【サポート優先】少年妃のお気に召すまま
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
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「わあ! 僕この中入ったの初めて!」
月・英(白昼夢は月の夢・f40538)が子供のようにキャッキャとはしゃぐ。
ここは梁山泊。いずれ宿星武侠が大乱によりて集いし時に、人界に現れ彼らの拠点とす――そういった伝承が、この封神武侠界に残っている。
事実猟兵たちは、この地で巻き起こった戦争にて梁山泊の目覚めを目の当たりにし、今なお『民衆を苦しめる暴君』を断罪すべく、猟兵たちを巻き込み転移する現象がしばしば起こる。
さて。
「ってコトは皆に暴君倒してこいってコトだよねー」
ちょっと待ってね、と英は|月《グリモア》を確認し。
「えっとね、僕らは今とある小国に飛ばされたらしいのね。で、ここにいる暴君ってのがね、見た目は僕とそんなに変わらない女王みたいなんだ」
見た目……だと10代後半から20代前半くらいか。
若き女王が治める国、というわけだ。
「但し問題はですねー、この方なんと正気ではありません!」
正気ではない?
となると、誰かに操られているということか。
「そうそう、聡明な猟兵諸君ならもうお解りのことと思うが! 犯人は当然オブリビオンだよ。彼女の『妃』である男の子……まあ王配だね、彼こそが女王の寵愛を受け彼女を意のままに操る黒幕というわけだ!」
びし、と人差し指を突きつける英。やめなさい失礼だから。一応虚空に向けてはいるけど。
「どうもこの子、所有欲と独占欲が強いらしくてさ。女王の何かを気に入って、お得意の口八丁手八丁、あの手この手で籠絡しちゃったらしいのね。で、民から色々搾り取って、女王とふたりの世界(ちょうぜいたく!)を作り上げてるみたいだよ」
ちょうぜいたく。
成程、民は重税に苦しんでいるようだ。暴君を排除しこの状態を改善せよと、梁山泊はご所望であるらしい。
「王宮には四季折々の花が咲く、ちょっとした植物園みたいになってる庭があってね。ふたりのいる東屋まではちょっと遠いから、花を眺めながら行くといいと思うよー」
でも、お高い(民の重税的な意味で)んでしょう?
「んーん、この庭だけはこの王家代々継がれてるみたいだよ。オブリビオンもお気に入りみたい。今は朝のお茶会中だけど、そのお茶とかお茶菓子とか、後は王宮の改築とかにすっごいお金かけたみたいだね」
まあ、民は哀れだが花そのものに罪はない。
道中の花を眺めつつ、やることはしっかりやろう。
……あれ、ところで女王の方はどうすればいいのでしょうか。正気を失っているだけなら命まで奪うのは気が引けるのですが。
そんな視線を感じた英は、うーんと考え込み。
「元々この女王、王位に就く気はなかったらしくてね。と言うのも、弟が継ぐ筈だったから。ただ、その弟はオブリビオンの命令で地下牢に幽閉されてるみたいでね。オブリビオン倒したら、その弟を救出して、女王には隠居して貰うのがいいかもねー。髪長いみたいだから、首の代わりにバッサリ切って貰ってさ」
そういう大事なことはもっと早くYeah。
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
(勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:日常『薄明逍遥』
第2章:ボス戦『双子の少年道士・蒼陽』
第1章では、道中の花を眺めつつお茶会中の東屋へと向かっていただきます。
今時期ですと蓮や睡蓮が見頃です。他にも薔薇や百合、芙蓉なんかも咲いているようです。
こちらの本文中で東屋に辿り着く描写はありませんが、ちゃんと目的地には着いているものとします。
第2章では、悪政の黒幕であるオブリビオン『双子の少年道士・蒼陽』との戦いです。
女王の存在がネック……と思いきや傷物にしたくないのかオブリビオンが女王を盾にすることはありません。
なお、特に言及がなくとも戦闘終了後に女王の弟は解放されます。
サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 日常
『薄明逍遥』
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
お気に入り技はシーブズ・ギャンビット
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
ティエル・ティエリエル(サポート)
◆キャラ特徴
ボクっ娘で天真爛漫、お転婆なフェアリーのお姫様です。
王家に伝わる細身のレイピアを使った空中からのヒット&アウェイで戦うのが得意な女の子です。
・冒険大好きお姫様
・珍しいものにも興味津々
・ノブレス・オブリージュの精神で弱者を放っておけないよ
・ドヤ顔がよく似合う
・困ったら動物さんに協力を!
◆戦闘方法
・背中の翅で羽ばたいて「空中戦」や「空中浮遊」で空から攻撃するよ
・レイピアに風を纏わせて「属性攻撃」でチクチクするよ
・対空攻撃が激しそうなら【ライオンライド】
・レイピアでの攻撃が効かない敵には【お姫様ビーム】でどかーんと攻撃
ニノン・トラゲット(サポート)
『冒険はロマンです!』
『まだ見ぬ何かの予感がします……アガってきちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、あれこれ心配するよりはとりあえず「面白そう!」と思ったことを積極的に試してみます。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!
●
「あら〜キレイなお庭ね! 手入れもちゃんと行き届いてて立派だわぁ」
感嘆の溜息を零したのは仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)――の、人格の一人であるネイルだ。依頼では専ら戦闘時に表に出てくることが多いが、今回は庭園の東屋に着いたらすぐ戦闘になることと、庭園の花が見事だと聞いたので。
「オブリビオンに横取りされたままにしとくのは、勿体ないわねえ」
「本当ですね! 女王様を助けて、この素敵なお庭も取り返しませんと!」
ガッツポーズと共にふんっと鼻を鳴らしたのはニノン・トラゲット(ケットシーの精霊術士・f02473)だった。その所作すらころころとしていて愛らしいが。
「ね! ノブリス・オブリージュの精神がなってないよ! お姫様も女王様も、その旦那様にだって王族としての義務があるんだからねっ」
自身もお姫様であるティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)がえへんと胸を張る。とは言え女王様が正気でないのは解っているので、ちゃんと罰は受けさせるつもりだけれども、真に討つべき敵は見誤っていない。
そう、女王に取り入り籠絡したオブリビオン。奴は何があっても倒さなければならない。
ティエルは少し浮遊して、東屋の位置を確認した。庭園内を歩いていくならまだまだかかりそうだ。
とは言え、ティエルだけなら飛んで行けないことはないのだけれども、その場合は一人で先行することになってしまう。ここは味方と歩調を合わせるが得策。
「と言うワケで夏のお花見だー♪」
「お花見ですー♪」
ティエルもニノンもウキウキ散策気分。
……べ、別にこっちを楽しみにしてきたとかじゃないんだからねっ! オブリビオンを倒すついでなんだからっ!
とは言え、ケットシー女子とフェアリー女子の組み合わせは可愛い。背景お花畑とあれば尚更である。ネイルお姉さんもこれにはニッコリ。
「キレイな風景にカワイイ子達のはしゃぐ姿は絵になるわぁ〜」
目の保養目の保養。
池で蓮の台に座り涼むティエルに、芙蓉の花を珍しそうに覗き込むニノン。
ここだけ切り取れば、間違いなく穏やかで平和な光景そのものだ。
(「正気を失った女王と、それを影で操るオブリビオンがこんなところにいるなんてねえ」)
けれど、驚くようなことではない。
このようなケースは、猟兵をやっていれば幾らでも遭遇する可能性のあるものだ。ネイルは勿論、ティエルもニノンもじゅうじゅう理解していること。
「さ、そろそろ進むわよー」
「はーい!」
「今行くよー」
花を楽しむ少女達に声をかけ、ネイルは再び歩き出す。その横に、ニノンが描けてきて並び、ティエルもその頭上に飛んできた。
華やかに咲く薔薇の垣を越えて、淑やかに薫る百合の道を抜けて。夏の花々の彩りを楽しみ、心に潤いを齎す。
この先に戦いが控えているからこそ、楽しめる時は楽しむ。それもまた、ひとつの猟兵としての在り方なのだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『双子の少年道士・蒼陽』
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POW : 木剋土・根蝕術
レベルm半径内を【大繁殖した植物の根や蔓 】で覆い、[大繁殖した植物の根や蔓 ]に触れた敵から【土行が司る耐久力とバランス力】を吸収する。
SPD : 水剋火・熾水燕焰/水生木・活木灌水
【火の玉のように揺らめき飛び交う水塊群 】に触れた対象の【生命力】を奪ったり、逆に与えたりできる。
WIZ : 陰陽太極反転召喚
【火行と土行の術を使う黒髪赤服の少年道士 】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
イラスト:pico
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠レテイシャ・マグナカルタ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ロヴァキア・シェラデルト(サポート)
※協力歓迎
戦闘大歓迎、鴉を使って探索もできます。
硬派キャラだが過ぎなければコミカルもOK。
キツ目の負傷表現もOK。
強い敵との闘いこそ全てな戦闘狂の羅刹。
得物は刃物ならなんでも、拳や蹴り銃まで、こだわりなくその場に適したものを使う。
舌にグールドライバーの刻印があるため、敵を喰らって力を得ようとすることも。
依頼には素直に従い、特に戦闘があるものは好んで参加。
強敵を求めるため、負傷や苦戦をするほど楽しくなってくるタイプ。
楽しくなりすぎると本来の仕事内容を忘れてしまう危険性あり。
何をしていいかわからないためイベント系や遊びにはなるべく参加しない。
他人にそっけなく冷たく。
●
「うん? 何だか庭園の方が騒がしいね、赫薬」
「………………そうね」
東屋には柔和な雰囲気の少年と、赫薬と呼ばれた女性がいた。
彼女こそが暴君とされる女王だろう。長く艷やかな黒髪に、意志の強さを思わせる真紅の瞳は、しかし今や茫洋とした翳りに覆われ輝きを失っている。
その代わりに少年――オブリビオンが彼女の頬に触れると、その瞳がどろりと熱に蕩けた。
「ここでいい子に待っててね。大人しくしてたら、後でご褒美をあげるよ」
「………………ええ」
少年が耳元で囁けば、女王の白い肌が明確に体温を得る。
グリモア猟兵の情報によると、敵に誘惑系のユーベルコードはなかった筈だが。本当に口八丁手八丁だけであのような状況に持ち込んだのか。
「……まあ、遠慮する必要もないと思えばいいか」
ロヴァキア・シェラデルト(羅刹の殺人鬼・f40500)は淡々と刃を構える。投擲用の黒いナイフだ。宛ら鴉の羽根にも似て。
見た目が子供と聞いてどんなものかと思っていたが、結局は女を一人、暴君に仕立て上げるほどの巨悪だ。やり辛さなど感じる必要はない。
そう判断してからは速かった。刃を振るい一閃――幾重にも黒の一文字を描く。虚空へと。
「うふふ、何をしているのかなお兄さん。そんな短い獲物じゃ当たらないよ?」
まだ、距離が遠いのだ。余裕の笑みを浮かべる少年は狐火と見紛う水塊を揺らめかせ、ロヴァキアへと差し向ける。
だが、ロヴァキアは動じることなく。刃を振るうことも止めず。
「目に見えるものが全てではない。解らないならそのまま、――散れ」
「!」
一閃は全て縦に描いていた。
軌跡から斬撃が地を這い空間を裂き、少年の身体を容赦なく切り刻む!
成功
🔵🔵🔴
月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
「どうして、その方にそんなことを」
月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)が問えば、少年はニコリと笑った。
「双子の兄弟がいるんだよねえ。赫薬みたいに黒い髪と赤い目の持ち主でさ。やっぱり親しんだ色って好きになっちゃわない?」
「………………っ」
「勿論、兄弟と赫薬への好きは別種だし、ちゃんと赫薬にしかない好きなところも勿論あるよ。どろどろに甘やかしてあげたらすっごく可愛くてね――」
「……う……」
思わず、気分が悪くなってきた。
聞くものではなかった、と莉愛は後悔した。恐らくは、本能的にその言葉に甘い毒を覚えてしまったから。それもひとつの愛の形ではあるかも知れない。だが、今の莉愛には到底受け入れられそうになかった。清らかであるがゆえに、その本能が拒絶した。
「と言うわけだから、邪魔をしないでねお姉さん」
「あ、」
狐火が、否――揺らめく水塊が莉愛へと差し向けられる。これは一切の甘さのない毒だった。
けれど、あの嫌な甘さがないからこそ、これには耐えられそうだ。
「光の矢よ、どうか」
その月の光で、浄化して。
少年が女王に流した、甘く溶かすような毒を。
源たる、その少年を!
「っち、数が多いね……」
輝ける矢の幾つかを受けた少年が、初めて眉を顰めた。
早く、少年を倒さなければ。毒に侵された哀れな女王のために。
成功
🔵🔵🔴
藍沢・瑠璃(サポート)
【性格】
自分に自信がなくて基本的にネガティブな思考ですが臆病というわけではなく意外と思い切りはいい性格をしています。
強い相手には相応にビビりますが弱そうな相手(集団敵)には基本的に強気です。
普段は敬語で一人称は「ボク」です。
【戦闘】
ボス的にはビビりつつもなるべく油断させて隙に怪力を生かした接近戦で圧倒しようとします。基本は接近戦しか能がありません。
集団的では一転して強気になって敵陣に突っ込んで格闘で蹂躙したり怪力で(文字通り)ちぎっては投げして戦います。
基本的に接近戦しか能がありません。
●
これまでの戦いの様子を、そっと物陰から眺める存在があった。
(「子供……アレならボクでも相手出来る……かも……?」)
藍沢・瑠璃(ヤドリガミのゴッドハンド・f37583)は相手をそう見定めると、戦場へと踏み出した。
とは言え強敵とは聞いている。ここは慎重に行くべきだ。瑠璃は己にそう言い聞かせ――自分に言い訳したとも言う――敵を油断させる作戦に出た。
「い、行きます! ……おっ、とっ、うわあ!?」
声を張り上げこちらの存在を敵に認識させて。
その上で、拳を振り上げるも転んでしまい不発に終わる――という演出をしてみせた。
「うん? キミもこの人達の仲間? だったらこの庭を荒らしてお茶会の邪魔したお仕置きを受けて貰わないとねえ」
「ヒッ」
少年は笑顔だが、強者特有の凄みがあった。
瑠璃は半分くらい本気でビビった。
座り込んだまま後退る演技も迫真のものとなっただろう。いや、もう一度言うが本当に半分本気でビビっているのだけれど。
しかし背後にはいつの間にか生い茂った植物の壁。これ以上は逃げられない!
少年がゆっくり、ゆっくり近づいて、瑠璃へと手を伸ばし――その手首を、がしりと掴んだ。
「えっ」
「ふ、ふふふ油断しましたね! えいっ!」
「わあ!?」
作戦の成功に瑠璃は得意げに笑い。
思惑通りに近づいてきた少年をぶん投げて、返り討ち!
成功
🔵🔵🔴
エジィルビーナ・ライアドノルト(サポート)
私はエジィルビーナ、エジィでもルビーでも好きに呼んでくれていいよ。
困ってる人がいるなら助けたいし、倒さなきゃいけない強い敵がいるなら全力で立ち向かわなきゃ。全力で頑張るからね!
実は近接戦闘以外はあんまり得意じゃないんだけど……あっ、畑仕事ならチェリから教えてもらったから、少しはわかるよ!
力仕事はそんなに得意じゃないけど、足りない分は気合と根性でカバーするから任せといて!
☆
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
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「暴君は本当は暴君じゃなくて、あっちの男の子が黒幕? 何だかややこしいけど……」
それでも、とエジィルビーナ・ライアドノルト(シールドスピアの天誓騎士・f39095)は愛用のシールドスピアを構えた。
彼女もかつては貧困に喘いでいた身だったから、重税を課され苦しむ民の気持ちは理解出来るし、その税もただ贅を尽くすためだけに搾り取られているものだと見過ごすことは出来ない。
「子供でも、罪もない人たちを苦しめるなら……全力で倒させて貰うよ!」
「えー……やだなあ、折角幸せに暮らしてるのにー。兄弟がいればもっと最高なんだけど」
だから邪魔をしないでよ、と。
エジィルビーナへと悪しき力を纏った蔓を差し向け、その力を奪おうとする!
「させない! ――真の力、解き放て!」
シールドスピアの先端が、光を放つ。
その真の力を解放された切っ先は、その場での刺突のみで蔓がエジィルビーナを拘束するよりも速く、距離の離れた地点に立つ少年の身体を穿ち、貫く!
「っ、うあ……!?」
「さあ、まだまだ猟兵の皆もここに向かってくるよ。観念して、女王様を解放するんだね!」
成功
🔵🔵🔴
四条・眠斗(サポート)
ぅゅ……くぅ……あらぁ?
いつの間にか始まってましたかぁ?
さっさと事件を解決しないとぉ、安心してもうひと眠りできませんからねぇ。
ユーベルコードは出し惜しみしても仕方ありませんからぁ、
一気に片づけるつもりでやっちゃいましょう。
こう見えてもぉ、腕には少し自信があるのですよぉ。
それにぃ、様子を見てる間にまた眠くなっちゃっても困っちゃいますしぃ。
荒事じゃなくてぇ、楽しいことならめいっぱい楽しんじゃいましょう。
のんびりできるところとかぁ、動物さんがたくさんいるところなんか素敵ですよねぇ。
でもぉ、身体を動かすのも好きですよぉ。
お互いに納得の上で全力が出せると一番良いですよねぇ。
※アドリブ・絡み歓迎
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「……うぅん……むにゃ……うゅ……う?」
さて、四条・眠斗(白雪の眠り姫・f37257)は見覚えのある姿を追ってこの地へやって来た(正確には梁山泊に拉致された)のだが。
どうやら寝足りなかったようで、ここがどういう場所かも辿り着いてから漸く気づいた様子。
「あら……ぁ。お昼寝によさそうな場所ですねぇ」
咲き乱れる花々。東屋に備えられた椅子に座れば日も丁度良く遮られ、気持ちよく眠ることが出来そうだ。
……尤も、オブリビオンがいなければの話ではあるが。
「で、キミがその猟兵の皆とやらの一人?」
着実に追い詰められているようで、苛立たしげに眉根を寄せた少年が眠斗を睨む。
「だったら僕と赫薬の時間を台無しにされる前に、殺してあげないとねぇ?」
最早凶悪な本性を隠そうともせずに、炎にも似た揺らめく水の弾丸を眠斗へと放つも。
「むにゃ……んんん……」
眠斗は余りに眠かったのか、その場で船を漕いでいた。
だが、己の身に危機が迫っていることをぼんやりとながら察すると。
「おいたはだめですよぉ……」
「わっ!?」
ぼふっと、少年の頭に何かが直撃した。
よく見ると、それは枕であった。硬さはないが重みで少年の頭は小さくない衝撃を受けたらしい。
何よりも。
「……あ、あれ……? ……何か、頭がぼーっと……」
少年は意識が朦朧としているようだ。どうやら彼も強烈な眠気に襲われているらしい。
今なら……トドメを刺せそうだ!
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
アレンジ、アドリブ、連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。
HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!
白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
|臨機応変に対処可能《好きに動かしてOK》デース!
よろしくお願いしマース!
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「決定打にお困りデスカー? HAHAHA、それではこのワタシにお任せあれデース!」
オブリビオンに苦しむ者のいるところ、何処にでも馳せ参じるバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。今回はファルシオン風サムライソードを携えての登場である。
今や少年は強烈な眠気でくらくらとしており、立っているのがやっとというような状態だ。
「後はトドメの一撃をお見舞いするだけデスネ! おまかせくだサーイ!」
狙いを定めて、サムライソードを構え。
「六式武装展開、光の番!」
その刀身に光が集う。
輝きが最高潮に達した、その瞬間。全力で振り抜き生まれた光り輝く斬撃が、一直線に少年へと飛来する。
そして、遂にその身体に懇親の一撃が突き刺さる!
「うあ……ああああっ!?」
少年の小さな身体は容易く吹き飛び、そのまま光に呑まれて消滅した。
直後、バルタンも力を使い果たして大の字に倒れ込んでしまったものの。
「戦闘継続が不可能になってしまうのがこのユーベルコードの難点デスが……討伐完了! 故にノープロブレム! デース!」
やり遂げたバルタンは清々しげな表情で、暫くその場で回復に努めたのだった。
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その後、正気を取り戻した女王・蘇赫薬はグリモア猟兵の勧めた通り、王位を退き髪を肩まで切り落とすと、かつての乳母を頼って隠居することとなった。
王位には、救出された彼女の弟が継ぐこととなった。多少やつれてはいたが姉に似た白皙の美少年で、若くしてその政治手腕も家臣から認められていた。国は彼を中心に復興されていくだろう。
「それにしても、残念です」
穏やかで人好きのする笑顔を浮かべた彼は、バルタンたち猟兵へとぽつり、そう零し。
「姉上も反省しているようですし、何も隠居することはありませんでしたのに。家臣や民には私が口利きすれば、情状酌量の余地は与えられたでしょう。あの間男がしたような贅沢はさせて差し上げられませんが、必ずや姉上のことは幸せにするつもりでしたのに……ね?」
「Oh……」
新王はにこやかに笑う。だが、その言葉の端々には姉へのただならぬ執着の色がありありと滲み出ていた。
これ結果的にお姉さん城を離れてよかったかも知れないですね!?
大成功
🔵🔵🔵