エンドブレイカーの戦い⑮〜大海賊との大海戦
●予知:アクエリオのマスコット、凶悪残忍ウォータくん。
最果ての荒野と呼ばれる、不毛の大地。
土と砂と岩ばかりのその地は今や、広大な海原へと変貌していた。
そこに集まるのは、数多のエリクシルの群れ。
生命体の願いを叶える力を持つ、万能の魔神たちが我が物顔で闊歩しているのだ。
そんなエリクシルたちを招集したのは、凶悪残忍なる存在。
遥か昔に水神祭都アクエリオを荒らし回ったという伝説のゴンドラ海賊ウォータと、神隠しされた先の小世界で出会ったクルール。
二つの伝説が融合を果たした、11の怪物『クルール・ザ・ウォータ』であった。
「エリクシルの野郎共、ワガハイの願いをバンバン叶えるのであ〜る!」
「はい、ウォータ様!」
エリクシル第二軍集結地。
ウォータの大規模なユーベルコードによって海賊の戦場である海と化した最果ての地にて、多種多様な姿のエリクシルたちが主であるウォータの願いを叶えるべく出撃の準備を進めている。
その願いとは、単純明快。曲解の余地も無いシンプルなもの。
「殺して、バラして、死体を晒せ!」
「「「はい、ウォータ様!」」」
「その調子であ〜る!」
上機嫌に笑っているウォータの周囲にいるエリクシルの数は、ただただ膨大だ。
ゴンドラの上で武器を磨く者、空を飛行し周囲を警戒する者、海中に潜み作戦開始を待つ者。
誰もが残忍に笑顔を浮かべ、この世界を擦り潰すためにその牙を剥こうとしている。
「おや? そこのエリクシル、何を持っているのであ~る?」
「はい、ウォータ様! アクエリオで人気のウォータくん人形です!
ここに来る途中で見つけて、面白いから盗って来たんで」
「死ぬであ~る」
コキュッと、いとも容易くエリクシルの首はへし折られた。
ウォータは笑ったまま、死んだエリクシルをジャイアントスイングで海に投げ捨て、ゴンドラの上に転がったウォータくん人形を踏み潰す。
「ワガハイを模した人形を持つのは構わないのであ~る!
だが、面白いとはどういう了見であ~る? ワガハイを舐めてるのであ~る?
だから殺した」
「了解です、ウォータ様!」「もちろんです、ウォータ様!」「尊敬してます、ウォータ様!」
「最後の奴、なんか媚び売ろうとして心にも無いこと言ってる感じであ~るな?
ワガハイの機嫌、そんな簡単に持ち上げられると思ってるであ~る?」
「え!? いえ、そんなことはありません! オレは、」
「こいつワガハイの言うことを否定したから片腕切り落とせ。
しっかりワガハイの願いを叶えれば、特別に命だけは大目に見てやるのであ~る!」
「「「はい、ウォータ様!」」」
笑顔のまま躊躇なく部下を傷つけ、楽しく笑うウォータ。
容赦のない残忍な海賊の振る舞いに、周囲のエリクシルたちは士気を上げている。
エリクシルたちはウォータの願いを叶えるためにより残忍に蹂躙と略奪に長けた『凶悪進化エリクシル』へと変化しており、その全員がウォータの立ち居振る舞いに心から心酔しているのだ。
「なにも難しくないのであ~る! 殺して、バラして、死体を晒せ!
この世界で暴れまくって、獲物がいなくなったら次の世界へ旅立つのであ~る!」
そんな、凶悪な海賊の軍勢がまもなく出撃しようとしてる。
水神祭都アクエリオをはじめとして、エンドブレイカー世界の数多の都市国家を襲撃しようとしている。
●招集:海賊狩りのイェーガーズ!
「ハローエブリワン! 凶悪残忍極悪非道、冷血残虐、あとその他!
そんな恐ろしい海賊、『クルール・ザ・ウォータ』の討伐ミッションであります!」
グリードオーシャンのコンキスタドール、メリー・バーミリオンの姿になっているグリモア猟兵、バルタン・ノーヴェ(賞金85,500G)が意気揚々と招集をかける。
エンドブレイカーの戦いも大詰めを迎えつつある今、11の怪物を掃討するべく敵の一柱である『クルール・ザ・ウォータ』との戦いを予知したようだ。
「今回はシンプルな軍団戦!
凶暴なエリクシルの軍勢を率いるウォータを撃破してくだサーイ!
クルールはエリクシルたちの真っ只中にいるので、一騎打ちはほぼ不可能!
こちらも数を用意したり、範囲攻撃で吹き飛ばしたり、大規模戦闘で対処しマショー!」
ウォータのユーベルコードによって、戦場は大海原へと変化させられている。
とはいえ、その海水自体はただの水であり、罠や毒が仕込まれていることはない。
水中戦特化のエリクシルが蠢いているだけである。
「空を飛んで襲撃を仕掛けても、超遠距離から砲撃を試みても、クルール・ザ・ウォータはその単純な身体能力で襲い掛かって来るデショー!
幸い、先制攻撃をしてこないので準備する猶予はありマスヨ!」
エンドブレイカー歴史上最も残忍と言われた海賊と言い伝えられるだけはある。
オブリビオンでも猟兵でも、エンドブレイカーでも無いにもかかわらず、その格闘能力と水属性の戦闘力は他の怪物たちと比肩する。
チャーミングな外見に騙されると、ナイフで刺されるかもしれない。
「ウォータくんを倒せば、エリクシルたちは統率を失い有象無象!
凶悪進化も解除され、さくっと殲滅可能になるデショー!
それでは皆様! 終戦のタイムリミットまでもうひと踏ん張りであります!
海賊団狩り、よろしくお願いしマース!」
バルタンがグリモアを起動し、水没した最果ての荒野で岩肌を魅せる山の上へとゲートを開く。
そこから猟兵たちが視線を巡らせれば、前面を埋め尽くすエリクシルの群れが見えることだろう。
凶悪な怪物たちの毒牙を、人々に届かせてはならない。
ここに、大海賊の討伐戦が開始される。
リバーソン
こんにちは。リバーソンです。
マスターとして皆様に喜んでいただけるよう、つとめさせていただきます。
今回のシナリオは一章構成です。エンドブレイカー! の戦争シナリオとなります。
広大な海原と化した最果ての荒野にて、『クルール・ザ・ウォータ』を撃破することが目的です。
クルールorウォータの周囲には、空中にも水上にも水中にも、見渡す限りエリクシルたちが跋扈しています。
凶悪改造が施されたゴンドラを高速で駆って襲い来る敵に対抗するには、こちらも何らかの空中戦や水上戦、もしくは水中戦に特化した備えがないと厳しいでしょう。
エリクシルたちを無視してウォータを攻撃しようとしても、エリクシルたちが行動可能であるならば身を挺して盾になります。
エリクシルの群れを一時的にでも一掃する、終始気づかれないよう立ち回るなど、何らかの方法を検討する必要があります。
なお、どれだけ距離を取ろうとしても、ウォータはただ暴力を武器に容赦なく襲い掛かってきます。ご注意ください。
プレイングボーナスは、『凶悪進化エリクシルの群れに対処する』および『水上戦または水中戦に適応する』です。
オープニング公開後、断章を公開します。
プレイングの受付期間はタグにてお知らせいたしますが、今回は戦争シナリオのため普段より締切予定時刻は短めにさせていただきます。
皆様、よろしくお願いいたします。
第1章 ボス戦
『クルール・ザ・ウォータ』
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POW : 海賊殺法
【剛腕】で装甲を破り、【ローキック】でダウンさせ、【馬乗りパンチ】でとどめを刺す連続攻撃を行う。
SPD : 海賊乱舞
【海賊パンチ】【海賊キック】【海賊頭突き】で攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できる(何度でも可/対象変更も可)。
WIZ : ウォータ・パワーボム
掴んだ対象を【水】属性の【パワーボム】で投げ飛ばす。敵の攻撃時等、いかなる状態でも掴めば発動可能。
イラスト:ばっじん
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●断章:残忍で凶悪のウォータ!
「むっ」
ゴンドラの上に立つ『クルール・ザ・ウォータ』が、不意に遠くへと視線を向けた。
その先には何の変哲もない小さな岩山があり……グリモア猟兵によって次々に猟兵たちが転移しているのだ。
「妙な力の気配を感じるのであ~る。あれが噂に聞く、エンドブレイカーであ~る?」
「ウォータ様! それはおそらく六番目の猟兵たち、イェーガーです!」
「なるほどであ~る!」
顎鬚をなでつけ、ウォータは笑顔でじっと見つめている。
姿かたちはまだ認識できていないが……手強い相手が現れたものだと思っているようだ。
表情を変えることなく、ウォータは笑いながらエリクシルたちに命令を下す。
「イェーガーだかケルベロスだかスレイヤーだかエンドブレイカーだか、なんでも関係ないのであ~る!
ワガハイが不在の間に調子に乗っていた連中に過ぎないのであ~る!
だが油断は一切なしだ。連中は格上だと思って全力で皆殺しにしろ」
「「「はい、ウォータ様!」」」「カパ?」
ウォータは、近くにいた球状の持ちやすいエリクシルをむんずと掴むと、ぽーんと頭上へ放り投げる。
突然の所業に虚を突かれ目も丸くするエリクシルを、バレーのサーブのように勢いよく打ち出した。
「カパァァァ!?」
「開戦の狼煙変わりであ~る! さあ、かかってくるのであ~る!」
岩壁に激突して木端微塵になったエリクシルの断末摩が、戦いが始める合図となった。
夜久・灯火
【黒猫】
何か、彼だけ世界観が違わない?
カートゥーン調と言うかなんというか。
ともあれ、有栖ちゃんたちもよろしくね。
今回はスカイホエールに乗って海上から出撃するよ。
有栖ちゃんの起こした渦に巻き込まれた敵を狙い、氷属性のエレメンタルミサイルで範囲攻撃。
氷の爆風で周辺の敵も巻き込んで凍らせちゃうよ。
後、渦に巻き込まれないように注意して運転しよう。いざとなったら飛んで回避。
こっちに来る敵はサーチドローンの索敵で把握して回避しつつ、機銃とガトリング砲台の弾幕で迎撃。
ウォータが来たら野生の勘で動きを読んで船体の周りにシールドドローンの結界術を展開。
結界に雷の属性攻撃も付与して、感電させて掴ませないよ。
結城・有栖
【黒猫】
…そう言えば、あんな見た目の愉快な仲間さんっていますよね?
「あー、確かにネ。でも、言動はオウガっぽいカモ」
なら、容赦なくやっつけましょう。
灯火さんもよろしくです。
トラウムに搭乗し、シュトゥルムで飛翔して出撃。
機体の周りには蒼星の書も随伴させます。
まずは水中に仕掛けておいた風の爆雷を起爆。
水中と水上に竜巻で渦を作って敵を巻き込み【範囲攻撃】です。
空中にいる敵の攻撃は【空中機動】で回避し、シュトゥルムの烈風と蒼星の書のレーザーで蹴散らします。
ウォータくんの攻撃は【野生の勘で見切り、残像と空中機動】を使って回避。
更に、【カウンター】で残像に風の爆雷を仕込み、起爆して風の刃で刻んであげます。
シノギ・リンダリンダリンダ
いいですね、面白いですよ!
こんな場所で海戦ができるとは思いませんでした!!
お前がどんな見た目だろうと言動だろうと!海賊であるならば私の討伐対象です!!!
【対征服者超振動突撃衝角戦隊】を召喚
空を、海を、海中を、レベル分のチェーンソー海賊船が飛び交います
集団相手にはとにかく大雑把な攻撃!これに限ります!
ついでに海賊船の周囲に自分の呪詛毒を纏わせて、近くを掠るだけでも腐らせましょう
質量で、呪詛毒で、とにかく蹴散らします。蹂躙です!!!
ある程度減ったら海賊船のひとつに乗ってウォータの元へ
チェーンソー海賊船を飛び交わせて邪魔をしながら、呪詛毒の弾丸で殺しましょう
大海賊を前に海賊を名乗った事、後悔しなさい
●風吹き荒び、凍てつき戦場、チェーンソー! ヒャッハー!
「いいですね、面白いですよ! こんな場所で海戦ができるとは思いませんでした!!」
キラキラと瞳を輝かせる海賊幽霊船『シャニムニー』の主にして『海賊団しゃにむにー』の船長、シノギ・リンダリンダリンダ(|強欲の溟海《グリードオーシャン》・f03214)は11の怪物『クルール・ザ・ウォータ』をターゲットにさだめ、とてもいい笑顔で戦場に現れた。
元々は荒野だった場所を一面の海に変えるというウォータの所業にテンションが上がっているようで、殺意も十分盛り上がっている。
その近くには、黒猫亭から駆け付けた二人の少女たち。
夜久・灯火(キマイラの電脳魔術士・f04331)と結城・有栖(狼の旅人・f34711)が佇んでいる。
もちろん、有栖の相棒であるオウガの『オオカミさん』も一緒だ。
「何か、彼だけ世界観が違わない? カートゥーン調と言うかなんというか」
「……そう言えば、あんな見た目の愉快な仲間さんっていますよね?」
「あー、確かにネ。でも、言動はオウガっぽいカモ」
「あいつがどんな見た目だろうと言動だろうと! 海賊であるならば私の討伐対象です!!!
容赦なく行きますよ灯火さん有栖さんオオカミさん! さあハリーハリーハリー!!」
気炎を吐くシノギは、早速ユーベルコードを行使する。
やられる前にやれば勝ちなのだと言わんばかりに、シノギの掛け声に応じて大量の船が出現する。
「駆けろッ!! 飛べッ!!! 跡形も残さずに、全てを蹂躙してください!!!
《|対征服者超振動突撃衝角艦隊《グラニュウェール・オーバー・フリート》》!!!!」
大海原に現れるのは、空を、海を、海中を、そして宇宙ですらも征服する143体もの海賊船。
全ての状況に適応し、蹂躙する対征服者用艦隊!
その船首に特大チェーンソーを生やす最狂で素敵なチェーンソー海賊船!
《対征服者超振動突撃衝角艦隊(グラニュウェール・オーバー・フリート)》だ!
「やっておしまいなさい!!」
「はっはっは、豪快なガールであ~る!
野郎共、あの生意気な娘っ子を殺して、バラして、死体を晒せ!」
「「「はい、ウォータ様!」」」
飛翔するチェーンソー海賊船団と『凶悪進化』したエリクシルたちが衝突する。
そのほとんどがチェーンソーでバラバラにされていくが、中にはしぶとく船に傷をつけるものたちもいる。
だが、そうした船に取りついたエリクシルは、不意に悶え苦しみ倒れていく。
シノギが海賊船に仕込んだ呪詛毒が、敵を脅かしているのだ。
その毒性は、近くを掠めるだけで致死量に達するほどだ。
「質量で、呪詛毒で、とにかく蹴散らします。蹂躙です!!!」
「活きのいい女であ~る! 断末魔が楽しみだぜ」
ウォータの言葉に聞く耳を持たない様子のシノギが戦場を我が物顔で闊歩する海賊船団を繰り出す様子を見て、有栖と灯火も行動を開始する。
有栖が仕込みを済ませたこともあい、混戦状態と化した今ならば二人も動きやすくなっているからだ。
「なら、容赦なくやっつけましょう。灯火さんもよろしくです」
「はは。ともあれ、有栖ちゃんたちもよろしくね」
海賊船団の中に紛れ、灯火は鯨を模した飛空艇『スカイ・ホエール』を呼び出して乗り込む。
海上を突き進む『スカイ・ホエール』の上を、有栖とオオカミさんが搭乗する魔女のような姿をしたキャバリア『トラウム』が飛翔する。
魔法陣を展開し複数の蒼い流星のホーミングレーザーを放つ2台の魔導書型浮遊砲『蒼星の書』を随伴させて空中戦への対処を任せた有栖は、まず水中と水上の敵を薙ぎ払うべくユーベルコードをを稼働させる。
「設置は完了済みダヨー」「了解です、オオカミさん。起爆します」
それは、シノギが海賊船団を展開する勢いに紛れさせて水中にあらかじめ設置しておいた、《魔獣戦技・風の爆雷(カゼノバクライ)》だった。
念動力を使うことで同時に何個でも、どんな遠距離からでも起爆可能な竜巻を発生させる不可視の風の爆弾がエリクシルたちを容赦なく巻き込み吹き飛ばしていく。
「よしよし、いい感じ。ミサイルパーティの始まりだよー!」
有栖の起こした《風の爆雷》による竜巻や渦にゴンドラ諸共翻弄されるエリクシルたち目掛けて、灯火は氷属性の《エレメンタルミサイル》を叩き込む。
半径125m以内の敵全てを包囲攻撃する、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、1250本の追尾する小型ミサイルは、任意の属性を付与することが可能だ。
風の爆雷と氷の爆風が合わさって、エリクシルたちは次々に氷漬けになっていく。
そして固まった氷像を、《対征服者超振動突撃衝角艦隊》が自慢のチェーンソーで粉砕していく。
「いい調子ですよ皆さん! そのまま略奪と蹂躙の限りを尽くしましょう!!」
空中にいる敵も水上にいる敵も水中にいる敵も、レーザーと暴風と氷結ミサイルとチェーンソーと呪詛毒で片っ端から蹂躙される。
ウォータの願いを叶えるために殺すために前進するエリクシルは、荒れ狂う風氷鋸の嵐に為すすべなくのみ込まれていく。
そうしているうちに、不意にウォータがゴンドラから跳び出して『トラウム』に掴みかかった。
「攻撃の基点はお前であ~る! この風を止めれば追尾する氷結の弾を撃つ鯨の乗り手も、チェーンソーの船を操るミレナリィドールもすぐに潰せるのであ~る!」
《ウォータ・パワーボム》。
ウォータが掴んだ対象を水属性のパワーボムで投げ飛ばす必殺のユーベルコードだ。
いかなる状態でも掴みさえすれば発動可能で、敵の攻撃時などにも適用される強力な一撃だ。
―――掴みさえすれば、だが。
「手ごたえあ~……いや違う、これは!」
「危ないところだったね、有栖ちゃん」「野生の勘が働きました」
ウォータが両手で掴んだのは『トラウム』の腕ではなく、灯火が展開した『黒猫式・シールドドローン』の結界だ。
バリアシールドを搭載した6台の八面体ドローンのうち一台が、危険を感じ取って『トラウム』の守りに向かっていたのだ。
そして『トラウム』もまた、有栖の直感に従って緊急回避を行い、残像と《風の爆雷》をその場に置いて回り込んでいた。
がっしりとバリアを握り締めたウォータが結界に付与された雷属性に感電して、指の筋肉が硬直する。
「あばばば!! 離せねぇぇぇ!?」
「おや、いい感じに動きを止められたね」
「このまま拘束します。ので、トドメはお願いしますシノギさん」
「見せ場をいただけてありがとうございます遠慮なく殺しますよ!!!!」
有栖は《風の爆雷》を起爆し、ウォータを風の刃で切り刻みながら竜巻の中に捕える。
身動きが取れず、手の自由も効かないウォータに向かい、チェーンソー海賊船の一つに乗ったシノギが意気揚々と突進する。
チェーンソーの船首に足をかけながら、シノギは右腕をウォータに向ける。
「まいったな!
どいつもこいつも真っ先に潰さなきゃならないなんて……とんでもない連中であ~る!」
それは、かつて大魔王に黄金化された右腕パーツ『Midās Lich』。
その掌から放たれるのは欲望の証。
呪詛毒を籠めた黄金の弾丸を発射して、ウォータの眉間を貫いた。
「大海賊を前に海賊を名乗った事、後悔しなさい」
笑顔のまま白目を剥いて水面に落ちていくウォータを、シノギは容赦なく追撃のチェーンソーでバラバラにするのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ビッグ・サン
エリクシルは「殺してばらして死体を晒す」願いを叶えることを目的に動いているんですね
と言うことは現場は死体がたくさんあるんでしょうね
良いですね♪
エリクシルの死体もあるならもらっていきましょう
現場に着いたら、エリクシルに殺されて、ばらされ、晒されるのでしょう
そうなったらもうエリクシルは願いを叶えたわけですね
じゃあ、マスクとなった私は死体を集めて超魔導ゾンビとなってウォーターの所にいきましょう
殺されてばらされた死体が、皆の目に晒されてるんですから、エリクシルは手出しできないでしょう
あとは超魔導ゾンビでウォーターとタイマンするとしましょう
某クロコダインのように倒してやりますよ
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
外見に似合わぬ凶悪さですねぇ。
【炳輦】を発動し防護結界を展開し飛行、『FES』の耐水結界を重ね海中と空中を行き来出来る様にしまして。
『FLS』の空間歪曲障壁を重ねて守りに備え『FPS』で周囲の情報を探知、『時空切断の嵐』と『FRS』『FSS』の[砲撃]、『FDS』の[爆撃]による広域への[範囲攻撃]を行いますぅ。
水中で『嵐』を起こせば水面は安定せず、ゴンドラの操作難度も上がるでしょう。
ウォータさんの攻撃は結界ごと『転移』し回避、速度と併せ接近を阻み続け無効化しますぅ。
後は『FGS』の重力波で動きを抑え、『時空切断の嵐』と『FAS』の羽弾、『FMS』の光線で叩きましょう。
夜刀神・鏡介
この外見からは中々想像できない凶悪さだが。まあ、その方が分かりやすい相手ではある
神刀の封印を解除、参の秘剣【紫電閃】を発動。強化した行動速度で右足が沈む前に左足を前に出す事で水面を走る……というのは冗談で、神脚【無依】で足場を形成する事で水面走行を可能とする
そして、沈まないのであれば普段と同じ戦い方ができる
水中は視界の外になりがちなので特に気配に注意しながら走り回り、水上と空中の敵を撹乱。斬撃波で攻撃していく
僅かでも隊列を崩したならば、その隙にねじ込んでウォータの元に突貫
相手も連続攻撃をしてくるが、こちらも手数は多い。きちんと受け流して連撃を断ち切り、その隙に反撃をしていこう
●テクニカルなコンビネーション。
「外見に似合わぬ凶悪さですねぇ」
「ああ。この外見からは中々想像できない凶悪さだが。まあ、その方が分かりやすい相手ではある」
海と化した荒野へと転移した猟兵たちのうち、二人が標的である『クルール・ザ・ウォータ』の姿を捉えてそう溢す。
豊饒の女神の使徒であり、小柄ながら発育の良い体型の少女、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。
或る事件を切っ掛けに『選ばれし者』となり、その責務を果たすべく己の力を使う術を探している青年、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)。
共に数多くの戦場を駆け抜けてきた、歴戦の猟兵たちだ。
「エリクシルは『殺してばらして死体を晒す』願いを叶えることを目的に動いているんですね」
そして、二人の傍に存在するのは研究の過程で自分の魂を切り分けマスクに宿した、不老不死の研究をするネクロマンサー。
ビッグ・サン(|永遠を求める研究者《ナイスガイ》・f06449)が嬉々として戦場に躍り出た。
「と言うことは現場は死体がたくさんあるんでしょうね。良いですね♪」
三者三様の笑みを見せ、開戦の狼煙に臆することなく猟兵たちは行動を開始する。
ビッグが操る『|肉の身体《フレッシュゴーレム》』を躍らせて意気揚々とエリクシルの群れに飛び込んで行き、鏡介はユーベルコードを発動させるべく森羅万象の悉くを斬る刃『神刀【無仭】』の封印を解除する。
そしてるこるは岩山から跳び出すと、すかさずユーベルコード《豊乳女神の加護・炳輦(チチガミサマノカゴ・ケイケイタルギョクレン)》を展開する。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて典礼を捧げましょう」
その祝詞を唱えた直後、るこるの姿は『祭器』の衣装を纏ったものへと変身し、周囲に19mの防御結界が形成される。
時速14400kmの飛翔能力と、瞬間移動、戦場全体を包む『時空切断の嵐』による攻撃を可能とする攻防一体のユーベルコードだ。
結界内に人を載せて運搬することもできる、まさしく移動要塞のような力を発揮して、るこるは戦場を飛行する。
「それでは参りますねぇ」
るこるは様々な属性の結界を形成する20枚の浮遊する布の祭器『フローティング・エレメンタル・システム』により耐水結界を重ね合わせ、水属性の攻撃や海中での活動を可能とし、浮遊する16枚の札の祭器『フローティング・リンケージ・システム』からなる空間歪曲障壁も重ねて守りを万全に備え、『凶悪進化』したエリクシルたちの真っ只中へと飛び込んでいく。
144個の浮遊する涙滴型の水晶祭器『フローティング・プローブ・システム』で周囲の情報を探知しつつ、マーキングしたエリクシルに向けて《炳輦》の時空切断の嵐と、浮遊する20台の球体と対になる一対の腕輪祭器『フローティング・レイ・システム』および、中心に砲門が有り射撃にも使用可能な周囲に浮遊する12枚の小型ビームシールド型祭器『フローティング・シールド・システム』による砲撃が放たれる。
「オイオイオイ、こんな化け物がどこからやってきたのであ~る?」
端的に言うなれば、それは圧倒的な暴力だった。
高速で飛び回るるこるが通り過ぎるたびに、ゴンドラの上にいるエリクシルも、空を飛ぶエリクシルも、水中に潜むエリクシルも。
ウォータの目の前で、そのすべてが等しく薙ぎ払われていく。
これには流石のウォータも冷や汗を隠せない。
「次弾投入しますぅ」
そして、一方的に展開される、るこるの攻勢はまだ終わらない。
14台の卵型爆撃用浮遊武装『フローティング・デトネイト・システム』による広域爆撃が行われた。
対巨大兵器や対戦艦などを想定した極めて高い破壊力を持つ祭器の雨は、嵐と砲撃に耐えたエリクシルたちを木端微塵に吹き飛ばしていく。
「ああ、せっかくの死体が勿体ない! 使えるパーツを回収しないと」
そう言って戦場をそそくさと駆け回っているのは、ただのマスク……いや、それこそビッグの姿であった。
連れてきた人型の人形は速やかにエリクシルの前に踊らせて、殺されて、ばらされ、晒されている。
ウォータの願いを叶えて喜んでいるエリクシルたちを尻目に、ビッグは目的を果たすため自由に闊歩しているのだ。
ビッグの死体は晒された、ならば後に残ったマスクに注意を向けるエリクシルはいなかった。
いたとしてもるこるや鏡介に倒されているだろうが。
「殺されてばらされた死体が、皆の目に晒されてるんですから、エリクシルは手出しできないでしょう」
安全なポジションを確保したビッグは、ルンルン気分で戦いの中で倒されたエリクシルの死体を集めて回っている。
派手に大暴れするるこるの活躍により死体は量産されているため、集める死体には事欠かない……が、圧倒的な攻撃力であるが故に無傷のものが少ないのが悩ましい。
そうしているうちに、ビッグの前に両断された活きのいいエリクシルが転がって来た。
鏡介による戦果だ。
鏡介は何と、水面を走行してエリクシルを斬り倒して回っていた。
「数は多いが、るこるさんのおかげで隙はある。ねじ込んでウォータの元に突貫しよう」
《参の秘剣【紫電閃】》。
それは、鏡介の持つ『神刀【無仭】』の刃が輝く間、自身の思考速度と行動速度、『神刀【無仭】』の攻撃回数が9倍になるユーベルコードだ。
【無仭】の刃が煌めき続ける中、鏡介は縦横無尽に海上を駆け抜けていた。
「なんだアイツ! 飛んでる訳でもないのに、どうやって走っているのであ~る!」
「強化したことで右足が沈む前に左足を前に出す事で水面を走るんだ」
「マジであ~る!?」
「……というのは冗談です」
驚くウォータの前に辿り着くために、鏡介は行く手を阻むエリクシルの隊列を一刀で切り伏せていく。
水面を走っているそのタネは、脚部に纏う神気『神脚【無依】』で足場を形成しているためだ。
そして、密集して襲い掛かるゴンドラ乗りのエリクシルや、水中から奇襲を仕掛けようとする水棲エリクシルに向けて、幾度目かの『神刀【無仭】』を瞬かせる。
「神刀解放。我が刃は刹那にて瞬く―――参の秘剣【紫電閃】」
水中は視界の外になりがちだが、鏡介は心眼で気配を察知して素早く斬撃波で攻撃していく。
全周囲を注意しながら走り回り、水上と空中の敵を撹乱しながら片っ端から斬り捨てて突き進む。
だが……《参の秘剣【紫電閃】》による連続攻撃は、味方を1回も攻撃しないと寿命が減るというデメリットが存在する。
それを鏡介は、るこるの絶対的な防御力を有する結界を掠めさせたり、ビッグが急増で用意したゾンビボディを刻むことで補っているようだ。
互いの技量を信用しているからこそ成り立つ、熟練者たちの連携がエリクシルたちを確実に削っていく。
「フッフッフッ。さあ準備ができました。
死体がたくさん必要でしたが、これでウォーターとタイマンするとしましょう」
「なんであ~る? 気が合いそうな奴が出てきたのであ~る!」
そして、戦いの最中にエリクシルの死体をかき集めたビッグはそのユーベルコードで拵えたモノを、真っ先にウォータの前へと躍らせる。
マスクとなったビッグの全身を無数のゾンビ装甲で覆い、身長・武器サイズ・攻撃力・防御力3倍の『超魔導ゾンビ』に変身するユーベルコード。
《超魔導ゾンビ(チョウマドウゾンビ)》の登場だ。
エリクシルを素材に雑多に集められたそのエリクシルゾンビとでも言うような怪物は、いくつもの腕や脚が伸びて蠢いており、立ちはだかるエリクシルの残党を踏み潰しながらウォータの立つゴンドラへと迫っていく。
「私はゾンビの中で一切傷つかず、他人を一方的にいたぶれる。なかなか良い術でしょう♪」
「ますます気に入った! どうであ~る? ワガハイの下に着くのなら世界の半分はくれてやるであ~る!」
ビッグを誘惑するウォータであったが、ビッグはそのような誘いには乗らず笑って言い返す。
「うーん、あなたじゃ器ではありませんよ。
世界征服を企むには四年ほど遅かったですね。
某ク■コダインのように倒してやりますよ」
「なら死ね、《海賊殺法》!」
断られた瞬間、躊躇いなくウォータは『超魔導ゾンビ』に襲い掛かる。
その剛腕が繋ぎ合わされたゾンビ装甲を突き破り、素早いローキックがたくさんの足を蹴り払って『超魔導ゾンビ』を転倒させる。
海面に叩きつけられた『超魔導ゾンビ』に馬乗りになったウォータが、とどめを刺す連続パンチを叩き込んでいく。
規制がかかるような絵面と効果音が響く中、『超魔導ゾンビ』の内側でビッグは笑みを浮かべる。
「ふむふむ。思った通りのパワーファイターですね。
なのでこうやって拘束する必要があったわけです」
「何だと?」
ミンチになる『超魔導ゾンビ』の身体から、いくつもの腕を増やして真っ赤になったウォータの身体を押さえつける。
ウォータが気づいた時には、周囲には時空切断の嵐が吹き荒れていた。
水面は安定せず、ゴンドラは波に呑まれて沈んでおり、ウォータの足場は失われている。
「まずいな、チッ! こいつ、放すであ~る!」
「せっかくのタイマンなのに寂しいことを言わないでください。
さあ、るこるさん、鏡介さん。やってください」
「かしこまりましたぁ」
るこるは二人の上空で浮遊する16本の錫の祭器『フローティング・グラビトン・システム』を動かし、重力の操作を行う効果によってウォータを護ろうと集まって来るエリクシルたちを重力波によって動きを抑え留める。
三対のオーラの翼『フローティング・エアロフォイル・システム』からは羽弾を、浮遊する12枚の円盤『フローティング・ミラーコート・システム』からは光線を放ち、範囲攻撃によって残存するエリクシルを殲滅する。
歯を食いしばり『超魔導ゾンビ』の上でもがくウォータの元へ、【無仭】の刃を輝かせて鏡介が肉薄する。
「これでトドメだ」
「諦めてたまるかぁ!」
鏡介の高速剣技に、ウォータは《海賊乱舞》で対抗する。
海賊パンチ、海賊キック、海賊頭突きで攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できるユーベルコード。
身体を取り押さえられてもなお、最後の瞬間まで足掻き続ける海賊の頭突きが鏡介に届く―――寸前に、鏡介はその一撃をきちんと受け流す。
相手が拘束されていてもなお油断せず、動きを見切って防いでみせた。
連続攻撃の初動を遮られては、《海賊乱舞》も稼働できない。
「ぐがっ!?」
「ふっ!」
勢いを流されゾンビに頭を埋めたウォータが起き上がる前に、鏡介は返す刀を振り上げて反撃を打ち込んだ。
一息と共に叩き込まれた斬撃は、ウォータの首を確実に捉えた。
油断せず残心を見せる鏡介の前で、笑ったままのウォータの頭が『超魔導ゾンビ』の中に沈んでいった。
「お疲れ様ですぅ。これで終わりですねぇ?」
「お見事です、いやあ素晴らしい活躍でしたね」
「ああ。ビッグも、るこるも。……ありがとう、助かった」
ビッグの働き、るこるの火力、そして決定打となった鏡介の斬撃。
そのどれが不足していても、無傷の勝利には届かなかっただろう。
紙一重の激戦を潜り抜けて、三人は一息吐いてから帰路に着くのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
百海・胡麦
随分酷だね、なれば徹底的に
「静墨」おいで
深海生まれの空飛ぶ巨大鮫だ
元凶は髭の御仁ね
「息名」で自身と静墨を包み【水中戦にも備え破魔宿す結界術】を
船は底が弱いと知ってる?
長い体を活かし【騎乗突撃】
水中から船へ起こす波ごと体当たり
しがみつくか散らばる?何れにせよ口に入りゃあ一緒
【大食い】――丸ごと紅を喰い尽くせ
お髭見っけ
何だ肉弾戦が好きそ
来なよ
強いのは好き
火は水が苦手でね…その分、常に如何に“返すか”観続けてんの
掴む瞬間、息名で腕ごと捕縛
己と縫いつける
離すんじゃないよ…投げ続けな
指は保つ?
UC発動
波と動作の度に
衝撃とダメージを
召喚獣と息名の結界介して【魔力溜め・変換し敵を串刺し】たい
次はどこが好い?
火土金水・明
「海賊対軽巡洋艦、時代が違う者同士の戦闘も戦争時ということで許してもらいましょう。」「できる限り相手を沈めて、後続の方のリスクを減らしましょうか。」「私は見た目で相手の強さを評価しませんよ。」
移動は魔法の箒に跨って【空中戦】と【空中機動】の技能を使用します。
【POW】で攻撃です。
攻撃は方法は、【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付けた【ロング・ランス・改】を【範囲攻撃】にして、『クルール・ザ・ウォータ』達を纏めて攻撃します。相手の攻撃に関しては【勇気】【第六感】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「私の勇気が砕けない限り、倒れる訳にはいきません。」「(攻撃を回避できたら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の猟兵の方に繋げる事です。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
天王寺・七海
海賊ウォータのUCって、すごい力なのね。
でもね、海にしたことで普段よりいい感じに行動できる猟兵がいるって事認識してないかな??
水中戦特化いうなら、堂々と受けて立つぜ!!
まず、仲間のみんなをUCで呼んで、そして、【高速泳法】【水中戦】【水中機動】【狩猟】【集団戦術】【蹂躙】【野生の勘】【継戦能力】【重量攻撃】と、シャチが出来るあらゆる行動や攻撃を仕掛けて一気に行くぜ!!
そして、ウォータを超音波ソナーで探し出して見つけたら、まずはシャチホコファンネルで牽制したり撃ち込んだりしてから直接襲撃して噛みついていくぜ。
●大海賊との大海戦。
「随分酷だね、なれば徹底的に」
落としもの、忘れられたもの、何の縁か手元に集まってくる時を、古いものを愛でる西洋妖怪。
百海・胡麦(遺失物取扱・f31137)はその身に宿る炎の一部を魔力を練り直して質を変える『息名』という輝きを手元に抱き、クルールの振る舞いに視線を向けていた。
相手は伝説、歴史の中に埋もれた者だ。ならば取り扱うはお手の物なのだろう。
「できる限り相手を沈めて、後続の方のリスクを減らしましょうか。
敵は11の怪物の一柱。私は見た目で相手の強さを評価しませんよ」
魔法の箒に跨って戦場を睥睨するのは、オーヴァーランダーと自称する魔法使い。
百戦錬磨の歴戦猟兵、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は黒色のウィザードハットのつばを持ち、役目を果たすべく参上した。
「海賊ウォータのユーベルコードって、すごい力なのね。
でもね、海にしたことで普段よりいい感じに行動できる猟兵がいるって事認識してないかな??」
そして、現れるのはヒーローズアース出身の超能力者。
実験により若いシャチの身体に記憶を移植されたバイオモンスターである天王寺・七海(大海の覇者・f26687)は、身につけた飛行能力で飛翔しながら楽しそうに笑っている。
そう、ここが大海原になっているのであれば、シャチにとってはホームグラウンドであるのだ。
「敵が来たのであ~る! 野郎共、願いを叶えるのであ~る!
女子供でも躊躇わず、殺して、バラして、死体を晒せ!」
「「「はい、ウォータ様!」」」
殺気立つ敵の軍勢に、猟兵たちは誰一人臆する様子はない。
胡麦、明、七海。
出自も世代も異なる女性たちの手によって、凶悪改造されたエリクシルの群れと『クルール・ザ・ウォータ』の討伐戦が開始される。
「水中戦特化いうなら、堂々と受けて立つぜ!!」
先陣を切ったのは、七海だ。
勢いよく海中へ飛び込み、声を上げてユーベルコードを発動させる。
水中に潜むエリクシルたちが七海に殺到しようとして、ぎょっと目を剥き慄いた。
「全力で協力して狩りするぜ!」
海原に飛び込んだ七海はまず、仲間のみんなを呼び出すユーベルコードを発動させた。
《オルカライヴV2(オルカライヴ・バージョンツー)》。
132体の水や海属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く『シャチ』を召喚するユーベルコード。
シャチの得意な水中戦を、群れを率いるリーダーによる集団戦術を活かして水棲エリクシルたちを蹂躙していく。
圧倒的な水中機動力を発揮して、数体ごとに連携を取って重量のある体当たりで狩猟をするかのようにエリクシルを叩き潰す。
如何に凶悪に改造されているとはいえ、本領を発揮する捕食者を前にしては手に余る。
エリクシルたちが、次々にシャチに、七海に撃破されていく。
「一気に行くぜ!!」
「『静墨』おいで」
海原を支配する七海とシャチたちに続くように、胡麦はひょろ長く棘の牙を持った巨きなサメを呼び出した。
深海生まれの空飛ぶ巨大鮫の名は、『静墨』。
胡麦は『息名』を広げて自身と『静墨』を包み込み、水中戦に備えて破魔を宿す結界術を張り巡らせて水面の底へと潜水していく。
「元凶は髭の御仁ね」
暴れるシャチたちによって水棲エリクシルたちが撃破されているため、遮る者のない水中を『静墨』は悠々と泳ぎ、敵のゴンドラの真下へと入り込む。
ゴンドラの上には、水上で明の軍勢と戦っているエリクシルたちがいる。
彼らは水中の惨状に意識を向ける余裕がなく、それゆえに奇襲に反応が遅れた。
「船は底が弱いと知ってる?」
『静墨』は長い体を活かした突撃を敢行する。
胡麦を載せたまま、勢いよく水中から飛び出して船へ波と共に押し寄せて、ゴンドラを破壊してエリクシルたちを海水へと引き摺り落とす。
転覆した船の残骸にしがみつくか、慌てて泳ぎ出すか、溺れるか。
いずれにせよエリクシルの命運は二つに絞られる。
シャチたちに襲われるか……『静墨』に捕食されるか、だ。
「何れにせよ口に入りゃあ一緒。―――丸ごと紅を喰い尽くせ」
七海と胡麦が水中で活動していた頃。
海上では明が召喚した軽巡洋艦群がゴンドラを高速で駆って襲い来るエリクシルたちを蹂躙していた。
その数は八隻。
魔法の箒に乗る明の下で、半径144m以内に入り込んだすべての敵を酸素魚雷で吹き飛ばす、《ロング・ランス・改》の戦力だ。
「海賊対軽巡洋艦、時代が違う者同士の戦闘も戦争時ということで許してもらいましょう。
雷撃戦、開始!!」
その魚雷は、エリクシルたちの防護を無視し、装甲を貫通してゴンドラ諸共吹き飛ばしていく。
空中を飛ぶエリクシルが襲撃を仕掛けようとすれば対空射撃で撃ち落とされていく。
指揮官である明自身を狙う敵は、明が手にする銀の剣から放たれる多様な属性の魔法攻撃の弾幕によって海上も空中も関係なく撃破されている。
明と軽巡洋艦群がエリクシルたちの注意を引き寄せているうちに、水中での戦いは七海と胡麦によって決着がついた。
そして今、海上にいるエリクシルを捕食し、蹂躙するシャチとサメの活躍が明の視界に収まった。
上下から挟み込む猟兵たちの戦闘力により、無数にいたエリクシルは瞬く間に磨り潰されている。
「私の役目は少しでもダメージを与えて次の猟兵の方に繋げる事です。
これで七海さんと胡麦さんも、っ! まずい!」
「好き勝手やりやがるのであ~る!」
そんな中、一隻の軽巡洋艦がウォータの襲撃を受けた。
酸素魚雷の攻撃範囲にウォータの乗るゴンドラをうまく巻き込んでいたのだが、着弾の瞬間に飛び出して爆発の衝撃に乗って軽巡洋艦まで跳躍したのだ。
ウォータは剛腕で船の装甲を破るべく《海賊殺法》を披露しようとこぶしを振り下ろしたが、寸前に第六感で襲撃を予期した明の防御が間に合った。
明が渾身の力でオーラ防御によるバリアを展開し、軽巡洋艦がウォータから距離を取る猶予を稼ぐ。
初撃の不意打ちに失敗したウォータはそのバリアを木端微塵に粉砕すると、海面に浮かぶエリクシルの死体の上に立ち、上空の明に目を向ける。
「残念、そう簡単には壊させません」
「面倒な魔術師がいるのであ~る! じゃあテメェから殺すか」
「私の勇気が砕けない限り、倒れる訳にはいきません」
ウォータの曇りなき殺意の視線を浴びながらも、明は勇気を振り絞って笑みを浮かべる。
そして、ウォータが明に跳びかかろうとした瞬間、超音波ソナーで位置を割り出した七海が一斉砲撃を敢行する。
「撃ち込んでいくぜ!」
「下から砲撃であ~る!?」
七海が振るったのは、『シャチホコファンネルシステム』。
城の上に飾られる幻獣『鯱』を模した一対二砲のバスター砲とランチャーによる遠隔操作兵器の牽制射撃がウォータの足元を揺るがした。
バランスを崩したウォータが次の足場へ逃れる前に、七海は直接襲撃を仕掛け噛みつく。
鋭い牙がウォータの胴体に突き刺さり、その半身を捕食したが……ウォータは笑ったまま《海賊殺法》を繰り出した。
「海の生き物がワガハイに歯向かうなど一万年早いのであ~る!」
「もぉ、逃がさないぜ!」
七海は真空を操るサイキック能力により、ウォータの剛腕が振り下ろされないよう拘束する。
跳ね回る七海と、もがくウォータ。
流血激しい乱闘を真剣な眼差しで眺める明の目に、|巨大《おお》きな鮫が駆け付けた。
「お髭見っけ」
胡麦が乗った『静墨』が迫る。
胡麦は微笑みを浮かべ、七海に身体の半分をかじられているウォータを誘うように手を招く。
「何だ肉弾戦が好きそ。―――来なよ」
「はっ……面白い挑発であ~る! タイプであ~る!
お望み通りバラしてやるよっ!」
「っ! やばいかも!」
下半身をほとんど喪失したウォータがこぶしを開いた瞬間、危険を感知した七海が口を開いて身を翻す。
直後、海水を掴んだウォータによって、水面が持ち上げられて投げられる。
《ウォータ・パワーボム》。
いかなる状態であろうとも、掴んだ対象を水属性のパワーボムで投げ飛ばすユーベルコードが戦場を投げようとしている。
いち早く感づいた七海によってシャチたちが急いで退避する中、『静墨』は真っ向からウォータへ向かっていく。
その背に載る胡麦が、全く動じてないためだ。
「たっぷり食らいな、海賊の一撃であ~る!」
「強いのは好き。火は水が苦手でね……その分、常に如何に“返すか”観続けてんの」
海水のパワーボムが叩きつけられる瞬間、胡麦はユーベルコードを展開した。
「お願いね。《|浄机透透《ジョウキトウトウ》》」
《浄机透透(ジョウキトウトウ)》。
召喚した強力な治癒能力を持つ魔法生物に触れた対象のダメージと状態異常、精神の損耗のいずれかを奪ったり、逆に与えたりできるユーベルコード。
水の遺跡で出逢うたその召喚獣は不定形で、呼ばれる度にその姿は変化する。
今回は長く硬い蛇のような、龍のような姿で、襲い来る濁流の中を突っ切ってウォータの腕に絡みつく。
《浄机透透》の頭を尾を通じて、ウォータと胡麦は繋がった。
「なんだと!? 何の真似であ~る!」
「離すんじゃないよ……投げ続けな。指は保つ?」
捕縛した腕に、《浄机透透》を通じて『息名』を伸ばしてウォータの掌に潜り込ませて強引に掴ませる。
これ以上他の物に手を出させないようにと、胡麦自身の腕にも『息名』を縫いつけ拘束する。
激しい海水のパワーボムの中、水中戦に備えた結界術が功を奏して荒れ狂う波間でも胡麦たちは平然としている。
もがくウォータが諦めずに暴れ続けるが……その腕に伸びる『息名』を見て、決着を悟った。
「さあ……次はどこが好い?」
「このワガハイが海でいいようにやられるとは!
クソッタレめ! ……完敗であ~る!」
胡麦は波の衝撃と振り回されるパワーボムのダメージを吸収した《浄机透透》を介して、魔力溜めて『息名』の力に変換する。
練られた魔力で鋭利に伸びた『息名』が、破魔の炎を宿してウォータの頭を刺し貫いた。
「―――これで、お仕舞い、ね」
「やったわね! ナイスファイトよ!」
「ふぅ。お疲れ様です、胡麦さん、七海さん。私たちの勝利です」
ウォータが討たれたことで、掴まれていた『息名』は解放され、波も落ち着きを取り戻していく。
ユーベルコードの行使者であるウォータが倒れた以上、この荒野の大海原もいずれは消えていくだろう。
朽ち果てたウォータの遺体が水中に没していく様を七海たちが見届けた後海上に顔を出し、『静墨』の上で仰向けに横になる胡麦のもとへ明が下りてくる。
激戦を勝ち抜き、生き抜いた猟兵たちはエンドブレイカーの青空を見上げて歓声を溢すのだった。
大成功
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