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エンドブレイカーの戦い⑮〜歪んだ進化の結末は

#エンドブレイカー! #エンドブレイカーの戦い #クルール・ザ・ウォータ #伝説のゴンドラ海賊ウォータ

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「ワガハイこそが大海賊ウォータであ〜る! エリクシルの野郎共、ワガハイの願いをバンバン叶えるのであ〜る!」
 エリクシルの軍勢が闊歩し、破壊と狂気が溢れる中でクルール・ザ・ウォータは声を上げる。応と応える者は居なくても、この場が海上ではなくとも。彼が為すべき事は変わらない。
「殺して、バラして、死体を晒せ! 大軍勢で、この世界を擦り潰してしまえであ〜る!!」
 凶悪進化を遂げたエリクシル達が、不気味に蠢く。

「なんか、変わったのが出てきたんだよねえ」
 ルカ・クルオーレ(Falce vestita di nero・f18732)が、猟兵達に向かって首を傾げて見せる。変わったの、とは。
「クルール・ザ・ウォータ――11の怪物の1柱で、最果ての荒野でエリクシルの第二軍を編成している。遥か昔に水神祭都アクエリオを荒らし回ったという伝説のゴンドラ海賊ウォータは、アクエリオから海賊諸島に版図を広げ、その後アマツカグラで「神隠し」に会い、消息を断ったらしいんだけど」
 その後、実は神隠しにより放逐された小世界でクルールと出会い、融合していたらしい。より凶悪残忍となって帰還したウォータに召集されたエリクシル達は、より残忍な蹂躙と略奪に長けた「凶悪進化エリクシル」へと変化しているらしく。
「大量にいる凶悪進化エリクシルの残虐ファイトを突破し、頭であるクルール・ザ・ウォータを撃破しなければならないんだけど……どうも罠とかもありそうなんだよねえ」
 とはいっても、そこまで複雑なものは無く、油や毒が撒かれた地面や落とし穴位だそうで。
「ちなみに、クルール・ザ・ウォータの見た目ってこんな感じ」
 誰から借りてきたのか、アクエリオ水神祭で使われていたウォータくんメダルを取り出してくるルカ。
「めっちゃゆるキャラの感じなのにねえ、見た目このままなんだって」
 皆殺しであ~る、とか叫ぶウォータくんを想像してみる。あんまり怖くないのが逆に嫌な感じかもしれない。
「あ、それと向かう先は海じゃなくて荒野になるから」
 海賊なのにねえと再度首を傾げながら、ルカは転移の扉を開いた。


真空。
 見て頂き有難う御座います、真空。(まそら)です。

 プレイングボーナスは【凶悪進化エリクシルの群れに対処する/戦場の残虐な罠に対処する】です。

 1章完結戦争シナリオのため、公開後即受付し、少数採用となるかと思われます。

 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
 今回のシナリオの構成上、大人数は厳しいかと思います。
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第1章 ボス戦 『クルール・ザ・ウォータ』

POW   :    海賊殺法
【剛腕】で装甲を破り、【ローキック】でダウンさせ、【馬乗りパンチ】でとどめを刺す連続攻撃を行う。
SPD   :    海賊乱舞
【海賊パンチ】【海賊キック】【海賊頭突き】で攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できる(何度でも可/対象変更も可)。
WIZ   :    ウォータ・パワーボム
掴んだ対象を【水】属性の【パワーボム】で投げ飛ばす。敵の攻撃時等、いかなる状態でも掴めば発動可能。

イラスト:ばっじん

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

イヴ・プリマビスタ
伝説の海賊による暴挙を再現させる訳にはいきませんよね。
凶悪進化エリクシル、わたしたち猟兵が相手です!

今のわたしはかつての力を失い、戦力としては他の皆さんに劣るかもしれません。ですが、だからこそ皆さんがあのふざけた海賊を討ち取る為の露払いに向かいたいと思います!
凶悪進化エリクシルの群れにアリスランスと共に突撃し、「創世神の棘」でまとめて石化させてしまいましょう! 全軍の全身を……とするのは時間がかかりすぎるので、手足とか、戦う際により重要な部位だけを石化させて、少しでも効率よく敵の動きを阻害したいですね。
「ここはわたしに任せて先へ!」……なんて言えたら、ちょっとかっこいいでしょうか?



 砂塵舞う荒野。しかし今は異形と化した凶悪進化エリクシルに埋め尽くされ、地面にも何やら色々なものが撒かれて腐敗したような匂いを放っている。
「伝説の海賊による暴挙を再現させる訳にはいきませんよね。凶悪進化エリクシル、わたしたち猟兵が相手です!」
 先陣を切ったのはイヴ・プリマビスタ(創世神・f39280)。かつて世界を創造した神であった彼女は今、一人の猟兵として美しき白銀の槍を手に海賊達の待ち受ける荒野へと目を向けた。
「今のわたしはかつての力を失い、戦力としては他の皆さんに劣るかもしれません。ですが、だからこそ皆さんがあのふざけた海賊を討ち取る為の露払いに向かいたいと思います!」
 アリスランスを手に、イヴが駆けだした――その姿を見たクルール・ザ・ウォータが叫ぶ。
「お前ら、獲物が来たであ~る! 皆殺しであ~る!」
 自らもイヴを迎え撃とうと動き出すクルール・ザ・ウォータに対し、イヴは走りながら戦場を一瞥するだけ。しかし、それが彼女の|力 《ユーベルコード》を放つ鍵。
 創世神の棘が戦場を覆う。凶悪進化エリクシル達の腕や足等、動きを阻害する場所を中心に石化し始め、イヴを追おうとする者が居ても追いつけなくなっていた。足元に広がる罠をランスで払い除け、時には石化の棘を使って切り抜ける姿は既に歴戦の戦士の風格を感じさせる。
「こうなったら、ワガハイ自らが殺してやるのであ~る!」
 長く渦巻く赤髪を靡かせ、走るイヴを捕まえようとクルール・ザ・ウォータが手を伸ばすが、逆にその手を石化されてバランスを崩し地面へと倒れ込んだ。
「腕が……腕が重たいであ~る!」
 倒れたクルール・ザ・ウォータをひらりと避け、イヴが振り返ると続く猟兵達に向かって叫んだ。
「――ここはわたしに任せて先へ!」
 すれ違い様にイヴの髪をひらめかせながら、続く猟兵が戦場へと飛び込んでいく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リィンティア・アシャンティ
気になっているのですが、融合した「11の怪物・クルール」っぽさは何処に?
まさか、目みたいなものがついたあの帽子が?
まさか……

きらきら楽しかった水神祭の思い出が
すべて伝説のゴンドラ海賊で上書きされてしまう前に
……あの、ウォータくんの偽物に終焉を
ええ、偽物なのです
そう思うことにしたのです

複雑な罠はないとのことなので、空にまで影響があるものはないと考えます
ルノの力を借りて空を飛んで戦いましょう
軽やかに空を飛びながら攻撃を回避し、ソードハープで素早く攻撃
確実に倒していきましょう
数が多いようなら、ハープの音色に魔力を込めて範囲攻撃してみます

偽ウォータくん……いいえ、クルール・ザ・ウォータ覚悟!なのです



 ひらりと、舞う蝶のように。創世の赤の側を駆け抜け戦場へと辿り着いたリィンティア・アシャンティ(眠る光の歌声・f39564)。
 遠目に見えるクルール・ザ・ウォータの姿を確認し、小さく首を傾げた。
「気になっているのですが、融合した「11の怪物・クルール」っぽさは何処に? まさか、目みたいなものがついたあの帽子が? まさか……」
 エンドブレイカーであるからこその疑問、かもしれない。そもそも彼女の中では水神祭のゆるキャラとしての印象が強く、残酷な海賊と言われてもピンと来ていないのだ。
「きらきら楽しかった水神祭の思い出が、すべて伝説のゴンドラ海賊で上書きされてしまう前に……あの、ウォータくんの偽物に終焉を。ええ、偽物なのです、そう思うことにしたのです」
 そうしないと思い出した全てに、あの姿が上乗せされてしまいそうなのだ。リィンティアは相棒の妖精、ユノの力を借りて空へと舞い上がる。あまり複雑な罠は無いと聞いていたので、それなら飛んでしまえば影響を受けることは無いだろうと考えたのだ。
 ひらりひらりと輝く碧羽を羽搏かせながら飛び回り、ソードハープを振るうリィンティア。淡く光を放つ刀身が振るわれる度、身体の一部を石化されていた凶悪進化エリクシル達が倒れていく。
「何をしてくれるのであ~る! ……おい、下りてくるのであ~る!」
 掴みかかろうとしたクルール・ザ・ウォータだったが、リィンティアが空中にいる為、攻撃の手段が無い。地上で叫ぶ姿を見下ろしながら、リィンティアはソードハープを持ち替え演奏の構えを取る。
「偽ウォータくん……いいえ、クルール・ザ・ウォータ覚悟! なのです」
 リィンティアのハープの音色に魔力が乗せられて、衝撃波となって戦場全体を薙ぎ払った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

荒珠・檬果
見た目がゆるいのに、言動が緩くないどころか凶悪である。
ま、ちゃっちゃとやっちゃいますか!

やることは簡単。オレンジライト・スピードキャバリア(略してO.L.S.C.)に乗って…UC使っての空中水上戦ですよ!
さて、この状態だと…白日珠[方天画戟形態]も相応の大きさなんで、突っ込みながら適当になぎ払いまして…。
結果、その連携は乱れます。当たり前です、一時間分の指示が消えてますから。
ちなみに触れただけでそうなるので、まあね?

で、ウォータくんには、そのままズバッと切りつけます。
つまりはウォータくんの一時間分の記憶も無くなり、怪我の意味もわからなくなります。
多分、猟兵にやられたことだけわかる?はず?



「見た目がゆるいのに、言動が緩くないどころか凶悪である。ま、ちゃっちゃとやっちゃいますか!」
 荒珠・檬果(アーケードに突っ伏す鳥・f02802)の理屈は単純明快、敵ならば倒さねばならない、それだけ。
「やることは簡単、ですよ」
 檬果は起動したオレンジライト・スピードキャバリア(略してO.L.S.C.)に乗り込んだ。凶悪進化エリクシル達の中心へと突っ込む際に途中罠らしき毒の地面に踏み込んだが、キャバリアが影響を受けることは無くそのまま蹴散らしてしまう。
 そして、ユーベルコードを使ったその瞬間檬果の姿が敵側から見えなくなった。憑依させた湮滅将『宋謙』由来の焔闇オーラで覆われた為に視覚、聴覚での感知が不可能となった状態で、方天画戟形態の白日珠で一帯を薙ぎ払う。キャバリアの一撃は、それだけで戦場に大きな空白を作った。そして、その攻撃から立ち直った敵は記憶を失い何をしたら良いのか分からずに立ち尽くし、戸惑ったように辺りを見回している。
「一時間分の指示が消えてますから。ちなみに触れただけでそうなるので、まあね?」
「お前達、なにをぼーっとしてるのであ~る!?」
 慌てるクルール・ザ・ウォータに向かい、突っ込んで行く檬果。白日珠で斬り付けるとクルール・ザ・ウォータは悲鳴を上げるが僅かの後、何が起きたのか分からずに辺りを見回し慌てだした。
「おかしいであ~る、ワガハイは敵を迎える為に用意を行っていた筈が……この怪我は何であ~る!? まさか、既に敵が侵入しているであ~る!?」
 混乱に乗じて、その場を離れる檬果。クルール・ザ・ウォータと凶悪進化エリクシル達は不可視の存在に気付く事無く、混乱の極みに達しつつもこれから襲い来るであろう猟兵に対しての準備を始めていた。
「作戦成功、ですね」
 気付かれぬままに一撃を与える檬果の攻撃は、後の戦いにも有利に働く事だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第二『静かなる者』霊力使いの武士
一人称:私 冷静沈着
武器:白雪林

…海賊とは、海にいるものでは…?
いえ、荒野だからこそ、私がしたいことができるのですが。

霹靂に乗りまして。これで地面は関係なく。
そして…UCによる矢をわざと地面へ発射して、湖へ。
その湖はあなた達が慣れ親しんだ(?)海にあらず。私が災いを齎すもの…。
というわけで、生命力吸収で活力を失いなさいな。
あのウォータ殿、ほぼ近接なので…一度沈むと踏ん張りが効かず、宙にいる霹靂を捕まえられないんですよ。
そこへ、追撃の矢を射掛けましょう。


霹靂「クエ?」
海賊??
とりあえず、湖からちょっと離れて飛ぶ。



 荒野にて猟兵達を待ち受けるクルール・ザ・ウォータと凶悪進化エリクシル達を見て、馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)が思わずと言った呟きを漏らす。
「……海賊とは、海にいるものでは……?」
 風に乗ったその言葉は思っていたよりも響き、何故かクルール・ザ・ウォータの元まで届いてしまい――。
「この場所しか宛がわれなかったので仕方ないのであ~る!」
 そのセリフに何となく世知辛いものを感じてしまった義透は目を逸らしつつまあ、と肩を竦めた。
「……いえ、荒野だからこそ、私がしたいことができるのですが」
 では、とひょいと跨るのは金混じりの毛のヒポグリフ。海賊?と首を傾げる霹靂と共に空へと舞い上がってしまえば、地面に置かれた罠など気にする必要が無くなる、そして。
「六出の血にて、これをなしましょう」
 白雪の輝き持つ弓を構え、地面へと矢を打ち込むと凶悪進化エリクシル達の足元が雪解け水の湖へと変わっていった。
「わざわざ海を作るとはどういうつもりであ~る?」
「その湖はあなた達が慣れ親しんだ海にあらず。私が災いを齎すもの……」
 そう、その湖は敵の生命力を吸収する水で満たされている。その為、落ちてしまった凶悪進化エリクシル達は次第に力を削られ沈んで行き、クルール・ザ・ウォータも足を取られ次第に水の中へ。
「あのウォータ殿、ほぼ近接なので……一度沈むと踏ん張りが効かず、宙にいる霹靂を捕まえられないんですよ」
 そう、彼の攻撃は直接戦うものしかない。その為にこうやって飛ばれてしまったりすると何も出来ないのだ。
「では、追撃と行きましょうか」
 輝き放つ弓から放たれた白き力纏う矢が、湖の中で藻掻くクルール・ザ・ウォータとエリクシル達へ次々と降り注いだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シノギ・リンダリンダリンダ
例えどんな見た目でどんな言動であろうと、海賊である限り、私の敵です
残虐とは何か教えてあげましょう

【一大海嘯】を開放
レベル分バランス良く七大海嘯を召喚する
白騎士の鎧を着た王笏に罠の場所を未来予測で見てもらい、壊せそうなものなら鮫牙にとことん壊してもらいましょう
……というかあれですね。もうこいつら全員好きに暴れさせたら罠とかなんも関係なくなりますね

というわけで、蹂躙と暴力です。やはりそれが一番です
凶悪進化とかいうエリクシルを七大海嘯で蹂躙し、罠を七大海嘯で強引に突破し、クルールとかいう海賊も七大海嘯で突破します
大海賊なんです、集団戦術は得意なんですよ?

これに懲りたら、大海賊には気を付けなさい?



「例えどんな見た目でどんな言動であろうと、海賊である限り、私の敵です――残虐とは何か教えてあげましょう」
シノギ・リンダリンダリンダ(|強欲の溟海《グリードオーシャン》・f03214)は冷静に、傲慢に言い放つ。自らも海賊であるシノギにとっては、自分以外の海賊はすべて倒すべき敵。それが、11の怪物と呼ばれる存在であり、凶悪進化エリクシルを側に置いているとしても。
「ふふふ。手伝ってくれるのですよね、お前たち?」
 呼び出されたのは、かつて別世界――グリードオーシャンにて多世界侵略船団コンキスタドールとして、世界を掌握せんとした者達の残滓。
 白銀の鎧纏うすらりとした黒き影、王笏の残滓が罠の場所を指し示し、鮫牙が破壊し、喰らっていく。
 その様を見ていたシノギが、ぎらりと光る牙の様な笑みを浮かべた。
「……というかあれですね。もうこいつら全員好きに暴れさせたら罠とかなんも関係なくなりますね……というわけで、蹂躙と暴力です。やはりそれが一番です」
 残りの残滓も解き放ち、凶悪進化エリクシル達を蹂躙していく。三つ目が暴れ舵輪が空から狙い撃ち、鬼火が桜花が邪剣が敵を薙ぎ払う。クルール・ザ・ウォータへと開いた道を六の王笏が進み、大きな鋏を振るって傷を負わせた。掴みかかるクルール・ザ・ウォータを簡単にいなして鋏で斬り付ける様は流石と言うべきか。
「大海賊なんです、集団戦術は得意なんですよ?」
 その後ろで腕組みしながら、シノギは戦いの流れを見届ける。海賊たるもの潮目を読み間違えることは無い、もう11の怪物には勝ち目が無いと見たシノギは、浮かべた笑みに毒華の蜜を湛えた。
「クルール・ザ・ウォータ――これに懲りたら、大海賊には気を付けなさい?」

大成功 🔵​🔵​🔵​

禹・黄風
元がどのような存在か今一つ知りませんが…落差が強烈な敵、ですね。
残虐ファイトがどれ程のものか、いざ参りましょう。

設置された罠に注意しつつエリクシル達の動きから罠の位置を推測、自在三節棍を伸ばし近づく前に打ち据えましょう。
UCは適宜使用、飛び込んでくる気配を見切り連撃で動きの起こりを封じつつ囲まれぬように足止めを。
一気に自在三節棍を伸ばし落とし穴や毒の撒かれた場所へ突き落すのもいいかもしれませんね。
そしてウォータには可能なら他の猟兵と共に迎撃。
棍のリーチで隙を見て打ち据え、飛び込んでくるタイミングを封じましょう。
何というか…技術を暴力でねじ伏せてきそうなのが少々不安ですが。

※アドリブ絡み等お任せ


天王寺・七海
残虐な罠ね。
でも、地上すれすれで滑空しながら超音波ソナーを駆使して罠と判断されるものは近くにいるエリクシルをテレキネシスで罠にぶん投げるんだぜ!
更には追い打ちでシャチホコファンネルで撃ちまくるぜ。
それでもエリクシルが大量にいる時は、呼吸器に一気に空気を吸って、そして、呼吸器を敵に向けて一気に吐き出すぜ!(UC使用)

あとはウォータだし、シャチホコファンネルで牽制しながら突っ込んで噛みついていくんだぜ!!



「元がどのような存在か今一つ知りませんが……落差が強烈な敵、ですね」
 別世界を主に活動の場としている禹・黄風(武の頂を・f40009)にとっては、クルール・ザ・ウォータの見た目に思い入れは無い。ゆるキャラ然としている雰囲気と、残虐と言う言葉の嚙み合わなさに戸惑いを覚えるがそれだけだ。
「残虐ファイトがどれ程のものか、いざ参りましょう」
 凶悪進化エリクシル達の動きを見て、罠の場所を推測し、自在三節棍で打ち抜く。落とし穴も先に開けてしまえば問題は無い。次の罠、と視線を巡らせた先で、何故か凶悪進化エリクシルの一体が毒の罠の中へと落ちていった。
「ナイスイン!」
 軽やかな声が戦場に響く。天王寺・七海(大海の覇者・f26687)がテレキネシスを使い、罠の中へと落としたらしい。地上すれすれを滑空し、超音波ソナーを駆使して罠を探し出されては、破壊されたりエリクシルを落とされたりと片付けていくその効率の良さ、あっという間に道が開けてしまった。
 戦場に残る凶悪進化エリクシルにも、七海のシャチホコファンネルが火を吹く。対になった砲撃がエリクシル達の数を減らしていくのを見て、黄風も動いた。
「――阻む」
 自棄を起こした様に飛び掛かってくるエリクシルの軍勢を、紫炎の闘気を帯びた自在三節棍で叩きのめす。目にも止まらぬ速度の連撃が、紫色の嵐となって戦場を吹き荒れた。
「お前らもっとぴしっとするであ~る! 敵はまだまだぴんぴんしてるであ~る!」
 焦りを見せるクルール・ザ・ウォータの前に立ち塞がる凶悪進化エリクシル達へ、七海のエアロストームが炸裂した。
「空気の有り難味、知っておくのね」
 大きなシャチの呼吸器から放たれた大量の空気が、同時に風を操る事によって乱気流へと変わり凶悪進化エリクシル達を襲う。ある者は吹き飛ばされ、別の者は乱気流の只中へと放り込まれて足を止められる。
「中々の使い手」
「そっちこそ!」
 交わした視線は一瞬、しかしそれだけでお互いのやろうとしている事は伝わった。まず七海のシャチホコファンネルがクルール・ザ・ウォータの足元を払う。思わず下がるその動きを追う様に、黄風の三節棍がぐんと伸びてクルール・ザ・ウォータを打ち据えた。倒れたところから強引にでも反撃に移ろうとするその身体を掬う様に、七海が思い切り噛みつくと情けない悲鳴が上がる。
「離すであ~る! 痛いであ~る!!!」
 離せと言われたので、と七海がぺっと放り出し――ついでにくるりとうしろを向いて尻尾で叩きのめす。更に黄風の三節棍が綺麗に脳天からクルール・ザ・ウォータを叩きのめし……倒れ込むクルール・ザ・ウォータ。終わったか、と思った瞬間。
「まだだ、まだワガハイは終わらんのであ~る!!!」
 周囲を固めていた凶悪進化エリクシル達をほぼ失い、ぼろぼろになっても起き上がるクルール・ザ・ウォータ。流石は11の怪物と言ったところだろうか。黄風と七海は、揃ってその武器を、牙を構えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

キアナ・ファム
■POW
いや、参ったぜ
お前さんの顔は散々郷里で、水神祭メダルの肖像として見てたけども、
「畏怖の対象で、ワザとコミカルな姿として後世に残した」
と記した、爺様の仮説がぶち壊しだな

さてと、イヴ様まで動いて、水神祭都っ子のアタイが海賊相手に怯んだ、とあっては、家名が廃るってもんだ!
(【UC】発動……したはいいけども、台詞が正直恥ずかしくなり、最後は噛む)

狙うは首魁・ウォータ君の船!
邪魔立てする手下共の船は【UC】の衝角の餌食にしてやる!
[ゴンドラ漕ぎ・操船術]でかいくぐって、[地形の利用、オーラ防御、盾受け]でかわしてやるのさ

クルールの船の土手っ腹に[重量攻撃]で穴を開けてやるぜ

※連携・アドリブ共歓迎



 ぼろぼろになりながらも、戦う意思を見せるクルール・ザ・ウォータを前にして、キアナ・ファム(世界を駆ける(自称)妖精騎士・f38897)は肩を竦めた。動きに合わせ、長い黒髪がふわりと揺れる。
「いや、参ったぜ。お前さんの顔は散々郷里で、水神祭メダルの肖像として見てたけども、「畏怖の対象で、ワザとコミカルな姿として後世に残した」と記した、爺様の仮説がぶち壊しだな」
 まさか本当にそのままの姿だなんて。色々と予想外過ぎて、大きなため息が零れ落ちた。しかし今は戦闘中、色々な想いを振り切り、顔を上げる。
「さてと、イヴ様まで動いて、水神祭都っ子のアタイが海賊相手に怯んだ、とあっては、家名が廃るってもんだ!」
 この地において戦いの先頭に立ち、皆を導くような姿を見せていた嘗ての創造神をキアナも目にしていた。エンドブレイカーの誇りを以て、呼び出すのは自らの船。
「水神祭都出身のアタイに、操船で勝とうとは、十年早えんじゃよ!」
 ――言っている間に一寸だけ恥ずかしくなって、最後を一寸噛んだのは内緒だ。
 どん、と荒野に乗り上げる様にして出現したゴンドラが、凶悪進化エリクシル達を下敷きにしてクルール・ザ・ウォータの目前へとと乗り上げる。船に乗ってしまえば毒だろうが落とし穴だろうが、一切関係無し。
「覚悟しな!」
 キアナの構えるシールドスピアが、真っ直ぐにクルール・ザ・ウォータへと振り下ろされる。
「ここまでか……残念であ~る!」
 最後まで気の抜ける声を残し、クルール・ザ・ウォータが崩れ落ちた。11の怪物にして何故か荒野を占拠していた海賊が滅びた事で、この地の平穏はどうにか守られた事だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年09月18日


挿絵イラスト