【サポート優先】招かれざる氷の歌姫
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●来てほしいけど来てほしくない
照りつける日差しは明らかに四季の中で最も暑い季節の到来を告げていたはずだが――青空を眺めていたその海賊の男は海の異変に青ざめる。
「な……なんだぁ!?」
沖合からたちまち凍り付く。寄せる波はまるで棘のように固まってしまう。それは天変地異などという生易しいものではない超常現象。引き起こしたのはその島をとある伝承の地と知ったコンキスタドール。
「うふふ……逃がさないわ」
船も出せず、絶望の孤島と成り果てた島に迫る恐怖。アイスセイレーンの軍勢は上陸するや、あらゆるものを凍てつかせていくのだった。
●グリードオーシャン・15thラウンド
土地には土地の伝承があることも多かろう。お伽噺の類であったり、躾や戒めの教訓であったり。しかしロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)が事件を予知したその島は世にも恐ろしい伝承を秘めていた。
「深海兵器……おそらくは皆さんの中にもこの単語を一度は、もしくは何度か耳にしたことがある方もいるかもしれません。グリードオーシャンに存在し、世界を根底から変えてしまうような力を持っているとされる超古代兵器のことを指しますが……具体的にどういったものか、というのは未だ分かっていません」
猟兵達がグリードオーシャンという世界を知った歴史を振り返れば、深海兵器の存在はまだ新しい部類の謎であり、目下究明中と言える。その為に世界に散らばった伝承を一つ一つ集めているのだが、深海兵器を求めているコンキスタドールもまた同時期に出現しており猟兵達の冒険には常に危険が付き纏う。
「ただ、今回とある島に、深海兵器に纏わるとされる伝承が存在することが分かりまして。ですがこの島は今まさに、深海兵器を探しているコンキスタドール『アイスセイレーン』の軍勢に襲撃されようとしています! 深海兵器がコンキスタドールの手に渡れば想像もつかないくらい大変なことになると思いますので、急ぎ島に向かい、アイスセイレーンの軍勢を撃破してください!」
可及的速やかに対処すべき事案と言えるか――だがどの世界もそんな風に猟兵達を呼ぶのであり休む暇も無い。それはロザリアも重々承知、それで伝承集めも兼ねてこんな提案を。
「アイスセイレーンの軍勢を撃破できたら、そのまま島でのんびりしてみるのもいいかもしれませんね。その島は何でも、海賊鍋に並々ならぬ情熱を注いでいるようですので、素敵な鍋パーティーができるかもしれません! お鍋を囲めば自然と話も弾み、伝承についてもお話を聞けるかもしれませんし、皆さんの疲れも取れて一石二鳥間違いなしです! 是非、島の文化を楽しんできてください!」
沙雪海都
沙雪海都(さゆきかいと)です。
六月が終わるってことは、つまり半年が過ぎるってことなんだよぉ!
●フラグメント詳細
第1章:『アイスセイレーン』
この季節、傍に居てくれると非常に有難い存在だと思うんですけど如何せんコンキスタドールなので和解の道はありません。でもまあ戦いの中でひと時の涼しさは感じられるかもしれませんね。倒しましょう。
第2章:『海賊鍋パーティー!』
冬にだってアイスは食べたいし、夏にだって鍋は食べたいんです。
島の海賊達が素晴らしい鍋を振舞ってくれることでしょう……?
第1章 集団戦
『アイスセイレーン』
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POW : 氷水鉄砲
レベル分の1秒で【過冷却の(当たると凍る)水鉄砲】を発射できる。
SPD : 仲間づくり
攻撃が命中した対象に【アイスセイレーンの憑依】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【心身を取り込みアイスセイレーンの氷像化】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ : シェイプ・オブ・アイスウォーター
【着氷性の(当たると凍る)雨】を降らせる事で、戦場全体が【無数の氷柱がそびえる氷の海】と同じ環境に変化する。[無数の氷柱がそびえる氷の海]に適応した者の行動成功率が上昇する。
イラスト:さとをみどり
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ベイメリア・ミハイロフ(サポート)
メイン参加者さまのお邪魔にならぬようにしつつ
状況を見て行動を行おうと思います
日常では、まったりのんびり楽しみたいと思います
探索が必要であれば、情報収集・聞き耳を活用し
さりげなく目立ちすぎない程度に行動を
戦闘での行動は、絶望の福音又は第六感・見切りにて相手の攻撃を予見し回避又はオーラ防御・武器受けからのカウンターを狙いつつ
広範囲に敵がいます場合にはRed typhoonを
1体に対してはジャッジメント・クルセイドにて攻撃をいたします
チャンスがあれば早業・高速詠唱からの2回攻撃を
回復が必要なら、この身を削ることになろうとも、生まれながらの光を使用いたします
呼び方ファーストネーム+さま
一人称:わたくし
ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
シャルファ・ルイエ(サポート)
何をお手伝いしましょうか?
オラトリオなので空が飛べるのと、歌うことで魔法を使ったり、動物とお話して協力して貰ったりすることが出来ます。
具体的には、上空からの俯瞰や動物との会話での情報収集、戦闘なら仲間の怪我の治療やちょっとした支援、遠距離からの攻撃や範囲攻撃が得意です。
説得が必要だったり出来るような相手の場合は試みてみますけど、それが出来ない相手なら、戦う事も割り切ります。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵さんに迷惑をかける行為はしませんし、依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
よろしくお願いします。
●on the ice & over the ice
人手が足りているならば、ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)は表立って戦場には出てこなかっただろう。つまり、ベイメリアがアイスセイレーンの軍勢を迎え撃つ猟兵の一人として居るということは、事件解決は彼女達の手に懸かっているということに他ならなかった。
「状況は……これで優劣無しといったところですわね」
ともすれば重圧にもなりかねない状況、ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)は不敵に笑んでいる。攻め入らんとするアイスセイレーンの軍勢に対し人数は限られるが、それで全てを止めてみせるとの自信が表れている。
「それで、わたしは何をお手伝いしましょうか?」
「シャルファ様はオラトリオ――空を飛べるということが、有利に働くことがございましょう。相手の出方次第では空からの支援、あるいは攻撃などをお願い致します」
ベイメリアの第六感はあまり良くない未来を告げているが、シャルファ・ルイエ(謳う小鳥・f04245)が鍵になるとも。シャルファは小さく頷いて凍り付く海を睨む。アイスセイレーン達の寒々とした青い体が波の代わりに押し寄せて、ついには。
「全てを……氷の海に!」
猟兵という存在を認め動き出す。アイスセイレーン達が振り上げたる手が示すのは空より降る雨、それは地上へ降り注いだ瞬間に凍り付いて戦場を氷柱そびえる氷の海の環境に変えた。
「……っ、厄介ですわね!」
「シャルファ様!」
それはまさしく飛ばなければならない戦場だ。ローズが精霊銃「プリンセス・ローズ」を構えていたが氷柱で射線が塞がれて移動を余儀なくされる状況、足場は氷上で不安定だがアイスセイレーン達は自在に滑り多方に分かれ、挟撃態勢を築こうとしていた。
身構えていただけにシャルファの反応は早く空に飛び氷柱を越える。氷上の不利から逃れて放つ――進撃を止める一手。
「辛い事も哀しい事も、この夢まで追っては来ないから。今は休んで、優しい眠りを」
歌を紡ぐ。優しく眠らせる子守唄と共に空より放たれたのはふわもこ羊だ。氷柱の間にころころと転がり込んでアイスセイレーン達の進路を塞ぎ、ぶつかったアイスセイレーン達は途端に眠りへ落ちていく。
「眠りましたわね――薔薇の抱擁を差し上げますわ!」
「紅の聖花の洗礼を受けなさい……!」
足止めが利けば、それがたとえ癒しの力を持っていようとも貫くだけの自信があった。ローズは精霊銃から多段的に魔弾を撃ち出し、それは眠り転げるアイスセイレーン達の体に次々命中していく。ただ一発、当たってしまえばそれは癒えない傷となり、ローズが存在する限り茨の刻印となってダメージを与え続ける。
さらに追い討ちとすべくベイメリアが装備武器を深紅の薔薇の花びらに変えて解き放っていた。氷柱の間を風に乗って流れていった花びらはアイスセイレーン達の体を鋭く削る。そして氷の体にぴしっと亀裂が走ると、限界を超えたアイスセイレーン達は安らかな眠りのまま崩壊し消え去っていく。
「――!? 恐れず……進むのよ!」
後続のアイスセイレーンは仲間を奮い立たせようとしていたが、必ずしも氷上が優位とならない状況は彼女達の和にまでひびを入れていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
ティティス・ティファーナ(サポート)
召喚獣「イフリート」の鎧装騎兵×アーチャー、6歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、年下には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●今や彼女達の戦場ではなかった
未だ残り続ける無数の氷柱、その一つを駆け上がる影一つ。
「海賊鍋は魅力的な響きにゃ! きっと島の人は良い人ばかり……だから助けるのにゃ!」
ミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)は敵の攻撃すら利用して自分の戦場を作り上げる。接地時間を限りなくゼロに近づけて強く蹴れば、氷だって壁のように駆け上がれるのだ。
アイスセイレーンの軍勢は猟兵達と大きな交戦を繰り広げて数を減らした。それで地上だけでなく上空も警戒するようになっていたが、ミーヤの俊敏さは空を飛ぶとはまた異なるもの。その影を未だ捉えきれていない。
「むむむ、敵もなかなか隙を見せてくれないにゃ……だからちょっとだけ、時間をかせいで欲しいのにゃ!」
「了解、マルチ・リライズ・パルス発動――」
その同行者、ティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)はミーヤよりさらに小さな体で、アイスセイレーン達に存在を感知されていなかった。ミーヤがガジェットを構えてエネルギーを充填する十秒間、ティティスはアイスセイレーン達の意識の外からパルスを張り巡らせ突っ込んでいく。
「新手なの!? でも一人なら――!!」
アイスセイレーン達は氷の腕を針状に尖らせて跳び上がり、ティティスと空中での衝突を狙っていた。一対多、串刺しにして叩き落としてしまえばそれで終わるとの目論見で腕を一気に突き出す。だが腕がティティスに突き刺さった瞬間、パルス電撃が一瞬閃き鏡となったのだ。
攻撃が命中した対象へアイスセイレーンの憑依を付与する効果、それは状態異常であって対応適切対処パルスの標的となる。アイスセイレーンの憑依を跳ね返されて多重化した彼女達は自らが中心であるため決して氷像化から逃れられない。固まった体で落ちていくアイスセイレーン達は落下の衝撃で脆く破裂して消滅してしまい、そして追撃が飛んでくる前にひらりと避けたティティスの後方、氷柱の上から狙い定めるミーヤの姿があった。
「チャージ完了、今にゃ! いっけえにゃー!!」
弾丸とビームの一斉射撃、鮮やかな軌跡をアイスセイレーン達の頭上に描き出して降り注ぐ。アイスセイレーン達が最も恐れていた事態――起こってしまっては為す術無く。
「いやああぁぁ…………」
氷ごと抉り飛ばしたミーヤの砲撃の前に、アイスセイレーン達は欠片一つの痕跡すら残すことができなかった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
スカーレットスター・クリムゾン(サポート)
「自分から殺されに来たんだ、怨むのは違うだろ?」
「上辺だけ綺麗な言葉だけを並べても、結局ゴミだったな?」
「下がってろ、ここは引き受けてやる。」
「"Time is money."って知ってるか?」
「良い声で鳴けよ?」
貴種ヴァンパイアであり大規模マフィアファミリー『知恵の蛇』を束ねる女帝。
マフィアとして自由に動くの為にパラディンとして爵位を得る。
武器の大鎌は『知恵の蛇』の女帝、聖槍はパラディンとしての言葉にしない意思表示
雪の様に真っ白な長髪
高身長でスレンダーな美人
服装は黒主体の露出しない上流階級の布質のパンツスタイル
冷静沈着で冷酷なドS
成すべき行動を迷わずに選ぶ
【NG】R15、R15G、恋愛描写
●辿り着いたがそこは闇
氷海の上であり島への上陸を阻まれていたアイスセイレーン達が決死の覚悟で掻い潜ってきた先、凍り連なる波が砂浜に突き刺さり地続きになっていた。
「来たわ! これで――」
島民達を殺しに行けば、猟兵達の努力は全て水の泡となる――そんなことを妄想していたのだろう。あわよくば高らかと叫びたかったはずだ。だが戦場のアイスセイレーン達はもう彼女達しかいないことを彼女達は知らない。
猟兵達は皆、役目を果たしたのだ。そして最後を任されたのが、闇のオーラを纏って彼女達の前に佇んでいたスカーレットスター・クリムゾン(マフィアファミリー『知恵の蛇』の女帝・f39213)。
無自覚ほど罪深きものは無い。アイスセイレーン達は今まさに、島の中へと繰り出そうとして――スカーレットスターの纏う闇のオーラに触れていた。
「……!?」
立ちどころに生命力を奪われて崩壊するアイスセイレーン達。後続に在ったアイスセイレーン達は自壊しているようにしか見えない仲間達の姿に戸惑うばかりだが。
「自分から殺されに来たんだろう? 今更驚くな」
聞こえないことは分かっている。だから彼女達は最期まで、スカーレットスターというもう一人の猟兵が居たことを知ることは無いのだ。
スカーレットスターは闇のオーラで、彼女にしてはひどく優しく撫でていた。それでアイスセイレーン達の生命力は蒸発するように奪われていって、凍りついた海も元の青さを取り戻すのだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 日常
『海賊鍋パーティー!』
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POW : 現地の新鮮採れ立て食材の鍋!
SPD : 様々な異世界の食材の鍋!
WIZ : 鍋と云えば闇鍋!!!
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●海賊鍋と言やぁこれだろ!?
猟兵達に救われたのだと知った島の海賊達はこぞって鍋の準備をしていた。感謝の気持ちを示すには海賊鍋を作るしかないとか何とか。
しかし、海賊鍋とは名の如く荒くれの鍋であり、俗に奉行と呼ばれる者が居れば良いのだが――無法地帯と化した鍋はまともに食せるのかも怪しく。
猟兵達を待ち受ける海賊鍋は、どんな姿を見せてくれるのだろうか。
メメ・スカルリリー(サポート)
〇人間の魔女×闇医者、女です。
普段の口調は(自分の名前、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)です。
戦闘時の口調は(自分の名前、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、かしら?)です。
「メメ、あなたのお手伝いをしたいの。本当よ?」
ぼんやり・のんびりした性格の幼い魔女です。
口数は少なめです。
巨大なハサミと魔法で戦います。
また、医術でサポートしたりします。
〇ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!(アドリブ・連携 歓迎)
バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』
年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?
下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒や薬の扱いに長けている
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も
アドリブ、連携歓迎
ティエル・ティエリエル(サポート)
◆キャラ特徴
ボクっ娘で天真爛漫、お転婆なフェアリーのお姫様です。
王家に伝わる細身のレイピアを使った空中からのヒット&アウェイで戦うのが得意な女の子です。
・冒険大好きお姫様
・珍しいものにも興味津々
・ノブレス・オブリージュの精神で弱者を放っておけないよ
・ドヤ顔がよく似合う
・困ったら動物さんに協力を!
◆戦闘方法
・背中の翅で羽ばたいて「空中戦」や「空中浮遊」で空から攻撃するよ
・レイピアに風を纏わせて「属性攻撃」でチクチクするよ
・対空攻撃が激しそうなら【ライオンライド】
・レイピアでの攻撃が効かない敵には【お姫様ビーム】でどかーんと攻撃
●闇みたいな鍋になりました
殊更巨大な鍋を持ち出してきた海賊達は、キャンプファイヤーのような焚き火を組んで鍋を火にかける。そこへ特製スープと食材をあれやこれや放り込んでぐつぐつ煮込み、完成したのが――。
「どうよ! これが特製イカスミ鍋だ!」
鍋通の海賊達が特製とまで言い張るのだから――と信じたい気持ちも半分、しかしまるで地獄の釜を覗き込んでいるような気分も半分あって、バジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)、ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)、メメ・スカルリリー(白百合の魔女・f39414)の三人はただ、それが何か理解できるまで見守っているしかなかった。
イカスミは知る人ぞ知る食材であろうことは三人にも知識がある。よく聞く料理がイカスミパスタ、ただそれ以外と言われるとなかなか思いつかないのだが、なんとここにはイカスミ鍋があると言う。
ぼこぼこと泡が立つ。マグマでも赤いだけ見栄えがいいのに、如何せん真っ黒くてはどうしようもなく闇であった。海賊達が意気揚々と鍋の中に入れていた食材、三人は任せきりだったため見ていない。それでも、思い浮かべる鍋の姿とはスープから溢れるほどに具材が入っているものであり――この鍋は全てが闇に沈んでしまっている。
海賊達の笑顔を見るのがだんだんと辛くなってきて、三人は徐に器を取り食べる姿勢を整える。特にメメはイカスミ鍋とは対極にある真っ白さのため慎重だ。
「……私が、最初に行くわ」
年長者としての責務であろう。バジルが最初に名乗りを上げてイカスミ鍋に専用の穴あきお玉を伸ばしていく。スープにくぐらせ、こつんと当たったものをそのまま掬って持ち上げる。
良く煮込まれていたのが分かるくらいに黒かった。手元の器に入れてもやっぱり黒い。スープが纏わりついているでもなく、煮込まれているうちに黒く染まったのだろうと推察される、その丸いもの。
完全に球形で、一目はピンポン玉だが一回りくらいは小さいようにも見える。まともな食材ならばウズラの卵か、しかしそれにしては丸すぎる謎物体。
口に入れるしかない。箸で掴んで、一口で食べる。
「……多分…………こんにゃく、ね」
噛むと弾力があって、味はほとんどスープと思われる濃厚な味。見た目に惑わされていたが思っていたより美味であった。
「よーし、次はボクだ!」
ティエルは全身でお玉を掴んで鍋の縁に沿い颯爽と飛び、湯気の合間を縫ってざぶっと掬った。何やら扁平なものが現れて、皿に一旦移した後に華麗なるレイピア捌きよろしく箸でぱぱぱっと切り分ける。外側も黒ければ中までスープが染みて黒い。結局食べてみるしか判断のしようが無いので思い切って口に運んだ。
「ん! ん! これはー……がんもどき、だと思う!」
すり身感が舌に残る食感、味は結構口に合っていて切り分けた残りもちょいちょいつついて食べていく。
「二人が大丈夫なら……メメもきっと、大丈夫よね?」
一人だけ外れくじ、そんなことがないことをバジルとティエルも願っていた。スープが跳ねないようにそっとお玉を差し入れて、底についてからイカスミ鍋の主のような何かをゆっくりと。
スープを素通しするためのお玉の穴がほとんど塞がってしまうくらいの分厚い大物が引き上げられた。器に移しても八割がた占有するくらいの、キャンディー缶のような物体。箸で触るとずぶずぶと柔らかく、半分の半分の半分くらいに分けたものをメメは恐る恐る口に入れる。
「……じわっとする、お野菜……?」
「これだけ大きく切れる野菜なんて、結構限られるわね。……大根とか、かしら」
「……そう、かも?」
素材の主張はあまりなさそう、ただ染み込んだスープの味わいが深くてメメはそのまま次の一欠片に箸を伸ばす。
結局このイカスミ鍋が闇鍋のように見えていたのは見た目だけの問題で、食べればちゃんとした鍋だった。それからも具材の当て合いなどして、三人は鍋を心行くまで楽しんだのだった。
成功
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