オールドマン VS アーベントロート
アディリシア・オールドマン
【ビーチバレー】【オールドマン】アドリブ歓迎だ。
私と、ダフネ、兄上、リュード、ユイミンの五名で参加する。
御影イズミ様のところのグリモア猟兵たちと、5対5のビーチバレー対決を望む。
そちら側の選出はおまかせする。
アーベントロートの兄妹やオルドヌングの面子、とかか? 面識の有無は問わない。これが縁になってもいいだろう。
場所は、エルグランデのどこかの浜辺、か? たぶん。地理はよくわからんので、ちょうどいいところに任せる。
発端は……思い至って観光に来たとか、誰かに誘われて遊びに来たとか、臨機応変に。些細なことでいいだろう。
なんやかんやで私達兄妹とそちらの方々でビーチバレーで勝負(遊ぶ)することにした訳だ。
私は《オルタナティブ・ダブル》を使用してダフネも呼んでおくが、他にユーベルコードの指定は特にない。
もちろん、MS様が使いやすいと思ったUCやアイテムの使用してもらって構わないぞ。
勝敗の行方や結末、タイトルなどは、おまかせする。
―――以下、アディリシアの文―――
私とダフネの金属鎧(バシリッサ)を形態変化させて水着状態にすれば、直射日光にも耐えられる。
パワータイプなので積極的に攻めに出よう。遊びではあるが……勝敗がある以上は、勝つつもりで挑むものだ。
「オールドマンの家訓。勝負事には真剣に」
さあ、思う存分に戦うとしよう。
―――以下、ダフネの文―――
【ビーチバレー】【オールドマン】アドリブ歓迎です。
わたしと、アディ、カルムさん、リュードと、ユイミンの五人と参加です。
ビーチバレーかぁ……。
わたしは、生前は海に行ったことはなかったし、こうして遊ぶってこともなかったから、うん。とても、楽しいね。
……わたしはオールドマンとは関係ない、縁もゆかりもなかった存在なのに、みんな自然体に受け入れてくれて……とても安心する。
だから、遠慮しないで思う存分楽しむよ!
だから、全力で叩き潰すね!(あたま蛮族)
アアアァァ!!
李・玉明
【ビーチバレー】【オールドマン】アドリブ歓迎なのじゃ!
妾と、カル兄、アディ姐、ダフ姐、リュードの五人で参加なのじゃ!
リュードのことは弟だと思っているのじゃよ!
大まかな推移はアディ姐の発注文に記載してるのじゃ!
おー、ここがエルグランデなのじゃな? 良い空気……むぅ? 何やら妙な空気……?
うん、今はせっかく遊びに来たのだから、気にせず遊ぶのじゃ!
オブリビオンと戦う時は危ないから近づけないけど、スポーツなら思いっきり動けるのじゃ!
ビーチバレー、頑張るのじゃー! おー!
パワーはないけれど、歌って踊れる体力はたっぷりあるから、最後まで元気に走り回るのじゃー!
(※|玉明《ユイミン》が危ない目に遭いそうになったら、リュードが代わりに犠牲になります)
リュード!? しっかりするのじゃー!
カルム・オールドマン
【ビーチバレー】【オールドマン】アドリブ歓迎です。
自分と、アディリシア、ダフネ、リュード、ユイミンの五人で参加します。
御影イズミ様のところの猟兵さんたちとは初対面だと思いますので、丁寧に対応させていただきます。
……身内には粗略な言動になるが。まったく。アディリシアの奴め。
だが、最近運動不足の自覚はある。余暇としてはいい気分転換になるだろう。付き合うとするか。
さて、自分は水着イラストはありませんが、場に合わせて水着を着用しているということでお願いします。
着やせする筋肉質です。
目隠しをしているので見えないと思われるかもしれませんが、探知魔術を常駐させているので見えないところもはっきりと可視化しております。
(魔術を記号化して衣類や装飾品に書き込み、装備品のように身に纏う術式を体得しています)
全周囲探知できるので、目で見るよりも広範囲をカバーできるでしょう。
運動神経は、悪くはありませんが、アディリシアやダフネ、リュードといった前衛職には劣ります。
司令塔として立ち回ることになりますかね。
追記:実は自分は、眼帯をずらして目からビームを放てます。
リュード・オールドマン
【ビーチバレー】【オールドマン】アドリブ歓迎だぜ。
オレと、カムル兄、アディ姉、ダフネ姉さん、ユイミンの五人で参加するぜ。
ユイミンは「姐」って呼ぶが、オレは「姉」って呼ぶ。ちょっと発音に差異があるイメージだ。
ユイミンのことは妹だと思ってるぜ。
おっし、ここで一発かっこよく活躍してみせるぜ!
行くぜ、先輩方よぉ!
(※リュードは常識があるので、先輩猟兵たちの埒外っぷりに内心ビビッてます)
足回りの機動力には自信があるからな!
飛んできたボールは拾ってアディ姉やダフネ姉さんのサポートをする感じで、カッコつけてみせるぜ!
へへっ! ……あの、これ遊び、ですよね……? なんか、先輩方からヤバイ雰囲気感じる気がするんですが……。
(※|玉明《ユイミン》が危ない目に遭いそうになったら、リュードが代わりに犠牲になります)
ぐわああああ!? く、クソッ! 問題ねぇよ!
……くたばってられっか! ダセェ姿は見せられねぇ……!
or
ぐふっ……。(白目をむいてダウン)
エルグランデの夏は今日もめちゃくちゃ暑い。
そんな中、マリネロの街北部にある海水浴場にやってきた、水着姿の10人。
「おお~! ここがエルグランデという世界なのじゃな!」
「なかなか良いところだな。……日差しが少しきついぐらい、か?」
「でも、このぐらい暑いと夏って感じがするね」
「あっつ!? 砂浜で火傷しねぇかコレ!?」
「この厳しい暑さの中でビーチバレー……なるほど、運動不足解消にはもってこいだな」
片方はエルグランデという世界を聞きつけやってきた猟兵達。
アディリシア・オールドマン。リュード・オールドマン。
カルム・オールドマン。李・玉明。
そしてアディリシアのユーベルコード『オルタナティブ・ダブル』によって呼び出されたダフネの5人。
一方の対戦相手は……。
「なぁんでエルドレットと兄さんとエミーリアが来てるんですかねぇ!?」
「やー、メンバー足りないって言うからつい☆」
「父上が遊びたいって言うから連れてきちゃいました☆」
「お父様に言われては仕方がないですの~☆」
「いやこれ親父のせいでヴォルフのおっさんの胃が破壊されとらんか??」
なんとアディリシア達のビーチバレーの対戦相手は、セクレト機関総司令官のエルドレット・アーベントロートに加え、その息子の金宮燦斗、エーミール・アーベントロート、メルヒオール・ツァーベルの3人と娘のエミーリア・アーベントロート!
司令官と司令官補佐2人が来てるのに機関本部大丈夫かって?
大丈夫です。今頃セクレト機関本部では最後の司令官補佐ヴォルフが胃薬飲みながら司令官システムと一緒に頑張ってくれてます。たぶん。
そんな真相を知るのはエルドレットぐらいで、残りのメンバーはそんな事情は知らない。
アディリシアが丁寧に燦斗やエルドレットに挨拶をし、玉明とエミーリアでキャッキャとはしゃいでいる。
「この度はこちらのお声がけに反応いただき、ありがとうございます」
「ん、気にするなよ。今日はお前さん達への歓迎パーティーってことで!」
「にしては、なんか皆こっち見てるけど……?」
リュードがキョロキョロとあたりを見渡せば、観光客が10人を見ている。
どうやら客はエルドレットを見ている様子。彼の存在が本当にあったことを驚いているようだ。
「お父様はほとんど機関から出ることがありませんので、皆さん驚いちゃってるですの~」
「まあ、父上は事情が事情なので仕方ないんですけれどね……」
周囲の客達を誘導しつつ、燦斗とエミーリアはエルドレットの事情について語る。
セクレト機関最高司令官エルドレット。その身体は機関からはあまり離れることの出来ない機械の身体なのだと。
「一番偉い人ともなると、大変なのじゃな~」
「そんな方とビーチバレー大会……だ、大丈夫なのでしょうか?」
「親父がガチってシステム呼び出しからのヴォルフのおっさんに連れて行かれるはワンチャンあるやろな……」
「大丈夫……なのでしょうか……?」
そんな人を呼びつけてしまうとは、誰が想定しただろう。少々困り気味になるカルムだが、そう気負うなとエルドレットが笑った。
今日はせっかくの夏休みビーチバレー大会。水を差すような真似はやめて、思いっきり楽しもうじゃないかと。
「けど、そっちの嬢ちゃん達は大丈夫か? 俺もそれなりに暑いけど、その鎧だともっと暑くない?」
しかしそんなビーチバレー大会でも、アディリシアとダフネの鎧だけはどうしても気がかりになってしまったエルドレット。
自分自身も機械の身体だから熱には弱いが、鎧を着込んでいる分2人も相応な暑さがあるんじゃないか? と少し気になったようだ。
だがアディリシア達は十分に自分の姿の弱点についてわかっている。熱によって逆に体力が奪われてしまうことも承知の上だ。
そこで|形態変化《フォームチェンジ》を行い、水着形態となって肌面積を広げて少しでも鎧の影響を少なくしておいた。
「これでどうだろうか。夏らしく水着にしてみたが」
「おおー、すげぇ。やっぱ教わる技術が多いんだなぁ、猟兵さん達は」
「色んな人がいるから、色んな技術が学べますよねぇ。しかしその技術が果たして今回役に立つか……楽しみです」
小さく笑った燦斗とエルドレット。本気で行くから、本気で掛かってこいと言った様子でアディリシアとダフネを見つめる。
対するアディリシアは負けじと笑っていた。異世界の住人とのビーチバレー勝負、負ける訳にはいかないと。
●
エーミールとリュードでコートの線を引き、メルヒオールと玉明の2人でネットを貼る。
高身長のカルムと低身長のリュードとエミーリアを除けば、残る7人は大体同じぐらいの身長。なので7人に合わせた高さのネットが張られた。
「審判はどうしましょう? 我々だけだと集中力が持つかどうか……」
「ん、そこは大丈夫。空からクロ……エスクロってやつが見張ってくれてるから、審判類はアイツに任せてもいいぞ」
「空から見てるんですか? でも何処に……?」
キョロキョロとダフネが空を見上げて探しても、人の姿は何処にもない。
それもそのはず。エスクロという人物は『司令官システム』と呼ばれるシステムに取り込まれており、システムは世界の空に見えぬカメラを張り巡らせている。
総司令官であるエルドレットはそのシステムを使い、一部の演算をこのビーチバレーの審判に割り当てると宣言。その時点で空にウィンドウが開き、両者チームのポイントが表示された。
「おおー……」
「すっげー! これ、どういう仕組みなんだ!?」
「仕組みに関してはリア達もよくわかんねーですの。でも便利なのは間違いないですの!」
「そうですねぇ。エスクロさんがちょっと忙しくなりそうですが」
準備を終わらせた10人はそれぞれ、アディリシアを筆頭とした猟兵チームとエルドレットを筆頭とした機関チームに分かれる。
猟兵チームはアディリシア、ダフネ、玉明、カルム、リュードの5人。
機関チームはエルドレット、燦斗、エーミール、エミーリア、メルヒオールの5人。
本来であれば2人制なビーチバレーではあるが、今回は時間などを考えて全員でやるとのこと。
エルドレット曰く、自分達が暑さによってバテる可能性を考慮して、返球回数以外のルールは厳密に則らずプレイしようと。
なので本来ならばバレーボールにはあってビーチバレーにはないルール……ブロックやフェイント等の使用も解禁されるそうだ。
「それじゃ、始めるかぁ!」
エルドレットの掛け声を合図に、今、ビーチバレーがスタートする。
●
「いーくでーすのー!」
エミーリアのサーブから始まる第1球。まずは手始めに相手の実力を確認するようにふんわりとしたサーブを打ち込む。
手際よくリュードのトス、玉明のトスが放たれ、強烈な一撃をカルムが叩き込んでいく。
「リヒ!」
「はいよ」
エルドレットがスレスレで受け止め、燦斗が軽くトス。
しかし軽めのトスと言っても、力加減を間違えたのかボールは高く飛んでいき……。
「リア!」
「はいですの!」
エーミールの掛け声と同時、高く上がったボールに手を届かせるため、エーミールの手を足台に高く飛んだエミーリア。
彼女は勢いを殺さぬように派手なスパイクを叩きつけたが、一瞬のうちに魔力探知で反応していたカルムが着地点に手を伸ばしてうまく阻止していく。
「ダフ姐!」
「任せて!」
続けて玉明がダフネに向けてパスを回す。軽快に打ち上がったボールが重力に沿って落ちてきて……。
「……ァアアアッ!!」
思いっきり、持てる力を全て叩き込むようにスパイクを放ったダフネ。
勢いのあるボールはメルヒオールの頬を掠め、コートの線の内側ギリギリに叩きつけられた。
あまりの勢いに冷や汗まみれのままボールの着地点を見てしまったメルヒオール。その視線の先にあるのは勢いよく叩きつけられ、穴が空いた砂の山。
今のが直撃してたらどうなってたんだろうなんて考えが頭によぎって嫌な考えが浮かんだのか、ふるふると首を横に振った。
「ふふーん! 妾達が1点じゃの!」
「ですねぇ。ではそちらのサーブからどうぞ」
「では、容赦なくいかせてもらおうかの!」
玉明のサーブから始まり、エルドレット、エミーリアとトスが繋がれスパイクを燦斗がぶちかます。
この世界に戻ってきてから久しぶりの運動ということもあってか、彼もなかなかに強烈な一撃を放った。
その一撃を阻止したのはリュード。先輩猟兵でもある燦斗の強烈な一撃を食い止め、アディリシアへとトスを渡す。
「ミルッ!!」
「エーミール!」
アディリシアがスパイクを放つ直前、ブロックに徹したエルドレットと燦斗の2人がエーミールに声をかける。
その声に答えるようにエーミールが手を伸ばしてボールを浮かせてエミーリアへと繋ぎ、メルヒオールがスパイクを一発。
「危ねぇ、ユイミン!!」
メルヒオールが放ったスパイクの先には玉明がいる。思わず妹をかばうように前に出たリュードは、そのきつい一撃を顔面に受けてぶっ倒れてしまった。
くたばってられるか、と立ち上がるも時は遅く、カバーしづらい場所へボールが飛んでしまったため今度は機関チームに1点が入った。
「だ、大丈夫か?! めっちゃ強く打ったけど……」
「へっ、へへ……このぐらいでくたばってられっか……!」
「ホンマかぁ~? ぶっ倒れても知らんで~?」
メルヒオールがリュードのもとに駆けつけ、その手を取って立たせる。
怪我がないかの確認をして、再びメルヒオールは自分のチームコートへと戻っていった。
と、ここで。審判より先の点数が無効の連絡が入る。
というのも、エルドレットと燦斗がコントラ・ソール《|預言者《プロフェータ》》を使った疑い……というか使った判定が入ったそうだ。
《|預言者《プロフェータ》》は短期的な未来予知も可能な力。それ使うのは無しだろ! と厳重注意が入った。
「チッ、クロにはバレねぇと思ったのに」
「流石にバレましたかぁ」
「ああ、だから私が動く前にエーミールに呼びかけが出来ていたのか」
「なるほど……妙な感覚があると思ったら、そういうことだったんですね」
視界を塞いでいるカルム曰く、探知魔術がエルドレットと燦斗に妙な気配を探知していた。どうやら彼の探知魔術がコントラ・ソールの発動を感じ取っていた様子。
その一言を受け、審判エスクロは容赦なく機関チームの点数を減らし、猟兵チームに1点追加。次使ったら退場までさせる旨を告げて。
「むにゃー! お父様とエーリッヒお兄様のばかぁー!」
「ははは、ごめん!」
「ごめんで済めば警察はいらねぇですのー!」
ぽかぽかとエルドレットを叩くエミーリア。次にやったら許さないとほっぺを膨らませたままに、次のゲームを開始する。
●
アディリシアの強烈な一撃。メルヒオールの絶妙なカバー。
カルムの探知によるカバー。エミーリアの最速トス。
玉明の俊敏な機動力による対応力。エーミールの即席対応力。
ダフネの力強いアタック。燦斗の知力による指示対応。
リュードの高機動によるサポート。エルドレットの最大出力による一撃。
10人の持つ力を生かしたビーチバレー勝負は白熱しており、周囲の観客も沸き立つほどだ。
ギリギリの攻防を繰り返し……1点差で猟兵チームの勝利となり、ビーチバレー勝負は終わりを告げた。
「くぅ、負けてしまいましたか……!」
「やったー! 勝ったのじゃー!」
「勝ちましたー!」
「むむぅ。悔しいですのー!」
悔しがるエーミールとエミーリア、喜びながらハイタッチをするダフネと玉明。
「でも、やっぱ皆さんも強かったですよ。なあ、アディ姉!」
「ああ、そうだな。この世界での頂点に立つ者という話も頷ける」
「そうかい? アンタらも結構強かったぜ?」
「せやなぁ。一瞬で切り替えるん大変やったわぁ」
お互いを称賛し、握手を取り交わすリュードとメルヒオール、アディリシアとエルドレット。
「色々と勉強になることばかりでした。また、お伺い出来る日を楽しみにしております」
「ええ。そのときは歓迎いたしますよ」
カルムと燦斗は再び会えた時を約束し、強く握手を取り交わした。
暑い夏のビーチバレー大会はこれにて閉幕。
観客も沸かせるほどに暑い一日となった。
なお次の日、エルドレット以外の機関チーム4名は筋肉痛で動けなかったそうです。
成功
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