エンドブレイカーの戦い⑰~最終破壊術式
●エンドブレイカー!
「もうすぐ……もうすぐ、私は以前の力を取り戻すッ! 過去を何度でもやり直せる究極の能力、『エンドテイカー』を! その力さえ、取り戻す事が出来れば、何も怖いモノはない! 恐れるモノなど、何もない! ……とは言え、忌々しい猟兵達が邪魔をしてくるかも知れない。そんな事になれば、今までの苦労が無駄になる。そうなる前に、何としても、力を取り戻さなければ……!」
『ラハム・ジ・エンドテイカー』は『大魔女スリーピング・ビューティ』のオブリビオンが、11の怪物『ラハム』と合体した姿で、望む結末に辿り着くまで過去をやり直す『エンドテイカー」の能力を有していた。
幸い、いまのところ、不完全な状態ではあるものの、以前の力を取り戻すのは、時間の問題。
現在、ラハム・ジ・エンドテイカーは、かつての大魔女スリーピング・ビューティの居城に巣食っているものの、身の危険を感じると、ラハムの腹の中から無造作に6体の巨大なエリクシル『災害竜』を引きずり出して攻撃を仕掛けてくるらしい。
災害竜は、大魔女の目覚めと共に現れた幻影の竜がエリクシルと融合した存在で、それぞれが『地震(地の災害竜)、火災(火の災害竜)、水害(水の災害竜)、風害(風の災害竜)、疫病(月の災害竜)、干魃(陽の災害竜)』をもたらす、言わば『災厄の権化』で、6種の大災害の影響に耐えながら、ただ一人戦場で悠然と佇むラハム・ジ・エンドテイカーを撃破する必要があった。
ゆうきつかさ
基本的には、ノリ重視です。
プレイングボーナス:戦場を包む「6種の災害」からひとつ指定し、対抗策を考える(敵は必ず先制攻撃してきます)。
第1章 ボス戦
『ラハム・ジ・エンドテイカー』
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POW : 遺失魔術パワーワードキル
【過去をやり直すエンドテイカー能力】を使い、予め設置しておいた【内部の敵の命を奪う『死の魔法円』】を起爆する。同時に何個でも、どんな遠距離からでも起爆可能。
SPD : 遺失魔術メテオスウォーム
自身が【勝利への意志を失わずに】いる間、レベルm半径内の対象全てに【降り注ぐ隕石】によるダメージか【過去をやり直すエンドテイカー能力】による治癒を与え続ける。
WIZ : 私こそが、世界の全て。
【エンドテイカー能力により繰り返される戦闘】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。
イラスト:須田デジタル
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ユーフィ・バウム
戦場を包むは災害の中で
「地震」を指定し大魔女へ向かいます
ディアボロスエンジンをフル稼働!
宙をダッシュし通過することで被害を最小限に抑えます
そして大魔女の先制攻撃には、オーラ防御全開っ!
気合十分、勇気を溢れさせて起爆に耐えて見せますとも!
何発でも撃ち込まれても!
私たちの覚悟はここで折れはしないのですッ
尚も宙をダッシュし大魔女にとりついたら
――ここは私の間合いです!
二度と離されないようグラップルを生かし
無限竜の体をしっかり抑え、
超至近距離から怪力を生かした
鎧砕きの打撃をねじ込みダメージを蓄積させ
最後はめいっぱい力を溜めた
《トランスクラッシュ》のヒップアタックを
大魔女の顔面に叩き付け粉砕しますよッ!
テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
6種の災害…石化とかそういうのはさすがにないですね…ハイ…
一番有利そうなのは風害かな?とてつもない風の災害竜…
しかし!ここで吹き飛ばさなければいいだけですよね?
なーらーば!【兎少年黄金像】で超重量魔法少女(♂)黄金像になって耐えて見せます!
その後はUC解除後に【魔法の杖【ラビット・ラビッツ】】の痛ーい一撃をお見舞い(ただの殴打)してあげますよ!
馬県・義透
全体リクエストを使った戦争支援になります。
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
武器:漆黒風
困っているところに手を貸すのは、当たり前ですからねー。
忍びとして、出陣いたしましょう。
ああ、怪我とかは気にしませんよー。傷ついたとして、私は進むだけですから。
ですから、(後述の制約あれど)好きにどうぞ、ですー。
※
この人が使う専用ユーベルコードには『風』『鬼』がついています。
『陰』『雷』『兵』【四悪霊・『(かい、と読める漢字)』】となっているのものは、誰でも使えます。
『虹』は、陰海月が光って踊ります。
よろしくお願いします。
●究極の能力
「ええい、忌々しい奴等め! もう少しで、以前の力を取り戻す事が出来たと言うのに……。一体、何の権利があって、こんな事をする。故に……邪魔だ。排除する!」
『ラハム・ジ・エンドテイカー』が怒り狂った様子で、辺りを一瞬にして炎に包んだ。
その炎が激しく踊り狂いながら、猟兵達にジリジリと迫っていった。
「これは、また手厚い歓迎ですねー」
すぐさま、馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)が結界術を展開し、残像を繰り出しながら、荒ぶる炎を避けていった。
「本当にムカツク奴め。素直に炎を喰らって、消し炭と化してしまえば良かったのに……。どうして、無駄な抵抗をするんだか。あー、嫌だ、嫌だ! みんな死んでしまえばいいのに……!」
その事に苛立ちを覚えたいラハム・ジ・エンドテイカーが、今度は地震を起こした。
「例え、何があっても、私たちの覚悟は折れないのですッ」
即座に、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)がディアボロスエンジンをフル稼働させ、オーラ防御を展開しながら一気に加速していった。
「ならば、その心……容赦なく、へし折ってやる!」
それを迎え撃つようにして、ラハム・ジ・エンドテイカーがケモノの如く吠えながら突風を発生させた。
「さすがに、これは……。このまま何もしなければ、間違いなく宙を舞ってしまうところですね……。しかし、それならば吹き飛ばされなければ、いいだけの話です!」
それと同時に、テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)が、【兎少年黄金像(ラビット・ゴールド・スタチュー)】を発動させ、全身を超重量魔法少女(♂)黄金像に変え、ありとあらゆる攻撃に対して無敵になった。
「まさか、この風でも耐える事が出来るなんて……。あ、あり得ない! こんな事……あって言い訳がない!」
ラハム・ジ・エンドテイカーが唖然とした様子で、目の前の現実を否定した。
「……」
その隙をつくようにして、義透が【四更・風(シコウ・フウ)】を発動させ、何も言わずに四天結縄(祟り縄)を構えて、ラハム・ジ・エンドテイカーにブン投げた。
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ! わ、私の美しい顔に、傷がっ! ええい、忌々しい! 憎々しい奴等め!」
ラハム・ジ・エンドテイカーが鋭い殺気を放ちながら、隕石を降らせて猟兵達を牽制した。
「それじゃ、痛ーい一撃をお見舞いしてあげますよ!」
その間を擦り抜けていき、テフラが魔法の杖【ラビット・ラビッツ】を勢いよく振り上げ、ラハム・ジ・エンドテイカーの顔面めがけて振り下ろした。
「ぎゃあああああ! わ、わ、私の美しい、か、か、顔があああああああああああああああ!」
その一撃を喰らったラハム・ジ・エンドテイカーが激しくショックを受けて、辺りに悲鳴を響かせた。
「――ここは私の間合いです!」
そこに追い打ちを掛けるようにして、ユーフィがグラップルでラハム・ジ・エンドテイカーを抑え込み、超至近距離から怪力を生かした鎧砕きの打撃をねじ込んだ後、【トランスクラッシュ(クラッシュ)】を発動させ、ヒップアタックを繰り出し、顔面に叩きつけて粉砕した。
「わ、私の美しい顔があああああああああああ! 許さん! 絶対に許さん! 例え、命乞いをしたとしても、絶対に……許さん!」
ラハム・ジ・エンドテイカーが過去をやり直すエンドテイカー能力を使い、『死の魔法円』を次々と起爆していった。
大成功
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マウザー・ハイネン
自分でフラグを立てるとは傲慢さに磨きがかかってません?
そんな事を仰るなら取り戻す前に砕いて差し上げます。
火の災害竜に対抗。
多重詠唱で星霊アクア、ディオス、ジェナスを召喚し招く水の力で火の勢いを減らしましょう。
私自身も水と氷の魔力を付与したオーラを纏い、熱気や炎の影響を軽減します。
災害竜の突進は動きを見切り受け流しつつ巨体の側面に潜り込みつつ凌ぎ大魔女へと距離を詰めつつUC起動。
災害竜含め生命力を奪い取る吹雪…何度も繰り返す前なら強化もそれ程ではないでしょう?
決して逃がさぬよう追い詰め破魔の力を込めた氷槍で大魔女を串刺しに貫きます。
…この世界は貴女のものではありませんよ。
※アドリブ絡み等お任せ
ユーフィ・バウム
地震(地の災害竜)指定
エンドテイカー能力がある限り何度でも繰り返しますか
ですがその力も今は限られているはず――
ならば、倒しきるのみですっ
《四霊門・開門》!私の全てを今ここに!
得た飛翔能力で地震を凌ぎ、無限竜の体にとりついては
黄金の覇気を放出しながら打撃をお見舞いしていきます
先ほどよりもさらに私達は強いです、よぉっ!
黄金の覇気を全開に、怪力で竜のボディを掴み投げ飛ばしますっ
貴方がどれだけやり直しても
貴方がどれだけ世界を終わらせる計画を持っていても
全て!ぺんぺん草も生えないほど猟兵は摘み取りますっ
打撃で追い詰め
トドメはやっぱりこれですね。私の臀部に黄金の闘気全開!
ヒップドロップで頭部を粉砕します!
リカルド・マスケラス
「もっとまともな仮面の種族を作ってくれればよかったのに。ヒーローマスクへの風評被害が出たらどうするんすか」
などと言いつつもあまり怒ってる感じのないチャラい狐のお面
「災害竜っすか。同時にたくさん出すのはおすすめしないっすけどね」
宇宙バイクを巧みに【操縦】して災害竜達を挑発し、火と水、月と陽と言った感じで災害竜同士の攻撃がぶつかるように仕向け、同士討ちを誘発させる
「敵意ってのは自分に返ってくるものっす。そんな怖い顔しちゃダメっすよ」
などと言って【鏡魔眼の術】で相手の自滅を誘発させる視線を飛ばし、魔女の周囲にある死の魔法円を起爆させてダメージを負わせる
レオンハルト・シャルラッハロート
(アカシャ:f39256と共に行動。貴女と共に参りましょう)
-アウィン様の姿を見た時から、貴様も姿を現すだろうと思っていた。
忌まわしき|“大魔女”《スリーピングビューティー》め…
良いだろう、何度でも滅ぼしてやる!
転送直後は通常の姿で、災害竜の選択は炎。
災害竜の炎を受け止める感じで左手をかざす。
「…傍らにいるフェニックスの姿、なぜ姿を消していると思う?」
そこで真の姿を開放(&UC発動)
炎を魔力に変換し吸収。返す刀でハルバードを叩き込む。
「-貴様とは既に戦った。幻影風情が図に乗るな」
ボスのUCにはオーラ防御と勇気で対抗
「大魔女よ。貴様は忘れているだろうがその手も識っている。
そしてあの時に言った。『諦めの悪さだけがボクの取柄だ』と!」
敵の攻撃を凌いだら一転攻勢。
「我は守護者たる盾!悪を断つ剣!そして闇を払う炎なり!」
炎の翼を羽ばたかせ突進し、熾炎で何度も斬りかかる。
(グリフォンは援護&死角のカバー)
「我ら猟兵は種族も世界も違えども、共に輝く未来を築こうとしている!
過去の亡霊が…骸の海に沈め!」
アカシャ・ライヒハート
【レオンハルトさん(f38951)と。宜しく願います守護者殿】
大魔女スリーピング・ビューティの再来、か
一度まみえた者にとっては殊更、倒すべき存在に相違ないと
嘗てのガーディアン殿も其の意志を明らかにしておりますが
私にとっても又あの頃と変わらず屠るべき相手である事に変わりなく
「お進みなさいまし、レオンハルトさん。直に手を下す手助けは致しましょう」
目標物との視界を遮る物は、UC夜棘刃(UC同時使用可)を用いて破壊
災害竜:水を対策
UC二つ目の創世神の棘(ソーン)を用いて迫る水を石化し
足場の確保や防御、可能であれば隕石飛来時の余波にも応用できたらと
足場が作れるなら、特にレオンハルトさんが大魔女へと攻撃がし易いように意識します
隕石自体は、都度に身を隠すなどして直撃する確率を下げて行く方針で
レオンハルトさんが接敵するのなら
羽ばたいた彼へ迫る他の攻撃の排除もなるべく行うと致しましょう
彼自身の防衛でも足りましょうが確実さを狙って損はありませんから
─未来を歩む者らの路を阻むなら
それは私の為に邪魔をさせて貰う
ルシエラ・アクアリンド
|彼女《大魔女》の前に辿り着く前に
これ位の事で止まる行かないの
前哨戦といこうか。
決して油断は決してしないけれども
地震に対応
早急にUC発動
魔力溜め結界術組み込み防御面強化と共に光弾威力底上げ
オーラ防御を自身に施し更に強化
その際風の光弾多めに発生させる
続け精神攻撃と結界術で強化させたUC蒼の天蓋使用
地震避けの為空中機動と軽業使用し宙を駆け
被害最低限にする為に第六感や気配察知と共に視野広げ攻撃躱し
魔力貯めした魔力を纏わせた魔導書で
風と羽根を光弾を攻撃手段とし
地震を風で抑え込む気概と共に竜にダメージを蓄積させる
空気の振動にも注意し体幹を確り持って巨体を逆手にとり翻弄し
常に有利になる場を足場としてゆく事
●醜い顔
「よくも、よくも、よくも! 私の美しい顔に傷をつけて、タダで済むと思うなよっ! 必ず殺す! 絶対に、殺す……!」
ラハム・ジ・エンドテイカーが怒り狂った様子で、猟兵達のまわりを飛び回り、炎を撒き散らして、まわりにあるモノを燃やしていった。
「それじゃ、前哨戦といこうか。決して油断は決してしないけれども……」
すぐさま、ルシエラ・アクアリンド(蒼穹・f38959)が【elementum(ゲンソノリョウイキ)】を発動させ、あらゆる事象に対抗する魔力の防御結界を張って、魔力溜めで地水火風其々の力を持つ光弾を放った。
「ええい、鬱陶しい……!」
ラハム・ジ・エンドテイカーがイラついた様子で、激しい地震を起こした。
「……悪いけど、これ位の事で止まる行かないの」
その事に気づいたルシエラが、空中機動と軽業を使用し、空を駆けるようにして、一気に間合いを詰めていった。
「それにしても、自分でフラグを立てるとは、傲慢さに磨きがかかってますね。そんな事を仰るなら、力を取り戻す前に、木っ端微塵に砕いて差し上げます」
そんな中、マウザー・ハイネン(霧氷荊の冠・f38913)が多重詠唱で、星霊アクア、ディオス、ジェナスを召喚し、水の力で炎の勢いを衰えさせた。
「やれるものなら、やってみな! ただし、近づく事が出来たらの話だが……」
ラハム・ジ・エンドテイカーがイラついた様子で、さらに炎の勢いを強めていった。
その炎が猟兵達を飲み込む勢いで、勢いよく広がっていった。
「それなら、余裕です」
即座に、マウザーが水と氷の魔力を付与したオーラを纏い、炎の中を突っ込んでいった。
「ば、馬鹿なっ! この炎の中を突き進むなんて……!」
ラハム・ジ・エンドテイカーが、信じられない様子で後退した。
「はあ……。もっと、まともな仮面の種族なら良かったんっすが……。こんな事をして、ヒーローマスクへの風評被害が出たら、どうするんすか」
リカルド・マスケラス(希望の仮面・f12160)が、宇宙バイク『アルタイル』を巧みに操って、ラハム・ジ・エンドテイカーを挑発した。
「そうやって、私を否定するのであれば、例え誰であっても容赦はしない」
ラハム・ジ・エンドテイカーが殺気立った様子で、勢いよく津波を発生させた。
それがリカルドを飲み込む勢いで迫り、勢いよく燃え盛る炎を消火した。
「だいぶ強力な能力のようですが、の力も今は限られているはず――ならば、倒しきるのみですっ。《四霊門・開門》! 私の全てを、今ここに!」
すぐさま、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)が【四霊門・開門(シレイモン・カイモン)】を発動させ、潜在能力を引き出し障壁となる黄金の覇気で全身を覆い、一気に距離を縮めていった。
「無駄だ、無駄!」
ラハム・ジ・エンドテイカーが再び炎を発生させ、まわりにあるモノを消し炭に変えていった。
「だからと言って、このまま逃げるつもりもありません……!」
マウザーが炎に動きを見切って受け流し、ラハム・ジ・エンドテイカーの側面に潜り込み、【氷獄は逃さない(トロメア)】を発動させ、触れた者の生命力を奪い取る吹雪と冷気を放出した。
「うぐ……身体が……」
その拍子に、ラハム・ジ・エンドテイカーがヨロめき、炎の勢いが弱まった。
「……!」
それと同時に、ルシエラがオーラ防御を展開し、風の光弾を発生させつつ、精神攻撃と結界術で強化した【蒼の天蓋(ウィンディテイル)】を発動させ、ラハム・ジ・エンドテイカーに捕縛したような感覚を与える蒼い空間の檻に閉じ込め、治療困難な凄惨なる嵐で攻撃した。
「……この世界は貴女のものではありませんよ」
そこに追い打ちを掛けるようにして、マウザーが教皇の氷槍に破魔の力を込め、ラハム・ジ・エンドテイカーを串刺しにした。
「そんな事をしても無駄だ。私は何度でも、やり直す」
ラハム・ジ・エンドテイカーが、過去をやり直すエンドテイカー能力を使い、予め設置しておいた『死の魔法円』を起爆し、自分の身を護った。
「敵意ってのは自分に返ってくるものっす。だから……そんな怖い顔しちゃダメっすよ」
即座に、リカルドが【忍法・鏡魔眼の術(キョウマガンノジュツ)】で敵意を反射し、自滅に導く視線を放った。
「ぎゃあ、私の、顔が、顔が、顔がァァァァァァァ!」
その途端、ラハム・ジ・エンドテイカーの顔に無数のヒビが入り、狂ったように飛び回った。
それに合わせて、ルシエラが溜めた魔力を魔導書に纏わせ、風と羽根を光弾でラハム・ジ・エンドテイカーを追い詰めた。
「貴方がどれだけやり直しても、貴方がどれだけ世界を終わらせる計画を持っていても、全て! ぺんぺん草も生えないほど猟兵は摘み取りますっ」
次の瞬間、ユーフィが黄金の覇気を放出しながら、力任せにラハム・ジ・エンドテイカーを掴んで投げ飛ばし、ヒップドロップで頭部を粉砕した。
「わ、私の……顔があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
その一撃を喰らったラハム・ジ・エンドテイカーが、辺りの悲鳴を響かせた。
●美しい顔
「まだ、だ。この程度で、私は終わらない。自分の納得できるエンディングを迎えるまで、何度でも繰り返すまで……!」
ラハム・ジ・エンドテイカーが、過去をやり直すエンドテイカー能力を使い、再び辺り一面を炎に包んだ。
「大魔女スリーピング・ビューティの再来、か。一度まみえた者にとっては殊更、倒すべき存在に相違ないと……。嘗てのガーディアン殿も其の意志を明らかにしておりますが……。私にとっても又あの頃と変わらず屠るべき相手である事に変わりなく……。それでは、お進みなさいまし、レオンハルトさん。直に手を下す手助けは致しましょう」
そんな中、アカシャ・ライヒハート(暁倖・f39256)が【夜棘刃(ソーンスターズ)】を発動させ、棘と夜の力を織り交ぜて模ったナイフを放つ。
「無駄な事を……。余計な事をして、命を落とすのは、お前だぞ!」
ラハム・ジ・エンドテイカーが傷ついた仮面を庇いながら、津波を起こしてアカシャを飲み込もうとした。
「そう簡単に、命を落とすつもりはありませんけどね」
すぐさま、アカシャが【創世神の棘(ソーン)】を用いて、津波の物質組成を改竄して石化した。
「ぐぬぬ、本当に忌々しい!」
ラハム・ジ・エンドテイカーがイラついた様子で、アカシャ達を狙って次々と炎を放った。
「アウィン様の姿を見た時から、貴様も姿を現すだろうと思っていた。……忌まわしき“大魔女”め。ならば、何度でも滅ぼしてやる!」
レオンハルト・シャルラッハロート(不死鳥の天誓騎士・f38951)が、炎を受け止めるようにして左手をかざした。
「クククッ、愚かな。貴様如きが防げるわけがないだろ!」
ラハム・ジ・エンドテイカーが、さらに炎の勢いを増幅させた。
「……傍らにいるフェニックスの姿、なぜ姿を消していると思う? ――貴様とは既に戦った。幻影風情が図に乗るな」
即座に、レオンハルトが真の姿を開放し、【護りの紅い霧(クリムゾンヴェールオブイヴ・ザ・プリマビスタ)】を発動させ、創造神の紅い霧を召喚装着すると、まわりの炎を魔力に変換して吸収しつつ、返す刀で槍斧・シュトルムを叩き込んだ。
「ええい、忌々しいっ!」
ラハム・ジ・エンドテイカーが、過去をやり直すエンドテイカー能力を使い、再び『死の魔法円』を起爆させた。
「……大魔女よ。貴様は忘れているだろうがその手も識っている。そして、あの時に言ったはずだ。『諦めの悪さだけが、ボクの取柄だ』と!」
それに合わせて、レオンハルトがオーラ防御と勇気で対抗し、ラハム・ジ・エンドテイカーに対して言い放った。
「――未来を歩む者らの路を阻むなら、それは私の為に邪魔をさせて貰う」
続いて、アカシャが咄嗟の一撃でナイフを投げ、ラハム・ジ・エンドテイカーの仮面を傷つけて、一時的に動きを封じ込めた。
「我は守護者たる盾! 悪を断つ剣! そして、闇を払う炎なり!」
その流れに乗るようにして、レオンハルトが炎の翼を羽ばたかせ、熾炎(フレイムソード)で何度も斬りつけた。
続いて、シュヴァルツェヴィント(グリフォン)が、ラハム・ジ・エンドテイカーに襲い掛かった。
「な、何故だ! こんな事をしても、無駄なのに……。何度でも、やり直す。例え、同じ事を繰り返す事になったとしても……。納得の出来るエンディングに辿り着くまで……何度でも……!」
ラハム・ジ・エンドテイカーがエンドテイカー能力を使い、過去をやり直そうとした。
「……そこまで、だ。我ら猟兵は種族も世界も違えども、共に輝く未来を築こうとしている! 過去の亡霊が、いつまでも存在できるほど、甘い世界だと思わない事だ。このまま……骸の海に沈め!」
次の瞬間、レオンハルトが熾炎を振り下ろし、ラハム・ジ・エンドテイカーの仮面を木っ端微塵に破壊した。
「ぎゃあああああああああ! こんな現実……受け入れる訳には……。もう一度、過去を……やり……なおさ……ぎゃあああああああああ!」
その一撃を喰らったラハム・ジ・エンドテイカーが断末魔を響かせ、跡形も残す事無く消し飛んだ。
大成功
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