「よかった、皆ここにいたのね。実はちょっと相談したいことがあって……」
桜塚特務部隊の会議室にて、小鳥遊キヨは入ってきた。
「相談したいことって?」
会議室には、キサラやエンディカ、海斗に涼介、それにリズがそこにいた。代表して、キサラが声をかける。
「うん、実は……もうすぐ、桜子がお見合いするんだけど」
「「お見合いっ!?」」
皆の声が重なった。
「その相手が、ちょっと癖のある相手でね。桜子が乗り気じゃないんだよね。私もそれはどうかと思って、桜子のお見合いをなんとか破談にする方法を皆に聞こうと思って。良い案があったら、それを採用して、確実に実行したいと思っている」
「……桜子も見合いする歳だったっけ」
思わず海斗が呟く。
「お見合いは悪くはありませんが……乗り気ではないのは問題がありますね。どうして乗り気ではないのですか?」
リズが思わずそう指摘する。
「相手の男が身分の高い資産家の息子なんだ。それで桜子の両親もなかなか反対できなくてね。誰か思い人がいれば、それを使って突っぱねることもできるかなとは思うんだけど、桜子自身、まだそんな相手がいなくて」
だからこそ、困っているという。
「それに、その息子もあまりいい噂を聞かないんだ。診療所で働く桜子が、偶然居合わせて、具合の悪い息子を手助けしたから、惚れられたっぽいんだけどね……」
いい噂があれば、申し分ない相手なのかもしれないが、家自体もあまりいい噂を聞かないという。
「なんでもいいよ。今回の桜子の見合いの話が破談になるのなら。みんなの知恵、借りてもいいかな?」
そういって、キヨはその場にいる者達に声をかけるのであった。
柚葵チハヤ
こんにちは! 柚葵チハヤです。
今回のアナリフは、日常シナリオです。……というか、桜子のピンチを救うための妙案を考えてください。
今回のシナリオでは実行まではいかないので、案を出すだけで大丈夫です。
また、今回は日常シナリオということで、今回は特別に一般人の方の参加もOKとします。
もしよろしければ、新規の方もこれを機に、参加していただければと思います。
また、誰かと一緒に参加したい方は、お相手の名前やID、グループ名もお忘れなく。
ちょっぴり大正ロマンあふれるシナリオ、楽しんでいただけたら幸いです。皆さんの参加、お待ちしています!!
第1章 日常
『プレイング』
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POW : 肉体や気合で挑戦できる行動
SPD : 速さや技量で挑戦できる行動
WIZ : 魔力や賢さで挑戦できる行動
👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ベスティア・ジェヴォーダン
「よし分かった。そいつをぶっ飛ばして病院送りにすればいいんだな?」
脳筋行動を全力で止められるベス。
「ぶっ飛ばすのはダメなのか……しょうがない、代わりにそいつがどんな奴なのか正体を調べてくることにする……」
時代劇に出てくる風車の何とかみたいに、屋根の上や天井裏、床下から相手の男や周辺を監視。『小さな仲間たち』も動員して、男の言動や評判を集めてキヨやみんなに報告する。
本当に許せないほど悪いやつなら、ベスも途中で手を出しそうになるが、今回は我慢。
噂と逆にいいやつだったなら、それはそれで穏便に事を運びたい。
男の人物像がはっきりすれば、みんなも動きやすくなるだろう。
まずはベスに任せておけ!(ドヤァ)
◆男の素性を調べろ!
「よし分かった!! そいつをぶっ飛ばして、病院送りにすればいいんだな!?」
「それはやりすぎっ!!」
「だめーーっ!!」
さっそくぶっ飛ばしに行こうとするベスティア・ジェヴォーダン(馬鹿でも考察はできる……はず?・f39599)をキヨらが必死に止める。流石にこれはやりすぎだろう。
「ぶっ飛ばすのはダメなのか……しょうがない、代わりにそいつがどんな奴なのか正体を調べてくることにする……」
それならばとベスティアを現地へと向かわせてくれた。
「まずはベスに任せておけ!」
ドヤ顔で飛び出したベスティアは、さっそく、|小さな仲間たち《リトル・ファミリア》で、小さな動物達を呼び寄せると。
「頼まれてくれるか?」
ベスティアの指令通り、動物達は件の男を調べ始めるのだった。
――|藤沢彰二《ふじわらしょうじ》。26歳。ホテル藤沢グループの長男で、現在親の会社で修行中の身のようである。仕事態度に関しては、表向きは、可もなく不可もない状況だが、かなりのさぼり癖があるらしく、立場の弱い者に自分の仕事を押し付け、自分は外回りをしているように見せかけて、遊びまくっている様子。金銭面では問題ないかもしれないが、あまり素行は良くなさそうだ。
「ぐぬぬ……」
それを知ったベスティアは、その性根の悪い男をぶん殴りたくなったが、ぐっと堪えた。
今回は彰二の働きっぷりだけを見てきたが……もっと調べれば、他にもいろいろと出てきそうだ。
「とにかく、まずは報告だ」
ベスティアは自分の得た情報をさっそく、キヨへと伝え、桜子には相応しくない男だと言うことも訴えたのだった。
※称号「動物使いの調査員」を獲得しました。後程、獲得リストをご確認ください。
大成功
🔵🔵🔵
神薙・焔
世界移動は体質。どうやらサクラミラージュに似た世界にたどり着いたらしい、UDCアースの過去?
拾ってくれた(その話はまたの機会に)桜塚特務部隊の小鳥遊キヨって人の相談で、お見合いを破断にしたいと…もと居たグリモア傭兵も知らない世界でも相手はAIが勝手に決めていて、あたしはそれに叛逆した。こっちでもそういうのはイヤよね。
イヤなら相手の目を見てはっきり言うべきだと思うけど、出来ないなら…捕まえたガマガエルを缶にでも入れて懐に忍ばせて、折を見て解き放つのはどう? あとは適当に叫ぶなり逃げるなりすれば有耶無耶になるわよ。
この手で行くなら、その辺の田んぼ手伝うついでに捕まえてくるわね。
◆それならば、ガマガエルを用意しよう!
いうなれば、それは体質……なのかもしれない。
神薙・焔(ガトリングガンスリンガー・f01122)は、巡り巡って、この帝都にたどり着いたようだ。
「どうやらサクラミラージュに似た世界に、たどり着いたみたいだけど……UDCアースの過去?」
似ているが、ここには永遠に咲き続ける桜はないし、UDCとは違う敵がいるようだ。
けれど……ここで保護してくれた恩がある。だからこそ、力になりたいと思ってきたのだ。
「お見合いを破断にしたいと……もと居たグリモア傭兵も知らない世界でも、相手はAIが勝手に決めていて、あたしはそれに叛逆した。こっちでもそういうのはイヤよね」
どんと席に座り、焔はキヨらと破談にするためのアイディアを話始めた。
「イヤなら相手の目を見て、はっきり言うべきだと思うけど、出来ないなら……」
どうやら、焔はきっぱりはっきり物事を言うタイプなのかもしれない。が……本来の策は他にある様子。
「捕まえたガマガエルを缶にでも入れて、懐に忍ばせて、折を見て解き放つのはどう? あとは適当に叫ぶなり、逃げるなりすれば、有耶無耶になるわよ」
「それ採用!!」
キヨが思わず、声を張り上げた。
ちょっと相手がガマガエルが好きかどうか不明なところがアレだが、やってみる価値はありそうだ。
「この手で行くなら、その辺の田んぼ、手伝うついでに捕まえてくるわね」
というわけで、さっそく、ガマガエルの入った缶が用意された。
「……そういえば、桜子ちゃんはガマガエル平気なの?」
「あー、それは、ねえ……」
その焔の言葉に、キヨは言葉を濁す。
「たぶん、言わずに開けて逃げればいいって言っとけばいいかなと」
「……敵を欺くには味方からってやつ?」
「あの子が仕込んだものではないってのが分かると、よりよいかなと」
「なるほど、それは一理ありそう」
というわけで、缶の中身が何なのかは言わずに、桜子に渡されそうだ。ともかく、ガマガエル作戦はこうして準備されたのである。
※アイテム「ガマガエル缶」を手に入れました。今後のシナリオでも使用することが出来ます。もしよければご利用ください。また後程、獲得リストに記載されますので、ご確認ください。
大成功
🔵🔵🔵
山田・ふわ
キヨちゃんと桜子ちゃんが困っているのでなんとかしたいふわ。
そこで、ふわ自身が男装し、相手の男に「桜子さんをお嫁にしたいのならば、ふわちゃ……いや、俺と腕相撲で勝ったらね」と相手を挑発!
挑発にまんまと乗ってくれた男と腕相撲をすることになったが……。
あとはマスター様にお任せします!
◆ふわの男装大作戦!
「キヨちゃんと桜子ちゃんが困ってるっていうのなら、ふわちゃんが何とかするよ!」
袖まくりしながら、山田・ふわ(人間のデスブリンガー・f39711)も、その悩み事解決に加わった。
「ふわは何をしてくれるの?」
キヨの言葉にふわは、きゅぴーんとした目で口を開いた。
「ふわが男装するんだよっ!!」
な、なんだってーーー!!!
ぽわわわ……ん。
「わ、私……やっぱり……」
断り切れない桜子の前に現れたのは、背広を着て、びしっと決めたのは、男装ふわだ。
「な、なんだね、君は!」
「桜子さんをお嫁にしたいのならば、ふわちゃ……いや、俺と腕相撲で勝ったらだっ!!」
「ふん、そんな軟な腕で僕に勝てるとでもいうのかい?」
藤沢彰二は、袖をまくり、テーブルに膝をつける。
「やってみないと……わからないだろ?」
男装ふわもまた、袖をまくり、彰二と同じくテーブルに膝を付ける。
「さあ……勝負だ!!」
一人の女性を掛けた、熱い腕相撲大会が、今、始まったっ!!
「……って、感じでやれば、追い返せると思うんだよね」
と、ふわはそう提案する。
「……なるほど。ふわの怪力な力があれば、アイツと言えども、勝てないってことだね! 採用!!」
キヨの言葉にふわは思わず、笑顔を見せる。
「まだお見合いの席は決まってないんだけど、その時が来たら、ふわ。よろしく頼むわね」
「ふわちゃんにまっかせてーっ!!」
鬼のハーフなふわの怪力があれば、大の大人。いや、男の力でもなぎ倒せることだろう。
そのことにキヨは、安心したかのような笑みを見せたのだった。
※称号「男装ふわで突撃!?」を獲得しました。後程、獲得リストをご確認ください。また、その時が来ましたら、ぜひ男装して駆けつけてくださいね!
大成功
🔵🔵🔵
クレセント・ブライト
桜子さんのお見合いを破談にする?正直に断る、じゃダメなのかなぁ……。誠心誠意、乗り気でないことをこう、八ツ橋に包んだ(文章の)手紙を相手に送る、とかどう?「身分的にも釣り合いません、自分にはもったいないです」て丁寧に書けば相手も悪い気はしないんじゃないかなって考えたんだよねぇ。
それかライバルが多いように見せて諦めさせるって手は?どんなにお金持ちでも、ライバルが多かったら諦めるかもよ?何ならおいらも立候補しちゃおかなぁ?
気が進まないお見合いなんて、楽しくないよね。人生に関わる物だしさ
◆やっぱり正攻法で
会議室の中、紅茶を出しながらキヨは新たな提案者を迎えた。
「桜子さんのお見合いを破談にする? 正直に断る、じゃダメなのかなぁ……」
クレセント・ブライト(たぶん魔剣・f06868)は、可愛らしい中華なロリータファッションで首を傾げた。ちなみに、このファッション、華ロリ系というらしい。
ついでにいうと、クレセントは……立派な男だったりする。
「それをやれたら良いんだろうけど、こう強く言い出せないのが桜子の良い所であり、悪い所でもあるんだよね」
はあっと、キヨは思わずため息を零した。手に持っている紅茶に手を付けないところを見ると、かなり悩んでいるようだ。
「それじゃあ……誠心誠意、乗り気でないことをこう、八ツ橋と共に包んだ手紙を相手に送る、とかどう? 「身分的にも釣り合いません、自分にはもったいないです」って丁寧に書けば、相手も悪い気はしないんじゃないかな?」
「なるほど! それ良いわね」
ちょっと手紙の難易度が高くなってはいるが、女学校を卒業している桜子なら問題ないだろうし、やってみる価値はありそうだ。クレセントのその提案にキヨも乗り気である。
「それか、ライバルが多いように見せて、諦めさせるって手は?」
クレセントは、人差し指を立てながら、更にそんな提案をしてきた。
「ライバル?」
「そうそう、どんなにお金持ちでも、ライバルが多かったら諦めるかもよ? 何なら、おいらも立候補しちゃおかなぁ?」
ちょっと楽しくなってきたクレセントを見て、キヨも思わず笑みが零れる。
「なるほど、それも一理あるわね。ライバルな作戦は、他の作戦がダメだったら、採用させていただくわ。いろいろと提案ありがとうね」
「どういたしまして。気が進まないお見合いなんて、楽しくないよね。人生に関わる物だしさ」
「ええ、ホントそれよね」
最後にもう一度、キヨは感謝を述べて、クレセントと別れる。
こうして、たくさんの破談のアイディアを貰うことが出来て、キヨもようやく落ち着いたようだ。
今回得た案を元に、いろいろと実行に移すとのこと。
願わくば、桜子に良い縁が恵まれますように……。
提案者達は、そう心の中で願わずにはいられなかったのであった。
※称号「正攻法でアタック!」を獲得しました。後程、獲得リストをご確認ください。また、ライバル案が採用された暁には、良ければ駆けつけて下さると幸いです。よろしくお願いします!
大成功
🔵🔵🔵