エンドブレイカーの戦い⑯〜ネタ依頼に、したかったんです
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かつて、大魔女と言われた存在の兵器が1体がいた場所。それと同じ名前を持つ場所。
――燦然楼閣ゼルフォニア。復興した都市国家が1つ。
だがそれはもはや重要ではない。今ここで重要なのは1つの――怪物だった。
「こんにちは、『ウリディムマ』です。
かつては『密告者』とも名乗っていました。
私がマスカレイドだと思っていた方も多いことでしょう。
でも、よく考えてください。私のようなマスカレイドは、他にいましたか?
みなさんの傍らをご覧ください。私に似た、小さな存在が浮かんでいますよね。
それもまた、『ウリディムマ』です。
みなさんが『他人から隠している欲望』を元に、私が今作り出しました。
そう、私は『知的生命体の欲望から、無限に増殖できる』のです。
隣に『ウリディムマ』のいない人はいませんよね?
つまり人の心とは、そういうものです。
わかりますよ?
あなたがこっそり、『シリアスものでネタネタしたい』という欲望を抱えていることを……!」
お前何言ってるの? 最後おかしくない?
「いいえ、そんなことはありません。
如何なるシリアスをもネタにして依頼をネタ堕ちさせてしまう力、それは皆が憧れるものでしょう。
日々を楽しく過ごすにあたりネタも重要なのを私はわかっています。
最早私に死角はありません。この世界を『シリアスものでネタネタしたい』という欲望を糧に無限に増殖した私達で埋め尽くします。
それはとても素晴らしい光景ですよ。ぜひ見せて差し上げたい」
それ十中八九君碌なことにならない奴じゃない?
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「で、なんで私がこれ予知するのかな」
水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)は呆れ模様。
「とりあえずみんなのネタしたいという欲望があるとウリディムマが増殖しちゃうから何とかして。終わり」
さっさとグリモアを開こうとするものだから待て待てと猟兵達が止める止める。流石に情報不足だ。
「わかったじゃあもう少し詳しく言うね」
ため息をつくあたり本気で不本意なのだろうか。
「この『密告者』とか名乗ってたウリディムマ、みんなの『シリアスでネタネタしたい』という隠れた欲望を糧にして増殖してしまうみたい。これらは出たら速攻で潰すこと。そうじゃないと完全に同じ大きさまで成長しちゃう。スライムみたいに」
例えがどうかという気はするが。
「どうにか小さなウリディムマを減らしながら本体を叩くのがシリアスキープするのに大事かもね……まぁ、方法はもう一つあるけど」
それは、まさか。
「隠れた欲望を出す――つまりネタ堕ちしちゃうこと」
何らかの形で。場の全員の空気が凍り付いた。
そりゃそうだ、普段ネタ行動する方もいざ『さぁシリアス依頼だけどネタ行動が必要だぞ、なんか一発頼むな! あ、相手は有力敵だから!』とか言われたらそりゃ固まるでしょ。
「……まぁ、いろんな意味でやりにくいとは思う。でもどうにかしないといけないのも確かだし」
よろしく頼むね、と頭痛そうにしながら可奈は世界の瞳――ではなくグリモアの扉を開いた。
結衣謙太郎
燦然楼閣ゼルフォニアにようこそ。
結衣(戦争モード)です。
いざシリアス依頼をネタ堕ちさせろと言われると難しくない? そういう話。
以下詳細。
●メイン目標
『ウリディムマ』の討滅(ぷちさいずの全滅含む)。
『シリアス依頼でネタネタしたい』という欲望に反応して増殖します。
●章構成
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンドブレイカーの戦い」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
ロケーションは荒野なので遮蔽物とかなしに戦えます。
敢えて語ることは多くないです。皆さんが特別プレイングボーナスを得る方法は2つ。
小さなウリディムマを即座に倒しつつ本体に対処してシリアス依頼のままにするか、自身の欲望を隠すのをやめてネタ行動をしてしまうかだ……!
●敵一覧
『ウリディムマ』本体。
なんか悟ったような気になってますがそんなのを望んだら自分が十中八九碌なことにならないのは考えてません。肝心なところで抜けてます。
『ウリディムマ』ぷちさいず達。
皆さんの『シリアス依頼でネタネタしたい』という欲望に反応して増殖したウリディムマ達です。放置すると完全なウリディムマの複製体に成長してしまいますが、本体を倒すまで無限に出現し続けます。
●備考
プレイングはオープニング公開後から受け付け開始します。
ただし全採用できない可能性がいつもより大きい点、ご了承ください。
オーバーロードは納期の都合により後回しになる可能性もあります。
一応、このシナリオは決戦依頼、かつ高難度依頼です。
判定がいつもより辛くなります。ご注意ください。
以上、プレイングお待ちしております。
この依頼は果たしてどんな運命をたどってしまうのか!
第1章 ボス戦
『ウリディムマ』
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POW : 抵抗を望む欲望も、私の餌となります。
【小さなウリディムマ】をレベルm半径内の対象1体に飛ばす。ダメージを与え、【言葉で指定】した部位の使用をレベル秒間封じる。
SPD : あなたが隠したい欲望は、何ですか?
対象への質問と共に、【対象の秘めたる欲望】から【新たな無数のウリディムマ】を召喚する。満足な答えを得るまで、新たな無数のウリディムマは対象を【欲望を奪う視線】で攻撃する。
WIZ : これもまた、素晴らしき光景の一端です。
【ウリディムマ】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[ウリディムマ]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
イラスト:タヌギモ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
御堂・絢瀬
(以下両手に構えた拳銃でぷちさいずのウリディムマを次々と撃破しながら語ります)
ふむ、かけられたプレイングによるな。キャラクターとしては至って真面目な動機、思考で動いているとしても、その行動が一見トンチキであれば、そちらに転がしたくなるのも人情という物では無いかな?
それを理性で抑え込み、シリアスに徹する諸兄の存在が、こう言った欲望を生み出す事にもなるのだろうがね。
(上空を見上げ真っ直ぐにカメラへと目線を送り)
ところで、こうしたメタフィクションの視点での話を持ち出したシナリオに、真っ向からメタフィクションをぶつけに行くというのも充分ネタ堕ちの範疇に入ると思うのだが如何かな?
●初っ端からひどい目にあうぷちさいず
『ぐわー』
『ぐわー』
『そんなばかな』
御堂・絢瀬(ディレッタント・f15634)が両手に構えた拳銃でぷちさいずのウリディムマを次々と撃破していく。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとはよくいうもの。それが下手でなければ言わずもがな。
『ですが開始3行でこれは当たりきつくありませんか?』
ぷちさいず達よ、こちらに言われても。
「ふむ、かけられたプレイングによるな。キャラクターとしては至って真面目な動機、思考で動いているとしても、その行動が一見トンチキであれば、そちらに転がしたくなるのも人情という物では無いかな?
それを理性で抑え込み、シリアスに徹する諸兄の存在が、こう言った欲望を生み出す事にもなるのだろうがね」
そう、いたって真面目に動いているつもりでも行動がネタに見えてしまえばネタっぽく書いてしまいたくなるのが我々である。違う方もいるかもだが少なくとも結衣はそうである。そこで無理して抑え込んでシリアスしようと頑張っている方も結構見かけられた……こうも長く報告書を書いているとね……結衣はそういう方のことを考えながらこのウリディムマに電波を流してたんだって結衣は誰に書いてるんだこれ?
「さてな? こうしたメタフィクションの視点での話を持ち出したシナリオに、真っ向からメタフィクションをぶつけに行くというのも充分ネタ堕ちの範疇に入ると思うのだが如何かな?」
ネタ堕ちにもトンチキにもなんにでも見えてしまう不思議。上空を見上げ真っ直ぐにカメラへと目線を送る絢瀬にやましい気持ちは一切ない。おみそれしました。
……戦闘が疎かな面を除けばなぁ!
「何!?」
だから言ったでしょこれ有力敵依頼で高難度だって。
ぷちさいず達を掃討し続ける作戦は正しい、ぷちさいず達がいなければSPDのコードも使えないのだから。
だがぷちさいず達にかまけてばかりで本体が疎かだ! 他の敵だとぷちさいず達を倒すのにもそれはそれで成果はあることもあるがこいつのぷちさいず達は即効で本体クラスに成長する、なので掃討だけでは足りないのだ……!
「戦線硬直ですけどね」
そこの本体、言うな……ぷちさいず達の悲鳴しか上がらないこの戦場は硬直状態になっていた。つまり千日手だ。それはそれで善戦ではあるのだが。
成功
🔵🔵🔴
栗花落・澪
僕真面目だからネタの基準がわかりません
だから自分がやりたくない事します
マジカルつゆりん、参上☆(ウインク
……はっず
自身をオーラ防御で守りながら空中戦
指定UCを発動し、炎の鳥達の燃焼ダメージと破魔の浄化で
万一増殖体が増えても即塵にする
更に高速詠唱で氷魔法の属性攻撃
ウリディ…言いづらいからウリ坊って呼ぶね
のでっかい目を凍結、目潰し
僕身長欲しいのにもう何年も止まってて絶望的なのにあんたが成長性を見せないでよ、増殖体小さいままでいてよ僕に対する嫌味かなねぇ、ねぇねぇ
僕的には至極真面目な話だよ皆にはネタ扱いされるけど!
まぁそういうわけで、八つ当たり、受け止めてね♪
鳥達を一斉に突っ込ませどかーんします
「僕真面目だからネタの基準がわかりません。だから自分がやりたくない事します」
『!? まさか、自ら欲望を解放しに――!?』
ウリディムマが驚く。ウリディムマ案件の話でよくあるのだが欲望を隠すのをやめてしまうのは荒くはあるが対策の1つだ。そして栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が明かしたそれは――!
「マジカルつゆりん、参上☆」
くるり一回転しながらウインクする澪。思わず敵も味方も停止する戦場。ただ風だけが流れる。
「……はっず」
どうもかなり恥ずかしかったようだ。それを隠すためか鬱憤晴らしか空へ飛び立つと破魔の力を持った炎の鳥たちを大量に呼び出しぷちさいず達を焼いて塵にしていく!
『それがあなたの欲望ですか、いいですね。しかし私には見えています、あなたの欲望はまだありますね?』
「そんなの言い出したらキリがないじゃんウリディ……言いづらいからウリ坊って呼ぶね」
『そこまで言ったんだったらせめてフルネームで呼んでくださいうわー!? 目が! 目がぁぁ!?』
最後まで言わせずウリディムマ本体の目を素早く詠唱した澪の氷魔法が凍結させて目潰しする。思わずフラフラとするウリディムマ。しかしその傍でわらわら増え続けて成長していくぷちさいず達。そんなぷちさいず達に澪のフラストレーションは上がっていた。そう、澪が最大級にフラストレーション溜めてたり欲望を抱いていたのはマジカルつゆりんではなく、むしろ――
「僕身長欲しいのにもう何年も止まってて絶望的なのにあんたが成長性を見せないでよ、増殖体小さいままでいてよ僕に対する嫌味かなねぇ、ねぇねぇ!」
『そんな話でしたか!? 小さいのも魅力的ではないのですか!?』
「僕的には至極真面目な話だよ皆にはネタ扱いされるけど!」
澪は怒りながら高空に飛ぶと振り向き、陰のある笑顔でぷちさいず達と本体を見据える。目が笑ってない。
「まぁそういうわけで、八つ当たり、受け止めてね♪」
瞬間、大量の炎の鳥がぷちさいず達諸共ウリディムマ……ウリ坊を焼き払っていった。
大成功
🔵🔵🔵
クロービス・ノイシュタット
お前何言ってるの?
最後おかしくない?
うん。至極真っ当なツッコミだと思う
だが古より云うだろう?
ボケ・ネタも みんなでやれば こわくない
まずウインターコール
その辺の小さいの巻き込みつつ、あの眼乾燥させる
そしてウインターコ(略
小さ(中略)、あの唇ガッサガサにする
更にウイン(略
(前略)、序でに目口を凍傷にさせ
極めつけはウ(略
冬の嵐で氷晶ばっしばしです
切れます
想像してみてください
もうそれだけで…怖ろしいし心にダメージも負わないかい!?
…抜かったね
小さいの、おめおめ増やさせたりしないとも
何故なら!
全っ然隠れてないからね!
俺は元より!
シリアスだろうとネタをぶっ込む性質なんでー!!
(『特徴:お調子者』だしネ☆
「お前何言ってるの?
最後おかしくない?」
クロービス・ノイシュタット(魔法剣士・f39096)が冷静にウリディムマの言葉に反駁する。
「うん。至極真っ当なツッコミだと思う。だが古より云うだろう?」
『?』
ウリディムマが目をじーっとクロービスに向けながら言う。
「ボケ・ネタも みんなでやれば こわくない」
『ええ、それはいい世界ですね。ぜひ見せて差し上げたい。まずはあなたに見せてあげましょう、なので2時間ほど』
「まずウインターコール」
『ぶわっ!? また氷ですか!?』
言い終わる前にクロービスがアイスレイピアから放った冬の嵐がぷちさいず達を巻き込みつつ本体の目を乾燥させていく。
「そしてウインターコ(略」
『びえっ!?』
ぷちさ(中略)、本体の唇をガッサガサにしていく。
「更にウイン(略」
『ひぎ(略』
(前略)、序でに目口を凍傷にさせていく。こいつ目と口一緒だろという突っ込みはなしだ。
「極めつけはウ(略」
『(略』
冬の嵐で氷晶ばっしばしになれば簡単に皮膚は切れるだろう。
想像してみてください、それはきっと…怖ろしいし心にダメージも負わないだろうか?
「(略」
『(略』
(略)
『いい加減にしてください! プレイングも私の反応も略するんじゃありません!』
おーっとウリディムマ選手キレました! めっちゃ怒りマークあるのが見て取れます!
『くっ、ペースをつかまれてる……かくなる上は、集いなさい、私達よ!』
ウリディムマのもとに号令の下ぷちさいずが大きくなりながら集まっていく、が――
「……抜かったね」
それはクロービスの狙い通り!
「小さいの、おめおめ増やさせたりしないとも!
何故なら!
全っ然隠れてないからね!
俺は元より!
シリアスだろうとネタをぶっ込む性質なんでー!!」
『くっ、確かになぜかみんなまだ小さいと思ったら……ばかな、ばかなー!?』
とびっきりのウ(略)がぷちさいずごとウ(略)達を凍らせバキバキにして凍傷で切り裂いていった。
『私の名前まで略するんじゃありませんー!』
大成功
🔵🔵🔵
シャムロック・ダンタリオン
何やらとんでもない騒ぎがあると聞いて首を突っ込んでみたのはいいのだがな(なぜか着ぐるみ姿)。
しかしまいったな、この状況、僕のようなシリアスキャラには向いてないように感じるがな(エロシナリオにシリアスぶち込むような奴が何を言うか)。
――まあいい、とりあえず「【破魔】」の「火炎竜巻」で分身ごと【焼却】してやろうか(【属性攻撃・全力魔法・蹂躙・恐怖を与える・なぎ払い】)――あ、ちなみに本体には隕石もおまけで落としておくか(【重量攻撃】)。
(で、何を思ったのか残り火の前で)ああ、やってみたかったんだ。「焼きマシュマロ」とかいうのをな(ぇ)。
※アドリブ・連携歓迎
「何やらとんでもない騒ぎがあると聞いて首を突っ込んでみたのはいいのだがな。
しかしまいったな、この状況、僕のようなシリアスキャラには向いてないように感じるがな」
何を言っているシャムロック・ダンタリオン(図書館の悪魔・f28206)、エロシナリオにシリアスぶち込む方(自称)はともかくとしてなぜか着ぐるみ姿でここに出向くあたりもうネタの匂いしかしないんだが。シリアスではなくシリアルの匂いがするんだが。
「む、着ぐるみを馬鹿にするか? 着ぐるみは由緒正しい――」
いや言ってないから! ほらウリディムマもう来てる!
「――まあいい」
ため息をつくシャムロック。
「とりあえず火炎竜巻で分身ごと焼却してやろうか」
とりあえずの気まぐれだけで炎の竜巻が巻き起こり、それに巻き込まれてやられていくぷちさいず達。真に恐ろしいのはこれが猟兵達の技の中でもかなり初期の方であるエレメンタル・ファンタジア系統だという事だ。つまり今のはただのエレメンタル・ファンタジアだというプレーができるわけで(略)。
「――あ、ちなみに本体には隕石もおまけで落としておくか」
『おまけ程度で隕石を落とさないで貰いたいものですがね!? なんだと思っているんですか私を!?』
ズドーン、と隕石がウリディムマ本体へと落ちる。慌ててぷちさいず達がウリディムマ本体のもとに向かっていく。だがそれすら見越したかのように再び火炎竜巻がぷちさいず達を焼き尽くしていく。
一通り終われば辺り一面焼け野原。
ウリディムマ本体こそまだやられていないが、攻撃の余波による残り火は残っていた。その前でシャムロックは少し笑う。
「ああ、そういえばやってみたかったんだ。『焼きマシュマロ』とかいうのをな」
『え、まさか』
ぷすっ。シャムロックに肉薄されれば魔導剣『サブナック』に貫かれるウリディムマ本体。そして残り火でじんわりと焼かれていくー。
『やめてくださいこれでは焼きマシュマロではなくて焼きウリディムマではないですか!?』
「似たようなものだろう。なんか食感似てそうだしな」
『私を食べても美味くありませんしそもそも食べさせませんよ!?』
ジタバタジタバタともがいてどうにか脱出するウリディムマ。まだそれくらいの体力はあったようだ。残念そうなシャムロックとは裏腹にぴゅーぴゅー赤いものを出しているウリディムマ本体は息を荒げながらツッコんでいた。どこから息を出しているのとかは内緒だ。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
OK、可奈殿! お任せくだサーイ!
必ずやここのシリアスをブレイカー! してみせマショー!
レッツ、エンジョイ! トンチキシナリオ!
もはやブレーキはありマセーン! ヒャッハー!
カモン、バルタンズ!『カビパンです』
……『カビパンです』カモン、カビパン・カピパン殿!
『バルルァー!』
ミニ・バルタンが小さなウリディムマとトマトと一緒に遊んでマース!
眼球に酸味をシュート! 超! エキサイティング!
使用したトマトはワタシが美味しく料理しマース。
お喰らい遊ばせ本体! 作った料理を楽しく食べてもらうのがマイ・デザイア!
(※トマト料理はあつあつとろけるピッツァ。チーズもふんだんに利用)
シリアスは死ぬ! であります!
「OK、可奈殿! お任せくだサーイ!
必ずやここのシリアスをブレイカー! してみせマショー!
レッツ、エンジョイ! トンチキシナリオ!
もはやブレーキはありマセーン! ヒャッハー!」
『なんですかこの方』
大丈夫ウリディムマ、報告官も同じ気持ちだ。グリモアベースでこれを聞いた可奈の冷や汗顔が見てみたいよ。ちなみにこの方じゃなくてバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)っていう立派な名前があるんだけどね。
「問題はありまセーン! シリアスもネタネタもエンディングもオープニングもまとめてブレイクですよヒャッハー!」
『オープニングはブレイクしないでほしいですねなんで私がメタツッコミしてるんですか!?』
知るか! お前の運命だ諦めろ!
「それではいってみまショー、カモン、バルタンズ!」
『カビパンです』
……あれ? 戦場に寒風が。
『カビパンです』
「……カモン、カビパン・カピパン殿!」
『バルルァー!』
「どっちなんデスカー!」
『こっちの台詞です!』
「はっ、カ、カビパン殿、まさか自力で脱出を!?」
『ばかな、自力で脱出ですと……ってなんですかこのノリは!』
あーあ、ウリディムマ本体に怒りマークが増えちゃった。と思ったら何かが目玉にベチャ。
「おおっト!」
バルタンが周りを見渡せば、ミニ・バルタンがウリディムマぷちさいず達とトマトと一緒に遊んでいるではないか!
「眼球に酸味をシュート! 超! エキサイティング!」
『食べ物で遊ぶのはやめてください何気に染みるんですから!』
「大丈夫デース、使用したトマトはワタシが美味しく料理しマース」
バルタンが何気に高いメイドスキルで遊んだトマト(本体に当たった物含む)を回収、チーズもふんだんに合わせてあつあつとろけるピッツァをメイキング!
『これはまたおいしそうな、これはまたつい笑みが出てしまうような素晴らしいネタ体験ですね、それもまたあなたの欲望……ところでそのピザは誰が食べるのですか』
「お喰らい遊ばせ本体! 作った料理を楽しく食べてもらうのがマイ・デザイア!」
『ですよね敵である私ですよねアッツーー!!』
ウリディムマ本体がぶつけられたピザのあまりの熱さに蠢きながらもしゃもしゃ食べてる!
『意外においしい』
「どんなもんじゃデース! では次はこちらのタバスコ増量のものを」
『えっそんなの出されたらアッツーー!?!?!?』
あまりに辛さに蠢くどころか悶えるウリディムマ本体! でもしっかり食べてる!
「シリアスは死ぬ! であります!」
『おかわり』
『ところで出番は』
あっ、そういえばカビバンいたわ。
「……忘れてマシター!」
『おーーい!!』
「尺不足なのでまた次の機会にデース!」
『いや尺なんて私と報告官が頑張ればいくらでも伸ばせるんですけどねぇ!?』
だめだ完全にこれはネタ堕ちだわ。
大成功
🔵🔵🔵
黒沼・藍亜
……いやアンタの能力はもっとこう……別の事に使われるべきでは?
例えば実はあいつは誰それが好きとかそういうさぁ……え?心の闇や秘めた異常性の発露?確かにボクにもそういうの有るしその手のシリアス話の需要もあるだろうけど今は違う話をしてるんすよ!
とりあえず湧いてきたり飛んでくる小ウリディ…面倒なので小ウマで。
小ウマは足元に広げた粘液状UDCの触腕で捕まえて絞め落としつつ、期待していた情報(猟兵想い想われ人間模様)がちっとも出てこないという事で責任取ってウマ君には同じ11の怪物間の人間関係を全部喋ってもらいまーす。友情とかライバル心とかそういうやつっすよ。
時間内に喋るっすよ?でないとアンタを指定したボクのUCが発動し「萌えキャラ」とか「ゆるキャラ」化したウリディムマが大量に湧いてアンタ本人も同じものに変えようと襲い掛かってくるという事態が起きるっす
まあ別に喋ったからってUC発動は止まんないんすけどね
すっかりネタ堕ちしてしまったウリディムマ本体に黒沼・藍亜(に■げ■のUDCエージェント・f26067)がため息をつきながら語り掛ける。
「……いやアンタの能力はもっとこう……別の事に使われるべきでは?」
『といいますと?』
ウリディムマ本体の目がぎょろりと藍亜に向く。しかしそれに慄くことはない。
「例えば実はあいつは誰それが好きとかそういうさぁ……」
『それよりは心の闇とか異常性の発露とかよくないですか私には見えてますよあなたの』
「いや確かにボクにもそういうの有るしその手のシリアス話の需要もあるだろうけど今は違う話をしてるんすよ!」
『いやこれ確かシリアスで始まったはずですよね!?』
「ネタネタさせたがったのあなたじゃん!」
ちまちま湧いてくるぷちさいず達を足元に広げた粘液状UDCの触腕で捕まえて絞め落としながら力説する。
しかしどうも期待していたような猟兵達の人間模様について喋る気はなさそうだ。ため息をつく藍亜。
「よーし、じゃあ責任取ってウマ君には同じ11の怪物間の人間関係を全部喋ってもらいまーす」
『え? というかウマ君って別の生物みたいになっているじゃないですか』
「友情とかライバル心とかそういうやつっすよ。あ、時間内に喋るっすよ? でないとアンタを指定したボクのUCが発動し『萌えキャラ』とか『ゆるキャラ』化したウリディムマが大量に湧いてアンタ本人も同じものに変えようと襲い掛かってくるという事態が起きるっす」
『そ、それはちょっと業が深いのでは!? 私をどうすればそうできるのですか醜い見た目ですよ自分で言うのもアレですが!』
途端にあたふたするウリディムマ本体。しかし早く早くというかのように表情を変えない藍亜に覚悟を決めたようで。
『え、えーと、そうですね……
ムシュフシュは仲介役だっただけあって皆さんとは仲が良さそうですね、なかなかかっこかわいい依代見つけたウシュムガルに嫉妬はしていたみたいですが。
ウガルルムは少し意志が弱いだけあり完全に依代の1人……いや2人? にいいように扱われてて他の皆さんからも恥さらしのような目を向けられてますね。ええ、私もです。
私ウリディムマはどうでしょう……私みたいな存在と仲良くする方とかいるのでしょうか? 元々「密告者」として活動していたうえ自己増殖しますからねぇ……この見た目でですよ。気持ち悪くないですか?』
ウシュムガルは依代の蘇生に力を使われ切ってしまったせいで今は自我も何もないような存在ですが……かつてはいい方でした。私から見てですが。ウガルルムとは気が合ってたみたいですね。
クサリクは恥晒しでしたし嫌われてました。何しろ最初からエンドブレイカーに強引に融合されて弱らせられてますからね。本来融合をするはずの我らがされるとはなんと嘆かわしい。なんならさっさと死んでほしくもありました。あの大量のエリクシルがなければもう今すぐにでも殺しましたよ。
クルールは読めない男ですからねああ見えて。依代こそ変に見えますがきっとクルールの目に敵ったのなら大物なのでしょう。私達からの信頼は厚いですよ。ただあまり近寄ろうとはしませんね。皆さんの言葉でいうミステリアスって方なので。
ラハムは私達の頭脳で参謀でリーダー格でした。ムシュフシュとよく世界を壊す方法について話しているのを見てましたね。ただ……私が言うのも難ですが、依代が最悪だったとしか……
そして……バシュムはもう誰も近づこうともしませんね。アレに近づけば自滅します。毒を吐くしか能のない怪物ですが、ただそれが異常に強いので。カタストロフに一番近づける存在ではないか? と私は思いますね。その世界にきっと私も他の皆さんもいられませんが』
非常に長いセリフで全部喋ってくれましたウリディムマ本体。勿論これらの設定は運営の考えた公式ではないことは付け加えておきます!
「いやー……まさか全部喋ってくれるとは思わなかったっすね」
『はぁ、はぁ……こ、これでそちらのUCも阻止したというm』
言いかけてぷちさいず達を見たウリディムマ本体は戦慄した。なんとちょっと女の子っぽくなった萌えキャラやゆるキャラになったぷちさいず達がわらわら湧いてるではないか! 片っ端から触腕で殺されてるが!
「別に喋ったからってUC発動は止まんないんすけどね。止まるとは一言も言ってないっすよ」
『ひぃー!?』
戦慄するウリディムマ本体。でもこれだけならまだよかったんだ、これだけなら……
成功
🔵🔵🔴
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
OK、シリアスな依頼でネタネタしたい、ウィリディムマを|男の娘化《化術肉体改造》して|えっちなのうみそおいしいです《大食い、料理、エネルギー充填、おねだり》❤したーい♪
おら、私の欲望を糧に増殖するんだよウィリディムマ。私の欲望を糧に増殖する、増殖したあなたを私がえっちなのうみそおいしいです❤する、永久機関が完成してしまったわね♪
では、素敵なリングをプレゼント✩|単極磁性体《モノポール》でできた|不思議の国への扉《アリス・リング》っていう量子物体だけど。この穴を通ったものは別の存在になってしまうの、詳しくは アリス・リング 量子 で検索を
「OK、シリアスな依頼でネタネタしたい、ウィリディムマを|男の娘化《化術肉体改造》してえっちなのうみそおいしいです❤ したーい♪」
『あなたは本当何を言っているのですか!?』
そう、彼女が控えてたんだよなぁ、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の|混沌魔術師《ケイオト》艶魔少女・f05202)が。普段から藍亜みたいな業の深いことをする少女が……
「おら、私の欲望を糧に増殖するんだよウィリディムマ」
『私でもわかります、あなたの欲望を糧にしてはいけないと……!』
ぷちさいず達が萌えキャラゆるキャラ化されたせいかあるいはもっと自分の能力からわかったそれで戦慄してしまったのか、ウリディムマ本体が慄くという事態に。
『というか名前間違えないでください、ウリディムマです!』
「んー、もう死ぬしいいんじゃない別に間違えても」
『よくないです! あと死にたくないですからね!』
「いや🔵見てごらんなさい、あなたの勝ち目はなくなってるわ」
『バカな! そんなはずは! あとあえて増殖促して何がしたいんですか!』
「ふ、私の欲望を糧に増殖する、増殖したあなたを私がえっちなのうみそおいしいです❤ する、永久機関が完成してしまったわね♪」
『嘘だこの方、私でイこうとしている……!? こんな醜い私でいやそういえば業の深い姿にされてましたね増殖した私!』
はい、ぷちさいず達は萌えキャラやゆるキャラにされているので、割とえっちなのうみそおいしいです❤ するのは楽かもしれません。チェーンソーな方もびっくり!
「では、本体にはトドメとして素敵なリングをプレゼント✩」
途端にアリスの目の前に出現する謎のリング。
『こ、これは?』
「|単極磁性体《モノポール》でできた|不思議の国への扉《アリス・リング》っていう量子物体だけど。この穴を通ったものは別の存在になってしまうの」
詳しくはアリス・リング 量子で検索だ! ちなみに通るだけじゃなくこれ越しに見るだけでも別の存在に見えるぞ!
「そゆこと。ほーら、見える……見えるわ……ちょーっと妖怪っぽいけど男の娘な|あなた《ウリディムマ》の姿が……」
『やめてくださいさっきひどい目にあわされたばかりなのですから!?』
「ええ、みーんないい味だったから今日の私はひと味違うわよ? さぁ……」
覚悟しなさい、と言った瞬間にリングが逃げ出すウリディムマ本体を一気に通り抜ける!
……なんということでしょう。
ウリディムマ本体、本当に男の娘化してしまったではありませんか!
これがアリス・セカンドカラーの常套手段、有力敵の萌えキャラ化である……! こうなったらもう、逃げられない。
「じゃあ、いただきまーす❤ あ、あなたも来る?」
「いやー……ボクは食べるよりは塗りつぶす方っすから……」
「そう、残念」
アリスの触手が男の娘になってしまったウリディムマ本体をターゲッティング。チェックメイト。
『う――うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
この後ウリディムマは美味しく頂かれました。
成功
🔵🔵🔴