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ガチムチマッスルファイティング!!!

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●筋肉!筋肉!筋肉!
 キマイラフューチャーの数多あるリゾートのうちの一つ。来るべき祭典に向けて、己の肉体と精神を磨くべく日々鍛錬に励む肉体派アーティスト達の楽園にて、その事件は起こった。
 それは、ある晴れた日のこと。
「ふんッ! はッ! ヌゥゥゥンッ!!」
 暑苦しい掛け声と共に繰り出されるのは、己の肉体美を強調するポージングの数々。
 そこでは突如現れたやたらマッスルなアルパカ頭の男達による筋肉テロが行われていた。
 筋肉テロとはなんぞや? 考えてはいけない。感じるのだ。
「クッ、ゥゥッ、グァァァッ!!」
 それを受けた虎のキマイラが後方へと弾け飛ぶ。彼もなかなかの筋肉だが、それでもアルパカ達の筋肉には届かなかった。鬼神のような筋肉が物理的な衝撃波を伴い虎キマイラに襲いかかったのだ。
「フハハハハ!! 弱い、弱いぞキマイラ! 貴様たちの筋肉は飾り物か?」
「さぁ見ろ! 我らの素晴らしき筋肉を!」
「フッ! ハァッ! ウゥゥゥン!!」
 アルパカ達はそう雄叫びをあげ、己の筋肉による『力』を見せつける。
 逞しき大胸筋は膨大な圧を伴いキマイラ達を押しつぶし、躍動する大腿四頭筋はキマイラ達を吹き飛ばし、洗練された広背筋は眩い光を発しキマイラ達を平服させた。
 ――そうして、その楽園は肉肉しいアルパカ達によって陥落したのだった。



「みんなの中に筋肉に自信のある人はいるー?」
 グリモアベースに集まった猟兵達に三千院・操はそう声を掛けた。
 なんだなんだと集まってきた様々な筋肉を持つ猟兵達。
 操は彼らを見渡してうんと頷くと言葉を続けた。
「キマイラフューチャーで事件だよ! アルパカ頭の怪人たちが自分の筋肉を使って、とあるリゾートを手中に収めようとしてるんだ!」
 グリモアによって映し出されたのは派手なビキニパンツ一枚でマッスルポーズを決めるアルパカ怪人たち。どうやら種類が増えたようで、様々な毛色のガチムチマッスルアルパカが映写されていた。
 はっきり言って非常に暑苦しい。
 しかし操は真面目な顔をして猟兵達に依頼内容を説明していく。
「どうやら彼らは更に上位のマッスルアルパカに率いられているみたい! みんなには、まずガチムチマッスルアルパカ達が現れるリゾートに赴いて、やってくる彼らを撃退してほしいんだよね。そうしたら、ボスのアルパカ怪人を引っ張りだせるはず!」
 『アルパカ』という言葉がゲシュタルト崩壊しそうだった。
「筋肉を撃退するためには、同じ筋肉で立ち向かうしかない……。みんなの自慢の筋肉を見せつければ、きっと勝てる!」
 ぐっ! と親指を立てる操。彼の瞳はどこかキラキラとしていた。
「あ、ちなみに戦いが終わったらセルフ彫像コンテストが開催されるみたいだから、参加してみたらどう? 特殊な装置で、氷像や石像、黄金像からさらにはチョコ像まで! どんな像にもなれるみたい!」
 グリモアに表示されるヴィジョンが切り替わる。
 前回のものであろうそれには、キマイラ達の逞しく鍛え上げられた肉体を誇示する石像や、奇抜なポーズで固められた黄金像など様々な彫像が見られた。
「それじゃ、頑張って! みんなの勇姿はちゃーんと見させてもらうからさ!」
 操がにっこりと微笑むとグリモアの光が周囲を照らした。
 気づけばそこは、筋肉溢れるマッスルリゾートだった……。


ヒガキ ミョウリ
●めっちゃ肌色
 こんにちは。はじめましての方ははじめまして、ヒガキミョウリです。
 もう一目で分かる筋肉依頼です。完全に趣味に走りました。
 皆さんの筋肉を誇示し、アルパカ達を打倒してください。

●第一章
 『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』との集団戦。
 自慢の筋肉を見せつけてくるマッスル達との戦闘です。
 迸る汗とぶつかる筋肉! 肉体美を見せつければその分補正が入ります。
 もちろんガチムチでなくても構いません。

●第二章
 『怪人アルパカマッスル』とのボス戦。
 こちらは純戦闘です。
 アルパカブラザーズを統べるキングオブマッスルのアルパカ怪人との戦闘です。
 筋肉と筋肉の戦いなので、第一章と同じく筋肉を披露すればするほど補正が入ります。

●第三章
 開催! セルフ彫像コンテスト!
 戦いのあとは開催される彫像コンテストに出場できます。
 ちなみに出場せずに見ているだけでもオッケーです。

 グリモア猟兵の三千院・操は第三章でのみ、お誘いがあった場合に登場します。

 随分と暑苦しい依頼ですが参加してくださると嬉しいです。
 プレイング、楽しみにお待ちしております。
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第1章 集団戦 『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』

POW   :    ポージング
自身の【逞しい肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    ポージング
自身の【躍動する肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ   :    ポージング
自身の【洗練された肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

セバスティアン・ヴァンホーン
ほっほっほ、随分とやんちゃなアルパカ様達ですな
しかし筋肉は、鍛えるも誇るも自由ですが、人様に迷惑をかけるものではありませぬ
これはお仕置きが必要ですなぁ

アルパカ様の前に立ち、執事脱ぎを披露致しますぞ
執事脱ぎとは、「コート、ネクタイ、ベスト、Yシャツ、肌シャツという上着に纏っている衣類を、バサッと一回の動作で全てを脱ぎ捨てる」という荒業です

相手のポージングに対して、まずはこちらもポージングで威嚇致しましょう
ふんっ!はぁ!はぁぁあああ!
反省が見られず、こちらを取り囲むようにポージングを続けるのであれば、
ゆっくりと歩み寄り、『灰燼拳』を顔面に叩き込みまする

慈悲はありませぬ



●筋肉老執事
「ほっほっほ、随分とやんちゃなアルパカ様達ですな」
 セバスティアン・ヴァンホーン(真なるお嬢様を探して・f14042)はこつりと革靴を鳴らしその場に現れる。彼の鍛え上げられた筋肉は身にまとう執事服を盛り上げ、その肉体美をありありと見せつけていた。
「これはお仕置きが必要ですなぁ」
 筋肉とは鍛えるも自由、誇るも自由、魅せるも自由の人間の芸術。しかし、人様に迷惑をかけるものではない。それをセバスティアンはよく理解していた。
「ムッ。……ほう、どうやら貴様もなかなかの筋肉を持っているようだな」
「しかし我らには叶うまい! フハハハ!!」
 アルパカブラザーズたちは腰に手を当て、その大胸筋を誇張するように呟く。
「……若い、ですなぁ」
 ぐるり、と軽く肩を回す。此処に来るまでにウォーミングアップは済ませてある。身体の調子は万全だ。
 周囲には数多のガチムチアルパカブラザーズ。セバスティアンはおもむろに執事服に手を掛ける。
「――フンッ!」
 刹那、セバスティアンの上半身に身にまとうものすべてが剥ぎ取られ、鋼のように固く、山のようにがっしりとした凄まじい筋肉が現になった。
 神話の巨人のような力強さを持つ上腕二頭筋。雨にも風にも嵐にも負けぬ大木のように太く逞しい大腿四頭筋。そして激しい荒野のようにバッキリと割れた腹筋。それらすべてはセバスティアン・ヴァンホーンという男が作り上げた至高の『作品』。
 そのあまりの迫力に、アルパカブラザーズ達が感嘆の声をあげる。
「なっ……! まさか、アレは『執事脱ぎ』ッッ?!」
「知っているのかアルパカブラザーズA!?」
「勿論だアルパカブラザーズB……。あれはコート・ネクタイ・ベスト・Yシャツ・肌シャツといった上着に纏っている衣類を一回の動作で全てを脱ぎ捨てるという、執事にのみ許された荒業……ッ! まさか、まだ使える者がいたとはッ!」
 そうだ、彼は老執事。ありとあらゆる家事を万全にこなし、唯一人の主に使える鋼の従者。故に、筋肉披露も平然とやってのける。
「ふんっ! はぁ! はぁぁあああ!」
 次々と繰り出されるセバスティアンのポージングの数々。それらが決まるたびに一人、また一人とアルパカブラザーズ達の戦意が失われていく。
 これこそ歴戦の筋肉の威風。迸る怒涛の肉体美に、一切の慈悲はなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

才堂・紅葉
「こいつら……久しぶりのリゾート休暇だったのに」
個人的な事情で参加します。
淑女的に筋肉に自信はありませんが。

と言う訳で、【逞しい肉体を誇示する】筋肉兄弟に対し、ギターの楽器演奏でプロレス入場曲の熱いBGMをつけて盛り上げます。
笑顔で優しく微笑。
「素晴らしい筋肉ですね。握手をお願いします」
礼儀作法で一礼し、愛想の良いコミュ力で手をつなぐ。
笑顔のまま怪力で握力を加えます。
もし弱ければ、貧弱な握力に失望の吐息。
更に握力をかけて相手に膝をつかせ。

「鍛え方がまるで足りませんね。出直してください」

グラップルのアイアンクローで持ち上げ。
他の兄弟もろとも、UCでその肉体を大地に叩き付けます。

【アドリブ歓迎】



●星を落とす女
「こいつら……久しぶりのリゾート休暇だったのに」
 才堂・紅葉(お嬢・f08859)は苛立っていた。
 ようやく取れたリゾートの予約に喜び勇んでいたら、なんと自分が向かおうとしていたリゾートで事件が起ころうとしているというのだから、正直言ってやってられない。ふざけてるのか。
 淑女としてあるまじき表情を浮かべ、こめかみに青筋を立てたのも一瞬。
 手にしたギターでプロレス入場曲を奏でながらアルパカブラザーズ達の前へと歩み寄れば、まるで別人のように優しく柔らかな微笑へと変わった。
「――ごきげんよう。マッスルの皆様」
 まずは亡き母に教えられた気品ある礼儀作法で一礼。その美しさに飲まれたのか、それともこの筋肉兄弟達の中に現れた少女に気を良くしたのか、アルパカブラザーズたちも『ぉぉ、どうも……』などとお辞儀をしはじめる。
 顔をあげた紅葉はにっこりと聖女のような笑みを浮かべて、すっと手を差し出す。
「素晴らしい筋肉ですね。握手をお願いします」
 自慢の筋肉を称賛されたアルパカブラザーズ達はもう上機嫌だった。彼らのうちの一人が頭を掻きながら差し出された手を握った。
 その、瞬間。
「ィッ?!!?」
 ガシィ!! と彼は凄まじい力で掌を掴まれた。そのまま潰されるのではないかと錯覚されるほどの剛力に、目前の少女の顔を見る。
「……あら。もしかして、この程度ですか?」
 笑顔をのまま失望したようにふぅとため息を吐けば、それが拷問の合図だった。
「ギ、ァァァッ?!!?」
 メキメキメキッ!! と先ほどよりも更に強大な力によって掌が圧縮されていく。おかしい。おかしい。これが人間の力なのか? その答えに辿り着く間もなく、万力のように締め上げられる苦痛に堪えきれずに彼はがっくりと膝をついた。
「鍛え方がまるで足りませんね」
 己一人の握力に負けておいて、何がマッスルだろうか。そのような貧弱な力を自慢げに振るうというのならば、疾く失せるといい。
「ガッ……?!」
 紅葉は目前で膝を着く兄弟の頭をアイアンクローで掴み上げる。頭蓋の部分がミシミシと軋む音が聞こえ、彼は身を振るって暴れるが逃れられはしない。
「――出直してください」
 そして、そのまま他の兄弟達へと叩きつけられる。紅葉によって展開された高重力場の力も相まって、そこには小さなクレーターが作られたのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

レーヴェ・ナハトシッフ
セルフ彫像……セルフってそういう意味か。参加者は彫像に……でも前回があるなら怖がる要素は無くて安全なのか……キマイラのメンタルが羨ましいな。今は俺もキマイラだが

ただのポーズは飽きるだろうし
走ったり跳んで汗をかいた肉体を見せつける様に戦う
服は……上は脱ぎ捨て、ズボンはホットパンツサイズに破いて早着替え

戦闘では風のダガーナイフを使用
ダッシュで走り回りながら敵複数を斬りつけて撹乱
残像やスカイステッパーで回避
囲まれかけた時は空中へ逃げ、鬼ごっこの様に注意を引いて他の猟兵が戦いやすいようにする
隙がある敵がいたら、跳んでる途中で逆さになり
そのまま空中を蹴って下へジャンプ
敵へ急降下して刺す

アドリブ、共闘歓迎



●威風堂々
 ――断ち切る刃が空を切り、烈風を伴って肉を裂く。
 不可視の刃は捉えられず、また一人、繊維を切られ肉体が揺らいだ。
 獅子が駆ければ羊駱駝が追う。されど掴むことはできず、豪腕は空を凪いだ。
「ただ戦うだけだと飽きるだろう?」
 僅かな笑みを口の端に浮かべ、虚空を蹴り上げ跳躍したのはレーヴェ・ナハトシッフ(風を纏う傭兵獅子・f04940)だ。
 その姿はホットパンツ一枚というなかなかに過激な姿。傭兵として鍛え上げられてきた頑丈な肉体は惜しげもなく晒され、肉厚かつ確かな力強さをもった太腿は彼が動くたびにしなやかに動作する。
 蜂蜜の獣毛と隆起する筋肉の上を汗が流れ、動けば僅かに水滴が散る。
「ナイスマッスル……」
 アルパカブラザーズのうちの一人が、己のポージングも忘れて口ずさんだ。
 素直な称賛。しかし、それはこの場においては明確な命取りとなる。
「そいつは、どうも――ッ!」
 空中へと駆け上がったレーヴェは、再び空を蹴り上げる。
 下に在る羊駱駝の一体に向けて。己の肉体に惹かれ、魅せられ、戦場で隙を見せた愚かな雄への一刀を放つ。
「グガァァッッ?!」
 不可視のナイフは重力に従い加速し、加速によって威力を増したそれは最早弾丸。避けることは能わず、空から急降下した凶刃によってその一体は倒れた。
(「――にしても、セルフ彫像か」)
 一つ、二つ、三つ。手の内に新たな風のダガーナイフを生成しながらレーヴェは思考する。
 しかし意識は目前の彼らから外しはしない。――尤も、数多くの戦場を渡り歩いてきたレーヴェにとって、戦闘中の思考などが隙になるはずもない。故にこれは標的の確定だ。決して逃さず、必ず当てる、そのための下準備。
(「参加者は彫像に……セルフってそういう意味か。でも前回があるなら怖がる要素は無くて安全なのか……キマイラのメンタルが羨ましいな」)
 四つ、五つ、六つ。不可視の風刃がその量を増していけば、ぞわりと空気が沸き立つ。
 流石に危機を感じ取ったのか、アルパカブラザーズ達はその躍動する筋肉を誇示しようとポージングを行おうと――。
(「まぁ、今は俺もキマイラだが」)
 刹那、風が爆ぜる。
 生成された風刃がレーヴェの手の内から放たれ、アルパカブラザーズ達へと殺到する。彼らの筋肉では、風の速度に対応はできない。
 故に、彼らには死ぬ以外にない。
 重厚な肉体が、地面に堕ちる音が響いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フォルター・ユングフラウ
【WIZ】

臭い、暑苦しい、おぞましい、目が腐る…心からの賛辞を貴様達には贈っておこう
この世界は初めて来たが、こんな肉達磨が跋扈していたとはな

肉体美か、なるほどな
我の美貌とこの美しき肢体に適う者などそうおるまいよ
…だが、貴様達の様な愚物はそれを見るに値せぬ
故に、我のもう一つの姿を見せてやろう
UC:ヒュドラ、この威容にその筋肉が並び立てると思ってか?
9つの顎より繰り出される牙には、誘惑や催眠、恐怖、呪詛、毒といったものが込められている
自慢の筋肉で受け止めてみせよ
併せて、吸血や生命力吸収で命を啜ってやる
そうだな、力比べもしてみるか?
精々気張り、35mに及ぶ巨体に押し潰されぬ様にする事だ

※アドリブ歓迎



●蝕む暴君のアリア
 ――其処に在るのは己の肉体に酔いしれた、憐れな雄達のオペラだった。
 故に、フォルター・ユングフラウ(嗜虐の乙女・f07891)がその気分を害するのも当然の摂理と言えるだろう。地域一体を治めるヴァンパイアの父の寵愛のもとで貴族の嗜みとして数多の芸術に触れてきた彼女にとって、今目の前で繰り広げられるものは児戯にも等しいか、それよりも劣っていた。
「臭い、暑苦しい、おぞましい、目が腐る……心からの賛辞を貴様達には贈っておこう」
 この世界は初めて来たが、こんな肉達磨が跋扈していたとは嘆かわしい。
 しかも奴らは肉体美を競うと来た。あぁ、それはなんと――。
「我の美貌とこの美しき肢体に適う者などそうおるまいよ。……だが、貴様達の様な愚物はそれを見るに値せぬ」
 フォルターは微笑む。それは、残虐と吸血の限りを好む女帝の笑みだった。
 アルパカブラザーズ達は僅かに構える。今自分たちが相対しているのは、ただのヒトではなくヒトの上に立つ為政者。即ち搾取する者であると、本能で察したのだろう。
「故に、我のもう一つの姿を見せてやろう。光栄に思え」
 闇が、彼女に集束する。
 暗黒が形を成し、美しき女の肉体が変容していく。
 全長は大きく膨れ上がり、首は九つに分かれ、十八の瞳が羊駱駝達を捉える。漆黒の鱗を携える、都合35mの巨大な蛇龍がその姿を現した。
 神話に名を連ねる、毒を吐くその者の名は――『腐爛の血毒(ヒュドラ)』。
「さぁ、自慢の筋肉で受け止めてみよ。精々気張れよ? 愚物共」
 斯くして、此処に蝕む暴君のアリアが響き渡る。
 九つの悪意が牙を擡げ襲来すれば、アルパカブラザーズ達はもはや餌となるしかなかった。幾ら鍛えようとも彼らは怪人。ヘラクレスではない彼らに、蛇龍の試練を突破することなどできはしない。
 ある者は心奪われたかのように自ら蛇龍の贄となり、ある者は脚をふるわせ無様に命を乞い、ある者は苦しみ喘ぎながら骨を溶かされ絶命していく。
「クク――ハハハハハ!! 良い声で鳴くではないか愚物共。そうだ。貴様達はそうやって、我を愉しませていれば良い」
 女帝の哄笑は高らかに。
 此処に在る餌総てを喰らうまで、嗜虐の宴は終わらない。

 ――そうして、憐れなアルパカブラザーズ達は、全滅したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『怪人アルパカマッスル』

POW   :    ポージング
自身の【肉体美の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    鋼の筋肉
全身を【力ませて筋肉を鋼の如き硬度】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ   :    つぶらな瞳
【つぶらな瞳で見つめること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【瞳から放たれるビーム】で攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はニィ・ハンブルビーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●グレートなマッスルのアルパカ
 ――アルパカブラザーズたちを乗り越えた猟兵達の前に、ずっしりと重い”圧”を放つ雄が現れる。
 猛々しくダブルバイセップスを決め、己の極限まで鍛え上げた岩石のような筋肉を誇示するのは『怪人アルパカマッスル』。
 アルパカブラザーズ達の頂点に君臨する、マッスルの中のマッスルであり、この筋肉テロの首謀者だ。

「なかなかのッ! 肉体をッ! 持っているようだなッ! 猟兵ッ!」

 ムキィ! ムチィ! バキィ! とポージングを変えながら猟兵達へと迫ってくる怪人アルパカマッスル。
 猟兵達は理解するだろう―――この筋肉を越えなければ、平穏は訪れないのだと。

「だがッ! 私とてッ! 負けるつもりはッ! 毛頭ないッッ!! ヌゥゥゥン!!」

 ゴキゴキゴキィ!! と血管を浮き出しながらモストマスキュラーを決めたアルパカマッスルは、そのまま猟兵達へと戦意を向けた!
 さぁ、猟兵達よ。この筋肉を越え、自らの筋肉を証明せよ!!
フォルター・ユングフラウ
【WIZ】

雑兵共ではやはり味が劣る
主菜たる貴様は、じっくりと甚振りつくしてから喰らってやろう
なに、案ずるな
先に逝った雑兵共が、温かく迎えてくれるだろうよ

不利な行動をとったり無敵の代償に動けなくなったりと、やはり貴様も被虐の気があるな
ふふっ、それに応えてやらねば申し訳無かろうよ
誘惑・催眠・恐怖・毒・呪詛…さぁ、どれで虐めて欲しい?ん?
我は、肉にはワインが無ければ我慢が出来ぬ性格だが…生憎、ここには無い
UC:トイフェルスシュピース─貴様の紅でこの杯を満たし、葡萄酒のかわりとしよう

幾ら肉の鎧を着込もうとも、所詮は生身
加虐に悶える時間をいたずらに増やすだけと気付けぬ時点で、貴様の負けだ

※アドリブ歓迎



●血の聖杯
 次々と繰り出される激情的なポーズを見ても、黒の玉座にあるフォルター・ユングフラウは頬杖をついたままだった。
 鮮血で染め上げられたような瞳はアルパカマッスルを見据え、視線を向け嘆息する。
 雑兵共ではやはり味が劣る、と。
 骨を溶かされ、悶え苦しみながら倒れていった先程の肉達磨達では足りぬのだ。嗜虐の乙女はより強い絶望を、より強い叫びを所望する。
 であれば、目前で無防備に己の肉体を披露している羊駱駝であれば?
 フォルターの唇の端に、歪んだ笑みが浮かぶ。
「……いいだろう。主菜たる貴様は、じっくりと甚振りつくしてから喰らってやろう」
「ムッ……?!」
 怜悧に零されたその言葉に、アルパカマッスルはポージングをしながらフォルターを見遣る。先程兄弟達がやられていた様子を見ていた故に、目前の黒の娘が侮れない存在であることは理解しているのだろう。アルパカマッスルの動きに力が籠もった。
「なに、案ずるな。先に逝った雑兵共が、温かく迎えてくれるだろうよ」
 故に存分に苦しむといい。幾ら泣けど叫べど、ここに貴様の味方はいないのだから。
 虚空より金色の杯が現れ、フォルターの手に収まる。空の中身のそれをくるりと手の内で遊ばせれば、先端をアルパカマッスルへと向けた。
「敢えて不利な行動を取ったり無敵の代償に動けなったりと……兄弟が兄弟ならば、親もまた親だ。やはり貴様も被虐の気があるな?」
「ヌゥン! 筋肉のッ、ためだッ!」
 バキバキバキ! と被虐の気があることを否定もせずにアルパカマッスルが腰に手を当て大胸筋を誇示すれば、その肉体は鋼の如く硬化されていく。
「ふふっ、そうか。ならば、それに応えてやらねば申し訳無かろうよ。貴様の紅でこの杯を満たし、葡萄酒のかわりとしよう」
 同時、フォルターの背後より百と九十の鉄杭が発射される。それ肉を穿ち、血を絞りとる搾取の痛撃――『血の唇は闇夜に微笑む(トイフェルスシュピース)』
「んぬぉぉぉぉぉおおおッ!!?!!?」
 それほど膨大な量の攻撃がなされるとは予想もしていなかったのか、全身を数多の杭に苛まれながらアルパカマッスルは痛苦の声をあげた。
「幾ら肉の鎧を着込もうとも、所詮は生身。加虐に悶える時間をいたずらに増やすだけと気付けぬ時点で、貴様の負けだ」
 杯に満たされた流血を飲み干し、乙女は冷たく微笑んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セバスティアン・ヴァンホーン
貴方様がボスアルパカ様ですな?
子分の不出来は親分の責任
皆様に迷惑をかけた償いはしっかりとして頂きましょう

とはいえ、相手も中々の手練れの様子
先ほどの戦いにより上裸のまま、今度は執事パンプアップを披露致しましょう
執事パンプアップとは、「通常のパンプアップでは考えられないほど、
筋肉体積を増大させる荒業」で御座います

ほう、さすがボスアルパカ様
ですが、私も負けておりませぬぞ
本気の筋肉でポージングし威圧した後は、
拳を中腰に構え、「執事パンチ」をお見舞致しましょう

執事パンチは風圧で離れたダメージを与えるほどのパンチで御座います
え?「サイコキネシス」じゃないのですかと?
いいえ、パンチで御座います


才堂・紅葉
「あれをやるわ、セバスティアン!」とか言ってコンボを決めたくなりますね。

彼のポージングをギター演奏で盛り上げます。今の彼を攻撃するのは礼儀作法に反します。ごゆるりと肉体美を誇示してください。それが不利となるような、非淑女的な真似は致しません。
ビームが飛んできたら、野生の勘で見切り優雅に避けます。

肉体の誇示を止め、攻勢してきたら早着替えでお相手します。シャツに短パン姿で、引き締まった肢体や太股でパフォーマンス。
すかさずギターで頭部を殴りつけ、二回攻撃で真上に吹き飛ばし。
両足で首と太股をロック、両腕を捉え翼のように絞り上げる空中関節技でホールド。UCで地面に叩きつけます。

【アドリブ、連携歓迎】



●執事マッスル・殺法淑女
 鉄杭によって貫かれたアルパカマッスルは激痛か、或いはそれ以外の感情からか全身の強靭な筋肉をピクピクと震わせる。
「ヌォォォォォッ!!!」
 しかしすぐさま雄叫びを上げてサイドチェストを決めることで突き刺さった鉄杭を吹き飛ばし、直ぐ様猟兵たちに向き直った。
「もっと……もっとだ!! もっと筋肉をいじめ抜かなければッ!!」
 ハァハァと息を荒げながら、アルパカマッスルは再び戦意を向ける。
 ザリ、とそこに立ちはだかる巨岩が一つ。
「貴方様がボスアルパカ様ですな?」
 戦車のように強大な筋肉の鎧を纏う執事――セバスティアン・ヴァンホーンだった。彼は上裸のまま、モノクルの奥の青眼を光らせながらアルパカマッスルへと歩み寄る。
「如何にも。私こそが真のマッスル。真のアルパカ怪人だ」
「左様でございますか。……子分の不出来は親分の責任。皆様に迷惑をかけた償いはしっかりとして頂きましょう」
「ほう……? つまり、次の相手は貴様ということか。良かろう!!」
 再びマッスルアルパカは己の筋肉を誇示するべくポーズを決める。
 すると、ジャランとどこからともなくギターの音色が響き渡った。
 それは紅葉による演奏だ。屈強な肉体を持つ益荒男二人の対決を盛り上げるべく手段を取った彼女は、側で倒れていた兄弟達の身体に腰掛ていた。
「どうぞ、ごゆるりと肉体美を誇示してください。それが不利となるような真似は致しません」
 再びジャランとギターの音色がなる。それが男と雄の戦いの合図だった。

「フンッ! ハァッ! セヤァァアァッ!!」
 嵐のように次々とポージングを決めていくアルパカマッスル。次々と誇示される怒涛の筋肉に、セバスティアンは僅かに気圧される。
 アルパカ怪人の際限なく鍛え上げられた筋肉から放たれる”圧”が、ぴしりと空気を軋ませる。
 やはり真のマッスル、真のアルパカ怪人を名乗るだけはある。
 しかしセバスティアン・ヴァンホーンという執事は、その先を行く。
「ほう、さすがボスアルパカ様。ですが、私も負けておりませぬぞ」
 同時、セバスティアンの肉体が倍以上に膨れ上がる。それは気迫か? 存在感か? 否、否、否――それは『筋肉』である。
 刹那的に増大した筋肉体積は彼の肉体を肥大化させ、筋肉の限界突破を引き起こしたのだ。
「そうなのですね。これが………『執事パンプアップ』」
 文字通り弾ける筋肉達を見て、紅葉が呟いた。
 かつて、どこかで聞いたことがある。通常のパンプアップでは考えられないほど、筋肉体積を増大させる執事にのみ許された荒業が存在すると。
 彼女は直感する。今自分の目の前で行われているものが、『それ』なのだと。

「なんッ……だと……ッ?!」
 絶大な筋肉にアルパカマッスルが怯む。自分と同じ、いいやそれ以上の筋肉による”圧”を浴びた彼は、一瞬そのポージングを止めてしまったのだ。
「ッ! あれをやるわ、セバスティアン!」
「承知致しました。さぁ、参りますぞ……ッ!!」
 紅葉の言葉にセバスティアンが応じる。彼は拳を中腰に構え、そのまま前方へと勢いよく突き出す。限界を超越した筋肉によって撃ち出された風圧は衝撃波となり、そのままアルパカマッスルの体をアッパーカットの如く打ち上げる。
「ガッ……ァァッ!!!」
 ――『サイコキネシス』ではないのかって? いいえ『執事パンチ』です。
「いいわ! さぁ、もっと高く打ち上がりなさい!」
 いつの間にかシャツと短パン姿に着替えていた紅葉が大地を蹴り上げ、空中に浮いた怪人へと肉薄する。そのままの勢いで手にしたギターを頭部に叩きつけたと思えば、その拳を腹部へとめりこませ、更に上空へと吹き飛ばす!!
「オゴォォォォォッ?!」
 だが、紅葉はそのまま重力に従い下に――。
「ほほほ。さぁ、お行きなさい。もっと『上』へ」
 落ちない。紅葉を追って跳躍したセバスティアンが彼女を両手で打ち上げ、纏う筋肉の力でアルパカ怪人へと追いつかせた。
「さぁ、逃さないわよ。アルパカ野郎……ッ!!」
「なッ、なにを……!?」
 困惑する怪人をよそに紅葉は自分の両足で彼の首と太股をロック、そのまま両腕を捉え翼のように絞り上げる空中関節技でホールドすれば、彼女の拳にハイペリアの刻印が浮かび上がる。
「こう言う原始的な体術って、私には似合わないと思うのよね………コード・ハイペリアッ!!」
 途端、周囲の空気が重くなる。それは彼女のユーベルコードによって展開された高重力場。宙に浮かんでいるものに強い重力がどうなるかは明白。紅葉は己の体得する殺術によって、そのまま怪人を流星のように地面へと叩き付ける!!
「潰れろォォォッ!!」
「ンギィィィィッッ?!?!?!!」
 ズゴォン!! と轟音と、なんとも言えないアルパカマッスルの悲鳴を響き割らせながら、紅葉はセバスティアンの協力も相まって先程よりも遥かに大きなクレーターを作り上げたのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レーヴェ・ナハトシッフ
なぜ怪人はこんなにも個性的な奴ばかりなんだ
オブリビオンじゃなければ、
彫像コンテストにマッチョなアルパカの彫像の姿が……
たらればの話をしてもしょうがないか
知的好奇心と世界の為に躊躇なく倒す

過去の残照を発動
俺の左目の陽光の様に燃える混沌の水を自身の肉体に薄く纏わせる
……オイルみたいに肉体を際立たせて、
量産型みたいに動きを止められると良いんだが

戦闘はダガーナイフで接近戦
敵が【肉体美の誇示】をしようとしたら
ビハインドの力で背後に出現して、バックドロップを狙う
後ろを警戒するようになったら、
残像を残しながら後ろに出現してバックスタブや
残像を残し、後ろに出現すると思わせてバックステップからの投擲

アドリブ歓迎



●ビハインド・ウィズ・ユー
「オォォォォッ……!! クッ……! なかなかやるではないか……しかしッ!!」
 クレーターからボロボロになりながら立ち上がったアルパカマッスルはそれでも尚ポージングを決めれば、そのつぶらな瞳からは周囲の猟兵を撃ち落とすかのようにビームが乱射される。
 その肉体には疲弊と消耗が蓄積していっているのは明白だった。しっかりと隆起し燦然と輝いていた筋肉はもはやその光を失い、キレとツヤは過去のものとなっていた。
(「……まったく、なぜ怪人はこんなにも個性的な奴ばかりなんだ」)
 撃ち出されるビームを回避しながらレーヴェはそう想う。
 ホットパンツ一枚のままの彼の屈強な肉体は、太陽の光を浴びてテラテラと輝いていた。むっちりとした胸筋、腰の動きに合わせて盛り上がる太腿、浮かび上がる腹筋、そのいずれもが陽光の輝きを持っていた。
 液体のようでもあり、炎のようでもあるそれは『混沌の水』。オイルのように全身に塗られ筋肉を際立たせているそれにより、マッスルアルパカの注意はレーヴェに集中していた。
(「オブリビオンじゃなければ、彫像コンテストにマッチョなアルパカの彫像の姿が……」)
 一瞬派手にポージングを決めるアルパカ男の彫像を想像するが、頬をかすめたビームによって直ぐ様体勢を整える。
「たらればの話をしてもしょうがない、か――!」
 同時、レーヴェの姿が暗い靄に包まれる。彼の足が空気に溶けるように消えていき、両の瞳を覆うように布が現れた。それはかつて存在した可能性の残滓。背後に立ちて寄り添うもの――『ビハインド』。
「ふっ!」
 瞬時、レーヴェの肉体がマッスルアルパカの背後へと出現する。ビームの発射によってポージングが僅かに疎かになった隙に、ビハインドの力を利用して瞬間移動を行った彼はそのままの勢いでアルパカマッスルの腰をがしりと掴んだ。
「ムゥゥッ?!」
「終わりだ……ッ!!」
 メキメキィ! と骨の軋む音を響かせながら、超強化された筋肉でレーヴェは怪人を締め付ける。そのまま彼の重厚な肉体を背後へと持ち上げ、激しい勢いをつけて地面へと叩き付ける!!
「ホゴォォォッ!?!?!!!!」
 そうして――首がごきりと曲がり、背骨がばきりと折れる音が聞こえて、アルパカマッスルは完全に討伐されたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『セルフ彫像コンテスト』

POW   :    彫像と言えば肉体美!体の美しさを見せつける彫像になる

SPD   :    彫像と言えば技巧!匠の技で美しく彫像になる

WIZ   :    彫像と言えば芸術!誰も考え付かないような彫像になる

👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


(後ほど導入部分のリプレイを投稿致しますので、プレイングがしばらくおまちください)
●ガチムチマッスルファイティング!!
 ――そうして、マッスルアルパカ達は悉く打倒された。
 リゾートの平穏は取り戻され、ここに彫像コンテストの幕が上がる!
 そう! 筋肉自慢のキマイラたちによる、鍛え上げた自分の肉体をさらけだす芸術の祭典が猟兵達の前で開催されたのだ!

 君達はこれに参加してもいいし、しなくてもいい。
 観客側として彼らの肉体美を堪能するも良し、飛び入り参加者として己の肉体美を誇示するも良し。
 さぁ、君はどんな彫像になる?
レパル・リオン
彫像コンテスト!?あたしには筋肉はないし、ぶっちゃけ意味わかんないけど、なんだか背後霊とかそういうのが「出ようぜレパルちゃん」とあたしに囁くわ!
うーん、材質は銀、ポーズは胸(もふもふだぞ)を張って腰に手を当てて堂々とするわ!

(10分後)
…なんか、想像以上に見られてるわ…!てゆーか触られてるわ!くすぐったい!尻尾や足(つるぷにだぞ)触るのやめて!き、気持ちいいっ!なんか普段より敏感!これ以上はおかしくなっちゃう…!
って、動けなーい!逃げられなーい!
たーすーけーてー!!

参加賞として、彫像姿を撮影されたブロマイドを貰ったわ…カッコよく撮れててうれしいけど、同時にすっごく恥ずかしいわ…あはは…


赤嶺・ふたば
(WIZ)
よし!セルフ彫像コンテストに参加する!男の時はこういうの見て楽しんでいたけど女の子になったんだからせっかくだから次は見られる側になってみよう。もしかしたらそっちも楽しいかもしれないしね。
とりあえず自分は・・・それじゃあクッキー像になってみようかな。とろけた顔をして「私を食べて」って感じにアピールするポーズをしてさ。よし、これで行ってみよう。
観客に見られる感覚を一通り楽しんだら後は寝て終わるのを待つとするか。
それにしてもこのコンテスト何か貰えるのかな?



●スタチューガールズ!
(「……な、なんか、想像以上に見られてるわ……!! てゆーか触られてるわ!!」)
 体を銀製の彫像にコーティングしたレパル・リオン(見習い猟兵参上!・f15574)は観客達の予想外の反響に驚いていた。
 自分のゴーストに囁かれるままに参加したこの彫像コンテスト。周りにいるのはほとんどが筋骨隆々とした男達ばかりで、きっと自分たちのような少女は目立つのだろう。
 気付けば周りにはわらわらとキマイラ達が集まってきていて、ぺたぺたと自分の体を触りはじめてしまっていたのだ!
(「ひぁっ……!? く、くすぐったい! そこ触るのやめて!」)
 腰に手をあて堂々としたポーズで彫像となったレパルに、幾人のキマイラ達が触れていく。
 猟兵として活動していく内に少しばかり引き締まった腰、つるぷにの足。そういったところを撫でるように指が走るごとに、彼女の体にぞわりとした感触が走った。
(「んんっ……! き、気持ちいいっ! これ以上はおかしくなっちゃうぅっ……!」)
 気持ちや場所的な効果もあるのだろう。普段より敏感な体に感じた、どこか痒いような感覚は徐々に快楽へと変化していった。
 まずい。これはまずい。とーーってもまずい。こんなのヤバイってあたしでもわかる。そうだ、隣の子は……。
 ふと気がかりになり、レパルはわずかにクッキー像の少女の方へと視線を向けた。



(「これはなかなか………いいかも」)
 赤嶺・ふたば(銃と魔法が好きな傭兵魔術師・f15765)は実は男だ。
 といっても、中身が男というだけで外見は少女そのもの。
 それもそのはず。ふたばは美少女になりたいという欲望に従い、莫大な金を掛けて手術を施してもらったのだ。
(「こういうの、男の時は見る側だったけど見られるのも悪くないね」)
 彫像になるにあたって、彼女が選んだのはクッキー像だった。
 ジンジャーブレッドマンのように可愛らしくデコレーションされ、まるで『私を食べて』と言わんばかりに放蕩とした表情を浮かべて寝転んでいる。
 その姿はキマイラ達に『あれっ、もしかして来る会場間違えちゃったかな?』と思わせるほどには素晴らしいものだった。
(「それにしても……すごい、思った以上に見られてる……っ」)
 隣で堂々としたポーズで彫像となっている少女は色々なところをぺたぺたと触られているが、自分はひたすらに『視られて』いた。
 頭から爪先までをじっくりと堪能するかのような視線を感じて、すこしばかりぞくりとするふたば。
(「中身は、男なんだけどな……」)
 新しい世界の扉を開きそうになりながら、ふたばは衆目の視線に晒されていた。



 ――その後、二人は彫像コンテストの参加報酬として自分のプロマイドを貰った。
 きちんと綺麗に撮れていたそれをレパルはどことなく恥ずかしい気持ちで、ふたばは新鮮に気持ちでそれを受け取ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

銀山・昭平
◎心情
なんだか楽しそうなお祭りが始まってるべな。
おらの身体はどう評価されるか、ちょっと気になるべ。

◎行動
褌一枚になってマッスルポーズ!普通のマッスルポーズだと筋肉が足りないだろうから、特に筋肉のついてる腕と足をアピールするポーズで行くべ!
にししと歯を見せるように笑いながら、今までの生活で自然に鍛えられた肉体美を見せつけてやるべさ!!!
……しっかし、他の人も凄い体してるべなぁ。

◎アドリブ・絡み歓迎します



●押忍! 漢の銅像
(「にしし! どうだべ? おらの筋肉は!」)
 彫像コンテストにおいて、銀山・昭平(ガハハ系いなかっぺ親父絡繰技師・f01103)もまたいい感じに楽しんでいた。
 自分の体を石像としてコーティングし、白褌一枚になって己の鍛えられた固太りの肉体を惜しげもなく見せつける。
 むちっとした腕、がっちりとした足の筋肉はまさしく漢。それに魅せられた観客のキマイラ達がぞくぞくと昭平の周りに集まっていた。
「おおー……なかなかだな」
「筋肉だけではなく、脂肪もしっかりとついてる。とくにここ、いいと思うぜ」
 周囲のキマイラの一部が昭平の太腿の筋肉を触る。
(「ぉぉっ……!?」)
 どうやら石像になっても感覚はあるようだ。ぞわりと体に走る感触にわずかに声と息を漏らすが、それがキマイラ達に届くはずもない。
「確かにな! けどよぉ、俺はこっちのほうもいいと思うなぁ」
 今度は胸筋から二の腕へと流れるようにキマイラの指が走らされる。
(「くすぐってぇべ……!」)
 キマイラ達は純粋な感心を持って触っているのだろう。昭平の鍛え上げられ、盛り上がった上腕二頭筋は小さな車のようで、太腿は広大かつ荒々しい大地のようだった。
 自然に鍛え上げられたその筋肉は、彼がこれまで猟兵として数多の戦いを乗り越えた証。いわば勲章だ。
 その筋肉が、このマッスルリゾートに集うキマイラ達の興味を惹かない訳がない。
(「なんだか変な感じがするけど、悪い気分じゃねぇべな!」)
 大腿四頭筋や大臀筋、大胸筋や上腕四頭筋。身にまとう鎧を『いい筋肉ですね』とあますところなく視られ、触られ、時に写真を取られながら、昭平の彫像コンテストの時は過ぎていった。

 ――参加賞として渡された自分のプロマイドには、爽やかに笑う自分の姿があった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年03月24日


挿絵イラスト