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エンドブレイカーの戦い⑰〜終焉を与える者となれ

#エンドブレイカー! #エンドブレイカーの戦い #ラハム・ジ・エンドテイカー #大魔女スリーピング・ビューティ #災害竜

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 私こそが、世界の全て。
 11の怪物等、所詮怪物でしかないのだ。
 もうすぐ……私は以前の力を取り戻す。過去を何度でもやり直せる究極の能力、『エンドテイカー』を!
 私の力は既に他の魔女や往時のイヴを凌駕する。この戦争を全て最初から「やり直し」してくれよう。
 私が勝つ以外の未来など、存在しない……!

 ラハム・ジ・エンドテイカー。11の怪物の1柱であり、現在はかつての大魔女スリーピング・ビューティの居城に巣食っている。その正体はかつて帝竜戦役で猟兵に倒された帝竜ワーム、傲慢と凶暴を司る怪物ラハムと融合した結果、更なる恐怖を生もうとしている。
「皆、よく来てくれた。まずは集まってくれた事に礼を言うよ」
 樹・さらさ(Dea della guerra verde・f23156)が笑みを浮かべ胸に手を当てると、軽く目を伏せた。
「今回君達の相手となるのは、ラハム・ジ・エンドテイカー……いや、大魔女スリーピング・ビューティ。帝竜戦役の際に倒した筈の帝竜ワームと、怪物ラハムが融合した結果ラハムを喰らい再孵化したスリーピング・ビューティが蘇ってしまった、という事になるのかな」
 望まぬ未来を何度でもやり直す、本来は生物の進化を見守るために与えられたエンドテイカーの能力を、己の欲望の為だけに躊躇いなく使用できる魔女。そんなものが蘇ってしまったのならば、世界の全てを思い通りにしようとするに違いない。
「大魔女スリーピング・ビューティは、ラハムの腹の中から無造作に6体の巨大なエリクシル、災害竜を引きずり出してくる。彼らはかつて大魔女の目覚めと共に現れた幻影の竜がエリクシルと融合した存在で、それぞれが「地震(地の災害竜)、火災(火の災害竜)、水害(水の災害竜)、風害(風の災害竜)、疫病(月の災害竜)、干魃(陽の災害竜)」をもたらす、言わば災厄の権化と言える存在だ。大災害が次々に降り注ぐ中で、大魔女スリーピング・ビューティを倒さなければならない……非常に厳しい任務ではあるが、今まで何度も試練を乗り越えてきた君達なら、きっと勝てると。私は信じている」
 集まった全員の顔にじっと視線を注ぎ、深々と頭を下げるさらさ。
「頼む、としか言えない我が身が口惜しいな。せめて君達の勝利を祈らせて欲しい……帰りを待っているよ」


真空。
 見て頂き有難う御座います、真空。(まそら)です。

 プレイングボーナスは【戦場を包む「6種の災害」からひとつ指定し、対抗策を考える(敵は必ず先制攻撃してきます)】です。

 1章完結戦争シナリオのため、公開後即受付し、少数採用となるかと思われます。

 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
 今回のシナリオの構成上、大人数は厳しいかと思います。
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第1章 ボス戦 『ラハム・ジ・エンドテイカー』

POW   :    遺失魔術パワーワードキル
【過去をやり直すエンドテイカー能力】を使い、予め設置しておいた【内部の敵の命を奪う『死の魔法円』】を起爆する。同時に何個でも、どんな遠距離からでも起爆可能。
SPD   :    遺失魔術メテオスウォーム
自身が【勝利への意志を失わずに】いる間、レベルm半径内の対象全てに【降り注ぐ隕石】によるダメージか【過去をやり直すエンドテイカー能力】による治癒を与え続ける。
WIZ   :    私こそが、世界の全て。
【エンドテイカー能力により繰り返される戦闘】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。

イラスト:須田デジタル

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

空桐・清導
POW
アドリブ大歓迎

「干魃…。太陽の災害か。当てつけのつもりか?大魔女!
だが、負けるつもりは全くないぜ!」
太陽の、恒星の如き清導に干魃の光が降り注ぐ
[オーラ防御]を展開して攻撃を受け流す
更に設置された『死の魔法円』による生命奪取を
[気合い]と[根性]による生命力増強で対処
アンタがエンドテイカー能力で諦めないように、
こっちも[覚悟]持って諦めねえよ!

先制攻撃を捌いた瞬間、UC発動
幾度も変身を繰り返すことでワーム以上の巨体となる
体力も全開した状態で手に光を集束させて剣とする
太陽と称される干魃を一刀両断
[力を溜め]、[限界突破]!
大魔女を十字に切り捨てる!
たとえ世界を巻き戻そうと、この光は消せない!



 大魔女スリーピング・ビューティがラハムの腹に手を差し込み、無造作な動きで災害竜を引き摺りだす。金色の光放つエリクシルの竜は、放つ光で辺り一帯を干上がらせ始め。
「干魃……太陽の災害か。当てつけのつもりか? 大魔女! だが、負けるつもりは全くないぜ!」
 真紅の鎧纏うヒーロー、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)。太陽の、恒星の化身の如き清導に向けて干魃の光が降り注ぐ。
 しかし清導も燃え盛る炎の様なブレイジングマントを翻して干魃の光を避け、更に予め設置されていた内部の敵の命を奪う『死の魔法円』が起爆されても、自らの生命力を奪われた分だけ気合と根性で増やしていくという戦法を使いどうにか耐え凌いだ。耐え切っただけでダメージが無いわけでは無い、渇きに視界が揺れ、失った生命力で足がふらつきそうになるのを更なる気合で抑え込み、真っ直ぐに前を向く。
「アンタがエンドテイカー能力で諦めないように、こっちも覚悟持って諦めねえよ!」
「私を! 止められる筈が無い……!」
 更なる攻撃を重ねようとする大魔女スリーピング・ビューティ……ラハム・ジ・エンドテイカーの正面で、ばっとポーズを取り清導は叫んだ。
「オレの魂からあふれ出る光をオーラに変えて!! いくぜ! 究極!! 変身!!!」
 即座にその場で幾度も変身を繰り返すことで、気が付けば清導はワーム以上の体躯を持つ黄金の巨人となっている。両手を重ね力を籠めると、身体の光が手に集まり大きく伸びて巨大な剣へと変化した。
「たとえ世界を巻き戻そうと、この光は消せない!」
 更なる魔法円が足元で起動するのを感じる、しかし|清導《ヒーロー》は止まらない。太陽と称される干魃、それを引き起こす災害竜――そしてラハム・ジ・エンドテイカーの全てを清導……超鋼真紅ブレイザインの光の剣が十字に切り裂いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マウザー・ハイネン
災害竜まで出してくるとは…
ですがそれを私達は既に乗り越えています。
そんなもので心は折れないと証明致しましょうか。

陽の災害竜に対抗。
水属性のオーラで体を覆い熱と乾燥に対抗、適宜星霊クリンを召喚し冷却します。
触れるだけで大変そうなのでできるだけ距離を取るようにダッシュ、必要なら空中機動と浮遊で距離を取りつつ佇む大魔女目指しましょう。
身体大きいので死角に潜り込むようにできればいいのですが…
大魔女に接触したら星霊クリンの魔力を氷槍にまとわせ全力の一撃をねじ込みましょう。
やり直しされる前に畳み掛ける気概で、タイミング見てUC起動。
動きを縛りつつ再行動で更に激しく攻め立てましょう、

※アドリブ絡み等お任せ



「災害竜まで出してくるとは……」
 ラハム・ジ・エンドテイカー……いや、大魔女スリーピング・ビューティの行動にマウザー・ハイネン(霧氷荊の冠・f38913)は呆れと虞の両方を含んだ呟きを漏らす。しかし、彼女はエンドブレイカー。嘗ての大魔女との戦いを終わらせて、今此処に立つ者。
「……ですがそれを私達は既に乗り越えています。そんなもので心は折れないと証明致しましょうか」
 ラハムの腹から引きずり出されたのは、黄金色の光放つ陽の災害竜。干魃の光が、マウザーと大地を干上がらせていく。マウザーは対抗策として星霊クリンを召喚した。氷の身体持つ子熊がマウザーの周りを駆け巡り、熱と乾燥を防ぎ始める。
 触れてしまえば更なる熱を帯びる事となりそうなので遠巻きから少しずつ近寄り、空中機動を使って災害竜を避け直接大魔女スリーピング・ビューティを目指す。大きな胴体を逆手に、死角から背後を取るように近付けば攻撃が届く位置となって。
「今回も、私達の勝ちとさせて貰います、大魔女スリーピング・ビューティ」
 氷の荊纏う銀の槍に星霊クリンの力を纏わせたマウザーの一撃は、スリーピング・ビューティの肌を切り裂いた。
「私に傷をつけるとは……!」
 怒りに顔を歪ませるラハム・ジ・エンドテイカー、エンドテイカー能力を発動させたのか目にも止まらぬ一撃がマウザーを襲う。叩き落されそうになったところをどうにか堪え、今度は世界創世の座標となったとされる、天地開闢の聖剣――ディアボロスブレイドを構えた。
「この程度苦難ですらありませんよ。動ける限り、前進しましょう?」
 ひらり。
 一つ舞い落ちた雪が、大魔女の頬を濡らす。また一つ、二つと次第に降り積もるそれは、悪しき者の動きを止める聖なる一片。相手の隙を自ら作り上げたマウザーの一撃が、ラハム・ジ・エンドテイカーの胴体へと叩き込まれる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルシエラ・アクアリンド
念には念を入れるのは流石というべきなのかな?
其れとも過去の事を思い出し備えているのか
さりとて止まるまる人は誰もいないだろうね

地震に対応

即UC発動
防御面強化、光弾の威力上げの為結界術と魔力溜め併用

自身にはオーラ防御
続け精神攻撃と結界術で強化させたUC蒼の天蓋使用
その際風の光弾を多めに召喚
為空中機動と軽業、第六感使用し宙を駆け地震と攻撃避け
気配察知と視野広げ攻撃躱し被害を抑える

魔導書に魔力貯めした魔力を纏わせ
風と羽根を光弾を攻撃手段に。
風で地震を抑え込む気概と共に竜にダメージを与えてゆく
空気の振動に注意し体幹保ち
常に有利になる場を足場とする為巨体を逆手にとり翻弄する事
回復は風任せで攻撃中心に動く



 ルシエラ・アクアリンド(蒼穹・f38959)が見上げるのは、嘗ても相見えた大魔女の姿。再孵化を経て変わり果ててはいるが、様々な策を弄してくる姿は以前の戦いを思い起こさせる。
「念には念を入れるのは流石というべきなのかな? 其れとも過去の事を思い出し備えているのか……さりとて止まるまる人は誰もいないだろうね」
 世界を守る為に、此処に集っているのだから。
 ラハム・ジ・エンドテイカーが引き摺り出したのは地の災害竜。吠える声が地を揺らし、ルシエラの立つ足元を崩し始めた。
 ぐらり、と最初の揺れを感じた瞬間、ルシエラは対抗するように力を解き放った。魔力によるあらゆる事象に対抗する防御結界で身を包み、更にオーラの覆いを重ねて強化していく。
「何の真似だ……そのようなもので防げると思うか!」
 大魔女スリーピング・ビューティが叫び声を上げると、空から落ちるのは黒い炎。降り注ぐ隕石が地に穴を穿ち、ルシエラの張った防御結界も大きく揺さぶられる。幾つも幾つも、降り注ぐ隕石が結界に穴を開け燃える破片が肩に腕に、大きな火傷を作る。しかし、ルシエラは自らの怪我よりも敵への対応を選んだ。
「――どうか力を貸して頂戴ね」
 ルシエラが差し伸べた手から、ひらりひらりと青い光で出来た羽根が舞い始め――次第に広がって大きな檻となり、ラハム・ジ・エンドテイカーの巨体を包み込んだ。見る間に檻の中は嵐が吹き荒れ、ラハム・ジ・エンドテイカーを叩きのめしていく。身動き取れない程の嵐の中で、対応に手を焼いている間に呼び寄せた風の力を借りて、とんとルシエラが地を蹴り空へと飛び上がった。
 風に乗り、軽やかに宙を駆けるルシエラ。降り落ちる隕石も、さっと躱していく。魔導書を片手に、溜め込んだ魔力を解放して光の力を乗せた羽根と光弾を風に乗せて檻の中へと届かせ、嵐を利用して災害竜とラハム・ジ・エンドテイカーへとぶつければ、空気を切り裂くような大魔女スリーピング・ビューティの鋭い悲鳴が響いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白銀・龍兵
おいおいおい、「自分が勝つ以外の未来は存在しない」?随分と子供じみた考えしてんな大魔女さんよぉ!(【挑発・存在感】)
復活して早々だが、ぶっ潰されてもらおうか!(【気合い・勇気・鼓舞・覚悟】)

〇指定:地の災害竜
まずは翼を広げ、飛び立つことで地震から回避。そして【先制攻撃】で飛来してきた隕石を【勝負勘】で【見切り、空中機動】で回避。避けきれないやつは魔力を込めた(【武器に魔法を纏う】)拳で【叩き割り】突き進む。
そして敵の眼前に到達したところで、UCで災害竜ごと【吹き飛ばし】てやろうか!

※アドリブ・連携歓迎



「おいおいおい、「自分が勝つ以外の未来は存在しない」?随分と子供じみた考えしてんな大魔女さんよぉ!」
 嘲る様な笑いを含んだ声。白銀・龍兵(Wings of Silver Dragon・f39248)の言葉は、ラハム・ジ・エンドテイカーへと届いたのか、大きな身体が動き龍兵を見下ろした。
「何とでも言え雑魚が……私こそが世界の全て、それは決して揺るがぬのだ!」
 ラハムの腹から引き出されたのは、地の災害竜。低く響く咆哮が地を揺らす。
「喰らってたまるか!」
 背に広がるのはヴァルキリーの翼。名そのままの銀の髪を風に揺らしながら空へと舞い上がり地震を躱したが、続いて大魔女スリーピング・ビューティが指を動かすと、甲高い音を立てて降り注ぐ隕石が龍兵を狙う。ぎりぎりで見切りひらりと躱して、次の一つは竜の頭部を模したガントレットを付けた拳で叩き割った。しかし、次第に数を増やす隕石が背に腕に当たり、大きな焼け跡を作る。
「これ位で参るわけ無いだろう! 復活して早々だが、ぶっ潰されてもらおうか!」
 全身に火傷を負いながらも、龍兵は真っ直ぐにラハム・ジ・エンドテイカーの元へと。正面に飛び出し、ドラゴンガントレットを構えると溜め込んだ力を開放する。
「受けてみやがれ、神殺しの一撃ってやつを!」
 ラハム・ジ・エンドテイカーへと伸びる光は、長くうねり龍の如く。龍兵の放った神殺しの力が、災害竜と大魔女スリーピング・ビューティを焼き尽くす。
「そんな……私は、私が世界だと言うのに……!」
 藻掻く手から災害竜が離れ龍兵へと飛び掛かろうとするが、魔力噴射の帯に巻かれ地に落ち、鈍い音を響かせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フェリチェ・リーリエ
まったく懲りねえべなー大魔女も…16年前エンドブレイカーにコテンパンにやられたの忘れただべか?
まあいいべ、何回やり直したとこでエンドテイカー能力じゃ所詮エンドブレイカーには勝てねえってことを思い知らせてやるべ!

地の災害竜に対しヴァルキリーの翼で高く飛翔し無効化!地面が揺れようと割れようと、足が地面についてなきゃなんてことはねえべ!
そのまま【空中戦】を挑む。
メテオスウォームの隕石はソードハープの音色を【音響弾】に変え広範囲に響かせて【範囲攻撃】し破壊、防ぎきれない分は【天候操作】で突風を吹かせ身に纏い【オーラ防御】。

先制攻撃を耐えたら指定UCの種子弾を地割れの高低差も利用し【跳弾】させて攻撃。



 フェリチェ・リーリエ(嫉妬戦士さんじゅうはっさい・f39205)は腰に手を当てると、ラハム・ジ・エンドテイカーを見上げ大きく息を吐いた。
「まったく懲りねえべなー大魔女も……16年前エンドブレイカーにコテンパンにやられたの忘れただべか?」
「黙れ! あの時と今の私は違う……私の力は既に他の魔女や往時のイヴを凌駕している! 私が勝つのだ!」
 妄執に囚われているかのようにしか聞こえない台詞を吐きながらフェリチェを見下ろし、腹に手を差し込み引き摺り出すのは地の災害竜。竜の咆哮が、地を揺らし始める。
「まあいいべ、何回やり直したとこでエンドテイカー能力じゃ所詮エンドブレイカーには勝てねえってことを思い知らせてやるべ!」
 フェリチェは大きく揺れひび割れが起きている地面を蹴り、背の翼を使って高く飛び上がった。
「地面が揺れようと割れようと、足が地面についてなきゃなんてことはねえべ!」
 そのままひらり、とラハム・ジ・エンドテイカーの身体を掻い潜るようにして距離を詰めていく。
「……地に落ちろ!」
 大魔女スリーピング・ビューティが呼び出したのは、地をも焼くような炎纏う隕石。降り注ぐ其れらをソードハープをかき鳴らし、音響弾を放って撃ち落とした。破壊しきれなかった分は風で威力を殺したものの、砕けた欠片が腕や足に小さな火傷や切り傷を作っていく。
 フェリチェは流れる血を手で拭い、バックパックへと手を突っ込むと何かを取り出し地面へとばら撒いた。
「種子弾連射!くらえシードフルバースト!」
 瞬時に伸びた大きな花。鮮やかに開いた巨大ホウセンカから発射した毒種子弾や鋼鉄の種子が、地割れを起こした地面に跳ね返りながらラハム・ジ・エンドテイカーの身体を撃ち抜いていく。
 大魔女スリーピング・ビューティの悲鳴が、嘗ての己の居城――大魔女の城に木霊した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス
「いい加減、終わらせるっすよ|我が創造主《スリーピング・ビューティ》」
そう言ってバイクに乗っている狐面

対応するのは地水火風で誰も相手していないののどれか
宇宙バイクの【操縦】で攻撃を巧みに回避し、ジャンプさせて有効そうな【属性攻撃】を込めたタイヤの一撃を顔面にお見舞いする。搭載しているビーム砲やミサイルでトドメを刺したり隕石を撃ち落としたりなどもしておく
「ここからがフィナーレっすよ」
【霧影分身術】で分身を大量に召喚。隕石などの攻撃を数人がかりの【結界術】で防ぎつつ、鎖分銅で【怪力】【捕縛】し、鎖鎌での斬撃を浴びせまわる。巻戻しで回復しても分身はたくさんいるので、それで心を折りにかかる
「巻き戻せば巻き戻すほど、苦しくなるのはそっちっすよ」
更には真の姿【狐面のマスカレイド】となり(重ねがけ可能であれば)【終幕の仮面舞踏会】で分身の量を倍増させ、合体させて強化させたりなどしてさらに強力に斬り掛かる
「さようなら、我が創造主。アンタのおかげで自分が生まれたことだけは感謝してるっすよ」



 バイクに跨る人影。リカルド・マスケラス(|希望の仮面《マスカレイド》・f12160)が見上げるのは、満身創痍となったラハム・ジ・エンドテイカー。
「いい加減、終わらせるっすよ|我が創造主《スリーピング・ビューティ》」
「黙れ黙れ黙れ!!! 私に勝てるものなど、存在するはずが無いのだ!」
 諭すようなリカルドの声に、地団太を踏むように身を揺らすラハム・ジ・エンドテイカー。ラハムの腹から引きずり出されたのは、青灰色の肌持つ水の災害竜だった。その口から吐かれた水が渦となってリカルドを襲う。
 宇宙バイクを巧みに操り、津波となった流れを飛んで避け、引き波が足元を攫おうとするのを無理矢理にバイクをふかしてそのままジャンプ。高く飛び上がり雷撃を纏わせたタイヤを、未だ水吐く災害竜へと叩きつけた。
「この私に……! 抵抗する、だと……!」
 ぎり、と音を立てるような視線を向けてくる、大魔女スリーピング・ビューティが招く隕石が風を切り裂く音立てて落ちてくる。熱く焼けた石が地面に穴を開け燻って煙を立ち上らせた。リカルドを狙う隕石を搭載しているビーム砲やミサイルでト撃ち落としたりしながら、時折攻撃を災害竜へも向けていく。回避を行わないその分自身がダメージを受ける事になるが、それはそれで構わない。
「ここからがフィナーレっすよ」
 ここで使うのは忍法・霧影分身術。自身と同じ仮面をつけた分身を大量に召喚。隕石を数人がかりの結界術で防ぎつつ、鎖分銅を使い災害竜を抑え込むと鎖鎌での斬撃を浴びせまわる。数人がかりで斬り付けられ、次第に動きが鈍くなる災害竜――暫くして、地に響く音を立ててその身体が地面へと倒れ堕ちた。
「巻き戻しても良いっすけど……巻き戻せば巻き戻すほど、苦しくなるのはそっちっすよ」
 仮面の目が怪しく光る。リカルドは真の姿――狐面のマスカレイドへと変化して。幾つかの分身を合体させて強化し、彼等と共にラハム・ジ・エンドテイカーへと斬りかかる。
「止めろ……! 私は、全てを支配せねば……!」
「さようなら、我が創造主。アンタのおかげで自分が生まれたことだけは感謝してるっすよ」
 言いかけた言葉を遮りリカルドが手にした鎖鎌が、大魔女スリーピング・ビューティの首を大きく切り裂いた。まだ何か言おうとして喉から血の泡を零しながら頭をぐらりと巡らせた大魔女スリーピング・ビューティと、リカルドの視線が絡む。交わした感情は一体どんなものだったのだろうか、言葉は紡がれぬまま、その巨体は重力に引かれ地面へと叩きつけられた。
「終わり、っすね」
 リカルドは仮面で顔を隠し、空を見上げる。暗く澱んでいた空から、一筋の陽光が降り注いだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年09月19日


挿絵イラスト