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荒野に飛来する氷鳥達

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●荒野のオブリビオン
 アックス&ウィザーズにあるとある荒野。
 草木がほとんど生育せず、岩肌が露出する乾いた場所。この地に住む生物は非常に限られている。
 この荒野はかなり広範囲に及び、他の地方に向かう為には突っ切って通るのが最短ルート。
 迂回するのも相当時間がかかることもあり、人々は荒野を渡っていくのだが……。
 こういう場所には、盗賊やモンスター……オブリビオンが住み着くことも多い。
 元々、荒野の岩壁は自然の要塞として使うことができる。
 そして、この地を通る行商人、冒険者を襲うには格好の場所。
 邪魔はほとんど入らぬこの場所で思うがままに相手を襲い、物品を奪って血肉を喰らうことができると、オブリビオンにとって都合がいいことがほとんどなのだ。
 だからこそ、この地のオブリビオン討伐依頼は絶え間なく出される。
 各地を回る人々の危険は、少ないに越したことはないのだから。

●凶鳥の討伐依頼
 グリモアベースにて。
 依頼を探す猟兵達へ、金髪エルフのセレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)がこんな話を持ちかける。
「皆でキャンプしながら、オブリビオン退治……なんてどうかしら」
 場所は、アックス&ウィザーズのとある荒野。
 岩肌が野ざらしとなり、草木も生えることなく非常に乾いた場所とあって、冬場だとかなり寒さを覚える場所だ。
 野営の為、テントを張ったり、寝袋を用意したり。
 火を起こし、持参できる範囲で用意した食料を食べ、皆で交流を深めつつオブリビオンの出現に備えるといいだろう。
 運が悪ければ、今回討伐対象ではないモンスターまで出現する可能性まであるので、見張りを立てるなどして十分に備えておきたい。

「問題は、ここにやってくる討伐対象ね」
 荒野には、凍てつくような氷や風を使って襲い来る鳥達がいるそうだ。
 おそらく、敵……オブリビオンは皆が寝静まるのを見計らい、夜のうちにやってくるだろう。
 まず、全身が寒々しさを感じる色をした氷凝鳥の群れが飛来してくるはずだ。
 この鳥どもは貴金類や宝石に目がないそうで、旅人や冒険者、行商人の荷物を漁って持ち去ってしまうのだという。
「追剥みたいな敵だけれど、一方で冒険者達にとっては美味しい敵でもあるようよ」
 そいつの体には、非常に多量の魔力が含まれている。
 魔力を結晶体として発して攻撃してくることもあるが、この結晶体を集める依頼が出されるほどに価値があるのだとか。
 そして、氷凝鳥の群れがアイテムを漁るなら、『氷雪の鷲獅子』は人々の血肉を求めて飛来してくる。
「氷雪の鷲獅子は獣のような体を持っている上、氷の風を操る難敵よ」
 全長5mほどもあるこの敵は、ある程度戦闘経験を積んだ冒険者ですら全員の体を凍らせて動けなくしてしまい、鋭い爪で引き裂いてその血肉を食らってしまう。
 単体で襲い来るだけあって、こちらは強敵。万全の状態で敵の出現に当たりたいところだ。

 世界を股にかける猟兵達が旅をすることはほとんどない。
 野営を行う機会も限られるだろうから、程よい緊張感を抱きながら、野営を楽しむのもいいだろう。
「以上ね。何があったか、後で私にも聞かせてね」
 最後にそう告げたセレインは、猟兵達を現地へと送り出すのだった。


なちゅい
 猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
 当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。

 今回は、荒野に飛来する氷鳥の群れの討伐を願います。
 この地を行く旅人、行商人などを襲う氷鳥達の討伐を願います。

 こちらのシナリオでは、
 第1章は、荒野で拠点となるキャンプを設営して、野営をしながらオブリビオンの接近を待ちます。
 第2章は、氷のような魔力を結晶体として発してくる氷凝鳥との集団戦。
 第3章は、餌を求めてやってくる氷雪の鷲獅子の討伐を願います。

 まずは、氷鳥をおびき寄せる為に荒野でキャンプを設営していただきますよう願います。
 何もない場所ですので、テント、食料などをある程度持参し、さらに別のオブリビオンの襲撃に備える必要があるでしょう。

 シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
 それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 冒険 『荒野のキャンプ』

POW   :    寝ずの番で警戒する

SPD   :    キャンプ技術や美味な料理で環境を整える

WIZ   :    キャンプ場所を探す、敵を誘う細工をする

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

フレミア・レイブラッド
レジャーとしてのキャンプは初めてかしら?少し楽しみね♪

テントや燃料、寝袋、多めの防寒具等のキャンプ道具や食糧及びワイン樽を台車に載せ、【念動力】で設営地点まで移動

到着したら【ブラッディ・フォール】で「3月兎の桃色トラップ!」で倒した「ダンジョン罠うさぎ」の鉈と服装へ姿を変え、拠点周辺にUC【えげつない多段トラップ】を使用して罠をみっしりと張り巡らせ、氷鳥や他のオブリビオン対策を整える。
滞空罠もしっかりと♪

後は持ってきたワイン片手に他の人の様子を楽しそうに眺めてるわ♪
お酒に付き合ってくれる人がいると尚良いわね

拠点に置いてきた、わたしの虜にした子達も連れてくれば良かったかしら…。

※アドリブ等歓迎


ナミル・タグイール
貴金類を盗むなんて悪い鳥にゃ。
その鳥の金ぴかコレクションを全部奪ってやるマスにゃー!いっぱい溜め込んでたらいいにゃー
・薪をいっぱい持ち込む

・行動
薪は持ってきたから誰か焚き火作ってにゃ。キャンプなファイアーにゃ!
誰かが火を持ってれば頼む なければ呪詛パワーでなんとか呪いの火を灯す
あーしごとしたにゃ。偉いにゃ。
落ち着いたら火の近くで食べ物分けてもらいながらのんびりごろごろ
暖かいデスにゃー…敵が来たら起こしてにゃ…。

何でも歓迎


城島・冬青
キャンプとかちょっとワクワクしません?
あ、いえ決してお遊び気分というわけじゃないんですよ
キャンプはどこに設営するのかな?
敵からの奇襲を受けにくい場所だと良いのだけれど…

キャンプの設営が完了したら
料理を手伝います
【料理】技能を使って美味しいごはんを作ります
キャンプなのでそんな手の込んだ物は難しいけれど
身体の温まる具沢山のスープはどうかな?
豚汁とかミネストローネとか!
汁物だけでは足りない人は
スープの残りにご飯を入れて雑炊にするのもいいですよ
食事中も【第六感】と【暗視】で不意打ちには警戒しておきます

年上は名前+さん付けで敬語
同い年や年下は敬語無し
アドリブ歓迎でーす


ネラ・イッルジオーネ
今回の依頼は討伐系なのですね。

最初はキャンプの設営ですが、私は料理もテントもよく分からないので、不審者やモンスター対策の防衛をします。

まずは周囲の木などに私のユーベルコードを簡易的に発動する為の魔法トラップを複数設置します。罠にかかれば数多の槍が出るので、夜間での鮮やかさや音などで襲撃などを早めに知らせる事ができそうです。


モニカ・ラメール
アドリブ等は歓迎よ

SPD
みんなでキャンプ!
美味しい(文字通りの意味で)敵!
とっても楽しそうね!

わたし、キャンプってした事ないのよね
キャンプセットは用意するけれど、ちゃんとテントを建てられるかしら
あとはそうね、みんなにお【料理】を作るわね!
食材や調味料を多めにと、フライパン位は持って行けるかしら

作るのは温まるお料理が良いわよね
そうね、パエリアにしようかしら!
色付けにもなるし、スパイスを効かせるの!
お肉はそうね、この後プーレ(若鳥)が来るし、今回はブフ(牛肉)にしようかしら
後は玉葱にニンジンにパプリカも入れて、最後にチーズを乗せて完成ね!
食後にはホットチョコレートなんていいかしら!

プーレ、楽しみね


フィーユ・エバーラスト
懐かしいね。当主になる前はよく修行しながら森の中で過ごしたものさ
さて、ボクは食材を確保してこよう
これでもエルフだからね、狩猟は慣れたものさ

【SPD】
こんなところでも鹿なり山羊なりはいるだろう
【翻鳴歩】で上空に飛び上がり、高所から獲物を探す
水場が見つかればいいのだけどね。動物は自然と寄ってくるし、水も確保できる
離れた場所から雷撃を放って仕留める
仕留めた獲物を適当に捌いて、電熱で熱した岩で雑に焼く
「結構料理は出来るんだ。人は見かけによらないだろう?」
「おっと、ここはまだ焼けてないな」
雷をぶち込んでおこう



●皆でキャンプ!
 アックス&ウィザーズ。
 とある荒野へとやってきた猟兵達は、岩肌が露出した何もない場所を見回して。
「今回の依頼は討伐系なのですね」
 金と銀の髪を持つミレナリィドールのネラ・イッルジオーネ(サンツィオーネ・ディ・アニマ・f06949)が依頼内容を確認して呟く。
「貴金類を盗むなんて、悪い鳥にゃ」
 そこで、猫科キマイラの、ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)がやや眉を寄せて。
「その鳥の金ぴかコレクションを、全部奪ってやるマスにゃー!」
 全身にジャラジャラと、数多くの呪われた装飾品を付けたナミル。
 その鳥がいっぱい溜めこんでいたらいいなと、彼女は私欲を駄々洩れにしていた。
 とはいえ、オブリビオンの出現には時間を要するようで、今夜は野営をして敵の出現を待つことになりそうだ。
「キャンプとか、ちょっとワクワクしません?」
 見た目はごく普通の少女の容姿をした、オレンジの髪の城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)。
 この後、オブリビオンと交戦を控える為、お遊び気分ではないとしながらも、冬青は仲間達へと問いかけたのだが……。
「みんなでキャンプ! 美味しい敵! とっても楽しそうね!」
 黒いゴスロリ服を纏う、モニカ・ラメール(甘く絡めるカラメリゼ・f14455)は文字通り、『美味しい』敵を食べるつもりのようだ。
「懐かしいね。当主になる前はよく修行しながら、森の中で過ごしたものさ」
 とある傭兵集団の首領を務める青髪のエルフ少女、フィーユ・エバーラスト(銀帝・f01873)は少し前のことを思い返して語った。
「レジャーとしてのキャンプは初めてかしら? 少し楽しみね♪」
 やや幼さも抱かせる容姿をした、フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)もお気楽な態度をとる。
 彼女はキャンプ道具や食料、ワイン樽まで用意していた。
 オブリビオン討伐よりも、キャンプを楽しみにするメンバーが多い印象を受け、冬青は苦笑してしまうのだった。

●しっかりとキャンプ準備!
 さて、冬青は乾いた風が吹く荒野を一通り見回して。
「キャンプはどこに設営するのかな?」
 敵からの奇襲を受けにくい場所があればと考える彼女。
 ただ、設営に関して考えているメンバーは少ない。
「わたし、キャンプってした事ないのよね」
 モニカはキャンプセットは持参していたものの、設営自体初めてといった様子。
 たくさんのキャンプ道具を念動力で運んできたフレミアは、キャンプ以上に嬉々として罠を張り始めていた。
「……ここでいいですかね」
 冬青は岩陰となるこの場所で、そのまま設営することにしたようだ。
 彼女達がテントを張るべく、ペグを地面に打ち込む最中、ナミルはたくさん持ってきた薪を地面に置いて。
「薪は持ってきたから、誰か焚き火作ってにゃ。キャンプなファイアーにゃ!」
 ナミルはそう仲間達へと頼みはしたが、皆他の準備に忙しない。
 この為、ナミルは呪詛パワーを使い、なんとか火を灯そうとしていたようである。

 ネラはそんな仲間から離れて行動する。
(「私は料理もテントも、よく分かりませんからね」)
 設営を仲間に託し、彼女は不審者やモンスター対策を講じるべく動いていた。
 周囲にほとんど木々が無い為、ネラは周囲の岩場を使い、自身のユーベルコードが簡易的に発動する為の魔法トラップを設置していく。
 それは、敵が罠にかかれば、様々な属性に状態異常を持つ数多の槍が出てくるというもの。
 静かな場所なので、夜間にそれらが放たれれば、鮮やかさや音が際立つ。
 発動すれば、敵の襲撃を早めに把握することができそうだとネラは考え、作業を進めていた。
 また、フレミアもトラップ作りにと、ユーベルコードを行使する。
「骸の海で眠るその異形、その能力……我が肉体にてその力を顕現せよ!」
 それは、過去に倒したオブリビオンに準じた格好に変わり、そいつが使用していたユーベルコードを使用できるというもの。
 フレミアが選んだのは、『ダンジョン罠うさぎ』。
 少年のような服装に大鉈を所持した姿となった彼女は、皆がテントを張る拠点となる場所の周辺に、【えげつない多段トラップ】を張り巡らせていく。
 どこから現れるか分からぬオブリビオン対策もあり、みっちりと罠を設置するフレミア。
 これから戦う相手が氷鳥ばかりとあって、対空罠もしっかりと設置していた。
 フィーユはというと、荒野での食材探しにやや苦戦していた。
 ユーベルコード【翻鳴歩】を使い、彼女は高所まで跳び上がって獲物を探していたが、なかなか見つからない。
「こんなところでも、鹿なり山羊なり入ると思ったんだけどね」
 とはいえ、荒野に全く動物がいないわけではない。
 群れを成すヌーの群れを発見したフィーユは水牛を発見したことで、合わせて水場を発見する。
 少しばかり拠点からは水場は遠いが、運べぬ距離でもない。
 ともあれ、フィーユは自らの二つ名の由来ともなっている銀の雷を操り、ムーを1体仕留める。
 彼女は水と合わせ、その肉を拠点へと持ち帰っていく。

 フィーユが拠点に戻ると、ナミルが火を起こし、薪をくべていた。
「あー、しごとしたにゃ。偉いにゃ」
 ナミルが横になったところで、モニカ主導で料理を始めていた。
 まだ、冷える季節とあって、温まる料理をモニカは考える。
「そうね、パエリアにしようかしら!」
 彼女はフライパンを使ってい、持ち込んで具材で調理を進める。
「合わせて、体が温まる具沢山のスープとかどうかな?」
 和風の豚汁よりは、ミネストローネのほうがパエリアに合うかと冬青は思い立つ。
 もう一つ起こしてもらった火を使い、冬青は刻んだ野菜を鍋で煮込んでいくのだった。

●星空の下、皆で食事を
 すっかり日は暮れた中、料理も完成に近づく。
「これで完成ね!」
 モニカが作ったパエリアは、実に鮮やかな彩り。
 お肉は今回、ブフ……牛肉を使っており、玉ねぎ、にんじんにパプリカ。スパイスを効かせた食材にチーズを絡めてまろやかに味付けする。
 今いるメンバーの中で一番幼いモニカだが、料理の腕はなかなかのものだ。
 そして、フィーユが狩ってきたヌーの肉。
 広義では、牛の仲間であるヌー。
 やや肉質が硬いとあって、フィーユは肉に切り込みを入れて、玉ねぎをいくつかもらってすりおろし、それに肉を漬ける。
 しばらくして、電熱で熱した岩でその肉を雑に焼いていく。
「結構、料理は出来るんだ。人は見かけによらないだろう?」
 料理と言うにはやや豪快すぎる感もあるが、雷をぶち込み、こんがりと焼いたその肉をフィーユは仲間達に振るっていた。
「これだけあれば、雑炊まで必要はなさそうですかね」
 冬青が振る舞うミネストローネのスープの残りに、ご飯を入れて食べる話を持ちかけると、意外にも仲間達はそれもと求めてきた為、冬青は作ることにしていたようだ。
 その間も、彼女は周囲に視線を走らせる。
 どうやら、ネラやフレミアが仕掛けた罠にハイエナのオブリビオンが引っかかっていたらしく、戦う間もなく仕留めることができていたらしい。
 この状況なら、わざわざ動いて手を下す必要はなさそうだった。

 猟兵達はのんびりと食事をとる。
 罠を張っていたネラは、淡々とした態度で口にする。
 こちらもトラップ設置のフレミアは楽しそうに料理を食べる仲間を眺めながら、ワインを片手に料理をつつく。
「拠点に置いてきた、わたしの虜にした子達も連れてくれば良かったかしら……」
 若い女性が多いこの場では、酒に付き合えそうなメンバーがいなかったのがフレミアには残念なところである。
「食後には、ホットチョコレートなんていいかしら!」
 モニカはデザートも用意するなど、至れり尽くせり。
 本人はこれからやってくるであろうプーレ……若鶏、つまり氷鳥達の肉を楽しみにしていたようだった。
 一方で、料理を食べていたナミル。
 ある程度お腹を満たした彼女は、自ら起こした火の近くでのんびりごろごろして温まる。
「温かいデスにゃー……、敵が来たら起こしてにゃ……」
 そう告げ、ナミルは気持ちよさそうに眠り始めたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『氷凝鳥』

POW   :    爪の一撃
【非情に素早い突進からの爪】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    氷柱雨
レベル×5本の【氷】属性の【鋭利な結晶体】を放つ。
WIZ   :    大空を舞う
【空高く飛ぶことで】対象の攻撃を予想し、回避する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●襲来する氷鳥の群れ
 野営を行う猟兵一行は食事の後、見張りを立てながらテントで休むことになる。
 見張りとなるメンバーは焚き火に薪をくべながら、各々の時間を過ごす。
 武器の手入れを行ったり、魔導書に目を通したり。
 ぼんやりと夜空を見上げて、何かに想いを馳せたり。
 こうした時間もまた、冒険者達にとって大切な時間なのだ。
 時間になったら、見張りは交替。
 次のメンバーは語らいながら、時折、周囲へと視線を巡らせて警戒を行う。

 静かに、荒野の夜は更けていく……はずもなく。
 元々、オブリビオンが現れるのは予見されていたのだから、当然ではあるのだが……。
 北からやってくる青い鳥の群れ。そいつらは、氷凝鳥と呼ばれる。
 体内に魔力を豊富に持つその鳥は、この地を通る冒険者の道具……特に貴金属や宝石を奪おうとする習性があるらしい。
 どこからやってくるのかは分からぬが、そいつらの巣穴にはたくさんのアイテムが貯蔵されているはずだ。
 アイテムを守ろうと抵抗すれば、氷凝鳥どもは数でもって攻撃を仕掛けてくる。
 高く飛び上がってこちらの攻撃を避けつつ、鋭い爪での攻撃や、結晶体とした氷の刃を発して相手を傷つけ、最悪死に至らしめる。
 ただ、その魔力の結晶体は集める好事家もいるらしいので、一見の価値はあるだろう。

 見張りをしていたメンバーは寝ている仲間を起こし、襲い来る氷凝鳥の迎撃に当たる。
 予め仕掛けていた罠が機能し、かなりの数の鳥を傷つけ、あるいは落とすことはできていた。
 しかし、数で攻め来る氷凝鳥はなおも猟兵達へと群がり、爪や鋭い結晶体で攻撃を仕掛けてくる。
 できるならば、猟兵同士で連携を取り、この面倒な集団を手早く殲滅してしまいたい。
 なにせ、この氷鳥の後には、さらなる強敵が襲い来るというのだから。
ネラ・イッルジオーネ
魔法トラップである程度は減っているようですが、思っていたよりは数が多いのですね。
私の杖や装飾品も輝いているので、ある程度は標的にされると思いますので、防御として魔法シールド的なオーラを展開しておきましょう。

それと猟兵の中には接近特化の方もいるかもしれないので、連携として私のユーベルコード『プニツィオーネ・ディ・ディオ』を広範囲で放ち、氷凝鳥に審判を下して落としてみましょう。
相手は氷で出来ているようなので、効果も高いと思われますが効果が薄い時は魔力を高めて再び審判を下します。


城島・冬青
ほあー
お金持ちが剥製にして居間に飾っててもおかしくなさそうな綺麗な鳥だなぁ…
いやいや!油断してたら氷漬けにされそうなので綺麗でも気は抜かないけどね!

複数で群がられるときついから1対複数にならないように気をつけないと
勿論仲間のピンチにも気をつけて直ぐに加勢できるようにするよ!連携大事!!

残体力の低い、もしくは此方に向かってくる鳥へと攻撃して数を減らしていくよ
空中へ逃げられたら【衝撃波】で追撃
敵の攻撃は避けるか【武器受け】で直撃を防ぎ
死角から接近されないよう【第六感】で警戒するよ
この後は更に強敵が待つんだから集団戦での消耗は出来るだけ避けるね

年上は名前+さん付け、敬語
同い年年下はタメ口
アドリブ歓迎


モニカ・ラメール
アドリブ等は歓迎よ

来たわね、プーレ!
この前の大きなプーレは丸ごと食べられなかったから、とっても楽しみにしていたの!

お空を飛び回られるのは厄介ね
でも残念ね、それでは逃げられないわ?

UCで呼び出すのは、血に飢えた竜槍達
出てきなさい、ラ・ヴイーヴル
獲物目掛けて真っ直ぐ飛んで、いっぱいいっぱい食べるといいわ
プーレを1羽ずつブロシェット【串刺し】して鎖で繋いで、弾けた果汁も残さず啜ってそのまま全部食べちゃうの!
(血には味覚有り。血で出来た竜槍や鎖も同じく)

こっちに飛んでくるなら鋼糸と鞭で絡めとってそのままかぶり付いちゃうわ!

美味しいアントレ(前菜)だったわね
次のヴィヤンド(メインの肉料理)も楽しみだわ!


フレミア・レイブラッド
数が多いので、罠で手傷を負って墜落した敵等、手近なのから先に【2回攻撃、早業、怪力、鎧砕き】でグングニルを振るい、仕留めて数を減らしていく。空中の敵や空を飛んで回避しようとした敵は【サイコキネシス】と【念動力】で引き摺り下ろす、または動きを封じる事で間合いまで降ろして仕留め、槍についた血を【吸血】で妖艶に摂取。
敵の攻撃は【見切り】で回避か【サイコキネシス】で防ぐ。

可能なら、ある程度数を減らしたら、飛行している視界内の敵に向かって【魅了の魔眼・快】を使用。更に【催眠術】を重ね掛けして自身の僕にするわ♪

この後に本命が待ってるワケだし、可能ならこの子達も利用してしまいましょうか♪

※アドリブ等歓迎


ナミル・タグイール
ねむーいにゃー
でもうとうとしてたら金ぴか盗まれちゃうにゃ。気合入れるデスにゃ!
氷のキラキラも綺麗だけどやっぱり金ぴかのほうがいいにゃ。
・行動
飛ぶのはずるいにゃ!斧が届かないデスにゃー!
金ぴかな斧とか装飾をジャラっと光らせて鳥をおびき寄せれないかにゃー。
呪いの輝きに魅了されろデスにゃー。
こっちに来てくれたら一旦【ミダスの手】で爪の一撃をやり過ごすにゃ。
金ぴか無敵にゃ!
あとは斧でザクーリしちゃうにゃ。金ぴかづくしだからきっと幸せにゃ?

…巣穴の場所聞き忘れたにゃ!


フィーユ・エバーラスト
「それじゃあ、まとめて落とすとしよう」
スカイライト・ブリンガーを正面に突き立てる
この剣には貴重な宝石が埋め込まれてるけど、果たして寄ってくるか

【雷鳴討滅陣】を放ち、天空から降り注ぐ雷の刃で撃ち落とす
仮にも雷だ、多少は空を照らす照明代わりにもなる
【マヒ攻撃】でマヒさせてやれば自由に飛べないだろう
飛来する結晶体は雷撃の【オーラ防御】で弾く
出来る限り範囲を広げて味方を守ろう

「ああ、そういえば跡形もなく吹き飛ばさない方がいいのかな?」
ボクはあまり興味はないのだけど、貴重なものをむやみに壊すこともないだろう
折角だ、騎士団の資産を潤して貰うとしよう



●飛来する氷鳥の群れ
 荒野でキャンプを張っていた猟兵達。
 眠っていたメンバーも叩き起こされ、オブリビオンの襲来に備える。
「ねむーいにゃー。でも、うとうとしてたら、金ぴか盗まれちゃうにゃ」
 テントの中から、猫のキマイラであるナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)が欠伸をしながら姿を現す。
「気合入れるデスにゃ!」
 全身に金の呪飾を身につけている彼女だが、今回の敵はそういった貴金属を集める習性がある敵とあって、強引に目を覚ます。
 メンバー達の視界には、もう間近まで氷鳥の群れが迫ってきていた。
 全身水色の毛並みを持つオブリビオン『氷凝鳥』の群れ。
 そいつらは荒野を行く冒険者から金品を奪う為、集団で襲い掛かってくるのだ。
「来たわね、プーレ!」
 そいつに対し、黒いゴスロリ少女のモニカ・ラメール(甘く絡めるカラメリゼ・f14455)が嬉々として叫びかける。
「この前の大きなプーレは丸ごと食べられなかったから、とっても楽しみにしていたの!」
 これまで、モニカはいくつか依頼に出ていたが、なかなか大型のプーレ……鳥を『食う』機会がなかったらしい。
 だからこそ、今回こそはとダンピールの彼女も目を輝かせている。
 金銀の髪に無表情の少女、ネラ・イッルジオーネ(サンツィオーネ・ディ・アニマ・f06949)は予め仕掛けていた魔法トラップに、氷鳥達がかかっていることを把握するが……。
「思っていたよりは数が多いのですね」
「そうね。罠で傷ついたものから、数を減らしましょうか」
 ネラの言葉に同意したフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は飛び立てずにいる敵や、傷つきながらも態勢を立て直そうとする敵の間引きへと動き始めていた。
「ほあー……」
 それにしてもと、典型的なUDCアースの日本人といった印象の城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)が無傷の氷凝鳥の姿を眺めて。
「お金持ちが剥製にして、居間に飾っててもおかしくなさそうな綺麗な鳥だなぁ……」
「氷のキラキラも綺麗だけど、やっぱり金ぴかのほうがいいにゃ」
 敵の毛並みの美しさを絶賛する冬青に対し、ナミルはあくまで金ピカ財宝の方に関心を抱いていたようだ。
 だが、そこで、氷鳥達が氷の結晶を鋭い刃状にして発してきたのに、冬青は少しだけ驚いて。
「おっと、油断してたら氷漬けにされそうだね!」
 綺麗な敵の見た目に見とれかけながらも、冬青は気を引き締め直して仲間と共に討伐へと当たり始めるのだった。

●金品、装飾物を守り切れ!
 猟兵達を狙い、襲ってきた氷凝鳥達。
 高く飛び立つことのできぬ敵には、フレミアが真紅の魔槍『ドラグ・グングニル』で素早く連続攻撃を繰り出す。
 膂力を使ったフレミアの一撃は相手の体を切り裂き、キラキラした毛や羽が血を伴って周囲へと飛び散る。
 地面でもがいていようが、氷鳥はしっかりと反撃しようと氷の結晶体を発しようとしてくる。
 この為、冬青が加勢していく。
 刀鍔に花と髑髏の彫り模様が入った刀『花髑髏』で結晶を弾いた彼は的確な狙いで敵へと切り掛かり、息の根を止めていった。

 ただ、それはほんの一部。
 ほとんどの氷鳥達は、悠然と空を舞って獲物を見定めている。
 群がり、飛来してくるそいつらは猟兵目掛け、直接急降下して襲い掛かり、あるいは先端を鋭くした氷柱のような結晶体を飛ばしてきていた。
「お空を飛び回られるのは厄介ね」
 身長120センチ弱のモニカは頭上を見上げ、どうしたものかと考える。
「飛ぶのはずるいにゃ! 斧が届かないデスにゃー!」
 この場で身長が高い部類のナミルは172センチ。それでも、高く飛ぶ氷鳥には手も足も出せない。
 ならばと、ナミルは武器としても使う金ぴかな斧や、体に纏わせた金の装飾をジャラジャラ鳴らせながら煌めかせ、氷鳥をおびき寄せようとする。
「呪いの輝きに魅了されろデスにゃー」
 確かに一部はナミルを狙ってきていたが、氷鳥は満遍なく猟兵達を狙っているようにも見えた。
 青い長髪をポニーテールにしたフィーユ・エバーラスト(銀帝・f01873)は、正面の地面へと銀の剣『スカイライト・ブリンガー』を突き立てた。
 その剣の柄には貴重な宝石が埋め込まれおり、こちらにも数羽が群がってくる。
 敵も自分達が多いからこそ、ある程度数が増えた場合は分散して狙いを定めるなど、考えて動いているらしい。
 自らに近づき、爪で襲撃してくる氷鳥達の攻撃を、雷撃のオーラ防御で弾こうとしていたフィーユ。
 それをある程度広げ、できる範囲で仲間を守れるようにとフィーユは配慮していたようだ。
 ネラもまた仲間ほどではないが、輝く杖や装飾品が標的とされていた様子。
 まずは魔法シールドのようなオーラを展開し、ネラはしばらくの間この場を凌ぐことにしていた。
「複数で群がられるときつそうだね」
 ある程度、トラップで傷ついた敵を始末した冬青。
 仲間が集団で相手するようにならぬよう気がけようとしていたが、皆、纏めて倒す為に敵を誘き寄せている感もある。
 この為、冬青は仲間と連携を取る様に加勢し、切りかかっていく。
 それでも、空へと舞って回避しようとした敵には、同じく駆け付けてきたフレミアがサイコキネシスと念動力を活かし、強引に地面へと引きずり下ろしてしまう。
 冬青もまた衝撃波を放って追撃し、空へと逃がさずに氷鳥を撃ち落としていたようだった。

 じゃらじゃらと体の装飾品を鳴らしていたナミル。
 呪具の輝きに魅了されてやってきた敵に対し、彼女はその身を輝く黄金へと変えた。
「金ぴか無敵にゃ!」
 鋭い爪をやり過ごす為、己を囮にするようにして多くの氷鳥を集めようとしていた。
「纏めて落とすとしよう。……銀雷の刃よ。仇なす敵を討ち滅ぼせ」
 フィーユも続いて詠唱を始め、敵陣目掛けて天空から雷の刃を放つ。
 銀帝の二つ名を持つフィーユの雷は銀色に煌めき、闇夜を照らす照明代わりとなって迸る。
 雷撃に焼かれた氷鳥の中には、体を麻痺させて地面へと落下していた個体もあったようだ。
 しばし、考えていたモニカは、依然として空を飛び続ける敵へと微笑む。
「残念ね。空を飛び回るだけでは逃げられないわ? ……出てきなさい、ラ・ヴイーヴル」
 モニカがユーベルコードで呼び出したのは、自らの血でできた深紅の瞳を持つ竜槍だ。
 血に飢えた竜槍は次々と現れ、宙を舞う氷鳥へと伸びていく。
「いっぱいいっぱい食べるといいわ」
 モニカは氷鳥達をブロシェット……串刺しにして鎖で繋ぐ。
 味覚あるその血は残らず氷鳥の体を喰らい、血の一滴すらも残さずに啜っていく。
 フレミアもそれを見て、落とした敵を真紅の槍で貫いて仕留める。
 流れ出す血を彼女も艶めかしい仕草で舐めとり、氷鳥の体を摂取していたのだった。

●氷鳥の討伐は進んで
 ある程度、引き付けた氷凝鳥を猟兵達は纏めて減らしにかかる。
 フィーユは再度、雷の刃を放ち、敵を纏めて撃ち落としていく。
 敵によっては、銀の雷を浴びて完全に蒸発するように消え失せている個体もあった。
 ただ、フィーユはふと、好事家が氷凝鳥の作る結晶体に価値を見出していることを思い出して。
「ああ、そういえば、跡形もなく吹き飛ばさない方がいいのかな?」
 フィーユ自身はさほど興味がないが、貴重なものをむやみに壊すこともないだろうと考える。
 折角だからと、彼女は数体から結晶体を確保し、自身の運営する騎士団の資産を潤してもらおうと考えていたようだ。

 接近戦に臨む冬青の姿を見て、ネラは連携を図るべく、長杖『ラプソディ・デッラ・ルーナ』を振り上げて。
「時を刻む古の歯車。狭間より再来しは神の万雷」
 ネラは自身に群がっている敵の頭上に、巨大な時空の門を発生させる。
「……放たれし閃光は汝に戒めの時を与えん。プニツィオーネ・ディ・ディオ」
 そこから放たれるは、神の審判。
 一直線に真下へと撃ち落とされた稲妻は、強盗を働く氷鳥達へと裁きの雷となり、動きを封じてしまう。
 ネラとの連携がうまくいったこともあり、冬青は数多くの氷鳥を斬り裂いていた。
 そして、ネラも審判の効果が大きいと判断し、うんうんと満足そうに頷いていたようだ。

 近づいてくる氷鳥をモニカは鋼糸と鞭で絡めとり、そのままかぶり。
 敵の数が減っていたこともあり、モニカはその味をじっくりと堪能していた様子。
 ナミルは自らの黄金化を解き、黄金の斧で氷鳥どもをざっくりと切り裂いていく。
「金ぴかづくしだから、きっと幸せにゃ?」
 恍惚とした表情で消えゆく敵を見ると、彼女の考えは案外合っているのかもしれない。
 フレミアは恐れをなす氷鳥が逃げ出すのを察し、そいつらへと魔眼を光らせて。
「わたしの僕になりなさい……。あなたはもう、わたしのトリコ♪」
 すると、数羽がフレミアに魅了され、彼女の元へと舞い下りていく。
 そこで、ナミルが近場の敵を全員切り裂いてから、何かに気づいて叫ぶ。
「……巣穴の場所、聞き忘れたにゃ!」
「この後に本命が待ってるワケだし、可能ならこの子達も利用してしまいましょうか♪」
「丁度、いいにゃ!」
 フレミアが数羽を自らの僕としたことで、ナミルがその氷鳥から巣穴を場所を聞き出そうとしていたようだ。
「まあ、消耗は程々といったところかな?」
 全く疲れはないとは思わないが、冬青が思ったよりはといった程度のものだろう。
「美味しいアントレだったわね」
 前菜を堪能したモニカは、直にやってくるであろうヴィヤンド……メインディッシュとも言える肉の登場を楽しみにするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『氷雪の鷲獅子』

POW   :    極寒の風
【両翼】から【自身を中心に凍てつかせる風】を放ち、【耐性や対策のないものは氷結】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    爪による連撃
【飛翔してからの爪による攻撃】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    凍てつく息吹
【氷の息吹】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を凍らせ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●続く氷の鳥獣の襲来
 氷凝鳥の群れを撃退した猟兵達は、敵の残した結晶体を回収していく。
 一部操った氷鳥がいたようなので、その気になれば敵の巣まで分かるかもしれない。
 だが、思った以上に遠くから飛来している氷鳥の巣まで、一部逃げ出した敵を追うかと言われると難しいところ。
 巣穴にはどれだけの金品を蓄えているかを考えれば、かなり魅力的だが、あちらこちらの世界で起こる事件の解決に忙しい猟兵達だ

 そこまでする価値があるかと考えれば、疑問ではあるが……。

 ただ、悠長に考える間もなく、新手のモンスターが猟兵達のキャンプを襲撃してくる。
 中途半端に残っていた罠を、そいつは両翼から起こす極寒の風で破壊し、メンバー達の元へと接近してくる。
 先ほどの氷凝鳥が冒険者の金品を狙うのであれば、単体で飛来してきた『氷雪の鷲獅子』は冒険者の体を狙う。
 相手は吐き出した息吹で凍り付かせた獲物を鋭い爪で引き裂き、血肉を喰らうのだ。
 荒野に響くほどの声で嘶く鷲獅子の強さは、群れで襲い来る氷凝鳥とは比べるべくもない。
 これさえ倒せば、後はのんびりとテントで休むこともできよう。
 ――己の命を守る為に。自分達の安息の為に。
 猟兵達は襲撃してきた鷲獅子の討伐に臨むのである。
フレミア・レイブラッド
虜にした子達の背に乗り、空中戦に対応。
数羽虜に出来たハズだし、他の接近戦型の猟兵にも貸すわ。

敵の攻撃は【見切り】で回避、または【念動力】で念力の膜を張り冷気を防御。
グングニルによる【2回攻撃、怪力、早業】で攻撃を叩き込んで槍についた血を【吸血】で取り込み、血を味わいつつ、【ブラッディフォール】発動。「人を真に惹きつけるのは」で倒した「ハーピー」の格好に変化。他の猟兵や虜にした氷凝鳥達を【ハーピーズソング】で強化し、【エキドナブラッド】で空中戦を行うわ。

倒した後は氷凝鳥の巣まで行って金品を回収して…虜にした子達はそのまま【魔城スカーレット】へ送ってペットにしようかしらね♪

※アドリブ等歓迎


ネラ・イッルジオーネ
あれが最終的の討伐対象みたいですね。

周囲の気温が少し下がってるような気がしますので、あの敵は氷系のオブリビオンでしょうか。それでしたらこちらは消えぬ事が無い地獄の炎で対抗させて頂きましょう。

後方より魔力を高めて「カデンツァ・ディ・ディスグラーツィア」を詠唱し放ちます。その地獄の炎は地形を凍らせない為に融合させて器用に動かして相手の氷の息吹を相殺し打ち消してから、そのままの勢いで本体を燃やします。

それと戦った敵の情報などのデーターは小型機器に記憶しておきましょう。


城島・冬青
さっきの鳥よりずっと大きい…
これは強敵だね
負けられないっ!

仲間と連携しながら追い詰めていくよ
極寒の風は発動タイミングをよく観察して【第六感】で嫌な予感がしたら【ダッシュ】で距離を取り
身を隠せる岩や木があればそこに一旦退避してやり過ごしたいな
爪や嘴での攻撃は【武器受け】で凌ぐよ
攻撃チャンスは見逃さず
ユーベルコード廃園の鬼で強力な一撃を叩き込む!

屍山食らいて実を結び
血河飲み干し咲き誇れ!花髑髏!

無事に倒せたら怪我の手当てをしてテントで一眠り……したいところなんだけど
なんか…運動したからかなぁ
お腹がね、すいちゃった…
あはははは…

年上は名前+さん付け、敬語
独り言・同い年年下はタメ口
アドリブ歓迎


モニカ・ラメール
アドリブ等は歓迎よ

グリフォン!
アナタが今日のヴィヤンドね!
初めて食べるわ、どんな味がするのかしら。楽しみね!

アナタもお空を飛ぶのよね
その冷たい風や息吹も厄介だから……そうね
まずは糸でしっかりブリデし(縛っ)て降りてきてもらおうかしら
それでそのまま中までじっくりロティール(オーブンで焼く事。この場合は直火焼き)するの!【料理】【属性攻撃】

邪魔にならない位に熱した糸を張り巡らせておけば凍りの対策にもなるわよね
今度はちょっと熱いかもだけれど、我慢してね?

あら、アナタもわたしを食べたいのかしら?
でもだめよ。食べるのはわたしで、食べられるのはアナタ
それじゃぁ、いただきます!(血で全身を包み込んで)


ナミル・タグイール
わーいフレミアぐっじょぶデスにゃ!
でっかいの倒したあとに巣穴探しに行くマスにゃ!

早く倒すにゃザクっと倒すにゃ!
・行動
降りて来いにゃー誰かおとしてにゃー
攻撃できる感じになるまでは逃げるにゃ。寒いのきらいにゃー!
隙ができたりチャンスがあったら【黄金の鎖】をぶつけてつなげる
【呪詛】つき鎖にゃ!ぐったりしろデスにゃー。
もう逃さないにゃ!飛んじゃダメにゃー!
羽を狙って斧でザクザク。動き止めれてるうちに倒し切りたいにゃ!

落ち着いたあとにフレミアがいれば巣穴探しをお願いしたいにゃー。
・何でも歓迎


フィーユ・エバーラスト
「さて、大物獲りの時間だ。今度は加減無しで行かせて貰うよ」
【翻鳴歩】で【空中戦】に挑む
【属性攻撃】で銀雷を纏わせた剣で翼を攻撃
【マヒ攻撃】で空中で自由に動き回らせないようにする
「空を飛んでいれば雷に撃たれるというものだよ。もっとも、地上にいても撃たれるのだけどね」
爪での攻撃に注意して【見切り】
銀の閃光を迸らせ、不規則に動いて狙いを定めさせない

夜なうえに、敵の操る氷の風にさらされてみんな体も冷えただろう
昼に汲んでおいた水は残っていたかな?
焚火で湯を沸かしてお茶にしよう



●飛来する氷の魔獣
 荒野に滞在する猟兵達のキャンプ地
 そこに飛来して来たのは、氷雪の鷲獅子だ。
「あれが最終的の討伐対象みたいですね」
 金銀の髪、紅と蒼のオッドアイのネラ・イッルジオーネ(サンツィオーネ・ディ・アニマ・f06949)がその敵を仰ぎ見る。
「周囲の気温が少し下がってるような気がしますので、あの敵は氷系のオブリビオンでしょうか」
 先程の氷凝鳥も寒さを感じる敵ではあったが、こちらは一層底冷えがするような空気を漂わせるようにネラは感じていたのだ。
 氷凝鳥がアイテムばかりを狙うことを考えれば、そいつらが殺した冒険者の血肉を鷲獅子が狙っていた、とも考えられる。
 ただ、ここにいるのはただの冒険者ではない。
「グリフォン! アナタが今日のヴィヤンドね!」
 ヴィヤンドとは、フランス料理で肉料理のこと。
 フードファイターのモニカ・ラメール(甘く絡めるカラメリゼ・f14455)もまた鷲獅子と同様、敵を喰らう為にこの場へとやってきている。
「初めて食べるわ。どんな味がするのかしら。楽しみね!」
 ワクワクと身を躍らせるモニカの隣、オレンジの髪の少女城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)はその敵の強さを目で、そして肌で感じて。
「さっきの鳥よりずっと大きい……。これは強敵だね。負けられないっ!」
 気力を振り絞り、全長5mもあるその敵に冬青も対していく。
 少し後方で、幼さを残す吸血鬼、フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は先ほど虜にした氷凝鳥の背に乗れるか試す。
 乗って宙に浮かぶことはできそうだが、機敏な動きまでは望めなさそうではある為、うまく立ち回る必要がありそうだ。
「さて、大物獲りの時間だ。今度は加減無しで行かせて貰うよ」
 青髪のエルフ、フィーユ・エバーラスト(銀帝・f01873)はユーベルコード【翻鳴歩】を使い、空中戦を挑む。
 すると、フィーユの一言に鷲獅子が明らかににやりと笑う。
 空での戦いに臨む猟兵に対し、正気かと言わんばかりと態度である。
 そいつは口から氷のブレスを吐き出し、猟兵達へと浴びせかけてくるのだった。

●吹き付けられる凍える風
 素早い鷲獅子が吹き付ける凍てつく息吹。
 メンバー達はそれを躱し、あるいは耐え、宙を舞う敵へと攻め入るのだが……。
「逃げるにゃ。寒いのきらいにゃー!」
 宙を舞う敵に対して、攻撃手段のない黒猫のキマイラ、ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)。
 彼女は地上へと吹き付けられるブレスを避けつつ、両手を上げてぴょんぴょん跳びながら叫ぶ。
「降りて来いにゃー、誰かおとしてにゃー」
「良ければどうかしら?」
 すると、氷凝鳥を操るフレミアが先ほど虜にしたうちの1羽を貸し出す。
「わーい、フレミアぐっじょぶデスにゃ!」
 ナミルは敢えて数羽残してくれていたことを含め、感謝の意を示す。鷲獅子を倒したあと、2人は巣穴探しに行こうと意気投合していたようだ。
「早く倒すにゃ、ザクっと倒すにゃ!」
 テンションうなぎのぼりでナミルは氷凝鳥に乗り、空中の鷲獅子へと攻撃を仕掛ける。
 そして、フィーユは氷凝鳥の上から、銀雷を纏わせた剣で翼に斬りかかろうとする。
「空を飛んでいれば、雷に撃たれるというものだよ」
 とはいえ、鷲獅子はその大きさに反して意外にも素早い。
 ナミル、フィーユの攻撃を避けた敵は少し地面へと近づき、両翼から自身中心にして凍てつく風を発してくる。
 下手に食らうと凍り付いてしまう恐れがある為、冬青は近場の岩壁で身をかがめ、直接浴びるのを避けていた。
「それでしたら、こちらは……命を受け宝は煌く。古より喚起し紅蓮の業火。禍の者を煉獄へと誘え」
 ネラは僅かに体を凍らせながらも、素早く詠唱を始めて。
「カデンツァ・ディ・ディスグラーツィア」
 長杖『ラプソディ・デッラ・ルーナ』より、ネラは全ての溶解させるほどの高熱を持つ地獄の炎を発射する。
 燃え盛る炎はネラの意のままに宙を舞うものの、鷲獅子は翼を大きく羽ばたかせたり、凍てつく息吹を吐き出したりして炎の勢いを弱めようとする。
 自在に宙を飛び、相手の攻撃に厄介さを覚えていたモニカ。
「まずは、糸でしっかりブリデして、降りてきてもらおうかしら」
 ブリデとは、肉が型崩れしないようタコ糸などで縛ること。
 モニカは両手から高温に熱した鋼糸を放ち、鷲獅子を狙う。
 炎と鋼糸の両方に攻められる形となる敵は、敢えて地上へと降り、猟兵達へと突撃してくる。仲間を巻き込む形なら、迂闊にスキルも使えないと考えたのだろう。
 もちろん、地上にいたメンバーがそれを見逃すはずもなく、冬青が刀を構えて斬りかかっていく。
 とはいえ、敵が使うのは凍てつく風や息吹だけでない。
 勢いを付けて突き出す鋭い爪の殺傷力は非常に高く、並の生物であれば紙屑のように引き裂かれかねない。
 冬青も直感で危険を悟って攻撃を注視し、ダッシュして距離を取ろうと動いていたのだった。

●宙を翔ける氷雪の魔獣
 鳥というのは、なかなか頭の良い生物。
 しかも、氷雪の鷲獅子は獣としての知性も兼ね備えている。
 戦いながら、地上にいたネラは相手のデータを分析し、小型機器へと記憶させていた。
 空中では、氷凝鳥に乗るフレミアは念動力で念力の膜を張って極寒の風を耐え凌ぎ、グングニルを連続して振り回し、その胴体を傷つけていく。
 相手の体に傷がつけば、フレミアは槍に流れるその血を舐めとる。やや冷たいが、その味はなかなか美味しい様子。
 そして、しばらく氷凝鳥の乗り心地に慣れるのに手間取っていたナミルも仕掛ける。
「逃さないにゃー!」
 ナミルは黄金の錠前を投げつけるが、まだまだ鷲獅子は体力を十分に残しており、なかなか狙いを定めさせない。
 猟兵達を翻弄するように鷲獅子は空中と地上を行ったり来たりし、自在に飛び回る。
 そいつが幾度目かの降下の際、空中ジャンプで宙を跳んでいたフィーユが地面へと落下して待ち構えていた。
「地上でも、雷には撃たれるのだけどね」
 フィーユが操るのは、自らの二つ名の由来ともなる銀の雷を纏わせた銀の剣『スカイライト・ブリンガー』。
 彼女は相手の爪の攻撃を捌きながら、切りかかっていく。
 不規則な動きで迸る銀の閃光によって、翼を切られた鷲獅子は動きが鈍りだす。
 そうなれば、地上から攻撃を仕掛けるメンバーが機を逃さず攻め立てる。
「屍山食らいて実を結び……」
 飛び込んだ冬青が今度こそと愛用の刀を構えて。
「血河飲み干し、咲き誇れ! 花髑髏!」
 急激に全身のカロリーを奪われる感覚。
 それを引き換えにして冬青は『花髑髏』の封印を解き、漆黒の吸血武器へと変貌させ、突き入れた刀身から相手の血を吸い取っていく。
 抵抗すべく、凍てつく衣吹を吐き出す鷲獅子。
 しかし、ネラが再度地獄の炎を発して息吹を相殺し、逆に融合させた炎の勢いで圧倒して相手の体を燃やしていく。
 これにはたまらず、氷獅子は再び飛翔しようとする。
 そこへ、以前倒したハーピーの姿の格好になったフレミアは、歌声を響かせて操る氷凝鳥達の力を高める。
 鳥達が突進して爪で鷲獅子の体を傷つけていくと、ナミルが今度こそと黄金の錠前を命中させた。
 爆発を起こすと同時に、ナミルは鷲獅子の体を黄金の鎖で縛り付けていく。
「【呪詛】つき鎖にゃ! ぐったりしろデスにゃー」
 舞い上がろうとして、完全に縛り付けられた鷲獅子は全力で抵抗する。
 その間に、モニカも熱した糸で相手の体を縛り付けて。
「今度はちょっと熱いかもだけれど、我慢してね?」
 炎属性を伴うことで、しっかりとロティ―ル……直火焼き。
 相手は猟兵達を食べる気満々だったのだろうが、モニカはそれを許さない。
「あら、アナタもわたしを食べたいのかしら?」
 側面や後方からは、仲間達が鷲獅子の体を傷つける。
「動き止めれてるうちに、倒し切りたいにゃ!」
 ナミルが黄金の斧で相手の翼をザクザクと切り裂くと、鷲獅子もさすがにもう空中を飛び回ることは叶わなそうだ。
「食べるのはわたしで、食べられるのはアナタ」
 一部、フレミアが血を啜ってはいたが、モニカの場合はそんな生易しいレベルではない。
「それじゃぁ、いただきます」
 自身の血を操るモニカは、鷲獅子の巨躯を包み込む。
 そして、丸ごと飲み込んで瞬く間に消化してしまったのだった。

●明けてきた空の下で……
 氷鳥達との戦いの後、メンバー達は怪我の手当てをしながら一息つく。
 その最中、冬青は眠気も覚えてはいたのだが、それ以上に腹を鳴らしてしまって。
「お腹がね、すいちゃった……。あはははは……」
 運動したから小腹が空いてしまったと笑う冬青。
 まだ周囲にある氷凝鳥の死骸は、調理すれば食べられるだろうか。
「昼に汲んでおいた水は残っていたかな?」
 フィーユは氷の風にさらされて体を冷やす仲間達の為にと、焚き火で湯を沸かしてお茶にしようと誘っていた。

 その後、温まったメンバー達はテントで休み、完全に日が昇ってから起床する。
 解散する猟兵達の中、フレミアがナミルと一緒に氷凝鳥の巣穴探しへと出かけたのだが、それはまた別の冒険の話である。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月21日


挿絵イラスト