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エンドブレイカーの戦い⑥〜紫煙群塔を護れ

作者：結城忍

「皆の者、よく集まってくれた」
　コルネ・ナッツ（チョコ・f08366）は集まった猟兵たちに資料を配る。
「紫煙群塔ラッドシティ、紫煙に包まれたその場所は、『世界の瞳』と呼ばれる謎の超巨大遺跡と融合するように建築され、歯車機械文明に支えられた都市国家じゃ」
　猟兵にとって有利なのは、遺跡を守護する『長老衆』はエンドブレイカーや猟兵に対して非常に好意的で、今回の戦いへの全面支援を約束してくれていることだ。
「強大なエリクシルが『世界の瞳』に侵攻し、その先へ繋がる小世界群を掌握しようとしているのじゃ」
　勿論、エリクシルに『世界の瞳』を制圧させる訳にも、小世界への進出を許す訳にもいかない。『世界の瞳』に布陣する猟兵には、この地を守護する『長老衆』が特注の『紫煙銃』や『ガンナイフ』を始めとする『ラッドシティ製の最高級武装』を貸し出してくれるので、これを利用してエリクシルを迎撃できる。
　また、過去にいずれかの『小世界を救う冒険』に参加していた猟兵には、かつて助けた小世界の人々の希望と想いが『何らかの奇跡の一瞬』をもたらしてくれるかもしれない。
　猟兵が一通り資料に目を通したところでコルネは皆を見回す。
「皆の者には紫煙群塔ラッドシティへ向かって『世界の瞳』を守ってほしい」
　コルネは頭を下げる。
「毎度、お願いするしかないのが心苦しい。じゃが、頼れるのはおぬしらだけじゃ」
　エリクシル、簡単な相手ではない。それでもお願いするしかないのだ。コルネは唇をかむ。
「どうか紫煙群塔ラッドシティをエリクシルのたくらみを阻止してくれ」
　猟兵たちは片手をあげるとコルネが開いたゲートを通っていく。任せとけと言わぬばかりに。
　コルネは再び頭を下げるのだった。

第1章 ボス戦 『異界への案内人』

POW   :    さぁ…旅立ちなさい 【禍々しい鋏】による近接攻撃の軌跡上に【時間さえ異なる異世界に繋がる次元の扉】を発生させ、レベルｍ半径内に存在する任意の全対象を引き寄せる。 SPD   :    この狭い世界から解放してあげます レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【禍々しい鋏】から【無数の異世界へと繋がる次元断層】を放つ。 WIZ   :    もっと広い世界を見たいと思いませんか？ 【旅人の神】に変身する。隠密力・速度・【禍々しい鋏】の攻撃力が上昇し、自身を目撃した全員に【遥か遠くの世界に旅立ちたい衝動】の感情を与える。 イラスト：かすみ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「隠密力が強化されるのに、姿を見せる事が発動トリガーって矛盾してないかなっ？」
　蛇塚・レモン（白き蛇神憑きのシャーマンクイーン・f05152）は異界への案内人の矛盾に気づく。
「つまり敵の姿を見なければオッケー！　うってつけのユーベルコードもあるからねっ！」
「私は旅人の神となる」
　異界への案内人は旅人の神と化し隠密性を高める。が、レモンにはそれごと片づける方法がある。
「敵を召喚した巨大な蛇神様の体内……迷宮の中へ丸呑みしちゃえっ！」
「なっ！」
　戦闘召喚使役術式・大いなる白き蛇神は迷宮を成すを放ち異界への案内人を飲み込む。蛇神様の体内に出来た迷宮は、念動力＋衝撃波＋マヒ攻撃＋呪詛まみれ。滞在するだけでバッドステータスとダメージが蓄積してゆく。
「更に迷宮内は常に構造が変わるのでマッピングも無駄だよっ！」
　異界への案内人は出口を求めて迷宮を歩き回る。その間にもダメージは蓄積していく。
「旅人の神じゃなくて、迷子の神に名を改めるべきじゃないかなっ？」
　レモンは微笑む。白き蛇神の迷宮に閉じ込められた異界への案内人は脱出路を見いだせず、さまよううちに疲弊していく。
　レモンは出口から紫煙銃を撃ちまくって、跳弾で敵を狙う。気配探知＋第六感で敵を把握して近付いたら全力魔法の洪水で押し戻すっ！
　異界への案内人は何もできないでいた。
　戦況はレモンに傾いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　エリン・エーテリオン（邪神龍と虹炎の神と共に世界を駆ける元ヤンの新米猟兵・f38063）はガンナイフを受け取る。
「これがガンナイフか！格好いいな！」
『へえ〜頑丈そうだね』
『ナイフノキレアジモスルドソウデスネ！』
　エキドゥーマとブラッドムーン達がガンナイフを見た感想を述べていた。
　長老衆から貸して貰ったガンナイフを持ち戦闘に参加する。
　リュカシオン・カーネーション（転生したハジケる妖狐と精霊王とカオスな仲間たち・f38237）も武器に見惚れる。
「うっひょ〜かっちょいい〜」
　《シオンさん、早く敵を倒しましょう！》
　❛私はガンナイフが良かったのだわ…❜
　紫煙銃を眺めていたリュカシオンはアロナフィアとシエルに急かされる。
「危ねえ！異次元に飛ばされる所だったぜ！」
　エリンは異次元の扉に吸い込まれる前になんとか回避する。
　情報収集と視力で敵の動きを観察して敵のUCの鋏攻撃を推力移動で回避する。
「お返しだ！」
　ガンナイフから呪殺弾を放つ（クイックドロウの要領で素早く放つ）。呪殺弾が命中する。
「ウチはまだ旅立つ訳には行かないんだよ！」
　敵が鋏から次元の扉を出してきたが視力で予備動作をちゃんと見ていたからそれを見切り回避する
「反撃っと！」
　エリンと共に次元属性攻撃のエネルギー弾を纏った弾丸を放ち敵に反撃する。視力とスナイパーで狙い撃ちにする。もしエリンの弾丸を躱した場合はその位置に攻撃する。
「行くぜ！シエル！」
　❛なのだわ〜！❜
UC、虹炎の神・レーヴ・アルカンシエル“反魂輪廻の槍”を発動する。
「喰らえ、反魂輪廻の槍！」
　敵に反魂輪廻の槍を投げつけて攻撃する。
「くらいなさい！」
　その場に張り付けられた異界への案内人にアロナフィアが炎と風と水の魔法で追撃する。
「久しぶりの虹炎武装…覚醒！虹炎魔王NEXTだ！」
　エリンもUCで応戦する。
「喰らいやがれ！災害の力！」
　天候操作で雷雲を発生させて風と雨を組み合わせ巨大な嵐を敵にぶつける。
　敵が吹き飛ばされたと同時にガンナイフの追尾属性攻撃の力を纏った弾丸で攻撃する。
「「いくよ（ぜ）ー！」」
　タイミングを合わせガンナイフと紫煙銃の同時発射で異界への案内人を吹き飛ばす。
「……」
　吹き飛ばされ壁に叩きつけられたが無言で二人をにらみつける異界への案内人。
　戦況は二人に傾いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「ラッドシティかぁ……何で此奴らは僕を大臣とか立法担当っていうんだ？」
　この国の立法担当に似ているのだろうか。不思議だ。もうここには来ないでおこう。
「この世界にもご主人サマがいるのかな☆」
　取り合えず【紫煙銃】を借りる。
「メルシーは紫煙銃を借りちゃうぞ☆」
　【情報収集＋視力＋戦闘知識】で案内人の能力と動きを把握する。
　【光水属性】を己達に付与する。光学迷彩で存在を隠し水の障壁で匂いや音を隠蔽する。
　異界への案内人がカシムを見失う。
　そこからさらに【空中戦＋念動力＋弾幕＋見切り】とフル回転で立ち回る。
「「空中戦開始！」」
　メルシーと共に【ロバーズランペイジ】によりさらに加速するカシム。超高速で飛び回り次元断層を見切り、紫煙銃で念動光弾を叩き込む。【二回攻撃＋切断】に重ねて【盗み攻撃＋盗み＋電撃】でナイフと鎌剣で切り刻み鋏やら下着やらを諸々強奪！！（！？
　もうやりたい放題だ。が、下着までは強奪できなかった。
「……」
　異界への案内人は無言でカシムをにらみ返す。
　戦況はカシムに傾いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「ここがラッドシティ……こんな所にまでエリクシルは来るんだな」
　ウルザ・ルーナマリア（月に泳ぐ白き獣・f39111）は辺りを見回す。
「何か凄い悪人顔の爺ちゃん……ハンクス長老って人がすごい勢いで薦めてきた【紫煙銃】も借りて倒してやるぜ！」
　紫煙銃はトドメに使うと決める。威力はすごいみたいだけど使い慣れてないからだ。足止めした所を撃たないと当たらないとふんでのことだ。
　エリクシル発見したら銛構えて仕掛ける。近づいてくる前に銛の先端向けて【足止めの一投】を放ち、氷の網で捕らえようとする。
　しかし、その前に鋏が振られ次元の扉開かれた。ウルザは近くの大きな歯車とかの遺跡の構造にしがみついて引き寄せを耐えきる。
「ぐぐぐ、根性だ！」
　しかし、その間に氷の網が完成する。氷の網で拘束できたのが確認できたら紫煙銃向けて銃爪を引く！
「……」
　氷の網をほどこうとしたところへ紫煙銃の一撃が叩き込まれる。
「えーとデモリッションブラストってアビリティの光線だっけ。かっけーよな！」
　強力な一撃を受けて異界への案内人はもう倒れそうだ。
　戦況はウルザに傾いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　シン・コーエン（灼閃・f13886）は長老衆から紫煙銃を借りる。
　右手に使い慣れた灼星剣、左手に紫煙銃。
「ラッドシティで生まれ、別世界に行って猟兵に覚醒し、ようやく戻れたこの故郷、お前達に好き勝手などさせん！」
　旅人の神になった異界の案内人はシンに強く訴える。そして鋏による攻撃力も上がる。
　シンは第六感・心眼で読んで、鋏の攻撃は見切りで回避したり、武器受けで防御する。オーラ防御も展開しつつ被ダメージを減らす。
　相手が旅人の神になろうがシンの思いは変わらない。
「俺は旅や新しい世界が好きだ。だからこれまでも広い世界を見てきたし、その上でこの世界に戻った。旅は続けるが、お前の力など不要だ」
と拒絶する。
　念動力・捕縛で相手の動きを封じ、２回攻撃・スナイパー・貫通攻撃を乗せた紫煙銃を連射。想像以上の威力だ。
「すごいな。さすがは最高級」
「……」
　異界の案内人は無言でシンを睨みつける。
　ここでさらにはりつけにされた異界の案内人に【虚空断絶】を使用する。灼星剣を斬り下げ斬り上げの２回攻撃で振るい、相手を次元の断裂で斬る。
次元の断裂に巻き込まれ異界の案内人は吹き飛んで倒れる。
「さらばだ」
　異界の案内人はピクリとも動かなくなる。あとは消えるだけだろう。
「ラッドシティ、護れてよかった。ああ、銃をありがとう。返すよ」
　紫煙銃を返しシンはゲートを潜って帰っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2023年09月10日