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人類の遺した遺跡

#キマイラフューチャー #戦後 #【Q】 #人類遺跡 #オーバーロード歓迎 #途中参加歓迎

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●副作用かそれとも偶然か必然か
 先日、システム・フラワーズの壁が剥がれ、奥に廃墟が出現した。世界ごと割ったあのキングが原因かは分からないが、廃墟を覗いてみると奇妙な怪人のような「CG」に出会う事になるだろう。

『もういくつ寝るとクリスマスじゃ!』
『しっとるか、クリスマスっていうのはわしの誕生日じゃぞ』
『クリスマスといえばわしの大活躍する日じゃな! さぁプレゼント配るぞい!』
 ――この、若干の虚言癖がある『怪人・モミの木モミ男』が待ち受けている!

『おや、人類遺跡にようこそ。何用かね? プレゼントが欲しい? それともその奥に興味がおありかな? ならば――わしらを倒してからにするんじゃな!!』

●グリモアベース
「謎の遺跡がシステム・フラワーズの中に見つかったみたいよ!」
 グリモア猟兵のジェルダ・ヒーメィ(銭の亡者・f27900)がどどんと手を広げて予知を発表する。
「どうやら彼ら怪人……いや、純粋な怪人じゃなくて怪人のCGみたいなんだけれども、モミの木モミ男達は遺跡の事を知っているみたいね。奥に何があるのかまだよく分からないけど、『人類遺跡』がある事は判明してる。呼称からするに、キマイラフューチャーの過去の人類に関する何かがあるんじゃないかしら?」
 考察が捗りそうな遺跡だが、奥に辿り着くにはモミの木モミ男が邪魔なのである。

「とりあえず、モミの木モミ男は邪魔だから排除しちゃってね。そうしたら雪が降る人類遺跡地帯に突入するんだけど……この雪、死をもたらす危険な雪だから、傘をさすなり熱源付きのバリアを張るなりして対策してから進んでね! それじゃ、健闘を祈ってるわ」
 転移を開始した、ジェルダだった。


椿油
 椿油です。ワクワクが詰まった人類遺跡探索です。何があるんでしょうか。
 第1章は『怪人・モミの木モミ男』(CG)との集団戦です。揺れたりプレゼント爆撃したりしてきます。あと謎に間違ったクリスマス知識を喋ってきます。
 第2章は『人類遺跡探索』冒険です。致死性の白い雪が降り注いでいます。気を付けて探索しないと雪の中で永遠の眠りについてしまうかもしれません、ご注意を。

 皆様のアツいプレイング、お待ちしております!
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第1章 集団戦 『怪人・モミの木モミ男』

POW   :    無限の彼方へ
【おもちゃの音声を響かせること 】によりレベル×100km/hで飛翔し、【スピード】×【ベツレヘムの星の尖り具合】に比例した激突ダメージを与える。
SPD   :    ブレるクリスマスツリー
【激しいダンスの振動でじわじわ動きながら 】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    わしがサンタじゃ!
【プレゼント爆弾 】【ツリーの飾り】【あとその辺の靴下など】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。

イラスト:まめのきなこ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

仰木・弥鶴
死の雪が降る遺跡にクリスマスツリー…
わりとお似合いだね
ええと…モミ男さん?
悪いけどそこを通りたいんだ
ちょっと乱暴な手段に出るけど、あしからず

ユーベルコードは相手の攻撃方法に合わせて白燐奏甲
ディバインデバイスの装甲を強化して盾代わり
投げ付けられる物品を受け流すような形に展開

攻撃にはカラーボールを使う
元は防犯用だけどこうやって白燐蟲を纏わせて白く光らせると…
ほら、あれに似てると思わない?

雪合戦だ

相手の攻撃の合間を見て
ディバインデバイスの後ろに隠れながらカラーボールを投擲
あらかじめ攻撃力を上げておけば減らされてもプラマイゼロ
全て命中してユーベルコードを封じられる前に
手早く倒して遺跡の調査を始めようか



「死の雪が降る遺跡にクリスマスツリー……わりとお似合いだね」
 弥鶴はクリスマスツリーのような怪人を見つめる。ゆらゆら、いやブンブン揺れていた。
「ええと……モミ男さん? 悪いけどそこを通りたいんだ。ちょっと乱暴な手段に出るけど、あしからず」
『モミの木モミ男がフルネームじゃぞ!』
『クリスマスはわしが育てた! かかって来い猟兵よ!』

 弥鶴がUC《白燐奏甲》を発動すると、白燐蟲が【ディバインデバイス】に纏わりつき、モミの木モミ男が投げてくるプレゼント爆弾等に耐える程の装甲を手に入れる。

『何ぃ、効かぬじゃと!』
『おのれ靴下喰らえぃ!』
 ぺちょ、と地面に落ちた靴下。その間に【カラーボール】を取り出し、元は防犯用だが白燐蟲を纏わせる事で、ほら――雪合戦の雪玉の出来上がりだ。ディバインデバイスはまるで防護の為の雪壁のよう。

『ううむ、当たらんのう!』
 プレゼントや飾りを雪玉の如く投げてくるモミの木モミ男の隙を狙って、雪玉めいたカラーボールを次々と投げつける弥鶴。
『痛いわ! 何ぞこの玉は!?』
 そして投げる物も無くなったモミの木モミ男は、少しずつ雪玉カラーボールでやられていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
クリスマスってプレゼントを戦って奪い合う競技か何かなの?
ボクの聞いたことのあるクリスマスと何か違うような・・・
とりあえずこの先に進むために倒されてもらうよ!
えーい、この、むむ・・・何だか不思議な動きで攻撃がまったくあたらないよ、こうなったら
沈め超重力の海底へ
悪いけどこの辺り一帯に超重力を掛けさせてもらったよ
これでもうちょこまか動けないねぇ?
それじゃ動けないところ悪いけどただの木材になってもらうよ!
ふう疲れた、さあこのまま遺跡の奥を目指して進むよ



「クリスマスってプレゼントを戦って奪い合う競技か何かなの? ボクの聞いたことのあるクリスマスと何か違うような……」
 ニクロムは訝しんだ。だがモミの木モミ男はブレブレと揺れながら虚言を吐く。
『プレゼント争奪戦はクリスマスの醍醐味じゃのう』

「とりあえずこの先に進むために倒されてもらうよ!」
『かかって来るがよい! クリスマスの日は午前中嘘をついても良いぞい!』
 揺れるモミの木モミ男、ニクロムの攻撃を何かと揺れて回避してくる。
「えーい、この、むむ……何だか不思議な動きで攻撃がまったくあたらないよ、こうなったら――沈め超重力の海底へ」

 UC《重力の海》を発動したニクロム。超重力波が放たれ、モミの木モミ男はしなるようにうなだれた。
『な……何じゃこの腰にくる重みはぁぁ!?』
『折れる! わしこのままじゃと折れちゃう!』
「悪いけどこの辺り一帯に超重力を掛けさせてもらったよ。これでもうちょこまか動けないねぇ?」
『ぐぬぬ……動けぬ、その前に折れるぞいこれ……』
「それじゃ動けないところ悪いけどただの木材になってもらうよ!」

 根本からボッキリ。重力のお陰か、はたまたニクロムの攻撃による物か。ともかくモミの木モミ男は木材になって動かなくなったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

石蕗・つなぎ
「そう言えば知り合いのせいきしさんもこの廃墟の調査をして欲しそうにしてたわね」
CGのUCは当たらなければ意味のなさそうなものだからUCで高めた回避率とLv12800相当の第六感で見切って残像で惑わせつつ受け流しでなんとかするつもりだけど。(技能のゴリ押し)
「それよりなにより何かされる前に倒してしまえばいいだけのことだから」
Lv12800の先制攻撃からの同Lvの赤手とバス停を用いた重量攻撃を一度ずつ合わせて二回攻撃に追撃を添えておまけに赤手で焼却しておきましょうか
「露払いくらいにはなったかしら?」
「遺跡自体にも何があるか、気にはなるけど……そこは報告を楽しみに待つとかでもいいのかもしれないわね」



「そう言えば知り合いのせいきしさんもこの廃墟の調査をして欲しそうにしてたわね」
 つなぎは、せいきしさんからのメッセージを発しつつUC《蜘蛛糸の羽衣》を発動し、つなぎの持つ全技能のレベルを12800まで高めていく。

 そして12800の先制攻撃で【年季の入ったバス停】と【赤手】による12800の重量攻撃や二回攻撃、追撃、焼却の限りを尽くす。
『ぎゃああ! 重い! 熱い! 折れるぞい!』
『何かデジャヴな気がするが気のせいかのう』
『モミ男さんや、もうご飯は食べましたぞい』
『ええい、プレゼント爆撃喰らえい!』

 プレゼントや飾りの攻撃は、10倍の回避率と12800の第六感で見切って残像で惑わせつつ受け流していく。これもせいきしさんの受け売りなのだろうか。

『な、何じゃそのスピードは!?』
『プレゼント爆弾が効かぬ……!』
『おのれ靴下喰らえい!』
 先程から、執拗に靴下だけ投げているモミの木モミ男が居る気がする。

「露払いくらいにはなったかしら?」
 気がつけばモミの木モミ男は殆どが、こんがりと焼きモミ男になっていた。
「遺跡自体にも何があるか、気にはなるけど……そこは報告を楽しみに待つとかでもいいのかもしれないわね」
 そこはつなぎの野生の勘12800で……持ってない? アッハイ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィクトル・サリヴァン
こんな季節限定風味を感じる怪人までCG化してるのかあ…
在庫抱え続けなくていいし本物怪人お役御免?
オブリビオンじゃないならいても滅びには繋がらないかもだし。
…まあ迷惑なとおせんぼしてくるならお仕置きしないとね!
遺跡探索のロマンのために…!

激しいダンスでじわじわにじり寄って来てる…ここは空中に逃げるかな。
UC起動、空シャチ召喚してその一体に飛び乗って空中から仕掛けるね。
乗ってるの以外には怪人バシバシもぐもぐ襲撃して貰って、俺は空から集中して氷属性の魔力籠めた銛を投擲、星とか諸々ぶち抜くよ。
予測回避に対しては空シャチの数押し、もしくはあまり動きの幅なさそうな根本とか狙って対抗!

※アドリブ絡み等お任せ



「こんな季節限定風味を感じる怪人までCG化してるのかあ……。在庫抱え続けなくていいし本物怪人お役御免?」
 ヴィクトルはCG技術の汎用性と怪人の必要性を少し考えていた。
「オブリビオンじゃないならいても滅びには繋がらないかもだし。……まあ迷惑なとおせんぼしてくるならお仕置きしないとね!」

『そうじゃぞい! この先を通るならわしらを倒してから通るんじゃぞ!』
『わしらを倒してももうちっとだけ続くんじゃよ』
 そう言いながらブレ動めくモミの木モミ男達。じりじりと迫って来る。
「……ここは空中に逃げるかな」
 UC《空泳ぎたちの狂宴》を発動したヴィクトルは、空を泳ぐシャチを133体召喚し、うち1体に乗って空から攻撃だ。

『なにぃ! 届かんぞそんな所!』
 モミの木モミ男が上空を見ている隙に、他のシャチ達がはむはむと葉を食べて往く。
『あーーッわしの整えられたモミの葉がァ!!』

「今だ!」
 氷属性を籠めた【勇魚狩り】がモミの木モミ男の頭上の星を貫いた。
『わしの唯一のキラリと光る長所がッ!』

 嘆いている間にもシャチの飽和攻撃とヴィクトルの空中攻撃は続く。気づいたら、葉を全部むしり取られたり星や飾りを貫かれたり根本から食べられて折れたりと、すっかり枯れ木になっていったモミの木モミ男達であった。
『とほほ……もう通っていいぞい……』
 唯一生き残っていた枯れ木も明らかによぼよぼになり、そのままドスンと前のめりに倒れて動かなくなったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『人類遺跡探索』

POW   :    瓦礫をどかし、遺構を探す

SPD   :    雪を防ぎながら迅速に移動する

WIZ   :    遺跡の構造や特徴をスケッチに残す

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 雪やこんこん。少しずつ生命を蝕む白い雪が、こんこん。

 この先は人類遺跡だ。何があるのだろうか。足元の雪に気を付けながら、猟兵達は探索を開始する事だろう。

 ――おや、今……奥で何か動いたような? 気の所為だろうか。
ニクロム・チタノ
ここが例の人類遺跡だね?
遺跡を守るように降る死の雪が行く手を阻むならボクは反抗の加護を纏うだけさ!
護りの蒼焔よ、ボクを包んで
雪がどれだけ降ろうと蒼焔の護りで溶かして進むよ
瓦礫のせいで通れないね、でも蒼焔は護りだけじゃなく飛翔能力を反抗の意志に呼応してボクに与えてくれるのさ
崩れている場所を飛翔して避けながら奥に進んで行くよ
この先にはなにがあるのかな?少しワクワクしてきたね



「ここが例の人類遺跡だね?」
 ニクロムは雪積もる人類遺跡に辿り着いた。奥に何かの揺らめきを感じながら。
「護りの蒼焔よ、ボクを包んで」
 UC《反抗の導きのままに》を発動し、護りの蒼焔で全身を覆って降り注ぐ雪はすぐさま溶かしながら、道なき道を進むニクロム。

「瓦礫のせいで通れないね」
 護りの蒼焔は飛翔能力も与えてくれる。瓦礫の上を飛んで通り抜けながら、奥に見える揺らめきを確認した。

「……スライムか何かかな? ぷにぷにしたものが見えたけど」
 ぷにぷにした謎の物は、ニクロムに気付くとぴゃっと動いて身を隠した。どうやら、あそこに生物が住める場所があるらしい。
「よーしあそこまで行くよ!」

 飛んで行ったニクロムが見たのは、スライムではなくクラゲのようなゼラチン質の物だった。
「い ら っ し ゃ い」
「よ う こ そ」
 ぷるぷると動くクラゲのような生命体は言葉を発した。
「わ、喋るんだ? 驚いたなあ……キミ達は一体?」
「こ こ に す ん で る」
「へぇ……ちょっと雨宿り、というか雪宿りさせてもらっていいですか? 丁度屋根があるみたいだし」
「ど う ぞ」
「お か ま い な く」

 こうして、ニクロムは第一村人達との接触を果たした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仰木・弥鶴
『グラビティ・スターライト』を頭上に向けて照射
調査をする間、重力を操作して死の雪を空に浮かせたままにする

遺跡といえば、まずは俯瞰で全体像を見ておきたいね…
ディバインデバイスの空中浮遊で遺跡上空へ
広さとか、全体の印象がわかるような俯瞰図を撮影

それから地上に戻ってUC
召喚した青い花を階段や橋のように敷き詰めて足場代わりに
既に降り積もった雪にもできるだけ触れないようにしながら探索しようか
奥の方に感じた気配をたどりながら
物陰に隠れつつ、慎重に

内部に入れそうな遺跡を見つけたら
花から降りて自分の足で歩きながら中を見て回ろう

さて、何が出るかな…?
人でもそれ以外でもいいけれど
せめて敵でないのを祈るよ

アレンジ◎



 弥鶴は【グラビティ・スターライト】を上空に用意して、重力の力で降り注ぐ雪を宙に浮かせたままにする。
「遺跡といえば、まずは俯瞰で全体像を見ておきたいね……」
 俯瞰図を撮る為に【ディバインデバイス】の力を借りて上空に浮かび、地形を把握する。廃墟がぽつぽつとあり、何かが住めるならそこだろう。

 UC《Blue anemone》発動により召喚された青いアネモネに乗って、邪魔な瓦礫を飛び越えながら弥鶴は先程見えた廃墟の方向へ向かう。
「お、あそこは丁度入れそうだね」
 何かがぷるっと動いた気がしたが、とりあえず廃墟の入口へ青いアネモネを使ってジャンプして近づいていく。

「さて、何が出るかな……?」
 青いアネモネから降りて、廃墟の中を進む弥鶴。
「(人でもそれ以外でもいいけれど、せめて敵でないのを祈るよ)」
 歩いていると、確かにぷるっとした物が見える。どうやらこちらに気付いていないようだ。そーっと、そーっと近づくと、ぷるっとしたそれ――クラゲのようなゼラチン質の生命体は、ぺこりと頭を下げた。
「よ う こ そ」
「……こんにちは?」
 どうやら友好的なようだ。弥鶴は安堵の息をついた。そして、彼或いは彼女はゆっくりと言葉を発する。

「あ な た は こ こ を み に き た の?」
「まぁ、そういう事になるよ」
「な に も な い け ど ゆ っ く り し て い っ て」
 意外と流暢に喋る生命体。ぷるんぷるんと揺らめきながら、廃墟と化した建物内を気ままに歩いていった。
「じゃあ、お邪魔させてもらおうか」

 廃墟の中は雪も降って来ない。彼らの隠れ家なのだろうか、そう考えながら弥鶴は腰を下ろした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィクトル・サリヴァン
さーて邪魔者も倒したしお楽しみ遺跡探索!
空シャチ達ありがとねーと残らせてさて行こうか。

目印となる旗とマッピングセット準備。
あとここの人?達の為に保存のきく食べ物をお土産に。
寒さは何とかなるけど問題は雪。
うっかり触らないように大きな傘を作ろっと。
水と氷の魔法ででっかい氷の傘を作成、降ってくる雪を凌ぎながら探索。
更に音の魔法で傘を振動させて積もって柄が折れたりしないようにする。
でもあまり時間かけるのも不安だしUCで生命の速度上げて探索は手早く。
目印残しつつ地図作り何かいそうな痕跡探るよ。
誰かに会えたら礼儀正しくご挨拶と自己紹介。
うーむよく知ってる筈の世界でも色々あるんだねー。

※アドリブ絡み等お任せ



「さーて邪魔者も倒したしお楽しみ遺跡探索!」
 ヴィクトルは空シャチに手を振って次へと進む。
「空シャチ達ありがとねー」

 旗を立て、マッピングセットも準備して後は雪の対策だ。水と氷の魔法を駆使し、大きな氷の傘を作ったヴィクトル。音の魔法を使えば積もった雪もドサドサ落ちて、重みで折れる心配もない。

 UC《活力の雷》で生命活動の速度を上げ、手早く探索に回るヴィクトル。旗を少しずつ立てていきマッピングを駆使しながら、瓦礫を乗り越えた先に見えたのは、どうやらクラゲのようなゼラチン質の集団。向こうもこちらに気付いて、手を振っている。

「初めまして、猟兵のヴィクトル・サリヴァンと言います」
 急ぎ合流してぺこりと頭を下げると、彼・彼女らも頭を下げた。
「りょ う へ い は じ め ま し て」
「わ れ わ れ は ゆ き を さ け て こ こ に す ん で い る」
「か ん げ い し ま す」
「さ あ な か に は い っ て」
 揺れる手が手招いていたので、ヴィクトルは畳めない氷の傘を入口に置いて中へと入った。外とは違い、少しだけ暖かい。

「(うーむ、よく知ってる筈の世界でも色々あるんだねー)」
 彼らに保存食を手渡すと、一部はぴょんと跳ね、一部は拍手した。個体差があるのだろう。もしかしたらこの見た目で幼体や老体もいるのかもしれない。
「あ り が と う」
「た す か り ま す」

 ほんのり暖かい廃墟の中で、手厚い歓迎を受けたヴィクトルだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年07月14日


挿絵イラスト