アルダワ魔法学園、その地下には広大な地下迷宮が存在している。無数の分岐とフロアがあるそれは、一つにして無数の迷宮がそこにあるのと同じとも言える場所だ。
その迷宮の一つに、全会原・タイガ(男は度胸!女でも度胸!・f23916)は訪れていた。
しばらくは何事もなく調査を続けていたタイガであったが、突如として広大な空間に行き当たる。そこは床にいくつものマス目が書かれ、そのマス一つ一つに何かが書かれているものであった。
「なんだこりゃ、双六……?」
一見すればふざけたような仕掛けだが、アルダワダンジョンに置いてこういった珍妙な魔法空間は少なくない。一旦体制を整えてからと後ろを見れば、入ってきた入口も固く閉ざされている。
「しかたねぇ、やるか!」
先に進むにはこの双六を突破するしかない。覚悟を決めて、タイガは振り出しのマスに乗った。
その瞬間、頭上に巨大なサイコロが出現。くるくる回転しながら地に落ちて、1の目を上に向けて止まった。
「ち、ついてねぇ……」
タイガが一歩足を出し、次のマスへ進む。そうすると、突如として体に違和感が走った。
「ん? なんだ、これ……う、うおっ!?」
タイガの胸がもりっと盛り上がり、下側から服を押し上げる。元々ぱつぱつだった服がさらに張り詰め、今にもはじけ飛びそうだ。
「な、なんだよこれ……『胸囲+10cm』!? ウソだろマジかよ!?」
足元に書かれた文字を読み、驚愕の表情になる。だがこれが冗談でないことは、自分の胸の張りと疼きが雄弁に語ってくれていた。
「くそ……とにかく進まないと……」
タイガの経験上、この程度ならまだ動くには支障はない。ならさっさと終わらせようと次を待つが、一向にサイコロが現れる気配はない。
訝るタイガの後ろから、突如桃色の肉が現れ追い越していった。
「え、えぇぇぇぇ!? 『尻+10cm』!? な、何なんですかこれぇぇぇ!?」
そして一つ先のマスで涙声を上げ、元から丸出しな尻を丸々膨らませていく少女。
「あ、あんたも来てたのか……」
「え、あ、はい……こんにちは……」
それはグリモア猟兵ミルケン・ピーチのボディの一人、花園・桃姫。タイガは彼女の依頼に何度か参加したことがあったが、今回は彼女自身も探索者としてタイガ同様ここにきているようであった。
タイガに遅れここに到着し、同じようにサイコロを振って2の目を出したらしい彼女。互いに元から大きかったものが割り増しになった乳尻を揺らしつつ挨拶していると、今度こそタイガの頭上に再びサイコロが現れた。
どうやら双六らしく、参加者が交互に進んでいくらしい。出た目が4なのを確認し進もうとするが、それを見ていた桃姫が声を出す。
「そっから4マス先……『胸囲+5cm、感度1.5倍』ってありますね……」
どうやら前にいる分少し先のマスが見えるらしい。それを聞き、タイガも思わず進むのを躊躇する。
「感度って、そこまで強化されるのかよ……」
進む決心がつかずその場でもじもじしていると、突如としてタイガの頭上から二本のアームが伸び、その巨大な胸を鷲掴みにした。
「おほぉぉぉぉぉ!?」
思わず声を上げるタイガをそのまま持ち上げ、4マス先へと強制移動する。そしてアームが離されマスに尻から落ちると同時に、タイガの胸がまたもぼんっと膨れ上がりついに服を破り丸出しとなった。
「うおぉぉぉ!?」
空気に触れた瞬間、巨大な先端から電流のような快感が走る。感度も上がると書いてあったが、1.5倍どころの騒ぎではない。胸も明らかに5cm以上大きくなっている。
「も、もしかして、進まないとペナルティがあるとか……? 効果が倍になる、とか……」
桃姫が怯えたように声を出すが、無情にも彼女の前にもサイコロが振られる。それに従ってまたもタイガを追い抜いて進んだ先で、桃姫は全身の肉が一回り膨らみ樽化が促進されていた。
「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
巨大すぎる乳と尻はもちろんだが、それに負けぬ様に腹まで出てコスチュームを膨らませている。恐らく全体量の割り増しを踏んでしまったのだろう。
「こ、これ、ひょっとして先に行くほど中身がひどくなるんじゃ……」
そこに気づいてしまった瞬間、まるでそれを肯定するかのようにタイガの目の前に6の目が落ちてきた。
「こ、こうなりゃヤケだ……いくぞ!」
またペナルティを受けてはたまらないと、巨大な丸出し乳をばるんばるん揺らしマスをすすむタイガ。そこにあったのは。
「『尻サイズを乳と腹の合計値にする』……うおあぁぁぁぁ!!」
タイガの尻が急速に膨れ上がり、ズボンを軽々破って丸出しとなって空気にさらされた。これでタイガは全裸である。
「う、うごけねぇ……」
その下半身の重さに思わず座り込んでしまうと、後ろでは桃姫の絶叫が聞こえてくる。
「お、お腹がぁぁぁぁぁ!! いやっ、いやぁぁぁぁぁぁ!!」
尻が邪魔でよく見えないが、桃姫の腹がさらに膨らんでいるらしい。妊婦もかくやというほどに巨大すぎる腹に体を預け、地に膝を付ける桃姫。
だが、ゴールはまだまだ遠い。タイガの上からまたもサイコロが振ってくる。天井も壁も無い広大な空間故スペースの心配はないが、進もうにもタイガはもう立ち上がることもできない。
「進めったってもう歩けも……」
タイガが困惑して座ったままでいると、その尻の中心から巨大な棒が突き出てタイガの『穴』を串刺しにした。
「ぎぃやぁぁぁぁぁ!!!」
脳まで突き抜けそうなほどの衝撃。その勢いのままタイガの巨体が空中に射出され、目的のマスへと強引に投擲された。体の状況や本人の意思など関係なく、サイコロが振られて動かなければペナルティが与えられるようだ。
迷宮を揺るがすほどの衝撃を起こしつつタイガの尻がマスにぶつかるが、その一瞬前タイガの目に見えた文字は。
「乳内容量3倍……ってことは、ペナルティで6倍……で、でるぅぅぅ!!!」
またもタイガの乳房が大きくなるが、今度は今までと違い肉ではなく、その奥で生産されているものが一気に増量された。隙間なく中身が張り詰め上ってくる快感と共に、とっくに丸出しのタイガの胸の先端がぶくりと膨れ上がる。そしてその先から、噴火するように白いものが大量に噴き上がりあたりを真っ白に染めた。
「おぉぉぉぉ……と、とま、とまらないぃぃぃぃ!!」
心臓が一度脈打つごとにそれに押し出されるようどくんと噴き上がる白乳。記憶の彼方に忘れかけた男の絶頂が、両乳の先端で絶え間なく起こり続けているかの如き快感の嵐。それに溺れるタイガの上から、巨大な肉塊が振って来た。
「うぐえっ!」
「おぎょぉぉぉぉぉ!!」
それはタイガの巨大乳房を押し潰し、その中身を強引に大量噴射させる。穴が壊れたかの如き快感で目を裏返らせるタイガの乳に乗ったそれは、同じマスに飛ばされて来た桃姫だった。
「こ、ここは一体何が……あぁぁぁぁ、でるでるでますぅぅぅぅ!!」
桃姫の乳房がタイガの上でぶくぶくと膨れ、張り詰める。そしてそれに押し出されるよう固くそそり立った先端がニプレスを跳ね飛ばし、そこから大量の白乳を噴きあがらせた。
「いぎぃぃぃぃ、つぶれ、りゅぅぅ……」
既にt計測でなければ追いつかない桃姫の重量が乳房にかかり、作る端からの強制噴乳を強いられるタイガ。当然目の前に転がるサイコロに気づく余裕などあるはずもなく、上から伸びてきたアームにそそり立つ先端を掴まれ持ち上げられてしまった。
「うおぉぉぉ、トぶぅぅぅぅ!!」
そのまま思い切り振り回され、前方へ投げ飛ばされるタイガ。最早見る余裕もないが、そこに書かれていたのは『10000㎉注入』の文字だ。
上からホースのようなものが伸び、絶叫と絶頂を繰り返すタイガの口にねじ込まれる。
「もごぉぉぉぉ!?」
そこから注ぎこまれるのは、甘く濃いまさにカロリーの塊のような液体であった。味自体は良いそれにタイガも思わず顔を蕩けさせるが、それは胃に入った瞬間体に吸収され腹の肉となってそこに蓄積されていく。
「うぶっ、ぶ……んぶぉぉぉぉぉ!?」
膨れ上がる己の腹。そこを手で押さえようとした瞬間、タイガの尻の肉をかき分けもう一本のホースがそこにつき込まれた。
そしてそこから同じ液体が注がれ、よりダイレクトにタイガの体にエネルギーとして蓄えられて行く。恐らく口が本来のこのマスの効果、そして尻がペナルティ分のカロリー注入ということだろう。
最早腹だけに留まらず、尻や脚、腕も肉塊となって膨れ上がるタイガ。
「許して……もう、ゆるじでぇ……」
後ろでは、桃姫が息絶え絶えで叫んでいた。彼女は出た目が小さかったためか、タイガの様に投げられるのではなく叩きつけるようマスに置かれていた。
そんな彼女に課されるのは。
「いやぁぁぁぁぁ! からだ、かわって……ひぎぃぃぃぃ!!」
桃姫の尻が巨大に膨れ上がる。それ自体はタイガにもあったことだが、その形がタイガの膨れ方とは違った。
「う、うそ……ここにまで、ミルクが……あぁぁぁぁぁ!!」
巨大乳房と同じサイズの尻がぐにゅりと潰れると乳房の先端が大きく膨れ上がった。それと同時に、タイガに注がれる甘い液体も大量に増える。
「おぶぅっ!?」
ぼん、とさらに腹を膨らませるタイガ。そう、今彼女が飲まされているのは、尻までミルクタンク化された桃姫が出した特濃乳であった。
ここまで膨らまされてしまっては、もうサイコロの目の確認も自分で移動することもできない。ここからは二人とも先に何があるかも分からないまま、どんどん苛烈になっていく肉体改造を、常に倍加した状態で受け続けるしかできないのだ。
「そ、そこは、そこにいれるなぁぁぁぁぁぁ!!」
タイガの股間に何本ものホースが挿しこまれ、その奥にある『部屋』が限界まで膨れ上がらされまるで肉の母体のような腹に変えられて行く。
「もういや、こんな、こんなおしりぃ……ひぐ、ひぐぅぅぅぅぅ!!」
桃姫の胸に通る神経が何千倍にも増やされ、自分の出した滴が一滴垂れるだけで脳を焼くほどの快感に襲われるようになる。
「や、やめろ、入れるな……それ入れられたら、オレ……」
「止まらないんです……私の脳みそ、もうこっちにとられちゃったんですぅぅぅ!!」
そして同じマスに止まった時、人の体かと思うほど巨大になった桃姫の胸の先端が、タイガの二穴を容赦なく突き刺した。
「おぉぉぉぉぉ!!」
噴出口からの直打ちに、タイガの体に桃姫のカロリーが注がれ膨れていく。腹だけではなく乳が。尻が、あり得ないほどに大きくなり迷宮を覆い尽くさんとする。
「ひ……あ……」
先端をひくつかせ桃姫が目を裏返らせる。そして。
「ひっぐぅぅぅ!!」
タイガの肉圧に負け、体内のもの全てを出さんばかりの大噴射。その勢いでタイガの体が外れ、水圧に押されるように前方へと吹き飛んだ。
「ぶへっ!?」
当然受け身などとれず、大地震を起こす勢いで肉を震わせ叩きつけられるタイガ。やっとの思いで顔を起こすとそこには。
「あが……り……?」
ゴールを示す文字が。それと同時に当たりにファンファーレが鳴り響き、紙吹雪が振って来た。
「や、やった……ひっ、やと……ごー……おひぃっ!?」
舞い散る紙吹雪が触れただけで痙攣するほどに感じてしまうが、とにかくここを踏破はできたのだ。だが、自分がいるところにも何か文字がまだ書かれている。
「えーと……『ゴール景品、フルコース贈呈及び出口運搬サービス』……!?」
タイガがその文字を読むと同時に、その周りをあらゆる魔力や装置……タイガをここまで改造してきたものが取り囲んだ。
「あは、は、は……」
同じものに取り囲まれた桃姫は、壊れたように涙を流しながら虚ろな笑いを浮かべている。
そして、その全てが二人の体に突き刺さった。
「「うぎょおほあへひぎいぐいぐひぐいぐゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」」
迷宮入口。地震発生の報を受け調査に向かった学生がそこで見たものは、黒と白二色の超巨大な肉塊であった。
あたりに甘い乳臭を撒き散らし、風が僅かにそよぐだけでびくんと震え嬌声を響かせるそれ。
「あへ、えへへ、えへ……」
「うぐ……お、ひぐっ……」
撤去もままならず放置するしかないその巨大な肉塊二つは、人々の奇異の目に曝されるままそこでぷるぷると揺れ続けるのであった。
成功
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