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エンドブレイカーの戦い⑧〜アマツカグラ大北海道フェア

#エンドブレイカー! #エンドブレイカーの戦い #霊峰天舞アマツカグラ

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 霊峰天舞アマツカグラ――巨大な二本の天津太刀を頂く「霊峰アマツ」を中心に広がる、独自の文化を持つ東方の都市国家。
 この地で今、かつてない催しが行われようとしていた。

「おいしいご飯、食べませんか?」
 冬霧・椿(白姫・f35440)が後ろ手に手を組み、笑みを浮かべる。
「アマツカグラで大宴会を行うと、加護が貰えるかもしれないんです」
 かつてこの都市国家の地下深くに広がる「奈落」には、棘に侵され大魔女の配下にされた『此華咲夜若津姫』が封じられていた。人類の魔女『此華咲夜若津姫』は既に亡くなりましたが、彼女の「ぼうや達」に対する慈愛は今なおこの地に残されており、アマツカグラ地下に広がる「奈落」で賑やかな大宴会を行い、彼女に猟兵達の「元気な姿」を示すことで、今後の戦いに有利に働く「何らかの加護」が得られる可能性が予知されたのだと言う。
「それで、折角だからおいしいものを食べたいじゃないですか」
 椿の故郷、北海道。他の地域で物産展を開けば連日満員御礼、フェアをやれば長蛇の列が出来る美食の地。
「椿の知り合いの、北海道出身の人に協力してもらって沢山食材を集めました! とうきびにおいも、鮭や牡蠣もにホタテなんかも。お菓子も沢山あるようなので、甘いものが好きな人も是非行ってあげて下さい!」
 とうきびやおいもは蒸したり炭火焼きに、鮭はちゃんちゃん焼きと石狩鍋、ホタテや牡蠣もフライやグラタンにと様々な料理になって並んでいるそうな。
 乳製品も強いのでお菓子も山ほど。特選の牛乳を使ったアイスに蜜入り林檎のアップルパイ、ハスカップのゼリーに、メロンは半分に割ったものをそのまま掬って食べるという贅沢。
「メロン、アイスや……椿はまだ食べられないですけど、強いめのお酒を入れてもおいしいんだそうですよ」
 正しく大人の贅沢。ワインや日本酒もあるそうなので好きな組み合わせを探してみるのも面白いだろう。
「沢山盛り上がってくれた方が良いみたいなので、皆で行ってお腹一杯にしてきて下さいね!」


真空。
 見て頂き有難う御座います、真空。(まそら)です。

 プレイングボーナスは【宴会に参加し、盛り上がる】です。
 オープニングで名前の上がっていない食材も勿論ありますので、お好きなものを召し上がって下さい。

 1章完結戦争シナリオのため、公開後即受付します。本日中締め切りとなる可能性が高いです。

 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
 今回のシナリオの構成上、大人数は厳しいかと思います。

 皆様の参加、心よりお待ちしております。
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第1章 日常 『奈落大宴会』

POW   :    豪勢な宴会料理を楽しむ

SPD   :    宴会芸や話芸で場を盛り上げる

WIZ   :    自慢の料理や飲み物を持ち込み、給仕する

イラスト:麦白子

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

岩切・徹子
POW
北海道展か、こりゃいいや。食えるだけ食っていくかねぇ
基本は熱い料理に冷たいお菓子類と交互に食ってく
これでも体は鍛えてっから、今日くらいは節制を外して派手に盛り上がってくぜ
満腹になったらどこか他の客にならない場所で一休みしていく
これだけで士気が上がるってんなら、楽でいいや

それと、酒もあるってんならジャガイモの焼酎でもありゃあ、旦那に持ち帰ってやりてぇが、無理かねぇ?



 奈落の中は、どこぞの物産展かと言う様な品々が並べられていた。現地の人達の手も借りて、その場で調理する系のものは食べ頃をしっかりとキープされ、菓子類は綺麗に盛り付けられて手に取る人を待つ。
「北海道展か、こりゃいいや。食えるだけ食っていくかねぇ」
 元気よく踏み込んできたのは岩切・徹子(天下の遊士・f21258)。さて何からにするかと料理が並ぶ中をまず一回り。
 石狩鍋にお勧めだというガラナ、ヨーグルトババロアとハスカップゼリーを取って奥に設けられた席へと向かう。
「これでも体は鍛えてっから、今日くらいは節制を外して派手に盛り上がってくぜ」
 こってりとした味噌味の汁の中から鮭を箸で拾い上げ、大きく齧る。隠し味程度に酒粕が加えられているためか深みのある味わいが、魚の旨味に乗せられていて。
「美味い」
 出汁を吸った野菜も豆腐も全てが美味。合間に手を出すのは木苺のソースがかけられたヨーグルトババロアと、赤紫色が美しいハスカップゼリー。交互に口に運んでは、ガラナを呷る。僅かに薬のような風味のする強めの炭酸が喉を通るのが心地良い。
「あー、極楽。これだけで士気が上がるってんなら、楽でいいや」
 食べ切ったところでアイスを貰い、隅の方へと移動して背凭れに寄りかかって一休み。何となく受け取ってしまったアイスを口に運ぶと、濃い目の牛乳味に生の苺を潰して加えられているのか、素材の味の強さに思わず目を見張った。
「え、何これ。めっちゃ好き」
 何気ない品の一つでさえ、このクオリティ。北海道すげぇと呟きつつ辺りを見回していると、気付いたのか料理を並べている中の一人が近寄ってくる。
「何かありましたか?」
「酒もあるってんならジャガイモの焼酎でもありゃあ、旦那に持ち帰ってやりてぇが、無理かねぇ」 
 少々お待ち下さい、と告げられ暫くして。手元に届けられたのは、麦麹を使ったさわやかな風味が売りと言う一瓶。持ち帰り用に風呂敷に包まれた其れを手にして、徹子は立ち上がった。お土産は、お酒と宴の様子を楽しげに語る徹子の笑顔。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス
料理する側で参加

「これはいい素材が揃っているっすね」
【霧影分身術】で人手を増やして【料理】したり給仕したりと張り切るっすよ!
OPにあった料理のほか、魚介はお寿司とかもいいっすかね。お菓子系も簡易キッチンセットや【属性攻撃】の氷雪系魔法でなんとか作れそうっすかね〜
「お、こんな食材もあるんすね」
熊肉を発見し、柔らかくできるような野菜と一緒に煮たり味噌で味付けして熊鍋を多少クセが残っても、強めのお酒と合わせられるようなアクセントになるようにするっすよ
「やっぱ美味しそうに食べてるみんなの顔を見るのが一番すね〜」
そして、そんなみんなの笑顔を守るためにも決意を固めるっすよ〜



 裏方として参加する猟兵もいる。リカルド・マスケラス(ロープ際の魔術師・f12160)だ。
「これはいい素材が揃っているっすね」
 鮭や芋など並べられた食材を手に取ってみると、どれも新鮮かつ大きさも揃っていて作り甲斐がありそうに見える。一通り食材を確認、見慣れないものは味見したり厨房にいる人に確認したりとした後、何を作るかを思い浮かべ。
「じゃあ、人出は増やした方が良いっすよね」
 忍法・霧影分身術を使い無数の分身を生み出すと、調理に給仕にと働き回る。既に出来ている料理の作り足しの他、魚介類は寿司や刺身に。転がっている南瓜を見つけたのでパンプキンマフィンにパンプキンパイ、属性魔法を活かしてマーブルカラーのレアチーズケーキも作り足しては並べていく。その合間にチーズクッキーやおつまみ用のクラッカーも作るとざっくりとカゴに盛り付けて酒が置いてある近くに乗せておいた。
「お、こんな食材もあるんすね」
 色々な食材に埋もれる様にして、まだ誰も手を付けていなさそうな大きな肉塊を発見。熊肉のようだ。適当な大きさに切り分け、下茹でしてアクを取るとゴボウや大根等と共に味噌味で煮込んでみた。多少クセは残っているが、酒のアテとしてなら丁度良いだろう。
 大きな鍋を運んでいくと、興味深げに視線を送る人々。熊肉だと説明すれば物珍しさからか手を出してみる人も多い。丁寧に下拵えを行っているので、慣れていなくても食べ難さは無さそうだ。予測通り椀に盛られた熊肉をツマミに強めの酒を口にしている者も多い。
「やっぱ美味しそうに食べてるみんなの顔を見るのが一番すね〜」
 厨房の入り口に寄りかかり、宴の様子を眺める。皆が楽しそうにリカルドの作った料理を口に運んでいる、その姿が見たかったのだ。
(やっぱり、守らなきゃっすよね)
 そして楽しんでいる姿を見る事で、そんなみんなの笑顔を守るという決意をより強く固めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん

陰海月が『いきたい!』と言ってましたし。
私自身も興味ありましたのでねー。

というわけで、せっかくなので味わいに来ましたー。
ハスカップとか、北海道展がないと、なかなかねー。陰海月が首(?)傾げてますしー。
鮭ですと…ホイル焼きあります?バターと玉ねぎ、きのこの入った。
あれ、なかなか美味しくて好きなんですよー。


大食漢な陰海月、ぷきゅぷきゅしつつ、もりもり食べる!ハスカップゼリーってなんだろう?(初挑戦)
霹靂も、とうきびとか鮭とかもりもり!クエッ。
ちなみに、陰海月が食べる量=義透+霹靂。



 馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)も奈落へと足を踏み入れる。但し一人では無く、両脇に金混じりの毛が美しいヒポグリフと大きなミズクラゲを従えて。
「陰海月が『いきたい!』と言ってましたし」
 私自身も興味ありましたのでねー、という義透の呟きに、ミズクラゲが手?を上げて自分の発案なのだと主張。
「というわけで、せっかくなので味わいに来ましたー」
 どうぞどうぞと勧められるままに料理の前へ。
「ハスカップとか、北海道展がないと、なかなかねー」
 お菓子エリアにある濃い紫色をしたお菓子達を眺めての義透の言葉に器用に傘を傾げて疑問を表現する陰海月。ヒポグリフの霹靂の方は、お菓子よりも肉や魚に興味があるようだ。
「鮭ですと……ホイル焼きあります?バターと玉ねぎ、きのこの入った。あれ、なかなか美味しくて好きなんですよー」
 ありますよー、と出てきたのは鮭の下に肉厚のシイタケと甘い玉葱の敷かれたホイル焼き。バターを利かせ、好みで味噌や醤油で調整できるようになっている。その他にも名物と思われるとうきびや焼鮭、ホタテの殻焼き等も皿に取って宴席へ。
「流石美味しいですねー、ホイル焼き」
 包みを開いた瞬間、ふわっとバターの香りの湯気が立ち上るホイル焼きは、脂の乗った鮭と旨味を吸い込んだ椎茸の食感が楽しい。後付け調味料で味変するのも一つで何度でも楽しめてまた良し。
 霹靂は焼きとうきびと焼鮭を楽しんでいるようだ、陰海月はと視線を向けた先には山盛りの食べ物。色々と持ってきたものを好きな順番で平らげていっている様子。
「それはハスカップゼリーですか」
 透き通った紫色のゼリー、器用にスプーンを使ってつるりと含めば、よく食べられるベリー類よりも濃い目の酸味と、中に含まれた果実の柔らかな食感を楽しめる。
「ハスカップ、健康にも良いそうですねー」
 それに美味しい、と主張する様子はとても幸せそうに見える。ちなみに、食べた量だが義透と霹靂を足しても、陰海月の其れには敵わなかったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アシュレイ・カーチスライト
にゃんにゃーん
お魚にあまーいお菓子が一杯で、にゃるで宝石箱のようだにゃー
どれから食べるか迷うにゃから…あれもこれも一杯取って行くにゃ
あちしは賢いにゃから、こういう袋に入ったお菓子はお土産として持ち帰って、後日の楽しみにするにゃーん♪

にゃけど、みんにゃが美味しそうに食べてるとあちしも食べたくにゃるにゃー…ガマンにゃ!ガマンしにゃいと、北海道の美味しいお魚をたくさん食べられにゃいにゃー!!
ガマンにゃーガマンにゃー…ちょっとだけにゃら大丈夫かにゃ?
それじゃちょっとだけ、本当にちょっとだけで味見をにゃ…美味しいにゃ!
この美味しさは盛り上がるしかにゃいってぐらい美味しいにゃ!
持ち帰らずここで食べるにゃー



「にゃんにゃーん♪」
 並ぶ料理を見回すアシュレイ・カーチスライト(見習い猫メイド・f39188)の顔は、今にも歌い出しそうなほどの上機嫌に見える。
「お魚にあまーいお菓子が一杯で、にゃるで宝石箱のようだにゃー」
 きらきらと光る新鮮な海産物に、見た目も美しいお菓子達。どれを取っても決して外れは無いだろうと確信させてくれる素敵な眺め。
「どれから食べるか迷うにゃから…あれもこれも一杯取って行くにゃ。あちしは賢いにゃから、こういう袋に入ったお菓子はお土産として持ち帰って、後日の楽しみにするにゃーん♪」
 持ち帰っても良いのだろう、並べられたお菓子の中には包装を解かないままのものも置いてある。その辺りにさっと手を伸ばしていたアシュレイだったが、周囲の人々が自分が持ち帰ろうとしているお菓子を楽しんでいる様子が視界に入り。
「にゃけど、みんにゃが美味しそうに食べてるとあちしも食べたくにゃるにゃー……ガマンにゃ!ガマンしにゃいと、北海道の美味しいお魚をたくさん食べられにゃいにゃー!!」
 ふるふる、と首を振って我慢しようとする。するのだけれど。
「ガマンにゃーガマンにゃー……ちょっとだけにゃら大丈夫かにゃ? それじゃちょっとだけ、本当にちょっとだけで味見をにゃ……美味しいにゃ!」
 誘惑に負け、箱を開き口にしたのはたっぷりのカスタードクリームをふわふわのスポンジで包んだ半球形のお菓子。柔らかなスポンジはしっとりとしていて唇でも千切れる程で、滑らかで卵が香る優しい味のクリームがとろりと口の中に溢れ、絶妙なバランス。
「この美味しさは盛り上がるしかにゃいってぐらい美味しいにゃ! 持ち帰らずここで食べるにゃー」
 もう一つ、と手にしたのは同じ見た目ながら今度はクリームと共に小豆餡が入っていて、僅かに塩の利いた餡とクリームの組み合わせもまた素晴らしい。並ぶ中には限定のミルククリームのものもあったりして、見つけてしまったアシュレイはついつい満腹になるまで食べ続けてしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴァニス・メアツ
今年の一月にシルバーレインの世界で頂いたお菓子が美味しくてですね…カナザワと言いましたかあの町
しかしあの国のホッカイドーとやらはもっと美味しい菓子があると噂には聞いておりました

どの菓子がお薦めです?
ほう、アイスクリーム…
まだ残暑も続きますしね

一口食べて固まり
え、なにこれ、濃厚でそのくせサッパリしててミルクの甘味が損なわれてない、だと…?

他のお菓子も頂いて良いですか
果物の菓子も好きですが焼菓子も銘菓があるなら是非
ラングドシャにホワイトチョコのサンドしたもの
クッキーにバタークリームとラムレーズンを挟んだもの
パイに粒餡のこれも捨てがたい…!
(リアクションお任せ)

ホッカイドー…いずれ行かねば!(決意)



 ヴァニス・メアツ(佳月兎・f38963)が脇目も振らず真っ直ぐに向かったのはスイーツコーナー。
「今年の一月にシルバーレインの世界で頂いたお菓子が美味しくてですね……カナザワと言いましたかあの町。しかしあの国のホッカイドーとやらはもっと美味しい菓子があると噂には聞いておりました」
 そんな噂でしか触れなかった、美味しいお菓子が一堂に会していると聞けば来ない訳にはいかない。
「どの菓子がお薦めです?」
 スイーツコーナーにお菓子を運んできた係員らしき人物に声をかける。幾つかは味見したというその人は暫く悩んだ後、これと一つの冷凍ケースを指さした。
「ほう、アイスクリーム……まだ残暑も続きますしね」
 夏も終わり近いとはいえ、まだまだ暑さの残る時期。勧められるままに冷凍ケースを開け、選んだのはシンプルなミルク味のアイスクリーム。凝ったものでは無いのだから、と気楽に口に運んだヴァニスの時が止まった。
「え」
 言葉を失う。見かけは特に変わったところの無い、それは。
「なにこれ、濃厚でそのくせサッパリしててミルクの甘味が損なわれてない、だと……?」
 素材の良さをふんだんに活かした、最高品質のアイスだったのだ。
「他のお菓子も頂いて良いですか、果物の菓子も好きですが焼菓子も銘菓があるなら是非」
 これは、と目の色が変わったヴァニスが色々と手元に寄せていく。ラングドシャにホワイトチョコのサンドしたもの、クッキーにバタークリームとラムレーズンを挟んだもの、パイに粒餡のこれも捨てがたい……! と選んでいく中に何となく目を惹いたのは外側にジャムの塗られた、自称「日本一食べにくいお菓子」といわれるハスカップジャムのロールケーキ。
 試しにその場で一口と、口にしてみれば手について食べ難いのは事実ながらも、ハスカップの酸味の強いジャムと、卵を感じるカステラ。じゃりっとした感触は砂糖が塗されているのか、食感の違いが面白い。
 所謂お土産菓子と言われるものでこのレベルなら。現地に行ったらどれだけの美味が待っているのだろう。
「ホッカイドー……いずれ行かねば!」
 お菓子を山盛りに持った皿を片手に、固く誓ったヴァニスだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白・桃
書物でしか見たことのない北の幸をいただきに参りました
知識として情報をただ知っているだけじゃなく、実際に経験したいですから

とはいえ、宴会はおおいに楽しませていただきますね

さすがといいますか、どのお魚も本当に美味しいですね
これがカペリンではない本物のシシャモですか
カペリンはカペリンで美味しいですが、シシャモもとても美味しいです
こんなにおいしいと、お酒がほしくなります
北海道ではどんなお酒を飲むのでしょうか
え、ビール?
それは普通にどこでも……ああ、異国から帰国後、北の地にてビール作りをした方がいると本で読んだことがあります
なるほど、これがそのビールなんですね

本日はとても楽しかったです
ご馳走さまでした



「書物でしか見たことのない北の幸をいただきに参りました」
 興味深げに並ぶ品々を見回しているのは白・桃(桃の乙女・f33419)。
「知識として情報をただ知っているだけじゃなく、実際に経験したいですから……とはいえ、宴会はおおいに楽しませていただきますね」
 見た目、香り、味……そしてこの場の経験も桃の求める知識となるだろう。
 向かったのは魚料理の並ぶ辺り。気になった料理を少しずつ取り分け、味を確かめて。定番の鮭は勿論美味しく、見た事無いような形をした魚もあったりして名前を確かめながらゆっくりと回る。
「さすがといいますか、どのお魚も本当に美味しいですね」
 華やかな料理が並ぶ中で、桃はどちらかというシンプルな細めの小さな魚を炭火で炙ったものに目を留めた。
「これがカペリンではない本物のシシャモですか」
 ぱくりと齧れば、ぷりぷりとした身。オスの濃い目の旨味と、メスの卵のとろけるような食感。食べれば食べる程にカペリンとの違いが明らかになる。
「カペリンはカペリンで美味しいですが、シシャモもとても美味しいです……こんなにおいしいと、お酒がほしくなります」
 きょろきょろと視線を動かしていると、係員が近付いてくる。
「北海道ではどんなお酒を飲むのでしょうか。え、ビール?」
 予想外の答えに、きょとんとする桃。
「それは普通にどこでも……ああ、異国から帰国後、北の地にてビール作りをした方がいると本で読んだことがあります。なるほど、これがそのビールなんですね」
 此方でお待ちくださいと椅子の有る場所へと案内され、暫くして持ってこられたのは小さめジョッキの注ぎたて生ビール。凍るほどに冷えたジョッキに真っ白な泡、透き通った金色のビールを喉に流し込むと強い炭酸がまず抜けていって、後に香るのはホップと麦の香り。余計な材料の入っていない、シンプルな美味しさこそが北海道の生ビールの醍醐味なのだろう。
 一気に飲み干しふう、と息を吐いてジョッキを置く。少しずつではあるが色々食べたおかげでもうお腹は一杯だ。名残惜しい気持ちを抱きながらも席を立つ。
「本日はとても楽しかったです、ご馳走さまでした」

大成功 🔵​🔵​🔵​

宝海院・棗
北海道の食材を使った宴会に私も混ぜてー!

メロンは掬って食べたところにラムネを入れて混ぜて飲んだりもしてみたいな!
あと他に北海道の食べ物があるなら、ジンギスカンでサンドイッチとか、ザンギ入りカレーラーメンとか、シャコとウニといくらと花咲ガニの丼とかも欲しいな!もちろんお菓子も!よかったらおすそ分けするね!

パフォーマンスをお願いされたらお得意の超光速回転ダンスを披露!UCで(周りに迷惑を掛けない程度に)伸縮して変化も加えるよ(【パフォーマンス】【ダンス】【残像】【アート】使用)

此華咲夜若津姫さんのためにも、宴会を成功させなくちゃね!



「北海道の食材を使った宴会に私も混ぜてー!」
 奈落へと飛び込んできたのは宝海院・棗(もち・ぷに・とろり。・f02014)。ざっと会場を見回すと、真っ直ぐに向かったのは果物の並ぶ辺り。お目当ては近付くだけでも良い香りが感じられる、北海道名物の。
「メロンだー!」
 半分に斬られ種を抜いただけで並んでいるのは、棗の顔程も大きなメロン。赤肉青肉取り交ぜて並べられた中から、有名産地の赤肉のメロンを一つ頂いて。スプーンを差し込むと、じゅわりと果汁が溢れてくる。口の中一杯に広がる甘味と香りに、零れる笑顔。
「おいしー」
 ある程度食べ進んだら、そこにラムネを注いで天然味のメロンソーダに。果肉を混ぜて太めのストローで頂く素敵な贅沢は、幸せな気分を高めてくれる。
「あ、他のも食べようっと」
 食べやすいように花巻の様なパンに挟んだジンギスカンや、ザンギを乗せたカレーラーメン、雲丹蟹海老蝦蛄全部乗せの贅沢海鮮丼。複数食べるようとして全て小さめに作られているので、棗でも幾つも食べられる。お菓子のコーナーでは、つつくとふるふると揺れるほどに柔らかなチーズケーキや、樹の肌を模してチョコをかけたバウムクーヘン、生チョコやミルクプリンに塩味も大事と海鮮風味のおかき等。気になるもの全て食べては、お気に入りを確保する棗。
「良かったら誰か芸でも披露してくれないかー!」
 そんな声が上がったのを聞きつけ食後の運動と、名乗りを上げる。お得意のお得意の超光速回転ダンスを披露。自身の肉体をラバーや粘土の性質を持った伸縮変形自在の状態に変化させてターンに捻りを入れたり、腕や足を伸ばして角度を変えたりと猟兵ならではの技を加えたダンスは大好評。大きな拍手を貰い、大きく手を振って応える。
「此華咲夜若津姫さんのためにも、宴会を成功させなくちゃね!」
 やり切って笑顔で席へと戻り、乳飲料で疲れを癒す棗の気合はきっと通じる事だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルシエラ・アクアリンド
姿が見えなくとも母だものね
表立って目立つのは少々不得手だけれど
心の中で精一杯楽しませて貰うね。心も元気ですよ、という意味で
シエラ(仔竜)とライ(鷹)も一緒させて貰おう

どこぞの梟の神様に蝦夷地について教わった事はあるけど
北海道になるとまた違うのかなあ?何て考えつつ甘い物を

クッキーならシエラも食べられるだろうし
私はヨーグルトベースのジェラートにちょっとブランデーを掛けて
特別な乳製品の味に舌鼓打ちつつ
久しぶりのお酒をほんの少し楽しんで

人の喧騒が聴こえるか聞こえないかのところでのんびりと

空は見えないけれど、見上げれば暖かい光が灯されている場所だから
楽し気に飛ぶシエラ達を見ながら適度に心を引締めよう。



 ルシエラ・アクアリンド(蒼穹・f38959)は奈落の中を見回した。彼の人の姿は見えないけれど、何処か温かな感じがするのは残された慈愛を僅かなりとも感じているからかもしれない。
「姿が見えなくとも母だものね」
 中心で賑やかに楽しんでいる人達の様に表立って目立つのは少々不得手だけれど、
心の中で精一杯楽しませて貰おう。心も元気ですよ、という意味を込めて。
「行こうシエラ、ライ」
 呼ばれた仔竜と鷹が、ふよふよと飛びながらルシエラの後をついていった。
「どこぞの梟の神様に蝦夷地について教わった事はあるけど北海道になるとまた違うのかなあ?」
 等と考えつつ、向かったのは甘い物が並ぶ場所。余談だが梟の彼の言う蝦夷地は古代から現代まで全て含んでいて、その内の現代辺りがこのフェアで言う北海道になると思われる。
「クッキーならシエラも食べられるだろうし」
 素材を生かしたバタークッキーや木の実を混ぜ込んだクッキーを取り分け、自分用にはヨーグルトのジェラートを。贅沢に、プレーンとブラックベリーの2種盛にしてもらう。お酒コーナーに立ち寄り、とっておきと言う年代物のブランデーを一寸だけジェラートにかけてもらって、隅の方の席へと座り。
 濃い目の乳製品の味と、久しぶりに感じる強い酒精。ジェラートとのバランスを見ながら濃いところ薄いところ、と食べ分けながら楽しんでいると。
 こちらをどうぞ、と鷹用に細かく切られた肉が盛られた小皿が届いた。先程飛んでいる姿が見られていたのだろう。シエラ用にクッキーも割って並べ、食べていいよと言うとすぐに顔が食べ物へと向いてしまったので見えないけれど、喜んでいる雰囲気が伝わってくる。
 隅の方に座ったため、人の喧騒が聴こえるか聞こえないかではあるが、だからこそのんびりと出来る感じがする。
 ふと視線を上げてもそこに空は無いけれど。暖かい光が灯されている場所だから、それはそれで良いなと、思った。
 満腹になったのか、じゃれる様に楽し気に飛ぶシエラ達。その様子を見ながら、この一時を糧として次の戦いへと向かう心を引締めようと思うルシエラだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルジェン・カーム
UC常時
北海道…北の雪国ですか
とても美味しいものが揃っていると聞き及んでいます
「そうだよアルジェン!イクラにルイベとかも美味しいらしいよ!」(メイド服の男の娘

椿さんはありがとうございます
あの北の国の料理は是非とも味わってみたかったのです

まずはちゃんちゃん焼き
之は…臭みもなく…蕩ける様な美味しさ…まさか…鮭児を使っている…!
イクラとサーモンの親子丼
ワサビを醤油に溶かして…かけて…うん…とても…とても美味しいです
石狩鍋
「体が温まるよー♪」(夢中で食べてる

さて…お酒も頂きましょう
ええ…日本酒や焼酎にエールを頂きます
冒険に出た時は終わった後にこうして乾杯をしたものです(懐かしそうにほんわかしている



「北海道……北の雪国ですか。とても美味しいものが揃っていると聞き及んでいます」
「そうだよアルジェン!イクラにルイベとかも美味しいらしいよ!」
 アルジェン・カーム(銀牙狼・f38896)が伴うのは相棒のキャバリア……なのだが、どう見ても黒髪赤目のメイド娘にしか見えない。男の娘というやつらしい。
(椿さんはありがとうございます、あの北の国の料理は是非とも味わってみたかったのです)
 ここへの案内を担ったグリモア猟兵に心の中で礼を告げ、相棒を連れて料理の並ぶ方へ足を向ける。
「まずはちゃんちゃん焼き」
 北海道名物、鮭と色々な野菜を甘めの味噌ダレで焼いた料理。ざっくりと掬い取ると、上の野菜が蓋になって蒸されていた鮭から大きく湯気が上がる。大きめに割って口に入れるとしっとりとした魚の旨味が広がっていく。
「之は……臭みもなく……蕩ける様な美味しさ。まさか……鮭児を使っている……!」
 ならば、と素早く卓の上を見回した目が見つけたのは、イクラとサーモンの親子丼だ。
「ワサビを醤油に溶かして……かけて……うん……とても……とても美味しいです」
 先程とは違いダイレクトに伝わる脂の甘さ、そこにピリッとしたワサビと弾けるイクラが彩りを添える。
 次は石狩鍋、と向けた視線の先では。
「体が温まるよー♪」
 ぷっさん……相棒のプルートが大きなお椀を抱える様にして夢中で石狩鍋を食べていた。
 ここまで濃い味の料理が並べば、お酒が欲しくなる。米も水も美味な地域、日本酒も辛口ですっきりとしたものから米の甘味を感じられる濁り酒まで色々と。焼酎も芋に昆布、紫蘇に麦と味わいも様々に。最近流行りらしい小さな醸造所で作られたクラフトジンにクラフトエール等もある。少しずつ色々と味見して、手にしたのは陽月の名を冠したブルワリーのペールエール。グラスに注いだ琥珀色を見ていると、過去の思い出が蘇ってくる。
「冒険に出た時は終わった後にこうして乾杯をしたものです」
 懐かし気に目を細めるアルジェンに、いつの間にか食事を終えていた相棒がそっと微笑みかけた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マウザー・ハイネン
北海道…UDCアース等で名前だけは聞いた事がありますね。
何だか心躍る響きですが、その素敵な食材で楽しめれば宴会もいい感じでしょう。

お酒は控えめに鮭や貝類をメインに楽しみましょう。
鍋、ですか。この季節に…いや、わざわざ勧めてくるという事は余程の自信があるという事。
ならば挑まずにはいられません…!
石狩鍋の美味しさに感服しつつ、次はカキフライ?
これならまだ味の想像は出来ますが…何ですそれ、ソース?
野菜や果物で甘く仕上げたソースはふむ、フライによく合っていますね。
など料理漫画風に解説したりリアクションしたり、周りに宣伝するような感じで盛り上げられたら。
自分も当然楽しみますけどね。

※アドリブ絡み等お任せ



「北海道……UDCアース等で名前だけは聞いた事がありますね」
 マウザー・ハイネン(霧氷荊の冠・f38913)。表情に変化は無いが、どことなくそわそわとした動きなのは期待の表れか。
「何だか心躍る響きですが、その素敵な食材で楽しめれば宴会もいい感じでしょう」
 人々が集まり賑わう辺りに一度目を向ける。この様子なら、大体成功していると言えるのではないだろうか。
 折角の料理、お酒は控えめにして食事を主に取ろうと向かった先にあったのは。
「鍋、ですか。この季節に……いや、わざわざ勧めてくるという事は余程の自信があるという事。ならば挑まずにはいられません……!」
 湯気の立つ椀を手にし、まずは汁を一口。野菜の甘さと鮭の旨味を程良く味噌が纏めてそこに微かに香るバター。
「これは……!」
 具材を掬い上げて口に入れると、今度は逆に味噌が素材の味を引き立てていて。絶妙な塩加減に目を瞠る。
 他のものにも挑戦しなければ、と並ぶ中で手を出したのはカキフライ。
「これならまだ味の想像は出来ますが……何ですそれ、ソース?」
 とろりとした、赤茶色の液体。ちょんとつけてから食べてみると、揚げ物の香ばしさにコクのある甘さとスパイスの風味が加わってよりカキの味が引き立っているような気がする。
「野菜や果物で甘く仕上げたソースはふむ、フライによく合っていますね。こちらの白いソースは酢と卵に酢漬けの野菜を混ぜたものですか、見た目の割にさっぱりしていてこれも良いです」
 料理の解説の様な感想。マウザーの言葉や反応興味をそそられたのか、カキフライや石狩鍋を追加で手にする人の姿が増えていく。それも狙いの一つ、宣伝する事で宴会を盛り上げられたら、と言う作戦……とはいえ、楽しんでいるのも事実。
「たくさん食べましたね」
 気が付けばそろそろ宴も酣、酔って眠ってしまった者や帰宅の途につくものが増え始めている。そろそろ帰ろうか、と腰を上げたマウザーの耳に届いた微かな音。礼を告げるように感じたその柔らかな声の主は――。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年09月06日


挿絵イラスト