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ごちそう?ごちそう?

#UDCアース

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#UDCアース


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●?????
 がりがり ごりごり
 めきめき ぐちゃぐちゃ
 ばりばり ぼりぼり
 みちみち べりべり
 にちゃにちゃ むしゃむしゃ

 ご く ん

 ごちそうさまでしたぁ

●グリモアベースにて
「悪い、夢を見ました」
 集まった猟兵に告げるのは終日・蛇螺々々。グリモア猟兵だ。彼女の言う悪い夢とはオブリビオンの引き起こす事件の予知。すなわち猟兵の出番ということだ。

「UDCアースの某所にて、邪神教団が活動を行っているようです」
「とある街にて数日にかけて行われるお祭りが開催中です。これ自体は、何の変哲もないお祭りなのですが、今回のスポンサーの一つが件の邪神教団のフロント企業だったのです」
「現在、お祭りのスタッフに紛れた教団員が参加者の中から生贄に適した人間を見繕って、マーキングしています」
「皆さんには、この教団員を見つけ出し、目をつけられている人たちを救ってほしいのです」
「教団員はお祭りのイベントアイテムに偽装した呪具を目標に渡して軽い催眠状態にすることで連れ出そうとしているようです。この呪具を持っている人を探すというのが確実だと思われます。あとは単純に怪しい行動をしている人物を探すのも有効でしょう」
「ただ、呪具を持っていた人物が教団員ならそのまま捕まえてしまえばよいのですが……標的が呪具を手にしていた場合、洗脳状態に陥りこちらを警戒してくるかもしれません。その場合逃走したり、抵抗してくる可能性もあります。その場合、多少手荒なことをする必要が出てくるかもしれません」

 蛇螺々々は一旦言葉を切り、なにかを覚悟するように小さく頷くと言葉を続ける。

「これは、最悪の夢なのですが……既に邪神が召喚されている可能性もあります。その場合、邪神との戦闘になるでしょう。皆さんなら負けることはないだろうと信じていますが……どうか、お気をつけて」


夢ハルカ
 どうも、夢ハルカです

 今回のシナリオは探索のち戦闘って感じです。探索部分もあんまり深く考えずにこんな探し方で行くぜ!って書いていただければそれっぽくさせていただきますのでお気軽にどうぞ。

 まだまだ不慣れですが全力で書かせていただきますので奮ってご参加くださいませ。
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第1章 冒険 『イベント会場での生贄剪定を阻止せよ』

POW   :    怪しいやつに力づくで話を聞く。理由をでっちあげて持っている人から回収する。

SPD   :    会場内を細かく探す。周囲のようすを見て怪しい部分を探る。

WIZ   :    出所や渡されていそうな人を推理する。会話により警戒心を解く 。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

紅庭・一茶
くうっ、折角のお祭りですのに何て事を…!
紅庭は絶対に阻止してやるです!!!

●行動
【WIZ】
「わ〜!紅庭、お祭りは大好きなのですよ!」
祭りを楽しむ子供の振りをして情報収集、
…割と普通に楽しんでおりますけれど!
宛ら初めて来る祭りが珍しくて堪らないと云う様子で、
祭りの中を駆け巡って怪しい人を探索します。
怪しい人・話を聞けそうな人を見つけたら、
子供らしく無邪気に話かけ。

紅庭はこのお祭りに来るのは初めてなのです!
お留守番しているパパに、
とっておきのお土産が買いたいのですけれど …
何か『特別』はありますか?

危険を感じたら携帯を手に、
「あー!ママが探してるみたいです!ごめんなさい!」
と脱兎。情報は共有を!


御狐・稲見之守
どんな世界にも祭りがあるというのは良いが
折角の祭りごとにきな臭い連中がいるというのも困ったモノだの。

さて呪具を持っている生贄や教団員を探してみんとす。
前者の場合、生贄なぞ古来より無垢で純粋な者と相場が決まっているが
年端も行かぬ少年少女あたりに見当を付けてみようかの。
そんなが教団員だったら世も末なのじゃが。

ワシは童子のフリして警戒を解きつつ対象に近付いてみる。WIZ判定だな。
「(声色を変えて)それなぁに? どこでそれもらえるのカナ?」
「わー、それ私に見せて見せて?」
あわよくば呪物を渡されたら即回収即とんずら、
狐に変身して呪具を咥えて逃げるのも良いな。
ふふ、狐に化かされるなぞ貴重な経験であるゾ?



ちん とん しゃん
 とん てん しゃん

 祭り囃子が心躍らせ身も踊らせる街道。脇には屋台が立ち並び、道行く人は誰も彼もが浮かれている。今日はお祭り。誰もが笑い合う、喜と楽の祭典。

「わ〜!紅庭、お祭りは大好きなのですよ!」
「もー。一茶ははしゃぎすぎー」
 ここにも、祭が楽しくて仕方ないと行った様子で人々の間を進む二人の幼子が居た。一見ただの二人の少女。しかしその正体は、この祭の影に潜む不遜な輩を追う猟兵であった。ついでに言えば紅庭・一茶は少女のような男の子であるし、御狐・稲見之守は御年99歳のベテラン妖狐であった。
 二人は、無垢な幼子を装い、警戒されぬようにして、怪しい人物や生贄にされそうな人物を探そうとしていた。装うと言うか、一茶の方は結構、素で楽しんでいるような感じもしたが。
 数人に声を掛けるもいずれも大した戦果はなく、次は誰に声をかけようかと周囲を見渡し、ちょうど目に入ったのは数人の少年少女、年の頃は10を過ぎ高すぎないかと行ったところの子どもたちがそれぞれの戦利品を見せあい、和気あいあいと話しているところであった。

「生贄にするならば、古来よりあのように無垢で純粋な者と相場が決まっているのう」
「ちょっと声かけてみますかー」

 そういう事になった。早速声掛け事案。いや事案ではない。見た目子供同士の微笑ましい交流だ。

「んー、何だお前らー。見ない顔だなー」
「紅庭はこのお祭りに来るのは初めてなのです!」
「あー、やっぱりかー」
「ふんいきがちがうもんなー」
「いいおまつりだろー」

 割とすんなり受け入れられる二人。
「良いお祭りなのですよー。あ、そうそう、お留守番しているパパに、とっておきのお土産が買いたいのですけれど …何か『特別』はありますか?」

 子どもたちが並べていたおもちゃを見渡しながら一茶は言う。呪具は偽装されていると言っても、管理までそこらのおもちゃと一緒くたにはしないだろう。子どもたちにそれを渡すときの言動もきっと何かしら『特別』なものになるはずだ。

「とくべつー?」
「あー、それならこのお面かなー」
「お面?」
「そーそー、すげー良く出来てるんだぜー」
「キラキラのピカピカー」
「しかもただで配ってたんだー」
 そう言って見せてくるお面は、確かにセルロイドの安っぽいお面とは違い、なかなか高級な材質でできているようだ。しかも所々に金属や鉱石で装飾がなされている。祭りの場で身につけていてもそう不自然ではないが、無料で配っているとなるととたんに。
 怪しい。視線を合わせ、その認識を共有する一茶と御狐。

「(声色を変えて)ねぇねぇ、どこでそれもらえるのカナ?」
「んー?向こうで配ってたぞー」
 少年がある方向を指で指して示す。

「ふーん。あ、ねぇねぇそれ私に見せて見せて?」
 仮面を持つ少年に手を差し出す御狐。
「えー、壊すなよー」
「わーい、ありがとう!」

 仮面を受け取り、しげしげと眺めるようにして。
「ほれっと」
 ぽん、と抜けるような音がして、御狐は狐の姿に变化する。渡されたお面をくわえてすたこらさっさ。人混みの合間を縫うように駆けてゆく。

「え、え、な。なんだいまのー!?」
「お、おばけだった!?」
「うわー!?」
 子どもたちは軽いパニックになるも、御狐とともに居た一茶に問いかけるような視線を投げかける。

「あー!ママが探してるみたいです!ごめんなさい!」
 携帯電話を取り出しそんなことを告げて、子供たちの声を振り切り走り出す。あとに残された子供たちは、呆然とした表情で、狐につままれたような気分を味わうことになった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

メーティオル・スター
邪神ってどんなのだろ、強いのかな?気味の悪いやつだと嫌だなぁ…

とりあえず、お祭りの会場内をじっくり練り歩いてみようか。
変に目立って警戒されても嫌だし、一般参加者ですーみたいな顔してね。

呪具を持ってる人がいたら、その呪具を誉めて何処で貰えるのか聞き出そう。
で、話を聞けたら一旦別れて…忍び足で忍び寄って、盗み攻撃でさっくり盗んで回収!
そしてそのまま人混みに紛れて逃げる!

そういえば、呪具ってどんな形なんだろう?
カッコいいとか可愛い系だと誉めやすいんだけどなー



「邪神ってどんなのだろ、強いのかな?気味の悪いやつだと嫌だなぁ…」
 そんなことを呟きながら、メーティオル・スターは人混みの中を歩いていた。一般参加者を装いつつも、怪しい者や物が存在しないかと周囲に視線を配っている。

「といってもなー。呪具って一体どんな形なんだろう?かっこいいとかかわいいとか、そんな感じなら声かけやすいんだけど」
 そしてそれが怪しいものだと思ったらその後こっそり忍び寄ってスりとってしまおう、などと考えているメーティオル。
 ふいにポケットから電子音。共同で捜索活動を行っている猟兵同士で連絡を取り合うために用意した通信端末だ。

「ふむふむ、お面か。ちょっと豪華なやつ?それなら見つけやすいかもなー」
 送られてきた情報を読み、探すものを配られているというお面に定める。
 折よく、お面をつけた人物が目に入る。十代後半か、二十代になったばかりかといった感じの女性。
「なーなー、そこの姉ちゃん。そのお面かっこいいなー」
「ん、私?あぁ、このお面ね。これ、向こうで配ってたのよ。かわいいでしょ?」

 正直かわいいかは、かなり人によるなーって思われるデザインだった。少なくともメーティオルはあんまり可愛いとは思わなかった。が、まぁそんなこと言っても仕方ないので適当に話を合わせ、お面を配っていた人物や場所について聞き出す。

「なるほどな。ありがとうな姉ちゃん!」
「いやいや、どういたしまして」
 その場は別れ、距離が離れたところであの女性のお面も回収してしまおうかと振り向き、ふと思う。

「頭につけてるお面を盗むの、だいぶむずくね?」

 結局、気付かれかけたもののなんとか回収できたという。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

エメラ・アーヴェスピア
はぁ…お祭りを楽しんでいる人達の中で、本当に無粋ね
まぁ私は私の仕事をしましょうか

コード展開『ここに始まるは我が戦場』
第一に狂団員達見つからない様に上空にばらけさせる
只さすがに人が多すぎて効果が薄いわね
怪しい人物や目標の呪具なども探しはするけど、一番探したいのは「お祭りなのに変に出入りのある場所」ね
狂団員の出入りや連れ込まれる場所の特定ができれば元から断てると思うの
だからまぁ…頑張って探しましょうか
ああ、呪具を見つけた場合は近くに映っている同僚さんに連絡をするわ
私は…どこかに座ってノートPC等で情報確認及び同僚達への連絡役をさせてもらうわよ

…お祭りの中でPC弄りとは、私も無粋ね…(但し片手に綿飴


ヘンリエッタ・モリアーティ
【SPD】
……なるべくひどいことはしたくない、し、ううう、伝え方を間違えても、嫌だし……。
今は人手が多い方がいいかも……【自我重複】――【ヘイゼル】!
『――俺かァ?』
【ヘイゼル】にも手伝って、ほしくて……。呪具や、怪しい人を探して欲しいの。
見つけて、もし危害を加えてきそうなら……その時は迎え、うっていいから……。
『そりゃァ、いい!きひひ、じゃあ俺様はかっとばして探すぜ、誰にも手はあげねえが――もし怪しいと俺様が判断した場合、攻撃対象とするッ!!』


己条・理鎖
祭りでそのような凶行に及ぶような輩は迅速に排除しなければいけませんね。

【SPD】重視
会場内を探して回ります。
祭りに参加している多くの方と異なり、件の教団員は祭りに参加して楽しもうとしているわけではないため、そういった雰囲気の違う者を探します。

発見後は迅速に捕縛を行います。
【暗殺】技能を使って気配を絶って標的に接近し捕縛します。
発見したのが洗脳された方で抵抗されるようなら【咎力封じ】で無力化します。
教団員でも抵抗するようなら同様に無力化します。



祭りの喧騒が遠く聞こえる、小さな神社にエメラ・アーヴェスピアは居た。
「はぁ…お祭りを楽しんでいる人達の中で、本当に無粋ね。まぁ私は私の仕事をしましょうか」
 小さな石階段に腰掛け、膝の上にノートPCを置く。その画面に映されているのは上空から撮影された祭会場の様子。先立って展開したユーベルコード『ここに始まるは我が戦場』により放たれたドローンからの映像だ。

「呪具はお面に偽装されてたのよね。回収とか、配っている人物の確保は既に何人かが向かってる。なら……」
 自分がこの映像から探すべきものは、祭に紛れ込んでいる、邪教団員が頻繁に出入りする場所。呪具で洗脳した生贄を連れ込むためにそういった場所を用意しているはずだ。そこを抑えることができれば邪教団員の邪な企みの阻止に大きな一手となるだろう。

「……ここ、かしらね」
 祭り会場の外れ。天幕が張られ、資材置き場とされている場所に不自然に出入りする人数が多いことに気がついた。すぐに仲間たちに連絡を飛ばし、その場に向かってもらう。エメラ自身はこの場に待機し、監視を続ける。

「さて、何が起きるか……しかし、お祭りの中でPC弄りとは、私も無粋ね……」
 そう言うエメラの手にはしかし綿飴が確保されていたという。

 所変わり、祭り会場。ヘンリエッタ・モリアーティと己条・理鎖はエメラから情報を受け取り、資材置き場へと向かっていた。
「思ったよりも早く確保できそうですね。……抵抗されなければ、ですが」
「そ、そう。です、ね……なるべくひどいことはしたくない、し、ううう、伝え方を間違えても、嫌だし……」

 確かに、敵の拠点に当たりをつけられたのは僥倖であったが、それはつまりそこに向かえばほぼ確実に抵抗があるということで。端的に言ってヘンリエッタは不安になっていた。あまり自分に自信がない彼女は、なるべく荒事は避けたいと思っていた。さりとて交渉でなんとかできる自身もなく。
「今は人手が多い方がいいかも……」
「ふむ、確かにそうですね。もう一人くらい、他の猟兵を……」
「いえ、私が、出ます。【自我重複】――【ヘイゼル】!」
『――俺かァ?』
 自我重複(クロスアイデンティティ)。ヘンリエッタのもう一つの人格を実体化させる、彼女のユーベルコードだ。

「おぉ、分身の術とは。やりますね」
「えっと、分身と言うか……」
『おい、そんなことより呼び出したんなら用を言え用をォ!』

 かくかくしかじか。【ヘイゼル】に事情を説明し、改めて目的地へと向かう。
「つまり、その天幕の中にいるやつァ全員ぶちのめして良いんだなァ?」
「いや、その……洗脳された人もいるかも知れないから……」
「おふたりとも静かに。……着きましたよ」

 ヘンリエッタたち二人を手で制した理鎖。路地の影から天幕の様子をうかがう。一見何の変哲もないように見えるが……あの中には実際何が隠されているのか。
「……見張りが居るみたいですね」
「何ィ?メンドクセェな。ぶちのめそうぜ」
「いえ、私が行きます」
 そう言って、見張りがこちらを見ていないタイミングで飛び出す理鎖。ほとんど音も立てず、一呼吸で見張りに肉薄するとその首筋に一撃。昏倒させる。
 こともなげに見張りを処理した理鎖はヘンリエッタたちに手招きして呼び寄せる。

「す、すごいですね……」
「いえ、大したことじゃないです、それよりも……」
「楽しい楽しい、家探しタイムだぜェ!」

 天幕の入り口をくぐる3人。鬼が出るか蛇が出るか。怯えるように、こわごわと中に入ったヘンリエッタは
「こ、このぉおおおお!」
「ひっ……!?」
 天幕内に潜んでいた誰かが殴りかかって来るのに、反応が遅れてしまう。

「おおっとォ!」
 だが、既の所で【ヘイゼル】がその何者かの腕を押さえつける。
「殴りかかってきたってことは、こっちも殴り返して良いんだよなァ!?」
「ひっ…?!」
 必死の形相で【ヘイゼル】の手を振り払い、距離を取るその何者か。
「く、来るなら来なさい、悪人ども!!」
「あァん……?」
 【ヘイゼル】があっさりと手を離したのは、その何者かが頭にお面をつけていたからかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『泥人』

POW   :    痛いのはやめてくださいぃ…………
見えない【透明な体組織 】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    悪いことはダメです!!
【空回る正義感 】【空回る責任感】【悪人の嘘を真に受けた純粋さ】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    誰か助けて!!
戦闘用の、自身と同じ強さの【お友達 】と【ご近所さん】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


泥人という種族がいた。次元を漂流してきたブラックタールの変種とも言われ、人間に紛れて暮らすうち、体に色彩を浮かび上がらせる術を身に着けたという。
 そして、理由はようとして知れないが、泥人は生贄に使われやすかった。邪教団が暗躍する裏で、たくさんの泥人が犠牲になり。もともとがひっそりと少数が暮らすのみだった泥人は、既に絶滅してしまった。

 そう。

 つまり、今目の前に泥人が現れたとしたら。その、臆病で、騙されやすく、お人好しな彼らは。

 紛れもなく、オブリビオンだということになる。
メーティオル・スター
バイクで走るには狭いし、泥にナイフって効き目薄そうだし。
…ここでオレに出来ることって、口八丁くらい?

〇交渉
戦いが始まる前に、急いで割り込むよ!
「ま、待って待って!オレたちは、お姉ちゃんたちを助けに来たんだよ!」「悪い奴らが、ここに攫った人たちを集めてるって聞いたんだ!お姉ちゃんも攫われて来たんじゃないの!?」
こんな感じで畳みかけて、このお姉ちゃんがどうしてここに居るのかを聞き出したいな。
誰かが連れて来たんだと思うけど。

そういえば、天幕の中にはなんだか喧嘩っ早そうな人もいたような?
上手く割って入って、少し待っててもらわないと…!
回収したお面を渡したら、そっちに気を取られてくれないかな?


己条・理鎖
は?日々善なる活動を行っているこの私に向かって悪?これはちょっと許せませんね……。

内心の怒りは振り切れてますが、振り切れ過ぎて逆に冷静になれました。
敵が「自分達が正義だ」とかいうならその正義感を利用してやりましょう。
敵が攻撃してきたら本体の鎖を使った【ロープワーク】で敵を捕獲し【盾】にしてやります。
それで敵が怯んだりするようならあらかじめ使用しておいた【錬成カミヤドリ】により複製した鎖で滅多打ちにします。
敵が怯まない場合は盾にした敵を使い捨て、囲まれないよう動き回りながら戦います。



己条・理鎖は内心で怒りを燃え上がらせていた。
 悪?よりにもよって、日々善なる活動を行っているこの私向けて悪人だと?

「これはちょっと許せませんね……」
 普段は努めて冷静であるよう心がけているため、クールな性格に見える理鎖だが、その実結構な短気であり、要するに出し抜けに殴りかかってきた上にこちらを悪人と罵ってきた泥人に対してブチ切れていた。切れすぎて逆に冷静になるほどに。

「敵が「自分達が正義だ」とかいうならその正義感を利用してやりましょう」
 訂正。どこか座ったような瞳でそうつぶやく理鎖は、やはりあんまり冷静じゃないかもしれなかった。別に泥人も自分たちが正義とまでは言っていないし。お互いにそのへんは気にしていなさそうだが。

 そんな、怒気を孕ませ手に持った鎖をかちゃりかちゃりと鳴らす理鎖と、そんな理鎖の様子に臆さず、というか気がついていないのかこちらを睨む泥人。
 一触即発といったその場に、しかし割り込む声が一つ。

「ま、待って待って!オレたちは、お姉ちゃんたちを助けに来たんだよ!」
 慌てて天幕に駆け込んできてそう叫んだのはメーティオル・スター。邪教団の拠点を発見したと聞いてやってきたら、なんか修羅場ってたのでそれはもう大慌てだ。

「なんですか。邪魔をしないでください」
「いやいやいや、待ってよほら。あの人、お面つけてるじゃん。生贄に選ばれた人だって!」
「む、そう言われれば……」
 ひとまず理鎖をなだめるメーティオル。一息つき、泥人の方に向き直ると改めて声を掛ける。

「悪い奴らが、ここに攫った人たちを集めてるって聞いたんだ!お姉ちゃんも攫われて来たんじゃないの!?」
「な、何を言ってるんですか!悪い人はあなた達でしょう!?」
「いや、違うんだって!オレたちはお姉ちゃんを助けに……」
「嘘です!ここに連れてきてくれた人は、とても親切でした……!協力してほしいことがあると。でも、悪い人たちが邪魔しに来るかも知れないって……!それが、あなた達なんでしょう!?」

 泥人はまるで聞く耳を持たない。メーティオルは歯噛みしつつもどうにか説得できないか、考え。ふと、先程手に入れたものの存在を思い出す。

「違う、騙されてるんだよ!ほら、あいつらが配ってるこのお面、これでお姉ちゃんも洗脳されてるんだよ!」
 そう言って、メーティオルはお面を取り出す。
 それを見た泥人は、驚いたように目を見開き

「なぁんだ、あなたもそのお面持ってたんですね。それ、私が作ったんですよ。良く出来てるでしょう?」

「……え?」
 呆気にとられたメーティオルをまるで気にせずに、泥人は言葉を紡ぐ。

「お手伝いが必要って言われたんですけど、私一人じゃ手が足りなくって」

「だから。このお面を使うことにしたんです」

「このお面をあげた人は、私の【お友達】になってくれるんです」

「それを話したらあの人達も喜んでくれて。配るのも手伝ってくれて」

「今日だけでいーっぱい【お友達】ができたんですよ」

 にこにこと、楽しそうに。泥人はそう語る。

「な、にをいって……」
「どうやら、問答できる相手ではなかったようですね」
 気圧されてしまたメーティオルを背にかばうように、理鎖が前に出る。

「やっぱり、あなた達は悪い人たちなんですね……!皆、手伝ってください!」
 泥人がそう声を上げると、どこに潜んでいたのかお面を被った者たちが天幕内の荷物の影から現れる。一様に意思というものは感じられず、ふらふらと夢でも見ているかのような動作で理鎖たちを取り囲む。

「あくまでもそちらが正しいと……「自分達が正義だ」とかいうなら」
 手にした角材で殴りかかってきた【お友達】をまるで脅威にもならぬと鎖で拘束する。そのまま引きずるようにして、次に殴りかかってきた【お友達】に盾にするように突きつける。
 意思がないように見えても、それでも味方を殴るのを躊躇したかのように動きを止める【お友達】。その隙を見逃すこともなく、逆手に持った鎖で打ちのめす。

「うわぁ、ちょっと本当に悪役っぽいよ……?」
 理鎖の背でちょっと引いてるメーティオル。
「悪役と言ったのはあちらです。それに……」
 喋りながらも手を止めず。次々に【お友達】を打倒していく。

「罪を犯した物に容赦はいりません」
 倒れ伏す【お友達】。その全ては、身につけていたお面を的確に砕かれていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ハン・サム
舞台のように大仰な身振り手振りをしながら行動するよ
なにせボクの美しさを見せないのは宇宙最大の罪だからね

あぁ美しくないね
ボクの前ではヴィーナスも色褪せるとは言え、それを差し引いても美しくない

哀れな泥人ガールズ、キミ達は被害者とも言えるけど
行為の責任は負わないとね

ボクがキミ達をお仕置きしよう
しかも美しく、ね

美しすぎるボクの流し目で彼女達の心を撃つよ
イジメに来た?
ノンノン、それは違うよ
なにせボクは美しいからね

信じたいものだけを信じるのは楽で簡単だよね
でもそれじゃあ本当に大切な事を見失ってしまうよガールズ
何より美しくないね

この戦いが終わったらキミ達が曇りなき眼を持てるよう教育してあげよう
それも美しくね



「あぁ美しくないね」
 次に天幕に入ってきたのは奇跡のような男だった。舞台の上を歩くような優雅な足取りで、大勢の観客に聞かせるように大仰に腕を開き、輝きというものをを形にしたようなその顔を憂いに染める。その男はハン・サムだった。これが名前なんですって。

「ボクの前ではヴィーナスも色褪せるとは言え、それを差し引いても美しくない」
「な、何なんですかあなたは……?!」
 泥人は混乱したかのように問いを投げる。私も聞きたい。

「哀れな泥人ガールズ、キミ達は被害者とも言えるけど、行為の責任は負わないとね」
 ハン・サムは聞いちゃいなかった。周囲に倒れ伏す仮面を被った【お友達】を睥睨し、悲しくて仕方がないと行ったように首を振る。言っていることは概ねハン・サムの方に理があるのだが、なぜだがとても理不尽に感じた。なぜだろう。ハン・サムすぎるからかな。

「ボクがキミ達をお仕置きしよう。しかも美しく、ね」
「……っ。やっぱり、あなたも私をいじめに来たんですね!!!」
 動揺していた泥人はその言葉を聞いて戦意を高める。周囲の【お友達】に呼びかけ、ハン・サムを襲わせる。

「イジメに来た?ノンノン、それは違うよ。なにせボクは美しいからね」
 ハン・サムの流し目が【お友達】を捉える。するとまるで電撃に打たれたかのように、衝撃的に動きを止める【お友達】。ふらふらと数歩後退ると、その場に倒れ込む。その表情はどこか恍惚としており、仮面もいつの間にか罅が入り砕けていた。なんでだよ。

「う、嘘。なんでこんな……!」
 私もそう思います。

「信じたいものだけを信じるのは楽で簡単だよね。でもそれじゃあ本当に大切な事を見失ってしまうよガールズ」
 泥人は怯えるようにその言葉を聞いていた。心の乱れから息は荒く、瞳の焦点は定まらない。追い詰められ、限界が近づいていた。

「何より、美しくないね」
「違う、私は、私は……」
 うわ言のようにつぶやく泥人の体は人間への擬態が解けだし、末端から泥のような姿に変わり始めていた

大成功 🔵​🔵​🔵​

萬場・了
責任感と正義感、嘘を信じる純粋さ。利用してあげようじゃん?
ふひひっ、いい画撮らせてくれよ…(手元にカメラ構え)

他のヤツから貸してもらうか、騒ぎに乗じてお面を盗んでかぶり【お友達】のフリをするぜ。まあ、呪詛耐性があるし洗脳は効かねえんじゃねぇかな!
一芝居する前に猟兵には合図を送って演技だと示しておくぜ。

【愉快な仲間達】でゾンビを3体召喚。俺を襲う役の数字が1。他2体は側にいる【お友達】を止め、仮面を剥ぐ役割。7と8ぐらいでいいんじゃねえの?
他の猟兵とは別の方向からゾンビに襲われる演技をして飛び出す。
泥人が助けに入ろうとするか、【お友達】がこっちに集まり、隙ができたところで一撃くらわす作戦だぜ!



「ふひひっ、いい画撮らせてくれよ…」
 カメラを片手に萬場・了は天幕に忍び込んでいた。頭には呪具たるお面。つけた瞬間に、なにかを語りかけてくるような、眠くなるような感覚に襲われたが、耐えられないものではなかった。こうして【お友達】のフリをして、隙を伺う作戦。しかしただそれだけではなかった。

 愉快な仲間達(ナイス・オブ・ザ・デッド)。ゾンビ兵を召喚し、戦わせるユーベルコード。そのゾンビ兵に自分を襲わせるふりをして泥人のもとに近づく。思い込みと正義感の強い泥人であれば、【お友達】をかばいに来るだろう。その時が好機だ。

「ふひひっ、そんじゃいくぜぇ……!」
 小声でつぶやき、天幕の中にゾンビ兵とともに躍り出る。作戦通りに一体に自分を襲わせるふりをさせ、残りのゾンビ兵には本物の【お友達】に邪魔をさせないよう抑えに入る。ついでに破壊できるようならお面も破壊させるつもりだ。

「ひっ……ぞ、ゾンビ!?一体どこから……!?」
 突然の闖入者に混乱を加速させている泥人。
 混乱が収まらぬうちに近付くため、目の前のゾンビ兵に自分を殴らせ、転がるように泥人のもとへ。

「……!あ、あなた……!」
(ひひっ、予定通り予定通り……)
 眼の前に転がってきた了に驚く泥人。作戦通りに事が進み内心で笑う了。このままゾンビ兵に追撃させ───

「あなた、【お友達】じゃない!!」
(……っ!)
 泥人の目には【お友達】を騙るものに対する怒りが浮かんでいた。
 泥人は腕を振り上げる。悪人を倒さねばと言う、空回っている正義感と責任感のままに。擬態の解けた拳からは、まるで血が流れるように透明な体液が流れ落ちる。

 地に伏した姿勢でその液体を浴び、了は悟る。
(ふひひっ、こりゃ躱せねぇ……!)
 姿勢が悪い、距離が悪い、タイミングが悪い。故に泥人の攻撃は、的確に了の体に叩きつけられ。

「ふひひっ!だが捕まえたぜ……!!」
「んな、なにを……!」
 胴に叩き込まれた腕をがしりと掴む。泥人の膂力は既に常人のそれではなかったが、不意をついたゆえに一瞬ならば捕まえることは不可能ではない。
 そして、その一瞬があれば十分だ。既に手は打ってあったのだから。

「おかえしだぜぇ……!!」
 組み合う二人のもとに迫る一体のゾンビ兵。先程まで自分を殴るふりをさせる為にこちらに向かわせていたそれに。今は、泥人に向けて振りではない、全力の拳を叩き込ませる。

「か、は……っ!」
 先程の了の演技のように、地面を転がる泥人。既に擬態は大半が解け、体は色彩を失い、形もかろうじて人形に見える程度となっていた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ヘンリエッタ・モリアーティ
【WIZ】
(真の姿解放します)
お面で【お友達】を作った、って……!!?それって!
ア、頭、痛ッ――なかなか、考えたものじゃないか、泥の分際で。
では……そうだな、先人のやり方をヒントにしよう。
手を貸してくれるね、【愛しき我が隣人たちよ】。
『イエス、マダム』『どーぞ、仰せの通りに』
では、【ルビー】は襲撃してくる【お友達】の仮面を、【パラサイト・フレンド】で割っていきなさい。【ヘイゼル】は泥人中心に狙えばいい。無駄なくやりなさい。
ああ!名乗り忘れていた、お嬢さん。
私は『マダム・ヘンリエッタ・モリアーティ』だ。その昔、それはそれは『悪い人』だったんだよ。
――君に本当の『悪い人』というのを教えてあげよう。



ヘンリエッタ・モリアーティはそれを呆然と眺めていた。

 なにを?

 助けるために来た相手が殴りかかってきたのを。
 それが嬉しそうに被害を広めていたのだと語るのを。
 お面をつけた、それの【お友達】が襲いかかってくるのを。
 仲間の猟兵たちが戦うところを。
 もはや人のカタチすら保てなくなったそれが、それでもなおこちらが悪いのだと叫ぶのを。

 ヘンリエッタ・モリアーティは何もできないままそれを見ていて。
「ア、頭、痛ッ――なかなか、考えたものじゃないか、泥の分際で」

 そして、目を覚ました。

「では……そうだな、先人のやり方をヒントにしよう。手を貸してくれるね、【愛しき我が隣人たちよ】」
 その声に震えはなく、その視線に怯えはなく、その所作に迷いはない。気安い友人に問うが如くに自らの傍らに佇む者に声を掛ける。

『イエス、マダム』
『どーぞ、仰せの通りに』

 いつの間にそこに居たのか。否。もとからそこに居たのだ。忠実な従者のように答える二人の顔は、ヘンリエッタと寸分違わない。彼女らはヘンリエッタの内より召喚された彼女の人格その2つ。【ルビー】と【ヘイゼル】である。

「よろしい。では、【ルビー】は【お友達】のお相手をしてあげなさい。【ヘイゼル】は泥人を。無駄なくやりなさい」
 そう指示を出し。副人格たちも唯々諾々とそのとおりに動き出す。【お友達】はお面を残さず割られてゆく。泥人も、既に満身創痍ではあったが、【ヘイゼル】の攻撃により、もはや虫の息と行った有様となる。

「ああ!名乗り忘れていた、お嬢さん」
 トドメを刺すべく、拳を振り上げていた【ヘイゼル】を思い出したように制すると、つかつかと泥人の目の前に歩み、そのようなことをいうヘンリエッタ。

「私は『マダム・ヘンリエッタ・モリアーティ』だ。その昔、それはそれは『悪い人』だったんだよ」
 それは、どこか楽しげな声で。

「――君に本当の『悪い人』というのを教えてあげよう」

 泥人が最後に見たものは、自らを粉砕せしめんと迫る大槌さながらに奮われる拳と、この世の悪という悪を煮詰めたような、まるで底の知れないほどに黒く濁った、微笑みであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『牙で喰らうもの』

POW   :    飽き止まぬ無限の暴食
戦闘中に食べた【生物の肉】の量と質に応じて【全身に更なる口が発生し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    貪欲なる顎の新生
自身の身体部位ひとつを【ほぼ巨大な口だけ】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    喰らい呑む悪食
対象のユーベルコードを防御すると、それを【咀嚼して】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


泥人が動きを止めると同時。残っていた【お友達】も気絶したかのように崩れ落ちた。これで一安堵、というわけにはいかなかった。
 これだけの大立ち回りを演じていたというのに、肝心の邪教団員が一人も出てこなかったのだ。あるいは既にこの場に見切りをつけて逃げ出してしまったのか。兎角探さなければならないと猟兵たちが動こうとしたところで、気がつく。
 天幕の中、積まれた荷物の中でもひときわ大きな箱。数人が入ってまだ余裕の有りそうなそれの側面が開いていることに。

 それを意識して、まずは嗅覚。錆びた鉄のような不愉快な、吐き気を催すような臭気が鼻を刺す。次いで聴覚。ぐちゃり、ぐちゃりと何かを行儀悪く貪るような音。時折、なにかを砕くような音と、ドロリとした粘つく液体をこぼすような音が混じる。

 最後に視覚だった。開いた箱の隙間から、それがのそり、と姿を見せる。
 創造主を冒涜するつもりなら、それは概ね人の姿をしてると言っても良かった。
 胴があり、脚があり、腕があり、頭があり、口があり、口があり、口があり、口があり、口があり、口があり、口があり、口があり、口があり…………。

 全身に開いた口、口、口。乱杭歯の端にもとが何であったかすらわからぬ肉片や、布の切れ端を引っ掛けて、涎のように赤く錆臭い液体を滴らせ。

「ごちそう?ごちそう?」

 それは。聴くだけで怖気がするような。壊れたスピーカーのような声で。猟兵たちにそう言った。
グロリア・グルッグ
旅団【鬼神軍】の仲間と連携
「わぁお、お口がいっぱいの怪物ですか。騎兵さんとしてはちょっと見逃せないかなぁ」

電脳ゴーグルのラプラスを装着して電脳魔術を展開
【戦闘知識】【スナイパー】【視力】【情報収集】等で敵の動きを予測演算します
仲間の足止め戦術に合わせて【誘導弾】【鎧無視攻撃】の徹甲弾をぶち込んでいきます
好機と見ればサイバーロッドをアームドフォートに装着し、雷の【属性攻撃】を【全力魔法】【高速詠唱】で増幅させた大技の準備に入ります
【メカニック】で武器の安全装置を解除し、己すら傷つける雷精霊の暴走を【激痛耐性】【電撃耐性】で耐え抜く

「これが私の必殺技! レールガン・サンダーボルトォッッ!」


萬場・了
WIS選択【鬼神軍】としてサポートに回るぜ。

恐怖を感じることは正しいことだと思うぜ。ただ、俺が本当に怖いのはエンタメがなくなった時だ。どんなおもしれえ画が録れんのかって考えているうちは体は動く。任せとけよ、俺の専門は撮影だぜ?

化け物の姿、俺の【強制記録媒体】でバッチリ“捉えて”やるよ!
ふひひっ、恐怖で叫ぶには十分口は足りてそうだな!…おっと、数ならこっちも負ける気はしねえ。ふひひっ…うちの名女優たちのお仕置きもだいぶ怖いと思うぜぇ
ヤツがビビって、動けなくなってる隙に理鎖、拘束頼むぜ! そして、そこにグロリアの攻撃!それを派手に受ける怪物!名女優……戦乙女の姿、俺のカメラにバッチリ収めるぜ!


ヘンリエッタ・モリアーティ
【WIZ】(【鬼神軍】の方々と参加します)(真の姿で行います)
暴食の怪物かぁ。少々面倒だなこの手合いは、知性がなく、予想がし辛いのだよ。何をするかわかったものじゃない。
今回は信頼する味方もいることだ、彼らに続こう。【愛しき我が隣人たちよ】!
【ルビー】で萬場・了の援護をしなさい。彼が怪物の動きを止める間に攻撃をされないように。【ヘイゼル】はお前の【ロックブレイク】で追撃をしなさい。レディの手助けを紳士的にね。
『イエス、マダム。――はァい、チェリー。会いたかったわぁ!護ってあげる』
『イエス、マダム。――良い花火だ!俺様も混ぜてくれよッ!』
はぁ、しかし臭いな……――マナーがない輩は不愉快だ。失せろ。


己条・理鎖
醜悪な外見ですね。見るからに邪悪です。邪教団員は腹の中でしょうか?まあ自業自得ということで。真っ当な人の被害が出る前に片づけてしまわないといけませんね。

【鬼神軍】として参加します。
【SPD】重視
攻撃役であるグロリアさんのサポートとして動きます。
相手の攻撃が行かないように、またこちらの攻撃を当てやすくする為の足止めを行います。
【咎力封じ】にて猿轡を使用し口を封じます。また、拘束ロープを体に巻き付けて動きを封じます。抵抗されるなら相手の動きを【見切り】【ロープワーク】でコントロールして抑え込みます。



「暴食の怪物かぁ。少々面倒だなこの手合いは、知性がなく、予想がし辛いのだよ。何をするかわかったものじゃない」
 ヘンリエッタ・モリアーティは、不愉快げに眉を顰めて言い捨てた。

「醜悪な外見ですね。見るからに邪悪です」
 己条・理鎖はそれに同意するように、いつもと変わらない調子で言う。

「わぁお、お口がいっぱいの怪物ですか。騎兵さんとしてはちょっと見逃せないかなぁ」
 グロリア・グルッグはその異形に、しかし毅然とそう告げ。

「恐怖を感じることは正しいことだと思うぜ。ただ、俺が本当に怖いのはエンタメがなくなった時だ。どんなおもしれえ画が録れんのかって考えているうちは体は動く。任せとけよ、俺の専門は撮影だぜ?」
 萬場・了はこの状況すら楽しむかのようにそう語る。
 
 彼らは鬼神軍。鬼を制すためにこそ、その身を鬼とす猛きものたち。
 今、彼らの瞳に映るものは醜悪醜怪醜劣たる異形の怪物。
 しかし彼らの瞳はそれでなお絶望を映さない。
 彼らが今ここに立つのは、怪物による絶望でなく、それを打ち倒す希望を齎すためなのだから。

「アハハハハ!ごちそう!ごちそう!」
 怪物が、嗤う。大好物を目の前にした幼子のように。
 怪物が、舞う。獣そのものの動きで、目の前のごちそうを貪るために。

 頭のように見える、不格好に突き出した部位に一際大きな口を開き、怪物は、

「ふひひっ、恐怖で叫ぶには十分口は足りてそうだな!撮影は続ける!ビデオは止めない!」

「ぎっ……!?」

 不意にその動きを止める。瞳のないその顔で、何を見たのか。まるで人間のようになにかを凝視するような視線で固まる怪物。
 瞳なきその視線の先には、了の構えるビデオカメラがあった。強制記録媒体(オビディエント・パフォーマー)。ビデオカメラを向けた相手に恐怖の感情と金縛り効果を与える幻影を見せるユーベルコード。それは、瞳のない怪物でも例外なく。むしろ、召喚されてから自らを脅かすものと遭遇したことのない怪物相手にそれは覿面であるようだった。

「ふひひっ…うちの名女優たちのお仕置きもだいぶ怖いと思うぜぇ」
「がァああああああ!!」

 なにかを振り払うかのように、咆哮を上げ、全身を震わせる。
 恐怖。動揺。激昂。
 それらを綯い交ぜにしたような牙だらけの豪腕の一撃。意外なほどに正確に了を狙ったそれは、しかし及ぶことはない。

「口から溢れてるものからして、邪教団員は腹の中でしょうか?まあ自業自得ということで。真っ当な人の被害が出る前に片づけてしまわないといけませんね」
『――はァい、チェリー。会いたかったわぁ!護ってあげる』

 理鎖による咎力封じ。鎖で絡め取られた攻撃は勢いを殺され。ヘンリエッタの召喚した副人格ルビー。彼女により、受け止められる。
 渾身の攻撃を止められ、硬直する怪物。その隙はたとえ一瞬だとしても決して小さいものではなく。理鎖の追撃により全身により強固に鎖を巻きつけられ動きさらに制限される。

「よし、今!まずは確実に削っていく!」
 動きを止めてしまえば、その巨体は良い的でしかなく。
 電脳ゴーグルを装着し、電脳魔術による演算を展開。怪物の行動予測、攻撃を準備していたグロリアによる銃火が吠える。
 炎の尾を引く誘導弾が着弾爆発により表皮を削り、唸りを上げる口目掛けて撃ち出された徹甲弾が牙を砕く。
 光と炎と破裂音。怪物の姿を照らすそれはまるで、

『――良い花火だ!俺様も混ぜてくれよッ!』
 副人格ヘイゼル。副人格ルビーと同様にヘンリエッタに召喚された彼女は、黒剣ロックブレイクを手に怪物に斬りかかる。

 砲火。
 爆発。
 斬撃。

 怪物の巨体に比してともすればか弱いほどに見える小さな攻撃。しかし、そのいずれも確かな殺意により放たれたものであり、それが幾つも重ねられれば、怪物とてたまったものではない。
 怪物が、膝をつく。

 ヘンリエッタはそれを見ていた。ルビーとヘイゼルに指示を出した後。もはや自分が手を下すことではないと言うかのように、離れた位置で、すべてを俯瞰するがごとく。

「はぁ、しかし臭いな……――マナーがない輩は不愉快だ。失せろ」
 心底の嫌悪を隠そうともせず、吐き捨てるように

「ルビー、ヘイゼル。レディの手助けを。紳士的にね」
『『イエス、マダム』』

 二人は膝をついた怪物に駆け寄り。しかし追撃を加えるのではなく、より強い拘束を行う。その肢体に武器を突き立て、地面に縫い止める。

「ん、お願いしますね、グロリアさん!」
 理鎖も鎖による拘束をより強く。突き立てられた武器を起点に、縛り付けるように。

「オッケー!大技、行くよ!!」
 そして、グロリアは怪物を穿つ一撃を

「サイバーロッド接続、アームドフォートを高出力モードへ。属性増幅、雷。全力魔法、詠唱をサイバーロッドで補助。高速詠唱開始。安全装置解除。雷精霊をオーバーロード。詠唱完了。魔導バレル形成。魔力充填、100%」

 グロリアの持つ砲が光を放つ。すべてを照らす日光ではなく、すべてを慈しむ月光ではなく。ただ一点を穿ち、焦がし、貫く雷光。

「これが私の必殺技! レールガン・サンダーボルトォッッ!」
「ぎ、が、がぁああああああ!!」

 地上に顕現した雷は古来人がそこに見出した神の権能のように、不埒なるものを貫いた。

 戦いの余波がいつの間にか天幕を切り裂き吹き飛ばし、頭上に空を覗かせる。泥人との戦闘から数えて如何ほど時間が経っていたのか、そこにはきらきらと幾つもの星が輝いていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

メーティオル・スター
うわー…出てきちゃったかぁ…。
有体に言って気持ち悪いし逃げちゃいたいけど、そうもいかないよね…。

SPDで判定!
相手が噛みつこうとしてきたところで、クイックドロウと先制攻撃の技能を使ってクイックフルバースト!

口の中に6発全部打ち込んで、怯んだところを逃げ足技能で逃げる!
それでもって物陰に隠れたらリロードして、他の人たちが戦うところを様子見する。


手が足りなさそうならもう一度攻撃に行くつもりだし、それまで隠れていれば不意打ちみたいにできるかもだしさ。



「うわー、すっげぇ……」
 メーティオル・スターのその言葉は、果たして今しがたの強烈な一撃に向けられたものだったのか。
 それとも、その直撃を受けてなお、その身をほぼ半壊させながらもいまだ立ち上がる怪物に向けてものだったのか。本人にも実際のところそのどちらかは判然としなかった。ただただ圧倒的な光景を、そして醜悪な怪物を目前に。できることなら逃げ出してしまいたいとすら思った。

「けど、そうもいかないよね……!」
 彼もまた猟兵ゆえに、ここで逃げ出すなら最初からこの場には来ていない。
 覚悟を決めて足を前に出す。
 既に満身創痍である怪物だったが、それでもそれが本能というように。あるいはそう定められた機能であるかのように、メーティオルの接近に反応し、牙を剥く。

「早撃ち勝負、ってね!」
 だがしかし、その動きはメーティオルにとっても予想できたもの。すかさず腰のリボルバーを引き抜くと、瞬きの間に6連射。そのすべてが吸い込まれるように大きく開かれた怪物の口に吸い込まれ。

「が、ぐがッ!」
 血を、吐く。
 呻く怪物を知り目に、メーティオルはそこらに転がっていた資材の残骸に身を隠す。

「ふぅ、うまく行ったうまく行った。この調子なら問題なさそうかな……?」
 リボルバーをリロード。その片手間に、怪物と交戦する仲間たちの様子を見やる。一度隠れたおかげでメーティオルは怪物の攻撃対象から外れたようだ。

「このまま隠れていれば不意打ちみたいにできるかな」

成功 🔵​🔵​🔴​

グロリア・グルッグ
【鬼神軍】
真の姿を解放
雷嵐鎧装を使い真の姿を強化します
「余の真なる姿を見せた以上、最早貴様に生きる道はない」

真の姿の速力で敵との距離を詰め【零距離射撃】による砲撃戦を仕掛けます。
四つの砲を【怪力】【早業】で巧みに操り、電脳魔術の予測演算や【戦闘知識】【第六感】【野生の勘】等で【見切り】した敵の攻撃に【カウンター】砲撃をぶち込む。
攻撃には【高速詠唱】【全力魔法】を乗せた雷の【属性攻撃】で砲弾を強化し【鎧無視攻撃】の徹甲弾でぶち抜きながら体内に電撃を与えて【マヒ攻撃】にします。
そうして次弾装填の【時間稼ぎ】とし、砲撃戦を続けましょう。
「余の砲弾をたらふく喰らえ。皇帝とは施す者である」


大豪傑・麗刃
【鬼神軍】のみんなが戦ってると聞いて金星に来たのだ!

それにしてもあやしいやつなのだ!
わたしも常日頃からあやしいあやしい言われるけど、そこまででもないのだ!

いきなり全開で吹っ飛ばすのだ!
はぁぁぁぁぁぁぁ(それっぽい気合)

わたしは怒ったのだ~!!

人間やろうと思えば金色に光る事もできるのだ!
あとは右手に刀と脇差(にしてはちょっと長い剣)を両方握り、左手には斧を持ち、とりあえず相手が口開けてくるだろうからそこに思いっきりの攻撃ぶつけて咬まれる前に撃破してやるのだ!
あとはもう斬って殴ってあるのみ!そうすればいつかは倒れる!
多少無謀でもみんな援護してくれるだろうたぶん!
(お前が援護しに来たんじゃないのか)



「ぐ、がが。ご。ちそう。ごちそう!ごちそう!」
 満身創痍なれどいまだ健在。
 怪物は醜悪な五体を誇るかのように、醜陋な声を響かせるように。全身の口をぱっくりと開き、乱れ並んだ牙の隙間からだらだらと赤色混じりの涎を垂らし吠え立てる。

「いや全く。とんでもなくあやしいやつなのだ!」
「大豪傑さんが言えたことじゃなくないですか」
「えっいや、ウソウソ!?いくらなんでもあそこまでではないのだ!」
「多少怪しい自覚はあるんですね」

 そんな怪物を目前に、まるでなんでもないふうな様子で会話をする者が居た。
 一人。着流しの上ににジャンパーを羽織り、腰には刀の大小と斧を一振り下げて、何故かこの場に至って自分は怪しいものではないと主張する男。
 一人。ミラーグラスめいたゴーグルを着け、体の周りに半透明の投影型ディスプレイと4つの砲身を浮かべた女。

 大豪傑・麗刃並びにグロリア・グルッグ。並び立つは鬼神軍。ともすれば緊張感がないように思える軽口の応酬は常在戦場の心意気の現れかもしれなかった。

「いや、いくらなんでも全身に口があるやつと比べてあやしいってことはないはずなのだ!」
「でもアレの言動は全身に口がある怪物としてはあんまり違和感ないですし……。ぱっと見まともですが見た目意外が概ね奇矯な大豪傑さんのほうがあやしさ指数は高いかもしれません」
「馬鹿なぁ!?」

 ……多分。

「あ、あぁあああ。あ。ごちそう!」
 そして、怪物としてもそれを黙って見ている義理などなかった。怖気の走る声色の中に嫌悪感を齎す喜色を浮かべて。言い合う二人を貪るために牙を剥いて踊りかかった。

「まぁひとまずそれは置いておきまして」
「今はこいつを黙らせるのだ!」
「く゛か゛ぁ゛!?」

 人一人をまるごと咀嚼できるほどに開かれた怪物の口が、そこからさらに、無理矢理に広げられたように弾けとぶ。
 大豪傑に向けられた口は、刀と斧で切り刻まれて。
 グロリアに向けられた口は、4つの砲門による斉射を受けて。

「話をしている最中に食いかかってくるとはマナーのなっていない奴め!わたしは怒ったのだ~!!」
「こんな怪物相手にマナーもなにもないと思いますが。けどまぁ、余の真なる姿を見せた以上、最早貴様に生きる道はない」

 光が。
 日の落ちたこの場に、突如として2つの光が現れた。

 稲妻のような神速で。機械のような緻密さで。4つの砲を巧みに操り怪物に砲弾を叩き込むグロリア。その姿は雷嵐鎧装(サンダーストーム)。嵐のような雷を身に纏うその姿は神話のごとく、敵対者を撃ち砕く。

 右手には二振りの刀。左手には斧を握り、保身など考えぬような勢いで左右の斬撃を繰り出す大豪傑。その姿は穏やかな心を持ちながら激しい怒りに燃えるような金色に光り、頭髪はその怒りを表すように荒々しく逆立ちちょっとカメラ止めろ。
 この姿はスーパー変態人(スーパーレイクン)。気合を入れることによって戦闘力を引き上げているがその名前で本当に良かったのか。

 グロリアが大火力の砲撃を撃ち込み、大豪傑が我武者羅に斬りつける。ともすれば力任せのゴリ押しにも見えるが、グロリアの精密な砲撃は怪物の動作の隙を的確に打ち崩し、砲弾を再装填する際には大豪傑が積極的に前に出ることでグロリアを狙わせない。実に巧妙なコンビネーションで、怪物は確実にその身を削られていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ヘンリエッタ・モリアーティ
【鬼神軍】萬場・了(f00664)とタッグ
――もう一押しかな、やれやれ。なかなかどうしてしぶとい。
了、せっかくきみは映像機器があるのだし私を写しておくれよ。こう見えても映えるんだぞ私の顔は。美しいからね。

さて、【モラン】を腰に潜ませていてね。私の血を与え、殺戮捕食形態に変える――【ブラッド・ガイスト】で大きな黒い槍になった彼を振るい、【怪力】を用い【串刺し】にしよう。モブの準備は万全かな?了。君のキャストには期待しているよ。
――さァ、ごちそうになるのは貴様だ!


萬場・了
【鬼神軍】ヘンリエッタ(f07026)とタッグ
マダムと敵をビデオカメラのフレームに収める。ふひひ、画にならないはずがねえよなっ!
(美しい彼女に、似ているはずの無い自分の兄の面影を重ねる…それはどちらも憧れの「悪い人」だからか)

おう、仕込みはバッチリだぜ…!
マダムが攻撃を定めるその一瞬を確実に作り出す(演出する)ため。【愉快な仲間達】!またワンシーン頼むぜぇ!敵は満身創痍だがカットが掛かるまで抜かるなよ…!

抑える力が足りないと感じたら合体させるぜ。生憎ゾンビだからな、食らったところで味と鮮度には期待できねえけどよ!
愉快で恐れを知らない、俺の仲間はサイコーだろぉ!?



「ア あ あ あ ア ア  ごぢぞう、ごぢぞうごぢぞう ごちそう!!!」

 牙は折れ、血を吹き出し、それでもなお怪物は吠える。
 そうあれかしと願われた故に。命を壊し、血を啜り、肉を貪る怪物であれと。真摯なる祈りで過去から呼び起こされたオブリビオン。
 祈られるままにそこにあったものを夷らげ。自らを傷つける猟兵たちですら、捧げられた肉としか認識せず、只々暴食の歓喜を吠える姿は。

「やはり醜いものだ」
「ふひひ、マダムに比べりゃ大抵のものはそうだろうぜぇ」
「ふふ、お世辞が上手じゃないか」
「そりゃぁどうも」

 満身創痍の有様ながら、否。満身創痍であるからこそ元来の醜悪さをより際立たせ、怖気の走るような有様である怪物を前に、その二人はなおも笑っていた。
 怪物の醜さを見通したがゆえに。自らの美しさを知っているがゆえに。

「なかなかどうしてしぶとかったが───もう一押しといったところか。了」
「ふへへ、了解ですよっと」

 了がカメラを構える。この物語の結末を捉えるために。美しいものを自分のものにするために。

「か か か!!ごちそう!ごちそう!」

 了に合図した後、散歩にでも出るような足取りで怪物に近づくヘンリエッタ。怪物はそれを嬉々として喰らおうと新たに大口を開いた腕を振り上げ。

「ふへっ!大人しく画になりやがれ……!押さえつけろ、【愉快な仲間達(ナイス・オブ・ザ・デッド)】!!」

 それを、了によって召喚されたゾンビ兵たちが阻害する。怪物の体に取り付いた端から、その場に開いた口に咀嚼されていくが、もとより命など持ち合わせていない屍体の軍団にとってそれはなんの痛痒にもならず。無言と数量を持ってして怪物に覆いかぶさり動きを止める。それはまるで、怪物に食われた者たちの怨恨を形にしたように。

「あぁ、いい仕事だ」

 カメラのレンズの向こう側にヘンリエッタを捉えたままに、了はその姿を自分の兄の面影と重ねる。似ているはずもないというのに。

(それは、きっと──)

「さて、それでは────」
 怪物の目前で歩みを止めると、腰に潜ませていたドラゴンランスのモランに自らの血を与えるヘンリエッタ。指を舐めるように血を啜ったモランはそのまま指を這いずるようにヘンリエッタの手の中に収まり、その姿を長大な黒槍に変える。

「ごちそうになるのは、貴様だ」
(それはきっと……どちらも憧れの「悪い人」だからか)

 竜が牙を向いたような槍が振るわれる。
 全身に傷を受け、屍者に集られ身動きを封じられた怪物にその一撃を避けようはずもなく、一撃のもとに体の核を貫かれ地面に縫い留められる。
 なおもなにかを喚こうとするように身じろぎをしつつも、その口ごと貫かれていてはそれも叶わず。命を貪る怪物は完全に沈黙した。

「やれやれ、本当にしつこい怪物だった……。おっと、そうだ。どうだい、美しく撮れたかね?」
「ふへへ、被写体が良いからなぁ」
「そうか、それは良かった」

 怪物は倒された。戦いの余波で破壊されたこの一角もUDC組織によって隠蔽が行われるだろう。
 ここに、一つの物語が完成した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月21日


挿絵イラスト