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【サポート優先】SWAMP HOLLOW

#グリードオーシャン #ダークセイヴァー上層 #戦後 #【Q】 #『欠落』

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#グリードオーシャン
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#戦後
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#【Q】
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#『欠落』


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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。


「猪口才な真似を」
 ぎり、と園守・風月(薔薇花園の守人・f37224)が切歯する。
「先の戦争の最中、歓喜の門を利用し自らの欠落を別世界に隠蔽しようと目論む闇の種族が現れたらしい」
 それが成ってしまえば、ダークセイヴァー上層に恐るべき『欠落なき無敵の闇の種族』が誕生することとなり、猟兵たちを以てしても討伐され得ぬ敵となり立ちはだかっていたかも知れない。
 だが、儀式魔術【Q】によりその目論見は白日の下に晒され、その落下先すらも突き止めることが可能となった。
「落下先はグリードオーシャン。ごく最近落下してきたダークセイヴァー由来の島々にそれらは隠されているようだが……俺の予知に掛かったのは、花の咲き乱れる島だ」
 ダークセイヴァー由来にしては、赤以外にも様々な色の花がこの世の春を謳歌する、変わった雰囲気の島だと言う。敢えて言い表すならば、温室のような……尤も、日が当たるようになったから明るく見えるだけかも知れない、とも風月は補足したが。
 ともあれ、落下先は判明したが、具体的に何処に欠落が隠されているかまでは見えなかったと言う。しかし一瞬、気になるものが映り込んだ、とも。
「……どうも鳥が気になるな。何か違和感を覚えるのだが……何せ一瞬しか見えなかったからな」
 それは猟兵たちが実際に、その目で確かめるしかないのだろう。
 観察を続けることが出来れば、違和感の正体も掴めるかも知れないし。
「しかし気をつけろよ。闇の種族は自らの欠落の元へ転移出来る力を有しているようだ。貴殿らが欠落に近づいたと察されれば、交戦は避けられないだろうな」
 基本的に猟兵たちの干渉は、闇の種族の知るところとなると思って掛かった方がいいだろう。
「欠落が存在する限り、敵の力は強大なものとなるだろう。心して事に当たって貰いたい。……この作戦が実を結べば、小剣の研究も進むだろうしな」
 ……もしかしてこやつそっちが本命なのでは。
 と、一部の猟兵は察したかも知れない。


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあです。
 ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
 (勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします)

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:冒険『止まり木の島』
 第2章:ボス戦『フラーウム』

 第1章では、ダークセイヴァー由来の島を冒険し、欠落の手がかりを探していただきます。
 グリモア猟兵が言うには『鳥が気になる』ようですが……?

 第2章では、欠落を守るべく島に転移してきた『フラーウム』との決戦になります!
 彼女(?)に先んじて欠落を破壊することが出来れば有利に働くでしょう。
 但し相手も全力で守ってきます。

 サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 冒険 『止まり木の島』

POW   :    鳥を眺める

SPD   :    鳥と戯れる

WIZ   :    鳥を調べる

イラスト:砂域

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

エジィルビーナ・ライアドノルト(サポート)
 私はエジィルビーナ、エジィでもルビーでも好きに呼んでくれていいよ。
困ってる人がいるなら助けたいし、倒さなきゃいけない強い敵がいるなら全力で立ち向かわなきゃ。全力で頑張るからね!
実は近接戦闘以外はあんまり得意じゃないんだけど……あっ、畑仕事ならチェリから教えてもらったから、少しはわかるよ!
力仕事はそんなに得意じゃないけど、足りない分は気合と根性でカバーするから任せといて!


ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ジュニア・ディフィクトリ(サポート)
「ふん……オブリビオンめ、甚だ迷惑極まりない。過去の分際で今に干渉するなど、存在自体が不愉快だ。手早く済ませるぞ。」
発言:相手を問わず威圧的、命令しがち、小さな女の子には甘い
設定:植え付けられた別人の記憶に翻弄されるバーチャルキャラクター。死んだ者は潔く去るべきと考えており、オブリビオンや未練を遺した者などが今を生きる者に干渉しようとすることを嫌う。(が、力尽き先逝く無念も分かってしまっている)
戦闘:態度がでかいまま、慢心せず慎重に進めるタイプ。UCで出す兵器の形状はドローン・機械犬・人形の3パターン。それをベースに状況に応じた機能を加えたり。ハッキング+操縦+騎乗でロボに乗ったりもできます。


アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人に見られるように見た目的にも精神的にも背伸びしている
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的

戦闘
【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法をついに編み出した
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
光や聖属性は使えません

非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも


赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
 人間のパラディン×シーフの女の子です。
 普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




「オブリビオンの悪足掻きだな。……全く、過去は過去らしく、大人しく眠っていればいいものを」
 ジュニア・ディフィクトリ(NotFound・f10394)は迷惑千万、といった風情で隠さずその柳眉を顰める。
 死んだ者は潔く去るべきとの理念を持つ彼は、過去が現在、そして未来に干渉することを良しとしない。ゆえに今回も、過去を在るべき過去へと戻すべく、今は太陽に照らされる温室の島を進む。
「まあまあ。でも確かに、倒せないオブリビオンなんて現れちゃったら大変だからね。しっかり欠落を見つけて、壊して帰ろう!」
 エジィルビーナ・ライアドノルト(シールドスピアの天誓騎士・f39095)としても、そのような事態は見過ごせない。大切な人々も、エリクシルやオブリビオンに苦しめられる人々も、皆を守ると決めたのだ。
 そのためならば、強敵との戦いにだってこの身を投じてみせる。だがまずは、欠落を見つけるところからだ。星霊グランスティードに跨り、周囲に気を配りながら進む。
「それにしても暑いね……皆、大丈夫? なるべく木陰を進もうね。お水もあるから、喉が渇いたら遠慮なく言ってね」
 赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)は皆を気遣いつつ、自身もまた極力日陰を選んで歩を進めている。
 暦の上では初夏だが、眩い太陽が燦々と照りつけ、気温もそれに負けじと高まっているようだ。流石にまだ猛暑とは呼べないが、気を抜けば熱中症にもなりかねない程度の暑さだ。
 無理はせず、けれど可及的速やかに欠落を見つけ出したいところだと愛は思う。しかし手がかりがグリモア猟兵の言うところの『鳥』しかなく、それらしき鳥も未だに見つからない。
(「暑いし、それこそ樹冠のところに隠れて涼んでんのかな」)
 アトシュ・スカーレット(神擬の人擬・f00811)はそう考え、変化術により隼へと姿を変え、空から緑の合間に目を光らせていた。
 その首にはレースのリボンが巻かれているため、味方が目的の鳥と見間違えることはないだろう。
(「……ん?」)
 ふとその時、何かが緑の中で光った気がして。
 アトシュがそちらに目を向ければ、姿はメジロに似た、けれどその体毛と瞳はまるで魂人のそれのような、奇妙な鳥の姿があった。
 他の鳥に遭遇していないことから、これだとアトシュは確信して。
「見つけた!」
 味方に知らせれば、同時に飛び立つ純白の鳥。
「! あっちに飛んだぞ!」
「わっ、見失っちゃう! 追いかけましょ!」
 ジュニアの指差す方向を見て、愛が声を上げれば。
「任せて、グランスティードなら追いつける!」
 エジィルビーナの言葉に応えて、グランスティードが嘶き、駆け出す。
 残る三人も、それを追って走り出したのだった。


 飛び去る鳥を追いかけて。
 一同は、より緑の鬱蒼と生い茂る、島の奥地へと足を踏み入れた。
 赤、黄、紫、桃と色鮮やかな花々もまたその数を増やし、濃厚な甘い香りが立ち込めている。
 その中に――この暑さに在っても涼しげな立ち居振る舞いの、花とフリルをふんだんに身に纏った、可憐な少女のような姿の何者かが立っていた。
「こちらにいらっしゃい」
 呼べば、鳥がその細く白い指に止まる。
 そして赤い瞳が、茫洋と猟兵たちを見た。
「この場所に気づくとは。やはり猟兵は侮れない存在ですね」
 彼女――彼、かも知れないが――は、闇の種族は、静かに猟兵たちへと向き直り。
「ですが、私は研究を続けなければなりません。そのためには、我が欠落の存在を『なかったこと』にする必要がある。生憎ですが、お引き取りいただきましょうか――冥府まで」
 刃を、向ける。
 控えめながらも確かに煌めくそれは、確かな敵意の表れだ。
 だが、ここで引き返すわけにも、ましてや冥府に送られるわけにも行かない。
 さあ、今こそ武器を取り、ユーベルコードを行使せよ、猟兵たちよ。
 欠落を破壊し、闇の種族フラーウムを討ち果たすのだ!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『フラーウム』

POW   :    (先制UC)悪魔擬きの天使の問い
【自身の鍵から戦場全体を包むモザイク】を放ち、命中した敵を【"大切なもの"を欠落させるモザイク】に包み継続ダメージを与える。自身が【傷や死を厭わず、敵へ問いを投げつつ観察】していると威力アップ。
SPD   :     (先制UC)心を喰らう者
自身の【鍵や胸元に広がるモザイク】から【自身と同じ様に"心"を欠損させるモザイク】を放出し、戦場内全ての【敵の"心"、幸福な記憶、大切なもの】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
WIZ   :    (先制UC)「あなたの考えを教えてください」
戦場内に「ルール:【議論「テセウスの船」(攻撃行為禁止)】」を宣言し、違反者を【大切なものを奪い消失させるモザイクの坩堝】に閉じ込める。敵味方に公平なルールなら威力強化。

イラスト:廉真なち

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はスキアファール・イリャルギです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

御梅乃・藍斗(サポート)
一人称:僕
二人称:君、あなた
他人にはさん付け
基本的に敬語(ですます調)、動揺した時など男子っぽい口調になるのも可
まじめで負けず嫌い
積極的に他人と親しくする方ではないが任務に必要であれば協力は惜しまない
必要時サバイバル、捕縛、居合、受け流しなど活用
敵からの攻撃には激痛耐性や狂気耐性で耐える
名家の出であり、力あるものはそうでないものを守る義務があると考えている
サキュバスだが種族ゆえに性的な要素を警戒あるいは期待されることを厭っており、下世話な話題には嫌悪感を示す潔癖な性格
UCは活性化した物をどれでも使用
迷惑行為や公序良俗に反する行動はしない


仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!

お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ

口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
お気に入り技はシーブズ・ギャンビット

よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね

アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!




「欠落を破壊するのはいいけど……嫌ね、小鳥ちゃんを傷つけなきゃならないのかしら」
 仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)――の内に在る人格の一人であるネイルは、鳥を肩に乗せたフラーウムの姿に溜息を吐いた。
 キレイなもの、カワイイものを好む彼女は、鳥へ攻撃するのは気が進まないのだろう。勿論、割り切るしかないと理解はしているのだが。
「ですが、必要なことであるのなら避けて通るわけには、……ん?」
 一方、それが目的の欠落であるのなら致し方なしと、諸々の思うところは呑み込んで向き合おうとした御梅乃・藍斗(虚ノ扉・f39274)は、ふと気づく。
 フラーウムの背後の木の上。鳥の巣があるようだ。
「ちょっといいですか」
「ん? なぁに?」
 藍斗は声を潜め、ネイルへと問いかける。
「……あそこ。鳥の巣が見えますよね、あれを落とすことは出来ますか」
「ああ、あれね……解った、やってみるわ」
 ネイルは巣を目掛けてダガーの投擲を試みた。だが、フラーウムの振るった刃により、阻むように叩き落される。
 そして威嚇するかのように、霧の如く広がるモザイクで二人を包み込んだ。じくじくと心が蝕まれ、痛む。
 だが、心の痛みに耐えながら、二人は確信した。
「……ッ……しかしこれでハッキリしました」
「っ、そうね。小鳥ちゃんが欠落なら、あんな全然関係ないところを狙った攻撃なんか、無視すればいいんだもの……!」
「ええ、恐らく欠落は、あの中にある……!」
 そうと決まれば。
 歯を食いしばり、藍斗は駆け出す。そしてフラーウムへと肉薄すると、不格好ながらも実直な、妖刀の一撃を浴びせ掛ける!
「ハハ、こんなものですか? 闇の種族というのも案外、大したことはありませんね!」
「……挑発のつもりですか?」
 フラーウムの表情が揺らいだようには見えなかったが、明確にその刃が藍斗へと向いた。闇の種族と言えども、ユーベルコードに抗うことは叶わないらしい。
 鈍色が藍斗の脇腹を掻き切ろうとした、その瞬間!
「ッ!?」
 強い光がフラーウムの目を灼き、眩ませる!
「あらどうしたの、太陽が眩しかったかしら?」
「これ、は」
 だがその眩みは、藍斗には齎されておらず。
 それもその筈、光を放ったのは、フラーウムに表面を向けたネイルのルーンカルテだったのだから。
「さて、邪魔な欠落は綺麗さっぱり片付けちゃいましょ!」
 今度こそ、投擲されたダガーが鳥の巣を貫く。
 その中から何かが、貫かれた状態で零れ出た。
(「心臓……?」)
 藍斗が見たのは、赤いハート状の何か。
 それが硝子のように砕け散った、刹那。
「く……っ」
 がくりと、フラーウムが膝を着く。
 その首を狙って再び刀を振り下ろしたが、その一撃は地を転がり避けられた。鳥が空へと羽ばたいてゆく。
 回避はされたが、明らかにその動きは鈍っている!
「観念することです。冥府に逝くのは、あなただ」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女の子です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


リヴィア・ハルフェニア(サポート)
ミレナリィドールのシンフォニアであり精霊術士。

普段は「女性的(澄んだ・穏やか)私、~君、~さん、ね、わ、~よ、~の?」
敵には「男性寄り(凛とした)私、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?」
※説得の出来る相手や場合によっては敵にも普段の口調で話す。

UCや技能はその時に使える物を選び使用。 
他人への迷惑行為や公序良俗に反する事はしません。

【戦闘】
後方で攻撃とサポートどちらも可能だか、仲間がいる場合はサポート優先。
敵に慈悲は与えても、油断はしない。

【行動】
情報収集を怠らず冷静に行動。

あとはおまかせ。

・アドリブ連携歓迎/色欲NG
 




「……早々に見抜かれるとは。想定以上の成長を遂げているようですね」
 闇の種族は強大だった。しかし先の戦争を乗り越え、猟兵たちも渡り合えるほど、強くなってきている!
「ですが、私も研究を諦めるわけには行きません。まだ、私は答えを識り得ていないのですから」
 フラーウムの胸の、モザイクが蠢く。
「折角ですから、あなたの考えを教えてください。躰が違えど|思考《こころ》が同じなら同一性は認められるか』……否か。さあ、答えを」
 弱れどなおその表情に未だ歪みはなかったが。
 その真っ赤な瞳の奥には、縋るようにすら感じ取れる、探究への執念が渦巻いていた。
 桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)とリヴィア・ハルフェニア(歌紡ぎ精霊と心通わす人形姫・f09686)は察する。
 今は、攻撃してはいけない、と。
 破れば、恐ろしい目に遭う気配がひしひしとした。恐らくは、彼女の納得する答えを提供することが出来るまでは。しかし……そんなことが可能なのだろうか。どうにも、不可能に思える。
 ならば、抜け道を探すしかない。
「……ここは任せてください」
「解った。無理しないでね」
 乃愛の言葉に頷きつつ、リヴィアは前へと進み出る。
 大丈夫だ。ひとつ深呼吸して、口を開く。
「今は、少し眠っていて」
「何を……」
「――♪」
 歌い上げる。
 心安らぐ、癒しの歌を。
 凪に誘う、眠りの歌を。
「ぁ、」
 かくん、と。
 フラーウムはその場にへたり込み、やがて静かに寝息を立て始めた。
 その表情は、思いの外あどけなく。リヴィアは僅かに罪悪感を覚えるが。
(「倒さなければ」)
 凛と。
 己を、持ち直す。
 眠るフラーウムの傷は癒えてゆくが、しかしその間、動くことは叶わず、また戦場に課したルールも効果を失ったようだ。
「今なら、行ける……!」
 弱体化しても闇の種族。
 油断はしない。確実に、ダメージを与えていくのだ!
「桜の花々よ、思考すらも砕いて、封じて!」
「……ん、……ッ!」
 乃愛の喚び声に応えて舞う、桜の花弁がフラーウムへと触れる。
 触れれば、思考を揺るがすような衝撃、その錯覚に、フラーウムは目を覚ますも、頭を押さえて庇うような姿勢を取った。
 だが、風に舞う薄く小さな花弁の全てを防ぐことは叶わない。
(「思考が力になるのなら……それをなくしてしまえばいい!」)
 何も、考えられないように。
 心の代わりに胸を埋める思考すら、桜が攫っていくように。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可

合わせ等も自由にどうぞ


ティエン・ファン(サポート)
シルバーレイン出身の除霊建築士です。
明るく善良な性格で、できることがあるならば、できる限りを全うしようとします。
除霊建築士というジョブに拘りがあるため、その知識や技術が活かせそうな場面では、積極的にそれらを使って問題解決に取り組みます。
戦闘時は主武器のT定規と副武器の浄銭貫を用いて、近距離戦も遠距離戦も行います。
キャバリアが有効な場面では、『蚩尤』を使用します。
『蚩尤』は普段イグニッションカードに収納しています。
ユーベルコードは『蚩尤』搭乗時は”蚩尤”とついたものを、そうでないときはその他のものを状況に応じて使用します。

以上を基本として、シナリオに合わせて思うままに動かして頂ければと思います。




 歌も花も振り払うように、鍵剣をぶんぶんと振り回したフラーウムは。
「かくなる上は、形振り構ってはいられません。僅かでも生存の可能性を探ります」
 死そのものは、恐怖ではない。
 しかしこの命が潰え、研究が頓挫することになるのは余りに惜しい。
 恐怖も憤怒も窺えぬその表情からは、そんな思惑が見て取れた。
「……そういう相手って、凄く怖いよね」
 赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)は思う。死や消滅への恐怖でなく、死によって齎される不利益を被らないために、生存の道を探す者。
 理外の理由で命を惜しむ。そのために力を振るう者は、あらゆる意味で恐ろしい。
「だね。だからこそ、ここでしっかり倒さなきゃ!」
 それでも、ティエン・ファン(除霊建築学フィールドワーカー・f36098)は臆さない。
 やれることをやるだけだ。強敵相手でも、出来ることはある筈だ。その思いで、ぶつかっていくだけだ。
 とは言え勿論、無策ではない。銀誓館学園出身の能力者時代から、除霊建築士としての知識や技術、そして経験を活かした戦いを。そうしてティエンは戦い抜いてきたのだから!
(「今なら回避力も落ちてる、なら!」)
 ひらり、浄銭貫をひとつ回して地に突き立て。
 地脈へと、悪しき存在のみを蝕む不浄の気を流し込む!
「不浄なる気よ、鎖となりて我が敵を縛れ!」
「!」
 鍵剣ごと戒めるように、不浄の鎖がフラーウムを縛る。
「今だよ!」
「りょーかいっ!」
 緋色が構えるガトリング。
 その銃口が、フラーウムを確と捉える!
「ひっさーつ! セミオートバースト!」
 絶え間なく轟く銃口。
 狙いを定め、動きを封じた相手へと射かける鉛の雨霰。
 フラーウムは悲鳴も、断末魔も上げることなく。
 ただ、衝撃に目を見開くばかりで。
 そのまま、息絶えた。


 ここに、ひとつ。
 隠された欠落は砕け、一体の闇の種族が散った。
 然れどもこれで終わりではなく。新たな欠落はまたダークセイヴァーの地を巻き込んで、何処かに落ちてくるのだろう。
 猟兵たちの戦いは、まだ終わらない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年06月19日


挿絵イラスト