エンドブレイカーの戦い⑱〜戦う覚悟
●楽園組曲ハーティタウン
11の怪物『クサリク』は苦痛にもがき蠢いた。
莫大な量のエリクシルをその身にため込んでいたクサリク。しかし、その体を無理やり抑え込む者がいた。
すべてのエンドブレイカーの先祖『アウィン』だ。
『馬鹿な……オブリビオンでも無い者が、どうやって蘇り、我と融合したというのだ!? エンドブレイカーといえど、そんな力は無い筈だ!』
「それを決めたのは、誰なのですか?」
妻とともに黄泉がえり、道理を捻じ曲げるアウィン。
だが、その力にだって限界はある。永遠に封じられるわけでもなければアウィンだけで倒せるわけではないのだ。
『……理屈も道理も通らぬ化け物め! 貴様の意思ガッツを喰らいつくし、消滅させてくれよう!』
クサリクは吠えた。先にエンドブレイカーを滅ぼしてくれると恐ろしい迫力で宣言する。
だが。
それでもアウィンは怯むことなく、猟兵たちに叫ぶ。
「僕達のことは気にしないで戦って。クサリクがエリクシルを放出してしまう前に、君たちが倒すんだ!」
●真っ向勝負でぶっ倒せ
「よぉ、『エンドブレイカーの戦い』ではお疲れさん。みんなが戦線を切り開いてくれたことで、『クサリク・ジ・エンドブレイカー』と戦えることになったぜ」
グリモアを手に、ジャック・サン(多重人格のグリモア猟兵・f00529)がクサリクとアウィンが融合した姿を猟兵に見せる。
赤い鉱石のごとき体に翼と蹄をもつクサリク。そこに複数の人間が無理やり融合した姿という、異様な姿をしていた。
「クサリクは『エリクシルの門番』だ。内包していた大量のエリクシルを放つことで大地母神を抹殺する予定だったんだよ」
しかし、唯一それを予知したアウィン。エンドブレイカーの始まりであり、伝説の七勇者の一人である彼は無理やり敵と融合して蘇ることで放出を食い止めることに成功したのだ。
「今はエリクシルの放出を、アウィンと嫁さんたちが抑え込んでいる状態だ。これは攻撃のチャンスであり、彼も撃破を望んでる。だから」
――猟兵たちでクサリクを倒してほしい。
ジャックは真摯に言った。この戦いは覚悟が問われると。
「たとえ抑え込んでいても、クサリクは強敵だ。そして、アウィンについてはこの戦いで救う方法は存在しない。だから彼らを守ろうとする必要はない」
「……わかっていても、躊躇う人はいるだろう。だが、それじゃ敵は倒せない。覚悟ができた者から参加を頼むぜ」
全力での真っ向勝負。
強い意志と力でぶっ倒す。
それが求められる戦いだ、とジャックは語る。
「クサリク討伐は任せたぜ。あんたならできると、俺は信じてるからな!」
滝谷
●プレイングボーナス
真っ向勝負で倒す。
覚悟を決め、全力で戦う。
●一言
滝谷です。よろしくお願いします。
『エンドブレイカーの戦い』お疲れ様です。
クサリクを倒すシナリオで、一章で完結となります。
アウィン(と無数の嫁)が敵と融合し、弱体化させてくれているあいだに、本体であるクサリクを倒しましょう。
どんな心情で戦うもよし。全力でぶつかってみてください。
このシナリオは公開と同時にプレイングの受付を開始します。断章はありません。
熱いプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『クサリク・ジ・エンドブレイカー』
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POW : ライフイレイザー
自身の【体表面に露出させたエリクシル 】から極大威力の【知的生命体抹殺光線】を放つ。使用後は【アウィンがガッツで動きを封じた】状態となり、一定時間行動できない。
SPD : バビロニアンドラゴン
【エリクシルの巨竜 】を召喚する。騎乗すると【アウィンが僅かな隙を作る時以外は無敵】状態となり、【万物破壊】属性とレベル×5km/hの移動力を得る。
WIZ : エンドブレイカーブレイカー
【自身の体内 】から、対象の【アウィンの力を弱めエリクシル軍団を放つ】という願いを叶える【アウィン殺しの槍】を創造する。[アウィン殺しの槍]をうまく使わないと願いは叶わない。
イラスト:波留川
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
サツキ・ウカガミ
一緒に戦えて嬉しいよアウィン、ボク等エンドブレイカーのご先祖様。
……作ってもらった隙は、無駄にしないよ!
クサリクの攻撃を[見切り]つつ、動きを[情報収集]。鉱石部分を[急所突き]して攻めていくよ。
ドラゴンに乗られたら、[斬撃波]や[なぎ払い]で攻撃して[時間稼ぎ]しながら、アウィンと連携するチャンスを待とうかな。
アウィンが隙を作ってくれた瞬間を[気配関知]したら、即座に【一閃】。追撃で[2回攻撃]の[急所突き]。隙がなくなったら納刀して、次の隙に備えるよ。
アウィン達ごと攻撃する形になったけど、ボクはお別れだとは思ってないからね。そんなこと誰も決めてない。そうでしょ、アウィン!
夜刀神・鏡介
はじまりのエンドブレイカー、アウィン。誇張なしにこの世界を救うきっかけとなった人……だよな
そして今もまた力を貸してくれている。なら、その思いに応えるしかないだろう
神刀の封印を解除して、参の秘剣【紫電閃】を発動
紫紺の神気を纏う事で自身の行動速度を大きく強化して、一気に斬り込んでいく
巨竜を召喚されると面倒この上ない
速度と手数を活かしてそもそも召喚させる隙や、もしくは呼ばれても騎乗の隙を与えないように攻撃する
しかし、アウィンも抑えてくれているとはいえ、最後まで一方的にとはいかないだろう
騎乗された場合は、一旦回避に注力。アウィンが作る隙を見逃さないように常に注視して
一瞬の隙を見逃さず、一気に突っ込む
●真っ向勝負でぶっ倒せ!
「一緒に戦えて嬉しいよアウィン、ボク等エンドブレイカーのご先祖様」
「はじまりのエンドブレイカー、アウィン。誇張なしにこの世界を救うきっかけとなった人……だよな」
暴れ狂う強敵『クサリク・ジ・エンドブレイカー』を目の前に、サツキ・ウカガミ(|忍夜皐曲者《しのびよるめいはくせもの》・f38892)と夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)が武器を握りしめた。
強大な体の中に生えた人々の一人――アウィンへ視線が注がれる。だが、再会を喜ぶ時間を、敵は待ってくれない。
『くっ、忌々しき|猟兵達《エンドブレイカー》め。纏めて食らいつくしてくれよう!』
「――君たち、頼んだよ」
クサリクが叫び、アウィンが思いを託すと、二人の猟兵は地を蹴って走り出だす。
「その思いに応えるしかないだろう」
「……作ってもらった隙は、無駄にしないよ!」
鏡介が神刀の封印を解き、サツキが抜刀する。
二人の斬撃がクサリクを斬りつけると、敵も強く蹄を鳴らした。
エリクシルのドラゴンを召喚するクサリク。猟兵の攻撃を押しのけ騎乗し、宙に舞い上がる。ドラゴンは猟兵目掛けて鋭く牙をむいた。
万物を破壊する攻撃を受け流し、サツキが衝撃波を放つ。
『ハハハ! 無敵の我に攻撃など効かぬ!』
鏡介もクサリクからの強烈な一撃を紙一重でかわす。
緊迫した空気を背負い、二人は神経をとがらせる。狙うのは、反撃の一瞬。
――そして。その一瞬が訪れた。
アウィンが体をクサリクに沈ませた瞬間。無敵を解除されたクサリクが悲鳴を上げた。
鏡介が素早く反応する。走れば風より早く、瞬時に刀身は紫紺の神気に包まれた。
「神刀解放。我が刃は刹那にて瞬く――参の秘剣【紫電閃】!」
体が、脳が、加速する!
全てが超スピードの域に達した鏡介には、敵の動きがスローモーションに見えた。
加速する思考速度に合わせ、繰り出される斬撃。
参の秘剣【紫電閃】がクサリクを瞬く間に斬りつけた!
『グォオオオオッ!?』
九連撃の剣技が敵を穿つ。紅い巨体に深い傷跡を刻み付けた。
さらに続くのは、サツキの一撃。
鞘に刀を収めてからの抜刀術。全神経を集中し、斬撃が放たれる。
「――斬る!」
瞬く間も許さない。その美しさはまさに『一閃』。
的確で力強い一撃が、クサリクもろとも全てを叩き切る。彼女の紫の瞳に、曇りはなかった。
「ボクはお別れだとは思ってないからね。そんなこと誰も決めてない。そうでしょ、アウィン!」
例え敵と共に勇者を倒さなくてはならなくとも。サツキの言葉に伝説の彼は微笑んだ。その意味は果たして――。
『貴様らぁああああ!』
「攻撃は効いているようだな。さぁ、行くぞ!」
敵が吠える。
鏡介が再び騎乗はさせまいと更に踏み込んで斬りつけ、サツキもすぐに刀を構え直した。
戦いは終わらない。猟兵は勝利を信じて、刀を振るい立ち向かう。
大成功
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空桐・清導
POW
アドリブや連携も大歓迎だ
「良いガッツに[覚悟]だアウィン!
それに全身全霊で応えさせてもらおう!やるぞ!ブレイザイン!」
UCを発動させて元の大きさの2~3倍の大きさの巨大な装甲を纏う
「コイツがファイナル・ブレイザインだ!
さあ、ぶち抜けええ!!」
火焔砲を発射して抹殺光線を押し返してクサリクを貫く
トドメには至らぬもの、大ダメージだ。
「さあ、こいつで決着だ!」
拳に光焔を集束させると威力が更に[限界突破]していく
そのままアウィンとブレイザインの炎で拘束された
クサリクの元へと一気にバーニアを噴かして接敵
「超必殺!ファイナル・ブレイズ・クラッシャー!!」
全力で拳を叩き込んでクサリクを粉砕するぞ!
真宮・奏
今まで色んな戦士を見てきました。だけどアウィン様、貴方ほど強い戦士は存じません。だからこそ全力で答えないと貴方を侮辱することになりましょう。戦いましょう、貴方様の為に。
いつもはトリニティ・エンハンスは防御力を高めるのに使うのですが、今回は攻撃力を高めるのに使いましょう。飛んでくる光線は【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】【受け流し】【ジャストガード】で防ぎ、アウィン様方が攻撃を止めている内にダッシュして接近。
【怪力】で全力で叩き切った後、何も小細工もない{シールドバッシュ】を叩きつけます。
命を捨てる覚悟をしてまで託してくれたアウィン様。これこそが究極の守る騎士。忘れません、絶対。
エスカ・ブランシェール
ご先祖様が身体張ってんだ!
あたいが覚悟見せなくてどうすんだって話だよな?
最初から全力全開
UCによりドラゴンへと変身し、そのパワーとスピードを以て粉砕する!
光の翼から【気功法】によってオーラの奔流を噴射することにより、慣性の法則を無視したような変態機動で撹乱
敵の使用して来る知的生命体抹殺光線は、これで可能な限り避けるが……まあ、鱗自体が反射装甲な今のあたいにゃ、掠めた程度じゃ全部跳ね返しちまうから問題ねぇ
相手が行動できなくなった時がチャンス!
【怪力】に任せて振るった爪で敵の身体を引き裂き、その中に気を練った【エネルギー弾】のブレスを直に注ぎ込んでやる
「中からブッ壊れな、化け物!
●戦いに終止符を
「良いガッツに『覚悟』だアウィン! それに全身全霊で応えさせてもらおう! やるぞ! ブレイザイン!」
「今まで色んな戦士を見てきました。だけどアウィン様、貴方ほど強い戦士は存じません。だからこそ全力で答えないと貴方を侮辱することになりましょう」
敵を前に、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)は拳を掲げ、真宮・奏(絢爛の星・f03210)は静かに決意を固める。
対峙する『クサリク・ジ・エンドブレイカー』は負傷してなお、威厳と恐怖を内包していた。
「ご先祖様が身体張ってんだ! あたいが覚悟見せなくてどうすんだって話だよな?」
そこに気合の入ったエスカ・ブランシェール(跳ね馬の群竜士・f39110)も加わって、クサリクへと挑んでゆく。
戦場に飛び込む三人は、既に覚悟を決めてきていた。
『何人来ようが同じこと! 食いつくし消滅させてくれよう!』
クサリクが放つ咆哮。体が震え、アウィンを押しのけて無数のエリクシルを解き放つ。
そこへ正面から立ちふさがるのは清導だ。
「ファイナル・ブレイジングドライブ!!
この力、使いこなしてみせるぜ!!! コレこそが!! ファイナル・ブレイザインだ!!」
威風堂々。高らかに叫び悪を倒すのがヒーロー!
彼はそれがどれだけ多くの人を勇気づけるかを知っている。
『決着変身!』で覚醒し一瞬で変身すると、清導の胸部の特大二連火焔砲が激しく火を噴いた。
襲い掛かるエリクシルの群れが炎に拘束される。さらに超特大光焔砲をクサリク目掛けて放ってゆく。
敵が叫び、残るエリクシルへ一斉攻撃を命じる。
そこへ躍り出る、エスカと奏。
「ちょいとだけ本気出してやるぜ。見惚れんじゃねぇぞ?」
エスカの姿が輝かしいドラゴンへと変化する。光の翼とはためかせ、豪快に上空にいたエリクシル達を粉砕しながら突き進む。
彼女が使う『美竜神拳奥義・美竜転身』、その奥義の威力は伊達じゃない。
強烈な光線を時に鱗で反射しながら、エスカは空から攻めてゆく。
「戦いましょう、貴方様の為に!」
奏はクサリクを抑え込もうと奮闘するアウィンを見てから、ブレイズセイバーを引き抜いた。
自らを強化する『トリニティ・エンハンス』で、攻撃力を最大に。風の魔力が彼女の周囲に吹き荒れる。
知的生命体抹殺光線が雨のように降り注ぐ。彼女は光線をリズミカルに受け流し、斬撃で道を切り開いていった。
一気に戦場を駆け抜け、クサリクの前に躍り出る!
「今だ、敵を抑えているうちにっ」
『貴様ぁああああ!』
ガッツでアウィンが敵の動きを封じた瞬間。
「この世界は私たちが守ってみせます! 喰らえーっ!」
奏は全身全霊で力いっぱいのシールドバッシュを放った。
エレメンタルシールドで鉱石を砕くような音が響く。
衝撃で痺れる腕。血がにじむ感覚。
敵の切り裂くような悲鳴。真紅の体に亀裂が入るのが見えた。
だがこれだけじゃ終われない。
「清導さん! エスカさん!」
「ああ! 任せろ!」
「ナイスファイトだぜ奏! さぁ、こいつも食らいな!」
奏からバトンを受けたエスカがドラゴンのまま急接近。自在に操るオーラを噴射し、多彩な動きで一気に攻める。
力いっぱいに振るった爪で、クサリクの体を引き裂いた!
『グァアアアア!! ……このぉおお!』
「あんたの攻撃は怖くねぇ! 中からブッ壊れな、化け物!」
反撃しようとする敵へ。多少の怪我は覚悟の上だ、とエスカ。
裂け口から注ぎ込む、エネルギー弾のブレスが敵の身を焼いてゆく!
「さあ、こいつで決着だ!」
光る拳。清導が収束させたエネルギーはすでに限界を突破していた。
バーニアを噴かせ接近すると、真っ向勝負でぶん殴る!
「超必殺! ファイナル・ブレイズ・クラッシャー!!」
清導の全力の拳が、クサリクへ放つ最後の一撃となった。
悲鳴をまき散らしながら、クサリクの体が崩れ風の中へと消えてゆく。それに合わせて、アウィンたちの姿もゆっくりと消え始めた。
「命を捨てる覚悟をしてまで託してくれたアウィン様。これこそが究極の守る騎士。忘れません、絶対」
進み出た奏が胸に手を当てて誓う。
聞き届けたアウィンは、嬉しそうに微笑んだ。「ありがとう」と、彼は猟兵たちへ穏やかな声で語ると、笑顔のまま静かに消えてゆくのだった。
大成功
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