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強者、座して待たん

#ケルベロスディバイド #黄道神ゾディアック #三章募集中☆

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●樹海にて
「集まってもらって悪いわね。今回はケルベロスディバイドに現れたデウスエクスの討伐依頼よ」
 榊・遊羅(奇跡の竜妃・f01411)は猟兵たちに対し、魔法で一人の男の姿を作り出す。いわゆる立体映像だ。
「この男は黄道神に仕える剣士にして、強者を求める者。興味があるのは強弱だけ。よって名前はわからない。もしかしたらないのかもしれないわね。仮にモザイク・キャリバーとさせていただくわ。彼がさる樹海で拠点を作っていることが判明したわ」
 その樹海は名だたる力を求める者たちの修行場であったが、時がたち忘れ去られ既に訪れる者もほぼいない深い森。人の手から解き放たれて自由に育ち、荒れ、自然の迷宮と化している。
「この拠点は攻性植物『ウルクルク』によって守られ、ただでさえ深い森だったのにところどころ異界化しているわ。つまり、拠点の直近になんてとてもじゃないけど送れないの。森の中で拠点を探すところからしていただくことになるわ」
 ウルクルクの唸り声を詠唱にして作り出された異界化した森では磁石も狂い、普通ではありえないような生物が君たちに襲い掛かるだろう。
「以上、危険な依頼にはなるのだけれど、モザイク・キャリバーを放置していてはこの森の異界化はどんどん進んでしまって、立派な一大拠点になってしまうわ。それを防ぐためにも、皆さんに迅速な解決をお願いします」
 そういうと遊羅は胸元のペンダントを握り、猟兵たちの前に青いゲートを開いた。
「と、まあ淡々と説明させていただいたけれど大丈夫かしら? それでは、ご参加して下さる皆の無事を祈っているわ。頑張って頂戴ね」


ピンク☆フラッシュ
 ピンク☆フラッシュです。超久々のまじめな依頼出してみました。需要が無かったらおとなしくサポートで埋めますがよろしければご参加お待ちしております。
 ケルベロスディバイドでの依頼です。3章構成~。

●1章
 異界交じりの森を進んでもらいます。異界の部分も、普通の部分もあります。食人植物とかヤバイワームとかが出るかもしれません。

●2章
 各々がウルクルクと遭遇し戦うことになります。コレを倒すことで拠点への道が開けてくるかもしれません。

●3章
 拠点にたどり着き、モザイク・キャリバーとの戦闘です。イイ感じにかけるように頑張りたいと思います。

 以上! よろしくお願いいたします~~!
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第1章 冒険 『天然の迷宮』

POW   :    体力に任せて突き進む

SPD   :    見えづらい場所の罠を警戒する

WIZ   :    魔術や何らかのデバイスを用いて索敵を行う

イラスト:yakiNAShU

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 暗くて深い森の中。
 行く手を阻むのは森の住人か、それとも自身の恐怖か。
天羽々斬・布都乃
「かつて修行場であった樹海ですか……
もしかしたら私のご先祖様の陰陽師たちもこういう場所で修行をしたのかもしれませんね」
『まだまだ半人前の布都乃には早いじゃろうけどな』

余計なことを言ってくる式神を睨みつけて、私は森に足を踏み入れます。
まずは拠点探しからですね。

『布都乃よ、油断するでないぞ』
「はい、視えています――」

未来を視る瞳で、ワームと食人植物による奇襲攻撃を回避します。
そのまま天羽々斬剣と布都御魂剣で、ワームと食人植物を斬り裂きましょう。

「この程度の相手なら、私でも遅れを取ることはありませんよ?
半人前といった言葉、取り消してもらいましょうか」
『ぐぬぬ、布都乃のくせに生意気じゃな……』



●思い馳せ、幻の轍を踏む
「かつて修行場であった樹海ですか……」
 天羽々斬・布都乃(神剣使いの陰陽師・f40613)は心まで澄んでいくような森の空気を体に取り込みあたりを見渡した。
「もしかしたら私のご先祖様の陰陽師たちもこういう場所で修行をしたのかもしれませんね」
『まだまだ半人前の布都乃には早いじゃろうけどな』
 霊験あらたかな雰囲気というのだろうか、妙に身が引き締まる道を踏みしめながらそんなことを考える。余計なことを口にする式神の狐の言うことはこの際無視である。

『おや。布都乃よ、油断するでないぞ』
「はい、視えています――」
 しばらく森を進むと空気は途端に変わる。目に見えるほどの輝く胞子が視線にちらちらと散見し途端に腐臭と淀みが身体に取り込まれる。布都乃は呼吸を浅くし、自分の周りを霊気で包みフィルターをかけながらさらに歩を進める。その右目は封印を解かれ金色に輝いて、彼女を突如襲おうとするワームも食人植物の奇襲もすべて読み取って躱した。
「ほら、ね。この程度の相手なら、私でも遅れを取ることはありませんよ? 半人前といった言葉、取り消してもらいましょうか」
『ぐぬぬ、布都乃のくせに生意気じゃな……』
 幻想の森を超えまた普通の森の景色に戻ったところまで進んだ布都乃が得意げに笑う。しかし、森の洗礼はまだまだこんなものではない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハル・エーヴィヒカイト
▼心情
強者を求めるものか。ならば実力も期待できるだろう
この世界のケルベロス……猟兵としての力になれるための鍛錬には丁度いい相手かもしれない
全力で挑ませてもらうとしよう

▼探索
UCを使い、周囲の状況を把握
最も強い輝きが事態の中心、モザイク・キャリバーだろう
常に位置関係を把握しながら異界の森を斬り進む
こんな場所でも支援を期待できるのであればキャスターを要請
殺界の精度を高める魔法陣で援護してもらおう

途中クリーチャーと遭遇するようなことがあるのならそれも殺界で[気配感知]しつつ刀剣による[カウンター][範囲攻撃]で蹂躙する。この領域の中で逃げずに留まれるだけの力があるのならだが



●領域の力を以て
 殺界形成――。少なくない猟兵が持つオーソドックスなユーベルコードである。このユーベルコードは漆黒の殺気によって弱者を逃走させ、強者の居場所を輝くオーラで把握できるという利点の代わりに、自分の居場所も丸わかりにしてしまう。
 長身の美しきハーフエルフ、ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)はそれを行使しながら森を進んでいた。
「期待外れがずいぶん多いな」
 溢れる存在感に立ち向かってくる蛮勇なるクリーチャーを切り捨てながらぼそりと吐き捨てる。既に彼の進んできた道には同じように彼に襲い掛かった錯乱した獣たちの死体がいくつも転がる。
(それでも、逃げずにとどまれるほどの力はあったが……キャスターを支援しておいて正解だったな)
 |決戦配備《ポジション》キャスターを養成したおかげで殺界の形成が安定し、精度が上がっている。踏み入ったこともないのに地図が完成した迷宮を歩くような快適さに感謝しながらハルはずんずん深くへ進む。
 ひときわ輝くオーラによって目指すべき場所はわかるというのに、思ったよりは効率の悪い道程になりそうだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月杜・屠
NGなしで基本お任せとアドリブは大歓迎
マイペースかつ飄々としたタイプのくの一よ
臨機応変な柔軟さが信条ね
高い身体能力と忍びならではの身軽さと体捌きで忍びつつ森を探索していくわ
ワームと遭遇・戦闘時にかわした先にある食人植物に囚われたりすれば、なんとかもがいて抜け出そうとするけど、難しければ、UC「闇花斬瘴」で食人植物とワームをまとめて寸断を狙うわよ
スキルとUCは使い時にはしっかり使って探索や戦闘に対処するわね



●不思議の森
 幻想的な部分では確かに脅威を感じ、妙な奇声や蠢く巨大な生物の音が鳴り響くのに、普通の森に景色が一転したとたんに張り詰めた美しい空気につつまれ、静寂に木々の風に揺れる音だけが耳に届く。妙な森だ。
 月杜・屠(滅殺忍・f01931)は木の枝の上を軽々と飛んだり跳ねたりしながらその幻想と現実の紙芝居のように変わる森を進んだ。
 彼女の高い身体能力は忍者の修行によるもの。普通の方の森からはその修業時代を思い出さなくもない雰囲気を感じても、途端に知らぬ顔になるのだから肉体はともかく精神的に疲れる。急に変わるとわかっていても、環境の変化は人の心を疲弊させるものだ。
「ふぅ、ちょっと休憩」
 幸い屠は彼女の精神を強靭にしうるマイペースさを持っており、ちょっと休んでおきたいなーと思えば躊躇いなく休憩を挟めるので気を張り進み続けるより消耗が少ない。
「っと!?」
 しかしせっかく休んでいたところが急に幻想化され、突如現れたワームに襲われる。驚きながらも淡々とその攻撃は跳びかわしたのだが、ついた地面は食人植物。蔓に巻き付けにされて身動きが取れなくなってしまった。
「あちゃー、やっちゃったね」
 と小反省するも力では決して抜けられそうになかったので。
「しょうがない。闇に散れ――!」
 とユーベルコードを発動し、自らを中心に円状に広がる瘴気の斬撃によってワームごと切り刻んで窮地を脱したりもした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グラン・ボーン
強者か
おもしれえ

深い森を地響きを立てて男が歩く
太い筋肉をしている
岩を人の形に組み立てたような肉体だ
肉の圧力がすごい
そしてなりより巨大である
キャバリアよりでかい

巨人グラン・ボーンも強者を求めるものだ
巨人相手に敵がいなくなり、猟兵やオブビリオンを相手に戦っている

なので、強者を求めるデウスエクスや、修行場であった樹海という言葉にときめきやってきたのだ

そして樹海を「まっすぐ」に進んでいる
木があれば手刀で切り倒し、岩があれば拳で砕く
モンスターが出れば嬉々として戦う

なるほど、さすがは修行場
ただまっすぐ進むだけでいい修行になるな

巨人拳「直進修行」とでも名付けてみるか
良い修行方法を思いついたぜ



●Myself
 巨人グラン・ボーン(巨人の巨人拳伝承者・f34134)も強者を求めるものだ。元居た場所では巨人相手に敵がいなくなり、今では猟兵やオブビリオンを相手に戦っている。
 強者を求めるデウスエクスや、修行場であった樹海というワードは彼をときめかせ立ち上がらせるのには十分な動機だった。
 もう一度言うがグランは巨人である。巨人なのだ。でかい。少なくとも低木よりはでかいのだ。小高木とはトントンくらいで、彼の視界を妨げられるのは中高木以上のものだけ。そしてこの森は道を行儀よく進むにはあまりにも木々の間が狭い。随分とお行儀よく歩きにくい森だ。
 ならば、最も効率よく進むにはもうこれしかないのではないか。
「焚!!!!」
 バシンッと斧が木に刺さるような音で一撃で木を切り倒し。
「征!!!!」
 ズガンッという胸に響くような鈍い音を響かせ巨岩を砕く。
 岩を人の形に組み立てたような筋肉に愛されしその巨体の行く先を阻むことなど、敵にも誰にも許されない。
「なるほど、さすがは修行場。ただまっすぐ進むだけでいい修行になるな」
 名付けて巨人拳『直進修行』としよう。グランはしかと胸に刻んだ。
 その後も巻き付く植物の蔓は筋肉で引きちぎり、立ちふさがるワームは一撃でぐしゃりと潰して嬉々として直進、直進、猪突猛進!
 彼は、彼より強い奴に会いに行く!!!!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

イリスフィーナ・シェフィールド
今回は真面目に頑張りますわよ。
……いえ、いつも真面目にやっておりますわ、何を言ってるのでしょう。

普通とは違う森を進んでると普通の生き物が異界の生き物に食べられる弱肉強食な展開がチラホラ。
自分にも向かってくるそれらを撃退しながら進んでいると地響きが。
地面をどーんと砕いて丸呑みできそうな大きいデスワームが。
驚きつつも指定コードで強化して突撃を受け止めて地面から
引っこ抜き胴体に一撃与えて悶えてる内にさっさと進みますわ。



●大丈夫、こっちもいつも真面目に書いてますよ
「今回は真面目に頑張りますわよ」
 イリスフィーナ・シェフィールド(相互扶助のスーパーヒロイン・f39772)はそのように意気込んだ。意気込んだが……。
「……いえ、いつも真面目にやっておりますわ、何を言ってるのでしょう」
 ほんと、何を言っているのか。自分の発言についツッコミを入れずにはいられない。

 さて、様々な依頼にまじめに取り組んできた彼女の視野は広い。森の中を進めば普通の獣、例えばイノシシやクマが、突如変わってしまった異界の森の住人である魔獣や植物に飲み込まれる展開もしばしば。
「これは、割と急がなくては生態系に影響が出過ぎてしまうかもしれませんね」
 と分析しながらも、自分に向かってくるものには容赦ない彼女の全長を超える大剣による返り討ちをお見舞い。
 この調子なら今回はひどい目には合わなそうだなどと考えればタイミングを見計らったように地響きが。
「あら……油断しているのがばれましたかしら」
 と言いながら自分の直下の土にひびが入ったのをみて飛びのき、そこから轟々と勢いよく天へ上る龍が如く現れたのは巨大なデスワーム。
「これは……溢れる勇気で何とかするのが一番ですわね!」
 と冷静に分析し、全身を黄金のオーラで纏い、意思を強く持って力を高め、大口を上げながら頭を振り下ろしてくるワームの一撃を受け止め、そのまま力強く振り回し、地面から引っこ抜くジャイアントスイングで空の彼方に……。
「飛ばしてしまっては迷惑が掛かりますわね」
 飛ばした後地面を強く蹴って跳び上がりワームを追い抜いた先でかかと落とし。そのまま敵のアジトの近くにワームを叩きつけて壊し着地した。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『クルウルクの落とし子』

POW   :    くる う くるうるく!
対象の【全身】に【うごめく植物】を生やし、戦闘能力を増加する。また、効果発動中は対象の[全身]を自在に操作できる。
SPD   :    くるうるく ゆぐどらす なうぐりふ!
【自身の蔓】を地形に突き刺し、戦場内の地形を滑る【粘液を分泌しながら繁茂する植物】で覆う。滑りやすさは発動時に調節できる。
WIZ   :    ろう ろう くるうるく!
レベル×10m内のどこかに【おぞましき攻性植物の幻影】を召喚する。[おぞましき攻性植物の幻影]を見た敵は全て、【狂気】によるダメージを受ける。

イラスト:猫背

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 行く手を阻むウルクルク。
 緑の身体は森を書き換え、幻想の力と狂気によって貴方を追い詰める。
天羽々斬・布都乃
「これが……クルウルク!」
『こやつ、全身から生やした植物によって強化されているようじゃぞ』

なるほど、植物を通してこの地の龍脈から力を吸い上げているわけですね。
それならば――金色の瞳で未来を見通し、その動きを先読みします。

森の中を駆け回るクルウルク。
ですが、私の瞳はその動きの先を見切っています!

「そこですっ!」

数秒後にクルウルクが通る場所に向かって、天羽々斬剣と布都御魂剣を振り下ろし、その全身から生える植物を切り落としましょう。

「これならば恐れる相手ではありません」

二刀を閃かせ、クルウルクを解体してみせましょう。

「この程度で私を止められるとでも思いましたか?
さあ、拠点へと急ぎましょう」



●蠢く緑
 得体のしれない響き。それは声ともとれるし、音ともとれる。クルウルクの叫び。
「これが……クルウルク!」
『こやつ、全身から生やした植物によって強化されているようじゃぞ』
 森を幻想に染めるその怪物はここまでに見たどの魔獣よりも獰猛で、どの植物よりも活発。全身を纏う蠢く蔓は暴れるたびに更に太く激しくなっていく。
 天羽々斬・布都乃(神剣使いの陰陽師・f40613)はその一連の動きから、蔓を地に伸ばし龍脈から力を吸い上げているのだと理解する。
 ならば、右目の金色を解放しまた未来を見据えよう。
 こちらに向かい森の中を蛇行しながら襲い来るクルウルクのその動きの先を読み取り、瞬歩にて移動する布都乃。そしてそのまま移動と共に振り上げていた天羽々斬剣と布都御魂剣を思い切り振り下ろす。
「そこですっ!」
 ザシュッと爽快に鳴る剣閃。クルウルクの叫びを消し去るように散り散りに切り刻まれる蔓。
「これならば恐れる相手ではありません」
 少し芯は固いが、十分に小ぶりでも裁断できると切れ味から悟った布都乃は再び二本の剣を振り回しその身から蔓を次々に削ぎ落していく。
『ふぉっふぉ、見事じゃのう』
「ええ、この程度で止まれませんから。さあ、拠点へ急ぎましょう」
 大きな障害を退けた布都乃たちは木々の間に見える拠点に向かって急ぎ足で進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハル・エーヴィヒカイト
▼心情
悍ましい蔓の怪物か
余分な思考は命取り
斬って進む、それだけだ

▼戦闘
[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]斬り刻む戦闘スタイル

奴の粘液に注意し、滑らないよう足を止めて反撃態勢
UCによる自動反撃で奴の蔓を近づけないように斬り刻む。そこに思考の余地はない
引き続きキャスターの支援効果を受けて結界を増幅し、使った刀剣の回収を加速させよう
しっかりと刈り取ったことを確認出来たら滑らないルートを[見切り]先に進もう



●無限の如き刃
 ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)の前に緑の巨体が複数立ちはだかる。それらは共鳴するように蠢き、声とも音ともとれぬ叫びをあげる。獲物を見つけたのを仲間に知らせる肉食獣のように。
「悍ましい蔓の怪物か。私が獲物か、それは随分と小物に見られたものだな」
 とはいえ、余計な思考は命取り。ハルは胸に手を当て、一つの世界を思い描く。
「我が心、満たせ世界。踊って見せるがいい、|境界《きょうかい》・|剣濫舞踏《けんらんぶとう》――!」
 ユーベルコードによって実現する内なる世界よりあらわれる無数の刀剣。キャスター支援を道中に引き続き受けているため、その刀剣は複数の巨体を難なく囲んだ彼の結界のなかに納め込む。
 触れれば自動で切り刻むその刀剣群は、一つを斬れば一つを回収する必要があるが、それも術式支援によって素早くハルの心の内に回収されてはまた放たれる。
 まさに無限の如き斬撃。
 それにあらがうべく蔓を地面に突き刺し暴れ、滑りのいい粘液で刀身を包み込んだり、ハルの足場を奪おうとするクルウルクであるが、思考の余地も与えぬ素早く激しい斬撃の連鎖にやがて押し負け消えていく。
 そしてすべてのクルウルクがしかと刈り取られたことを確認したハルは、地面に残る粘液をしっかり見極めながら回避し先に進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イリスフィーナ・シェフィールド
なんともおぞましい外見ですわね。
飲み込まれたりしたら体内ですごい目に合いそうですわ、無論お断りです……ええ。

辺りを自らの領域に書き換えるようですから長期戦は不利ですわね。
植物といえば火ということでバーニング・ブレイカーで一気に勝負を決めましょう。
足場を悪くして有利に立とうとしているようですがそんなもの飛行すれば関係ありませんわ。
ブルー・マリンの効果で浮遊機動して接近、燃える拳で全て殴り倒して差し上げますわ。

燃える亡骸をみながら植物を生やして操る能力持ちでしたのよねと思い。
わたくし自身が操られたりしなくて良かったですわ。
自身の意志とは関係なく動かされるとかごめんですもの、本当に。



●身に覚え在りて
 イリスフィーナ・シェフィールド(相互扶助のスーパーヒロイン・f39772)は考える。あのおぞましきツタの身体に飲み込まれてしまったら、どんな酷いことになってしまうのかと。
 ほろ苦い記憶の数々がどうしても真っ先にそれを連想させてしまうが、結論から言ってそういうのはごめんこうむりたいところである。
 更に記憶を呼び起こすのがクルウルクが叫びながらまき散らす粘液。大変滑りがよろしそうでよろしくない。
「地面がダメなら、飛べばいいだけですわ」
 イリスフィーナは|羽衣状のマント《ブルー・マリン》を取り出して羽織り、宙を舞うようにその巨大な緑へ接近し
拳を構える。
「燃えよ灼熱っ、バーニング・ブレイカーッですわっ……!」
 そして拳に宿した意思の炎でクルウルクの顔面を力強いフックで殴り倒す。名状し難き触感に少し身震いしながらもしっかりと打ち抜き地面に倒れるクルウルク。その体は炎に抱かれていく。
 自身や周囲の逆境に応え炎を強めるこのユーベルコード。快調に進む猟兵たちの活躍によりその規模は小さくなってしまっているが周囲も森。広がっては困るのでこれでいい。
「さあ、次々参りますわよ!」
 その後も万が一にも意思が分散し炎が対象以外に燃え広がらないように集中しながら道をふさぐ巨体を殴り倒していくイリスフィーナ。
 燃えて消し炭になっていくクルウルクを見ながら、あれらが操るものに自分が入っていなくてよかったなどとまた余計なことを考えてしまう自分を叱咤しながら拠点へとたどり着くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳶沢・成美(サポート)
『え、これが魔導書? まあどうしよう?』
『まあどうでもいいや、オブリビオンなら倒すだけですよ』

故郷UDCアースの下町の古書店でたまたま見つけた魔導書を読んで覚醒した自称なんちゃって陰陽師

昨今でいう陽キャラ? みたいな行動は正直よくわからないのでマイペースに行動
でも集団での行動も嫌いじゃないですよ
元ボランティア同好会でつい気合い入れて掃除しちゃったりしなかったり
一応木工好きでゲートボール好きキャラのはず……たぶん

例え好みの容姿だろうと、事情があろうと敵ならスパッと倒すだけですよ

実はシルバーレイン世界の同位体である自分と融合していたことが判明
三角定規型詠唱定規の二刀流で戦う様に

アドリブ・絡み・可



●三角定規剪定方
「え、なんとなくでいいので目の前の緑の怪物を剪定してくれ? いやいや、どんなサポート内容だよ。まあ、やりますか……!」
 鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)は直角三角形と二等辺三角形の定規を手にクルウルクと対峙する。怪物だろうが、綺麗なお姉さんだろうが、敵であるなら関係ない。だから目の前のクルウルクがいくら分身してこちらにかかってこようとも狂気になんて飲まれない。
「でも、どれを斬ればいいかわかんないのは困るんだよね。ってなわけで、風の神様よろしくです」
 三角定規を手の上でくるくるくるりと廻しながら他力本願な言葉を奏でれば、はいはい分かりましたよとばかりに起こるはつむじ風。
「あっ」
 という間に幻影を吹き飛ばして本物を捕縛する。気色の悪い叫びの様な音が響き渡り、クルウルクが暴れて風から抜け出そうともがくのがわかる。
「ほんじゃ、暴れられる前に片づけようね!」
 成美は容赦なく手際よく、そんなクルウルクを竜巻のように切り刻み、無事他の猟兵たちが進みやすいように進路の一部を確保した。

成功 🔵​🔵​🔴​

グラン・ボーン
ぬるり

足の裏に滑りを感じた
妙な植物が足元に広がっている
この植物の粘液がぬめりの原因だろう
ふとした弾みで滑って転んでしまいそうだ

そして転べば、あの恐竜みたいな植物が襲ってくるわけだな

視界に植物の蔦を集めて恐竜の形にしたような化け物がいる

あれがグリモアの言ってたクルウルクだろう

滑りやすいから闘えない
巨人拳はそんなやわな拳法じゃないぜ
回りは森である
足元が滑りやすかろうと木々はしっかり根を張っている
ならば木を蹴ったり掴んだりすることで自在に動ける

環境利用は得意とするところ

地面をスケートリンクのように滑り、素早い動きでクルウルクを攻撃する

どうした化け物
転んだやつしか相手にしてないのか
動きが鈍いぜ



●滑走
「素手で戦うだけが巨人拳ではない。戦場のありとあらゆるものが俺の武器だ」
 こちらの姿を見つけ奇声を上げるクルウルクに対抗するように、グラン・ボーン(巨人の巨人拳伝承者・f34134)が声を上げる。
 緑の巨体は周囲に粘液を分泌する植物が繁殖しその草の道を広げながらグランに向かって猛追する。グランはそれを真っ正面から受け止めた。
「ぐ!?」
 そして気付く、ぬるりとした感覚に足元をすくわれそうになることを。
 なるほど、地形変化がただの演出なわけはない、か。と心中で納得しそのまま滑りに逆らわず体を力の流れに任せてクルウルクを受け流し、森を悠々と突き抜けるような跳躍をかまし、片足を上げて竜巻の如く回転しながらクルウルクの脳天を踏みつける。
「滑りやすいから闘えない……巨人拳はそんなやわな拳法じゃないぜ!」
 回転の力で粘液も吹き飛び再び地面をつけるようになった足でそのまま足場にするのは木の上。しっかりと育った巨木の枝木であれば、いささかの時間グランの巨体を受け止めることも容易だ。
 そんな男の余裕を見て轟々と叫びをあげるクルウルク。まるで悔しがるように聞こえるそれは大変滑稽だ。
「ふん、どうした化け物。転んだやつしか相手にしてないのか」
 グランは気迫ある笑顔を浮かべながら再び跳躍し草の繁る地面に足をつけるとまるで氷上を踊るように滑走しクルウルクを翻弄しながら数撃の拳を放つ。
「動きが鈍いな……なら、これで終わりだ!」
 重心を低くしクルウルクの腹の下に潜り込むグラン、そのまま足を交差して急速回転することでその場にとどまると、直上に飛びながら華麗なるアッパーを炸裂させた。

「こんなものか、さあ、いよいよ強者の下、だな」
 足元の緑が土壌の中に沈んでいき、緑の巨獣植物が骸の海へ消えていく。
 高揚する胸を抑えながら、グランは一歩一歩大きく踏みしめて進む。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『モザイク・キャリバー』

POW   :    一閃
単純で重い【モザイクに包まれた大剣】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    鋭刃
【モザイクに包まれた大剣】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    ゾディアック・スタイル・アリエス
【大剣での切り上げ】が命中した敵を【大剣での唐竹割り】で追撃する。また、敵のあらゆる攻撃を[大剣での唐竹割り]で受け止め[大剣での切り上げ]で反撃する。

イラスト:明美

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠雷陣・通です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「お前は、強者か?」
 モザイクキャリバーは問う。しかし答えは求めていない。
 一瞬のうちに距離を詰め、貴方に切り込む。
天羽々斬・布都乃
「これが――人々を苦しめるデウスエクスですね」
『気をつけよ、布都乃。あやつ、半人前のお主では歯が立たぬ実力者じゃぞ』

式神に言われるまでもありません。
そんなことは、直接対峙している私が一番良く分かっています。
ですが、世界の平和を守るためには、なんとしても勝たなければなりません。

「いざ、参ります!」

天羽々斬剣と布都御魂剣の二刀で切り結びます。

『布都乃、敵の必殺の一撃が来るぞ!』
「――ええ、視えています!」

命中したら致命傷は避けられない大剣の一撃。
未来を視て、大剣の軌道を見極めて攻撃を回避し、二刀による全力の反撃を叩き込みます!

「この星は人々のものです。侵略者にはお帰りいただきます!」



●強者、金眼を見通す
「これが――人々を苦しめるデウスエクスですね」
『気をつけよ、布都乃。あやつ、半人前のお主では歯が立たぬ実力者じゃぞ』
 天羽々斬・布都乃(神剣使いの陰陽師・f40613)は身構える。言われるまでもない。目の前に立ちはだかるデウスエクスの放つ気は並々ならぬものだ。
「参ります!」
 剣を持つ手が震えている。これは武者震いか、それとも本能が危機を感じているのか。瞳に金色を宿しても自分に都合のいいだけの未来は見えない。それでも布都乃は一歩踏み出した。
「来い、女ぁ!」
「言われなくともっ」
 布都乃は巨漢の足元をとるように姿勢を低くして飛び込み腹部へと二刀で切り結ぶ。
 キィーンッ
 だがその刃は敵に届かず交差したところを大きく上げた膝の装具で受け止められてしまった。
『布都乃、敵の必殺の一撃が来るぞ!』
「――ええ、視えています!」
「見えてるだけで随分な自身だなぁ!」
 モザイク・キャリバーは気性荒く剣を振るう。その剣筋は見た目に似合わず驚くほど小ぶりで、刃を当てることだけが目的の様な素早い一撃。
 それでいい。それだけでいいのだ。
「くぅっ!」
 その攻撃を未来予知によって回避したはずの布都乃の身体には大きな傷が切り開かれる。かすっただけでこれだ。もしも当たっていたら……。
「視得ているから……こそっ!」
 その傷が開く覚悟は飛び込んだ時からできている――。
 再び布都乃は二刀を大ぶりし、モザイク・キャリバーに一矢報いる。
「この星は人々のものです。侵略者にはお帰りいただきます!」
 その刃はモザイク・キャリバーの腹部に大きな二本の斜め傷をつけた。
「女ぁああ!!!!」
 気迫を放ちながら叫ぶモザイク・キャリバー。しかしその顔は怒りや痛みではなく、称賛するような余裕の笑みのままだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イリスフィーナ・シェフィールド
(ロボになってから突入)
つっ、斬りつけながらご挨拶とは乱暴ですわね。
まぁ良いですわ、手加減無用の本気の勝負がしたかったのですお相手してもらいますわ。

相手の一閃をシャイニング・ウィルから発したオーラで強化されたブレイズ・スラッシャーで真正面から武器受けし受け止めてからそのまま受け流しへ。
地面が爆裂して足場が悪くなるでしょうがそこは浮遊して無視し攻撃。
その後も引かずに真正面から打ち合って撃破を狙います。

さぁわたくしに本気を出させてくださいな、心が震えるような戦いを所望しますわっ。
(自分を追い込むようにがむしゃらに戦います、オブリビオンに真正面からボロ負けして色々思うことあったようで)



●苦渋の後味
 これこそがイリスフィーナ・シェフィールド(相互扶助のスーパーヒロイン・f39772)の全力全開。イリスフィーナロボ。その全長は3メートルを超える。巨漢相手でも体格では後れを取らない。
 突入するや否や、危機を察知し、意思の光をその身に纏い他の猟兵に切りかかるモザイク・キャリバーの一撃を両手剣にて受け止める。
「ずいぶんと荒っぽいんですのね!」
「そちらこそ、他人の戦いに割って入るとは無粋じゃねえか!」
「あら、寧ろ粋だと思いますけれど」
 言いながら猟兵に被害が及ばない方向に向かってその攻撃を流す。浮遊しているため勢いの殺しきれない攻撃で地面が割れようが避けようが自分には影響はない。
「そうかよっ!」
 ならばとモザイク・キャリバーは地面から深く刺さった剣を引き抜く勢いを利用するように力強く切り上げる。
「流石に、当たってあげられませんわね、それは」
 相手の手首の動きからそれを察知したイリスフィーナはダッキングの要領で最小限の動きで回避してカウンター、ただし2メートルもあるブレイズ・スラッシャーをそこからあてる自信はなかったので拳で!!!
「ぐぅ、今のは、悪くねえ……なっ!」
 ガードが間に合わずみぞおちに受けそうになるその一撃を何とか胸をそらして上っ腹で受けとめ、回避されるのも承知で大げさな大振りにて武器を一周振り回すモザイク・キャリバー。当然回避するがその風圧はすさまじく3歩引かされるイリスフィーナ。
 一進一退の戦い。たとえじり貧になっても、イリスフィーナはがむしゃらに戦う。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フェミス・ノルシール
デウスエクスであろうと、人の形であることに変わりはない
ならば、私にできることは一つだけだ

呪われたこの身ならば
身体能力だけならば、歴戦の戦士に勝るとも劣らないだろう
今までの戦いで学んだ技量も十分だと言えよう

しかし純粋に、力が不足していることは否めない...ならば
UCを使い自身を強化するとしよう
「...この力には頼りたくないのだがな」

【断罪剣】を振るい、呼び出した屍達を盾や足場にしつつ斬り合い
他の猟兵の為に一撃だけでも食らわせてみせよう

「君を満足させることができるかは分からないが、私が相手になろう」
~アドリブ・連携歓迎~



●処断
「私も役目を果たそう」
 だんだんと劣勢になっていく猟兵とモザイク・キャリバーの戦いを終わらせるのはフェミス・ノルシール(罪を背負いし処刑者・f21529)。普段少女然としている百センチ程度の女の子は、ユーベルコードによって力を解放し、妖美な長身の女性へと変化を遂げている。その瞳は黄から深紅に染まり鈍い光を放っている。
「この力は、使いたくなかったのだがな」
 対格差があまりにも酷く、身体能力と戦闘経験で引けを取らなくても、パワーが全くと言っていいほど足りなかった。だから寿命を削ってでもこの力を解放した。結果その手に握った断罪の剣はモザイク・キャリバーの腕を傷つけ、確かな手ごたえを感じている。
「君を満足させることができるかは分からないが、私が相手になろう」
「ふん、また油断ならねえ女の登場かよ!」
 じり貧になってしまった猟兵よりはフェミスの相手の方が楽しめそうだと思ったモザイク・キャリバーは縛りを解放したようにいったん剣を捨て、今まで相手どっていた猟兵を蹴り飛ばし、回転しながら剣を持ち直してフェミスに切りかかる。
「女女と、うるさい奴だな。ママが恋しいのか?」
「挑発には乗らねえぜ?」
 それを剣で受け止め、一歩も引かぬ押し合い。やはりこの姿なら、しばらくは互角に戦えると確信する。
「挑発ではないさ。思ったから言っただけだ」
「そうかよっ!」
 けれど同時に、自分もいずれはじり貧になるだろうことも感じながら、せめてもう一撃は浴びせたいものだと機会をうかがうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳶沢・成美
やれやれ、まあノリかかったもりそばか、最後までお付き合いしますか
(普通もりそばに海苔はかかってない)

さあ除霊建築士の戦い方を見せましょうか
【三角定規二刀流・三連撃】で行きましょう
除霊建築士として積んだ功夫によって
相手の攻撃を避け、カウンターの武器落とし攻撃
なかなか物騒なもの持ってますね、
危ないからそこらへんに置いといてください

実は銀誓館学園の僕って意外と前目の戦い方をしていたみたいなんですよね



●コシはあるんですよ
「ずいぶんモテモテだね、俺も混ぜてよ!」
 ノリかかったもりそば(普通もりそばには海苔はかかってない)だ! と引き続き参戦を決めた鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)は大きく跳び上がってモザイク・キャリバーに二本の三角定規を振り下ろす。あわや大ダメージを負いそうになっていた猟兵はすまないと言いながら後退していく。
「おう、嬉しいぜ。そこそこやる奴らが相手でよぉ」
 モザイク・キャリバーは他の猟兵に振るはずだった剣を素早くそちらに回して受け止めながら相変わらず口角を上げている。
「あ、やばっ!」
 成美は相手が剣にぐっと力を入れて押し返してくるのを察してその勢いに身を任せて後ろに跳ぶ。もしあのまま対抗していたらか弱い三角定規は無惨に切断されてしまっていただろう。
「とんでもないなぁ。お手柔らかに頼みますよ」
「そんなタマじゃねえだろ?」
「なんでそんなんご存じなんかねえ」
 おっと、誰かの関西弁がうつったのか出てしまった。ままええわ。成美はモザイク・キャリバーが再び振った剣を回避しながら三角定規を構えなおして三角定規で手首を思いっきり叩き武器を落とさせようと試みながら三角定規で更に相手の後頭部に一撃を入れてダウンを狙い、さらに三角定規でとどめを……は、流石に打たせてもらえないか。
「つっ、いいねえ、効いてるぜ」
 成美の三角定規二刀流・三連撃の最後の一撃を武器を落とされたほうの腕で受け止め血を流すモザイク・キャリバー。想定はしていたが、やっぱり頑丈だ。
「そのまま武器を拾えなくなってくれたら最高なんだけどね」
「んなわけ……っ!」
「ですよね!!!」
 もう片方の手で大剣を掴み振り上げるモザイク・キャリバーの反撃を大道芸人よろしくマトリックス回避しながら成美は後退し体制を立て直す。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グラン・ボーン
モザイクキャリバーが斬りこんできた
探るとか様子を見るとか、そういう攻撃ではない
全力の一撃だ
それを腕で受ける
強い衝撃があるが、剣は肉に少し食い込む程度
テレビで中国拳法の達人が肉体で刃物を受け止めたりするシーンはよく見たりするだろう
カノン砲を腹で受けたりする達人の話もある
鍛え抜かれた肉体には大剣も一撃必殺とはならない
あとシンプルにグランがでかい
象に拳銃を撃っても効果が薄いのと同じだ

そしてお返しとばかりにグランも攻撃する







グランのあらゆる部位がモザイクキャバリアを襲う
嵐のような連撃だ
一発一発の威力も高い

言葉はいらない、剣と拳の交わりが、お互いどれだけ闘って鍛えてきたのかを雄弁と語るのだ


ハル・エーヴィヒカイト
アドリブ連携歓迎

▼心情
「質問を投げかけておいて問答無用とは恐れ入る」
だがそれならば話は早い
全力を以て打ち倒すまでだ

▼ポジション
ディフェンダーを要請

▼戦闘
「先程の答えだ。私は強者ではない。だがそうあるためにお前には糧になってもらう」

[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]斬り刻む戦闘スタイル
敵からの攻撃は[気配感知]と[心眼]により[見切り]
DF効果による障壁操作によって攻撃を遮る
普段なら受け流すところだがこちらの武器を断ち切られては困る

そしてこちらもUCを発動
奴の大剣に直接触れないように虚空を断つ
そこから生み出された、元より切断しようがない微細な刃の吹雪で敵を斬り刻もう
「さよならだ夢喰い。自らの剣を見失った者よ」



●その巨体、注意を集める。
「軽々と、まあいい……なら、お前だッ!」
 じわじわと傷を負い体力を削られていくモザイク・キャリバー。下がった猟兵は追わず、どうしようもなく目に映る猟兵に切りかかる。
「おっとっ! ご挨拶だな」
 その男の名はグラン・ボーン(巨人の巨人拳伝承者・f34134)。森の木々を草むらのようにかき分けてやってきた。
「お前は、強者か!!」
「ああ、そうだ!」
 モザイク・キャリバーの一撃を受け止めも回避もせず、その剣が届く前に手首の方を掴んで止める力業。しかしそれで止まるデウスエクスではない。モザイク・キャリバーはぱっと剣を離すと猟兵に重傷を負わされた方の手で再び切りかかる。
 なのに、その剣は今度は見えない何かに弾かれるようにグランの身体に届く前に宙で止まってしまった。
「質問をしておいて問答無用とは恐れ入る」
 ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)の結界術。彼は|決戦配備《ポジション》ディフェンダーを選択し、防御支援を得ている。たとえ大物のデウスエクスの攻撃だって弾いてみせる。
「とはいえ、凌ぐのでいっぱいいっぱいか」
「おい、余計な手出しは……!」
「だったら全部避けてくれ。その剣は、象でも確実に一撃で葬るものだ」
 タイマンを望むグランの気質は初対面のハルでもわかる。わかりやすい。だが、あの剣を受けてうたら受けた手が落ちていたと確信できる。ハルにはそれが見切れている。
 あの剣はただの剣ではない。常識破りの巨体でも常識のように切り捨てる。|常識の認知を超越した力《ユーベルコード》を放つ剣だ。
「そうか、それほどまでの強敵か。今の俺では、一人では他の猟兵に同じだというのだな?」
 グランは高揚する。そうであるならば願ったり叶ったりだ。あれと戦えるのなら支援だって受けよう。これが最後の戦いではない。彼と戦う機会はまたある。その時一人でもやれるよう、彼が自分の力を必要だ、貸すというのなら借り受けてでも次につなぐ。
「話は終わったかよ」
 攻撃を弾かれたモザイク・キャリバーは一度足場を踏みかえ体制を整えるように武器の構えを変えて今度は鋭い突きをグランにお見舞いする。大ぶりなのに隙のない速さで放たれる達人の一撃。だが武器を振るという動作である以上、グランがかつて敵にしたドラゴンの一撃よりは遅く感じる。
「ああ、終わったとも。もはや言葉はいらないぜ!」
 グランは口を閉じ、体を動かすことだけに神経を集中する。剣を振ってくるならばその拳をフックで叩いてそらす。懐に入ろうとするならその頭を狙う。拳で、指で、肘で、膝で、踵で、頭で、あらゆる部位を駆使して回避から最小限の運動で暴力を振るう。
 一撃一撃は軽いが、この連撃もまたユーベルコード。デウスエクスの身体にダメージは確実に刻まれていく。
 どんなに強力な武器を持っていても、当たらなければ良いのなら勝てる!
 しかしそれもハルのサポートあってのことだというのはうすうす気づいている。結界術によって敵の攻撃ルートのいくつかが遮られ攻撃手段が狭まっている。しかも見えないはずの結界を的確に視て避けている。剣は肉に少し食い込む程度だろうと高をくくっていた。この男は間違いなく自分が存分に戦える相手だったとハルがいなければ気付けなかった。そして、そのハルが結界を張りながら、最低限のサポートにとどめ万が一に備えて武器を構えている。今回は負けだ。自分の負けだ。
「ハル! やれ!!!」
 だからグランはモザイク・キャリバーがわずかに大きく隙を見せた瞬間をとらえて思いっきり拳を腹にたたきつける。ハルの“領域”に向かって。
 ハルは心中で頷くと、モザイク・キャリバーの大剣に直接触れないように虚空を断つ。
 ――|絶刀・雪月風花《ゼットウ・セツゲツフウカ》。
 ハルの放った一撃が切り裂いたところから微細な刃の桜吹雪が敵のみを識別し斬り刻む。更に心の内から出現した無数の剣が念動力によって操られ突き刺さる追撃。
 それはここまで戦ってきた5人の猟兵が与えた傷口を抉り、刈り取る。
「さよならだ夢喰い。自らの剣を見失った者よ」
 全貌の分らぬ剣で見えない敵を求め続ける敵を弔うように呟いた。瞬間、その場を収めていた拠点の主の消失によって、幻想化していた森のあちこちが季節外れの桜の花を周囲に散らしながらあるべき姿に戻っていく。
 その様はその場にいたほとんどの猟兵には見えはしなかったが、多くの木々を超えるグランの目には戦いの疲れを癒す様に美しく映っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年07月16日


挿絵イラスト