|黄金の瞳《グリモア》が見せたもう一つの|未来《IF》
匣ごと『欠落』を斬った天羽々斬・布都乃(神剣使いの陰陽師・f40613)さんは、斬った勢いのまま駆け抜けんがら霊符を取り出して結界を張りました。|黄金に輝く右目《グリモア》が視せた未来の通りに瘴気が吹き出しますが、それを結界が防ぎます。
「え? ええ!!」
しかし、瞳に映る未来はまだ終わりではありませんでした。もしも瘴気を防げなかったら、その|未来《IF》を垣間見て布都乃さんは赤面するのでした。
「そ、そんなっ、私、これまで修行ばかりで、こんなことなんてしたことないですっ!」
『どうしんたんじゃ布都乃?』
「な、なんでもありません。早く帰りましょう」
『???』
赤面しながらちらちらと見てくる布都乃さんに式神の小狐は首を傾げるのでした。
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では、布都乃さんはどのような|未来《IF》を視たのでしょうか? ここからはそんななかったことになった話です。
「これは――右目グリモアの予知能力!?」
それは、匣を砕く直前のことでした。砕けた匣から瘴気が吹き出し布都乃さんを包む未来が視えたのです。
「くっ!」
とっさに霊符を取り出しましたが、距離が近すぎたせいか結界は間に合いませんでした。瘴気が布都乃さんと式神の小狐を包みます。
「な、なんですか、これ」
それは修行三昧だった布都乃さんには初めての感覚でした。足はガクガクと震え立っていることもままなりませんでした。手は自然と股の間に伸び、くちゅりと湿り気を帯びた感触が返ってきます。
『布都乃』
そこに知らない妖狐が声をかけてきます。いいえ、この妖狐の正体は式神の小狐でした。かつて先祖が施した封印が瘴気の影響で一時的に解けたようでした。妖狐は布都乃さんに覆いかぶさるとその唇を奪います。瘴気に冒された布都乃さんはそれを受け入れてしまいました。
妖狐の舌が布都乃さんの舌を口内を蹂躙します。その度に布都乃さんの身体は震え蜜が溢れる秘洞を掻き回す指の動きも激しくなってイキました。そして、とうとう妖狐と布都乃さんは深く繋がりました。理性の箍は外れ激しく腰を打ち付けあいます。
『あら?』
そこに闇の種族がやってきました。しかし、二人は気にも止めずに睦み合っています。
『二人ともおいしそうね♪ 私も交ぜて❤』
闇の種族は触手を蠢かせながら二人の睦み合いに交ざります。
「あ❤ あ❤ あ❤ だめぇ❤ こんなぁ❤ こんなのぉ❤ しらなぁ❤ いからぁ❤」
『おほぉ❤ なんじゃこれはぁ❤ やめぇ❤ やめるのじゃぁ❤』
既に何度も高めあっていた二人の身体に触手は効果覿面でした。抗うこともできずに高みに導かれ快楽に溺れてイキます。
『あら? こっちの子は初めてだったのね。それなのにこんなの知っちゃったらもう戻れないわよね、責任を持って私が|レクチャー《調教》してあげないとね❤』
布都乃さんが初めてであったことに気がついた闇の種族は、自らの欲棒で貫きました。布都乃さんは大きくのけ反らせ全身を震わせます。そんな布都乃さんに闇の種族は容赦なく己の欲棒を叩きつけました。
「し、しんじゃう❤ こんなの❤ しんじゃうよぉ❤ ら、らめぇ❤ またぁ❤ へんにぃ❤ なるぅ❤」
達したばかりで敏感になった中を蹂躙されて、布都乃さんは高みに昇ったまま戻ってこれませんでした。頭がスパークしたように白く染まり目の前がちかちかとします。しかし、闇の種族は止まる様子はありません。
「も、もう❤ あたまおかしくにゃるぅ❤ おなかぁ❤ あつーい❤」
『ふふ、続きはお城でしましょうか』
こうして、たっぷりと中に注がれ気を失った布都乃さんと式神はお持ち帰りされ、末永く可愛がられて子宝に恵まれたのでした。
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「あ、あんなのは絶対に無理です」
そんな|未来《IF》を回避出来て布都乃さんは安堵の息を吐きました。
「あれ、でもこっちが現実逃避に見ている夢なんて可能性はないですよね!?」
『さて、なんの話かはわからぬが、果たしてどっちが夢なのかのう?』
「わ、私、綺麗な身体のままですよね! ね!?」
『ああ、何かと思えばそんな未来を視ておったのか。安心せい、こっちが現実じゃよ』
「で、ですよね。よかったー」
『やれやれ、まったく。もうすぐ闇の種族との決戦じゃぞ、しゃきっとせい!』
式神の小狐に活を入れられた布都乃さんは気を取り直すと、闇の種族住まう城を見据えるのでした。
成功
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