【Q】人類遺跡探索~お盆は明けたからお前もう帰れよ
――キマイラフューチャー。
猟書家『キング・ブレイン』は完全に撃破された。
キマイラフューチャーの平和は守られた……かに思えたのだが、事態は急変する。
戦場となったシステム・フラワーズの奥底が一部剥がれ、その奥から謎の廃墟が出現したと一報がグリモアベースに飛び込んできたのだ。
「以前からのキマイラフューチャーの人類遺跡の調査は行われて参りましたが……今回はかなり大規模な遺跡のようですわ」
そう告げるのはグリモア猟兵の蛇塚・ライム(その罪名は『憤怒』/IGNITE POP DiVA・f30196)だ。
「20回以上もシステム・フラワーの中核で激しい戦闘と敵拠点の爆発が起これば、そうなるのは当然ですが……」
困惑しながらもライムは状況を説明してくれた。
「現在、発見された人類遺跡には超高性能なCG怪人達が徘徊していますわ。すごい技術のCGですので、触れるのは勿論のこと、会話も出来たり息の根を止めることもできますわ」
さらっと恐ろしい事をグリモア猟兵は言ったが、探索の為には多量のCG怪人達を粉砕してゆく必要があるので間違ったことは言ってないのだ、多分。
「ちなみに徘徊している多数のCG怪人の姿は、これですの」
グリモアから投影されたじCG怪人の姿とは……?
「あたし、野菜乙女ヴァルきゅうりア! お盆は過ぎちゃったけど、今日も元気いっぱいに死者を天上にある波留原農場へ連れてって強制労働させちゃうぞっ♥」
グリモアベースが一瞬で凍り付いた。
きゅうり頭の戦天使がきゃるるんっ♪とあざとカワイイポーズをとってブラック労働発言していた。
ちょっと情報量が多くて何言ってるか分からない……。
そんな沈黙をライムが打ち破った。
「皆様? 見つけ次第、圧し折ってくださいませ! |私《わたくし》、きゅうりはこの世で一番嫌いですの!」
うわぁ、殺意が漲る笑顔が眩しいっ!
「それと、遺跡の最奥には生命体の反応も確認されています。今回の任務は彼らとコンタクトをとることが最終目標ですの。ただし、遺跡の奥に向かうにつれて、何やら『致死性の白い雪』が降り注いでいるそうですわ。ですので、最奥で向かうのならば対策と準備は怠らないでくださいまし? いくら頑健な猟兵の皆様でも、この『致死性の白い雪』を浴びれば生物・非生物問わず永眠すると予知されましたわ」
つまり、サイボーグやレプリカントのようなメカ・ロボ系の種族も『致死性の白い雪』は効果があるということだ。
これは油断せずに準備をしてゆくべきである。
「それでは、準備が出来上がった方から転送させていただきますわ。皆様のご活躍、期待してますわね?」
ライムが自身のグリモアを輝かせて転送門を開く。
果たして、猟兵達は人類遺跡の最奥にいるという謎の生命体に遭遇できるのだろうか?
七転 十五起
きっと小さい頃に髪色と同じ色だから、いじられた事あるのかな……?
担当グリモア猟兵のきゅうり嫌いはともかく、今回はキマイラフューチャーの人類遺跡です。
きゅうり大好き、なぎてん はねおきです。
●概要
第1章集団戦、きゅうり頭の戦天使のCG怪人達が人類遺跡を徘徊してます。
遺跡探索の邪魔なのでやっつけましょう!
第2章冒険、キマイラフューチャーで発見された旧時代の遺跡内には常に「致死性の白い雪」が降り続けている為、何かしらこれを防ぐ手立てを用意しなくてはなりません。
深部になるほど雪の勢いは増すので、ご注意ください。
探索プレイングが成功すると、謎の生命体と遭遇できるかもしれません。
●その他
この人類遺跡の調査シナリオが20本成功すると、何かが起こるそうです……。
それでは、皆様のご参加をお待ちしてます!
第1章 集団戦
『野菜乙女ヴァルきゅうりア』
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POW : 胡槍グングンノビール
【胡瓜の葉と蔦が絡まりついてる聖なる槍】が命中した対象を切断する。
SPD : 精霊馬オボンスギル
自身の身長の2倍の【棒のような8本の足が生えた胡瓜の精霊馬】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : 光翼ヴァルきゅうりアブラスト
【翠色に輝く光を身に纏いながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【他の野菜乙女ヴァルきゅうりア達】の協力があれば威力が倍増する。
イラスト:猫家式ぱな子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
<野菜乙女ヴァルきゅうりア! 徹底解説☆>
よいこのみんな! こーんにーちわー☆
天上の|波留原《ヴァルハラ》農場からやってきた、キュートでおしゃまでちょっと青臭い戦乙女!
それが野菜乙女ヴァルきゅうりアちゃんだ!
野菜嫌いな悪~いヤツをやっつけるために地上へ仲間と一緒にやってきたよっ!
胡槍グングンノビールは悪いヤツ目掛けて伸びるぞ!
精霊馬オボンスギルの足は割り箸だぞ!
光翼ヴァルきゅうりアブラストは近付くと土と青臭さが目に染みるぞ!
仲間と一緒に活躍するヴァルきゅうりアちゃんを応援してね!
<――人類遺跡から聞こえる謎の合成音声アナウンスより抜粋>
四軒屋・綴
※なんでも歓迎
きゅうッ!りッ!アッ!
きゅうッ!りッ!アッ!
(『連れてって☆』『豊作祈願☆』うちわ装備)
という訳で貴様達の農業的逸脱は容赦出来ないッ!未来より|現在《いま》の|食卓《ファン》に微笑むべきでは無いのかッ!旬だというのにッ!!(悲壮な涙)ならば容赦すまいッ!相手の突撃に対しユーベルコード発動ッ!
跳ね上げた礫、拳で打ち出した礫で集団の統制を乱す。
裏を返せば協力を乱す毎に威力を半減するタイプの技だ、先頭の敵に対しクリンチからのボディーブローで一撃、後は槍を凌ぎ長い顎に効果的なフックとジャブで各個撃破を狙えば良い。
ゴーグルは元よりマスクの俺に青臭さは通用しないッ!良い薫りだと思うのがなッ!
「きゅうッ!りッ!アッ! きゅうッ!りッ!アッ!」
人類遺跡に足を踏み入れた途端、七色に輝くサイリウムを振り回しながら頭に巻いたハチマキにうちわを装着するロボみたいな奴がロッケンロールしてみせる。
四軒屋・綴(大騒動蒸煙活劇ダイナミックスチームパンク・f08164)はきゅうりが好きだ。
夏といえばきゅうり、異論は認めるがこの旬の時期にきゅうりを食べないなんてもったいない。
そんな熱ききゅうり魂を携えた四軒屋の熱量は、うちわに書かれた文言で分かる。
『波留原に連れてって☆』
『豊作祈願☆』
もうこの時点でかなり痛いきゅうりファンである。
故に、彼は野菜乙女ヴァルきゅうりアの強制農場労働に憤りを覚えていた。
「貴様達の農業的逸脱は容赦出来ないッ! 貴様達は|過去《ししゃ》を使ってきゅうりを育てるのではなく、|未来《あす》より|現在《いま》の食卓ファンに微笑むべきでは無いのかッ! 旬だというのにッ!!」
号泣する四軒屋。
これに何事だと周囲からヴァルきゅうりア達が集まってきた。
「なんか強火の厄介オタが来たんだけど?」
「というかあれ猟兵じゃない?」
「だったら侵入者じゃん! 此処から追い出さなきゃ!」
「みんな! 力を貸して!」
「「おおー!」」
ヴァルきゅうりア達は一斉に四軒屋へ向けて翠色に輝く光を身に纏いながら突進を開始!
きゅうりの戦乙女の敵意に、四軒屋は悲壮な覚悟で立ち向かわざるを得なかった。
「ならば容赦すまいッ! 試式特急拳弐式ッ! |特急爆装・遥場特急《エクスプロージョン・ヴァルハライナー》!」
途端、四軒屋の身体が赤褐色の機関車ボディから青と白の新幹線フォームへ変身!
「ゆくぞッ! きゅうりは食卓の千両役者だッ!!」
手近な瓦礫を殴りつけ、破片を周囲に飛び散らせる!
散弾となった破片が突っ込んでくるヴァルきゅうりア達にぶつかり、次々と足並みを乱していってしまう。
「もらったッ! 統率が取れなければ、その突撃ユーベルコードの威力は下がる! ならばあとは膂力で抑え込むのみッ!」
四軒屋は単独で突っ込んできたヴァルきゅうりアを両手で押し留めてみせると、全身のモーターを全稼働させて超絶馬力を発揮する!
「きゃあっ! 押し戻されちゃう!」
ヴァルきゅうりアの突撃エネルギーを上回った、四軒屋のきゅうり愛!
「先に言っておくッ! ゴーグルは元よりマスクの俺に青臭さは通用しないッ! 俺は良い薫りだと思うのがなッ!」
そう言うやいなや、四軒屋の拳はヴァルきゅうりアの長い顎へ素早い右フックとジャブ、そしてアッパーカットを叩き込んでノックアウトさせてみせた!
「さあ、各個撃破と洒落込もうかッ! 俺のきゅうり愛を解くと見よッ!」
「「きゃあぁぁ~! たすけて~!」」
こうして、四軒屋はヴァルきゅうりアを片っ端からK.O.して回り、己のきゅうり愛を人類遺跡に知らしめたのであった!
大成功
🔵🔵🔵
榊・ポポ
毎日が夏休みなキマフューには似つかわしくない湿っぽい場所だネ!
表面の都市とフラワーズで二重に秘匿するって...
人類遺跡どんだけ黒歴史なんだYO
精霊馬GPはもう終わった筈じゃなかったっけ?
しょうがないにゃぁ...ポポちゃんもバリバリ君で参戦!
【元気】な【ダッシュ】でデッドヒートDA!
メカポポちゃんの【レーザー射撃】で各個撃破!
なぁにこれぇ?先頭のヤーツに何かくっついてるゾ
あっ!!(妖怪いちたりないが出ぇたァ!)
やっべ、先頭集団から離れないと――!
あーっと!妖怪いちたりないの十円玉がくっついた先頭が転倒!
後続のヴァルきゅうりアも転倒!転倒!転倒!全員転倒!
これはひどい!(ポポちゃんも巻き込まれる)
榊・ポポ(|デキる事務員《トンチキカカポ》・f29942)はグリモアベースで今回の内容を聞くなり、全力でツッコミを入れてしまった。
「毎日が夏休みなキマフューには似つかわしくない湿っぽい場所だネ! 表面の都市とフラワーズで二重に秘匿するって……人類遺跡どんだけ黒歴史なんだYO!」
キマイラフューチャーの地球の中核部分の更に底にある人類遺跡、確かに秘匿され過ぎてて何かを隠匿したいという第三者の意図が透けて見える気がする。
そんなツッコミを入れたが最後、ポポもグリモア猟兵に転送させられてしまって現在に至る。
「あー、スーパーのきゅうり売り場を思い出すネ! 揃いも揃って青臭いんだヨ!」
徘徊するヴァルきゅうりア達がいる人類遺跡の閉鎖空間は、きゅうり特有の青臭さが蔓延していた。
苦手な猟兵がいれば辟易するレベルのきゅうり臭だが、ポポはものともせずにツッコミを敢行する。
「精霊馬GPはもう終わった筈じゃなかったっけ? しょうがないにゃぁ……ポポちゃんもバリバリ君で参戦!」
なんと、割り箸8本脚の精霊馬にポポが原付バイクに乗って参戦決定!
「サラダ油ハイオク満タン! 頭文字Pだゾ! 人類遺跡の峠のドリキンの名はポポちゃんがいただくYO!」
唐突に始まった謎の峠バトル!
謎原理で流れ出すユーロビート! デン☆ デン☆ デンデデン☆
勝つのはヴァルきゅうりア達の乗る割り箸8本脚精霊馬か? それともポポの原付か?
レディー、GO!
「死にさらせボケェェェェエッ!」
ああっとっ! 開幕早々、量産型半自律式小型カカポロボの目から殺人ビームが発射されたぁっ!
律儀にスタートを待っていたヴァルきゅうりア達があっという間に粉砕されて、たたききゅうりに成り果ててゆく!
爆散するCG怪人達を背に、ポポはフルスロットルで人類遺跡の難所をドリフトで攻め込んでみせる。
「スタートダッシュ成功だネ! このまま掟破りの地元走りでショートカットDA!」
もはやドリフト関係ねぇ! 目の前の壁をメカポポの目からビームで破壊しながら突っ切ってゆくポポ!
「うわぁぁ魔王だ!」
「鳥が攻めてきたぞ!」
「みんな! 応戦だよ!」
しかし、CGヴァルきゅうりア達はまだまだたくさん存在している。
先程爆散させたグループとはまた別のグループが割り箸8本脚の精霊馬に跨って、ポポの原付へ体当たりをしてくるのだ。
「いやなにすんじゃワレェ! 千切りにして冷やし中華の上にブチ込んだろかァ!?」
メンチ切るポポの視線の先に、なにやら不穏なものが見えてしまった。
「なぁにあれぇ? 先頭のヤーツに何かくっついてるゾ? ってあっ! 妖怪イチタリナイ!」
説明しよう! 妖怪イチタリナイとは、TRPGのセッションの重要な場面でファンブルを出させる最悪の存在だ!
これに取り憑かれた者は、視野と器量の狭さがもっぱら評判のTRPG住人達にムラハチにされて、社会から抹殺される恐ろしい未来が待っているのだ!
そんな恐ろしい妖怪のメダルが、何故かヴァルきゅうりアの1体にくっついているのだ!
「やっべ、先頭集団から離れないと――! って、あーっと! 妖怪いちたりないの十円玉がくっついた先頭が転倒!」
自ら実況してゆくスタイル!
案の定、妖怪イチタリナイに取り憑かれた先頭をゆくヴァルきゅうりアの精霊馬の割り箸足が折れて大転倒! アスファルトがきゅうりを斬り付けながら暗闇を走り抜ける! 転倒したヴァルきゅうりアの顔の半分以上がおろしきゅうりになってしまった!
「後続のヴァルきゅうりアも転倒! 転倒! 転倒! 全員転倒!」
そこからは将棋倒しになったヴァルきゅうりア達の顔半分が全員おろしきゅうりになってゆく様子をポポが実況してゆく。
これ、きゅうりでよかったね! 人間だったら青年漫画雑誌でも載せられないレベルの描写だね!
「転倒! 転倒! また転倒! これは酷い! ってうわぁぁ!」
そのままポポも転倒し、壁に激突!
まさか、ポポまで鶏肉のもみじおろしになってしまったのか?
「ふぅ……ヘルメットがなければ死んでたネ!」
何故かヘルメットひとつで無傷でいられたポポは、原付を起こして再び走り去ってゆく。
「ポポちゃんより速い奴を探すんだYO!」
自由すぎるポポ・ザ・ワールドによって、ヴァルきゅうりア達はあらたか殲滅されてゆくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ
普段の口調は「クローネちゃん(自分の名前+ちゃん、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね★、なのかな?)」、真剣な時は「クローネ(ワタシ、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。
普段の口調の時は頻繁に★や♪を語尾に付けます。
シリアスな場面では状況の解決を優先します。
コメディ色が強い場合はその場のノリを楽しむ方向で動きます。
えっち系はばっちこいです。気持ち良くなれるなら自分がどうなろうが気にしません。
状態変化もばっちこいです。
NG無しです。
UCは状況に応じてMS様が好きなのを使ってください。
後はMS様におまかせします。
よろしくおねがいします!
「このビルシャナちゃんってば『全ての生命はナイスバディな美少女になるのが至高!』って言ってるの♪ クローネちゃん、思わず頷いちゃった★」
いきなりクライマックスである。
ブラックタールのクローネ・マックローネ(快楽至上主義な死霊術士・f05148)は、自身のネクロオーブから召喚したデウスエクスことビルシャナの教義に賛同したことで、ビルシャナの力が半径116m内に解き放たれた。
何も知らずに外敵を排除しようとしたヴァルきゅうりア達は、その浄化の光を浴びて方向感覚を失って互いに激突してしまった。
「いたたた……! なにするのよ!」
「そっちがぶつかってきたんじゃない! って、誰?」
「あなたこそ、誰……?」
ヴァルきゅうりア達は目の前の仲間が普段のきゅうりフェイスではなく、9頭身のナイスバディ美少女に変身していてびっくり!
「こんなにも敵が潜んでいたなんて! やっつけちゃうぞ!」
「まって、私だよ! そっちこそ仲間に変装していただなんて!」
「何を言ってるか分からないよ! とにかく、あたし以外は全員敵だね!」
クローネのユーベルコードで見せられた幻影だと気付かずに、ヴァルきゅうりア達は互いを外敵だと思い込んで同士討ちを始めてしまった。
プログラムされた行動にのっとって仲間を殺し合う彼女達をビルシャナと共に眺めるクローネは、呆れた様子で肩を竦めてしまう。
「なんて他者は愚かなんだろうね★ クローネちゃん、がっかりだぞ♪ 所詮は頭が栄養のない野菜型のバグ★」
なんたる真っ黒な有様か。ブラックタールだけに腹が黒い!
このままクローネはビルシャナを従えながら、人類遺跡のあちこちで無益な同士討ちを引き起こしては指差して笑い転げるのであった。
成功
🔵🔵🔴
ケイラ・ローク
トーゴ【f14519】キマフュー行こう♥
なんでって?きゅうりバルキリーが出るらしいの
なんて説明したら良いかな
新手の人さらいの奴隷商人みたいな事言ってるの、しかも死体専門!ヤバくない?
ほらほらトーゴ見て見てあいつじゃない?ゴーヤかズッキーニかきゅうりぽい!
でも槍の攻撃はきっとマジよね。
あたしも攻撃に出るわ
槍に当たりそうなのをぎりぎり躱す逃げ足&パフォーマンス!
フラワービームでレーザー射撃、UCフローリア🌻見た目より破壊力有るのよ~🌻
でもうっかり斬られちゃう事もあるかも💦
その時はトーゴ庇ってねっ♥か弱い顔で手を繋いで盾にもしちゃう……ホントはトーゴの体勢崩して幸運任せに敵の槍を避けさせるよん
鹿村・トーゴ
【ケイラf18523】と
きゅーりばるきり?
死人専門?んで人さらい…何それ物騒な奴だなァ鬼かよ
居た?どいつd…
…、…
…きゅーりばるきりってキュウリか
イボ有るしキュウリだろ
相棒オウムのユキエ『食べても美味しくなさそう』
イヤ喰う気?
『まさかー。でもユキエあれキライ。トーゴあの技しよ』
ん…あれか。そーするか。ケイラも好き勝手に始めたしー
UCで猪に騎乗
敵の棒足の間を駆け【ロープワーク】で縄を絡ませ【スライディング】猪が地を滑り体当たり、敵を転ばせるかグラつかせ分割した七葉隠を【念動力】で回転させながら【投擲】、胴に【串刺し】足はスパッと
ケイラに手を引っ張られイラッ…でもなんか助けられたっぽい?
アドリブ可
「トーゴ! キマフュー行こう♥」
ケイラ・ローク(トパーズとアメジスト・f18523)は鹿村・トーゴ(鄙村の外忍・f14519)の腕に抱き着いて上目遣い。
唐突なおねだりに鹿村は困惑の色を隠せない。
「なんだよケイラ? どうしてキマフューに? 猟書家は倒されただろう?」
鹿村の言葉にケイラはニコニコしながら答えた。
「なんでって? あのキング・ブレインの居所があった底が剥がれて、その中からきゅうりバルキリーが出るらしいの。なんて説明したら良いかな? 新手の人さらいの奴隷商人みたいな事言ってるの、しかも死体専門! ヤバくない?」
「……は?」
鹿村、情報量が多すぎてキョトンと呆けてしまう。
「きゅーりばるきり? 人さらい? んで死人専門……? 何だそれ? 物騒な奴だなァ鬼かよ?」
「ね? 許せないでしょ? トーゴなら退治してくれるよね? あたしも同行するから! お願い♥」
ケイラは何か企んでるようだが、態度は『悪い奴がいるからやっつけてよ!』と懇願しているようにしか見えない。
鹿村も乗せられたようで釈然としないが、それでも平和になったはずのキマイラフューチャーに不穏な気配があるなら現地へ確認しに向かわねばなるまいと腹を決めた。
「ん、分かった。そこまでケイラが言うなら、ちょっくら出張ってみるか」
「ありがとうー、トーゴ♥」
「寄るな、暑いだろ……」
やけにイチャイチャいしてくるケイラを鹿村は若干邪険にしつつ、グリモアベースへ転移していった。
――キマイラフューチャー中枢フラワー・システムの底。
ケイラは剥がれた装甲のような板の隙間から覗く人類遺跡を指差す。
「ほらほらトーゴ見て見てあいつじゃない? ゴーヤかズッキーニかきゅうりぽい!」
「居た? どいつ……、……?」
鎧を着たきゅうり頭の何かが、裂け目の中で槍を持って訓練していた。
更には割り箸8本脚のきゅうり馬に跨って、騎乗戦闘訓練を行っているようだ。
鹿村はまだまだ知らない事が自分はあるんだなぁ……と、真顔で中の様子を窺っている。
「……きゅーりばるきりって、キュウリか。イボ有るしどう見てもキュウリだろあれ」
「でも槍の攻撃はきっとマジよね。一心不乱に訓練してるもの」
「あの槍、なんか伸びてないか? 前に突き出すとグーンって穂先と柄がやっぱ伸びてるよな?」
鹿村の疑問通り、ヴァルきゅうりア達の振るう槍は伸縮自在であった。
もはや槍なのかそれはと問いたくなるほど伸びるくらいに。如意棒の類だろそれとツッコミを入れたくなる。
「ユキエ、もう少し中の詳しい状況を探ってくれないか?」
さすがに情報が少なすぎるので、鹿村は相棒の白鸚鵡のユキエを人類遺跡へ放とうとする。
しかし何故かユキエはヤル気がなさそうな素振りだ。
『あのきゅうり頭……食べても美味しくなさそうね』
「イヤ喰う気かよ?」
モチベ低下の原因がそこかとズッコケてしまう鹿村。
「あとで美味いもん食わせてやっから。だから頼むよユキエ?」
『まさかー、冗談よトーゴ。でもユキエ、あれキライ。でも偵察行ってくるわ』
渋々といった態度でユキエは人類遺跡へ飛び立っていった。
そして数分後……。
『トーゴ、あの技しよ? 猪の乗るアレ。あれで全部きゅうりを轢き潰して?』
「えらく物騒なこと言うなおい……」
ユキエ曰く、今なら訓練に夢中で奇襲が可能。なので鹿村の騎乗ユーベルコードで一網打尽にしてしまえば移動も出来て一石二鳥だというのだ。
「なら、やるかー。ケイラはどうする? 乗るか?」
「あたしも攻撃するから、その猪に乗るわ」
「んじゃ、ここで呼んじまって突入開始だな? ……寄せの術……依り代はここに、来い白猪」
ユーベルコード『牙寄せ』――相棒のユキエに御霊を宿し、その姿を真っ白な体毛で黒牙を持つ赤眼の大猪へと変身させるのだ。
「それじゃ、突入開始だ!」
「ユキエ、GOGO♥」
二人はテンション高めに人類遺跡へ突っ込むと、まずは騎馬訓練している精霊馬部隊を白猪で弾き飛ばして粉砕してみせる。呆気にとられたヴァルきゅうりア達は、状況を整理するまでに数瞬のタイムロスが発生する。
そこをケイラが白猪の上から飛び降りると、すかさずユーベルコードで先制攻撃!
「花も嵐も思うまま。キレイなあの子を呼んであげる。ここよ、フラワーちゃん♪」
フラワーダガーを手前の地面に突き刺すと、そこを起点にカラフルなお花畑の立体映像が出現!
「いらっしゃい、くねくねダンスするフラワーちゃん達♪ みんな、きゅうりを爆発四散しちゃってね!」
幻影のレトロフラワー達から一斉に光線が放たれ、槍を構えたヴァルきゅうりア達が容赦なく木っ端微塵に爆散してゆく!
「あーあー、ケイラも好き勝手やってらァ。んじゃ、こっちもやっちまうか」
突っ込んでゆく白猪で浮足立ったヴァルきゅうりア達へ、鹿村はスライディングタックルできゅうり馬の足の間を潜り抜けながらすれ違いざまに苦無でその割り箸8本脚を斬り刻む。
バランスを崩した騎手が転倒すれば、すかさず忍刀『七葉隠』を七分割させた刃を念動力でトドメを刺していった。
と、そこへケイラが猛ダッシュで逃げてくるではないか。
「トーゴォ! 槍がめっちゃ伸びてくるんだけどー!」
「ああ、全く……勝手に動くからだって」
イラッとしながらも七分割された刃を空中で操って敵の槍の柄を斬り捨ててケイラを救出!
「ありがとう、トーゴ! って、まだ来る! きゃー! 守って♥」
なんとケイラは鹿村を盾にして、彼の身体を前に押し出した!
「ちょ……やめろって、ってうおおい?」
「隙あり! 膝カックン♪」
ケイラの悪戯で思わずしりもちをつく鹿村。ケイラも同時に頭を伏せると、その頭上を槍の穂先が掠めていった!
「あっぶな! ギリギリセーフね、トーゴ!」
「もしかして助けてくれたのか? って、利用された気がするのはなんでだ?」
残存敵をケイラのレトロフラワー達が駆逐すれば、この区画の安全は確保された。
鹿村はとんでもないことに巻き込まれたな……と頭を抱える一方で、遺跡の奥から聞こえる何かの話し声に首を傾げるのであった。
(こんなとこにヒトが? 気のせいか……?)
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヴィクトル・サリヴァン
何があるかなー面白い物だといいけど。
とりあえずは邪魔するナマモノ倒さないとね。
夏の野菜は元気だねーとか怪人ならよくある的な空気を醸し出しつつ向こうのノリに合わせてみよう。
野菜は好きだよ?
トマト様をはじめ新鮮野菜は幾らでも食べられそうな位。
デザートも西瓜でとてもgood、とか。
そんな野菜好きの俺までお仕置きしちゃうの?
酷いねーとかいいつつ攻めてくるならUC起動、空シャチ召喚。
合体させて一体にして精霊馬に勝負仕掛けようか。
人騎一体でかかってくるならこっちは分かれて崩す、空シャチの仕掛けるタイミングに合わせ高速詠唱から電撃魔法放ち動きを止めたり空シャチの援護する形で攻めてくよ。
※アドリブ絡み等お任せ
「何があるかなー、面白い物だといいけど」
シャチのキマイラ、ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)は興味津々に人類遺跡の中へ足を踏み入れた。自分の故郷の世界の中核の裏側に、まさか旧人類の痕跡が残されていようとは思ってもいなかっただろう。ロマンを好むヴィクトルは、この手の話には特に耳ざとい。
遺跡内部は相応の経年劣化が進んでいるが、かなり高度な文明がかつてあったことを証左する建造物が迷宮のように立ち並んでいた。もしかしたら、遺跡そのものがかつての首都レベルの大規模都市の遺構の可能性も考えられた。
「すごい……想像以上にここはすごいねー。旧人類も、こんな高いビルやタワーを作れたんだね? あ、あの建物の形は面白いかも。途中から二股にビルが分かれて上に伸びてる。緑の扇型のマークは何を示すんだろうねー?」
疑問は絶えないヴィクトルだが、遺跡探索も長くは続かない。
周囲を徘徊するCG怪人、ヴァルきゅうりア達に発見されるやいなや、あっという間に仲間を呼ばれて包囲されてしまった。
「侵入者発見☆」
「キミも倒して、天上の|波留原《ヴァルハラ》農場へ連れていってあげる!」
「いっくよ~! 精霊馬オボンスギル☆」
有無を言わさぬCG怪人達の先制攻撃!
これにヴィクトルが思わず苦笑いを浮かべてしまう。
「夏の野菜は元気だねー。そんなに元気なら、その農園はとてもいい環境なんだろうね。俺は野菜は好きだよ? トマト様をはじめ新鮮野菜は幾らでも食べられそうな位。デザートも西瓜でとてもgood」
ヴィクトルは空中からナニカを呼び出し始める。空間から割り込んで出現するは、白と黒の海獣達。
「そんな野菜好きの俺までお仕置きしちゃうの? 酷いねー」
口調は軽いが、ユーベルコードで呼び出したシャチ達をヴァルきゅうりア達へ仕向ける程度には対抗意識がありありと漲っている。
「海ばかりと思ってたら痛い目見るよ。駆逐しようか、|空泳ぎたちの狂宴《スカイ・オルカ》」
135体の空を泳ぐ“空シャチ”を解き放つと、近寄ってきた精霊馬騎馬部隊を自慢の牙で噛み砕いてみせた。
たちまち敵の第一波を薙ぎ倒したヴィクトルは、第二波に備えて空シャチ達を全て合体させて1匹に圧縮させる。尾びれの腹側に『135』と刻印された空シャチは、もはやヴァルきゅうりア達にとって天災レベルの脅威だ。
「それじゃ、こっちも“人馬一体”で対抗しようか」
ヴィクトルはこの背に跨ると、精霊馬を駆るヴァルきゅうりア達とスピード勝負を持ちかける。
追い掛ける空シャチが次々と精霊馬に追いつくと、ヴァルきゅうりア達を容赦なく嚙み砕いて01のデータ塵にかえてしまう。攻守逆転。いまや怪人達は空シャチの餌として追い回される身になってしまった。
「ちょうどいい。このまま空シャチに乗って遺跡探索もしてゆこう。邪魔する怪人達は電撃魔法で焼き払っておけばいいよねー」
空シャチの上から悠々と雷撃をぶっ放すヴィクトルは怪人達が爆ぜる『花火』を眼下に捉えつつ、低空飛行で人類遺跡の街並みを堪能するのだった。
大成功
🔵🔵🔵
桃枝・重吾
アドリブ絡み歓迎
◼️心情
うん?
割と珍しいねヒューマノイド種のきゅうり、しかも電脳系?
こんな所で見かけるとは思わなかったけど、
ヒューマノイド型作物は人気でないんだよね、電脳系も特殊だけど、
味は問題ないのに。
勿体無いし晩御飯にはなますを追加して、
沢山あるしピクルスと浅漬けも良いよね
◼️備考
|SF宇宙《少し不思議》出身の上に農耕民族なので常識判定ががばがばです、
大抵のトンチキにはこっちにもあるんだ~位におおらかさで
◼️杵柄
悠々荷台に調味液を満たしてマスターキーとガリガリと引き摺りながら、
UCも使って手早く収穫しちゃおう、暴れると痛んじゃうからね、
お裾分けしやすいように要らないとこ整えては処分して、と
フェリチェ・リーリエ
ヴァルきゅうりア…!なんつーネーミングセンス!ププッ、アハハハ!あーだめだ、笑いが止まらん!
見た目と名前に大ウケし一人笑い転げる。
すまんすまん、きゅうりは好きだっぺよ、自由農夫として。けどお前さん達は食えそうにないべなー。シージー?(注:CG)だもんな。
…シージーってなんだべ?(ファンタジー世界出身だから近未来は分からん!)
おらもヴァルきゅう…じゃなかった、ヴァルキリーだでな、飛べるだよ!
ヴァルキリーの翼で飛翔し、突進を回避しつつ【羽を飛ばし】目くらましを狙う。
ちっくと秋を先取りだべ、隙をみてパンプキンボムを投げつける!群れる相手には特に効果的なはず。
なお土や青臭さは全然平気、自由農夫だもの。
フェリチェ・リーリエ(嫉妬戦士さんじゅうはっさい・f39205)は人類遺跡に到着するやいなや、堪え切れずに大笑いしてしまう。
「野菜乙女ヴァルきゅうりア……! なんつーネーミングセンス! ププッ、アハハハ! あーだめだ、笑いが止まらん!」
遭遇したきゅうり頭のCG怪人を指差しながら、フェリチェは声を上げて腹をよじれさせるほど大笑いしてしまう。
そこへ、もうひとりの猟兵が人類遺跡へ足を踏み入れた。
彼は桃枝・重吾(|スペースデコトラ使い《XLスペース食べ歩き道中》・f14213)、普段はスペースオペラワールドで惑星間長距離運送業に従事するライガー系キマイラだ。
「うん? 割と珍しいねヒューマノイド種のきゅうり、しかも電脳系? こんな所で見かけるとは思わなかったけど」
「え? お前さん、あれを知ってんだべか? てかあれは栽培できる奴なんだべか!?」
思わず重吾の顔を見上げるフェリチェ。
重吾はさも当然の如く語り始めた。
「私の生まれ故郷は超辺境の惑星に住む農耕民族の集落でねぇ、風変わりな作物を育ててはニッチな消費者に提供し続けてたよ? たとえば電脳系のヒューマノイド種のきゅうりは『ヒトデナシ』と呼ばれてて……」
「名前はもっとマトモなのがなかったんだべ?」
困惑するフェリチェへ重吾が更に語る。
「だって、収穫の際には鳴き叫ぶ実の首元を締め上げて仮死状態にしてから出荷してたんだよ」
「ただの犯行現場だべ?」
「そう見えちゃうよね。だからきゅうりに鳴かれるんだよね……『このヒトデナシ!』って」
「人の心がないだべか?」
フェリチェの聞いたことのない作物、収穫方法に、彼女は唖然としてしまう。
一方で重吾は思い出話に花が咲き始めてしまう。
「そういえばヒトデナシ生産者さんの中には抗うつ剤が手放せないとボヤいてる人も少なくないんだけど、その労力の割にはヒューマノイド型作物は人気でないんだよね、電脳系も特殊だけど。なにせ生身の身体で食べる人は殆どいないから、需要は機械生命体の顧客ばかりで。味は問題ないのに」
「味は問題ないって毒味しただべ!? つか農業に抗うつ剤が必要とか前代未聞だべ!」
もうわけがわからないよ、と言いたげに頭を抱えてしまうフェリチェ。
重吾が特殊過ぎる農業を経験しているだけなのだが、これも全部で36個あると言われている多数の異世界のカルチャーショックという奴だろう。
重吾のヴァルきゅうりア達を見る目つきが、まるで生鮮食料品の棚の品々を見定めるような視線になっている。
「うん、データで味わうイメージだから脳に直接訴えかけてくる感じで美味しいよね。売れ残ったのは勿体無いし、晩御飯には“なます”を追加して。沢山あるし、ピクルスと浅漬けも良いよね」
「おら、きゅうりは好きだっぺよ、自由農夫として。けどあいつ等ば食えっこないべな! しーじーだべさ!」
フェリチェが自身の常識を盾に反論を試みる。だが……。
「ところでお前さん、しーじーって、なんだべ? おら、自由農夫だから、てくのろじー?とかよくわからん!」
「わーぉ、今までの話、全く噛み合ってなかったんだね。私、超ビックリ」
意図せずにズレ漫才が成立していた二人は、完全に包囲された状況を打破するべく共闘を決意した。
「それじゃ、収穫を手伝ってよ。お礼にヒトデナシの浅漬けを御馳走するから」
「へ……?」
秒で共闘は崩壊し、すぐに収穫作業が始まった。
重吾は本気でヴァルきゅうりア達を収穫しよと動き出す。
「私の|資格《趣味》が光って唸る! お客様満足度を稼げと、輝け御依頼品! おいで、スペースデコトラ『星降丸』! 悠々荷台(ユニヴァースユナイトキャリア)発動! これが私のオプショナルサービス、ライガー印の現状復帰修繕術だよ!」
突如として現場へ突っ込んできたデコトラの荷台には、調味液がプールめいて満たされている。
重吾は謎の真っ赤な工具『マスターキー』で次々と精霊馬に跨るヴァルきゅうりア達をシバキあげては荷台の中へ放り込んで、調味液のプールへ沈めてゆく。
「もうこれは死体処理現場だべ?」
ヤのつく自由業の方が始末した相手を隠匿する際の方法にしかフェリチェは見えない。荷台の中身が調味液か生コンかの違いなだけである。
「おっと、おらもちゃんとやるべ! だって、おらもヴァルきゅう……じゃなかった、ヴァルキリーだでな、飛べるだよ!」
背中のヴァルキリーの翼で飛翔し、突進を回避しつつ、背中の翼の羽根を発射して怪人達の視界を遮る。
その隙にユーベルコードで用意したのはスーパー希少植物。
「ちっくと秋を先取りだべ! これで爆破だべ! スーパーパンプキンボム!」
敵の集団に大きなカボチャを投げ込むと、次の瞬間、凄まじい音を立てて大爆発!
木っ端微塵になったヴァルきゅうりア達は、01データの屑となって消滅していった。
「突進されても、土や青臭さは全然平気だべ、自由農夫だっぺよ!」
こうして次々と爆発するカボチャ砲放り投げるフェリチェ。
「リア充爆殺! リア充爆殺! どうせお前さん達もリア充だっぺよ! キャッキャウフフしおって!」
目を血走らせるフェリチェ。
彼女の本性は、世の中の『リア充』を妬み憎しみ抹殺せんとする地獄の使者、リア充爆殺嫉妬戦士の一員である! 自己認識を歪ませてだいぶ拗らせてしまった悲しいオトナのフェリチェは、被害妄想から他人が楽しそうにしていると殺意が湧くという傍迷惑な妄想に取りつかれている。ゆえに日々、リア充抹殺を企てているのだ!
だが、そんな彼女は少々認識を改めねばならなかった。
何故ならば……。
「あれ? 鎧部分は食べられないねー? 仕方がないか、お裾分けしやすいように要らないとこ整えては処分して、と」
「このヒトデナシ! ぎゃあああああぁぁ!」
「うんうん、やっぱヒトデナシの鳴き声を聞くと、夏が来たって実感するよね」
彼女の視線の先には、重吾が今まさに調味液に漬かったヴァルきゅうりア達の首から下を腕力だけでブチブチブチッと引きちぎる光景があった。それを何体も何体も、重吾は手慣れた様子でヴァルきゅうりア達の首を引きちぎっているのだ。
「恐っそろしいっぺ……本当に恐ろしいだべ……!」
農家は生ける生命を殺して生きている……命に嫌われているのだ……それをまざまざと見せつけられ、もはや嫉妬とかどうでもよくなってきそうなフェリチェであった……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
カシム・ディーン
…ロボじゃねーヴァルキュリアと聞いたのに…
くっころとか…勇者に対してエロいご奉仕とかもうめっちゃ期待したのによぉ…!
「ケルディバ世界でもオーディン君いそうな気がするよねー☆」
きゅうり怪人じゃねぇかぁぁぁぁ!!(絶叫
「ご主人サマ!この遺跡のCGは会話したり触ったりぶっ殺したりもいけるらしいよ!」
つまりよぉ…食べれるって事だなぁ!?
【情報収集・視力・戦闘知識】
野菜達の動きと攻撃の癖を把握
【空中戦・念動力・弾幕】
飛び回りながら念動光弾を叩き込み精霊馬ごと動きを封殺する
さぁって…フィアからのお誕生日プレゼント…使わせてもらうぞ!
【見切り・二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み・電撃・属性攻撃】
電撃を己に付与
身体能力を電撃で強化
武器に氷属性を付与
良いだろう…お前らも美味しく食べてやる…そのままの意味でなぁ!
「マヨネーズに唐辛子とお塩とかも用意したぞ☆」
繊維を見切りバラバラにしてやる!
そして破片は根こそぎ強奪だ!
「お漬物と冷えたきゅうりは唐辛子まよで食べるのが通だぞ☆」
僕的には肉の方が美味しいけどな?
スイート・シュガーボックス
きゅうりは田舎の子供達のおやつみたいなものだしねッ!俺は好きだよッ!
と言う訳でくらえ【飴玉乱射】ッ!(敵の槍の射程外から制圧射撃)
この飴玉は蜂蜜100%の飴玉なんだ。きゅうりに蜂蜜かけるとメロン味になるって言うじゃない?
前に試したけどただ不味かった。調理方法が何処か悪かったんだねきっとッ!
今回はきゅうりに蜂蜜をすりこむように叩き込んでいくよッ!
オラッ!お前達はこれからヴァルきゅうりアからヴァルめろんアになるんだッ!言いにくいな、ヴァルめろんアッ!
待っててグリモア猟兵さんッ!きゅうり嫌いの君にヴァルめろんアを届けるからッ!
…何か普通のお菓子がいいって声が聞こえてきた気もしたなッ!
【アドリブ歓迎】
カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は人類遺跡でヴァルきゅうりア達と遭遇。
その直後に深い悲しみに包まれた。
「……神機じゃねーヴァルキュリアと聞いたのに……エルフとかよぉ……くっころとかさぁ……勇者カシム様に対してエロいご奉仕とか……もうめっちゃ期待したのによぉ……! ふっっっざけんなぼけぇぇ! CGのきゅうり頭の怪人じゃねーかァァァァア!」
むしろ、なんでそうだと思った??????
グリモアベースでのブリーフィングの内容、ちゃんと聞いてた???
さすが獣にも劣る情欲の塊のカシムである。十代後半のお盛んな時期の体現者である。
その相棒のメルシーに至ってはさらにひどく、きゅうり頭の怪人でも目をぎらつかせている。
「メルシー的には全然よかですたい☆ 公開きゅうりプレイ、久々に試したくなっちゃうぞ☆」
「公開……なんだって?」
もうメルシーの業が深すぎて、カシムのツッコミが追い付かないよ……。
「ところでご主人サマ! ケルディバ世界でもオーディン君いそうな気がするよねー☆」
「そうなのか? それよりも今だ! どうしてくれんだこの状況!? 今日こそはスケベフェスティバル開催決定だと思って喜び勇んできてみたらこのザマだチクショーッ! だいたいCGじゃ触れねーじゃねーか! いやきゅうりに触られたところで嬉しかねーがな!? もう帰っぞメルシー! こんなの白紙提出だバカヤロー! 僕はこのまま個室ビデオ店へ駆け込むからな!」
カシム、まさかの任務放棄か? そして180分オプション込みで2,000円コースへ飛び込むのか?
と、そこへ新たな猟兵が合流してくる。
「ここが今日のティーパーティー会場かな? ずいぶんと賑やかだねッ!」
そう喋ったのは、男児の足が生えたお菓子の缶箱だった。
「「な、なんじゃこりゃー!?」」
驚くカシムとメルシー! あとヴァルきゅうりア達も一緒に目を剥いてビビってる!
これらのリアクションに、お菓子の缶箱ことスイート・シュガーボックス(おかしなミミック・f41114)が自己紹介を行う。
「おにいさん、おねえさん、こんにちはッ! 俺はお菓子箱のミミック、スイート・シュガーボックス! そういえば、ケルベロスディバイドで二人を見かけた気がするよ! すっごい活躍しててびっくりしたッ! こんなとこで会うなんて奇遇だねッ! 今日も無双劇を見せてくれるのかなッ? 俺も一緒についていっていいよねッ?」
無邪気なスイートの態度に、今まさに依頼を放棄しようとしていたカシムはすごく気まずい空気に苛まれてしまう。
「ご主人サマ……! 流石にここで帰っちゃうのはダサいよ……?」
「う、うるせーっ! カシムさんは求められたら応えてやる優しいナイスガイだから帰らねーよ……!」
小声でゴニョゴニョと相談し合う二人は、スイートの同行を許すことにした。
「ありがとう、おにいさん、おねえさん! 今日の相手はきゅうりのCG怪人だねッ! きゅうりは田舎の子供達のおやつみたいなものだしねッ! 俺は好きだよッ! というわけで食らえ食らえええッ!」
二人へお礼を告げた3秒後、スイートはいきなりお菓子の缶箱から大量の蜂蜜100%の飴玉を機関銃めいて連射し始めたではないか!
これにはヴァルきゅうりア達も自慢の槍を繰り出す前に粉砕されて01データの塵に還ってゆく!
「おいおめー、いきなり何してやがんだーっ!? まずは敵の様子を見定めてからだろーが!」
カシムが混乱してスイートへ問い詰める。
するとスイートは蜂蜜100%飴玉を発射しながら答えてくれた。
「この飴玉は蜂蜜100%の飴玉なんだ。きゅうりに蜂蜜かけるとメロン味になるって言うじゃない? 前に試したけど、ただただ不味かったんだ。これは俺の考えだけど、調理方法が何処か悪かったんだね、きっとッ! ただ蜂蜜を掛けただけじゃ、そもそも調理ともいえないからねッ!」
古来から言い伝えがある食べ合わせ、きゅうりに蜂蜜をかけるとメロン味。
そんなのは迷信だし、どう突き詰めても蜂蜜を掛けたきゅうり味でしかないのだ。
だが、スイートは可能性を追い求めてひとつの解法に辿り着いた。
それは……。
「きゅうりのたたき、ってあるよね? きゅうりの身を麺棒で叩くことで味が良く染み込むんだッ! だから今回はきゅうりに蜂蜜を叩き込むようにッ! 何発も何発もぶつけて、きゅうりの蜂蜜叩きにしてみるよッ!」
彼は調理法だと信じて、ユーベルコード『|飴玉乱射《キャンディガトリングストーム》』で116秒間の連続射撃をヴァルきゅうりア達に向かって撃ち込み、ことごとく粉砕してゆくのだ。
これにメルシーがピンと何かを思いついた!
「ご主人サマ! この遺跡のCGは、会話したり触ったり、ぶっ殺したりもできるらしいよ! それって……!」
「ああ、お手柄だメルシー! つまり……食えるってことだよなぁ!?」
悪食のカシム、とうとうCG怪人を食糧と認知してしまった。
そうなったらもう、ヴァルきゅうりア達はどうする事も出来ない。
食事が絡んだ時のカシムは、たとえ相手が創造神だろうが奪い取って喰らい尽くすのだから!
「メルシー! 魔力を回すからお前も手伝え!」
「ラジャったよ、ご主人サマ☆ 進撃の食事だぞ☆」
瞬時に時速715kmまで機動力を加速した二人は、飛び回りながら念動光弾を叩き込み、精霊馬ごと動きを封殺する。
「さぁって……彼女からのお誕生日プレゼント……使わせてもらうぞ!」
カシムは腰に差していた打刀、|魔禍祓《まかふっていうら》霆裏『|神《じんらい》雷』の鞘を抜く。
途端、雷のルーン魔術文字が空間に浮かび上がり、青白い電撃が刀身へ帯びだす。
その電撃をカシム自らが纏うと、脳内ニューロンと筋繊維伝達が強化されて超人のような身体能力を一時的に獲得する!
更に武器自体に氷属性を付与して|ダブルエンチャント《二重属性付与》、電撃の熱で焼き斬りながら凍結効果で鮮度を保つ!
「良いだろう……お前らは、美味しく食べてやる……食材の意味でなぁ!」
「マヨネーズに唐辛子とお塩とかも用意したぞ☆」
「繊維を断ち切って歯ごたえを残してやる! あとその鎧は剥ぎ取って、異世界で転売転売ッ!」
そこから先はただの蹂躙ショーであった。
瞬く間に首を狩られて収穫されたかと思えば、真正面から蜂蜜飴玉の弾幕で全身を削り飛ばされてしまうヴァルきゅうりア達。もはや不憫としか言いようがない。
「オラッ! お前達はこれから“ヴァルきゅうりア”から“ヴァルめろんア”になるんだッ! 言いにくいな、ヴァルめろんアッ! 待っててグリモア猟兵さんッ! きゅうり嫌いの君に、俺が美味しいヴァルめろんアを届けるからッ!」
スイートの狂信の横で、ただのおつまみクッキングに興じるカシムとメルシー。
「お漬物と冷えたきゅうりは、唐辛子マヨで食べるのが通だぞ☆」
「でも僕的には、やっぱきゅうりじゃなくて肉の方が美味しいけどな? つかCGのきゅうりって電子ドラッグみてーな味してんな? 脳の味覚信号に直接訴えかけるっつーか? おっ、おッ!? メルシー、これ食ってみろ、飛ぶぞ!」
ご覧の通り、もう滅茶苦茶だよ。
現場にはきゅうり嫌いのあいつはいないけど、あいつが居れば必ずこう言っただろう。
「……あれ? 今、『普通のお菓子がいいですわ』って声が聞こえてきた気もしたなッ!」
「メルシーも聞こえたよ! きゅうり、美味しいのにね☆」
「僕はやっぱ牛肉が食いたくなってきたな……」
なんか会話も噛み合わぬまま、いつの間にか周囲のCG怪人を壊滅させてしまう3人であった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
箒星・仄々
人類遺跡の最奥の生命体…とっても気になります!
見事探索を成功させましょう
CGでも普通に触れたりするようですね
ならばペロペロで行きましょう
自身をペロっとして摩擦抵抗を減じましたら
つるつるーっと滑走し
胡瓜さんや精霊馬さんの間をすり抜けながらペロっとして
胡瓜さんを落馬させたり武器を落とさせたり
馬さんにすってんころりんとしていただきます
胡瓜さんや馬さん同士を将棋倒しにしたり
遺跡の果てまで永遠に滑っていってもらいます
さよーならー
CG怪人…CGなのにオブリビオンさんとは
お可哀想に
胡瓜は勿論、野菜大好きな私が
海へと導きましょう
終幕
リートで鎮魂曲を爪弾き
胡瓜さん達の静かな眠りを願いながら
奥へと進みます
箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は人類遺跡の中へ足を踏み入れ、未知なるモノへの期待感で胸がときめいていた。
「人類遺跡の最奥の生命体……とっても気になります! 見事、探索を成功させましょう」
他の人類遺跡でも報告されていた謎の生命体の報告。
かなり規模の大きい此処の遺跡ならば、最奥に進むにつれて会える可能性は極めて高いだろう。
しかし、それを阻むように野菜乙女ヴァルきゅうりア達のCG怪人が行く手を阻む。
その全員が割り箸8本脚の精霊馬に騎乗した騎馬部隊であった。
箒星は慌てず騒がず、常とう手段でこの場を乗り切るべく全身の毛繕いを開始した。
「聞くところによれば、CGでも普通に触れたりするようですね。ならばペロペロで行きましょう」
ユーベルコード『猫の毛づくろい』で全身の摩擦抵抗力を極限まで減らすと、そのまま自分の身体をボブスレーめいてツルンッと滑走してみせる。
ヴァルきゅうりア達は相手のまさかの挙動に戸惑ってしまい、初動が遅れてしまった。
この隙に箒星はすれ違い様に精霊馬の脚元を高速ぺろぺろ!
精霊馬の股の間を駆け抜けてゆけば、たちまち精霊馬は運張りが効かなくなって大転倒!
落馬したヴァルきゅうりア達はそのまま頭部が砕けて01データの塵に還ってしまうではないか。
それでも辛うじて生き残ったヴァルきゅうりア達が反撃を試みるも、箒星が通過した場所は既にツルッツルのスッベスベ状態で、まともに立つ事なんて到底できなかった。
そこへ、何も知らないで救援に駆けつける別のヴァルきゅうりアの騎馬隊が突っ込んでくる!
「おい! 大丈夫か! 今、助けるぞ!」
「わわ、ちょっと! 今はこないで~~~!」
「「きゃあああああぁぁ!」」
一斉に大人数が押し寄せたことで将棋倒しになったCG怪人達が、抗う術なく押し合い圧し合いで自滅していってしまう。
それを尻目に箒星はカッツェンリートを奏でて、風の魔力を発生させた。
「CG怪人……CGなのにオブリビオンさんとは。なんてお可哀想に。胡瓜は勿論、野菜大好きな私が骸の海へと導きましょう。さよーならー」
人類遺跡に吹き荒れる突風が、ツルツル状態のヴァルきゅうりア達を視界の果てまで滑り倒して吹っ飛ばしていった。
これで永遠に彼女達は遺跡の果てまで滑走し続けてゆくのだろう……。
箒星はその行く末を見届けることなく、遺跡の更なる奥へ進むべく踵を返すのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『人類遺跡探索』
|
POW : 瓦礫をどかし、遺構を探す
SPD : 雪を防ぎながら迅速に移動する
WIZ : 遺跡の構造や特徴をスケッチに残す
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
――人類遺跡・最奥部付近。
遺跡の中なのに、真っ白な雪のようなものが一面に降り注いで建物を覆い尽くしている。
一見、幻想的でロマンあふれる光景だが、この白くて雪のようなものは猛毒である。
グリモアベースでも忠告された通り、この『致死性の白い雪』は有機物・無機物関係なく影響を及ぼす。
ゆえに如何にして接触や吸引を抑えるかが、ここからの行動の最優先事項だ。
自身の身体を傘のようなもので『致死性の白い雪』を遮るだけでも、だいぶ活動はしやすくなるだろう。
ただし、対策が不十分だと猟兵でも『永遠の眠り』に就いてしまうほどの猛毒だ。
用心過ぎるくらいでちょうどいいだろう。
そして、今回の任務の本命は『謎の生命体との接触』だ。
正直、手掛かりは少ないが何処かしらに生物の痕跡があるはずだ。
手立てがなければ、そのままひたすら“汚染”された最奥へ強行するのもあり。
方法・手段は各自に委任する。
自身の身の安全を確保しつつ、調査に当たってもらいたい。
スイート・シュガーボックス
きゅうりをメロン味には出来なかった…まあ、ドンマイドンマイ。切り換えていこう。
それにしてもこの白い雪、綺麗だけど危ないらしいね。
『エクトプラズムアーマー』を球体バリア状に形を変えて纏うよ。さらに【菓子錬金術】発動。クッキーの御守りキーホルダー(耐毒耐性LV100)を作成、装備。
これで自由に動き回れるよ(ドヤァ
あとは丁寧に『謎の生命体』さんの痕跡を探して行くよ。
謎の生命体さんとの接触に成功したらファーストコンタクトは大事だよね。
その為には何が必要か、そうだねお菓子だねッ!(ドンッ!)
『美味しいお菓子』を謎の生命体さんにプレゼントするよ。
美味しい物が喜ばれるのは全世界共通…の筈ッ!
【アドリブ歓迎】
フェリチェ・リーリエ
恐ろしかったべ…エンドブレイカーとして色んな小世界でも戦ってきたけども世の中にあんな農業もあるとは(一章の出来事振り返りつつ)
と、今警戒せんといかんのはこの白い雪だったべな。
笠地蔵よろしく笠を頭に被り、蓑を纏うザ・農家スタイルで探索!
こまめにライフベリー食って【毒耐性】も得つつ、雪を凌げそうな廃墟があれば雪宿りも兼ねて中を捜索。
しっかしこんな環境で生きてる生物ってどんな奴なんだべ?作物も育ちそうにねえけども何食って生きてんだか…屋内で育つ作物でもあるんかな?
生命体を見つけたら刺激しないように気をつけながら農家の【コミュ力】を活かし声かけ。どーも、通りすがりの自由農夫だべ。ライフベリー食うべか?
フェリチェ・リーリエ(嫉妬戦士さんじゅうはっさい・f39205)は自分の畑で収穫したライフベリーを道行く先で植えまくっては一瞬で生育させ、スーパーライフベリーを実らせると収穫してそれに噛り付く。そうすることで、死の毒に侵された空間で常時解毒をしながら遺跡を探索しているのだ。
傘や遮蔽物を使わないあたり、かなり強引な探索方法である。
しかし、土に植えた作物は10秒で生育するし、攻性植物として護衛にもなってくれる。さらに言えば、どれくらいで生命体が猛毒で死に至るかを目視出来たりもできる。
案の定、もろに『致死性の白い雪』を浴び続けた攻性植物は、1分間ほどで枯れて朽ち果ててしまった。
「つまり、1分おきにライフベリーを食えば、おらは生き長らえることが可能だべな」
収穫したライフベリーを生育させて増やしつつ、寿命1分間をキープし続けてゆくフェリチェ。
そんなギリギリの状態で探索するにも限度がある。
「まずいだべ! あの建物の中でこの毒雪を凌ぐだべ!」
廃墟へ逃げ込み、しばらくそこでライフベリーを栽培して増やす作戦に切り替えるのだった。
と、その廃墟には実は、先客が訪れていた。
「きゅうりをメロン味には出来なかった……まあ、ドンマイドンマイ。切り換えていこう。あ、君もこの雪から逃げてきたんだよね?」
そこには、男児の両脚が生えた大きなお菓子の缶箱が喋っていた。
「今度は喋るお菓子の箱だべか!? 未知の生物ってお前さんだべか!?」
狼狽えるフェリチェに対して、喋るお菓子の缶箱ことミミックのスイート・シュガーボックス(おかしなミミック・f41114)が反論してきた。
「違うよ! 俺はお菓子箱のミミックのスイート・シュガーボックスだよッ! いつもはケルベロスディバイドの世界でお菓子を配ってるんだけど、キマイラフューチャーの人類遺跡に住む『謎の生命体』さんに俺のお菓子をおすそ分けに来たよッ!」
「そ、そうなんだべか~。お前さん、アグレッシブだべな!」
フェリチェはスイートも猟兵だと理解すると、ふと疑問を口走る。
「……お菓子の箱って死ぬんだべか?」
「死ぬよ! 死んじゃうよ! この白い雪、綺麗だけど危ないらしいね? だから俺のユーベルコードの出番だッ!」
取り出したのは、クッキーで出来たお守りだ。
「これは『|菓子錬金術《スイーツアルケミー》』で作った、猛毒耐性Lv.100の御守りだよッ! これを身に付けると、しばらくの間、自分の周りに毒を遮断する薄いバリアを展開できるんだッ! 俺はエクトプラズムでもバリアが出来るけど、この御守りがあれば安心だよッ! ちょうどクッキー御守りを量産していたところなんだッ! 君にもひとつあげるよッ!」
スイートのエクトプラズムの手からクッキー御守りを受け取るフェリチェは、それをしげしげと手に取って眺めていた。
「エンドブレイカーの世界の外には、色んなモンがあるんだべな~? おらもちょうどライフベリーを増やそうと此処に立ち寄っただ。情報交換がてら、一緒に作業するだべ!」
「勿論だよッ! よろしくね!」
そういう事で、しばらく互いの安全装置を量産してゆくなかで交流を深めてゆく二人。
「しっかし、こんな環境で生きてる生物ってどんな奴なんだべ? ライフベリーはともかく、他の作物も育ちそうにねえけども、何食って生きてんだか……屋内で育つ作物でもあるんかな?」
「作物じゃなくてコンコンコンで生きてるのかもね? そのためにも痕跡を追わないと……あ! ねえ、何かが張った後があるよ!」
スイートの指摘した窓の外、そりを引きずったような痕跡が残されていた。
「すぐに追跡するべ!」
フェリチェはライフベリーをかじりつつ、スイートと一緒に痕跡を辿ってゆく。
すると、そこには『クラゲのようなゼラチン質でできた人型の肉体』をもつ生物が、行き倒れているではないか!
「お、おい! お前さん、大丈夫だべか? ライフベリー食うか?」
「待って、フェリチェさん! こういう時はファーストコンタクトが大事だよ! 美味しい物は正解共通言語、ならば何が必要か? そうだね、お菓子だねッ!」
ここで互いの意見が対立してしまう。
しばしの睨み合いの後、2人は謎の生命体へ対して強硬手段をとった。
「多分、ここが口だべ? ライフベリーで元気が出ないモンはいないべ!」
「俺のお菓子は世界一だッ! かの王室御用達のお菓子にも勝る美味さだッ!」
2人の猟兵のおもてなし(物理)が、謎の生命体の口元にねじ込まれてしまった。
「ンアーッ!? もごもご……た、助かりました。お腹が減って行き倒れるところで……」
謎の生命体は本当にお腹が減って倒れていたらしい。
彼(?)は2人にお礼がしたいと言うと、少し離れた廃墟に班内してくれた。
そこでは、同じようなゼラチン質の人間型生命体が数体のコミュニティを築いて共同生活を営んでいた。
「いやぁ、外の毒の雪は酷かったでしょう? 食料が少なくておもてなしも出来ませんが、ゆっくりしていってください」
ならばとスイートとフェリチェが食材を提供する運びとなり、彼らとの交流を楽しむのであった。
彼らは一体、何者なのだろうか……?
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
榊・ポポ
このままじゃポポちゃん冷めチキになっちゃうYO
デキるロボ子をユベコで無敵モードにして捜索DA!あ、飛ばなくていいから
ダメ押しで【環境耐性】と【不眠不休】持たせておこっと、寝たら死ぬゾ☆
大企業が入っていたっぽいビルを調べちゃおーっと
ポポちゃんセンサーアイの【索敵】【情報検索】【失せ物探し】で遺跡から遺物を掘り起こして解析するゾ
この始末になった原因がちょっとだけでもわかればおk!
ヴーン、ここの寝て死ぬ雪とサイバーザナドゥの骸の雨...なーんか似てる様な
これ骸の雨が悪化して豪雪になったヤーツじゃないよね?
きっと偶然だYO、世界違うし?まさかねッ☆
そうだと言ってよ、アイヒョーンのおシリちゃーん?
榊・ポポ(デキる事務員トンチキカカポ・f29942)は『致死性の雪』が降る人類遺跡で、震えながら建物の中に避難していた。
「このままじゃポポちゃん冷めチキになっちゃうYO! こうなったらデキるロボ子にパイルダーオン! ユベコで無敵モード『ゲーミングポポちゃん』発動! 生命維持が不要の無敵ポポちゃんになって捜索DA! あ、飛ばなくていいから! あといくら無敵だからって、ここで寝たらさすがに死ぬゾ☆」
意味もなく超高速暴走飛行しようとするロボ子を制御したポポは、人型の家賃滞納者玉砕兵器で真っ白に降り積もった猛毒の雪を突き進んでゆく。ポポも自身の耐性を過信せず、慎重に先を急いだ。
すると、あからさまに怪しげな高層ビルの廃墟が姿を現す。
崩れかけているが、立派な社章が掲げられている辺り、前文明の栄華を物語っていた。
「これは絶対にかつての大企業の本社だネ! お宝ハッケンの可能性あり? よーし突撃調査開始しちゃうぞー!」
ポポはロボ子に乗り込んだままズカズカと崩壊した社屋へ飛び込んでいった。
暫く探索していると、ここがテレビ局だということが分かった。
カメラや編集機材などが雪を被って残されたままだったからだ。
「ポポちゃんセンサーアイにかかればこんなものだZE! ってことで、業務用アイヒョーンでメディア解析だネ!」
ロボ子アームでスマホを操作し、残された記録メディアの映像を再生してみる。
すると、そこには何らかの爆発が起きて人々が吹っ飛んでゆく数秒間の映像しか残されていなかった。
「……なんこれ? テロか何か? 情報が断片的過ぎて分からないYO!」
とりあえず、このテレビ局の最期は何らかの大爆発に巻き込まれて崩壊したことだけが分かった。
これではどうとでも解釈が出来てしまうので、考察材料としては弱すぎる。
それでもポポは、この人類遺跡がこうなった経緯を推察してみた。
「ヴーン、ここの寝て死ぬ雪とサイバーザナドゥの骸の雨...なーんか似てる様な? これ骸の雨が悪化して豪雪になったヤーツじゃないよね? ……きっと偶然だYO、世界違うし? まさかねッ☆ そうだと言ってよ、アイヒョーンのおシリちゃーん?」
と、その時、スマホが反応してポポへ回答した。
『今はまだお答えできません。真実を語る日はもっと先でしょう』
「え、反応するの? 怖ッ!」
驚くポポはスマホを凝視してしまう。
崩れたテレビ局で喚くロボ子を、影からクラゲのようなゼラチン質の組織を持った人型生物が興味津々に覗いていたことを、ポポは気付いていなかった……。
大成功
🔵🔵🔵
ルナ・ステラ(サポート)
人間のウィザード×ビーストマスターの女の子です。
口調は基本丁寧で、1人称は『わたし』です。
全属性の魔法が使えて、特に星と月に関する魔法が得意。困っているものを放っとけない優しい性格です。また、動物好きです。
基本的にどんな依頼でも受けます。怖いものや気持ち悪いものは苦手で少し嫌がりますが、誰かの助けになるなら勇気を出して依頼を受ける強い面ももっています。
UCは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
連携、ピンチからの逆転、アドリブ等歓迎です。
よろしくお願いします。
ステラ・カガミ(サポート)
『よろしくね。』
人間のシンフォニア×サウンドソルジャー、19歳の女です。
普段の口調は「年相応の少女口調(あたし、~くん、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
踊り子兼歌姫なので歌ったり踊ったりすることが大好きです。
明るく好奇心旺盛な性格で、自慢の歌と踊りで旅費を稼ぎながら世界を回っています。
戦闘では歌や踊りを使っての援護に回ることが多く、ユーベルコードもそれに準じた使い方をします。
描写NGはありませんので、あらゆる用途で使って頂いて大丈夫です。
エリカ・グランドール(サポート)
サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。
※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」
冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。
ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。
ルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)、ステラ・カガミ(踊り子兼歌姫・f14046)、そしてエリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)は、人類遺跡の調査員として派遣された。
彼女らは歳も近い事もあって、致死性の雪を避けるべくレインコートを羽織ったまま遺跡の調査にあたり、この夏の出来事の話題で盛り上がっていた。
「――で、そのアルダワ学園の学友のみんなで行った海水浴で、巨大なタコを退治しまして……」
「それってタコというかモンスターよね? アルダワの海、危険すぎないかしら?」
ルナの話にツッコミを入れるステラ。それを真顔で聞き入るエリカ。
「人を襲う巨大タコですか。UDC怪物は水棲生物の姿をしていることも多いそうですので、もしかしたらUDC怪物……オブリビオンだったのではないでしょうか?」
「そ、それは分かりませんが、とにかく強敵でした……苦戦した原因が私の慢心のせいでもあるんですが……」
戦闘経験の足りなさをあの時、タコの触手に全身を締め上げられながらルナは後悔していた。
だからこそ、今回はまず地道に調査任務で経験を積んで自信を取り戻そうと考えていた。
それを慮ってか、ステラがルナへ明るく声を掛けて励ました。
「もう過ぎたことをいつまでも悔やんでも仕方がないわよ。今は遺跡の調査に集中しましょう?」
「ええ、ガールズトークもそろそろ切り上げて、探索に集中を……あれは?」
エリカが朽ちた建物の柱の陰に何かが動いたのを目撃した。
「今、あそこの柱に誰かが居ました。こちらを窺ってたわ。間違いありません」
「エリカさん、よく気が付きましたね! 急いで追いかけましょう!」
ルナが駆け出せば、エリカとステラも慌てて駆け出してゆく。
すると、柱の影から遠くへ雪の足跡が続いているではないか。
ルナは足跡を発見するやいなや、興奮気味で口走る。
「これ、ヒトの足跡です! やっぱり此処には謎の生命体はいるんですね!」
「足跡の深さから、これは子供……?」
エリカが足跡を凝視している。
「足跡だけでそんなことが分かるの?」
ステラの疑問にエリカは首肯する。
「ええ、私はサイボーグですから。サイバーアイで足跡を分析したところ、踏み込みの強さは大人よりも弱いと推測されます。体重も重いわけではないわ。そうなると女性か子供……この足跡は割と小さいから、消去法で子供だと思います。ひとまず、足跡を追跡しましょう」
「だったらわたしに任せてください! 追跡速度を加速できますから!」
ルナは魔法の箒ファイアボルトをくるくると小さく穂先をふると、星々の輝きが空間を煌めかせてゆく。
「星の魔力よ、時間を操れ! わたしたちの時間を加速せよ! ステラクロノス!」
3人の身体が星の魔力で包み込まれると、急に降り注ぐ雪の速度が緩慢になってゆく。
「周りがスローモーションになっちゃったわ!」
驚くステラ。対してエリカは冷静である。
「時間操作魔法ですか。私達が加速したから、周囲の動きが相対的に遅くなっているのね」
「そういう事です! 急いで追跡開始です!」
ルナに促されるまま、3人は足跡を素早く追跡してゆく。
途中、足跡が途切れるアクシデント勃発するも、エリカが自身の内臓兵器で壁を破壊した向こう側に新たな足跡を発見した。
「なるほどね、壁を乗り越えたから足跡が消えた、と……エリカ、よく気付いたわね、すごいわ!」
「壁を乗り越えられるということは、謎の生命体はそれなりに知性を有しているのでしょう」
エリカがサイバーアイで足跡の行方を解析すると、急に大きな建物の前で消えている事に気が付く。
「この建物の中に、謎の生命体が入っていったとみて間違いないでしょう」
「それじゃ、お宅訪問に突撃しましょう!」
ルナは恐る恐る、薄暗い建物の中へ足を踏み入れる。
「ごめんくださーい。誰かいらっしゃるかしら? あたしは猟兵のステラよ! あたしの踊りと歌、見ていかないかしら?」
踊り子であり歌姫であるステラは、廃墟の中で突然跳ね回って歌い始める。
その踊りは蝶のように軽快で、歌声は楽器のように華やかだ。
すると、暗闇の中からわらわらと何かが近寄ってくる。
エリカが懐中電灯を気配のする方向へ向けてみる。
そこには半透明の人型の生き物が複数体、ステラの歌と踊りに合わせて横に身体を揺らして喜んでいるようであった。
「わーっ! 本当に謎の生命体さんがいました!」
ルナはびっくりして思わず大声を上げてしまう。
「半透明の身体……クリスタリアンとは違うわね。クラゲのようなゼラチン質なの? まるでところてん人間ね」
エリカも初めて見る生命体に訝しがる。
「あら? 見惚れちゃった? 聞きほれちゃった? いいわ、じっくり見ていっていいわ! 名も知らないオーディエンスのみんな、あたしのパフォーマンスをとくとご覧あれ!」
ステラも実在した謎の生命体へ向けて、即興でダンスと歌でアピールしてみせる。
謎の生命体たちは恥ずかしがりなのか、誰も言葉を交わすことはなかった。
しかしながら猟兵達と友好的な関係を築きたいという意思は身振り手振りで伝わってくる。
ステラはそれからも踊りと歌を披露しつづけ、ルナとエリカは彼らの身体を触らせてもらうなどしてふれあい、親睦を深め合ってゆくのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
桃枝・重吾
アドリブ絡み歓迎
◼️心情
死の灰ー?
うーん、生態と合わないとかそう言う問題でもないみたいだし、
サンプルとって分析しなきゃだね。
そして、謎の生き物!
死に絶えた謎の遺構に息づく謎の生き物!
昔里山に探検に行ったら|スペースミントテロ星人《ヴァルキュリア星人》が出てきたみたいなのじゃなくて、
猟兵でも生存が難しい環境下でも生きているなんだろうねー
◼️ズーパーライガーボール
星降丸も危ないからね、後ろでサンプルの分析をお願いして、
僕はUCでエサのサンプルとして浅漬を引き摺りながら、悠々荷台を二重のバリアボールにしてうろうろ歩きながら、順次交感兼サンプルとして後ろに送っていくよ、こういう時のワープゲートだよね。
桃枝・重吾(|スペースデコトラ使いXL《スペース食べ歩き道中》・f14213)は、考えた。
致死性の雪が有機物・無機物問わず死をもたらすのであれば、重吾の相棒である宇宙デコトラの星降丸はこの猛毒で死んでしまうのではないだろうか?
最初こそ宇宙を航行する星降丸の機密性を頼ろうとしたが、AI搭載の相棒の沈黙だけは避けなくてはならない。
故に、悩んだ結果、重吾はユーベルコードで実家の納屋に眠っている|悠々荷《ユニヴァースユナイトキャリア》台の予備ユニット群を召喚し、増設設備や防護カプセル等のオプションを装備させて目の前に出現させた。
「王鍵解放! ぱあそなるわあぷげヱとれべるわん! |悠々荷台解放《ユニヴァースユナイトキャリア》!」
召喚した複合ユニットを合体させて潜水艦のような二重構造のバリアボール形状に変形させた重吾は、その中え乗り込んで空気清浄機を作動させる。これで外気の毒素も遮断できる。
「名付けてズーパーライガーボールってね。致死性の雪って、もしかして死の灰? 放射能とか大丈夫? うーん、生態と合わないとかそう言う問題でもないみたいだし、サンプルとって分析しなきゃだね。そういうわけで星降丸も危ないからね、後ろでサンプルの分析をお願い」
バリアボールを操作しながら、ガチャガチャと死の雪の上を走破してゆく重吾。
採取した致死性の雪を自家用ワープゲートに突っ込み、後方で待機している星降丸へ次々と戦争してみせる。
「順次交感兼サンプルとして後ろに送ってと、こういう時のワープゲートだよね。そうそう、あと謎の生命体! 死に絶えた謎の遺構に息づく謎の生き物! ロマンだよね。エサはこのCGヴァルきゅうりアの浅漬けを食べるかな?」
先程“収穫”されたヴァルきゅうりアの頭部を浅漬けにしたものを、重吾はバリアボールの後ろに縄で括って引きずりながら移動している。まるで釣りだ。謎の生命体が食いつくと思っているらしい。
「昔、里山に探検に行ったら、|スペースミントテロ星人《ヴァルキュリア星人》が出てきたみたいなのじゃなくて、猟兵でも生存が難しい環境下でも生きているなんだろうねー」
……スペースミントテロ星人とは?
ヴァルキュリアが聞いたら思わずムッとしそうな呼称である。
ともかく、重吾は巨大きゅうりの浅漬けを引きずりながら2時間弱彷徨い続ける。
しかし、きゅうりに誰も見向きもしない。……気配は周囲に感じるのだが。
「うーん、チラチラとゼリーみたいな人型の何かがこっちを見てるんだよね。近付こうとすると逃げちゃうけど。なんでだろ?」
重吾は首を傾げるばかり。
とりあえず、彼は致死性の雪のサンプルをある程度採取終えたので、ここで調査を止めて引き上げる事に。
「次があるなら、今度は警戒させないように善処したいな」
そう心に決めて、きゅうりの生首の漬物を引きずりながら重吾は帰ってゆくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ケイラ・ローク
トーゴ【f14519】と探索
この雪、毒なんだって
直接被ると猟兵でも死ぬって相当よね~💧
あたし、ブカブカパーカー着るわ
防水スプレーもしておく
音響弾もつかって吹き飛ばしで雪を蹴散らして行きましょ
あんまりし危険なら悪路走破!というかトンネル掘りで遺跡奥へ特攻ね
一時的に周囲は見えないけど幸運で何か見つかるかも!
あっアンプ君で録音
あたしはカメラで撮影
あとで解析もアリよね?
トーゴがシンドそうならUCの唱歌
医術と手を繋いで支えるよ
あたしの歌で遺跡の生命体が反応くれないかしら
誰かいるぅ?
何かと出会えばまずコミュ力で挨拶ねっ♥
Hello,Hello
この雪はなあに?キミは誰?
あたしはキマイラ
この世界の住人だよ!
鹿村・トーゴ
【ケイラf18523】と
こんな延々と毒降らして隠すよーな秘密とかあんのかねェ
キマイラの思考ってゆーより昔暮らしてた人間達の機密かな?
オレはいつもの外套、番傘で雪防御
相棒ユキエは懐に
『狭いわ』
温いでしょ?
『別に寒くないしー』
周囲を【聞き耳、情報収集】
仮にも生命体らしいし生活感とか無いかなあー
さっきなんか声聞こえた気もしたし…?
ケイラのトンネル掘りに協力しよっか
瓦礫、崩れた壁なんかを【地形の利用と念動力】+UCの蜂使役で簡易に組んで即席トンネルに
掘らなくて良いし雪も防げるし
瓦礫の下から何か出て来ないかね
ケイラ?気遣ってくれてあんがと
オレそこそこ毒には強いしまだ平気よ?【毒使い、毒耐性、薬品調合】
ケイラ・ローク(トパーズとアメジスト・f18523)はしんしんと降る雪景色をみて、ぽつりと呟く。
「この雪、毒なんだって。直接被ると猟兵でも死ぬって相当よね~」
ケイラは少し大きめサイズのパーカーを着込み、防水スプレーを振りかけて雪を寄せ付けないように入念な対策をしている。
「こんな延々と毒降らして隠すよーな秘密とかあんのかねェ」
鹿村・トーゴ(鄙村の外忍・f14519)は降り積もる『致死性の雪』を、外套と番傘で遮りながら歩いている。
「キマイラの思考ってゆーより昔暮らしてた人間達の機密かな?」
「それを調べるのが目的でしょ? それじゃ、まずは除雪作業ね! 自走マウス型アンプ君、無理しない程度で雪を吹っ飛ばして!」
自走マウス型アンプ君は見た目はねずみサイズ二足歩行ロボだが、れっきとした高性能音響機材である。その高音圧で近くの物体なら吹っ飛ばすこともできる。そのせい膣を利用して、大音量で雪を弾き飛ばして道を作ってみせるのだ。
「というか、フラワービームで雪を掘削してもいいかも? 触ることが出来ないからちょっと時間明かるけど!」
ケイラのおかげで雪で埋もれていた街道が掘り起こされ、ひび割れたアスファルト舗装の道路が見えてきた。
「ここ、道路だったのね? あ、マンホール! 絵が描いてあるわ、面白い!」
旧時代のカラーマンホールを発見してはしゃぐケイラ。
その間も鹿村は周囲を警戒し、謎の生命体や襲撃者が現れないか目を光らせていた。
『トーゴ、狭い』
彼の衣服の中から、相棒の白鸚鵡のユキエが顔を出す。
致死性の雪から相棒を護るために、鹿村が自分の懐に押し込んでいるのだ。
「悪りーな、でも温いだろ?」
『別に寒くないしー』
ユキエはすねた様子でまた引っ込んでしまった。
しばらく歩いていると、瓦礫の山で先が進めない道に出くわす。
「ここはオレが。七針、お前たちの出番だな」
ユーベルコード『|虚蜂《ウロバチ》』は、不可視の七匹の大型蜂を放ち、遠くの物体を掴んで動かせる。
蜂達に瓦礫を撤去させ、さらに組み立ててアーチ状の建物を即席で作らせてみせた。
「掘らなくて良いし雪も防げるし、瓦礫の下から何か出て来ないかね。って、おっとっと……」
鹿村が力を使ったからか、少し足元がふらついてしまう。
慌ててケイラがそれを身体を使って支える。
「大丈夫、トーゴ? そのアーチの中に入って休んでて!」
「気遣ってくれてあんがと、ケイラ。オレ、そこそこ毒には強いしまだ平気よ?」
「そうやって無理させたら申し訳ないのはこっち。待ってて、これは回復というより戦闘力の増強だけど……」
ケイラは鹿村の手を取ると、まっすぐに見詰めながら澄んだ歌声を披露する。
ユーベルコード『サウンド・オブ・パワー』の歌唱は、鹿村に眠っていた底力を呼び起こさせて活力を取り戻させた。
「助かった、ケイラ。って、今、何か聞こえなかったか?」
鹿村は全集中で聴覚を研ぎ澄ますと、何かが雪の上を踏み歩く音を察知する。
ケイラはアンプ君を再び出動させ、周囲の音を録音させ始めた。
「謎の生命体の足音かも? それともあたしの歌に引き寄せられた? 思い切って呼んでみようかしら?」
ケイラはアーチから顔を出すと、思いっきり大声で叫んだ。
「おーい! 誰かいるぅぅぅ?」
すると、建物の至る所からヒョコヒョコと顔を出す透明な人影!
まるでクラゲのゼラチン質で体組織が作られた、人型の生物だ。それも数は10をゆうに超えるほど!
「おいおい、本当にいたぞ? 会話できるのか?」
鹿村は相手へ警戒させないように留意しつつ、何かあったらいけないとすぐ動けるように身構えた。
そんな鹿村の警戒などお構いなしで、ケイラは持ち前の明るさと人懐っこさで謎の生命体とコンタクトを取り始めた。
「Hello,Hello! この雪はなあに? キミは誰? あたしはキマイラ、この世界の住人だよ!」
「この世界の住人は僕らだけど……?」
「この雪? ずっと降ってるし、考えたことがなかったなぁ?」
「私はこの辺りの集落の責任者です。皆にはオサと呼ばれてます」
聞けば、彼らゼラチン人間達は廃墟の中で集落を作って暮らしているようだ。
ケイラの歌声が物珍しく、集落の腕利きが偵察に来たらしい。
「偵察って……オレ達はここを調査しにきただけだ」
鹿村が経緯を説明すると、オサは腕を組んで何やら考え事をする。
「フラワー・システムとやらの底がめくれて、ここへ……そうですか。長旅おつかれさまです。何もおもてなしは出来ませんが、私達の集落で少し休んでいってください」
こうして、鹿村とケイラは廃墟のショッピングモールへ招待され、多くのゼラチン人間体と交流を持って楽しんだのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
四軒屋・綴
※なんでも歓迎
さて、改めて見ると遺跡というよりも廃墟に近いイメージなのだな、これならなんとかなるかウォォ【メカニック】の本領発揮ッ!壁や床を砕いて溶接して『スレッジメタル』で釘留めして完成の簡易型防壁サムクナーイくん4号ッ!上方と左右前後をカバーしつつ内部に充満させたパストスチームで隙間雪を衝撃波排除ッ!なんとかならなくもないだろうッ!ブースト移動とユーベルコードによる障害物の排除でひたすら最深部を目指すぞッ!
とはいえ、何処までが『即死』なのか、『パストスチーム』を操作し床に積もった雪や降ってくる雪に接触調査、機能が停止すれば危険な訳だな。
この雪に隠れて生きているのか…?なんにせよ前進だなッ!
四軒屋・綴(大騒動蒸煙活劇ダイナミックスチームパンク・f08164)は、アグレッシブにも致死性の雪の中を猛進していた。
「よしッ! 何も問題はないなッ!」
驀進する四軒屋の身体は何故かレンガの壁ですっぽりと覆われて目元だけが露出していた。
その姿は、もはや歩く瓦礫の箱であった。
――少し時間が遡る。
四軒屋は人類遺跡の奥地へ足を踏み入れ、致死性の雪が降り積もる景色を目の当たりにする。
無機質にも死をもたらす雪とは物騒である。
彼は一旦近くの廃墟の中へ素早く駆け込み、まずは身の安全を確保した。
「さて、改めて見ると遺跡というよりも廃墟に近いイメージなのだな、これならなんとかなるか」
何を思い付いたのか、四軒屋は突然、建物の壁や床を漂蒸繫治パストスチームのナノマシンアームで乱打し始めたではないか!
「ウォォッ! メカニックの本領発揮ッ! 砕いた壁や床の破片や瓦礫を掻き集めてぇ! 製釘鳴鋼スレッジメタルに吸引圧縮ゥッ! 俺を囲うように天井と左右前後を囲えば完成ッ! 簡易型防壁サムクナーイくん4号ッ!」
瓦礫の箱の被り物を完成させた四軒屋は、箱の内部をパストスチームのナノマシンで充満させる。
「これで隙間から入り込む毒の雪を排除、寄せ付けないッ! これでなんとかならなくもないだろう!」
しかし、死の雪で降り積もった道中は、このような体積の大きい物体が通れるほど広くない。
ならば、除雪をすればいいということで、四軒屋はユーベルコードで突き進む。
「抉・蹟・列・車ッ! |抉蹟列車《エグザートレイン》ッ! この簡易型防壁サムクナーイくん4号を超高速振動ッ! 振動熱と衝撃で雪を掘削ッ! 行ける、行けるぞッ! このまま最奥を目指すぞッ!」
コンクリの箱が死の雪を掻き分けてゆく姿はかなりシュールだ。
それでも、分厚い雪の壁を突き破った先には、半透明のクラゲのようなゼラチン質の身体を持つ人型の生命体達がコミュニティを形成して暮らしていた。
でもいきなりコンクリの塊が動いて喋るので、彼らもびっくり!
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
「待ってくれッ! 俺は猟兵だ! 怪しいものではないッ!」
「あ、そうだんだ?」
「うおっ? 急に冷静になるなッ!」
猟兵の特性ゆえか、すぐにゼラチン人間達は警戒心を解いて四軒屋に友好的な態度で接してくれた。
「しかし、この猛毒の雪の中でよく生活できるな? パストスチームも1分足らずで機能停止する程の猛毒だというのに……?」
実は雪をナノマシンで排出する際、興味本位で副腕を生成して雪を触れてみたところ、みるみるうちにナノマシンが死滅してゆくので四軒屋は焦った。
彼らと言葉を交わすと、自分たちも外界とあまり交流を持ってないらしく、この雪の毒素の事を気にしたことがないらしい。
「ふむ……もしかしたら、何度か猟兵達と交流を持てば、彼らも猟兵になって此処の詳しいことが分かるかもしれないな?」
四軒屋は今後も同様の依頼が発生したらチェックするようにしようと心に決めるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィクトル・サリヴァン
この雪何度見ても慣れないなあ。
とにかく調査の為にはリスクもつきもの、行けるまでの範囲で堅実に調べていこうかな。
あの人?達とももっと会ってみたいしねー。
高速・多重詠唱で氷の傘作り降る雪を風で遠ざけ深みを目指して探索するね。
白い雪に直に触れないよう注意しつつ、雪を凌げそうな建物の陰を適宜探しで休憩挟みつつね。
炎の魔法で雪を溶かせれば楽だけどいけるかな?
この景色だから目印的な物も必要かな、と瓦礫とかに印付けつつマッピング。
もし白い雪のダメージ重なってきたらUC起動、生命の速度加速して代謝上げて耐えつつ帰還してみるね。
もし原住民と接触できたら礼儀正しくご挨拶、世間話したいかな。
※アドリブ絡み等お任せ
箒星・仄々
これは私としたことが…!
8/31を過ぎてしまいました
これも胡瓜さん達の怨念でしょうか
もとい探索を頑張ります
リートをぽろろんと奏で
響き渡る音色に魔力を乗せて風を操作
渦巻く風をドームのように纏って
白い雪を吹き飛ばしながら奥へと進みます
更に炎の魔力で代謝を高めて増幅した解毒力を
水と風で血液循環や呼吸で体の隅々まで届けます
魔力漢方です
歩みながら時々強風を放ち雪を吹き飛ばせば
視界が確保されます
また風の魔力で音を増幅
物音や話し声が聞こえたらそちらへと向かいます
リートの音色に興味を持って
あちらから探しに来てくれるかも知れません
お会いしたら
音楽にあわせて一緒に踊ったり歌ったりして
親睦を深めたいです♪
お名前は?
ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)は過去に何度か人類遺跡の調査に携わっており、実は謎の生命体達にも遭遇の経験がある。
故に、この奥に何がいるのかはおおよその見当がついていた。
それでも、征く手を阻む『致死性の雪』は鬱陶しいことこの上ないのは変わらない。
「この雪、何度見ても慣れないなあ。とにかく調査の為にはリスクもつきもの、行けるまでの範囲で堅実に調べていこうかな。あの人?達とも、もっと会ってみたいしねー」
その手には、高速多重詠唱魔法で生み出された氷の傘が握られていた。とても冷たいが、どんなに熱を与えても溶けない魔法の氷で出来ている。もこもこのミトンでもてば、どんなに冷たくてもへっちゃらだ。
途中、炎の魔法で雪を溶かして除雪したヴィクトル。魔力回復と歩き疲れで廃墟の中で一休み。
僅かな量のウォッカをグッと喉奥へ流し込み、胃からカッと燃え上がるような熱量を感じて気力を回復させていた。
と、そこへ黒猫のケットシーこと箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)が建物の中へ小走りに駆け込んできたではないか。
「私としたことが! 皆さんに後れを取ってしまいました。これもきゅうりの呪いでしょうか。おや?」
箒星は先客の猟兵がいる事に気付く。猫の目は薄暗い場所でもよく見えるのだ。
「これは大きなシャチさんですね。謎の生命体さんではなさそうですが、猟兵さんでよろしいでしょうか?」
丁寧な物腰で尋ねられたヴィクトルは、大柄な体を起こして佇まいを直した。
「俺はシャチのキマイラだよ。ヴィクトルって呼んでね」
「ヴィクトルさんですね。私はシンフォニアにしてマジックナイトのケットシー、箒星・仄々です。どうぞお好きなようにお呼びください」
「それじゃ、仄々君って呼ぶことにするよ。仄々君は、どうやってこの雪の中を進んできたのかな?」
ヴィクトルの疑問はもっともだ。
見たところ、箒星は雨具や防護服の類を持ち合わせていない。ただ、小脇に竪琴だけは抱えていた。
「私はシンフォニア。奏でる旋律で世界へ訴える者です。ですので、私がポロロンと弦を爪弾けば、あら不思議。響き渡る音色に魔力を乗せて風を操作しまして、渦巻く風をドームのように纏って白い雪を吹き飛ばしながらここまできました」
ヴィクトルはなるほど、と感嘆の声を漏らす。彼も魔導の知識を備えているので、箒星の対応力に感心したのだ。
箒星はまだまだ対策をとったと語り出す。
「更に炎の魔力で私の代謝を高めて、増幅した解毒力を水と風の魔力で血液循環や呼吸で体の隅々まで届けます。つまり魔力漢方療法です。それと、歩みながら時々魔法で強風を放って雪を吹き飛ばせば、いつでも視界が確保されます」
「仄々君は状況対応力がすごいね。僕は氷の魔法で傘を作って、雪を遮ってここまで来たんだよ」
ヴィクトルの言葉に箒星は興味深そうに頷く。
「造形魔法ですか。私もやれなくはないですが、そこまで精密なデザインはかなり集中しないといけませんので。一瞬で出来るヴィクトルさんが羨ましいです」
「そういわれると照れちゃうなー。あ、回復魔法は要る? ちょっと痺れるけど」
ユーベルコード『|活力の雷《ガルバニズム》』で箒星を回復させるヴィクトル。
ヴィクトル自身も箒星の魔力漢方療法を体感してみる。
こうして二人はしばし、魔法談議に花を咲かせた。
気力・体力が回復した二人は、協力して最奥地を目指す。
道中で箒星がポロンポロロンと竪琴を掻き鳴らしていくと、ヴィクトルは周囲に複数の気配を感じ取る。
「仄々君、やってきたみたいだよ?」
マッピングしていた手を止め、ヴィクトルは大声で何者かに呼び掛けた。
「俺達は敵じゃないよー! 他の地域のキミ達の仲間にもあったことがあるんだ、怯えなくていいから出ておいでー?」
探索経験者のヴィクトルの言葉は、先住者の彼等に多大な安心感を与えた。
まるで箒星の演奏に誘われるが如く、次から次へとクラゲのようなゼラチン質で身体が構成された人型の生命体達が寄ってきたのだ。
「こんなにも沢山いらっしゃったのですね? 私の演奏、どうぞ心ゆくまでご堪能下さい♪」
オーディエンスが増えて気分が盛り上がった箒星は、そこからユーベルコード『トリニティ・エンハンス』を活用した幻想的な演出と共に美しい旋律を奏でてみせる。
そんな中、ヴィクトルは他の地域で出会ったゼラチン人間達の事を話題に丁寧で親身になってコミュニケーションを図っていた。
「他にもキミ達の仲間がいるのかもしれないねー? いつか一緒に冒険に行ってみたいね」
ゼラチン人間達も外の世界に興味があるようで、いつか実現する日を夢見て語らい合うのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
皇・絶華
チョコ
おお…このような不思議な世界もあるのか
世界とはとても広いものだな
「げぇっ!メルクリウスとやべーガキがいるー!」
?
カシムはそんなにヤバいのか?
「ヤベーですよ彼奴…やたら変なもん吸収してやがる…!」
そうか!だが此処は協力するぞ!
「極めて不本意だが仕方ねー…!」
死を齎す毒の雪か…恐るべきものだな
だが…死に抗するのは…圧倒的なパワーだ!
「やっぱりかーー!?」(絶叫)
UC発動
(さっちゃんに捻じ込みつつ)カシムにメルシーも飲むがいい
拒否られしょぼん
そうか…残念だ…我がチョコとドリンクは圧倒的なパワーだけでなく精力増強…えっちな事も更に頑張れるようになるのだがな
「主様…今なんつった…?」(きゅぴーん
え…ああ…滋養強壮効果も凄いし回復効果も…
「よこせー!ごげぶぁぁぁ!」(ぐびぐびっ
おお、さっちゃんも飲んでくれるとは(ほのぼのごくり
探索
【第六感】
直感も利用しつつ生命体の痕跡を探すとしよう
この遺跡の構造についても調査するぞ
そもそもこの遺跡の構造からどのような意図かもな
生活の為か…何かから身を守るのか
カシム・ディーン
チョコ
やってられっかー!僕は帰ってティ◎キンやる!ライ◎ル倒すぞ!
「ご主人サマ!この流れ…きっと奥には神秘的な美少女がいる可能性があるよ!」
何だと!?つまり産めよ増やせよでスケベフェスティバルまったなしだと!?
メルシー…世界の為にこの遺跡の謎を解明するぞ!(シリアス顔
「分かったよご主人サマ☆」(シリアス顔。涎だらだら
UC起動
「「うひゃらひゃほーい☆」」
【属性攻撃・念動力・浄化】
空気の障壁と浄化の力を秘めた念動障壁を全員に展開
は?チョコ?んなクソ不味チョコ食うかバカヤロー
「そうだよ!そんなのメルシーだって願い下げだよ!」
ぜっちゃんの一言に
ぜっちゃん…おめー今なんつった?(ごごご
「メルシーも聞いた…精力増強…24時間戦えるだと…!」(ごごご
「「よこせー!」」(全員ぐびっ
探索開始!
【情報収集・視力・電撃】
物量探索開始
奥へのルートと生命の痕跡を電磁波も利用して反応から探索開始
丹念に手掛かりを見つけ出す
遭遇時
一体何者かを問い
なぜこのような場所にいたのか
そもそも人類遺跡とは何のか
人類は何故滅んだのか
皇・絶華(影月・f40792)と下僕のサートゥルヌスは、降り積もる『致死性の雪』の中を何も装備せずに突き進んでいた。
なんたることか! そのまま突き進めば猟兵とて死は免れないというに、絶華とサートゥルヌスは平然と……いやサートゥルヌスは吐きそうな顔をしているが、それでも猛毒の雪を何とも思わず闊歩していた。
「おお……このような不思議な世界もあるのか。世界とはとても広いものだな」
「主様ぁ……素直に傘とか防御フィールドでこの雪を遮ればよかったんじゃないですか? なにもこんな時までカカオ汁を飲まなくても……ぉえっぷ……」
サートゥルヌスは別の意味で気分が優れない。激マズの絶華特製のカカオ汁を飲んだ者は、ユーベルコードの効果で致死性の雪の猛毒さえも跳ね返す薬効を得られるのだ。
「何を言っている、さっちゃん? カカオのパワーを信じるんだ!」
「そうやって目を輝かせて、また俺に飲ませないでくださいよ! って、あいつら……!」
タンブラーに並々と注がれた超特濃漢方カカオ汁を押し付けてくる絶華をよそに、サートゥルヌスは憎き仇敵の姿を発見してしまう。
「メルクリウス……! あいつも来てやがったのか! ってことは、げえっ! カシムのガキもか!」
「どうした、さっちゃん? カシムはそんなにヤバいのか?」
露骨に嫌がるサートゥルヌスの反応は珍しい。
絶華が問うと、サートゥルヌスは口にするのもおぞましいと言いたげに呟く。
「ヤベーですよ彼奴は……やたら変なもん吸収してやがる……!」
「吸収……? よく分からないが、ここで出会ったなら協力し合おうじゃないか。おい、そこの2人!」
絶華は下僕の心知らずに2人……カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)と相棒メルシーのコンビを呼び止めた。
――少し時間は遡る。
先程の戦闘ですっかり萎えたカシムは、人類遺跡を脱出するべく出口を探していた。
「やめだやめだ! やってられっかー! 僕は帰ってマッソ振り回して素材を集めるぞ! 赤月バグ連打で時短すっぞ!」
早く帰ってゲームして美味い物食って寝たい。
自堕落な欲望を口にしながら『致死性の雪』の中を掻き分けている。
なお、念動障壁のバリアを展開しているので雪が直接肌に触れることはなく、万が一にも空気中の毒素があった場合を考えて魔力で空気を洗浄している徹底ぶりだ。
そんなカシムへ、メルシーが囁く。
「ご主人サマ! ちょっと待って! こういう外れイベントの後って、大抵はきちんと見返りがある流れだよ! つまり、きっと奥には神秘的な美少女がいる可能性があるよ!」
「な、なんだってー!?」
分かりやすく釣られるカシム。性欲に清々しく反応してしまう。
「となると、この後、僕に待ち受けてるイベントとは、未知の生命体の中でもずば抜けて美少女が僕に一目ぼれ軟化しちゃって、そのままダンクシュート決めまくりの産めよ増やせよのスケベフェスティバルまったなしだと!? そういう事なのか!?」
この台詞を2秒弱で言い切るカシム。
メルシーからしたら可能性の話だったが、ここまでカシムが思い込まれると断言せざるを得なかった。
「……そうだよ」
適当な受け答えであった。
しかしカシムはスケベパワー全開で鼻息荒く、テンション青天井で思考が飛び抜けてゆく。
「メルシー! ……世界の為に、この遺跡の謎を解明するぞ! そして未開の地で団地妻を見付けるぞ!」
カシムの熱意に当てられたメルシーは、もしかしたら本当にそうなるかもと思い始めてしまう。
やはり安定のアホアホコンビであった。
メルシーはシリアスな面持ちで頷いた。
「分かったよ、ご主人サマ☆ その時は前か後ろか決めておいてね☆」
じゅるり、と品なめずりをするメルシー。こうなったら、もう誰もカシムを止められない。
「「ひゃっはー☆ レッツ少子化対策ー☆ うひゃらひゃほーい☆」」
2人は腰を振りながら体をくねらせて乱舞してしまう。
「♪わかーいとっぷ、とっぷ、とっぷ~! こ~いのつむじかぜ~!」
「♪こいび~とに~なげつ~ける~! あかい~バラの~は~なたば~!」
うーん、この香ばしさよ。
これだけ騒げば、サートゥルヌスが嫌でも注目するのは当然であった。
「って、げぇっ! ぜっちゃん!」
「あ! ドーモ、サトウ=サン。メルシーだぞ☆」
絶華に呼び止められた2人は、それぞれの反応を見せた。
「って、ぜっちゃんもハーレムを探しにきたのか? どうしてもっていうなら無敵のカシムさんと手を組ませてあげてもいいですよ?」
「サトウさんはその姿だとかわいいぞ☆ ぜっちゃんの趣味かな?」
会話が噛み合わない2人に、サートゥルヌスはもはや怒りを通り越して呆れ返っていた。
「主様? 本当にこいつらと手を組むんですか?」
「勿論だ。ハーレムが何なのかは知らんが、捜索は人数が多い方がはかどるのでな。此処は協力し合おう!」
「極めて不本意だが……仕方ねー!」
こうして、2組は協力して遺跡の最奥へ向かうことになった。
そしてやはり気になるのが、絶華とサートゥルヌスの軽装ぶりだ。
「それ、どうなってんだ?」
カシムが聞いた。聞いてしまった。
絶華は待ってましたと言いたげに、両手にジョッキをいつの間にか出現させると、そこに特製カカオ汁をユーベルコードで生成して注いでみせた。
「致死性の雪とは恐ろしいが、死に対抗できるものは圧倒的な生の活力! つまりパワー! パワーといえば、そうだ! チョコレートだ! さあ! カシムもメルシーも好きなだけ飲むがいい! パワー!」
カシムとメルシーへ当然の如くカカオ汁を進める絶華。
だが2人はこれを断固拒否!
「は? チョコ? んなクソ不味チョコ食うかバカヤロー!」
「そうだよ!(確信) そんなのメルシーだって願い下げだよ!」
猛烈な拒絶反応を前に、絶華は……背中を向けて膝を抱え込んで座り込んでしまった。
「そうか……残念だ……」
「いーけないんだーいけないんだー! あーるじ様をー泣ーかせたー!」
サートゥルヌスはカシムとメルシーを指差して非難轟々!
「せっかく主様が気を利かせてやったのによぉ~? それを無碍にするとか、てめーらは人の心がねーのかアアァン?」
「止すんだ、さっちゃん。いいんだ、私が無理強い差せたのが悪いんだ……だが、惜しいな……我がチョコとドリンクは圧倒的なパワーだけでなく精力増強……性的なパワーも得られるのだ……つまり、えっちな事も更に頑張れるようになるのだがな?」
「今?」
「なんて?」
「言いやがった?」
アホアホコンビのカシムとメルシーはともかく、何故かサートゥルヌスも反応してしまう。
「主様、もう一度言え! なんて言った?」
「え? ああ……滋養強壮効果も凄いし、回復効果も24時間持続……」
「それを早く言いやがれチクショー! よこせー!」
なんとサートゥルヌスが絶華の手からカカオ汁を奪い取って飲み干し始めたではないか!
「げぼぉぉぉ! だ、だが! これを飲みまくれば、俺の力が戻るって事じゃねーか! そしたら絶華! てめーの支配から逃れられるって寸法よ! 馬鹿な奴だぜ! ぎゃはははは!」
2杯、3杯とどんどんカカオ汁を飲み干すサートゥルヌス。飲み干すたびに魔力が倍々に増幅してゆくのが分かった。
「おお! さっちゃんが遂に私のカカオ汁を進んで飲むようになったか! それでは、私も景気付けに極濃カカオ汁1億倍で祝杯を挙げよう! これは1杯でさっちゃんが飲んでいるカカオ汁の1億倍の濃度だ! それを10杯飲もう! ありがとう、さっちゃん!」
「ふざけんじゃねー! そんなのあるなら俺も飲ませ……おええええ! もはや飲み物の匂いじゃねぇ! ゴミの匂いがしやがる!」
刺激臭に耐え切れずに、絶華の乾杯を阻止できなかったサートゥルヌス。まだまだ従属の日々が続くことは明らかだった。
一方、カシムとメルシーは目の焦点があっておらず、表情筋がとろけきっていた。
「あぱあぁ~☆」
「ほんみょ~☆」
「「24時間びんびんパラダイス★」」
何か幻覚が見えてないかと心配になるレベルでハイになっていた。
そんな乱痴気騒ぎを聞きつけ、周囲から謎のゼラチン人間達が武装して出現!
「怪しい奴らめ! ひっ捕らえろ!」
謎のゼラチン人間達のリーダーらしき存在が4人を取り押さええるように部下へ指示を出す。
その時だった。
「やあやあ、未知なる生命体の諸君! 私は決して怪しいものではない! 友好の証として、この私謹製のチョコレートとカカオ汁を召し上がれ!」
絶華は忍者の身のこなしからゼラチン人間達へ激マズチョコテロを敢行!
「ほべばっ!」
「めけひっ!」
「ぬあらっ!」
あっという間にゼラチン人間達はまとめて昏倒して、身体がチョコ色に染まっていった。
「ぜっちゃん……これじゃインタビュー調査ができねーじゃねーか」
正気に戻ったカシムは、チョコ色に染まった謎のゼラチン人間達をスマートフォンのカメラ機能で撮影してゆく。邂逅した証拠はせめて残そうとしているようだ。
「メルシー、嫌な予感がするんだよね……このぜっちゃんチョコを食べ過ぎた個体が、猟兵に覚醒したりしないよね? このチョコレートバーみたいな身体でうろつかないよね?」
「……は?」
サートゥルヌスはメルシーの言葉に、思わず絶華の顔を見た。
(まさか、主様はそれを見越して……!?)
絶華は無言のまま、周囲の建物やゼラチン人間達を調べ回っている。
(こいつらがもし本当に猟兵に覚醒しちまったら……それって、主様のせいってことだよな?)
遠くない未来、それが実現した時がくるのだろうか……?
サートゥルヌスはそんな可能性に脂汗をかくしかできずにいたとさ。
<了>
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵