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エンドブレイカーの戦い⑤〜祝福あれ

#エンドブレイカー! #エンドブレイカーの戦い #水神祭都アクエリオ

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 水神祭都アクエリオ。風光明媚な観光都市としても知られる都市国家の街並みは、今や崩壊の危機にあった。街を貫いて流れる運河の中を、激しい波飛沫と共に真紅の魔神が遡る。首より下を持たない異形の美女――『鮮血の女王』は、その長い髪を熱帯魚の鰭の如く水中にたなびかせ、アクエリオ上層を目指して進撃を続けていた。
 ――水瓶を壊せ。神を殺せ。寄る辺を失いし者どもの『願い』を得て、更なる悲劇と終焉を。
 感情の見えない赤い瞳は、ただその冷酷な意志だけを宿して、ひたすらに空を映した天井を見上げる。その果てにある水瓶こそは、水神を祀る聖域。そこにエリクシルが到達したならば――その時、都市国家は崩れ去る。

「……というわけですので! アクエリオの水瓶にこのエリクシルが辿り着いてしまう前に、どうにかして倒してきてくださいってことになります!」
 水都の風景を映し出すグリモアベースで、ニノン・トラゲット(ケットシーの精霊術士・f02473)は跳ね上がるような勢いでそう予知の内容を語った。
「あの水瓶の中身は水神アクエリオの聖域が広がっていますから、それを壊されたり……さらに悪い状況を考えるなら、『願いの力』で好きなように捻じ曲げられたりとか、そんなことされたら都市国家はピンチどころじゃすみませんよね。それで、です! そんな事態を起こさせないために、水神さまご本人……ご本神ですかね? とにかく、『水神アクエリオ』そのひとがエリクシルと戦う猟兵の皆さんに『加護』を授けてくれるっていうんですよ」
 水神の加護は極めて強力だ。ひとたびそれを纏って運河の戦いに赴けば、猟兵は種族にかかわらず水上を自在に駆け、運河の水を思うままに凍らせ、水中に潜む敵を強制的に引きずり出すことすら可能になるという。敵もアクエリオを攻める為か、水中活動に特化した戦闘能力を備えているというが、これら『水神の加護』の恩恵を活用したならば、勝機は充分にこちらへ引き寄せることができるだろう。
「都市国家が壊されたり、歪められた『願い』の犠牲になることは勿論見過ごせませんし、わたし達がエンドブレイカー世界から放逐されちゃうのも困ります! この戦い、負ける訳にはいきませんよね……!」
 最後にそう言って、ニノンは君たちを送り出す。
 今や戦場へと姿を変えた、美しき水の都へと。


猫目みなも
 こんにちは、猫目みなもです。
 やっぱりどうしても、居ても立ってもいられなくなったのでアクエリオのシナリオを出させていただきました。
 エンドブレイカーの戦い、どうぞよろしくお願いします!

 戦争シナリオなので、下記のプレイングボーナスが発生します。オープニングとあわせてご確認ください。
 なお、アクエリオさまはリプレイには登場しません。皆さんが戦場に到達した時点で、『水神の加護』は問題なく発動します。

●プレイングボーナス
『水神の加護』を利用して戦う。
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第1章 ボス戦 『鮮血の女王』

POW   :    鮮血光線
【王冠のエリクシル】からレベルmまでの直線上に「神殺しの【真紅の光】」を放つ。自身よりレベルが高い敵には2倍ダメージ。
SPD   :    エリクシルの女王
【エリクシルの輝き】を纏った真の姿に変身する。変身中は負傷・疲労・致命傷の影響を一切受けず、効果終了後に受ける。
WIZ   :    願われし力
【完全なる肉体を持つエリクシルの女王】に変身する。変身後の強さは自身の持つ【願望宝石エリクシルの数×大きさ】に比例し、[願望宝石エリクシルの数×大きさ]が損なわれると急速に弱体化する。

イラスト:Shionty

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

栗花落・澪
こんなに綺麗な場所を壊させるわけにはいかないから

水神様の力をお借りしての水上歩行と翼の空中戦を組み合わせ
上に下にと縦横無尽に動き回り敵の狙いを攪乱
オーラ防御を纏い身を護りつつ敵を地上に引っ張り出し
逃げ道を奪うように随時水面凍結

敵の鮮血光線は基本直線上への攻撃だから
高い集中力での相手の観察
聞き耳と気配感知での敵の行動予測
回避を優先しつつ
頭があるなら耳は聞こえるよね
催眠術を乗せた歌唱で敵の行動を鈍らせたり混乱させ少しでも隙を作り

ところで、水中から出て来たなら濡れてるよね?

高速詠唱で雷魔法の属性攻撃
感電させ動きを封じつつ彩華満開発動
雷魔法の【属性攻撃、全力魔法】に【破魔、浄化】を乗せて追尾攻撃



 水神祭都アクエリオ。縦横無尽に運河の流れる水の都は、光溢れる観光都市としてもまた有名だ。平素であれば穏やかに流れる水は星霊建築の光に煌き、居並ぶ露店商はそれぞれに自慢の品を並べ、飲食店のテラスではそれらを眺めながら談笑する人々の笑顔が絶えないことであろう。――平素であれば。
 激しく飛沫を立てて運河を遡上するエリクシルの後方に、ひとつ翼の影が差した。オラトリオの翼をはためかせ、そのまま運河に靴底を軽く付ければ、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)の身体はまるで地を駆けるかのように水上を軽やかに駆けていく。
(「こんなに綺麗な場所を壊させるわけにはいかないから」)
 可憐な琥珀の瞳に決意の色を宿し、ひた駆ける澪の接近を感じ取ったのか、水中を揺らめく真紅が動きを変える。振り向いた女王が、確かにこちらを見た。槍の如く繰り出された無数の髪束が足元を貫くかに見えた瞬間、澪はひらりと空中へ舞い上がってそれを回避する。ならばと女王がエリクシルの王冠から光線を放つけれど、彼は既にその動きさえも予期していた。直線的な攻撃を易々と見切り、白鳥のようにまた水上へ戻って、澪は水面に指先を向ける。
『――!』
 ぱきぱきと音を立てて凍り付き始めた運河の様子に、女王が僅かに怒りのような表情を滲ませた。それこそ好機と心得て水神の加護に目一杯願えば、赤き女王は遂に水の外へと引きずり出される!
 ――とは言え、それがいつまでも保つ状況ではないというのは澪とて承知の上。だからこそここが決め所とばかりににやりと笑って、彼は一瞬で大魔術の詠唱を編み上げる。
「これなら……どうかなっ!」
 雷が、晴天を裂いて弾ける。水中に特化し、水中を泳ぎ抜けてきたエリクシルにとって、それは強大な魔力の網に絡め取られることをそのまま意味していた。肌を、髪を黒々と焦がされ、釣り上げられた魚のように暴れ狂いながら、それでも女王は氷を叩き割り、再び水中へと逃れていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クローネ・マックローネ
絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】

普段の口調は「クローネちゃん(自分の名前+ちゃん、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね★、なのかな?)」
真剣な時は「クローネ(ワタシ、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」
今回は真剣口調で話すよ。

結構綺麗な顔をしているよね。
まあ、それとこれとは関係ないけどさ。
…皆のためにも、確実に倒さないと。

「水神の加護」で運河を凍らせてもらって、敵を引きずり出したところを攻撃するね。

UCは「ワタシの最強ドラゴンちゃん」を使用。
その爪と炎で、女王ちゃんをやっつけてもらうね。
ドラゴンちゃんは霊体だから、攻撃が命中する事はない…はず。


フリル・インレアン
ふええ、アクエリオの水路になんで生首が転がっているんですか?
ちょっとしたホラーじゃないですか!
あのエリクシルさんを倒さないといけないんですね。
頑張りましょう、アヒルさん。

ふええ、水中からの鮮血光線なんて躱し切れるわけないじゃないですか。
どうにか防御で手一杯ですよ。
ふえ?なんで神殺しの真紅の光を受けて生きているのか?って、もしかして水神の加護のことですか?
それならアヒルさんがアヒル真拳で持っていってしまったので、私は持ってませんよ。
アヒルさん、私を囮にしたんですからちゃんと倒してくださいよ。



「ふええ、アクエリオの水路になんで生首が転がっているんですか? ちょっとしたホラーじゃないですか!」
 ざぶざぶと音を立てて水路を遡るエリクシルの『巨大な頭部だけ』という異様な形状に、フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)は思わず悲鳴を上げる。彼女とエリクシルを挟み討つような形で敵の前方へ着水したクローネ・マックローネ(快楽至上主義な死霊術士・f05148)は、特に震え上がるでもなくまじまじとエリクシルの姿を見つめて。
「結構綺麗な顔をしているよね」
「でも首だけですよ?」
「まあねぇ。まあ、それとこれとも関係ないし」
 ぐ、と両腕を伸ばしたクローネの表情から、ふと楽しげな笑みが消える。どのような姿をして、どのようなことを喚こうとも――目の前にいるのは、魔神エリクシル。世界を侵し壊す、猟兵の敵だ。
「……皆のためにも、確実に倒さないと」
 真剣な声音で零された呟きに、フリルは一度目を丸くして、そして小さく拳を握り締める。思うことは、その一点において同じだ。
「頑張りましょう、アヒルさん」
 アヒルの形をしたガジェットは、何を答えるわけでもない。ただばちゃばちゃと水上に泳ぎ出してきたアヒルを、敵も『何らかの攻撃』であるとは認識したようだった。アヒルさんを、そしてフリルを巻き込むように放たれた光線が、運河を瞬間赤く照らす。
「ふええ……!」
 強大なエリクシルの放つ光線をかわし切れなければ、手練れの猟兵と言えども無傷ではすまない。それでもガジェットのアヒルさんに命じて女王を氷の隙間へ追い込むフリルの視線の先に、クローネがいた。ただ視線のやり取りだけで引き受けたと言わんばかりにひとつ頷き、そうしてクローネは片手を天へ掲げる。
「さあ来て、ワタシの最強ドラゴンちゃん!」
 ――竜の咆哮が、空映す天井を震わせる。それは異世界にて恐れられるデウスエクスの中でも、ひときわ強気者として知られる種族のひとつ。霊体として召喚されたドラゴンは今、ただ鮮血の女王だけを蹂躙すべき相手と見なし、口の端から炎をちらつかせる。
 そして、炎の奔流が女王を灼いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アレクサンドラ・アルマディン
力を見る魔眼で水路を見て、異物を見つける。そこに敵がいるはずだ。
水の精霊を使って、水流の方向を向かう方向と逆にしてやれば、多少は足を引っ張れるだろう。
水神の加護を使い、水上を走って最短で敵に向かう。
近場の人払いはしておくが、それでも下手に契約者を作られては困るからな。
土の精霊に頼んで、岩壁で前後左右上下を塞ぐ。あとは、そこにUCで雷の精霊を宿した魔杖を突き刺して、中の敵を感電させて倒そう。
水の中にいるのだ、さぞ効くであろうよ。



 未だ晴れ切らぬ炎が運河のおもてを覆い尽くす中でなお、アレクサンドラ・アルマディン(杖剣・f41197)は確かに敵の姿を見据えていた。力の悪魔たる彼女は、『力』の流れそのものを視ることにも長けている。エリクシルほどの強大な力を持つ者は、言わば彼女にとってはこれ以上なく捉えやすい的だ。
(「あくまで遡上はやめない、か……ならば」)
 運河全てを逆流させるには、水の精霊の力はあまりにも儚い。けれど女王の周囲に纏いつく水の流れが変われば、それだけでも彼女の速度を落とすことはできる。動きの鈍った彼女を一気に捉えるべく、そうしてアレクサンドラは炎の消えた水上を水神の力で走り出す。
 幸い、この辺りに一般人の姿はない。人払いを考えるまでもないだろう。ならば後は、一刻も早くこの女王を打ち倒すだけだ。力ずくで再加速しようとする女王の眼前に、両脇に、土の精霊の唸りが響く。突如として出現した岩壁に女王が動きを止められた瞬間、アレクサンドラは既に動いていた。
「これで……どうだ!」
 雷の精霊を宿す魔杖が、女王自身によって濁された水の中へと躊躇いなく突き立てられる。精霊の岩壁が弾け、崩れる。――甲高く耳障りな悲鳴が、響く。
「……さすがにしぶといな、エリクシル。だが……!」
 再び水路を進み始める女王を見て、アレクサンドラは確信する。――あの一撃は、確かによく効いている。そしてここまでの戦いで、確かにあれは力を減じつつある!

成功 🔵​🔵​🔴​

天山・睦実
●POW

うわ、ホンマや
ウチ水の上を歩けるというか、浮かんでるやん!?
漫画みたいな足を沈む前に足を上げるぅみたいなマネせずに済んで、ホンマ|神《アクエリオ》さまには大助かりや

しっかし、めっちゃ広い運河やわなぁ
腹ごなしにエナジーバーを1本食ろうてからゲーム開始や
バトロワ競技も人に当てるだけやなく、如何に速く的に当てるのを競って反射神経を使いよる競技があるんや
早撃ち自慢なウチの十八番やから、遡上しはる鮮血の女王の気配を感じ取って…今や!
アクエリオさまの力でエリクシルを一本釣りしはったら、水面から出た瞬間にすかさず『目にも留まらぬ早撃ち』を決めるで!
複数引っかかりおったら、一発必中で眉間を貫いたるわ!



「うわ、ホンマや。ウチ水の上を歩けるというか、浮かんでるやん!?」
 驚愕の声を上げつつ、天山・睦実(ナニワのドン勝バトロワシューター・f38207)はその加護を授けてくれた水神に内心で感謝を捧げる。まるで漫画のような走り方をしなくていいというのなら、これは僥倖というものだ。齧っていたエナジーバーの最後のひと口をごくりと喉を鳴らして飲み下し、睦実は額に手をかざす。
(「しっかし、めっちゃ広い運河やわなぁ」)
 言い換えるならば、それは敵の移動範囲の広さ……何より、敵の得意な『フィールド』の広さでもある。女王とて、そう簡単に水中から姿を現しはしないだろうし、ここまでの戦いでより猟兵のことを警戒していたとておかしくない。
(「……せやけどな!」)
 元々バトロワシューターとして活動していた睦実は、わけても早撃ちに優れた選手だ。一瞬で的を捉え、撃ち抜くことでポイントを得る競技とやることは同じと思えば、恐れることなど何もない。遡上する女王の動きをじっと見据え、一瞬の『隙』を見出した瞬間、彼女は水神の加護に願う。
「そぉら……ここで、一本釣り、やっ!」
 水中から女王が引きずり出されたその一瞬で、睦実の銃は少なくとも六発の弾丸を放っていた。撃ち出された弾がエリクシルの表面を傷つけるたびに、一発、また一発と新たな弾丸が雨のように降り注ぎ、赤き女王をまるで己の血で彩られたかのような姿に変えていく。
「だぁもう、かったいなぁ! せやけど!」
 眉間を狙った弾丸は、敵の命を奪い去るには至らなかった。それでも、睦実は強気に笑う。何故ならその弾丸の雨あられは――女王の被るエリクシルの王冠を、半分ほども打ち砕いている!

大成功 🔵​🔵​🔵​

マウザー・ハイネン
アクエリオ様は相変わらずのイケペンですね。ぎゅっとしたい位です。
アクエリオ迎撃戦、水神戦以来の水神の加護ですが当時を思い出しつつやりましょうか。
…私の服飾店を守るためにも。

加護を借り水路の上を駆けつつ水中の敵を警戒。
敵が水中から仕掛けてくるなら水中の色の変化や殺気で射線を見切り真紅の光の照射範囲から逃れます。
同時に運河に加護の力を乗せた氷細剣を突きたて水を凍結、敵を水上に弾き出し混乱している間に距離を詰め氷槍でUCの全力の一撃を叩き込む。
王冠に輝く一際巨大なそれを砕ければ上出来ですが、駄目ならば即座に凍った水路に着地、王冠の向きに注意し攻撃回避しつつ距離を取りましょうか。

※アドリブ絡み等お任せ


クロービス・ノイシュタット
加護、か…
さっすがアクエリオ様だね(ウインク)

水瓶から下り、届かれる前に迎え撃つ
…方角は、水神サマのお力に頼れると信じて!
(いや、喧騒の音とか手掛かりは探すけどもっ
此処はね。一度は救った世界なんだ
…|つまらない終焉《エンディング》なんざ、何度だって|終焉さ《おわら》せるさ

見付け次第、加護を借りて敵を引き摺り出す
視線、顔の向き、攻撃前の癖
戦闘中であっても侵攻優先か、此方の相手に動くか…
見切り、応じて此方も動く
離脱されそうなら、その度引き摺り出し
向かって来るなら、敵の癖から攻撃を察知して回避、
返す刃でUC使用
傷は受けないか…
…但し、今は、だろう?

攻撃の手は緩めない
後々ドカンと効かせてやりたいからね


エルシェ・ノン
すみませんアクエリオ様!
今年の水着、貴方をネタにしましたっ
さらに加護まで頂いちゃうとかっ

というわけで水神祭都は絶対死守
鮮血の女王を視認次第、彼女の周囲だけ運河の水を凍らせる
狙いは動きを止める事
そしてその隙に、星霊アクアを召喚
水の都だ、相性はいいよね?
頭に薔薇を飾ったアクアを鮮血の女王が動き出す直前まで中空で泳がせ、氷の束縛が解かれる瞬間に合わせて水流をけしかけ、可能な限り願望宝石エリクシルを破壊

動きをなかなか封じられなかったとしても諦めず、都度、運河の水凍結に挑戦
存外、諦めは悪いんだ

弱体化してくれたら、懐から銀の短剣を取り出して投擲
少しでも傷をつけたい
僕に出来るのはこれくらいだから

連携は喜んで



「アクエリオ様は相変わらずのイケペンですね。ぎゅっとしたい位です」
「本当、さっすがアクエリオ様だね」
 マウザー・ハイネン(霧氷荊の冠・f38913)もクロービス・ノイシュタット(魔法剣士・f39096)も、かつてマスカレイドの危機と幾度となく戦ってきた歴戦のエンドブレイカーだ。だからこそ相変わらずといった様子であった水神のありようにも笑みを交わすし、その加護の強力さも確かに知っている。
「うんうん……!」
 その横でぶんぶんと頷くエルシェ・ノン(青嵐の星霊術士・f38907)もまたエンドブレイカーで――なんなら彼、今年の水着コンテストには水神アクエリオをモチーフとした水着でエントリーしたのだという。正直に水神の前でそれを白状してきた彼もまた、纏う加護は同じもので――そしてそれこそが、水神の返答の何よりの証立てだろう。
 三人のエンドブレイカーは、けれど視線の先にエリクシルの姿を認めた瞬間、それぞれに笑みを消して得物を構える。――ここからは、戦いの時だ。
 鮮血の女王は、既にそれなりの傷を負っている。であれば猟兵を排除することよりもむしろ、とにもかくにも相手を振り切り上層へ逃げ込むべきと判じたのか、その遡上は極めて速い。エルシェとクロービスが一瞬視線を交わし、次に二人は揃ってマウザーを見る。――恐らく、この場で最も女王に痛打を見舞える可能性が大きいのは彼女だ。ならばと魔法剣士と星霊術士は即座に広い水路の左右へ散り、下流から向かい来るエリクシルを見据える。そうしてクロービスが掌をエリクシルに向ければ、たちまち水底から水柱と共に巨大な頭部だけの魔神が引きずり出された。
「――お願いできるかな?」
 すかさずエルシェの放った加護の力が水柱をそのまま凍てつかせ、女王の動きを完全に止める。。無論いずれは破られるであろう氷の檻だが、数秒の隙さえあれば十分だ。エルシェの呼びかけに応え現れた星霊アクアの髪に、鮮やかな真紅が一輪揺れる。まるでそれすら目障りだと言わんばかりに、氷の裂け目から赤き輝きが漏れ出した。
「来る――!」
 マウザーの上げた声をかき消すように、光が奔る。足元の水を蹴り、三方に散る形で光線を回避して、三人はそれぞれに水中を見やる。――再び泳ぎ出そうとした女王の額に輝く宝石がひとつ、穿たれたように割れていた。ありがとう、とエルシェの呼びかける声に、星霊は誇らしげに胸を張って頷く。
「そう簡単に、離脱はさせないよ――!」
 一度は救った世界だ。それを再び侵略などさせるものか。――何よりエンドブレイカーとは、理不尽な終焉を決して見過ごせぬが故に『そう』なのだ。矜持を込めた呟きと共にクロービスが再び加護の力を解き放ち、引きずり出した魔神の髪の一撃を受け流した剣で幾重もの反撃を見舞う。その刃先がエリクシルに目立った傷を刻むことはなかった、けれど。
「……今は、だろう?」
 不敵な声が魔神に届いたその瞬間、運河の上を割れるような冷気が走る。一瞬で氷原と化したその上を、水面からアイスレイピアを引き抜いたマウザーが駆ける。だんと足元を蹴り、氷に身動きを縛られた女王の瞳に、白き煌きが猛禽の如く迫る。
 繰り出された破魔の氷槍は、確かに王冠に輝く巨大な宝石をひとつ叩き割っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニコリネ・ユーリカ
水神様がご加護を下さるなんて
もしか私達と同じく、いえそれ以上に脅威を感じていらっしゃるのかしらね
平和を願う祈りを捧げてご加護を賜り、精一杯立ち向かいましょう

先ずは翼猫型ドローン『マネギ』ちゃんに運河上空の偵察を頼み、
緋髪をたなびかせて進む鮮血の女王の位置を教えて貰いましょ
進路が特定できればユーベルコードで第六猟虎に変身!
運河を泳ぎながら隠密に敵に接近するわ

水神様、敵を水中から引きずり出して水面に姿を暴いて下さい
頭部が見えたくらいが攻撃の仕掛け時
王冠から放たれる光線の方向に注意しつつ
回り込むようにして『ラッコの石』で攻撃するわ

らいらい!(ガッ
らいらーい!(ガッ

※機動力を高める為に事前に水着を着用



「水神様がご加護を下さるなんて……」
 軽く念じれば淡い光を放ち始める己の掌に目を落とし、一度それをきゅっと握って、水着姿のニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)は真剣な面持ちで呟く。この加護を授けてくれた水神が気のいい神であることは間違いないが、もしかするとそこには彼もまたあのエリクシルに大きな脅威を感じているということも現れているのかもしれない――そんな風にニコリネは思う。と、その頭上にひとつもっちりとした影が差す。偵察から戻った、翼持つ猫の形をしたドローン――彼女がマネギちゃんと呼ぶそれから遡上を続けるエリクシルの座標と予想進路を教えられ、ニコリネはしかと頷いて。
「よし。……行きましょうか!」
 言うなり、彼女は躊躇なく運河の中へと飛び込んだ。抵抗の少ない水着姿だからこそ、水中へ潜り進みゆくその機動はどこまでも優美で、そして敏捷だ。ぷくりと口元から呼気の泡を吐き、そうして彼女は己のユーベルコードを起動する。
『――!?』
 果たしてエリクシルが新たな猟兵の接近に気付いたのは、ニコリネが既にその髪に触れるほどまで接近してからだった。水中のハンター、ラッコの獣人に変身したからこそ、ここまで気配を断ちながら泳ぎ抜けたことは間違いない。女王の視線にラッコのままでにこりと笑い、そしてニコリネは水神の加護に願う。
(「水神様!」)
 願いに応じ、水神の加護が輝きを放つ。たちまちエリクシルは水上に半分ほども引きずり出され、ニコリネもまたそれを追うように勢いよく水から飛び出して、そして。
「らいらい!」
 ガッ。
「らいらーい!」
 ガッガッ。
『――! ――!!』
 ――しばしの間、運河のほとりにはラッコ獣人ニコリネがいい感じの石でエリクシルをぶっ叩き続ける硬い音が響き続けたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫乃・レイチェル
アクエリオの平和を奪わせはしません!

現場に到着しだい加護を発動
水上戦闘に移行します

マスターメイガスの力で相手に組み付きうごきを阻害する

そしてハルバードで相手の持つ願望宝石エリクシルの破壊を目標に攻撃

指定UCはお守り代わり、ある程度無茶を押し通して戦いますが、使用回数が多くなり
そうなら他の猟兵を信じて撤退します。

※アレンジ・連携歓迎


上野・イオナ
んー、コレって水中にいるエリクシルごと河を凍らせれるってこと?
よし、やってみよう。
加護による凍らせで一瞬でも足を止めさせる。
UC【びったんびったん】使用
相手がすぐに氷を割らない場合は陽の手で氷に穴を開けてから触手で捕まえる

とりあえず河岸に何度か叩きつけてから最後は水中に叩きつけ→加護で再度凍らせる

何度か行い体力を奪ってから、いつもの「号 『二朝』」と「彩虹の剣」の三刀流でダメージを与える

※アレンジ・連携歓迎



「アクエリオの平和を奪わせはしません!」
 そう息巻く紫乃・レイチェル(アヴァルダーナの見習い騎士・f39098)は、未だ年少なれど都市国家を守る城塞騎士のひとり。なればこそこの戦いにかける意気込みもひとしおで――そしてその思いは、英雄を目指す上野・イオナ(レインボードリーム・f03734)にとっても決して他人事ではない。
「分かるよ」
 短い同意の声ひとつに、彼の心情ははっきりと表れていた。誰かの願いを捻じ曲げることも、それによって人々の幸福な日々を破壊することも、到底見過ごせはしない。まっすぐにエリクシルの姿を見据え、けれど口元には微かに悪戯っぽい笑みさえ浮かべて、イオナは熱き光を放つ『陽の手』にしかと剣を握り締める。
「それじゃ……やってみよう!」
 宙へ振るった剣の軌跡に導かれるように、水神の加護が光の尾を引いて走る。たちまちエリクシルの泳ぐ周囲の水は凍り付き、女王は氷の柵に囲われる形で立ち往生を余儀なくされる。負傷の蓄積によって力を減じているのか、頭上の氷を叩き割ろうとするその動きもやや鈍い。ならばと白銀のメイガスを駆って水上を走り抜けたレイチェルが、厚い氷ごと女王の頭蓋を叩き割らんとばかりにハルバードを縦一文字に振り下ろした。氷片が、飛沫が、ドロースピカの光に虹を帯びて煌く。その煌きを割るようにして、額にひびを入れた女王が反撃とばかりにレイチェルへ飛び掛かる。巨大な頭部だけの怪物が眼前に迫ってなお、レイチェルは退かない。ここで退いては騎士の名折れというものだ。それに。
「隙あり、だよっ!」
 レイチェルの一撃にエリクシルが気を取られた瞬間、既にイオナはその位置へと踏み込んでいた。敵の後方へと回り込み、妖刀のもたらす触手を伸ばしてその長い髪を絡め取る。そのままユーベルコードの力で巨大な敵をいとも簡単に振り回し、幾度となく河岸へと叩きつけ――水中へ叩き落とす代わり、英雄を夢見る青年は若き騎士たる少女の方へと力いっぱい『それ』を放り投げる。
「頼んだよ!」
「! ――お任せをっ!」
 叫び返すなり、レイチェルは大きく腕を広げて構えを取る。敵を穿ち、打ち倒す為の構えではない。それは飛来する女王を全身で受け止め、その動きを封じる為だけの巌の構え。メイガスによって増強された少女らしからぬ膂力に抑え込まれた女王の瞳に、そして幾重もの虹が映る。――妖刀が、虹の彩が、女王の生命を嵐のように削り落としていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルシエラ・アクアリンド
アクエリオは猟兵となる遥か昔
大切な人達と大切な時を過ごさせてもらった
私にとっては大切な出会いがいくつもあった場所だから
人々と共に思い出も護るため、往こう


何時も風の力を借りているけど水の力は新鮮だな

水中から引き出す為気配察知と第六感で索敵を行う
見つけ次第強制的に引きずりだすと同時にUC発動
行動阻害が少しでも効いているうちに、移動を制限させるべく
周囲の水を氷に変化させよう
そのまま逃さない様注意しつつ弓での不意打ちや矢弾の雨、
一撃目を囮とした二回攻撃等軽業での攻撃を避けつつ追い打ちを掛ける
回復は風任せ


直に会えなくて少々残念だけれども
きっと今も見守ってくださっているアクエリオ様
その御恩にも報いる為にも



 ルシエラ・アクアリンド(蒼穹・f38959)にとって、アクエリオは大切な思い出の地だ。大切な人たちとの大切な時間が、そこにはいくつも詰まっている。この地の人々の為にも、そして己の思い出を穢させない為にも、決して負けられない――、そう、彼女は思う。
 運河の上を吹き抜ける風は涼やかで、そしてほんの少しだけ湿り気を帯びている。それを心地良く肌に感じながら、狩猟者たる彼女は静かに弓を握って。
(「何時も風の力を借りているけど、水の力は新鮮だな」)
 されどかの水神の力とあらば、頼もしさは折り紙付きだ。故にルシエラは、見出したエリクシルの姿に向けて躊躇なくその加護を解き放つ。運河を割って引きずり出されたエリクシルは、既にその真紅の輝きを相当に鈍らせつつある。そしてその輝きを絡め取るように、蒼の天蓋が瞬時に戦場を抱擁した。吹き荒ぶ嵐はエリクシルにのみ鋸歯で削り落とすが如き攻撃を加え続け、猟兵には逆に痛苦を吹き払う涼風として働いていく。気流に空色の髪を大きくなびかせながら、ルシエラは今が好機とばかりに弓に矢を番えた。女王も己を囲う氷の中でユーベルコードの輝きを放ち、まるで傷ひとつないかのような動きでルシエラに向けて髪を振るうが――ルシエラは知っている。あれはあくまで、『傷ひとつないかのように振舞えている』だけだ。
「根競べのつもり? 構わないよ」
 静かに微笑み、撃ち出した矢を囮にして横へ跳び、髪槍が一秒前まで足元にあった水流を貫くのを横目に本命の第二矢を放てば、それは確かにエリクシルの頬に突き刺さる。――きっと今この瞬間も、水神は自分たちを見守ってくれている。そう信じるからこそ、ルシエラの瞳は揺らがない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユヴェン・ポシェット
この運河にアンタの様な強い赤色の塊なんざ似合わない。さぁ出てこい。これ以上昇らせねぇよ。

しかし本当に水上を走る事ができるなんて…「水神の加護」ってのはすごいのだと身を持って感じる。だからこそ、俺達もきっちり仕事をしなければ。
あんな赤い姿をしているんだ、すぐに見つかる。赤色の姿を捉えたら目の前に引き摺り出す。
波を起こし、凍らせ氷の壁を造る。氷壁により相手からの攻撃の威力をできるだけ抑える。そして敵の周囲をも凍らせ動きを抑える。あの長い髪なんて、水中から凍らせて動きを止めるのにもってこいだろう?潜らせねぇよ。

狙うは頭の宝石。固そうだな…だが、今までも自分達より固い石を砕いてきたんだ。いけるよな?ミヌレ。
俺の傍らにいる鉱石竜は応える様に竜の槍へと姿をかえ、俺の手に収まる。それは合図だ、いつでもいけるよっていう。
あんな石になんて負けたくない、槍の姿の相棒から強い意志を感じるんだ。
俺だって同じ気持ちだ。この熱い闘志を力へ換えてUC「kuilu」により、相手の持つ石へと流し込む。
行くぞミヌレ。



 大きく一歩を踏み出す度、足元でひんやりとした飛沫が跳ねる。一切のユーベルコードや武装の補助もなく『水上を疾走する』などという芸当を許してくれるのだから、水神の加護とは大したものだ。
(「――だからこそ、俺達もきっちり仕事をしなければな」)
 これは水神から、この都の守り神から猟兵へと託された力であり、信頼だ。ならばそれを裏切るわけになど行かない。決意を込めてひときわ強く水面を蹴り、ユヴェン・ポシェット(  ・f01669)は水底に潜んだ真紅の影に鋭く視線を向ける。
「逃がすかよ。この運河にアンタの様な強い赤色の塊なんざ似合わない」
 これ以上の進撃は許さない。戦意を突き付けるように指先を向ければ、水神の加護は深き水の奥から魔神の巨体をいとも容易く引きずり上げる。傍らの小さな鉱石竜が、鬨の声を上げるように一度大きく尾をしならせた。その様にひとつ頷き、ユヴェンは水面を薙ぎ払うようにひとつ低い蹴りを放つ。走った衝撃は波に変わり、そしてその波は水神の力によってたちまち女王を捕らえる氷の牢獄へとかたちを変えていく。波に流される形で広がった髪を氷に絡め取られれば、エリクシルの怪力と言えどもそう簡単に脱出はかなわない。今や運河に縫い留められた形の女王を正面から見据え、次に相棒の顔を見て、ユヴェンは短く問いかける。
「いけるよな? ミヌレ」
 狙うは女王の額の宝石。いかにも固そうな鉱石に見えるが、それは既に幾多の攻撃を浴び、傷付きひび割れている。――何より、自分たちより固い石など、これまでに幾度となく打ち砕いてきた。ならば!
 ミヌレと呼ばれた小さき竜は軽やかにユヴェンの肩から飛び降り、瞬きの間に黒く美しき槍へとその姿を変えて、ユヴェンの掌に吸い付くように収まる。いつでもいける、とその感触は確かに彼に伝えていた。頷く。片足を引き、槍を構える。――相棒が思うように、ユヴェンもまた思っている。あのような石になど、負けたくない!
 飛沫が高く弾ける。さながら竜が飛び立つように、竜騎士は大きく跳躍して紅石の魔神に襲い掛かる。落下の勢いを乗せて繰り出された槍の穂先が、あやまたず王冠の中央に輝く宝石に走るひび、その中心点に突き刺さる。ひびが広がり、その隙間から溢れ出す光は、女王の放とうとした神殺しの輝き――だけではない。
「燃えろ――!」
 槍を通じて流し込まれた極熱が、エリクシルの肉体を内側から沸騰させていく。さながらそれは、ある種の宝石を育む地底の火の海に似ていたのかもしれない。けれど今ここにあるのは、魔神のもたらす終焉を灼き滅ぼす為の圧倒的な熱と光だ。
 ばきり、と宝石の裂ける悲鳴にも似た音が響く。突き放すように槍を更に前へ繰り出し、その反動を使ってユヴェンは後方へ大きく飛び退り、女王の額から槍を引き抜く。
 ――水中へと、女王の頭が勢いよく沈んでいく。そして、極大の熱量に耐えかねたようにそれは水底で無数の破片へと爆ぜ砕けた。水底に、砂のような赤き煌きがしばし揺蕩い――やがてそれは、まるで溶けるようにして消滅していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年09月09日


挿絵イラスト