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エンドブレイカーの戦い⑰〜孤独の華

#エンドブレイカー! #エンドブレイカーの戦い #ラハム・ジ・エンドテイカー #大魔女スリーピング・ビューティ

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●11の怪物『ラハム・ジ・エンドテイカー』
 ……11の怪物。
 あの強きだけの者達に、「拒絶の壁」が構築できるとでも?
 あの無知蒙昧なる輩に、「大地母神暗殺」が立案できるとでも?
 私だ! ラハムを喰らい「再孵化」した私が、全て考えたのだ!
 以前の戦にて持ち帰りし「ヴァルギリオスの精髄」を消費する事となったが、充分に価値はあった。

 もうすぐ……私は以前の力を取り戻す。
 過去を何度でもやり直せる究極の能力、『エンドテイカー』を!
 私の力は既に他の魔女や往時のイヴを凌駕する。この戦争を全て最初から「やり直し」してくれよう。
 私こそが、世界の全て。
 私に勝てるものなど、この世にありはしないのだ……!

●大魔女の城へ
 嘗て、誰もいない城の玉座に大魔女スリーピング・ビューティは座していた。そして戦いを経て、彼女を倒したのは間違いない――けれど、とレミィ・レミントン(紫煙銃の城塞騎士・f39069)は紡ぐ。
「かつての、大魔女スリーピング・ビューティの居城に救っている11の怪物……その正体はかつて、猟兵に倒された帝竜「ワーム」が傲慢と凶暴を司る怪物ラハムと融合したのです」
 そして、とレミィは一呼吸おく。
「何か恐ろしい……力の強さではなく、ただその汚れた心だけで世界を破滅に導くひとりの女が、生まれようとしています」
 その女をエンドブレイカーは知っている。かつて、倒したのだから。
 しかし、その女は己が持つ能力――望まぬ未来を何度でもやり直す、本来は生物の進化を見守るために与えられた「エンドテイカー」の能力を、己の欲望の為だけに躊躇いなく使用するような女なのだ。
「かの大魔女は、『かつて、私は世界の全てを敵として、私一人の力のみで戦いを挑んだのだ』と言っていたことをわたくしは覚えております」
 そして、最後に頼るのは私の力のみ、とも。
「大魔女スリーピング・ビューティの持つ能力『エンドテイカー』は、『自身の望む未来を得られるまで、何度でも過去をやり直す』という者なのです。その力にわたくしたちは……長い時間をかけて抗っていたのです」
 大魔女は、歯向かってくる猟兵を全員確実に殺し、この世界を我が物としようとしている。
 そして、この『エンドテイカー』への対抗策を編み出さない限り、誰であろうとも大魔女の定めた終焉に抗うことはできないのだ。
「とはいえ……大魔女の力はまだ完全なものではありません」
 ですから勝機は十分にありますとレミィは告げる。
「大魔女が『エンドテイカー』でやり直せる……すなわち時間を巻き戻せる範囲は今のところ『最大60秒』に留まっているようなのです!」
 だからその時間を超えて戦い続ける。傷を負わせることを続けていけばやがて、と。その60秒を超えることができればとレミィは紡ぐ。
「厳しい戦いになると思いますが、参りますわよね」
 皆様をお送りしますとレミィは手の内のグリモアを輝かせる。
 大魔女の城へ、と。


志羽
 御目通しありがとうございます、志羽です。
 詳細な受付期間については【マスターページ】【シナリオ上部のタグ】で案内しますのでお手数ですが確認お願いいたします。
 プレイングが送れる限りは送って頂いて大丈夫ですが、すべて採用となるかどうかはわかりません。
 オーバーロードの場合、いつでも、送れる限りは送っていただいて大丈夫です。

●シナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンドブレイカーの戦い」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●プレイングボーナスについて
 プレイングボーナスは『「エンドテイカー」への対抗策を考える(敵は必ず先制攻撃してきます)。』です。

 エンドブレイカーにとっては、因縁の! という大魔女との戦い。
 エンドテイカー能力は最大60秒の巻き戻しです。その壁を超えて、というところ。
 何度だって巻き戻されてしまいますが、何度だって立ち向かうのみ!
 どうぞお好きに、動いてくださいませ!

●お願い
 グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。
 プレイング受付についてはマスターページの【簡易連絡】にて案内いたします。
 受付期間外に送って頂いたプレイングについてはお返しします。受付期間中であれば再送については問題ありません。
 また、団体さんについては人数によってはお返しとなる可能性がありますのでご了承ください。

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
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第1章 ボス戦 『ラハム・ジ・エンドテイカー』

POW   :    遺失魔術パワーワードキル
【過去をやり直すエンドテイカー能力】を使い、予め設置しておいた【内部の敵の命を奪う『死の魔法円』】を起爆する。同時に何個でも、どんな遠距離からでも起爆可能。
SPD   :    遺失魔術メテオスウォーム
自身が【勝利への意志を失わずに】いる間、レベルm半径内の対象全てに【降り注ぐ隕石】によるダメージか【過去をやり直すエンドテイカー能力】による治癒を与え続ける。
WIZ   :    私こそが、世界の全て。
【エンドテイカー能力により繰り返される戦闘】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。

イラスト:須田デジタル

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
他の猟兵たちと協力して戦うわね。
なるほど、つまり連続して長時間打撃を与え続けることが重要そうね。

拳銃を構えつつ、[結界術][オーラ防御][破魔]を複合展開して敵の攻撃…隕石を待ち構える。
そして攻撃が銃に触れた瞬間、ユーベルコード【因果応報の鏡】発動。

「待っていたわ…これは貴方の罪、時を弄ぶ貴方の罪過よ」

139レベル秒、隕石の雨のお返しよ。
味方も癒しておきましょう。

60秒戻す?結構よ。
攻撃が始まってから戻すのならその2倍持続しているのよ?
仮に攻撃開始前に戻しても貴女が攻撃すればまたレベル秒のお返しの始まり。
私をどうやって攻撃するのかしら?

「ええ、60秒では短すぎるのよ、やり直すには、ね」



 大魔女スリーピング・ビューティ―――ラハム・ジ・エンドテイカーは生れ落ちる。
「私こそが、世界の全て。私に勝てるものなど、この世にありはしないのだ……!」
 目の前に立ちふさがるものがいるのならば叩きのめすのだと大魔女が紡ぐは遺失魔術メテオスウォーム。
「潰れてしまうがいい……! 私は何度でも、望むままにやり直すのだ!」
 高笑いと共に降り注ぐ隕石。
 ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は拳銃を構えつつ、結界術にオーラと破魔の力を複合し展開していた。
「なるほど、つまり連続して長時間打撃を与え続けることが重要そうね」
 大魔女の力については聞いている。だから、戦う方法もしっかりと考えてきたのだ。
 そのために必要なのは、あの隕石に触れること。
 上空から落ちてくる隕石はとめどなく、結界に罅をいれるほどの重さ。
 やがてその結界は破られるが、その時にはヴィオレッタは自分がおもう行動をとれる位置へ。
 隕石が銃に触れる――その瞬間に、ヴィオレッタは遺失魔術メテオスウォームを自分の、馬上の騎兵が用いるように銃身を短くした小銃へと封じ込めた。
「待っていたわ……これは貴方の罪、時を弄ぶ貴方の罪過よ」
 ヴィオレッタが放つのは遺失魔術メテオスウォーム。大魔女自身の隕石と共に、ヴィオレッタが放ったそれもふり注ぐ。
「139レベル秒、隕石の雨のお返しよ」
「私の遺失魔術をコピーしたというのか!?」
 降り注ぐ隕石が、大魔女の身を撃つ。その痛みは本物だ。ならば、巻き戻すまで――」
 60秒の巻き戻しが始まる。それは一瞬で終わり、まだヴィオレッタが遺失魔術メテオスウォームをコピーする前に戻る。
「60秒戻す? 結構よ。攻撃が始まってから戻すのならその2倍持続しているのよ?」
 それにとヴィオレッタは紡ぐ。
「貴女が攻撃すればまたレベル秒のお返しの始まり。私をどうやって攻撃するのかしら?」
 何度時を巻き戻そうとも、何度だって同じように。
 ヴィオレッタは大魔女へと言い放つ。
「ええ、60秒では短すぎるのよ、やり直すには、ね」
 大魔女は歯噛みする。けれど、それでも私の優位は揺らがないというように、何度でも攻撃をかけるのだと。
「私は私が勝つと知っている! 何度でもやり直すのだ!」
 これは根競べでもあるのかもしれない。大魔女と、猟兵達との。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マシュマローネ・アラモード


【エンドテイカーの先へ】
先手を取られる以上、こちらができるのは、斥力(吹き飛ばし)で結界を張りつつ、高速の推力移動でUC発動までの時間を稼ぐ事……!

エンドテイカーの発動を見極める為、クロックを仕込んでおきましょう、時の乱れがそのタイミング!

【時空の調停者】
UC、時空の調停者!
エンドテイカーの先、時間の巻き戻しで、時間を再び改竄して、エンドテイカーの発動を最小にしてずらしますわ!
やり直しの地点を巻き戻しでずらして、大魔女の読んだ地点の先に。
攻撃は戦鎚に込めたインパクトと吹き飛ばしの衝撃で、二重のダメージを負わせ、エンドテイカーのやり直しには時空の調停者の力で抗いましょう!



 己の行いを邪魔するものたち――猟兵。
 エンドブレイカーたちもそうであった。そして次は猟兵という者達――大魔女スリーピング・ビューティは竜のその身をうねらせる。
 巨大なるもの――マシュマローネ・アラモード(第十二皇女『兎の皇女』・f38748)は隕石が落ちる様を目に。
 そして大魔女が歯噛みをするのを見て、その懐へと向かっていた。
 大魔女がマシュマローネに気付いて、その身で払おうとする。
「私こそが、世界の全て」
 だからすべて、思うままに何度だって、望む結果が得られるまで――大魔女が払うその尾を、斥力を以て弾いたマシュマローネ。
 それでも押されそうになる威力にも、かまわず高速の推力移動で時間を稼ぐ。マシュマローネはその時を、待っているのだ。
 けれどそれを大魔女は知らない。力の儘にねじ伏せればいいと思っているのだ。
「ああ、羽虫が……!」
 何度だって繰り返す。そうして大魔女は己の力をためて、猟兵をひねり潰そうとする。
 けれど――マシュマローネはその時の乱れを見つめる。
 そして今がその時と掌を、向けた。
「何!?」
 それは、時間の巻き戻し。大魔女がエンドテイカーの力を使う。
 そうしてまた、時間を再び改竄してその発動を最小にずらして――そして、マシュマローネは走る。
 そこにマシュマローネがくると大魔女が読んだその先へ。
 キネティック・リパルサーを手に大きく構えて、伸ばされた大魔女の手を打ち据える。
 衝撃が走り、その手は空を削るように弾かれた。
 大魔女の手は、攻撃する先を見失い、マシュマローネのもとへは届かない。
「モワ! まだまだこれからですわ!」
 大魔女が苦々しげに呻く声。けれど、まだ終わりではない。
 何度だって、そのエンドテイカーに抗う。その術をマシュマローネは持っているのだから。
 でもきっと、一番のマシュマローネの武器は――ラモード星第十二皇女たる矜持。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セレナリア・アーチボルト
そんな気はしましたがやはりあなたが元凶でしたか
あなたのお城でも、アックス&ウィザーズでもやられたというのに執念深い事ですね
ですが三度目の正直と申します。大魔女スリーピングビューティ!いい加減決着をつけましょう!

死の魔法円を避けねば戦いになりませんね。
一箇所に留まらずに【ダッシュ】で駆けて、起爆される前に魔法円から抜け出しましょう
攻撃は多少遠くても【神火斬妖剣】の【極大成長能力】で刀身を伸ばして切付け、【無限燃焼能力】で炎を付与
1発の致命傷は巻き戻されるかもしれませんが、継続的に身を焼く炎は燃える前に戻らなければ消せないでしょう!

エンドブレイカーとして何度でも絶望の終焉を砕いてみせましょう!



 大魔女スリーピング・ビューティの姿が、その怪物の身より這い出ようとしているのが見える。
 セレナリア・アーチボルト(鉄壁のお手伝いさん・f19515)もまた、その顔に、その姿に、その声に覚えがあった。
「そんな気はしましたがやはりあなたが元凶でしたか」
 セレナリアもまた、覚えている。エンドブレイカーとしての記憶を取り戻したセレナリアにとって、大魔女は戦うべき相手だった。
「あなたのお城でも、アックス&ウィザーズでもやられたというのに執念深い事ですね」
 ですが三度目の正直と申します――セレナリアは構えて、そして駆ける。
「大魔女スリーピングビューティ! いい加減決着をつけましょう!」
「小賢しい……エンドブレイカーめ!」
「今は、エンドブレイカーで猟兵です!」
 大魔女は遺失魔術パワーワードキルを紡ぐ。死の魔法円を――セレナリアの通った後に――そして巻き戻される時間。
 この戦いをやり直すという願いをもってやり直し、セレナリアの立ち位置をももとに戻す。
 巻き戻されたとセレナリアが感じた一瞬が早いか、大魔女の起爆が早いか。
 一足、深く踏み込んでその魔法円からセレナリアは飛び出す。
 それと同時に爆破がおこり、その熱に煽られた。それでも、直撃ではない――セレナリアはランバージャックに神火を纏わせ剣とする。
 その剣は成長をする剣――炎の刀身が伸び、大魔女の身を捉えた。剣で、その神火でもって長くうねる竜の身を切り裂き、焼いていく。
 その身を刺し貫いて、神火を残してセレナリアは距離をとった。
 エンドテイカーの能力で致命傷となればきっと巻き戻しを受けるだろう。今だって、その傷をいやすために――自身の身を巻き戻す。けれど、その身にある神火まではいたらなかったようだ。
「継続的に身を焼く炎は燃える前に戻らなければ消せないでしょう!」
 もう一度、その身に深い傷を――そして神火を一層滾らせるために。
「エンドブレイカーとして何度でも絶望の終焉を砕いてみせましょう!」
 セレナリアは踏み込んで、大魔女へと向かう。
「燃え上がれ、私の忠義!」
 メイドクロスを閃かせ、猛る神火の剣を手にもう一撃。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルドラ・カリオストロ
魔王国の四天王として戦場に立つわ
私の役割は敵に致命打を与えることよ

私の操る死の魔術は不利な状況にあるほど成功率が上昇するわ

敵は時間を巻き戻して、更に能力を上昇させるという難敵
敵が能力を使用する程に此方は不利になる

つまり、それに応じて、私の魔術の成功率も上昇し続けるという事だわ

私自身、そして共に戦場に立つ友人達の負傷や消耗など、時間と共に積み重なっていく、此方が不利となる要素のすべてが、そのまま敵の生命を刈り取る死神の鎌になるのよ

だから、敵の攻撃も勝利のために、あえて此の身で受けてあげる

私の魔術が敵の生命に届くのが先か、それとも力及ばずに敗れるのか
互いの破滅を賭けた、愉しい闘争にしましょうね


フカヒレ・フォルネウス
【魔王国】
アルテミシア様、アルドラさん、ソニアさん、兼光さん。
僕たち五人でラハムと融合したワームと戦いに向かいます。

フッ。スリーピング・ビューティ、でしたか?
再生怪人は倒されるのが世の理。復活した時点であなたの敗北は決定しているのですよ。
……強力な相手ですが、飲まれては不利になります。
強気に威厳を保って挑ませてもらいましょう。

先制UCは自己強化型ですね。
最初の内は鮫魔術で壁になる鮫を呼んで、自分と味方を護りましょう。
本番は、60秒の巻き戻しの瞬間です。
《白燐鮫》を近くのアルテミシア様に付与し、敵対者であるエンドテイカーへ不幸を与えます!
幾度と繰り返せば、時を操る時に不意に事故が起こるでしょう。


アルテミシア・アガメムノン
【魔王国】
魔王国見参!
さあ、大魔女さん再び滅びの時間ですわよ!

先制UCは自己強化ですからどうこう言えません。
あちらの発動後に即『三界の覇者』を発動しておきましょう。
とは言え、こちらのUC発動後60秒は攻勢に出ずに守りを重視。
フカヒレさんの鮫の壁の後ろから魔力弾の弾幕とか張ってやり過ごしましょう。
60秒経ってUC発動が確定したら反撃開始です。
あちらは繰り返しで強化されていきますが、その攻撃威力に比例してそれを吸収したわたくしの戦闘力もマシマシです。
繰り返していく内にいずれ一撃で大魔女を滅ぼすまでに高まるでしょう。
もっとも、それまでにアルドラさんの『死の鎌』が貴女を捉えるかもしれませんわね?


ソニア・シルヴァーヌ
【魔王国】
圧倒的な力と悪意、何とも恐るべき敵ですが…
皆さんと力合わせれば、必ず勝てますとも。

魔力弾の【弾幕】を広範囲に放ち、命中率を重視した攻撃を行います。
敵の攻撃に対しては【オーラ防御】で受け流す形で防げればと。

とはいえ敵の力は絶大、消耗は避けられないでしょう。
ですが、仲間の皆さんが敵の特性を逆手に取る手段を用意しておられます。
私は、その結実まで皆さんを守ることを主眼に動きます。

亡びの神曲発動、指定技能は【結界術】。
天使達共々結界を展開し、仲間を守っていきます。
この護り、何度やり直しても抜くことは叶わないですよ…!


雪・兼光
【魔王国】
コイツがエンドブレイカー世界を一時期脅かしていた魔女か。
…性格も能力も両方、厄介そうだな。

★先制攻撃対処
情報収集で周りの状態を確認しつつ、見切りと第六感を多用して、継戦能力で先ずは最初の60秒を耐えつつ、相手のWIZを学習します
ブラスターで援護攻撃も忘れずに

あんたの能力面白いな学習させてもらうぜ
ユーベルコードを発動して、魔女の能力と相殺を狙う
そっちが巻き戻すなら、こっちは巻き戻った分加速させて事実として確定させてやるよ

相殺失敗しても、カリオストロさんのユーベルコードの成功率が上がるだけだし、成功したら成功したでそっちの溜め込んでた力がゼロになるんだもんな。

さぁ、愉しもうぜ?



「魔王国見参! さあ、大魔女さん再び滅びの時間ですわよ!」
 高らかと告げる、アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)。そして彼女と共に戦いに赴いたのは魔王国の四天王たち。
「圧倒的な力と悪意、何とも恐るべき敵ですが……皆さんと力合わせれば、必ず勝てますとも」
 ソニア・シルヴァーヌ(玻璃の白百合ラスボス仕立て・f31357)はひとりではないから、大魔女にも勝てますと紡ぐ。
 とはいえ、敵の力が絶大であるのは間違いなく。消耗は避けられないとみていた。
「フッ。スリーピング・ビューティ、でしたか?」
 フカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)は大魔女の巨体を前にいつもと変わらず悠然と。
 雪・兼光(ブラスターガンナー・f14765)はその変わらぬ様子に頼もしいなと笑って。
「コイツがエンドブレイカー世界を一時期脅かしていた魔女か……性格も能力も両方、厄介そうだな」
「再生怪人は倒されるのが世の理。復活した時点であなたの敗北は決定しているのですよ」
「敗北など、私にはないのだ! 何度だってやり直すのだから」
 この力が完璧になれば、お前達などと大魔女は紡ぐ。今は60秒が限界――しかし戦いの中では60秒も、勝敗を分かつもの。
「……強力な相手ですが、飲まれては不利になります」
 フカヒレは強気に威厳を保って挑ませてもらいましょうと紡いで、今は護りの時間とする。
 鮫魔術で壁になる鮫たち喚びつつ、ゆるキャラ『白燐鮫』をアルテミシアへ。彼女には、攻撃力強化と装甲強化を。そして、敵対者に不幸な事故を。
「幾度と繰り返せば、時を操る時に不意に事故が起こるでしょう」
 フカヒレが召喚した鮫たちは大魔女の攻撃から皆を護るように壁となる。
 そして大魔女が己の力を高めているのを感じ、アルテミシアも全身をあらゆる攻撃を無反動で吸収する魔力で覆う。自身が敵から受けた攻撃と発動時間に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得るその力。
 アルテミシアはさぁどれほどかしらと不敵に微笑む。
 攻撃を受けることの繰り返し――いずれ一撃で大魔女を滅ぼすまでに高まることと見越して。
 大魔女の巨大な身がうねる。
 薙ぎ払われる――その思ったなら、ソニアは下半身の肉塊から9体の天使を召喚する。
 その天使たちは結界術を以て、ソニアと共に護りを固める。
「この護り、何度やり直しても抜くことは叶わないですよ……!」
 竜の身と結界が拮抗する。弾かれても、時間の巻き戻しにあってもソニアは揺るがない。
 ソニアは自身がすべきことはその時がくるまで、皆を護る事だと知っているから。
 その大魔女の在り様を逆手にとるためには、時間も必要なのだ。
「あんたの能力面白いな学習させてもらうぜ」
 兼光は大魔女のその力を学んでいた。己のユーベルコードを発動して、その力の相殺を狙う。
「そっちが巻き戻すなら、こっちは巻き戻った分加速させて事実として確定させてやるよ」
 巻き戻される時間で魔女の傷が癒える――そう見えたが、しかしその傷口が再び開く。
(「相殺失敗しても、カリオストロさんのユーベルコードの成功率が上がるだけだし、成功したら成功したでそっちの溜め込んでた力がゼロになるんだもんな」)
 完全なる相殺は叶わなかった。しかし兼光はそれでも十分と思うのだ。
 相殺が失敗しても――失敗するからこそ、打てる手があるのだから。 それに魔女の力も僅かに、弱まっているように見受けられる。
「さぁ、愉しもうぜ?」
 まだ、戦い始めたばかりなのだと――そしてそれぞれ役目があることを理解している。
 敵は時間を巻き戻して、更に能力を上昇させるという難敵――アルドラ・カリオストロ(死棘の薔薇・f41057)はあの大魔女が能力を使用する程に此方は不利になると零す。
 けれど、それでいいのだと笑みを浮かべて。
「つまり、それに応じて、私の魔術の成功率も上昇し続けるという事だわ」
 アルドラのすべきことは、致命打を与えること。
 アルドラが操る死の魔術は不利な状況にあるほど成功率が上昇するのだ。だから、不利は好機にもなる。
 私こそが、世界の全て――その力を増していく大魔女。
 その竜の身体を使って、薙ぎ払おうと動く。それを、あえてアルドラは受けるのだ。
 勝利のために。
「私の魔術が敵の生命に届くのが先か、それとも力及ばずに敗れるのか」
 それは互いの破滅を賭けた、愉しい闘争。
「生命の終楽章」
 死の魔術が、アルドラより向けられる。大魔女は己の身に走る得体のしれぬもの――死の気配を感じて、すぐさまエンドテイカー能力で持って巻き戻す。
「私に、死をもたらそうというのか……!」
 60秒も巻き戻しがわずかにぶれる。
「アルテミシア様!」
 今です、というようにフカヒレが紡ぐ。
 それは魔女が思うままに動けぬ――つまり不幸の一瞬の訪れ。
 そしてアルテミシアも攻撃をしかける。放った一撃は、大魔女の身を抉り、かの者の呼吸を一瞬、止めさせる。
 しかし致命には至らない――しぶといわねと笑いつつ、大魔女の気を引いて。
「もっとも、それまでにアルドラさんの『死の鎌』が貴女を捉えるかもしれませんわね?」
「さすがに一度ではだめですか。では、何度でも」
 アルドラは告げる。何度でも――ひとりで戦っているわけではないからこそ、続けられると。
 そのうち必ず、その命刈り取る死神の鎌を振り下ろしてみせると。
 大魔女は連携され、己の回りを好きに動かれ苛立ちを募らせていた。
 己の力を高めても僅かにでも巻き戻され、そして狙っても何かしら不運でうまく動けなかったりもする。
 結界で護りを固めれば尾のひとなぎも完全なる猛威を振るえない。
 それに、一撃ごとに攻撃が重くなってくる女と、何かしら嫌なものを届けようとしてくる女――大魔女は己の導くべき勝利が、僅かにでも軋んでいるのを感じていた。
 それを振り払うかのように時を撒き戻し、己の傷を塞いでいく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マウザー・ハイネン
…宿命、なのでしょう。
より悪しき存在として甦るなら、完成するという終焉を砕きましょう。

先制攻撃は集中して見切り、ガードを合わせて受け流し耐えます。
耐えて隙を見て大魔女に氷槍の一撃を。
やり直し発動後30秒は攻撃を受け流しつつ氷細剣で細かくカウンター、時間を稼ぎます。
そして隙を見て氷槍を向けUC起動、大魔女の負傷も記憶も30秒間巻き戻し経過時間を誤認させます。
更に攻撃を重ねやり直し後60秒経過した直後に氷槍に星霊クリンの力を纏わせ凍結攻撃を叩き込みましょう。
大魔女の主観的にはまだやり直しの時間内、しかし実際はとうに期限切れ。
夢見る時はもう終わり、さっさとご退場を願いましょう。

※アドリブ絡み等お任せ



 忌々しき者たちがと、大魔女は吐き零す。
 集う者達が増え、自分の思うままにならなくなっていく。巻き戻しても傷を負いと徐々に削られていく心地。
 このままでは、このままではと――僅かに焦りを感じ始める。
「いいや、私は必ず勝つのだ!」
 大魔女の叫び――それをマウザー・ハイネン(霧氷荊の冠・f38913)は大魔女の在り様が決して変わらぬものなのだと知る。
 いや、だからこそこうして蘇ってきたのだ。
「……宿命、なのでしょう」
 どうあっても戦う運命である。大魔女が望む世界は決して受け入れられないものなのだから。
「より悪しき存在として甦るなら、完成するという終焉を砕きましょう」
 マウザーも感じている。かつてよりもさらに、悪意を高めているのだと。
「何度も、何度も繰り返し私は強くなるのだ!」
 大魔女が何度も繰り返し、そのたびに力を増していく。
 その巨体から伸びた手でもって叩き潰そうとしてくる――マウザーはその動きを見切り、守り固め受け流し耐える。
 一撃が重い。それをもう一度と巻き戻される大魔女の時間。ジュデッカを振るい、その攻撃に返して時間を稼いでいく。
 そして大魔女の戻す60秒が過ぎ去った瞬間に、教皇の氷槍へと星霊クリンの力を纏わせるマウザー。
「壊れたのならもう一度、壊れなかったように再ロードすればいいのです」
 氷を連想させる恐ろしく冷たい色の銀槍の切っ先が大魔女を捉える――時間を巻き戻すのは大魔女だけではもうないのだ。
 しかし、代わりにその命を削ることにはなるが今、それを厭うことはない。
「夢見る時はもう終わり、さっさとご退場を願いましょう」
 大魔女にとっては、まだやり直しの時間の内なのだろう。けれど、マウザーが30秒戻しているのだ。
 だから、これは現実。夢を見ているのは大魔女だけ。
 それに気づくのは――痛みを認識した時だ。その身は凍り付き動きは阻害されている。
「これは……私の、私の時間を謀ったというのか……!」
 そんなこと許せるわけがないと大魔女は憤る。
 その姿をマウザーは冷ややかに見詰めて、次の一手のために再び動く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エスカ・ブランシェール
まあ、ある意味じゃ当然の黒幕だよな
執念だけはご立派なメンヘラババアだぜ、マジで!

敵の降らせる隕石は【オーラ防御】を纏った状態の拳を【怪力】で叩きつけて【叩き割り】するか、あるいは【気功法】で練った気を【エネルギー弾】としてぶつけることで可能な限り相殺
UCを使える状態になったら速攻で発動させ、気弾を大魔女に叩きつける
これで今から120秒弱、この周囲は『鍛えた肉体由来』の能力……筋肉や気の技しか使えねぇぜ

さあ、得意の遺失魔術やエンドテイカー能力を使ってみな!
……できねぇよな?
そいつら全部、アンタが身体鍛えて手に入れた力じゃねぇもんな!
誰かから授かった力、パクった力、拾った力を利用するだけでイキってんじゃねぇよ!

UC効果の続く120秒弱の間は鍛えた肉体由来の打撃と気の技だけで勝負だ
打撃と気弾の【連続コンボ】で攻める!
こちとら巨獣相手に素手で挑めるくらい特訓してんだ
ワーム由来の巨体だけで優位に立てると思うなよ!

周囲の環境が元に戻ったら時間を戻す?
絶賛弱体化中に戻るわけだけど、それでもいいのか?



 その姿を忘れるわけもなく。
 エスカ・ブランシェール(跳ね馬の群竜士・f39110)は、はっと笑い零して大魔女を、長年愛用している帽子、ソレイル・ブランシェの下より緑の瞳で射抜く。
「まあ、ある意味じゃ当然の黒幕だよな」
 地を蹴って駆ける。向かう先は大魔女の懐だ。
「執念だけはご立派なメンヘラババアだぜ、マジで!」
 大魔女が遺失魔術を使う気配――頭上に現れる隕石をその緑の瞳に映して、エスカは笑って見せる。
 それを真正面から打ち据えるつもりで、オーラで護り固めた拳をぐっと握りこんでいた。
「邪魔はさせない、私は、私がすべてを手に入れるまで何度だってやるのだ……!」
 大魔女の叫びと共に隕石が招来する。
「潰されるがいい……!!」
 その言葉通りになるつもりなどもちろんない。迫りくる隕石にその拳を怪力もって叩きつけ割り砕く。
「小細工はなしだぜ。後は拳で勝負しようじゃん!」
 その砕かれた隕石の中から、エスカは両掌を向ける。そこには凝縮させた特大の気弾――大魔女に向けてそれを叩きつける。
 その瞬間、口端あげてエスカは笑う。
「これで今から120秒弱、この周囲は『鍛えた肉体由来』の能力……筋肉や気の技しか使えねぇぜ」
 それはこの大魔女を己の土俵に引き上げたから。
「さあ、得意の遺失魔術やエンドテイカー能力を使ってみな!」
 大魔女は何をと、遺失魔術を紡ごうとする。しかし、それが成せない。
「これは……!」
「……できねぇよな? そいつら全部、アンタが身体鍛えて手に入れた力じゃねぇもんな!」
 その巨体へとエスカは向かう。
 たった120秒。されど120秒。その間はエスカのほうが大魔女に優位。
「誰かから授かった力、パクった力、拾った力を利用するだけでイキってんじゃねぇよ!」
 握りこんだ拳をその巨体へと向ける。ワームの身をうねらせ回避――そう、大魔女が動くのをエスカは読んで動いていた。
「こちとら巨獣相手に素手で挑めるくらい特訓してんだ。ワーム由来の巨体だけで優位に立てると思うなよ!」
 その身の、わずかな鱗の差を掴んで振り払われても飛ばされず。そのまま、渾身の力で打撃を打ち込めばその身に確実に響いているという手応え。
「この……! しかし、しかし私がまた望めば……!」
「周囲の環境が元に戻ったら時間を戻す?」
 大魔女の声色に笑って、エスカは返す。大魔女は見上げるほどの存在ではあるが、それに怖気づくことなどなく。
 かつて倒した存在であるそれが舞い戻ったとしても再び挫けばいいだけなのだと。
「絶賛弱体化中に戻るわけだけど、それでもいいのか?」
 僅かに、大魔女の息をのむ音が聞こえた。この場の趨勢はエスカの元にあり、もう一発と――120秒が尽きるまで、打撃と気弾を織り交ぜて大魔女の動きを封じる。大魔女が吐き落とす怨嗟の言葉を笑って跳ね飛ばしながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロウ・デイクロス
はっ、永劫回帰だの無限螺旋だのって話にゃ飽き飽きしててな。
良いぜ、お前が何度でもやり直すってなら付き合ってやるよ。
だから…未来永劫負け続けな、大魔女スリーピングビューティッ!

とは言え、そう何度も攻撃出来る機会はねぇだろう。となりゃ、一撃に全てを賭すだけだ。

リスキーだが、下手に駆け回らず最短距離で大魔女への肉薄を試みる。
戦闘中の60秒は思う以上に長いからな。あちこち走り回りでもしてみろ、立て続けに時間を巻き戻されて魔法円の餌食になりかねない。
吶喊中は進行方向に絶えず魔導銃で牽制射撃。多少欠けた程度で機能不全になるとは思えねぇが、不具合の一つでも起きれば御の字さ。あと、大魔女の反応も注視しておきたいが…慌てふためく様な可愛気なんざ無いだろ。
で、魔法円を踏んじまった場合は気休め程度に外套で身体を包みつつ、魔導書の攻性結界を展開。威力の相殺を狙いつつ強引に突破するぜ。

そうしえ距離さえ詰めれば後は単純だ。UCを起動してぶん殴る。
幾ら策を巡らそうが無駄だぜ。
テメェの望む結末なんざ俺たちが叩き潰すッ!



 大魔女スリーピング・ビューティ――今は、ラハム・ジ・エンドテイカーと呼ぶべきものは猟兵からの攻撃を重ねられ傷を増していく。そして、その唇から怨嗟を零していた。
 猟兵め、エンドブレイカーめと。
 その様にクロウ・デイクロス(悲劇を許せぬデモニスタ・f38933)は口端をあげて。
「はっ、永劫回帰だの無限螺旋だのって話にゃ飽き飽きしててな」
 その様を見上げ告げる。響く怨嗟の言葉を浴びながらも、それに屈することなくクロウの赤き瞳はまっすぐと見据えて。
「良いぜ、お前が何度でもやり直すってなら付き合ってやるよ」
 ワームの巨体を揺らしぞろりと動く大魔女へと大きな一歩を踏み出す。
「だから……未来永劫負け続けな、大魔女スリーピングビューティッ!」
 駆けながら、大魔女の様を観察して。その巨体ならばどこでだって狙えるが、果たしてそれがダメージとなるか。
 とは言え――そう何度も攻撃出来る機会はねぇだろうとクロウは零す。
「となりゃ、一撃に全てを賭すだけだ」
 そう決めたと同時にクロウの動きは変わる。足を止めて、そのワームの巨体を回避するように動いていたが、最短距離を見定めて大魔女への肉薄を試みる。
「何度でも、何度でも私はやりなおす!」
 大魔女の『死の魔法円』が、クロウがいた場所に現れる。とっさに外套で身を包み、無銘の魔導書の攻性結界を展開し、同時に爆ぜる。爆風に押し出されつつその勢いにのってまたクロウはその距離を詰めていた。
 結界が砕けるのは同時。多少の衝撃はあれど、それを堪えて――何度も受けるようなことがあればやはりそれは危険と身を以て知り、急ぐ。
 その60秒は、思う以上に長く。あちこち走り回り、立て続けに時間を撒き戻されたなら餌食になりかねない。
 身をかがめて、ワームの身をぎりぎりでかわし、クロウは大魔女を捉えた。
 ただただ真っ直ぐ――月追いの魔導銃で牽制射撃を行いながら、大魔女の懐までクロウは辿りつく。
 その視界、巨体の影にうまく潜んで、しかし狙いはまっすぐに定められる。
「多少欠けた程度で機能不全になるとは思えねぇが、不具合の一つでも起きれば御の字さ」
 その時、どのような反応をこの大魔女が返すのか。慌てふためく様な可愛気なんざ無いだろと苦笑交じりに。
 今は、視線巡らせてどこにいると己を探している様子。
 もう十分距離は詰まっている。あとは、その顔へと駆けるだけ。
 無銘の魔導書を構え、Deus Māchinā【D】を纏う。機械仕掛けの神を冠する機体をもって、その拳を眼前へ。
「一撃必滅、とまではいかねぇが……こいつの鉄拳はかなり効くぜ?」
 超威力、超高速、防護破壊の一撃は大魔女がその存在を認識するより早く繰り出されて。
 幾ら策を巡らそうが無駄だぜと笑って。
「テメェの望む結末なんざ俺たちが叩き潰すッ!」
「っ!!?」
 大魔女の横っ面を【D】が捕らえて叩き伏せる。重い一撃を、衝撃を真正面から受けた大魔女は潰れたような声を発しワームの巨体をのけぞらせる。
 驚きのままの表情。そんな顔もするんだなとクロウは言って、さらにもう一撃仕掛けるべくすでに動いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヲルガ・ヨハ
己に勝てるものなどこの世に存在しない、か
なんと邪悪で、孤独な女よ

さかしまに時を戻せど
われの、"おまえ"の疲労は、負傷は嵩むばかり

過去をやりなおすだと?
嗤わせるな
戻すは己の傷ばかりではないか
われの追憶さえも巻き戻せない
この戦を、邂逅を、過去を無かった事になど出来てはいまい
その証明をくれてやろうぞ、なぁ"おまえ"
繰返される度その動きを覚え
われらの技は冴え渡る、冴え渡り続ける

捧げる覚悟無きこの女に負ける道理は無い
繰返すならばそれを凌駕し
砕き続ければ良いだけの事!
帝竜の身を渡り、宝石の薔薇を砕き回り
幾度でも立ち上がり、駆け、抗おう
限界突破し戦い続ける
われは決して勝利を諦めぬ

ハハハハッ
否、否否否!

われの終焉を定めるのはお前に非ず
われの終焉を、限界を
定めるのは唯、われ自身のみ

女を砕くのは、われが
闘気帯びた拳を叩きつけようと

己の力のみをよすがにしたのだろう?
ならば、お前の終焉は
他ならぬお前自身の傲慢が定めたもの

嗚呼、この憐れな女には
それを認める事など出来ぬだろうがな



 己よりも巨大なる身の女が、大魔女が零す言葉にヲルガ・ヨハ(片破星・f31777)はため息のように言葉を落とす。
「己に勝てるものなどこの世に存在しない、か」
 そう言い切る根拠はどこにあるのか――なんと邪悪で、孤独な女よと面紗の下でヲルガは紡ぐ。
 この大魔女とは初めて見えた。しかしなにか、心に漣立てるような機微がある。
 ゆうるり、ヲルガはその身をうねらせて大魔女の元へ。
 何度だってやり直すのだと言い放つ女は、きっと何も見えていないのだろう。
 さかしまに時を戻せど――われの、"おまえ"の疲労は、負傷は嵩むばかり。
 ヲルガの姿を見つけ、忌々しいと唾棄しながら隕石を招く大魔女。勝つのは己だと、その心はまだ折れぬままに。
 隕石の雨、その中を悠と白銀の身を、"おまえ"と共に躍らせる。
「私が諦めぬ限り、この傷は癒え、そしてお前達を叩き伏せるのだ! 過去を何度でもやりなおしてみせる……!」
「過去をやりなおすだと?」
 嗤わせるなとヲルガは静かに。大魔女に届かずとも己の心の内を言の葉にしてこの場に生み出す。
「戻すは己の傷ばかりではないか」
 見上げる大魔女。その姿、その傷が確かに言えて消えていく。
 しかしその力が万能でないことは、すでに分かっている。
 なぜなら、ここにヲルガがいるからだ。
「われの追憶さえも巻き戻せない」
 それでは過去を巻き戻したとは言えぬのではないかと。
「この戦を、邂逅を、過去を無かった事になど出来てはいまい」
 おかしなこととヲルガは喉奥を震わせて、傍らへと声向ける。
「その証明をくれてやろうぞ、なぁ"おまえ"」
 刻み、示せ。なにゆえにお前は、闘うのかを――ヲルガは"おまえ"と共にこの戦場を駆ける。
 その拳を以て大魔女の、巨大なワームの身を削るべく。
 繰り返される度その動きを覚え、躱す事も難しくなくなってくる。
 隕石の動きも、そして大魔女が巨体をうねらせてもその上を駆けるように、いや駆けながらその身に傷を残していく。
 その技は冴え渡る――冴え渡り続けるのだから。
 大魔女の身を削り跳ねた血飛沫がヲルガの身を彩る。白銀に散るその色は少しずつだが確実に増えていくのだ。
 それはヲルガが知っているから。
 捧げる覚悟無きこの女に負ける道理は無いのだと。
 大魔女がいくら攻撃を仕掛け、そして何度やり直そうともそれを凌駕し、砕き続ければ良いだけの事とヲルガは知っている。
 ワームの身に咲き誇るその薔薇を砕いて、駆け、抗って。
 己の限界はどこか、すでに超えたか、いやまだかと口端も僅かにあがる。
 この大魔女に勝つのだと――勝利を得る事を諦めずに。
 まだ倒れぬのかと苛立ちを露わにする大魔女。その表情歪ませ零すのは、己の正当性。
 すべては私の為にあるのだと、私が勝つまでも何度でもと。
「ハハハハッ、否、否否否!」
 しかしその言葉に首を横に振る。
 われの終焉を定めるのはお前に非ずと。
 われの終焉を、限界を――それを定めるのは唯、われ自身のみ。
 僅かに視線寄せた"おまえ"と共に、大魔女の身へ叩きつける闘気帯びた拳。
「己の力のみをよすがにしたのだろう?」
 ならば、お前の終焉は――他ならぬお前自身の傲慢が定めたもの。
「嗚呼」
 その声色に滲むは、感嘆ではなく。
「この憐れな女には、それを認める事など出来ぬだろうがな」
 その言葉と共に重き一撃をその身へと叩きつける。このような女に、負けるはずがないのだと己が感じ思うままに。

大成功 🔵​🔵​🔵​

山崎・圭一
こりゃあ人生史上最も長い60秒になりそうだぜ…

先制攻撃ってなると奴が強化されちまうのは必然
単純に挑んで勝てない相手に真っ向勝負は避けた方が良さそうだ
|ベアトリス《巨大トンボ白燐蟲》に騎乗して大魔女の周りを飛び交おう
攻撃を避けられるものは避けたいけど
――分かってる。無理な分は無理って事
同じトンボ型の呪殺弾を複数放って目眩ましつつ迎撃
60秒間は耐えるんだ
『T-RIP』吸いに吸ってモルヒネの鎮痛作用で何とか痛みには…

ところでやっぱどう足掻いても勝てそうにねェな
だから俺は“強化されたクソ性悪大魔女”を味方にする事にした
意味…分かるか?

ここでUC発動!
強化された大魔女が強化された大魔女を攻撃するよう仕向けてみる
即ち自滅!精神毒が全身に回ればいずれアンタは自滅を望む
俺達が大魔女に対して望む未来と、
大魔女が望む未来が合致すればいいって事だろ。多分

繰り返してばかりのお前は過去から何を学んだ
失敗を受け入れられない奴に勝てるものがいないだと?
お前の見ている世界は小さくて窮屈過ぎる
息が詰まりそうだぜ



「こりゃあ人生史上最も長い60秒になりそうだぜ……」
 咥えた煙草の煙を揺るがせて、山崎・圭一(アラサー学ラン・f35364)は苦笑交じりに。
 大魔女、スリーピング・ビューティが怨嗟を零しながらその身を動かす。
 ワームの巨大な身――圭一はさて、どうするかと思案を巡らせる。
 先制攻撃――そうなると、大魔女が強化される事は必然。
「単純に挑んで……勝てないよな」
 真っ向勝負は避けた方が良さそうだと、大魔女の周囲を|ベアトリス《巨大トンボ白燐蟲》に騎乗して飛びながら判断していた。
 巨大な身をうねらせて、隙間よりその身を生まれ落とそうとしている大魔女。
 その口からはとめどなく、怨嗟の言葉が続いていた。
「私の邪魔をする者たち、ええい、煩わしい!」
 私こそが世界の全てなのだと、大魔女は紡ぎ攻撃を駆けてくる。
 その動きを見て、圭一はベアトリスを促す。
 攻撃を避けられるものなら避けたいところ。しかし動きにも限界があり、容易く攻撃をかわすことができるとも、思っていない。
「――分かってる。無理な分は無理って事」
 相手の力が強大である事を圭一は確りと理解している。
 トンボ型の呪殺弾を複数放って目眩ましとするがどこまで通じるか――なんにせよ、大魔女が自身を強化する60秒間をまず耐え抜くことを第一に圭一は動く。
 何度でもやりなおりを。そしてその巨体、触れるだけでも、かする程度でもダメージは来る。
 その痛みを、『T-RIP』吸いに吸って鎮痛作用で何とか耐えている圭一。攻撃をすれすれでどうにか交わしながら苦笑交じりに。
「ところでやっぱどう足掻いても勝てそうにねェな」
 しかしその表情に諦めなどはなく。
「だから俺は“強化されたクソ性悪大魔女”を味方にする事にした。意味……分かるか?」
 うちの肉食系女子、見ただけで喰われるけどいいの? と笑う圭一。
 巨大なハナカマキリの白燐蟲を召喚して――その姿を見た者には、鎌の一撃と共に自滅を促す精神毒がもたらされる。
 精神毒が全身に回ればいずれアンタは自滅を望む。その精神毒はまだわずかにか――大魔女は微かに、自分の身が思うままに動かぬような感覚を受けていた。
「俺達が大魔女に対して望む未来と、大魔女が望む未来が合致すればいいって事だろ。多分」
 繰り返してばかりのお前は過去から何を学んだと圭一は問う。
 きっと何も学んではいないのだろうと思えるからだ。
「失敗を受け入れられない奴に勝てるものがいないだと? お前の見ている世界は小さくて窮屈過ぎる」
 息が詰まりそうだぜとため息のように落として圭一は大魔女を見上げる。
 鎌での一撃。そして精神毒に抗う――また時間を撒き戻せば、元に戻ればと紡ぐ姿にやはり何も学んでいないのだと感じられる。
 やがてその精神毒が回りきれば、その意識も変わるのだろうかと圭一は大魔女と終わりまで対する。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シアン・マグノリア
まさか、こうして再び相対する事になるとは
全く予想しておりませんでしたが

エンドテイカー、当時も体験しましたが、弱体化しているのならば、嘗てほどの恐ろしさは感じませんね
時間を巻き戻されたとしても、此れまでに積んできた【戦闘知識】は消えませんし、私とてエンドブレイカーだった身
当時より、強くなったんですエンドブレイカーは!

隕石の軌道は【見切り】でよく見て躱しましょう
躱しきれないならば、【属性攻撃】で石柱を生み出して、こうバーンと吹き飛ばしてしまいましょう
ぶっちゃけ!大魔女よりも勇者ラズワルドが敵だった時の方が怖かったし、死ぬかと思いましたし!!
大魔女の首を鞭で【捕縛】して、【限界突破】と【追撃】で地面に叩きつけましょう

何度だって、私達は貴女を斃してみせましょう
諦めが悪いのがエンドブレイカーですから



 その大魔女は滅んだのだから、終わりを迎えたのだから――シアン・マグノリア(天空に紡ぐ詩・f38998)はその結末をもたらしたエンドブレイカーのひとり。
「まさか、こうして再び相対する事になるとは」
 そんなこと、全く予想していなかった。けれどこうして、あの大魔女は執心を以て再び、この世界に現れ出でようとしている。
 何度もやり直すその力を再びふるって。世界を己のものにしようとしているのだ。
「エンドテイカー、当時も体験しましたが、弱体化しているのならば、嘗てほどの恐ろしさは感じませんね」
 大魔女のその力に六勇者が長きにわたって対抗し、そしてエンドブレイカーは力を蓄え大魔女を倒すことができた。
 ずっと続いていた戦いと、今ここにいる大魔女の力での巻き戻し――それを思えば、なんてことないのだとシアンは思う。
 時間を巻き戻されたとしても、此れまでに積んできた戦闘知識、そして経験は消えない。
「私とてエンドブレイカーだった身――当時より、強くなったんですエンドブレイカーは!」
 隕石が落ちてくる。
 けれど、それがどこにくるか。その軌道は戦いの経験をもって大体が予想できる。だからよく見て、躱していけばいい。
 右へ、左へ。けれど巨大なそれは避けきるのも難しいと言う場面もある。
 それなら――と、シアンは地面より石柱を生み出し落ちてくる隕石へと向かわせる。勢いよく伸びたそれは隕石を吹き飛ばして、その影からさらにシアンは駆けて大魔女へと距離詰めた。
 こんな隕石の雨なんて、怖くもなんともないのだ。
「ぶっちゃけ! 大魔女よりも勇者ラズワルドが敵だった時の方が怖かったし、死ぬかと思いましたし!!」
 かの勇者が仮面をかぶっていたとき。その戦いを思い出して――あれよりも難しい局面なんてなかったとシアンは思う。
 その勇者も、今は戦線を保たせるべく戦ってくれている頼もしい味方だ。
 大魔女との距離を詰めて、その首が狙いの範疇に入る。
 放たれた春の宵の矢車草。白色の小さな、花――それが首を撃てば巻き付いて捉えた。
「!? これはっ……!」
「何度だって、私達は貴女を斃してみせましょう」
 ぐっと、その鞭握る手に力こめる。大魔女の、ワームをも得たその巨体を簡単に引き倒すことができないのはわかっている。
「諦めが悪いのがエンドブレイカーですから」
 けれど、限界は突破するためにある。地面へと向けて思いきりシアンは大魔女を引き倒した。
 その体勢が崩され、大魔女は地を這う格好となる。
「おのれ……エンドブレイカーどもめ!!」
 そしてその口からは怨嗟を。大魔女はまだ終わらぬのだと、その敵意を衰えさせることなく見せていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャスカ・リアン
やれ、『竜殺し』の二つ名にはしゃいでいられたのもほんの一瞬だったな
我らの前に再び大魔女が現れ、今一度世界を掌握せんと言うならば
私のすることはただ一つ!
その終焉を!ぶち壊す!

降り注ぐ隕石を残像交えた跳躍で躱しながら剣が届く距離まで接近
私の攻撃が届かなければそもそも先手を打たれようと変わらん!
それと同時、矮小な塵芥と認識されていれば狙いもぞんざいになろうもの
ん?ちょっとズルい?
何を言うか!私は勇者でもなんでもないただの傭兵だぞ
勝てば宜しい!……命が無ければ、何も守れないからな

自身の射程内まで接近出来たならいよいよもって自身の存在を知らしめよう
災害竜の肉体を足場に駆け上がり
凍てつく冬を纏いながら棘を、薔薇を戒め進む
大魔女のご尊顔が間近に至ったその瞬間
全霊を込めて光芒を解き放とう
時を戻さんとするお前の力も何もかもを光の中へと閉じ込める
繰り返される悲劇も、流された沢山の涙もすべてこの胸に抱いて
ありったけの力を込めて大魔女の仮面に冰心の鋒を突き立てる

――悪いな。私はお前以上に生き汚く、諦めが悪いのさ



 大魔女が態勢を崩していく。
 その様を目に、シャスカ・リアン(翠燕・f40001)は他の猟兵たちも頼もしいなと闊達に笑ってみせる。
「やれ、『竜殺し』の二つ名にはしゃいでいられたのもほんの一瞬だったな」
 シャスカはさて、と己も戦場に躍り出ることを選ぶ。
「我らの前に再び大魔女が現れ、今一度世界を掌握せんと言うならば――私のすることはただ一つ!」
 颯爽と、風に乗る様に駆ける。最初から何をすべきか、わかっている。
 それは迷う事なんてなく、最初からシャスカに定められた運命のように。
「その終焉を! ぶち壊す!」
 それがエンドブレイカーたるものの本能でもあるかのように。
 苦し紛れか、己に近づけないようにさせるためか、大魔女が落とす隕石の間を縫う様に。
 地を蹴って跳躍し躱す。その手にある蒼氷一色、手元に渦巻く澄んだ硝子星の霜が届かねば、そもそも先手を打たれようとも変わらない。
 矮小な塵芥と認識されていれば狙いもぞんざいになろうもの――そう思うのだが思考は一瞬、待ったをかけるのだ。
「ん? ちょっとズルい?」
 けれど、いやいやとシャスカは己の在り様を是とする。
「何を言うか! 私は勇者でもなんでもないただの傭兵だぞ」
 そう、傭兵――だから。
「勝てば宜しい! ……命が無ければ、何も守れないからな」
 その言葉は真に満ちている。
 だからここからは、己がここに在ることを示すだけ。
 身を起こそうとする大魔女に近づいたなら、いよいよその時。シャスカはワームの体を駆け上がり、その仮面の前へと至る。
 鋩に呼ぶ魔法は、大輪の冬の花弁――生まれ出でようとする大魔女のその顔を冷たい空気が撫でていく。
 棘を、薔薇を戒めすすんだ先――大魔女の正面へと至ったなら。
「それでも。――ひとは、抗うのさ」
 そのてのひらに終焉を終焉させる光を集えて、そのかんばせへと放たれる。触れた瞬間よりその場を始点とし、周辺は時の流れをシャスカ以外が享受することを許さなくなる。
 時を戻さんとするお前の力も何もかも光の中へ閉じ込めるとシャスカはその手に冰心を強く握る。
 繰り返される悲劇も、流された沢山の涙もすべて、すべて胸に抱いて――ありったけの力をその仮面へと、冰心の鋒をもって突き立てた。
「――悪いな。私はお前以上に生き汚く、諦めが悪いのさ」
 声にならぬ悲鳴を大魔女はあげているのだろうか。
 時が止まった中での痛みに、その範疇より逃れた巨体がうねり痛みを告げている。
 大魔女の力は確実に今、落ちている。あともう少しとシャスカはそのまま、この巨大な敵に向かう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルシエラ・アクアリンド
クヤク(f38921)とクロービス(f39096)と一緒

未だエンドブレイカーと呼ばれる方がしっくり来る理由が
何となく解った様な気がする
其方が繰り返すなら
此方も繰り返すだけ


全員の防御強化、足止め狙いと攻撃、回復目的で
魔力溜め、結界術、精神攻撃、祈りで強化させUC天蓋の檻発動
超混乱を付与できれば越したことは無く
続けて属性攻撃、結界術、魔力溜め組み込みのUC elementum発動し更に強化
結界は死の魔法陣の威力減少が少しでも出来れば重畳

立ち位置は二人の後方
巻き戻されても二人と連携が即行なえる範囲を見定め
身軽さ生かし空中機動での宙へ移動も視野に入れ避け
視野広げ的確に状況伝達を行なう
クヤクのスイッチ行動の予兆が見え次第力溜めを付与し強化させ
危険だと大魔女へ印象付ける
『次』で素早く動ける様心構えを


魔力溜めし魔力纏わせ強化した魔導書の風と羽根と光弾で攻撃
光弾は主に攻撃相殺や錯乱として使用
不意打ち2回攻撃、継続ダメージや生命吸収で確実に負傷蓄積させる

二人が仲良しなのが好きなの
笑ってお疲れ様と言えるよう


クヤク・サンガ
ビスさん(f39096)ルシエラさん(f38959)と

またか、という気持ちと
まだか、という気持ちと。
しぶといな

先制攻撃はオーラ防御や見切りで凌ぎ、急所突きと吹き飛ばしをのせた轟墜閃
以降の付与ダメージを「小さなもの」として錯覚させられるよう、インパクトの強い一撃を放つ

防御と回復、主なダメージは二人に頼る
俺はビスさんが攻撃しやすいよう相手の隙を作ったり、継続ダメージの攻撃をちくちく加えたりしつつ
相手の挙動をよく観察し巻き戻しのスイッチを押させる役として立ち回る

エンドテイカーを使おうとする動きが見えたら即UC
初めは60秒足らずでいい
時を戻そうとしたときに大きな一撃を食らわせることと、ルシエラさんの超混乱の効果で
轟墜閃を食らう=エンドテイカーを使うに紐づけることができたらと
使わせるタイミングの目標は120秒
様子を見て伸ばせそうなら伸ばしていき
「小さなもの」の積み重ねを増やしていく

しぶといな、本当に
たった一人でここまで戦える心の強さはある意味尊敬するけれど
その心は理解できないし、したいとも思わない


クロービス・ノイシュタット
クヤク(f38921)、ルシエラ(f38959)と

こんな繰り返しを
無限とも思えそうなやり直しを、何万年も続けて
今も大軍勢を前に、時間を稼いでくれてる友がいる
泣き言言っちゃあ男が廃る、でしょ

兆候0で行動はきっと無理だから
魔術を乗せる口元、罠へと向ける意識…視線
上方に掛かる影、落下の音
前兆に注意を払い続けて見切り、勘まで総動員
軽業も活かし跳び、可能な限り回避
以後も同様に消耗を避ける

クヤクの初動に合わせ、続いて攻撃
但しこの段階では通常の斬撃
俺には小技しか無い
クヤクの一撃こそ危険で、やり直すべき事象
…そう印象付け続け

リングスラッシャーは、やり直し数回の後より交え使用
クヤクの大技の気配を察したら道を開ける、等
あくまで主力は彼と見せ掛け
此方は徐々に、すぐには気付けぬ様に威力を上げてゆく

立ち位置は常にルシエラより前、援護の範囲内を意識
やり直し直後の距離如何によって、攻撃は近接か遠距離かを定め、
なるべく早々にダメージを

君は相変わらずだね
一人で戦えたから慢心し、
独りだから気付けない
そこがお前の限界だと、ね



 その姿は、記憶の中にある大魔女よりも醜悪に花開こうとしているのだろう。
 多くのエンドブレイカーが、そして猟兵がこの大魔女との戦いのも向き力を削り続けている。
 それでもなお、大魔女はまだそこにいようとしていた。
 嘗て、エンドブレイカーによって倒された大魔女スリーピング・ビューティ。
 しかし、その滅びを認めず再びこうして現れた。
 何度もやり直す、その力を持って。すべてを己のものにするために。
 クヤク・サンガ(徒人・f38921)がその姿を目にして抱くのは――またか、という気持ち。
 そして――まだか、という気持ち。
「しぶといな」
 死の魔法円を避けて、かわして。クヤクは大魔女の、そのうねる巨体へと刃を向ける。
 ひとりでここに居るわけではない。共に戦うふたりの力も、頼りつつ。
 クロービス・ノイシュタット(魔法剣士・f39096)が攻撃しやすいように、隙を生み出すべくクヤクは守刀を抜き放ち駆ける。
 未だエンドブレイカーと呼ばれる方がしっくり来る理由が――何となく解った様な気がすると、ルシエラ・アクアリンド(蒼穹・f38959)は口端をきゅっと結ぶ。
「其方が繰り返すなら、此方も繰り返すだけ」
 その通りと言う様にルシエラの前に駆けるのは二人。
 こんな繰り返しを、無限とも思えそうなやり直しを、何万年も続けて――クロービスは大魔女を見上げ思う。
 この戦いの末に何があるのかと。しかし、大魔女の望みをかなえさせるわけにはいかないのだ。
 その野望を挫こうと戦っているのは、猟兵、エンドブレイカーだけでないことを知っているのだから。
 今も大軍勢を前に、時間を稼いでくれてる友がいる――だから。
「泣き言言っちゃあ男が廃る、でしょ」
 この戦いに勝つべく、三人は向かう。
 ルシエラは己のできることを成す。
 守りを高めて仲間の力とするために。その足を止めるために。傷をいやすためにも――蒼い空間の檻をこの場へ。
 混乱してくれればと思うけれど。
「そうは上手くはいかないわよね」
 そう思いながら先を往く二人の背中を見守る。
 魔力を紡いであらゆる事象に対抗する防御結界を発動し更なる強化を齎す。
 大魔女が呻くような声を上げながらその時間を巻き戻そうとし始める。それを見たクヤクは、ランドホエールの歯牙から造られた守り刀を大魔女の身へと突きたてた。
 それは巨獣をも屠る強者の証。そのまま繰りだされる斬撃が大魔女の身を裂いた。続けざまにクロービスも仕掛ける。それはただの斬撃。
 クロービスの攻撃はとるにたらぬものと、小技しか無いのだと印象付けるように。
 兆候0で行動はきっと無理。だからクロービスはすべてに神経を向ける。
 その魔術を乗せる口元、罠へと向ける意識、視線。
 上方に掛かる影も、落下の音も。
 全長に注意を払い続けて、大魔女の振るう力を見切る様に動く。それはクロービスの全てを、勘までも総動員しての行動。
 遺失魔術メテオスウォーム――この場にいる者達へと向けて隕石が落ちてくるのをかわして、大魔女へと距離を詰めていくだけ。
 クヤクも大魔女の様子にも気を配りながら動いていた。
 轟墜閃を食らう。そのことと、エンドテイカーを使うに紐づけることができたら――使わせるタイミングの目標は120秒だ。
 初めは60秒足らずでいい。エンドテイカーを使おうとすればすぐさま、斬撃をクヤクが放つ。
 伸ばせそうなら、伸ばして――「小さなもの」の積み重ねを増やしていくべく。
 そしてクヤクの一撃こそ危険で、やり直すべき事象だと大魔女へ印象付けるようにクヤクとクロービスは攻撃駆け続けていた。
 大魔女の巨体がうねって、薙ぎ払おうとしてくる。
 とんと地面を、そしてその巨体を蹴って宙へ移動も視野に入れつつ、ルシエラも攻撃を避ける事を念頭に動く。
 二人より後ろにあるからこそ、開けて見えるこの場。
「左から!」
 その声にクヤクとクロービスは動く。攻撃の気配を躱し、大魔女のやり直しを、その力を受けても乗り越えていく。
 クロービスの手からリングスラッシャーが踊る。徐々に、すぐには気付けぬようにその威力を上げられているそれ。
「しぶといな、本当に」
 たった一人でここまで戦える心の強さはある意味尊敬するけれど――と、クヤクは瞳細める。
 しかしその心は理解できないし、したいとも思わないのだ。
 武芸者としての粋を攻撃にのせて、その身に突きたて、そして放たれる斬撃が深く、大魔女の身を削っていく。
 クヤクが動いている――それを見てルシエラは力を溜め、それを付与し強化させていた。その力をも乗せて。
 危険だと、大魔女へ印象付けて。そして『次』で素早く動けるよう心構えを持って。
 そしてクロ―ビスも。クロービスが大魔女へ向けるはその在り様をこうして、近くて感じて得たもの。
「君は相変わらずだね」
 一人で戦えたから慢心し、独りだから気付けない。
「そこがお前の限界だと、ね」
 もう終わりは近いのだと誰もが感じていた。
 だからなのだろう。大魔女が己の末を、決して望まぬ末に触れてか、最後のあがきを始める。
 しかしそれも今この場では形とならぬのだ。
「私が……何度も、このようなっ……!!」
 隕石をこの場へ、何度だってやり直して――しかし、その意志とは裏腹に劣勢は覆らぬところまできているのだから。
 ルシエラが魔導書より風を生み、淡い光の羽根が舞い踊る。それは大魔女の生命力を吸収し、ルシエラへと与える力。
 確実に大魔女の力を削いで、弱らせて――終焉へと至る。
 大魔女の終焉を。この戦いの終わりを。
 二人が仲良しなのが好きなのと。この戦いを共に超えて、お疲れ様と笑みと共に紡ぐためにとルシエラも力を注ぐ。
 クヤクの一撃を受け、再度のやり直しをと大魔女は思う。しかしそれを行うより早くクロービスのリングスラッシャーが走った。
 クロービスの操るそれは大魔女の上を、弧を描いて走り抜ける。
 それは大魔女の仮面を砕く一撃となる。痛みが堰切ったか、いや今まで募っていたダメージが限界を超えるに到ったのだろう。大魔女が最後の声を上げ、その巨体をうねらせながら悶え、そして消えていく。
 私こそが、世界の全て――最後まで、そう信じて紡ぎながら大魔女は果て、終わりを再び迎えるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年12月30日


挿絵イラスト