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【OFコラボ】耐火耐熱レンガを入手しよう！

作者：椿油

●注意
　当依頼は、２箇所のPBWアライアンスによる合同企画の連動シナリオです。
　まず、PBWアライアンス『コイネガウ』の詳細を以下でご確認お願いします。
　公式サイト：（https://koinegau.net）
　公式総合旅団：（https://tw6.jp/club?club_id=4737）
　また、PBWアライアンス『オーシャンフロンティア』の詳細を以下でご確認お願いします。
　（https://ironpunchdash.wixsite.com/oceanfrontier）

●楽しい工場見学
「ええか皆！　レンガ工場を巡るで！」
　希島学園体育教師を務める濱城・優茂（サバイバルおじさん・f32495）は生徒のみならず、参加希望者全員に声を上げた。
「今、アルカディーテ島では耐火耐熱レンガが必要やねん。カッチカチで熱さに強いレンガを探しに工場をいくつか回る予定や」
　どうやら、『巨大鍛冶場ハン・シャロ』なる鉄をも溶かす巨大な炉を作っているらしい。高温になるハン・シャロの火と熱さに耐えうるレンガとなると、恐らく作る事の出来る工場は限られているだろう。
「工業地区に出向いてレンガを探すんやけど、レンガを取り扱ってる対象の工場がそれぞれ離れててな？　1工場ずつしか一度に尋ねる事は出来なそうやねん」
　そして尋ねる事が出来る工場は5か所。どれも良いレンガを取り扱っているとの事。
「行く場所はあいうえお順に『希島トテモスゴイ工業』さん、『キャバリアとその他色々本舗』さん、『メカニカルホープ希島』さん、『煉瓦と言ったら鬼瓦工務店』さん、『わくわく工業希島店』さんの5か所や」
　名前だけで判断するのは難しそうだ――。

　さて、どの工場を尋ねようか。

第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動 SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動 WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動 イラスト：YoNa 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

　わくわく工業希島店を訪ねる、イリスフィーナ。
「レンガを作る工程が全部見られるのは良いですわねっ」
　工場に搬入される粘土や長石。そして粉砕されたのち、骨材を入れてこねられる原材料。なお、ここで言う骨材とは砂のようだ。

「出来上がったものがこちらですのね」
　既に寝かせたレンガは次にプレス機で形を作られていく。塊がレンガの形になっていく工程はまさにわくわくだ。

　そして焼いて完成へと持っていくのだが、最初から高温で作る訳ではない。徐々に温度を上げていくのがレンガ造りのコツだ。
「最高で1200℃まで達しますよ」
　工場のおじさんが教えてくれた。
「1200℃……それは凄いですわ！」

　焼き上がったレンガはひび割れや傷などが無いかを確認しながら、反りかえっていたりする物を除けて完成品の所へと運ばれていく。
「これが完成したレンガ……！」
　全工程がクッキングのように流れで見られるわくわく気分、そして完成したレンガそのものを見たイリスフィーナはウキウキだった。

「それで、これは耐火耐熱レンガですの？」
「そこまで高温には耐えないねぇ」
　さっきのおじさんが教えてくれた。どうやら、ここのレンガは普通のレンガのようだった。

「ありがとうございました。今日は楽しい工場見学が出来て良かったですわっ」
「またおいで～」
　おじさん達がにこにこと笑っていたのが印象深く感じた、イリスフィーナだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「レンガ？　レンガってパンとかパイとかを焼く窯を作る、あのレンガ？」
　シモーヌの想像するレンガである。建築物や、駅に使われる事もあるとか。
「その良し悪しを見極めるとか、難しい宿題だね」
　そしてシモーヌが向かったのは、優茂が最初に提示していた『希島トテモスゴイ工業』だ。

「ようこそ！　丁度レンガ、出来てますよ！」
　出来立てホヤホヤのレンガがサンプルとして出された。
「当社自慢のトテモスゴイ・レンガです」
　｜どこか《希島農園》で聞いた事のあるブランド名である。
「へえ、これがトテモスゴイ・レンガ？　耐火耐熱って言ってたけど……アタシが殴って壊れるようなレンガはダメってことでいいのかな？」
「あ、殴ってみます？　そう簡単には割れませんよ！」
「え、いいのか？」

　という訳で瓦割りならぬ｜煉《●》瓦割りをする事に。
「そいやっ!!」
　シモーヌが殴るがなんと、トテモスゴイ・レンガにはひび一つ入らない。
「あらゆる物に耐えうる性能がありますので！」
「じゃあ、耐火も耐熱も？」
「ええ、耐えますね」

　シモーヌは、ひとまずトテモスゴイ・レンガを優茂に見せた。優茂も納得の品質、何故か見ただけで分かったらしい優茂はこれを使う事に決めたようだ。

「見るだけで分かるとか凄いな……」
「勘やで、勘！」

　トテモスゴイ耐久性は、ハン・シャロの反射熱にも耐えるのだろう――。折角なので、そのまま工場見学を続けるシモーヌ。
「へえ、こうやってかき混ぜて原材料作るのか……その粉は？」
「当社独自の製法で作った『トテモスゴイ・骨材』です！　強度が当社比、倍になるんですよ」
「へ、へえ？」

　どうやらトテモスゴイ・ブランドは工業地区でも名を馳せる力がある事は確かなようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「キャバリア乗りとしては『キャバリアとその他色々本舗』さんが気になるよね☆　あと凄くレンガ作ってそうな『煉瓦と言ったら鬼瓦工務店』も訪ねてみるよ」

　コニーは二つの工場を巡る事にした。まずはキャバリアとその他色々本舗、近づくとキャバリアの製造音が聞こえてくる。
「ここは……レンガは取り扱ってるのかな？」
　近くの作業員に聞いてみる事にした。
「取り扱ってますよ！　レーザービームや砲撃にも耐えうるレンガです、主に防衛用ですね」
「わぁ、耐久性抜群だね☆　耐火耐熱って事でいいんだよね！」
「まぁ、そういう事になりますね」

　その他色々も性能が高そうな物ばかり並んでいた。何かの鉱物のインゴットもあったが、ぶつけたらこっちが怪我してしまいそうである。
「そのうちお世話になりそう☆　じゃあ、『煉瓦と言ったら鬼瓦工務店』さんはどうかな？」

　尋ねると、ザ・ガテン系のいかつい顔の男衆がレンガを作っていた。
「らっしゃい!!　レンガ揃ってるよ!!」
「お嬢ちゃん、どんなレンガが欲しいんだい」
　眉が極太の親方が出て来た。
「あ、えーと、耐火耐熱レンガが欲しいなって」
　圧に押されるコニー。
「少し待ってな……ほらよ！　これなんかどうかね」

　台車で運ばれてきたレンガには『炎に耐えるやつ』と紙に書いて貼ってあった。
「わぁ、希望通り☆　炉にぴったりだね」
　それを聞いて親方の眉がピクリと動く。
「炉だったらもっと要るじゃねぇか！　お前ら増産だ!!」
「押忍!!」
　掛け声一つで動き出す若い衆。
「え、いいの!?」

　まさかの増産までして下さった結果、最終的に多くのレンガが集まったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「｜オーライ《承知》！　それでは『メカニカルホープ希島』さんに行ってみまショー！」
　バルタンが向かった先、メカニカルホープ希島ではメカニカルなだけに機械部品を多く製造しているようだった。

「ここにレンガはありマスカ？」
　尋ねるバルタン。
「あるよ、そうだなぁ……どんな物が良い？」
「炎に耐えうる耐火・耐熱レンガがベストデース！」
「あるよ」

　二つ返事で持って来てくれた。意外と何でも揃っているようだ。
「うちで一番高品質な耐熱レンガだよ」
「ありがとうございマース！」
「ちょっと値段は張るよ」
　お金のハンドサインを見せるスタッフ。

「……それは優茂殿になんとかしてもらえば……？」
　買取担当は優茂である。0円で使えなくなった物を貰う訳ではない、商品・製品にはちゃんとした取引が発生するのだ。

　――今、どこかの音響からレジのチャリーンという音が聞こえた気がした。

「これで結構集まりマシタネ？」

　集まったレンガを見て気づいたのは、全部見た目がほぼ同じであるという事。つまり、全工場で同じ製法を使っているのである。

「レンガ専門の大量生産工場があっても良いかもしれマセンネ！」
　鬼瓦工務店の方々に頑張ってもらう他ないのだろうか――何はともあれ、これで必要数達成である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2023年08月31日