2
【サポート優先】ウォーターガンで天下取っちゃう~?

#グリードオーシャン #グリモアエフェクト #深海兵器

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#グリードオーシャン
🔒
#グリモアエフェクト
🔒
#深海兵器


0




 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。

●深海兵器ヤバすぎ~
 情報が集まる場所というのは人が交わる場所、と相場が決まっている。そう考えた時に三本の指に入ろうか、とされているのが酒場である。
 島の大小に関わらず酒場というのは重宝されており、この島でも海賊酒場は毎日のように大賑わい。何かしら理由をつけては宴会を繰り広げていたのだが、今日は見慣れぬ客が来た。
「はろはろー元気してるー? 早速だけど深海兵器について情報よろ~☆」
 小麦色の肌が眩しい、妙齢の水着女子達。だが酒に酔った海賊がちょっかいを出そうと席を立った瞬間、水着女子の一人が持つウォーターガンが強烈な高圧水を噴き出して首を飛ばした。
「お触りげんき~ん、さっさと情報だけ寄越してね?」
 ただの客ではないと悟った時にはもう遅く、海賊達が島の伝承を口走ったのを聞き届けた後、結局彼女達――渚のパイレーツは、酒場を跡形もなく破壊して去っていくのだった。

●グリードオーシャン・18thラウンド
「現れるコンキスタドールも、なんだか季節感を漂わせてきたようです……と、のんきに言っている場合ではありませんね! 皆さん、事件です!」
 楽しいイベント事などが控える季節にもなってきた今日この頃、ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)は予知として出現を知った渚のパイレーツ達に風情のようなものをちょっぴり感じ、だが事件解決は急がねばならないと気を引き締める。
「グリードオーシャンに存在するとされる深海兵器、その伝承がある島々を私達は巡り、コンキスタドールの侵略を抑え込んでいるわけですが、なかなか絶えませんね。『渚のパイレーツ』と呼ばれるコンキスタドールが、伝承のある島の一つを襲撃することが分かりました」
 彼女達は酒場に目をつけて襲撃を実行するとのことで、ギャル風の見た目ながら頭が切れるようである。
「襲撃を現実のものにしてはいけませんので、皆さんにはその島で渚のパイレーツ達を待ち構えて、ビシバシッと撃退して頂きたいんです。彼女達はウォーターガンを武器に戦うようですので、こちらも負けじとウォーターガン! でもいいですし、まあ普段使われている武器とかでも構いませんので、とにかくやっつけちゃってください! ちなみにその島は海賊酒場が栄えているようですので、戦いが終わった後は酒場でゆっくり過ごすのもいいかもしれませんね。それでは、事件解決をよろしくお願いします!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 そりゃこの暑さなら敵も水着になるってものですよ。

●フラグメント詳細
 第1章:『渚のパイレーツ』
 ウォーターガンを使ってきますが、威力が半端ないので普通に凶器です。
 見た目に騙されてはいけない……。

 第2章:『海賊酒場で宴会だ』
 毎日宴会しているような海賊達ですので一緒に宴会しちゃいましょう!
 未成年の方にも配慮された酒場のようですので安心ですね。
112




第1章 集団戦 『渚のパイレーツ』

POW   :    ウォータージェット・シュート
【ウォーターガンから放たれた超高圧高速水】が命中した対象を切断する。
SPD   :    フォーメーション・ウルフパック
【狙った獲物を発見した連絡を聞きつけた仲間】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[狙った獲物を発見した連絡を聞きつけた仲間]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
WIZ   :    ワンフォーオール、オールフォーワン
自身と仲間達の【ウォーターガン】が合体する。[ウォーターガン]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。

イラスト:森乃ゴリラ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アイクル・エフジェイコペン(サポート)
猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならなくてもいいけど。
ちなみに機嫌悪い時は「に゛ゃ」って濁点入る感じにゃ。

正直状況とかよくわかってにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ殺すに゛ゃ。
パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ。ユーベルコードは何使ってもいいにゃ。

基本はむちゃくちゃ猫かぶってかわいい子演じてるものだから、なるべくスマートに『せーとーはなれでぃー』的な感じで戦おうとするけど、むちゃくちゃ怒ったら地が出てむちゃくちゃ口が悪くなる。
「ぶっ殺おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」



●anchor with anger
「ひゃっほーう、到着~」
 渚のパイレーツの一団が意気揚々と島に乗り込んできた時のこと。待ち受けるアイクル・エフジェイコペン(クロスオーバー三代目・f36327)は猟兵の一人として相対すべくそこに居たのだが、渚のパイレーツ達の姿を見るなり沸々と怒りが湧いてきた。それで手にしたのがバトルアンカーなのだが。
 物申すべき箇所はいくつもある。だが言うとそれは負けを認めた気がして余計に腹が立つ。
「うにゃああああ!!」
 それでアイクルは言葉にならない叫びだけ上げて突っ込んでいく。猛進、そして強襲だが渚のパイレーツ達も気付いていないわけではない。
「わ、ヤバめの来てない?」
「ウォーターガンで斬るしかないっしょ!」
 アイクルの襲来には超強化されたウォーターガンをぶっ放す。水がまるでレーザーのように飛翔してアイクルを貫かんとしているのを、アイクルはバトルアンカーで眼前を叩きつけることで受けた。単純だが明快に重い一撃は高圧水流すら薙ぎ払ってぶち飛ばす。
「まずはお前からにゃあああ!!」
「え、ちょ――」
 アイクルは手近な相手からその足を殴りつけていった。良い感じに小麦色の、夏を感じさせる肌の色だ。敵と言えどちょっと羨ましくなった自分に腹が立って、その怒りを力任せにぶつけて殴る。めりめり砕ける音がして、砂浜に打ち倒された渚のパイレーツ達は再起不能。陽炎のように蒸発して、残る者達はアイクルという脅威に面食らったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アレクサンドラ・ヒュンディン(サポート)
人狼の力持ち×ミュータントヒーローです
普段の口調は「私、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?」、気にいったら「私、あなた、~さん、ね、よ、なの、なの?」

性格は内気で人と目を合わせるのが苦手ですが、人嫌いなわけではなく事件解決には積極的です
戦闘スタイルは力任せで、ダメージはライフで受けるタイプです

日常や冒険の場合、食べ物があるとやる気が増します

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●砂浜の猛犬に注意
 先の猟兵に比べれば、アレクサンドラ・ヒュンディン(狗孤鈍狼・f25572)が到着した時にはまだ渚のパイレーツ達と相対したばかりで情報が掴めず様子見の状態だった。だが渚のパイレーツ達は一団が既に壊滅の憂き目に遭っている。猟兵が現れたと分かれば即座に攻撃態勢だ。
「皆で力合わせるっきゃないっしょ!」
 各々が持つウォーターガンを合体させ、何人もが支えて宇宙戦艦の主砲の如きウォーターガンを作り出した。人の頭ほどになった銃口は水流を発射しただけで首が飛びそうで危険極まりない。
「強化体……でしたら、私も……ぐぅぅぅぅ……わおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!」
 対し、アレクサンドラもまたウォーターガンを打ち破るべく己に眠る力を呼び起こした。魔獣化の促進に伴う魔犬の血の発現、それによる狂暴性の一時的な増加でアレクサンドラは見境が無くなり、巨大なウォーターガンの真正面に突っ込んでいく。
「ウォーターガン発射するぅ~! 発射しかないっしょ~!」
 引き金もまた巨大。渚のパイレーツ達は三人がかりで一気に引き金を引いて大迫力の水流を放出した。
 ダムの結界を遥かに超えるような強烈さ。だが狂暴性を武器に野生の勘でタイミングを計ったアレクサンドラが直撃に直前に左前方へ避ける。掠めたか、しかし戦闘能力が六倍に化したアレクサンドラの装甲を崩し切ることができず、アレクサンドラの進撃を許す。
「ぐるるぅぅぉぉぉんん!!」
 ウォーターガンを合体させた分、残された渚のパイレーツ達に反撃の手段はない。殴りつけられ、蹴り飛ばされ、全身を打ち据えられた渚のパイレーツ達は為す術無く倒れてしまい、夏が過ぎ去るかのように光の中に溶けて消えるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
アレンジ、アドリブ、連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。

HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!

白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
|臨機応変に対処可能《好きに動かしてOK》デース!
よろしくお願いしマース!



●火と水はどちらが強いか
 ウォーターガンを合体させることによる超強力攻撃を狙った渚のパイレーツ達は悉く打ち倒されたが、初夏の浜辺に実によく合う水着の彼女達はウォーターガン以外の武器を持ち合わせていない。その為、とにかくウォーターガンで攻めるしかないのだ。
「一斉に撃とっ! せーのっ!」
 乱れては勝機が無いと感じた渚のパイレーツ達はバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)に照準を合わせ、声を揃えて引き金を引いたのだが。
「銃撃戦上等デース! こちらも|銃火器《ガン》の用意はありマスヨー!」
 バルタンの体に内蔵された兵器の数々、ライフルの類、ガトリングの類、ミサイルの類が乱れ撃たれて高圧水流と衝突する。中央で爆砕し飛沫と破片が弾け飛んで、太陽の中に飛び込んだかのような閃光に両者見舞われた。
「うっ――」
「隙ありデース!」
 反射的に顔を背けた渚のパイレーツ達、対しバルタンは一歩も退かず撃てるだけ撃ち尽くしていた。
「いやああぁぁぁ!!」
 水流が蒸発した先に弾丸が飛び、ミサイルが着弾して渚のパイレーツ達が木っ端微塵に吹き飛んでいく。煙幕が消えた後、抉れて蟻地獄のような形で現れた砂浜がその威力を物語っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(サポート)
『緑の騎士の名にかけて、世界も人々も護りましょう』
エメラルドのクリスタリアンの騎士、25歳の男。
騎士として脅威に立ち向かい、人々を、ひいては世界を護るのが自身の在り方。

普段は物腰柔らかく穏健。口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」。
敵には勇猛果敢かつ荒々しく挑む。口調は「勇猛(私、貴様、だ、だな、だろう、なのか?)」。

戦闘スタイルは斧槍と盾による白兵戦。キャバリア戦も可。
UCは状況に合う物ならどれでも使用し、死の危険さえも厭わない。
窮地にある味方や人々を、身を挺して盾となり庇うこと多々。

NG:一般人への加害、お色気系依頼、他の猟兵に迷惑をかける、公序良俗に反する


メル・メドレイサ(サポート)
時計ウサギのマジックナイト×パーラーメイド、15歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、演技時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

戦闘スタイルは多種の属性を扱う魔法使い
武器に魔法をかけ戦うこともできます

依頼にちなんだ品を給仕することを好み、味方には有効なもの、敵には嫌がらせ用のものを渡します

あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●世界を背負う器
 大挙して上陸した渚のパイレーツ達は猟兵達の前に屈し、今や十数を数える程度しか残されていない。
「最後の必殺……もう一度っ!」
 今できることが何であるか、渚のパイレーツ達には熟慮する時間も無くウォーターガンに賭けるしかなかった。今一度、全てのウォーターガンを合体させて巨大な一本を作り出し、全員が支えてウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)とメル・メドレイサ(蕩けるウサメイド・f25476)の二人に向ける。
「射程と範囲を考えると、二手に分かれても彼女達に辿り着く前に、二人とも撃ち抜かれてしまいそうですね」
「ならば私が全て受けましょう。その間にメルさんはあの者達の首を」
「承知しました♪」
 巨大ウォーターガンの銃口は激しい水流を湛えており、渚のパイレーツ達が左右から引き金に手を掛けていた。本来は指先一つで事足りるものが、巨大となれば全身を使って押し込まなければならない。
 斯くして水流は撃ち出された。百余の樹齢を持つその幹に匹敵するかの断面積で迫り来る水流を、ウィルヘルムは騎士の覚悟を示し世界を護るべく受け止めに出る。渚のパイレーツ達の狙いを正面に向ける以上、僅かな間だがメルを背後に負う形となり失敗は許されない。掲げる緑の大盾は重く、しかしウィルヘルムは渾身の力を以って砂地に足を噛ませ、決して弾くまいとの精神で大盾を支えた。
 直撃の瞬間は砲弾を受けたかのようで、更に圧力は絶え間なく襲い来る。足場を固めるにも技術を要した。だがウィルヘルムは大山の如く動かない。水流は四方八方に弾けてさながら滝壺の様相を呈すも、水に浸るのはウィルヘルムのみ。
 水流を迂回して接近するメルの姿を何体かは見ていただろう。しかし渚のパイレーツ達は一心同体でなければならず、耐えてそのまま攻め入ろうかというウィルヘルムの迫力に銃口を逸らすことができなかった。
 メルの指先が伸びる。爪のような魔力の刃。喉笛を掻っ切るにはおあつらえ向きであろうそれを両手に備えて砂を踏み抜いていく。たった一秒、ウィルヘルムが吹き飛んでいく一秒さえ訪れてくれればメルを薙ぎ倒すのも容易だったはずだ。しかしその一秒は無限に等しく遠い。
 巨大ウォーターガンを支えている外側からメルは撫でるように裂いていく。意識がぷつりと途切れて崩れるや、他の者達に負荷がかかって巨大ウォーターガンが揺れ動いた。メルは円を描くように回り込みながら残る彼女達を次々に捌き、決死の覚悟を無に帰していく。
 メルの魔技は死神より優しく甘い。だが齎されるものは同じであり、同性ともなれば甘美に酔いしれることもなかったのだろうが。
 発射されていた水流が勢いを失い、やがて巨大ウォーターガンは崩壊し消滅する。使い手が世界から消えたからだと二人が知るのに時間はかからなかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 日常 『海賊酒場で宴会だ』

POW   :    お腹が減った、まずは料理を食べるぞ!

SPD   :    何か飲み物はない?(未成年にはノンアルコールの飲み物がちゃんとあります)

WIZ   :    酒場の片隅でのんびりと楽しむ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●今日は海賊の奢り
 酒場は猟兵達がコンキスタドールを退けたとの一報が無くとも宴会状態で、それが伝わったとなれば海賊総出で飲めや歌えの大騒ぎ。
 慇懃な感謝はむしろ彼らには似合わない。宴会をここぞとばかりに盛り上げていくのが彼らなりの感謝の印だった。
飯綱・杏子(サポート)
狩るべき|食材《オブリビオン》が|ヒト型《ヒューマノイド》でなければ料理して食うことを考えるっす。
心配ないっす。宇宙船やリビングアーマーの類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるっす。
どんなに癖のある|肉《ジビエ》でもカレーや甘露煮みたいに濃い味付けにすれば食えない肉はないっす。

前のシナリオで作った食べ物があるっすよ。食べてみるっす?

悪魔だから|毒は利かない《【毒耐性】持ち》っす。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす。
あと|八つ裂きにされても死なない《【切断部位の接続】持ち》っす。

シナリオの傾向によっては、ヒト型を性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ。
白子もミルクも大好きっす。


アイクル・エフジェイコペン(サポート)
「猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならなくてもいいけど。ちなみに機嫌悪い時は『に゛ゃ』って濁点入る感じにゃ」

性格は底抜けに明るいというよりおばか入っている。
「……誰がおばかに゛ゃって!?」
たぶん自分ではツッコミと思っているボケ。あと存外気が短いので割とキレやすいとか。
「……とりあえずプレイヤーは後でぶっっっ殺すに゛ゃ」

基本的はとにかく騒ぐ。そりゃもうハイテンションで。本人は『せーとーはなれでぃー』を気取っているので猫かぶっておせいそにふるまおうとしているらしいが、すぐに地が出るらしいとか。
ドワーフらしく大食漢だけど子供舌らしい。



●とにかく何でも持ってこい
「にゃああああ!! あれと同じものを持ってくるにゃあ!!」
 如何せん、アイクルは小柄に輪を掛けたドワーフであるから、差し出されたプレートもどこぞのコース料理のような、清楚ではあるが物足りないものばかり。それで別卓の飯綱・杏子(飯テロリスト・f32261)を指差して海賊達に要求したのだ。
「これ全部食べていいなんて最高っすね!!」
 杏子は海賊達の盛大な歓迎に感謝しながら貪るように料理を頬張っていく。初めは数皿だった料理、それが杏子の食いっぷりに惚れて料理人が本気を出したものだから、海賊達までもが給仕係に駆り出されて料理が運ばれてくる始末。海賊料理は豪快かつスパイシーなものが多いときており、エールも決して杏子を飽きさせないのである。
 ともすれば食糧庫が空になってしまいそうな雰囲気だが、構わず料理は量産される。それでアイクルの件の要求だが、アルコールは果実ジュースに置き換えられたものの無事に料理人達へ通ったようで海賊達が走り回り運んでくる。大皿に乗った鶏の丸焼き、魚は三尾一串に刺さって揚げられたものが積み上がっており、新鮮な野菜には酸味の利いたドレッシングが振りかけられていた。
「そうにゃ、それでいいにゃ!! あたしを見縊ったことを後悔させてやるにゃあああ!!」
 こんなもんじゃ到底足りないと言わんばかりにアイクルは鶏の丸焼きに食らいつく。肉質の良さげなきつね色の輝きだ。塗されている香辛料はよく分からないがとにかく食べなきゃ始まらない。
「にゃ……にゃああああ!! 辛いにゃああああ!!」
 大食漢、しかし舌は発展途上にあって大人の味は刺激が強すぎるようで。果実ジュースをがぶがぶ飲み干して、今度は魚に齧りつく。
「これくらいにゃら……ああああ!! 馬鹿にするにゃああ!!」
 海賊達の見守る眼差しがこれまた癪に障ったようで、アイクルはいちいち叫びながら食事を続けていた。
 そして杏子の卓ではとにかく皿が積み上がる。海賊達がせっせと回収し丸洗い、それから再利用されているのだが杏子の食のペースに追いつくので四苦八苦。魚介類は捌いただけの刺身の形態が多くなり、肉は焼き加減がレアに近くなる。
「いっそ食材をそのままドンでも構わないっすよー。味付けとかはこっちでするっすから、準備だけしてくれればいいっす」
 毒も効かなけりゃ丸投げ可能を言い渡すまでになり――しかし海賊達にも意地があって、料理と呼べる品々を杏子に提供し続けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(サポート)
『緑の騎士の名にかけて、世界も人々も護りましょう』
エメラルドのクリスタリアンの騎士、25歳の男。
騎士として脅威に立ち向かい、人々を、ひいては世界を護るのが自身の在り方。

普段は物腰柔らかく穏健。口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」。
敵には勇猛果敢かつ荒々しく挑む。口調は「勇猛(私、貴様、だ、だな、だろう、なのか?)」。

戦闘スタイルは斧槍と盾による白兵戦。キャバリア戦も可。
UCは状況に合う物ならどれでも使用し、死の危険さえも厭わない。
窮地にある味方や人々を、身を挺して盾となり庇うこと多々。

NG:一般人への加害、お色気系依頼、他の猟兵に迷惑をかける、公序良俗に反する



●何処かにある明日の幸せ
 今日の勝利の立役者の一人だったが、ウィルヘルムは騒がしく宴会が繰り広げられる中で静かに食事を楽しんでいた。
 祝杯を交わしに来る海賊達もいた。彼らとグラスを合わせてから、戦いの様子を聞かれて語る。決して一人では勝利し得なかったこと、守るべき島とその住民たる海賊達の存在を思えばこそ立ち続けられたということ、今という時があって、海賊酒場の賑わいを見ればそれがこの上ない幸せであるということ。
 口調は穏やか、しかしその中には確かな充足感がある。海賊達は心に染み入る言葉を聞き、この先も戦いが続くと言うウィルヘルムにこの島伝統のエールを送った。
 戦いは続く――変えようのない事実だったようにも思ったが、それは変えるべき未来であるとも思う。戦いに永遠というものがあるならば、それは世界が荒んだ果ての滅びに行き着くだろう。誰も喜ばない結末。それを結末と呼んでいいのかも疑わしく、結局は別の未来を掴むために動くしかない。
 その為の英気は必要だ。騒がしいながらも活力を与えてくれる海賊酒場。その島の味覚を噛み締めながら、ウィルヘルムは平和な喧騒を眺めていた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年06月28日


挿絵イラスト