【サポート優先】ゴーストダンス・ワンダーランド
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
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「ハロウィンも近づいてきたね」
ちょっと早いけど、とカレル・レグロリエン(緑の夢に星を灯す・f36720)は猟兵達にチーズクッキーを配りながら続けた。
「さて、皆には一足先にハロウィンをして来てもらいたいんだ」
それはどういうことか。
視線で問えば、カレルは微苦笑を浮かべつつ。
「アリスラビリンスの『逃さずの国』の話は聞いたことある? 名前の通り、訪れる者全てを囚えて逃さない……そんな国だよ。ただ、この国にはルールがあってね」
『逃さずの国』の中は巨大なパーティー会場の様相を呈している。例えば、ティーパーティーやパジャマパーティー、ダンスパーティーなどが解りやすいだろう。
そして模された会場は、その会場に相応しい強烈な欲望を引き起こす。先に挙げた例で言えば、『動けないくらいお腹が空いてしまうティーパーティーの国』『どうしようもなく眠くなってしまうパジャマパーティーの国』『他の全てを擲ってでも踊り出したくなるダンスパーティーの国』となる。
こうした作用により、訪れた者はアリスは勿論、猟兵でさえも対策なく向かえば囚われの身となってしまうわけだが。
「会場のセッティングに相応しいパーティーを楽しんでいれば、その間だけは制限なく動けようになるんだよ」
つまり、一足早いハロウィンと言うのは。
「そう。皆に向かって貰うのはハロウィンパーティーの会場。『強烈なお菓子欲しさと、その為に誰かに悪戯したくなってしまうハロウィンパーティーの国』なんだ」
この国では最早『お菓子を貰う手段=誰かに悪戯をすること』が確定しているらしく、このふたつの衝動が同時に襲いかかってくる。まさにハロウィンである。
「でね、これが今回のオブリビオン、もといオウガ。過去の依頼から資料を貰っててね、これがその写真」
あらかわいい。
「男の子だよ」
……成程男の娘。
「このオウガは卓越した魔法操作の能力を悪戯方面に全振りするくらいには重度の悪戯好きでね。この国のルールにも喜々として乗ってくる。で、今回に……と言うかこの国に限った話だけど。オウガは悪戯で吃驚すると、倒さなくても消滅してそのままお菓子になるよ」
何そのファンタジー!?
いや、まあ我々猟兵の存在自体ファンタジーなところはあるけれど!!
「とは言え、アリス達はこのことを知らないからね……悪戯したい欲はあってもこのままだとオウガに散々悪戯された挙句、お菓子の代わりに食べられちゃうから」
その辺りのオウガとしての本能はちゃんとあるんだ。
「オウガを倒して、戦利品でお菓子パーティーしながらアリス達の為のウサギ穴を見つけてあげてね」
あっ戦い終わった後も国のルール有効なんですね!?
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
(但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:集団戦『イタズラ好きなウサギさん』
第2章:日常『終わらないお茶会』
第1章では、バニーガールならぬバニーボーイ達と悪戯対決を繰り広げていただきます。
と言ってもとっても簡単。ユーベルコードを悪戯に転用するだけ☆
吃驚させられればぽんっとお菓子になって消えます。
因みにこちらに通常参加の方がいらっしゃった場合、仮装していくとより効果大。(大成功判定になります)
第2章では、獲得したお菓子でパーティーしながらきょろきょろしてウサギ穴を探します。
都合よくテーブルセットと紅茶はあるので存分に楽しみましょう。一通り楽しんだら穴が見つかります。
なお、選択肢に破壊がありますが今回はNGです。寧ろ謎の逃さずパワーで阻止されます。
サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 集団戦
『イタズラ好きなウサギさん』
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POW : 大怪獣ウサゴンだウサ~ッ!!
【自身の身体】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD : 逃げるが勝ちウサッ♪
技能名「【逃げ足】【ダッシュ】【ジャンプ】【残像】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ : 子供からやり直しちゃえウサッ♪
【首から下げた懐中時計】から【周囲の時間を巻き戻すサイキックウェーブ】を放ち、【対象の肉体、精神年齢を急速退行させること】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:ねるとら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから9年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
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「悪戯と聞いて参上ですわ〜」
花とリボンで彩られた鋏、もとい勇者の剣とナイフを掲げた納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)。
元々彼女が編み出したユーベルコードの悪戯適性が高く力になれそうだというのと、やはりアリスを食べてしまう悪い子オウガにはお仕置きしなければと。
だが、今回の敵は素早かった。
「先手必勝ウサ☆ どんどん縮んじゃうウサ〜」
「はわ!」
ウサギさんの懐中時計から放たれた謎のエネルギーによって子供の姿に戻ってしまうピンチン!
……恐らく6歳くらいになっているのだろうが、知恵の布(お花の刺繍入り)を被っているせいでいまいちよく解らない。言われてみれば布の裾が地面について足が見えなくなったかな、くらい。
「悪戯っ子にはお仕置きですわ!」
「おっとウサ! おこさまの攻撃なんて効かないウサ〜♪」
敵は俊敏な動きでピンチンの攻撃に対応し、皮膚の表面を切った程度の痛みすらない掠り傷をつけたのみで終わってしまう。
だが、ダメージなどどうでもよかった。|当たって《・・・・》さえいれば!
「これがアタシ流の悪戯や!」
ウサギさんは気づかない。
叙述トリックに……でなくて。自分の身体に切り取り線のような点線が浮かんでいることに。
ああっとそしてここで都合よくウサギさんの背後に生えている植物群の中にふっさふさのエノコログサが!
するとそのエノコログサがにゅっと伸び、点線のあるウサギさんの首筋、脇の下、内腿辺りを目掛けて不意打ちくすぐり攻撃!
「ひゃああああああ」
突然くすぐられてばっちり吃驚したようで、そのままウサギさんはぽんっとミニサイズのスイートポテトタルトになって消えてしまった。
今度は鋏ではなく、それを拾ってじゃじゃーんと天高く掲げるピンチン。
「お仕置き完了ですわ〜!」
成功
🔵🔵🔴
リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能
接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による攻撃がメイン
遠距離戦では宇宙バイク内臓の武装で【薙ぎ払い】や【一斉発射】。キャバリアもあります
その他状況によって魔術的な【属性攻撃】や【破魔】等使用
猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる
また、無力なNPCが大人数いる場所での戦闘も彼らを【仮面憑きの舞闘会】で強化して戦わせつつ身を守らせることも可能。
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「悪戯っすか……どうしたモンっすかねえ」
思案するリカルド・マスケラス(希望の|仮面《マスカレイド》・f12160)は今、青年時の姿をしている時と似た色合いの青髪を持つサキュバス(因みに豊かなお胸の持ち主)の姿をしていた。
本人了承済でアリスの一人から身体を借りている状態である。因みに他のアリス達も人狼、フェアリー、悪魔、貴種ヴァンパイアとかなりハロウィンチックな面構えだった。この国が選り好みしているのかも知れない。
閑話休題。
「ユーベルコードで悪戯……幾つか考えつくプランはあるんすけどねえ。ほんとどうしたモンすかねえ。うーんうーん」
あれっ何やら芝居がかった空気を感じるぞ。
そんな彼の元へ忍び寄るウサギさん。悪戯チャンスの気配を察知したらしい。
「オマエもちっちゃくなるウサ〜♪」
「ああっ折角のナイスバディが!!」
縮むリカルド(に、身体を貸しているお姉さん)。気にするところはそこなのか。
しかし逆に、そこ以外は寧ろ驚いた様子のないリカルド。何故ならば。
「ひとついいことを教えてやるっす。ヒトが一番油断する瞬間って、自分の行動が成功したその瞬間なんすよ」
その言葉通りに。
ウサギさんの後ろできらーんと光る目が!
「わんわんわんわんっ!!」
「うひゃああああああ」
予め呼び出しておいた忍犬が突如ウサギさんの背後で勢いよく吠える!
心臓が口から飛び出かねない勢いで盛大に跳ね上がったウサギさん、そのままマカロンへと姿を変えて消滅した。
それをキャッチしつつ、元の大きさに戻った胸の下で腕を組んで見せるリカルド。お胸が強調されるアレです。
「さぁて、これで少しはアリス達の脅威も減ったっすかねえ」
成功
🔵🔵🔴
月杜・屠(サポート)
大人びていて飄々としたタイプのくの一
臨機応変な柔軟さが信条ね
仕方ないわね、といいつつの面倒見のよさ有り
他の猟兵のフォローなども進んで行うわ
無益な殺生は好まず不要な争いは避ける傾向だけど、人の生き死は割り切っていて非情な態度を取ることが多いわ
・身体能力の高さを生かした身軽さや体捌きを重視した戦闘スタイル
・忍者刀や無手での接近戦と遠距離からの忍術やくないでのヒットアンドアウェイ
・スキル多用
・くの一ならではの撹乱やトリッキーな戦術
スキルとUCは使い時には使用をためらないタイプよ
NGなし、基本お任せとアドリブは大歓迎
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(「悪戯で驚かせる、ね。なら、そうね……」)
月杜・屠(滅殺くノ一・f01931)もまた、少し思案した。くノ一として暗殺の一環として不意打ちを行うことはあるものの、遊びとして驚かせる、という任務はなかなかない。
とは言え、任務は任務。依頼を受けたからには手は抜かず、全うする。
「それーっ、大怪獣ウサゴンだウサ~ッ!!」
考えている間に敵は巨大化していた。
そして屠へと手を伸ばすとむんずと掴んだ。勿論、屠が回避しなかったのはわざとである。
(「……少年なのよね、これでも」)
巨大化してなお可愛らしい少女にしか見えないウサギさんだが、情報によると生物学上(?)は男性だと。
ならば、やりようはありそうだ。屠は自身を押し潰そうとして立てたのであろう、ウサギさんの親指に擦り寄った。
「ねえ、離してくれない?」
「ダメウサッ」
「離してくれたら、好きなだけ悪戯させてあげるから……」
そしてすかさず誘うような上目遣いで豊かな胸を押し当てると。
「……ごくり」
あ、お目々ぐるぐるさせてる。
多分元のサイズで触ったらどんな感じかとか考えてる。個体によるかも知れないが、奴は男の娘は男の娘でも確かに男の子だったようである。ややこしい。
さて、邪な考えの元ウサギさんがしゅるしゅると縮み、屠を解放すると。
「さあ、約束通り悪戯させてあげるわ。……出来るものなら」
「ウサ〜〜〜〜〜〜ッ!!!!??」
今度は屠が鬼神の角を生やして巨大化!
ウサギさん、間近で巨大化なんかされたものだから吃驚してそのまま失神してしまった。自分が巨大化した相手とやり合うのは慣れていなかったらしい。
最近チョロい男と出くわす率がそこそこあるな……と思いながら、屠はウサギさんもとい南瓜クッキーを拾い上げたのだった。
成功
🔵🔵🔴
不破・静武(サポート)
年齢イコール彼女イナイ歴なので基本的な行動原理は「リア充爆発しろ」「リア充は死ね」です。オブリビオンは彼の中では全員リア充です。リア充に見えそうにないオブリビオンに対しては最初はやる気なさそうにしますが、状況を前進させる意思は一応あるので無理やり理屈をつけてリア充と決めつけます。一度敵とみなせば以降はもう容赦はしません。
オブリビオンに対しては基本的には『リア充ころし(焼却)』と『ガソリン』を併用して消毒という名の焼却を図ります。状況に応じて『リア充ころし(爆破)』や『リア充爆破スイッチ』等を併用して物理的にリア充爆発しろを実現させようとします。
見た目がやられ役なので逆襲くらう展開も可能です。
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不破・静武(人間の非モテの味方・f37639)はチラッと背後を見た。
そこには人狼、フェアリー、悪魔、貴種ヴァンパイア、そしてサキュバスなアリス達がいるのだが。何やら図ったように全員|APP《魅力》高めの女子だった。
今度は改めて前を見た。そこにいる敵は見てくれこそ少女だが、その実態はキラキラとしたバニーボーイ集団である。
(「そして奴らは悪戯やお茶会に託けてあのアリス達とイチャコラ流れによってはあんなことやこんなことまで」)
とんでもない偏見を見た。
だが、結果として。
「つまりリア充!!!!!! リア充死すべし慈悲はない!!!!!!」
「ちょっと何言ってるかわかんないウサ!?」
静武の嫉妬、と言う名の闘志に火が着いた!!
「嫉妬の炎が真っ黒に燃える!! リア充を滅ぼせと轟き叫ぶ!!」
赤くはないんですね。そして少々著作が怪しくなってきたのでこの辺りでやめときましょう。
「にゃー!!??」
さて、ウサギさんが猫のような悲鳴を上げたのも無理はない。
何故なら静武のリア充への憤怒やら殺意やらその他諸々のナニカが具現化したような炎がウサギさん達をあっと言う間に囲んでしまったからだ!
「本来ならば直火で消毒したいところではあるが悪戯によって倒せというのならば致し方なし!! この爆弾で爆発してしまえ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
ポイポイと投げ入れられる爆発物(花火)!
ダメージは(静武としては不本意ながら)ないものの、爆風と火花が派手に散る芸術点の高い爆発によってリア充=ウサギさんを蹴散らしていく!
「爆発オチなんてサイテーウサ〜〜〜〜〜〜っっっっっっ!!!!!!」
やがて敵の姿と嫉妬の炎が消え去ると、静武は先程までウサギさんだったフルーツサンドを誇らしげに天高く掲げて見せた。
「|悪《リア充》は滅びた!!!!!!」
成功
🔵🔵🔴
ロラン・ヒュッテンブレナー(サポート)
※絡みアドリブOK
※感情が尻尾や耳によく表れる
※人見知りだが【優しい】性格で育ちのいいお坊ちゃま
※戦闘時は魔術器官と電脳空間の演算力を用いて知略で戦う
※「ぼく」「~なの」「~さん
体のあちこちにつけた魔道具の回路を起動し(【高速詠唱】)、
狼の嗅覚聴覚視覚(【聞き耳】【暗視】)を駆使した【情報収集】と、電脳空間からの【ハッキング】で敵戦力を分析(【学習力】)
適切な魔術(UC)を組み合わせたり【乱れ撃ち】する
防御は【結界術】で作る【オーラ防御】壁や、
小柄な体系と狼の機動力(【ダッシュ】【残像】)を使う
仲間を守り、敵には【勇気】をもって容赦ない作戦・攻撃を行う(【全力魔法】)
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「悪戯対決、なの?」
「その通りウサ! というワケで先手必勝ウサッ☆」
「わあっ」
あっズルい!!
答えると同時に懐中時計からの謎パワーを浴びせるという卑劣な先制攻撃を喰らったロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)の身体が縮んでいく。少年、と言うより子供のようなちまっとした姿になってしまった。
「見たかウサ!」
ドヤッと胸を張るウサギさん。恥ずかしくないんですか。
とは言え、そんな抗議が通用しないことなどロランとて解り切っている。ここは悪戯でやり返すしかないのだ。
(「ぼくが人狼病を発症したのは7歳の時だけど……人狼の力はちゃんと使えるままみたい」)
今のロランは6歳ほどの子供になってしまっているらしいが、どうやら現在の身体的特徴は保ったまま若返るようだ。少なくともここにいる個体に関しては。
ならば寧ろこの状況、逆に利用出来ないか?
そう考え、ロランは徐に俯いた。
「あらあら泣いちゃったウサ? ちょっとやりすぎちゃったウサ〜?」
降参するなら元に戻してあげないこともないウサ、なんて悠長なことを言っているウサギさんの不意を突くようにして。
「…………よ、地を……血に……、………に…かせ」
「んっ?」
ウサギさんがロランの顔を覗き込もうとしたのと同時。
「ウオオォォぉぉおおん!!」
大地すら揺るがすほどの狼の咆哮が、ロランの腹から、喉から、そして口から発せられる!
「ウサアアぁぁ!?」
自分より遥かに小さい筈の子供が、そんな野太い獣の咆哮を放つとはどうやら予想外だったようで。
その声を間近で聞いてしまったウサギさんがぽん、ぽんと消えていく。
周囲のウサギさんが全員消えた頃には、ロランの姿も元に戻っていて。
ロランはふうとひとつ溜息を吐くと、アリス達の為にウサギさんが変化したブラウニーを回収するのだった。
成功
🔵🔵🔴
キノ・コバルトリュフ
エリンギ!今日は楽しくハイキング!!
シメジ、なんだか周りが騒がしいね。
でも、キノたちは気にしなーい。
キノ?スピちゃんどこに行ったのかな?
シイタケ、おいしいお菓子とか用意したのに。
帰ってきた、どこに行ってたの?
軽く運動でもしてきたのかな?
マイタケ、それじゃあ、いただきます。
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「キノ! ハイキングは楽しいねー♪」
キノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)は星霊達とハイキングを楽しんでいた。
飲み物やお菓子、軽食も用意して。お菓子を食べたそうにしているアリス達にも分けてあげたりして、和気藹々と過ごしていたのだ。
「ウサ〜」
その背後に忍び寄る悪戯ウサギさんの影!
きゅぴん! と真っ先に反応したのはキノのキノコ笠帽子、略してキノ笠の上にいたスピちゃんこと星霊スピカだった!
「……あれっ、スピちゃんは?」
ふと、気持ち頭の上が軽くなったキノが首を傾げる。どうやら背後の気配に気づいていない様子。
そんな中、スピちゃんは主の手を煩わせることもないと言わんばかりに華麗なスピカダンスで、ウサギさん集団の意表を突く動きを見せる。
「ウサッ」
「ウサ〜!!」
突然目の前にぴゃっと降りてくるスピちゃんに驚いたり、そんなスピちゃんを捕まえようとして複数人がごっつんこしたり……。
「エリンギ! 騒がしいと思ったら、こんなところにいた! スピちゃんー」
と、そこへ漸く騒ぎを聞きつけてキノがやってくる。
「マイタケ、急にいなくなるから心配したよー……シメジ?」
ふと、スピちゃんの周囲を見ればそこにはドライフルーツのパウンドケーキが沢山!
「キノ! 美味しそう! あっちで皆で食べようね。他の皆にも分けてあげよー」
上機嫌でパウンドケーキを回収するキノ。
さあ、危機は去った。ここからはお茶会の時間だ!
大成功
🔵🔵🔵
第2章 日常
『終わらないお茶会』
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POW : 会場を破壊して終わり
SPD : お客様を帰らせて終わり
WIZ : お茶を飲んで終わり
イラスト:綴螳罫蝉
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●現在のお菓子一覧+α
・スイートポテトタルト
・カラフルマカロン
・南瓜クッキー
・季節のフルーツサンド
・チョコブラウニー
・ドライフルーツパウンドケーキ
・他、各種紅茶
リィンティア・アシャンティ(サポート)
「なんだか楽しそうな予感がします! 行ってみましょうか?」
礼儀正しくほわほわ
穏やかな雰囲気の妖精騎士
妖精のルノを連れている
好奇心旺盛などんぐりりすさんが付いてくることもあります
ルノの友達、猫王さまは気紛れなので稀に。気が向けばいるかも
花やお菓子が好き
楽しそう、面白そう、強そう、カッコいい、綺麗、ふわふわもふもふ……など、幅広く興味を持ちます
わくわく!
好意的、協力的に行動します
歌ったり楽器演奏も好き
ソードハープの他に最近は変わったバイオリンも演奏します
どんぐりりすさんが芸を披露してくれる事もあるかも?
アドリブや他の猟兵さんとご一緒するのも歓迎です
迷惑をかける行為、公序良俗に反する行動はしません
中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
「あら、なかなか楽しそうですわね」
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
裕美のもう一つの人格。楽しそうなことには積極的なおっとりお嬢様。食べ物とかはイタリアン系が好き。基本的にお嬢様然とした態度は崩さない自称フランス系イタリア人
楽しそうな催し物があれば、参加者側でのんびりと参加します
裕美に出てきて欲しい時は【オルタナティブ・ダブル】も使用可能です。裕美は頼れていじりがいのある妹みたいな存在で、楽き巻き込めそうなら巻き込みます
あと、虫が苦手
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テーブルに並べられたお菓子を前に、ぱあっと表情を輝かせるリィンティア・アシャンティ(眠る光の歌声・f39564)。
「沢山のお菓子が揃いましたね〜!」
「本当に。それにどれも美味しそうで、目移りしてしまいますわね」
これでマリトッツォやアフォガードがあったら最高だったのですけれど、と言いつつも楽しげな中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)――の、副人格たるシルヴァーナもいる。
オウガは倒し切ったが、逃さずの国の力が失われたわけではないということで。
悪戯パートを終えて、お茶会しつつの探索パート、開幕です!
「………………帰りたい」
なお、リア充キラキラ空間にちょっと心が折れかけている裕美本人もいる。シルヴァーナと同時に存在出来ているのは、言うまでもなくユーベルコードの恩恵である。
「ふふ、そう言わないで。ほら、お菓子もあるし楽しみましょう?」
「……ウサギ穴探してるから……」
もそもそと南瓜クッキーをいただきつつ、視線を動かして周囲をチェックする裕美。他の猟兵やアリス達との世間話はシルヴァーナに委任する構え。
「それにしても災難でしたね。お怪我はありませんか?」
「ええ、お陰様で。助かりましたわ」
ハロウィンに向けてのお菓子研究の為、確保したスイートポテトタルトを切り分けつつリィンティアが問えば、答えたのは貴種ヴァンパイアのアリス。優雅に紅茶で唇を湿らせている。
この如何にもハロウィンの仮装に選ばれそうな面々が集ったのは、本当に偶然であるらしい。各人、自衛程度にはユーベルコードが使えるので、皆で共に幾つもの苦難を乗り越えていく内に意気投合したのだとか。
その旅も、ここで終わってしまうところだったと。
「だから、助けてくれてありがとうなの〜♪」
「……感謝」
フェアリーが改めてお礼の言葉をくれて、悪魔も頷いてくれる。
彼女達の様子に、リィンティアの心も温かくなる。
「これから先も、困難は待ち受けていると思います。けれどどうか、力を合わせて乗り越えてくださいませね」
どうしてもどうにもならなそうな時は、きっとまた駆けつけますからと、マカロンをひとつ食べ終えたシルヴァーナも続ければ。
「ああ、ありがとう。大変なことも多いけれど、皆で頑張るよ」
中性的人狼少女なアリスが、力強く頷いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
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「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん、ただいま参上……はあ」
今日も今日とて音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)さんは三十六の世界を巡り、番組の為に西へ東へ。本日はアリスラビリンスのとある逃さずの国に来ております。
テーマは『アリスラビリンスの一足早いハロウィン風お茶会特集』。鬱詐偽さんの前にもずらりとお菓子が並ぶ。
「……いただいてもいいのかしら」
言葉とは裏腹に、いただくのは気が引ける鬱詐偽だけれど。出されたものを食べないのも失礼に当たりそうで。……いや、元々はこのお菓子はオウガだったらしいのだけれど。
是非一緒に食べよう、とアリス達にも促されたので、恐る恐るチョコブラウニーをひとつ、ぱくり。
濃厚だがしつこくなく、甘さとほろ苦さが絶妙なハーモニーを奏でる絶品だった。
「……美味しい……」
よかった! と何故かアリス達に微笑ましげに見守られている鬱詐偽である。
そんな名、ウサギ穴が見つかったということでこの会はお開きに……なると思いきや。
「刺激も欲しいし、最後にロシアンサンドしない? ハズレにはこのハバネロソースを入れるの」
サキュバスアリスお姉さんがとんでもなく刺激的(物理)な提案をしてきた。
「やめましょう!!??」
思わず全力阻止する鬱詐偽であった。
だって自分がハズレ引く未来しか見えないし!
成功
🔵🔵🔴