エンドブレイカーの戦い⑮〜箪笥アタック
「エンドブレイカー! の世界で起こってる大きな戦いもいよいよ大詰めですね」
11の怪物のうち健在だったが故に一斉に押し寄せてきた残る8柱の怪物たちも既に3柱が討たれたのすら先日のこと。
「残る5柱についてももう時間の問題なのではと目される戦場もあるようで――」
ただ、あと2柱が20日の夕方ごろまでに倒されていると残存する11の怪物は撤退してゆくのだとか。
「そこで皆さんには、最果ての荒野でエリクシルの第二軍を編成している|11の怪物が一体『クルール・ザ・ウォータ』《大海賊ウォータ》へ挑んでいただきたいんです」
そう君たちに声をかけたフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)は言う。
「遥か昔に水神祭都アクエリオを荒らし回ったという伝説のゴンドラ海賊ウォータは、アクエリオから海賊諸島に版図を広げ、その後アマツカグラで『神隠し』に遭って消息を断ったと言われていたそうなんですが」
実は神隠しにより放逐された小世界でクルールと出会い、融合していたのだとか。
「そうしてより凶悪残忍となって帰還したウォータが今回皆さんと戦っていただく相手ですね」
見た目こそアクエリオの人々が水神祭で伝えてきたマスコットの姿にそっくりではあるが、中身が見た目と違い緩くないのは直前にフェリクスが説明した通り。
「大海賊ウォータの願いを受け召集されたエリクシル達はより残忍な蹂躙と略奪に長けた『凶悪進化エリクシル』へと変化してる上、最果ての荒野には言うまでもなく敵の拠点です」
どんな残虐な罠が仕掛けてあってもおかしくない。
「僕が予知した限りで判明したのは、『絶妙のタイミングで足の小指に突っ込んで来る空飛ぶ小箪笥』ですね」
この箪笥がぶつかると痛覚があり打撃でダメージを負う者なら悶絶して隙を晒してしまう程痛いのだとか。
「逆に言うと、不定形で打撃に強いブラックタールの猟兵の方とか一部の猟兵には何の意味もないトラップでもあるんですが」
こう、ピンポイントに効果がない猟兵ばかり押し寄せてこないとクルール・ザ・ウォータも思ったのかもしれない。
「説明を続けますね? 罠を仕掛けている以上、クルール・ザ・ウォータは罠に引っかかって隙が出来たところで襲ってくると思われます」
あるいは罠が効かないところを見て待つのをやめて襲ってくるか。
「いずれにしても罠ありきの戦法を取ってきますので」
これに対処できるのであれば、相手の目論見を外し優位に立ち回れることだろう。
「クルール・ザ・ウォータを逃さない為にも」
よろしくお願いしますねとフェリクスは君たちに頭を下げたのだった。
聖山 葵
タイミング的にきわどいかなぁ。
という訳で、今回も凶悪進化エリクシルを率いた「11の怪物」の1柱であるクルール・ザ・ウォータを撃破していただくお話となっております。
ひょっとしたら、最小数採用で早期決着を狙うかもしれません。ご理解ください。
尚、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になるようです。
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プレイングボーナス……凶悪進化エリクシルの群れに対処する/戦場の残虐な罠に対処する。
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ではご参加お待ちしておりますね。
第1章 ボス戦
『クルール・ザ・ウォータ』
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POW : 海賊殺法
【剛腕】で装甲を破り、【ローキック】でダウンさせ、【馬乗りパンチ】でとどめを刺す連続攻撃を行う。
SPD : 海賊乱舞
【海賊パンチ】【海賊キック】【海賊頭突き】で攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できる(何度でも可/対象変更も可)。
WIZ : ウォータ・パワーボム
掴んだ対象を【水】属性の【パワーボム】で投げ飛ばす。敵の攻撃時等、いかなる状態でも掴めば発動可能。
イラスト:ばっじん
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
それは確かに痛そうですぅ。
とは言え、何とかしましょう。
『FAS』を使用し飛行、【翳華】を発動し、『祭礼の女神紋』により各『祭器』共々全身を『ブラックホール』に変換しますねぇ。
途中で襲ってくるエリクシルの群れは『祭器』の何れかを先行させ吸込むか、近付いて来たところを吸収すれば良いですし、『箪笥』も同様に対処すれば影響は有りません。
ウォータさん本人は強力な分、この状態でも当たればダメージを与えて来る可能性が有りますが、『祭器』の機能はそのまま使える以上『FPS』による探査で接近を感知し『FIS』の転移で回避、背後から叩けば良いですぅ。
折角ですし、腰の剣辺りを奪いたいですが。
バルタン・ノーヴェ
戦勝おめでとうございマース!
……あ、この時空ではまだ早かったデスカナ? HAHAHA!
まー、些細なことはさておき。
勝利にしこりを残さぬよう、残党狩りであります!
迫り来るエリクシルは火炎放射器で焼き払いマシテ。
……オー、箪笥の角とは、なんと残虐な!
ここは……。……概念的打撃を防げるすべはありマセンネ!
(HIT)
アーッ!
激痛に悶え苦しむワタシの悲鳴を聞いてウォータがやってくるデショー!
それが我輩の罠とも知らずに……!
ウォータが射程に入ったタイミングでUCを発動!
「骸式兵装展開、笠の番!」
コンキスタドール『編笠』の力、九龍城砦の複製で周囲を覆い、感覚を奪われたウォータに火炎放射器を浴びせかけマース!
「それは確かに痛そうですぅ」
グリモア猟兵の説明を聞いて実際|罠にかかった《箪笥の角に足をぶつけた》状況を想像してしまったのか、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)がそう漏らしたのは転送前のこと。
「戦勝おめでとうございマース!」
現れるなり祝いの言葉を口にしたのは、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。
「……あ、この時空ではまだ早かったデスカナ? HAHAHA! あ」
陽気に笑い声をあげつつとぼけて見せたところで現地へと転送されて、切り替わった景色の前方、広がる最果ての荒野に|アクエリオのマスコットそっくりのソレ《クルール・ザ・ウォータ》が見た目の緩さに合わぬ外見をした凶悪進化エリクシルたちを指揮下に置き布陣しているのが見える。
「まー、些細なことはさておき。勝利にしこりを残さぬよう、残党狩りであります!」
「ですねぇ。何とかしましょう」
転送前の自分の言を不可視の棚に放り込んでのバルタンの宣言にるこるは同意し、ではと|3対のオーラの翼《FAS》によって空へ飛び立つ。
「むむ、飛んだであ~る? だが、ワガハイのトラップを飛んだぐらいでどうにかしようなど甘すぎなのであ~る!」
上空のるこるを見上げたクルール・ザ・ウォータは唸りこそしたものの慌てる様子はなく、腕を一振りすればどこからともなくいくつかの小箪笥が撃ち出されるこるへ向かってゆく。おそらくはそれで撃墜するつもりなのであろう、だが。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
祈りを捧げたるこるの身体は次の瞬間印にはブラックホールとなっており、近づいてきた小箪笥は吸い込まれて何処かへ消え。
「な、ええいい! ならば――」
誰がどう見ても|罠《小箪笥》の効果がないことを見せつけられたクルール・ザ・ウォータは地上で内蔵した火炎放射器から炎を配下のエリクシルたちへ放っているバルタンの方に向き直る。
「ゆくであ~る!」
再び飛ばされるいくつもの小箪笥。
「……オー、箪笥の角とは、なんと残虐な!」
自分目掛けて飛んでくる小箪笥に感嘆の声をあげつつも動じないのは、何か策があるからなのか。
「ここは……。……概念的打撃を防げるすべはありマセンネ!」
なかった。
「「えっ」」
今にも焼き払われようとしていた凶悪進化エリクシルたちがマジかよとバルタンを二度見する間に小箪笥はそのエリクシルたちを飛び越え、バルタンに命中する。
「アーッ!」
激痛にバルタンの口から悲鳴が上がる。
「今であ~る、エリクシルの野郎共!」
るこるには無効化されたからかどことなく嬉しそうにクルール・ザ・ウォータは号令をかけつつ自身もバルタンの元に向かって駆け出し。
「骸式兵装展開、笠の番!」
「なんであ~る!?」
倒れてのたうち回るバルタンがあと少しで間合いに入るというところで突如出現した複製品の九龍城砦がクルール・ザ・ウォータと凶悪進化エリクシルたちを取り囲み。
「うわっ」
「が」
「であ~る?!」
クルール・ザ・ウォータも凶悪進化エリクシルたちも足を取られて素っ転んだ。視聴嗅覚を奪われたのだ。目を瞑ってそれまでと同じ速さで走ればささやかな出っ張りにも足を取られて転ぶように、起こるべくして起きたことだった。
「では、仕上げといきマショー!」
「ですねぇ。折角ですし、腰の剣辺りを奪いたいですが」
今はまだただ転んだだけである。だが、バルタンは火炎放射器をるこるは武器として使える『祭器』をすべてクルール・ザ・ウォータと凶悪進化エリクシルたちに向けており。
「ぎゃああっ」
「痛いのであ~る!」
「ぎょえええっ」
一方的な攻撃の始まりに九龍城砦の複製内に悲鳴は響き渡るのだった。
大成功
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北・北斗
『せっかくだし、おいらも参加してみるよ』
何となく乗り気でなかったが、とりあえず、今回行ってみようかなと思ったトドである。
何気に、罠が「飛んでくる箪笥」と聞いたが、それが来ることが分かっていれば、対処は簡単。
走っているあたりで妙な感覚がするので、重力の【属性攻撃】で箪笥を地面に落とす。
そして、ウォータを見つけたら足嚙んでから地面にびったんびったんしておく。
『せっかくだし、おいらも参加してみるよ』
気が向かずともしなくてはならないこともある。北・北斗(遠い海から来たトド・f20984)は転送される瞬間、自身がテレパシーとして発した内容を思い出していた。
『自分で決めたことだし』
乗り気でなかったのも自分なら、行ってみようと思ったのもまた自分。送るあてのないテレパシーで口に出すわけではない独り言を漏らし、前方の焼けた地面の中心に標的らしきモノが転がっているのを見てとれば、人ならざるというかまんまトドの身体で走り出す。
『ん? この感じ』
そのさなか、訴えたのは第六感か野生の勘か。反射に近い感覚で重力の属性を帯びた一撃を繰り出せば、飛んできた小箪笥がそれにぶつかり地面に墜落する。
『これでよし』
まだ起き上がらない推定クルール・ザ・ウォータへと北斗は近寄り。
「ぎゃあ、であ~る!」
あぐっとその足を噛んだところで悲鳴が上がるも、構わず噛み付いた相手を振り回し。
「ぐがっ」
「ごっ、止めるであ~、べっ?!」
「いべっ」
びったんびったんと地面や近くに転がってる推定凶悪進化エリクシルたちへ叩きつけることで悲鳴が上がる。そうして悲鳴と鈍い音は北斗にその気がなくなるまで上がり続けたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
シルヴィ・フォーアンサー
……なんていうか地味だけど嫌な罠だね。
『キャバリアで来てる君にはなんの効果もないがな』
だね、さっさと倒しちゃおう。
罠が意味なくて突っ込んでくるエリクシル軍団にはグラビトン・ミサイル。
高重力場に捕らえて潰しちゃおう。
最後に現れたウォーターも同じように捕らえてからガトリングガンとハイペリオンランチャーを撃ち込みまくって処理するよ。
……もう見飽きたんだよね、その顔。
「……なんていうか地味だけど嫌な罠だね」
コクピットの中にシルヴィ・フォーアンサー(自由を求めた脱走者・f41427)の独り言が響いた。
『キャバリアで来てる君にはなんの効果もないがな』
「だね、さっさと倒しちゃおう」
これを拾い上げたサポートAIのヨルムンガンドに同意を返してシルヴィは|クロムキャバリア《ミドガルズ》を前進させる。コクピット内に映し出される機外の景色の中、倒れていたところをむくり起き上がって向かってくるのは、凶悪進化エリクシルたち。ボロボロの個体が多めなのは先に参戦した猟兵に痛めつけられた結果と思われる。
「……有効射程内に侵入」
シルヴィの操作で|両肩に取り付けられたミサイルポッド《RS-Sミサイルポッド》が動きだす。凶悪進化エリクシルたちは主を守ろうというだけでなくシルヴィらを害そうという意図をもって進んで来るのだ、慈悲を駆ける理由も必要もない。
「……潰れちゃえ」
撃ち出されたミサイルの重力変異弾頭が着弾と同時に100Gの高重力場を作り出す。着弾に巻き込まれなかったとしても捕まればまともに動けることはなかろう。凶悪進化エリクシルたちを屍へ、あるいはその場へ釘付けとして処理したシルヴィの機体はがつんがつんと小箪笥にぶつけられつつも無視して突き進み。
「ふざけんなであ~る! 反則であ~る!」
罠がなんの意味もなさない様に地団太を踏むクルール・ザ・ウォータへ問答無用でグラビトン・ミサイルを撃ち込んだ。
「ぐわあああっであ~る!」
「……もう見飽きたんだよね、その顔」
配下同様に重力場に囚われたクルール・ザ・ウォータにシルヴィはキャバリアを操り、|左右の手に持たせたキャバリア用の大型ガトリング砲《RSガトリングキャノン》二門と|超巨大荷電粒子ビーム砲《ハイペリオンランチャー》の砲口を向ける。
「じゃあね」
それが最後であるかは定かでない、だがこれ以上同じ顔を見なくていいように砲撃は開始された。
大成功
🔵🔵🔵
ミリィ・ライジング
いつもはお兄ちゃんと一緒だけど、一人でできる事も頑張らないとね。
言葉で聞くだけなら凶悪そうに聞こえないけど、
文字通りならかなり効く罠だね。
【目立たない】ように周囲を【索敵】しながら、
【聞き耳】を立てておき、飛来する罠を警戒しておく。
飛んでくるなら物音とか聞こえてくるよね?
罠が飛んできたなら即座に【激痛耐性】で耐えておく。
痺れを切らして襲撃してきたら、【手をつなぎ】パワーボムを誘発。
投げ飛ばされる直前に【属性攻撃・高速詠唱】で周囲に植物のクッションを作る。
「水生木って知ってる?」
植物のクッションで威力を抑えたら、
選択UCの【カウンター・零距離射撃】をお見舞いさせる。
「いつもはお兄ちゃんと一緒だけど、一人でできる事も頑張らないとね」
自分に言い聞かせるようにミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)は呟き、目を開ければ景色は一変していた。転送された先は、荒野だ。グリモア猟兵の話によれば、小箪笥が飛んでくる罠があると言う。
「言葉で聞くだけなら凶悪そうに聞こえないけど、文字通りならかなり効く罠だね」
実際のたうち回った猟兵も居たので効果のほどは折り紙付きなのかもしれない。ミリィは伏せるまで行かずとも身体を低くし、目立たないようにしながら敵の位置を探って。
「飛んでくるなら物音とか聞こえてくるよね?」
そう、予想した通りだった。だからこそ心構えも出来た。
「ごっ」
言語化すればそんな音を立てて足に小箪笥が激突した痛みをミリィはただ、耐える。痛みへの耐性を得ていなければ耐え切れず荒野の地面の上を転がっていたかもしれない。
「ええい、当たりはした筈であ~る!」
猟兵たちによってあちこちに傷を受け、消耗していることが焦燥に繋がったのであろうか。
「来た」
小箪笥を追うようにして現れたクルール・ザ・ウォータにミリィは自ら手を伸ばし。
「どういうつもりであ~る? 力比べでもするつもりだったであ~る?」
どんな状態であれ相手を掴めば投げられるクルール・ザ・ウォータからすればそれは好都合以外のなにものでもない。
「でやあであ~る!」
すぐさまミリィの身体をパワーボムで投げ飛ばしにかかるも。
「水生木って知ってる?」
それ自体がミリィの狙い通りだった。ミリィが叩きつけられるはずだった場所には植物のクッションが出現し。
「しまったであ~る!」
「芽吹け樹木よ、燃えよ火炎、震えよ大地、煌めけ金剛、湧けよ水流……。生まれし陽の力よ、全てを撃ち抜け!」
失敗を悟ったクルール・ザ・ウォータへとミリィのお見舞いした魔力砲撃は突き刺さり。
「ぐわああああっであ~る!」
クルール・ザ・ウォータは空高く吹き飛んだ。
大成功
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フラーウム・ティラメイト
まずはエリクシルを蹴散らしましょう
キャバリアに搭乗して推力移動で素早く移動しながら視力で敵の位置を確認してキャバリアの武器から光線を放ち攻撃します
これで上手くいくといいのですが…
敵の罠に対しては予め靴に結界術を仕込んでおきます
駄目なら呼び出したブレス攻撃の蟲達を呼び攻撃
やっと来ましたね
敵のUCに対しては剣から光線を放ち躱した隙を狙ってクイックドロウの要領で杖から呪殺弾を放ち攻撃します
駄目なら敵の動きを見て結界術で防御
それでは終わりにしましょう
UCを発動してモザイクを放ち敵に攻撃した後にUCの効果で因果獣神皇・チェイス・オベイ・ディストーションを発動して分身達は魔力吸収と生命力吸収の斬撃波で攻撃
「「親分?!」」
生き残っていた凶悪進化エリクシルたちは慌てた。クルール・ザ・ウォータはまだ落ちてこないのだ。
「まずはエリクシルを蹴散らしましょう」
もっとも、フラーウム・ティラメイト(因果獣と因果を喰らう者『オベイ』を宿す探究者・f38982)からするとこの上なく都合がよかった。ひらり|オブリビオンマシン《因果獣キャバリア》に搭乗すると、機体を推力で進ませつつ武装を前方に向ける。
「ぎゃああっ」
「ぐえええっ」
クルール・ザ・ウォータを気にしていた凶悪進化エリクシルたちからすると完全な不意打ちだった。残存していたエリクシルたちはそもそもがここまでの戦いの生き残りで、殆どが手負いの身。放たれた光線に焼かれてバタバタと倒れ伏してゆき。
「さて、これで上手くいくといいのですが……」
機体の外にもう動く凶悪進化エリクシルが居なくなったのを確認すると、ちらり自身の靴に一瞬視線をやってからフラーウムはオブリビオンマシンを降りる。
「エリクシルの野郎共を仕留めて油断したであ~るな? 今であ~る!」
それを油断と見たのであろう。空から降って来たクルール・ザ・ウォータの声で飛来した小箪笥はフラーウムの足目掛けて突き進み。
「これは」
仕込まれた結界術に阻まれ、靴にぶつかる直前で小箪笥は静止した。
「ぞん、ぶ」
愕然とした表情でクルール・ザ・ウォータは地面と激突し。
「やっと来ましたね」
起き上がる隙を与えず、フラーウムが剣から光線を放つ。
「ぎゃああであ~る!」
「あ」
「ぐええええぇであ~る!」
フラーウムからすると隙を作るための牽制だったのだが、地面に激突した直後のクルール・ザ・ウォータにはこの光線をどうにかするのは無理な話だったらしい。本命の杖から放った呪殺弾も命中し。
「それでは終わりにしましょう。さあ……私の中にあるモザイクの力、存分に味わいなさい」
未だ地面でじたばたもがくクルール・ザ・ウォータへ全時間質量を消滅させる防御貫通のモザイクが放たれ。
「追撃ですよ……オベイ」
『ケー』
モザイクが命中するより早く、腕から生えた必中の剣が繰り出される。
「……無念、であ~る」
満身創痍のクルール・ザ・ウォータへすべてを耐えきる力など残っていなかった。起き上がるどころか顔を上げることすらできず、ぼそっと零すともう動くことはなかった。
大成功
🔵🔵🔵