エンジョイ、フルーティーサマーアイランド！
どこまでも広がる、浪漫溢れる大海原。
大海に浮かぶ夏の島にあるのは、古代の遺跡？ 海賊の宝物？
そんなわくわくする未知なる海の世界に、ソニア・コーンフィールド（西へ東へ・f40904）が張り切らないわけはなく。
さらには。
「あ、君たちもフルーツ食べに来たの？ ボクはティモールだよーよろしくね！」
「ティモールちゃんは……マンゴー！？」
そう気さくに声を掛けてきた、ティモール・アングルナージュ（時計仕掛けのマンゴー・f08034）にびっくり。
それは、雨河・知香（白熊ウィッチドクター・f40900）にとっても同じで。
「……マンゴーやテレビウムが普通に喋ってるのは慣れるのに時間かかりそうだねえ」
「あ、マンゴーは喋らないって世界があるんだっけー？」
「こっちだと普通に喋れるんだねー。ティモールちゃんも一緒に楽しく遊んじゃおー」
「それはさておきこの島は初めて、よければ案内とかお願いするよ」
「うんっ、フルーツ食べに来たならこっちだよー」
ちょっと驚いたけれど、ティモールの案内で夏の島を歩き出す。
そう――この島に来た目的は、大量発生したフルーツを楽しむため！
それに、いっぱいのフルーツもだけれど。
「海の世界って凄いねー」
「海の生物は初めて見るねえ」
眼前に広がる海や海の生物達にも、興味津々。
広い海に心躍らせるソニアやティモールと共に砂浜の上を歩きながら、知香は陸上の哺乳類以外の初めて見る生物や現地の深海人の見事な泳ぎっぷりなどを、感心するように眺めるけれど。
でも、知香はもふもふな白いヒグマさんだから。
「そしてそれ以上に……暑い！」
実際北国の田舎出身でもあり、見た目通りに、暑さには弱くて。
逆に暑さが得意なソニアは、寧ろテンションも上げ上げ！
（「暑さに弱いらしいけど大丈夫でしょ！」）
そうふうっと息を吐く知香に無邪気に手招きしつつ、周囲をわくわくきょろり。
でも自称紳士なティモールは知香の様子に首を傾けて。
「暑そうだけど、大丈夫ー？」
「これは飲み物や海で泳いで涼まなきゃ」
「じゃあ、冷たい飲み物買いに行こー」
まずやって来たのは、フレッシュなドリンクがある浜辺のカフェ＆バー。
そして大量の果物から、それぞれ好きなものを選ぶことになったが。
「ボクは桃かなー」
「奇遇だね、アタシも桃が好きだよ」
「わ、趣味合うね！ ボク、桃のノンアルカクテルにしよーっと」
「何となく気が合いそうな気がしていたけど、アタシも冷たい桃のフローズンカクテルにしようかねえ」
「ソニアは何が好きー？」
「好みで言うなら柑橘系の酸味のあるものかな？ 新鮮な果物のままでもジュースでも何でも楽しめそうだね♪」
「じゃあ、太陽みたいなオレンジとか？ 甘いパインとミックスとかどう？」
「甘そうで、それ良さそう！」
キャッキャ好きな果物を言い合ったり、あれこれ選ぶ時間も、とても楽しくて。
グリードオーシャンの島の景色を楽しみつつ、フルーツもいっぱい、まずは涼みつつ。
各々のドリンクを夏空に掲げて――乾杯！
口に含めば、美味しいーってまた楽しく笑い合って。
ふと、暑さも和らいで少し落ち着いた、知香が見つけたのは。
「西瓜割りか。ふたりとも、どうだい？」
「西瓜割り……やるやる！」
「やりたーい！」
夏の海といえばの、西瓜割り！
「素手で割ることもできそうだけど、ここは普通に楽しまなきゃね！」
「素手！？ 知香すごい！」
「一番にやってみるね！ こうかなー？」
まずは目隠ししたソニアをくるくる。目が回って、あっちこっちふらついちゃうけど。
応援の声を頼りに歩いて、えいっと振り下ろせば。
――ぱっかーん！
さらに、大き目な西瓜でも、次の番の知香にかかれば。
――ばこーん！
そしてティモールもキャッキャやってみたけど……すかっ。
でも当たっても当たらなくても、とても楽しい！
そして割った西瓜をシャクリと、並んで座って美味しくいただいてから。
「知香ちゃん、ティモールちゃん、こっちなの！」
「わ、ソニア、待って……わぁっ！？」
「ソニアはいつでも元気そうだねえ。ティモールは大丈夫かい？」
活発に動くソニアに振り回され気味に手招かれ、すてんっと海で転んだティモールに続いて。
知香も暑さにへばりながらも振り回されつつ、海で泳いで涼むことに。
少し海に慣れたら今度は、ちょっぴり高いところから海に飛び込んで、ざぶんっ！
海から上がっても、砂浜でゆっくり砂遊びしたり、またフルーツを沢山食べたりして。
「海の世界って凄いし、楽しいねー」
「暑さはこたえるけど、フルーツもどれも冷えてて美味しいねえ」
改めて、フルーツいっぱいの夏休みに満足気に頷くけれど。
「じゃあ、また海にいこー！ 海に沈んだ古代の遺跡とかないかなー？」
「あっ、ソニア待ってー！」
「本当にいつでも元気だねえ」
楽しい３人の夏休みはそう、まだまだ終わりそうにありません……！
成功
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