エンドブレイカーの戦い⑥〜罠を使ったほうが勝ち
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「暴力は何でも解決する、なんて言いますけど……開けられない扉まで開けようとするとはねぇ……」
小さなため息をついたエーミール・アーベントロート(|黄昏の賢者《Weise Abendrot》・f33551)。見えてしまった予知がなんとも度し難いものだったと彼は言う。
世界の瞳と呼ばれる謎の超巨大遺跡と融合するように建築された大都市・ラッドシティ。歯車機械文明に支えられ、反映してきた都市国家だが……現在巨大歯車遺跡「クロノスメイズ」に異変が訪れていた。
本来12月24日にならなければ扉が開くことはないクロノスメイズ。その時が来るまで誰も手を出すことはなく、静かに見守っているのが定石だった。
しかしその扉を強引に開こうとしているのが、エリクシルの放ったモンスターの群れ。強引に開いてでも中に入り込み支配する魂胆のようだ。
「遺跡を守護している方々――長老衆の皆さんはこれをどうにか止めるようにしているみたいですが、遺跡内部に大量の罠が仕掛けられているのもあって人手が足りていないとか……」
「ですので、皆さんにモンスターの群れを排除して頂きたい。罠を軽々と回避出来るでしょうし、逆に罠を利用する方法を考えついている方もいらっしゃるでしょうしね」
エーミール曰く、遺跡内部の罠は様々なもので特定のスイッチを踏むと発動する仕掛けが多数存在するそうで、それらを回避するなり利用するなり、自由に使っていいそうだ。
というのも、罠の数は数え切れないほどある。モンスターを排除するための罠もいくつか存在しているため、それらを有効活用するのも手だと。
「さあ、準備はいいですか? 飛ばした瞬間罠が発動したら、そこはごめんなさい!」
一言謝りつつ、エーミールは準備が出来た者から順繰りに遺跡へと転送させていく。
――モンスターの群れ、駆除開始!
御影イズミ
閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
4作目。罠……何があるかなぁ。
初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。
またMS自身は過去作未履修なため、過去作に関するネタが出た場合はプレイングを流させていただきます。
この点についてはご了承くださいませ。
●採用について
「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
採用についてですが、現時点では全員採用を目標にしています。
ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。
●場所:歯車遺跡内部
罠が大量に仕掛けられた歯車遺跡内部が現場となっております。
そこそこ広いため飛行は可能ですが、キャバリアの使用は不可となっています。
また見るからに怪しげなスイッチやレバー等が多く存在しています。罠のために。
●プレイングボーナス:歯車遺跡の罠に対処する/遺跡の罠を利用してモンスターを駆除する。
罠はプレイングによって様々なものに変わります。
代表的なものだと、スイッチを踏むと催涙ガスや麻痺ガスが出てくる、壁から矢が飛んでくる、天井から爆弾が振ってくる等があります。
この他、プレイングで記載された罠も使用が可能になりますのでご一考ください。
皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
第1章 冒険
『クロノスメイズの冒険』
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POW : 発見したモンスターを撃破する
SPD : 遺跡の罠を察知し、回避または解除する
WIZ : 遺跡のパズルや謎掛けを解く
イラスト:麦白子
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ツキカ・アシュヴィン
罠だらけの遺跡かー。
罠のタイプは違うやろけど、地元(アポヘル)の廃墟思い出すなあ。
利用するんも可能やってんなら、一つやってみよか。
まずは敵を探しつつ、遺跡の罠を調べていこかと。
スイッチやレバーを見たら、近くに開きそうな床とか変な穴の空いた壁や天井とかがあらへんかチェック。
スイッチが床に偽装されとる可能性もあるから、不自然な段差や色の床には近づかんようにしとく。
敵に出くわしたらいっぺん逃走。
見つけた罠のあるトコまで誘い込んでこれを起動。
落とし穴に落としたり催眠ガス浴びせたりして、仕留めるなり動きを止めるなりしよかと。
まだやられとらん奴がおったら、UCも併用して急所をライフルで撃ち抜いたるで。
●利用できるものなら何でも来い
「罠だらけの遺跡かー……」
ぽやぽやと頭に浮かぶは、|地元《アポカリプスヘル》の廃墟なツキカ・アシュヴィン(星追いの渡り鳥・f24375)。種類は違えど、罠という点では同じだなあと考えていたようで。
「ま、利用するんも可能やってんなら、1つやってみよかー」
そう呟きながら遺跡に入っていくツキカ。敵を探しつつ、内部の罠がどんなものかを確認に向かう。
あからさまに仕掛けられているものと、罠だと気づかれないように仕掛けられているもの。いろんな仕掛けがあるが、どれが1番使えるかどうかをチェックしていた。
「んー……」
設置されているスイッチやレバーを見つければ天井や壁や床に不自然な切れ目や妙な穴がないかをよくチェック。起動した際に何が起こるかの予測を立てつつ、慎重に通路を進んだ。
途中の通路には色の違うタイルが不自然に設置されていたり、床に扮したスイッチがあったりと、ツキカでも思わず引っ掛かりそうなものもあった。
そのときは周囲をよく見ていたため、付近に仕掛けを作動させるためのスイッチがあるのだと判断をしてゆっくり進んでいたので事なきを得たが。
「危なっ。押す前に気づいてよかったわぁ」
その後も周囲の確認をしつつ敵を探し回り……とうとう、モンスターの群れと遭遇してしまった!
「おっと、ほんならこっちに逃げよか!」
わざとモンスター達に逃げる先を告げ、さっさと逃げていくツキカ。すたこらさっさと逃げる彼女を追いかけるモンスター達が色の違う床に乗ったその瞬間、パカンッと床が開く。
何が起こった? その思考を行う前にモンスター達は奈落の底へと落ちて、そのままお陀仏。ゆっくりと床は閉じられ這い上がることさえも許されなくなった。
「セーフセーフ。えー、次が何やったっけな?」
見つけた罠の場所、仕掛けの内容を逐一思い出しつつ、モンスターの群れを着実に潰していくツキカ。
時々引っかかっても倒れてくれない頑丈なヤツにはユーベルコード『|凶星、死を告げる《アルゴル・アサシネイト》』を併用したライフルで頭をぶち抜いてやるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!
遺跡内部の罠を自由に使っていいなんて…最高過ぎます!
これで敵さんたちにイタズラし放題じゃないですか!
まさにワルの権化たる私のためにある仕事と言っても過言はないでしょう!
おっ!見るからに危なそうなドクロマーク付きのボタンを発見!押しちゃいましょう!
(ボタンに近寄ると足元の床がへこみ何かの罠が作動する)
ん?何か踏んだと同時に地響きが…って!?通路を塞ぐ大きさの歯車がこっちに猛スピードでやってくるぅ!?
(UC【悪辣!滲染穢堕禁踏沼】で沼に姿を変えて回避する)
●イタズラし放題、いい響きです!
「遺跡内部の罠を自由に使っていいなんて……こんな最高な現場があるんですか!?」
本当に!? と驚く様子を見せたダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)。ワルが1番なデビルキングワールド出身の彼女にとって、罠を使って貶めてもいいというワルを披露できる現場は願ってもない場所だ。
イタズラやり放題、しかもそれが街の偉い人公認ともなればワルの権化たるダーティは張り切らずにはいられない。さっそく、遺跡の内部へと走って行く。
ダーティが遺跡内部へと到達し、しばらく経って後のこと。
床に見るからに怪しげなドクロのマークがついたボタンが発見される。
本来であれば『絶対に押すな』『押したら危険』の意味合いを持つマーク。押したら何が起こるかもわからない上に、ここまで注意喚起をされているなら押すのも躊躇われるだろう。
「おっ! こんなところに見るからに危なそうなマークのボタン!」
けれど今ボタンのそばにいるのは、イタズラし放題と聞いてウッキウキのワルの権化。ドクロと聞いちゃ黙っていられない悪魔は、すたこらさっさとボタンに近づこうと一歩踏み出す。
ところが、ダーティが一歩踏み出したその瞬間、床が少しだけ下がる。下がるというよりもそれは、スイッチを踏むような感覚があって……。
「ん? 何か踏んだ??」
ガコン、と音がした時には既に遅く。次々に何かが動く音が聞こえたかと思えば、地響きが突如辺りに響き渡りダーティの身体を、遺跡内部を揺らす。
「わ、わわっ、何が……」
何が起こったのかわからないと辺りを見渡したダーティ。しかし、次の瞬間見えたもののせいで自分が何をしたのか理解してしまう。
「って、うわー!?」
悲鳴を上げ、すぐさまその場から逃げ出したダーティ。その後ろに差し迫るのは、通路を塞ぎかねないほどの大きな歯車が車輪のように転がっている様子。
どうやらダーティが踏み抜いたスイッチはこの歯車の罠を発動させるための遠距離型のスイッチだったようで、彼女が気づいた時には車輪の速度は猛スピードになっていた。
当然ながら、この速度を止められる者はいない。
たとえモンスターであろうとも、転がる歯車に巻き込まれて一網打尽にされるだけ。
……ちなみに、ダーティはユーベルコード『悪辣!滲染穢堕禁踏沼』で全身を沼に変えたことで回避していたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
パティ・ポップ
ちゅー。
あちし、こういう所、よく見てきたでちゅ。
ちょの|遺跡《いちぇき》とか罠|探索《たんちゃく》ちゅる|際《ちゃい》に罠解除ちたりちてるでちゅし。
魔物が来たら罠を|発動《はちゅどう》ちゅるために、加工施ちていく。
ちょちて、敵が来たらロープ引っ張って発動ちゃちぇたり、敵をおびき寄ちぇたりちゅるでちゅ。
あちしは、体重軽いネズミでちゅから、ボタン踏んでも|発動《はちゅどう》ちないでちゅから、おびき寄ちぇるのに|好都合《こうちゅごう》でちゅ。
罠とちて、落とち穴(落とし穴に棘付き)だったり、横から槍が飛び出ちたりちゅるでちゅ。
あ、ローリングちゅトーンも発動ちゃちぇるでちゅ。
あちし自身UCで加速ちゅる。
●罠は発動しなけりゃただの玩具
「ちゅー。あちし、こういう所、よく見てきたでちゅ。罠を解除ちたりちてるでちゅし」
てちてちと遺跡内部を駆け巡るのはパティ・ポップ(ドブネズミ行進曲・f24456)。
その小ささから本来であれば発動するはずの罠は起動せず、重さで発動するような仕掛けも小さなネズミのパティには関係ない。
今やこの遺跡はパティにとってはただの広場、ただの通路。モンスター群だけが罠を受けるだけの広場となっているわけで……。
「む。この罠はいい|細工《ちゃいく》が出来ちょうでちゅね」
長い距離を走り回って見つけた罠に加工を施していくパティ。自分ではスイッチ式の罠はどうしたって動かせないので、せめてこうして細工を施すことで強化を加え、モンスターをより倒しやすくしていく。
ただの落とし穴を棘付き落とし穴に切り替えたり、横から飛び出てくる針をもう少し強度の高い槍に変えたり、傍から見るだけでも超強化されていくのがよくわかる。
「うんうん、これならいっぱい倒ちぇちょうでちゅね!」
超威力に改造された罠を見てご満悦そうなパティ。あとはモンスターが来るのを待つばかりだが……そうそう自分から近づいてくるようなモンスターはいないので、てちてちと探しに行くことに。
それからしばらくして、何処かしこで罠が発動する音が響く。
1つが発動すればそれを回避しようと飛び越えても、別の罠が発動して叩き落されて。
じゃあもう空を飛べばいいじゃん! と思ったら急遽転がってきた歯車型ローリングストーンが通路を塞ぐ。
それもこれも、パティが強化したおかげで凶悪な罠となっていたが……じゃあ、パティはどうなったかというと。
「ふう、危なかったでちゅね。早く動いてなかったら、|死《ち》んでたかもちれないでちゅ」
もともとパティは体重が軽いのもあって、罠を発動させるには至らない。けれど追いかけ回されてる最中には、どうしたってモンスターが罠を発動させてしまう。
そんな急な対処のために彼女はユーベルコード『シーブズ・ギャンビット』を発動させ、身軽になることで加速を付けて発動直後の罠を回避していた。
「ちゃて、まだまだ|発動《はちゅどう》出来てない罠を|探《ちゃが》ちゅでちゅよ~」
まだまだモンスターの数は多い。
発動させていない、未改良の罠を求めてパティはてちてちと遺跡の奥へと進んでいく。
大成功
🔵🔵🔵
カーバンクル・スカルン
確かに怪しげなスイッチやらレバーやらがあちこちにあんなぁ。とりあえずモンスターが通りかかったところから片っ端に起動させてみるかね。
【クリスタライズ】で隠れつつ、罠に巻き込まれないようにレバーにあらかじめロープとか鎖とかを巻き付けとく。あとはモンスターが来たタイミングで引っ張って起動させるだけ。
クリスタライズは私の姿だけじゃなくて「持っている物」も透明化させる。レバーに何かが巻き付いてるのが見えたら流石のモンスターの知能でも警戒するだろうが……見えなかったらどうしようもなかろう!
……その代わりに私はめっちゃ疲れるがね。まあ、必要経費として覚悟しましょうや。
●見えなかったらどうしようもなかろう!
「わー、確かに怪しげなスイッチやらレバーやらあちこちにあんなぁ……」
遺跡に入った途端、カーバンクル・スカルン(クリスタリアンの懲罰騎士・f12355)の目についたのは、あからさま過ぎて逆に好奇心から押したくなるようなスイッチやレバーの数々。好奇心の塊のような人間がこの遺跡に入ったらと思うと、ちょっとそれは怖いと思うぐらいに。
「ま、片っ端から起動してモンスター倒していけばいいってことだし、ちょっと準備しよ~っと」
カーバンクルが目につけたのはスイッチ関係の罠ではなく、レバー式のトラップ。ぐるぐるとロープや鎖を巻き付け、距離をとっても作動させやすく細工を施しておいた。
それからしばらくして、通路の奥からモンスターの群れがやってくる。
|何もない《・・・・》通路の先、そろそろ別の区域に行こうかなんてやり取りをしている様子のモンスター達だったが……その思惑は数秒で消える。
気づけばモンスター達の姿は通路に出来た大きな落とし穴の中に落とされており、やがて徐々に天井――通路の道が元通りになり、また静かな通路へと戻っていった。
「お、落ちた落ちた。いいねぇ、何度も使えるってのはありがたい」
落とし穴を起動させたのは、ユーベルコード『クリスタライズ』によって姿を消したカーバンクル。この力によって握られたロープも同じように透明化しており、モンスター達には一切見えることがない。
そのため何も知らないモンスター達はその通路を通る度に奈落の底へと落とされ、二度と地上へ戻ることはなくなっていた。
「……はあ、けど……」
小さくため息をついたカーバンクル。使用しているユーベルコードは透明化になるという素晴らしいものだが、その分代償も大きい。
透明になっている時間が長ければ長いほど、彼女は毎秒疲労していってしまう。それを必要経費と割り切れるのが救いではあるが、引き時は考えなければならない。
「全部を落とすまで帰らないってレベルの気合で持ちこたえてみせますって。そのぐらいの覚悟は持ってますよ」
誰にも見えないが、ニィ、と笑みを浮かべたカーバンクル。
その言葉の通り、モンスターが一掃されるまでは何度も何度もレバーを引き続けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
罠だらけの遺跡と合体した大都市……足元によくわからない遺跡があるのは少々不安な気もするが、浪漫を感じるかもな
利剣を片手に、音や気配によって索敵しながら迷宮を調査
明らかに怪しいスイッチやレバーは触らないようにするが、敢えて幾つか罠を発動させて内容を確認しておく。先に周囲の様子をみて、罠の内容を予想しておこう
それと、念のため隠されたスイッチなどがないかも調べておく
とはいえあまり時間をかけていられない。幾らか調べて見つからないなら、隠れた罠は(とりあえず)ないものとして進む事にする
発見したモンスターが襲いかかってくるなら普通に戦うが、もし逃げるようなら調べた罠の元へと誘導して上手く倒していこう
●浪漫あふれる遺跡調査
「罠だらけの遺跡と合体した大都市……か。足元によくわからない遺跡があるのは少々不安な気もするが……」
本当に大丈夫なのか? と不安そうな表情を浮かべる夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)。彼はその手に利剣【清祓】を握りしめ、音と気配を頼りに遺跡内部を進んでいく。
あからさまに罠です! と主張するようなスイッチやレバーは避け、細かな変化がないかを逐一チェックしていく鏡介。色の違う床、模様に見える切れ目等も動くかどうか確認して、動きそうなら近くの仕掛けがどれなのかも確認しておく。
「ちょっとだけ動かしてみてもいいよな、これは。どう動くかも確認しておきたいし……」
どのスイッチでどの罠が動くか、またどんな動きで敵を引っ掛けるのか等も確認しておきたかった鏡介は、敢えていくつかのスイッチやレバーを作動させて罠を発動。一瞬のうちに通路に落とし穴が出来たり、矢が飛んできたり、火炎放射器が作動したりしていた。
「……押し間違えないように気をつけよう」
固く誓った鏡介。自分が間違えて巻き込まれないように気をつけようという自戒を込めて、再び遺跡を探索し始める。
とはいえ、調査だけで長く時間はかけていられない。
他の猟兵達によってモンスターの数は劇的に減っているが、それでもまだ残っている個体はいる。
いくらか調べても出てこない隠れた罠は無いものとして扱い、都度発動を期待することにした。
「っと……丁度遭遇したか」
真正面に相対するモンスターの群れ。鏡介の姿に気づいた1体が声を上げると、一気に逃げ出して行く様子が伺えた。どうやら数が減ったことで撤退をするつもりのようだ。
そうは行くかと、鏡介は追いかけていく。うまく道筋を操ることで鏡介が調べた罠の元へと誘導し、発動が容易なものから順繰りに発動させていく。
「その先にあるのは、踏めば発動するものばかりだからな」
軽く言い放った鏡介の視界に映るのは、落とし穴に落ちるモンスター達、火炎放射器で焼かれるモンスター達、砲撃を受けるモンスター達。
あらゆる仕掛けに引っかかって苦しむモンスター達がそこに存在していた。
大成功
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