ、アカハナと共に、レッドリーフのケルベロスたちも動き出す。
そして大祭祀ハロウィンとの決戦の火蓋を切ったのは……アカハナであった。
「さあ! わしを見ろ、大祭祀ハロウィン!」
「吼えたな、ウイングキャットのようなテレビウム!
見てやるぜ、そして識ってもらうぜ、ハロウィンの真実を!」
クラッシャーの配備した戦闘ロボたちの上に立つアカハナを、ハロウィンはその視界に収める。
《真理を識る大祭祀ハロウィンの視線》。
そのユーベルコードは視界内の対象一体の精神を【真実の部屋ハロウィン】に追放する。
魂を抜かれたようにふらりと倒れるアカハナは、予定通りに戦闘ロボの上に横たわる。
精神が帰還するまでアカハナの肉体は動けないが、代わりに戻って来るまで無敵になる。
アカハナという無敵の防具を得た戦闘ロボが、アカハナが帰って来るまで代わりに戦う形になるのだ。
「カボチャの馬車を曳くのは鼠……鼠かぁ orz.
ええい、すべてはハロウィンのせいなのよ」
そしてアカハナの精神が捕らわれたことで、これ以上誰かがハロウィンの主星である【真実の部屋ハロウィン】に飛ばされる心配は無くなった。
戦闘前にシンデレラを読み直し、自身の|立場《ポジション》に当てはまる動物を確認して気落ちしていたステラだったが。
それはそれ、これはこれ。気を取り直してステラは重量を活かした突撃を敢行する。
「さあ不幸の手紙を抱いてハロウィンを過ごすがいい!!」
「不幸の手紙!? 何言ってんだオメェ!?」
シンデレラのカボチャの馬車を曳くという仮装を続行するステラが、アカハナを載せた戦闘ロボを先頭にしたクラッシャー部隊を率いて戦場を駆け抜ける。
ハロウィンが気づいた時には、ステラはその『長い髪の毛』を武器改造技能によりブレード状に変形させており……。
髪からビームを放った。
「この手紙を受け取った人は、30秒以内に不幸の手紙を悔い改めなさい。
さもなくば不幸になるであろう。あと着払をステラに払うべし……!」
「これ手紙じゃなくてビーム!! って、着払いだとぉ!?」
ハロウィンの頭部目掛けて、薙ぎ払うように叩き込まれた極太のビーム。
ビームが直撃したハロウィンの頭上には小さい郵便受けが生え、スパムメールの勢いで秒間数件の『不幸の手紙(着払い)』が|投函《とうかん》されていく。
ステラが放ったのは、攻撃が命中した対象の頭上に小さい郵便受けが生える呪いを付与し、追加攻撃を与え続けるユーベルコード《呪着払連鎖術(ステラチェインメール)》。
ステラから半径112m以内にいる間、次々と投函される『不幸の手紙(着払い)』を受け続けるのだ。
何と見事な|悪戯《トリック》だろう。
「ああああ!? オレサマの預金残高が! 見る見るうちに減っていくぅ!?
そんで重てぇ! 紙切れも数が嵩めば重いんだよっ!! いてっ!?」
「行くぞ、一斉攻撃だ!」「速射連射掃射ぁ!」
パンパンに膨れ上がる郵便受けの重さにふらつき始めるハロウィン。
動きが鈍ったところへ、クラッシャーたちによる攻撃支援が炸裂する。
堪らずに地面に墜落しつつも、ハロウィンは倒れることなく背筋を伸ばして猟兵たちに対峙し続ける。
「ぐぐっ……ヒャ、ヒャハハハ! やるじゃねぇか、六番目の猟兵!
いいね、いいぜ! ならもっと見せてみろ!
【オマエのハロウィンを見せてみろ!】」
《そして世界はハロウィンと化す》。
ハロウィンがハロウィン化した世界を見せている間、見せた対象全員に命令するユーベルコード。
命令を破った対象はハロウィンによる肉体変化に抗う力が半減し、ハロウィンと化してしまうリスクが高まる。
そこで、シャルロッテは事前に用意していた備えを解禁する。
「で、【ハロウィンを見せてみろ】ですか?
じゃあすいませんキャスターさん、予定通りお願いします。できれば大型スクリーンで」
「任せなさい。万事オーケーよ」
決戦都市の一角に展開される、大型スクリーン。
投影用のプロジェクターを設置し、見やすくする暗幕も展開して準備万端だ。
キャスター部隊がハロウィンにポップコーンを差し出して、シャルロッテによるハロウィンプレゼンテーションが始まる。
世界知識で得た三十六世界のハロウィン文化をじっくりと語り出す。
「そもそもハロウィンは古代ケルトの収穫祭に由来しており、子供たちが仮装するのは―――」
「ほほう」
「そしてアメリカで始まったのが―――(さて。このキャラクターで、強くてニューゲームといきましょうか!)」
正座して傾聴するハロウィンへ長々とハロウィンのトリビアを披露している間に、シャルロッテは裏手でユーベルコードを展開する。
《バトルキャラクターズ2.0(バトルキャラクターズ・ツーポイントゼロ)》。
召喚されるのは140体の、シャルロッテと同レベルのゲームキャラクターだ。
それらはあらかじめ任意で設定可能な属性の戦闘能力を持ち、今回は火力重視のファンタジーゲーム系列のドラゴンたちを呼び出していた。
ドラゴンたちは、ステラやクラッシャー部隊と一緒にこっそりハロウィンの背後に回り込む。
「アジア圏においては―――(そろそろいいでしょうか……おっと?)」
「……はっ! ただいま!」
「おや、おかえりアカハナさん」
頃合いを見計らって包囲殲滅攻撃を叩き込もうとする、その時。
戦闘ロボの上にいたアカハナが目を覚ます。
シャルロッテのハロウィントークで時間を稼いだ結果、【真実の部屋ハロウィン】から無事に帰還したのだ。
「まだ戦いは続いとるんやな? なら! アカハナ史上最も危険な植物芸、いくで!」
アカハナが繰り出すのは、《巨大蔦地獄(アイビークライシス)》。
自身から半径126m以内の無機物を巨大な蔦に変換し、操作するユーベルコードである。
周囲のビルを、地面を、次々に巨大な蔦に変えて、ゆっくりとハロウィン包囲網の隙間を埋めていく。
ユーベルコードを解除すると無機物は元に戻るので決戦都市にも安心だ。
「日本でのハロウィンは―――それじゃあ、まあ。蹂躙させちゃいますね」
「うん? どうし……はっ!? しまった、いつの間に!!」
「それではみなさんご一緒に」
「これがわしらのハロウィンパーティや!」
ようやく周囲の状況に気づいたハロウィンだが、投函され続ける『不幸の手紙(着払い)』の重みで回避行動を取ることもままならない。
アカハナの蔦による締め付けが、クラッシャーたちの砲撃が、シャルロッテのドラゴンたちによる各種属性のブレスが、そしてダメ押しにステラの髪ビームのおかわりが、ハロウィンを襲う。
「グギャアアアアア!!」
全方位から叩き込まれた攻撃を受け、絞り出すような断末魔を上げた大祭祀ハロウィンが爆発四散する。
煙が晴れた後に残されるのは、ハロウィンのボディである南瓜の残骸であった。
倒されたのは無数にある分身の一体であろうが、相応の力を注ぎ込んだ分身を完膚なきまでに叩き潰されれば手痛い打撃となるだろう。
それと預金残高にも大打撃を受けたことだろう。
「やったかな?」「やったで!」「よし。ボクたちの勝利だ!」
「「「おおおお!!」」」
決戦都市レッドリーフをハロウィン化させようとするハロウィンを倒し、守り抜いた三人の猟兵はケルベロスたちと勝利を喜び合うのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ハル・エーヴィヒカイト
アドリブ連携○
▼心情
なるほど、一見小物のような言動だがその実、当人なりの筋を通す恐るべき存在のようだ
相手にとって不足なし
全霊を以て立ち向かわせてもらう
▼仮装
引き続き自身のSDキャバリア着ぐるみ
即ち剣聖騎士キャリブルヌス
▼ポジション
先ほどのクラッシャー部隊と連携
ノリノリで着てくれたのでSDキャバリアによるレッドリーフ騎士団をここに結成する
▼戦闘
殺界を起点とした[結界術]により自身の領域を作り出し内包された無数の刀剣を[念動力]で操る
それらの刀剣はレッドリーフ騎士団にも振るってもらい連携で攻め立てる
剣士アロンダイト(仮名)が素早く振るう閃光剣+決戦配備
闘士ガラティーン(仮名)が力任せに振るう殲滅剣+決戦配備
法術士フェイルノート(仮名)が繰り出す星剣を起点に振るう魔術+決戦配備
そして騎士団長たる私が振るう終の剣
仮装するなら役割も含めて全力で、これが我らのハロウィンだ
しっかりと見せつけることで敵のハロウィン化に抗い、騎士団全員で連携しながら振るうUCでそのハロウィンを断ち切ろう
御園・桜花
ゾンビバニー継続
クラッシャー要請
UC「精霊覚醒・桜」
マッハ12で吶喊
望み語りつつ桜鋼扇で敵をバシバシぶん殴る
敵の攻撃は第六感や見切りで躱す
「大人も子供も、仮装をしたい人だけが仮装をして、子供達は笑顔でお菓子を貰って。みんなが微笑ましげにそれを眺めて。これが終わったら、次はクリスマスでお正月だね。プレゼントとお年玉楽しみね。みんなで今も未来も楽しめる、そういうイベントを望みます。ハロウィンだけに固執して、仮装とお菓子と悪戯を強制する。そんなのは悪夢です。望むハロウィンを捻曲げる貴方を倒して、子供も大人も眺めるだけの人も楽しめるハロウィンを取り戻します!」
「お休みなさい、ハロウィンの悪夢」
●ハロウィンに終焉を齎す者たち。
世界の各処で猟兵たちがハロウィンの分身を撃破していく中。
決戦都市レッドリーフに現れた最後の大祭祀ハロウィンと、二人の猟兵が睨み合っていた。
「ヒャ〜ッハッハッハァァァァ!!!!
さあ! 行くか? 来るか? 猟兵! オレサマを止めるというなら、受けて立つぜぇ!」
「なるほど、一見小物のような言動だがその実、当人なりの筋を通す恐るべき存在のようだ」
ハル・エーヴィヒカイトは引き続き自身のSDキャバリア……即ち剣聖騎士キャリブルヌスの着ぐるみ仮装で、空中に佇むハロウィンに対峙する。
その周りには、ノリノリでSDキャバリアを着てくれた先ほどの|決戦配備《ポジション》クラッシャー部隊が馳せ参じている。
その様相は、まさに騎士団。今ここに、レッドリーフ騎士団が結成されていた。
「相手にとって不足なし。全霊を以て立ち向かわせてもらう」
「ヒャッハア! いいぜ、見せてもらおうじゃねぇか……オマエラのハロウィンを!」
「ハル団長に続くぞ!」「「了解!」」
そして、対峙するレッドリーフ騎士団とハロウィンが衝突する直前に、ハロウィンの頭上をゾンビバニーが飛翔する。
その身に宿すユーベルコードを《精霊覚醒・虹》から《精霊覚醒・桜(セイレイカクセイ・サクラ)》に切り替えた御園・桜花だ。
桜花はその手に持つ『桜鋼扇』を構え、ハロウィンへと強襲する。
「我は精霊、桜花精。呼び覚まされし力もて、我らが敵を討ち滅ぼさん!」
「っ! 上、か! 流石に速ぇ……だが、間に合う!」
桜花は全身を渦巻く桜吹雪で覆い、自身の意志の力に比例した戦闘力増強を得ている。
最大で時速14500kmに達する飛翔能力によってハロウィンを翻弄しようとするが、桜花を見失う前にハロウィンはハロウィン化した世界を披露する。
「《そして世界はハロウィンと化す》! 【オマエのハロウィンを見せてみろ!】」
ハロウィンの放ったユーベルコードは、《そして世界はハロウィンと化す》。
【オマエのハロウィンを見せてみろ!】と命令し、ハロウィン化した世界を見せている間にその命令を破った相手のハロウィンによる肉体変化に抗う力を半減させる力が桜花に、そしてハルやレッドリーフ騎士団に降りかかる。
ハロウィン化していく決戦都市の中にいる限り、このユーベルコードから逃れることはできない。
だが……真っ向からハロウィンを突きつけ、打ち破ることはできる。
「……大人も子供も、仮装をしたい人だけが仮装をして、子供達は笑顔でお菓子を貰って。
みんなが微笑ましげにそれを眺めて……」
それが、桜花の描くハロウィン。
サクラミラージュで、そして他の多くの世界で行われる、暖かく楽しいハロウィンの姿。
桜花の要請した決戦配備のクラッシャーたちが、ハロウィンが桜花から逃れないように弾幕を張って援護攻撃をする。
回避行動を制限されたハロウィンに目掛けて、自身のハロウィンを見せる桜花がマッハ12で吶喊する。
「これが終わったら、次はクリスマスでお正月だね。プレゼントとお年玉楽しみね。
みんなで今も未来も楽しめる、そういうイベントを望みます。
ハロウィンだけに固執して、仮装とお菓子と悪戯を強制する。そんなのは悪夢です」
「がはっ!! ハロウィンが、永遠に続くハロウィンを悪夢だというのか……!」
桜花は望みを語りつつ、『桜鋼扇』でハロウィンを容赦なく殴っていく。
縦横無尽な空中機動を発揮する《精霊覚醒・桜》の速度に、ハロウィンは機敏に反応して反撃を試みるも、桜花は持ち前の第六感で見切って躱す。
拳が空振り隙ができたハロウィンの頭部を、桜花は『桜鋼扇』で激しく殴打する。
「望むハロウィンを捻曲げる貴方を倒して、子供も大人も眺めるだけの人も楽しめるハロウィンを取り戻します!」
「ぐぅ!! それがオマエのハロウィンか……!
オレサマのハロウィンを見て、オマエは、オマエラはそう叫ぶか……!!」
「そうだとも。そして、これが我らのハロウィンだ」
そして、桜花の猛攻を受けて地上まで落ちてきたハロウィンへと、ハルがレッドリーフ騎士団と共に駆け出す。
殺界を起点とした結界術により、自身の領域を作り出して内包された無数の刀剣のいくつかをケルベロスたちに貸し与える。
それらの刀剣を掲げて、ハルに率いられたレッドリーフ騎士団が連携して攻め立てる。
「仮装するなら役割も含めて全力で。騎士団全員の力をしっかりと見せつけてやろう。
―――アロンダイト」
「はぁっ!」「ぐおおおお!?」
クラッシャー剣士アロンダイト(仮名)が素早く振るうは『閃光剣』。
"|蒼星《ソウセイ》"と"|緋月《ヒゲツ》"、二振一対の閃光の刃がハロウィン胴体に十字傷をつける。
「―――ガラティーン」
「おおおお!」「ぐっ、がああっ!!」
クラッシャー闘士ガラティーン(仮名)が力任せに振るうは『殲滅剣』。
漆黒の長剣"アイシャ・クラウ"の幅広い刀身をハロウィンの頭部に叩き込み、へこませる。
「―――フェイルノート」
「お任せを」「げはぁ!!」
クラッシャー法術士フェイルノート(仮名)が繰り出すは、『星剣』を起点に振るう斬撃波。
光を束ねて魔を砕く"グランシャリオ"から放たれた斬光が、ハロウィンの正中線をまっすぐに切り裂く。
「が、ぐ、ぐぅ……!」
上空からは絶えることない桜花の連打が続き、流石のハロウィンも地面に脚を付ける。
桜花の、騎士団たちの連続攻撃に耐えるように、反撃の機会を覗って身を丸めるハロウィン。
仲間たちが作り出した隙を、ハルが狙い撃つ。
「オレサマが……ハロウィンが……! このまま終わって、なるものかぁ!!」
「いいえ、終わりです。ハルさん、終わらせてくださいな!」
「ああ」
無数の刀剣を念動力で操りながらハロウィンに駆け寄って、騎士団長たるハルが振るうは終の剣。
ハルのユーベルコードが、大祭祀を取り囲む。
「我が内なる刃よ集え。無明を断ち切る刹那の閃き、絶望を切り裂く|終《つい》の|剣《けん》。
―――|永劫刹那《えいごうせつな》」
《終の剣・永劫刹那》。
展開された結界内を舞う刀剣の雨が防御を固めたハロウィンの装甲を破り、大剣による薙ぎ払いがハロウィンを地面に叩き伏せる。
そして、ハルの手に握った左右の太刀によるエックス斬りが炸裂する。
「げひゅ……!」
身体を四部位に断ち切られ、とどめを刺されたハロウィン。
その眼には、一糸乱れぬ連携とSD着ぐるみを着こなした騎士団、そして騎士団長の傍らに降り立つゾンビバニーがしっかりと映っていた。
ハロウィンによるハロウィンではない、猟兵とケルベロスによるハロウィンが見せつけられていた。
「ヒャ……ハッハァ……! そうかい……!
そいつも、オマエラのハロウィンも、悪かねぇな……! ハッピーハロウィン!」
ハルの、桜花の、そしてレッドリーフ騎士団の目の前で、大祭祀ハロウィンは満面の笑みを浮かべたまま倒れ、爆発する。
その場に南瓜の残骸だけを残し、この都市に襲撃を仕掛けたハロウィンの分身は全て撃破されたのだ。
「お休みなさい、ハロウィンの悪夢」
「……私たちの、勝利だ」
「「「おおおお!!」」」
勝鬨の声を上げるレッドリーフ騎士団とクラッシャー部隊。
防衛戦に勝利した喜びに包まれるケルベロスたちに囲まれて、ハルと桜花は静かに笑みを浮かべているのだった。
こうして。
決戦都市レッドリーフは、ハロウィンによるハロウィン化から救われたのであった。
ミッション・コンプリート!
大成功
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