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【OF】現れたのは、《永遠》!

#オーシャンフロンティア #オーバーロード歓迎 #複数人プレ歓迎

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●死人に口なしのはずだった
 アルカディーテ島では、時たま開拓者が命を落とす事がある。魔獣に襲われるのが主な理由であり、それは今現在も発生している。
 命を落とした開拓者は弔われ、埋葬される――はずなのだが。その本人が地上を動いているを見かけた、という声が濱城・優茂(サバイバルおじさん・f32495)の所へ届いたのだ。

「多分見間違いやろ、そんなゾンビみたいな現象がこの島で起きてる訳……が!?」
 目の前には、この前魔獣に襲われて命を落としたはずのジョンが居た。
「い、居たわ……! 何で起きとるん!?」

『#★↓*!』

 ジョン「だったもの」は、何とも言えぬ聞き取れない奇声を上げた。そして、優茂に襲い掛かろうとしてくる。火事場の馬鹿力のダッシュで、間一髪逃げ切った優茂だったが。

「何なんや……何が起きとるんや!!」

●調査そして撃退
 所謂、過去の産物なのだろうか。一人はそう言った。
 この島ではゾンビが生まれる。一人はそう言った。
 怖くて遠出が出来ない。一人はそう言った。
 便宜上彼らの事を、開拓者達は『|永遠《エターナル》』と呼んだ。

「……ちゅうわけでな、その生き返った開拓者《永遠》を調べて欲しいんや」
 優茂は少しトーンを落として案内人の仕事を務める。
「ああ、調査の結果倒さんでもええんやったら無理に討伐せんでええよ。あくまで生態調査の番外編みたいなもんや」

 優茂によると、《永遠》には共通点があるのだとか。
「どの《永遠》になった開拓者も、死因は外傷や。魔獣の持つ感染症とかやったら大変やけど……魔獣が関与してないケースもあるからなぁ。関係ないかもしれんし、参考程度に覚えといてや」

 目撃地点は丘の上、時間は――夜。ひとまず夜に時間を絞って、調査願いが出される事となった。


椿油
 オーシャンフロンティア運営マスターの椿油です。
 謎のゾンビめいた存在《|永遠《エターナル》》が現れ始めました! 倒すべき存在かどうか。皆さんの調査で見極めて下さい。

 ターゲットは夜に現れるので、夜の行動となります。スキル(第六猟兵におけるユーベルコード)はご自由に使って下さい。連携したり、後の参加者に情報を託したり、出来る事は色々あるかと思います。
 最終的に彼らがどのような存在である事が分かれば、道中何をしても大丈夫です。
 なお、懐中電灯などの明かりは拠点から貸し出されます。

 プレイングボーナスは『《永遠》の隙をつく』です。
 皆様のアツいプレイング、お待ちしております!
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第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動

SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動

WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

果無駅・駅長代理
――僕は「はかなし駅」の駅長代理
助けが必要な時は呼んでほしい。いつでも力になるよ

呼子笛をひと鳴らし。喚び出すのは、果無駅を覆う霧――まるで白い闇のよう
これなら、敵の目を眩ませる事が出来る筈だ

具合はどうだい?疲れは出てないかな
行き路を示す、カンテラの燈を掲げよう。――コレは、君の命を照らす燈
痛みも迷いも苦しみも、全部とかしてしまう灯りだよ
良かったら、無花果の実も食べるかい?勇気と力を与えてくれるから

荒事は得意じゃないけれど
いざとなったら幽霊列車の残骸を纏い、僕が君達の盾になろう

自分を信じてまっすぐに進めば――きっと、正しい終点に辿り着ける
君の旅路が、素晴らしいものになる事を祈ってるよ

――アローン



●PM19:30 夜霧の渡し
 ――辺りは、すっかり暗い。

 駅長代理が【|送り露灯《カンテラ》】の橙の光を照らしながら、永遠の捜索を始める。
「……微かに気配を感じる。どうやら近くに潜んでいるようだ」

『※→▼〒?』
 何とも言えぬ聞き取れぬ声。永遠に間違いない。駅長代理は、優しく光を声のした方向へと向ける。
「……キミは、話は出来るかな?」
『↑◇★!』

 相変わらず聞き取れないが、それは優茂が見たであろうジョンに間違いない成人男性だった。顔に生気は見られず、何故動いているのかも分からない。

「――アローン」
 スキル《テラスヒ》の優しきカンテラの光が、ジョンが負った外傷を癒していく。
「これでどうだろう」

『? ←〒★※』
 不思議そうに駅長代理を見つめるジョンは、自らの傷が癒されていく事に気付き駅長代理に敵意が無い事を確認すると――笑った。

 その瞬間、駅長代理に鋭い爪を尖らせて襲おうとするジョン。
「おっと、外傷が治っても駄目なんだね」
 駅長代理は兎角敵意を剥き出すジョンに対して、攻撃を避けながらもこちらからの敵意は全くない事を示す。
「ほら。僕は何もしない」

『↑★/↓!!』

 何故なんだと不思議がって生気の無い地団駄を踏むジョンに対して、駅長代理はジョンの肩を叩いた。
「キミは元はこの島の開拓者なんだろう? 我々は味方同士のはずじゃないか」

『……!』
 ジョンは目をギョロリと丸くしたまま、何かを思い出したかのように茂みの中へと逃げていった。

「思い出してくれたんだね。きっと――ん?」

 逃げた時にちらりと見えたが、ジョンが傷を負っていた場所は、何故かまた傷が出来ていた。

 ★調査:外傷は癒しても復活するようです。傷の有無と敵意は関連せず、常に敵意を剥きだす事が分かりました。

大成功 🔵​🔵​🔵​

キノ・コバルトリュフ
マーツータケ、キノコセラピーはいかがかな?
かぐわしいキノコは香りマツタケ、味シメジ!!
美味しそうなキノコ香りはみんなを元気にさせちゃうよ!
ナメコ!?なんだか、目が血走ってるね。
キノは食べても……おいしいけど食べちゃダメだからー。



●PM19:45 香ばしい好意
「マーツータケ、キノコセラピーはいかがかな?」
 キノはスキル《ベルベットパフューム》を使い、かぐわしい香りで永遠を誘う。
「シメジー、おいでー」

『↑※▼♪?』
 ひょっこり顔を出してくれたのは勿論ジョン。何だかキノに興味深々である。
『↑↑↑!!』
「ナメコ!? なんだか、目が血走ってるね」
 それは使ったスキルの影響なのか、永遠は元々そうなのか――だが、爪を出して襲ってくる事は無さそうだ。
「キノノ、あなたはどうして人を襲おうとしたの?」

 キノが核心に触れようとすると、ジョンは悲しげな顔をした。
『↓←※※……』
「シメジ、事情があるのかな」
『※↓』
「キノ、良かったら教えてくれるかな?」

 キノに好印象を抱いているジョンは、精一杯身振り手振りで話そうとした。だが、
『〒→※▼◇、↑※~↓、※※……』
「キノ?」

 そう、何と言っているのか全く分からないのである。猟兵の翻訳能力を持ってしてもだ。恐らく、翻訳を阻む何かがあるのだろう。
「マツタケ、無理に話さなくて大丈夫だよ。じゃあ、地面に書いてみるのはどう?」
『※!▼』
 地面にジョンが書いた言葉は、『しねない』だった。
「キノノ……ゾンビってこと?」
『※※※……』
 更にジョンが書いていくと、『いのち』『りんね』『めぐれない』と文字が出来る。
「シメジ、難しい事は分からないけど……ゾンビになっちゃったから、ゆっくり休めないって事だね」
『〒▼※!』
 そうだ、とジョンは嬉しそうに首を振っていた。

 ★調査:友好的になるスキルを使えば、一時的に筆談が可能でした。輪廻を廻れない状態が《永遠》のようです。

大成功 🔵​🔵​🔵​

コニー・バクスター
コニーのおまかせプレです。
日常か戦闘向け。

【日常系】
「種族」か「ジョブ」を活かした行動描写をお願いします。
レプリカント(種族)が活きる場面は、ロボネタで対応です。
ジョブは、量産型キャバリア(BRR)を操るパイロットです。
ジョブが活きる場面は、キャバリアやサバイバルネタで対応です。
学園生の為、OFでも若者の話題は特に参加歓迎です。

【戦闘系】
戦闘の立ち位置は中衛のスカウトです。
主にキャバリアに乗って戦いますが、本人が戦うのも可。
ナイフ、二丁拳銃、狙撃、偵察等が得意技。
メインで戦う人がいたら役割は補助的です。
逆にメインで戦う場合かソロの場合は中衛攻撃に特化です。

UCお任せ。
アドリブ歓迎。
NG無し。



●PM20:00 輪廻に至るには
「成程ね? 輪廻っていうのは本当は解脱しなきゃいけない物だけど――解脱する前の輪廻の廻りにすら戻れないから、ゾンビみたいな状態になっているんだねっ?」
 コニーは共有されたジョンの状況を理解した。
「あながち《永遠》って言う呼び名も間違ってないのかも?」

 さて、輪廻に戻してやるには何が必要か。そして友好的に接するには、何をすべきか。コニーは【ルネ・カフェ・メイト(チョコレート味)】を取り出して、パキッと割って食べやすいようにして置いておく。餌で釣る訳ではないが、お裾分けの気持ちだ。

『▼※〒?』
 ジョンがチョコレートの匂いに誘われてやって来る。
「美味しい物を食べれば、嬉しくて昇天しそうになったりしないかなっ?」
『※※?』
 ジョンは不思議そうな顔で一口、食べる。
『!!!!!』
 何やらジョンの感情が高ぶっているようだ。
「これは……成功? それとも失敗?」

『※※※※※……!』
 ジョンが。死んでいるはずのジョンが、涙を流した。現世の食べ物に触れた喜びからだろうか。ジョンはそのまま、地面に座り込んでぱたりとも動かなくなる。

「……きっと成功だね☆」
 ――そしてジョンの身体からすり抜けるように出て来たのは、青い半透明で不定形の何か。
『★↑※▼〒♯!!!』
 ジョンは、もう一言も喋らない。きっと、まさに美味しさで昇天したのだろう。代わりに青いナニカが奇声を上げた。

「永遠の本体は、こっちって事?」
 青いナニカからは、明らかに脅威を感じる。地面に落ちていた小石を投げるコニー。青いナニカに当たり、プニッと跳ね返った。
「とりあえず、逃げなきゃ!! ジョンさんは――優茂さんに朝に回収してもらおうっ」

 ――永遠の本体との鬼ごっこが、始まった。

 ★調査:何らかの方法で昇天させる事が出来れば、亡くなった開拓者は輪廻に戻る事が出来るようです。ですが、開拓者を操っていた者即ち本来の《永遠》を撃退する必要はありそうです。

大成功 🔵​🔵​🔵​

銀龍・天
やはり、寄生型か。進化の行きつく先。安全な場所は宿主の内側だ。

だが、外に出たなら斃すだけ。アルカディーテ島にも葬儀屋が必要か?

スマホ・カメラで、永遠の本体を撮影しながら。
情報は共有必須だ。百聞は一見にしかず。聞いただけではイメージしにくいだろうしな。半透明、頑張れば映像でも見れるか?光量と色彩の調整も加えてみるか。
ビビリの宿主さんにも、よく聴かせてやろう。うっかり怪我すると傷口からこんなのが入ってくる、っと。

撮影が終わったら後は、どう対処するかだな?焼却とかが良さそうだが、その前に細切れに成っても再生するか、確かめておこう。
スキルの炸裂弾を必中で狙い撃ちだ。

だめなら、ランタンのオイルで燃やす。



●20:10 永遠の欠点
「やはり、寄生型か。進化の行きつく先。安全な場所は宿主の内側だ」
 天は、スマホのカメラで永遠を撮影し、情報を後に残しながら呟いた。
「だが、外に出たなら斃すだけ。アルカディーテ島にも葬儀屋が必要か?」

 半透明の身体は夜なので良くは見えない。映像にフィルターをかけると、鮮やかな彩度によって、パッキリとしたオーシャンブルー色が煌めいた。

「うっかり怪我すると傷口からこんなのが入ってくる――っと」
 動かなくなったジョンの傷口と漂う永遠を交互に映してみる。特に至って変わりない普通の怪我だ。だが、これで魔獣の討伐をし難くなる――それだけは、開拓者にとっては避けたい事。魔獣は天敵になる奴らだっている。出来れば島の安全の為に排除したいものだ。

『↑↑♯★〒!!!』
 そして相変わらず、永遠は聞き取れぬ奇声を口の無い体から放っている。

「後は、どう対処するかだな? 焼却とかが良さそうだが、その前に細切れに成っても再生するか、確かめておこう」
 スキルを用いつつ、炸裂弾を発射する。永遠は微塵切りのように割れて、漂っていた状態から地面へと落ちた。だが、消える気配はない。

 ランタンのオイルを近づけると、昇天するかの如く、フッと消えていった。恐らく、消滅の条件は瀕死のこの状態で光に晒される事なのだろうと、天は感じた。彼らが夜に現れるのも、そういった理由も少なからずあるのだろう。

 ――後日、ジョンは再び蘇る事無いよう、丁寧かつ厳重に埋葬された。

 ★調査:永遠の本体は刻む事によって脅威を失いました。また、瀕死の永遠は光に弱いようです。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年10月31日


挿絵イラスト