特別な夜に、キラキラと輝くのは星だけではなかった。
生き物たちが眠る夜。
その島の海は、ほんわかと優しく光る。まるで空から零れた星たちが、海の中で輝くかのように。
光の一つ一つは、赤や、黄色や、白い色と様々な色を放つ。
その光に誘われるように、グッピーやカクレクマノミと言った熱帯に住む様々な魚たちが、島へと集まり始めていた。
●海へ行こう!
「皆さん、水着コンテストお疲れさまでした!」
そう明るい声をかけたのは、最近グリモア猟兵となったレティ・ライトニング(雷光の鎧装騎兵・f41118)だ。
皆の楽しむ様子がよほど嬉しかったのだろう。子供っぽく笑って、こんなことを言ってきた。
「もしよければ、この後は星の輝く海へ泳ぎに行きませんか? 面白い島の情報を予知したんです」
星の輝く海とは?
尋ねたそうな猟兵たちの様子を見て、レティは主要を語りだした。
これから皆が向かう世界『グリードオーシャン』は、冒険の海と様々な島を舞台にしたロマンあふれる世界だ。
「皆さんが向かう島は、『ティアガーデン』と呼ばれる幻の島となります。この時期にしか現れない火山島で、夏以外の季節は海の底に沈んでいる変わった島なんです」
ティアは地図を広げると、この辺りです、と指をさした。
地図では海となっているが、今の時期だけ陸地に代わっているというのだ。
「ティアガーデンは溶岩石やサンゴ礁で出来た島なんです。ここのサンゴは夜になると光り出す面白い特性を持っているんですよ。美しい星空の様に光り輝く海で泳ぐのも楽しいかなって思うんですっ」
幻の島……というだけあり、行ってみたいというグリーンオーシャンの住民はいる。観光は勿論だが商業的な意味合いもあるのだろう。セイレーンや深海人などが住んでいる可能性もあるからと、物資の運搬も行うようだ。
そこで、猟兵達が案内や運搬を手伝うという名目で、みんなもティアガーデンに行けることとなったのだ。
到着すれば遊ぶ時間はたくさんある。思いっきり楽しみたいですよね、とレティは笑った。
「ティアガーデンに向かうには海を乗り越えます。この海は温暖な場所ですが、イルカが出るので注意してくださいね」
島までは約2時間かかる。
その間、イルカとは必ず遭遇するだろう。
ティアガーデンを護るイルカたちは、船が近づくといたずらをしたり航路を狂わせたりと、ちょっかいを出してくる。
「イルカさんは仲良くなれば道を開けてくれますし、島への案内もしてくれます」
イルカとどのように仲良くなるかは、猟兵の腕の見せ所だ。
レティの予言だと、食べ物や遊び相手になると信頼を築きやすいかもしれないとの情報があるので参考にしてほしい。
「お日様が上っているうちに出発して島に向かいます。そして到着後、お仕事の終わった夜には、皆様が自由に遊べる時間です。よかったら素敵な旅行を楽しんで来てくださいね」
レティは猟兵たちをグリーンオーシャンの世界へ送り出す。
そこは真っ青な海と潮の香り。
そして大型船と冒険を求める青空が目の前に広がっていた。
滝谷
滝谷です。
夏休みシーズンということで夏のバカンスなシナリオです。
水着推奨ですが、私服でも大丈夫です。
2章構成で、戦闘はありません。どなたでもお気軽にご参加ください。
(参加者が少ない場合は、サポートを使いシナリオを進めていきます)
お仕事の内容も書いてありますが、こちらはプレイングにない限り描写はしない(リプレイ外のところでお仕事を終わらせた)扱いとなります。
一章。(時間はお昼、空は晴天)
冒険の海を越えて島を目指します。
船の運転をするもよし、イルカと仲良くなるもよしです。
イルカと仲良くなる場合は、しばらく船を止めて海に飛び込むイメージでいます。イルカは人懐っこく、群れで来るので沢山います。
二章。(時間は夜。空は晴天、星空)
夜の海を楽しみます。
海や海岸では光るサンゴを楽しめます。また、魚も集まっているので戯れてもいいかもしれません。
小型のボートなどなら持ち込みも可能かと思われます(船に積んでいた、という扱いとなります)
のんびりと夜の海をお楽しみください。
レティさんはお仕事中なのでリプレイには登場しません。
それではよろしくお願いいたします。
第1章 冒険
『伝説の島を目指せ』
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POW : 目の前の問題を力任せに解決します。満載された積荷が崩れそうな場合などは、全力で支えたりします
SPD : 敵が想定しない速度で鉄甲船を操ったり、類まれな操船技術によって困難を乗り切ります
WIZ : 伝説の島の謎を解いたり、策略を逆手にとって利用する事で、島を目指します
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●|『女神の船《テティス号》』へようこそ
港で猟兵たちを待っていたのは、美しい商船だった。
皆が海を渡るために用意された船だ。
ガレオン船を思わせる速度重視の大型帆船。女神が祈りをささげるようなデザインの船首像が印象的だった。
頑丈な作りの船の上には、数本ある太い帆柱と複数の帆……これなら巨人でも乗り込めそうな大きさと力強さがあるなと感心する程だ。
猟兵たちが船を眺めていると、この船の持ち主であり今回の依頼に同行する商人・バシリオが猟兵に声をかけてくる。口ひげを生やした筋肉質な男だった。
「待ってたぜ、猟兵さんたち! 俺が商人のバシリオだ。そして、これが『ティアガーデン』の島まで皆を運ぶ船、テティス号ってんだ。よろしくな」
バシリオの話によれば、ティアガーデンへ行くには最短二時間かかる見込みだ。もちろんイルカがいるので実際はもっとゆっくり行くことになるだろう。
海についてはグリードオーシャンにしては比較的、波の穏やかな海域であり、途中で遊泳などしても大丈夫という。
船の運転は猟兵が行ってもいいし、バシリオの船員に任せてもいい。
「だが、島に近づこうとすればイルカたちが寄ってきて邪魔されちまう。通せんぼしたり、舵がきれないよう船にまとわりついたりしてな」
「俺はイルカが苦手なんだ……どうするかは皆に任せたぜ!」
そう豪快に話すと、皆を船内へと案内してくれた。
荷物が積み終わると、真夏の太陽の日差しを帆で受けながら、テティス号は出航する。
目の前に広がるのは青く輝く広大な海だ。視界を遮るものもなく、肌に受ける潮風が気持ちいい。
水しぶきを上げて海をかき分けて暫くすると、進路方向から列をなした可愛いイルカたちの群れが近づいてくるのが見える。
さぁ、ここからどうするか。
君たちの挑戦が始まろうとしていた。
鳳凰院・ひりょ(サポート)
アドリブ・連携歓迎
同伴者がいる場合は、相手に合わせます
UCを使いつつ同伴者を助ける行動を中心に
自分は前面に立つよりは相手を支える方の行動を好みます
相手を傷つける事を何よりも嫌う為、そのような言動は絶対しません
出来るだけ相手の立場に立って物事を考えるように心掛けています
護衛対象や救出対象がいる場合もその心構えは変わりません
誰かの笑顔を守る事、それを第一に考え行動します
個別で行動する場合は、UCを使いながら出来るだけ【落ち着き】、状況を分析しながら任務の解決に努めます
基本的にサポート体質な所があるので縁の下の力持ち的な行動は好んでとります
指定したUCへの変更可
采配はMS様にお任せします
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから9年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
藍沢・瑠璃(サポート)
【性格】
自分に自信がなくて基本的にネガティブな思考ですが臆病というわけではなく意外と思い切りはいい性格をしています。
強い相手には相応にビビりますが弱そうな相手(集団敵)には基本的に強気です。
普段は敬語で一人称は「ボク」です。
【戦闘】
ボス的にはビビりつつもなるべく油断させて隙に怪力を生かした接近戦で圧倒しようとします。基本は接近戦しか能がありません。
集団的では一転して強気になって敵陣に突っ込んで格闘で蹂躙したり怪力で(文字通り)ちぎっては投げして戦います。
基本的に接近戦しか能がありません。
赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可
合わせ等も自由にどうぞ
政木・朱鞠(サポート)
とりあえず、感覚共有した『忍法・繰り飯綱』を放ち【追跡】や【情報収集】で周囲を探って敵の分布や地形の情報を把握しておきたいね。
邪魔をする敵が湧くのなら、武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い【傷口をえぐる】でダメージを与えたいね。
アドリブも連携もOK
●イルカの群れがやってきた
照りつく日差しと気持ちいいほどの潮風が、猟兵たちを歓迎する。
グリードオーシャンでは水しぶきを上げながら、皆を乗せた船が海を突き進んでいた。
海域の波は穏やか。帆船テティス号は安全な航海ができるかと思われた――が。
「イルカさんたちがやって来たみたいだね」
鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)が望遠鏡越しに見えた光景を仲間に話す。
数十頭近いイルカの群れが、進路方向からこちらに向かっているのだ。流線型の体につるんとした灰色の肌。可愛い背びれも見えたので間違いない。
隣にいる藍沢・瑠璃(ヤドリガミのゴッドハンド・f37583)も肉眼でイルカを確認すると、考え込むようなしぐさをして見せた。
「イルカは苦手なのかな?」
「いえ、海水が気になっただけです……」
望遠鏡から視線を移してひりょが尋ねれば、瑠璃が首を横に振る。
ヤドリガミである彼女は日本刀だったころ思い出したのか、海に入るか悩んでいた。
ちらり。仲間を見ると政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)と赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)が海にはいる準備を始めている。
まずは水着選びから、と何やら楽しそうだ。
その隣をタタタッと軽快に走り、納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)がデッキの手すりへ飛びついた。
「あれがイタズラ好きのイルカさんですわね!」
前のめりに身を乗りだしてピンチンがイルカを眺める。
小柄な体と布にが風になびいて、足が宙でバタつくのが見えた。
「俺たちはどうする? イルカを満足させれば先に進めるそうだけど」
「アタシはコレにしようと思いますの!」
「……魚?」
ひりょの言葉にピンチンが胸を張る。首をかしげる瑠璃の傍には木箱に用意された魚たちがあった。
「まずはおやつをあげて仲良くなるのですわ」
魚だけでなく、皆と食べるクッキーや紅茶も用意してあると語る子供のブギーモンスターに、猟兵たちは笑みを零した。
魚を手におやつタイムが始まった。
船を通せんぼしようと、周囲をぐるぐると遊泳していたイルカたちが、すぐに魚に興味を示す。
上手く魚を投げてあげると、飛び跳ねたイルカがパクリと食べてゆく。そのたびに水が跳ね、キャッキャとピンチンが笑って見せた。
「俺も……えいっ」
ひりょもおやつを上げれば、イルカがパクリ。
キュイッキュイッと愛らしい声を上げて「次をおくれ」とおねだりしてくる。
魚のおやつはなかなか好評なようだ。
瑠璃は大丈夫かな、と振り返れば、そこには魚を数匹手にした彼女の姿が。
「ボクも慣れてきました。……ていっ」
連続で投げ込まれる魚たち。タイミングよく五頭のイルカが次々とジャンプをして、水族館のパフォーマンスさながらだ。
これには猟兵や船員たちから拍手が沸いた。
用意していた魚も、皆のお陰であっという間にイルカたちに配られた。
「お? イルカも満足してくれたかな?」
ひりょが声をかけるとキューィと返事が返ってくる。
「……もっと、遊びたいみたい、ですね」
ならあとは仲間に任せようと瑠璃が呟き。
「アタシたちはお茶の準備をしましょうですわ」
ピンチンも楽しげに答えた。
入れ替わりで海へ入る猟兵たちを見送り、三人が休憩の準備を始める。美味しそうなクッキーのお供は、華やかな香りのアイスティーで。
もちろんお茶以外にも水分をちゃんと取ろうね、と話せば嬉しげな声が返ってきた。
●海で遊ぼう!
錨を下ろした船から、猟兵が海へ飛び込む。
水しぶきを上げた先にある、爽快感と開放感。水中は大気の温度より冷たく、そして青く眩しかった。
朱鞠と緋色の入水に、イルカたちは驚いたが、すぐに興味深そうに近寄ってくる。
「人懐っこいみたいだね」
ゴーグルをつけた緋色が、近寄ってきたイルカに手を伸ばした。
無理に捕まえることはせずに相手の動きを待っていると、やがてイルカの方から手に擦り寄ってきてくれる。
「わぁ、すべすべだよ」
赤い目を細めて緋色が感想を口にする。イルカは持っていた黄色い水鉄砲に興味津々らしい。
どうやって遊ぼうかな、と悩む赤毛の少年の隣では朱鞠がイルカたちに声をかけていた。
「船へのイタズラはやめて、私たちと遊ぼうね」
と持ってきたボールを見せればイルカたちはすぐに食いついてくる。
お手本に、とボールを手ではじいて遊び方を見せてあげれば。イルカたちが真似してボールをポンポンと口先や尾ではじく仕草をして見せた。
なるほど、イルカの学習能力はなかなかのようだ。
朱鞠はボールで遊び相手となり、緋色は水鉄砲でイルカの気を引き楽しませる。
水やボールを追いかけて、跳ねたり体を回転させるイルカたち。暫く遊んでいると、満足したのか、イルカたちが集まりだした。
リーダーのイルカが愛らしい声で鳴く。
「みんなの事が気に入ったので、島まで案内してくれるそうよ」
「海は無事に通過できそうだね」
話す二人に船の上から声がかかる。仲間たちが「お茶の用意ができたから戻っておいで」と手を振っていた。
こうして無事に猟兵たちを乗せた船は再出発する。
先導するイルカたちを追いかけ、目指すはグリードオーシャンの幻の島だ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
第2章 日常
『星の海域にて』
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POW : 星の海で泳ぐ
SPD : 星の海を眺める
WIZ : 星の海で語らう
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
幻の島、ティアガーデンに無事にたどり着いた猟兵たち。
島で待っていたのは――色とりどりの熱帯魚とサンゴで出来た白い砂浜、そしてセイレーンの歌声だった。
ティアガーデンにはセイレーンたちが暮らしていたのだ。
思わぬ来客に驚かれたものの、商人たちに頼まれた物資の輸送や新たな商売としての取引は、概ねうまくいったようだった。
日が暮れて、夜が暗くなってくるとセイレーンたちが猟兵たち皆へ、歓迎の食事をふるまってくれる。
商人たちも手伝い、浜辺で海鮮バーベキューを楽しむこととなったのだ。
そうこうしているうちに、島のあちこちに、ぽつりぽつり。
淡い光が灯り始める。
「素敵でしょう? ティアガーデンは光るサンゴで出来ているの」
白、黄色、青色……天然のライトアップに、セイレーンは自慢げに笑って見せた。
光は島だけでなく海の中まで照らし出す。
まるで海の中で星々が瞬くかのような幻想的な風景だ。
その光に集まってくる熱帯魚も、小さく可愛らしいものが多い。
かくれんぼをするカクレクマノミや、優雅に尾びれをなびかせて泳ぐエンゼルフィッシュ。他にも様々な海域から魚が集まっているようだ。
「皆さんもゆっくり楽しんでいってくださいね、折角のお客様だもの」
セイレーンたちが笑って勧め、猟兵や商人はそっと夜の海に足を踏み入れた。
海を泳いでもいいし、眺めながら食事やお喋りを楽しんでもいい。
光る星のような海での素敵な夜を、どうぞ楽しんでみてはいかがだろうか。
アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」
楽観的でマイペース、夢見がちで元気いっぱいな女の子
好奇心旺盛で無邪気であるが、根本が人でない故に残酷
神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も遵守しようとするが、それはそれとして常に楽しい、面白いで物事を判断しているので、時にはそれを優先して行動することも
バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ
戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、即時回復目的の捕食等、野性味溢れる肉弾戦を好む
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる
ヘンリエッタ・ネクサス(サポート)
「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――任務遂行を最優先」
◆口調
・一人称はボク、二人称はあなた
・誰でも丁寧な口調。語彙は硬く、形式的
◆特技・性質
・全身を機械的に強化されており、常人以上の身体能力と反応速度を有する
・USBで充電可能
◆行動傾向
・とあるヴィランの組織の尖兵として造られた宿命に抗うべく、猟兵として活動しています
・体内に武器やセンサー等を格納しており、状況に応じて展開します
・強化頭脳は動作のムダを省きます
・私情や一般的道徳に囚われることなく、合理的な行動に徹します(中庸/中立)
・感情表現を学習途中なので無機質な印象を与えがちですが、実は人情を重んじ、真顔でジョークを言います
櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』
乗り物が活躍できる場と
レースが得意分野
基本は相棒バイクか小型宇宙貨物船だけど
貸してもらえるならどんな乗り物も乗りこなしてみせる
乗り物は人の役に立つために作られたんだぜ
移動、運搬、宿泊、バイクスタントショーなどなど
操縦技術が役に立つなら上機嫌で参加
配達バイトしてるからどんな場所にもひょっこり現れる
乗り物に限り整備・修理程度のメカニック作業ができる
銀パウチ宇宙食で育ったため食材の知識が壊滅的な食べ専
でも本物の大地と自然に興味はある
土から採れるの?木から?海から?
明るく話しやすい先輩タイプ
祭りには乗っかる派
軽い気持ちでカッコつけ台詞で登場するけど滑ってもご愛敬
エジィルビーナ・ライアドノルト(サポート)
私はエジィルビーナ、エジィでもルビーでも好きに呼んでくれていいよ。
困ってる人がいるなら助けたいし、倒さなきゃいけない強い敵がいるなら全力で立ち向かわなきゃ。全力で頑張るからね!
実は近接戦闘以外はあんまり得意じゃないんだけど……あっ、畑仕事ならチェリから教えてもらったから、少しはわかるよ!
力仕事はそんなに得意じゃないけど、足りない分は気合と根性でカバーするから任せといて!
☆
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●夜の海に輝きを添えて
「夜の海か! 行くならボートの操縦は俺がやるぜっ」
と櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)の気前良い言葉のお陰で、猟兵たちは夜の海をボートでも楽しめる事となった。
――ここは、グリードオーシャンの世界。
幻の島とよばれるティアガーデンにたどり着いた猟兵たちは、島に暮らすセイレーンから『夜空のように光る海』を観光する許可を得た。
光る海。その正体は白いサンゴだ。
この島一帯が、夜になると色とりどりに淡く輝くサンゴで出来ており、水面下で揺らぐ光は幻想的の一言に尽きる。
「周囲の状況を確認。――敵反応なし。陽里さんの運転は安全で良きものと判断します」
ボートの上では気持ちよさそうに潮風を浴びて、ヘンリエッタ・ネクサス(棄てられた少女兵器・f35114)が海を観察していた。
「おすすめのコースを組んだからな。操縦が上手いは最高の誉め言葉だ!」
舵を切りながら陽里が歯を見せて笑う。
彼の使ったユーベルコード、マルチフォームサーキットで適切なコースを生じさせたのだ。今回は戦闘ではなく、仲間の為の観光用に。
「この辺りは得に魚が多そうだぜ」
陽里が見通しのよさそうなところでボートを止める。水に映る満月がきれいな場所だった。
ヘンリエッタも言葉を返しながら、興味深そうに夜の海を覗き込む。
明度の高い水の向こう。柔らかに光るサンゴの海では、蒼や黄色、オレンジといった魚の群れが悠々と泳いでいく。
他にもイソギンチャクやヒトデや貝も豊富にいるようだ。
「ここのサンゴは無毒のようです。光で魚を呼ぶことで、身を守っている可能性があります」
「へぇ、そいつは面白い考えだ」
陽里も覗き込む。隣でヘンリエッタは静かに魚の様子を眺めていたが、彼女の瞳は輝いているようだった。見た目以上に内面は感情豊かなのだ。
そして海の中を泳ぐ楽しげな人影をヘンリエッタがみつける。
「皆さんも楽しそうです」
「ははは、確かにはしゃいでるようだな」
影は先ほどボートから海へダイブした仲間のものだ。
二人はその影を追うように船を再び進ませるのだった。
広がる海の中の夜空。
煌めく海中から見えた人影の正体は、エジィルビーナ・ライアドノルト(シールドスピアの天誓騎士・f39095)とアウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)が泳ぐ姿だった。
夜と言っても、サンゴが海底を明るく照らし出すので不思議と恐怖感はない。
むしろ、光の中を青や黄色の鮮やかな魚たちと一緒に泳ぐのは、珍しい経験にも思えた。
変わった生き物がいれば、エジィルビーナが指さして興味を示す。そして暫くするとアウルに手を引かれ、海面へと顔を出した。
ぷはぁ、と息継ぎする姿は随分と気持ちよさそうだ。
「みてみて、これも綺麗だよ」
とアウルが海中で拾ったサンゴの欠片や貝殻を見せる。
海につくまでは「今日はどんなところに行けるかな?」と蓄光・促進強化を楽しんでいたアウル。光合成をしていたおかげもあり、海でも自由奔放に楽しんでいた。
「いいね、どれも素敵だよ。宝石サンゴみたいだ」
「アクセサリーとかになるやつだよね?」
「うん。そうだよ。光る海ってどんなものかと思ったけど、結構楽しいね」
二人がお喋りをすれば、うん、と子供の様にお互い笑った。
サンゴの欠片は、アウルとエジィルビーナの手の中で、まだ淡く輝いていた。持ってみると見た目よりしっかりしていて光沢もある。
サンゴの石言葉は『長寿』『幸福』。
島を管理するセイレーンたちにも許可はとっているし、持ち帰ればちょっとした記念になるかもしれない。
エジィルビーナは戦闘以外は自信が……と話していたが、仲間のお陰でだいぶ慣れてきていた。
「もっと泳ぎたいね」
陽気なアウルにエジィルビーナも同意する。
「それなら、みんなで泳ごうかな?」
一緒にどうかな、と。ボートにいる陽里とヘンリエッタへと手を振った。
海にサンゴの輝きと、空に満天の星々を浮かべ。
楽しい時間はあっという間に過ぎてゆく。
けれど真夏の美しい海の思い出は、まだまだ沢山、つくれそうだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴