●月光城の主
「闇の救済者戦争お疲れさまだ。これでダークセイヴァーを真に支配していた五卿六眼は退けられた」
グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、猟兵達に向けて戦争の勝利を労う。しかし、オブリビオン・フォーミュラを倒したからと言って、その世界での戦いが完全に終わるわけでもない。彼女の予知によれば、第二層に不穏な動きがあるようだ。
「ダークセイヴァーの第二層に、突如として第五層にいた『月光城の主』が現れたのだ」
ダークセイヴァー第二層は、大地全てが血管で構築された、おぞましき異形の大地である。一体そんなところに何の用があるというのか。動き出した彼らは第二層に集結しつつあるようだ。
「その目的は不明だが、放置するわけにもいかぬ。そこで、月光城の主『リーシャ・ヴァーミリオン』を討伐してきてくれ」
これが今回の依頼の目的だ。戦場となるのは何も遮るもののない『血管の大地』、そこでリーシャを打ち倒すのだ。
「だが、月光城の主であるリーシャは、『月の眼の紋章』とその身を融合している。この紋章の能力は、戦闘力の『66倍化』だ」
さらに肩に融合した眼球と満月を組み合わせたようなこの紋章から、通常の攻撃とは別に棘鞭を飛び出して攻撃してくることもあるようだ。流石にここまで強化されてしまうと、まともに戦っても勝利は厳しいだろう。
「そこで紋章の効果を弱める必要がある。その手段は、エネルギー源となっているギャラリアからの人間の解放だ」
リーシャは数十個に及ぶ『空中を浮遊する、内部に人間を閉じ込めたクリスタル』と、輝く鎖で繋がっている。このクリスタルは『人間画廊(ギャラリア)』と呼ばれ、月の眼の紋章による『戦闘力66倍効果』のエネルギー源となっているそうだ。生死問わずギャラリアから人間が解放される毎に紋章は弱体化し、50%救出することで完全に効果を失わせることができる。
「紋章の弱体化には生死は問わぬといえ、出来るだけ無傷での救出を頼みたい」
戦闘力の上昇した敵の攻撃を捌きつつの救助となり、しかも生存となるとさらに難度は増す。とはいえ、これくらいのことは激闘を潜り抜けてきた猟兵達ならばなんてことはないはずだ。
「まだこの世界に残された謎は多い。此度の任務を通じて、その辺りも明らかになっていくとよいな」
月光城の主の出現とその目的は、世界の秘密に迫る一つかもしれない。ひとかけらの期待を持ちながら、猟兵達は百々の転移で現地へと飛んでいくのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。
●ダークセイヴァー戦後シナリオの成功本数に比例して、闇の救済者戦争の⑱『ケルベロス・フェノメノン』で入手したグラディウス研究の進行度が進みます。
●章構成
1章:ボス戦『リーシャ・ヴァーミリオン』
2章:????
第1章 ボス戦
『リーシャ・ヴァーミリオン』
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POW : 魔槍剛撃
単純で重い【鮮血槍】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : ブラッディ・カーニバル
自身に【忌まわしき血液】をまとい、高速移動と【血の刃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 魔槍連撃
【鮮血槍による連続突き】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
イラスト:楽
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠天御鏡・百々」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
仲佐・衣吹
たしか戦争のときは660倍って案内したはずだけれど
魔空回廊ってすごかったのね
美術というのなら! アタシことネイルが出るわ!
つまり最低限、人間画廊との鎖を切っちゃえばいいのね
ソードミラージュで作った残像分身に
シルフィード・クロークをまとわせて竜巻で一気に断ち切るわ
あら、びっくりさせちゃてゴメンナサイ、リーシャちゃん
この子たちはすぐに消えるし、決してアナタを傷つけないわ
リーシャちゃんの興味がギャラリアっ子たちへ移る前に
氷の属性攻撃フルパワーでぶつかっていくわ
凍らせるのはアナタがたっぷり身にまとっている血よ
あえて血管の大地を剣で切って血を噴出させて
リーシャちゃんの足と注意をどんどん留めちゃいましょ
「たしか戦争のときは660倍って案内したはずだけれど、魔空回廊ってすごかったのね」
転移してきた仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)は、『月光城の主』である『リーシャ・ヴァーミリオン』と対峙する。その戦闘能力は、『月の眼の紋章』で66倍と凄まじいものになっていた。もっとも、戦時でケルベロス・フェノメノンの欠落を護っていた戦場では660倍となっていたので、それにくらべればいくらかマシではある。とはいえ、そのままではまともに相手をできない強さであることは変わりない。
「美術というのなら! アタシことネイルの出番ね!」
多重人格者である衣吹の今回の人格は、美術好きなお姉さんのネイルとなっているようだ。そしてネイルは、敵の紋章の力を弱めるための行動を開始する。
「つまり最低限、人間画廊との鎖を切っちゃえばいいのね。なら、これで一気に断ち切るわ!」
紋章のエネルギー源は、リーシャと光の鎖で繋がる人間画廊である。そこでネイルアh『ソード・ミラージュ』で作った13体の分身に『シルフィード・クローク』を模倣させ、鎖を狙って一気に攻撃を仕掛ける。そうして鎖が切れて落下するクリスタルは、ネイル自身が竜巻を放って優しく受け止めた。
「ちょっとっ!? よくも私の人間画廊を!」
「あら、びっくりさせちゃてゴメンナサイ、リーシャちゃん。この子たちはすぐに消えるし、決してアナタを傷つけないわ」
無論、人間画廊を解放されてリーシャが黙っているはずもない。ネイルの弁解も関係ないと、『ブラッディ・カーニバル』を発動して襲い掛かってくる。
「きゃははっ! 切り刻んであげるわ!」
「凍らせて動きを止められればと思ったけど……ちょっと速すぎるわね……」
紋章の効果は半減以下となっていても、敵の能力は未だ20倍を超える。それがさらに加速されては、攻撃を当てることは難しい。大地の血管を斬って噴出する血を使って凍らせようとしても、固まるまでの間にリーシャの姿は消えている。流石にこれでは勝負にならないと、ネイルは撤退を選択した。
まともな戦闘をするには、もう少し紋章を弱体化させる必要がありそうだ。
大成功
🔵🔵🔵
レオンハルト・シャルラッハロート
絡み/アドリブ共に可
突入直後にUC発動。
「我は盾にして炎、そして悪を断つ剣なり!」と名乗りを上げボスに突進。
UCの弱点(視覚外からの攻撃は防げない)を悟られぬよう、
相手との間合いが離れないように立ち回る。
「熾炎の聖炎で焼かれるが良い!」
「-貴様のような敵を既に一度相手した。識ってさえいればどのように戦えば良いかはわかっている!」
フェニックスは視覚外の攻撃に備えて待機。
グリフォンは救助に回る人達を援護するよう予め指示。
(頼んだよ、|黒風《シュヴァルツェヴィント》)
ボスが他の猟兵や救出された人達を狙ったら、オーラ防御全開でかばう。
「言ったはずだ。『既に識っている』と!」
継戦能力で限界まで粘ります。
「我は盾にして炎、そして悪を断つ剣なり!」
敵オブリビオンを見つけるや否や、レオンハルト・シャルラッハロート(不死鳥の天誓騎士・f38951)は紅い霧を纏って彼女へと突撃していった。
「きゃははっ! 正面から私に挑んでくるなんて、なんて身の程知らずなのかしら!」
愚直に突っ込んでくるレオンハルトの姿を見たリーシャは、彼を馬鹿にしたように笑い声をあげる。そして彼女は、手にする『鮮血槍』による強烈な一撃を放ってきた。しかし、レオンハルトは正面からそれを無傷で受けきった。
「ええっ! 嘘っ!?」
「貴様のような敵を既に一度相手した。識ってさえいればどのように戦えば良いかはわかっている!」
先ほど人間画廊の一部を解放されているとしても、未だ『月の眼の紋章』の効果は十分に残っている。故にこの『魔槍剛撃』をまともに喰らえば、如何な猟兵と言えどもただでは済まないはずだ。それがなぜこうなったかというと、その種はレオンハルトのユーベルコードにある。『護りの紅い霧』、視覚内である限り、彼は無敵なのだ。
「くっ、このっ!」
「何度やっても無駄だ! 熾炎の聖炎で焼かれるが良い!」
そうして滅茶苦茶に槍を振り回すリーシャの相手をレオンハルトがしている間に、彼のグリフォンが人間画廊の解放に動いていた。敵の引きつけは上手くいっていたものの、ある程度開放して能力強化倍率が目に見えて落ちてくれば、流石にリーシャもそれに気づく。
「ちょっと! 何をしてるのよ!」
「言ったはずだ。『既に識っている』と! シュヴァルツェヴィントの所にはいかせない!」
慌ててグリフォンを止めようとするリーシャの前に、レオンハルトが立ち塞がる。そうやって彼が粘っている間に、グリフォンはさらに一人を救助した上で逃げおおせた。これで強化倍率もかなり低下してきた。もう少し解放すれば、リーシャを倒すことも可能になるだろう。
大成功
🔵🔵🔵
神坂・露
レーちゃん(f14377)
月光城の主さんってどんな男の吸血鬼なのかしら。
やっぱり悪趣味さんなのかしらって思ったけど…わぁ!
この子ってレーちゃんに似てるわ似てるわ♪
「ねえねえ、この子凄く可愛いわ! レーちゃんみたい!」
吸血鬼の女の子ってこんなに素敵でかわいいのね。
今の状態だとあたし達は勝てないみたいなのよね。
少しでも攻撃を受けられるようにしなくっちゃいけないわね。
まずはリミッターを解除後に限界突破してオーラ防御するわ。
あたしはレーちゃんの指示通りリーちゃんの相手をするわよ。
【女皇の剣舞】の速度でリーちゃんの動きに対応するわ。
攻撃はしても通じないかしら。でもフェイントはしてみるわよ。
基本は槍とか血の刃とかの攻撃を愛剣で力を受け流して捌くわね。
威力も66倍でしょうから愛剣一本を両手持ちした方がいいかも。
それでもしんどいわ。これ。気を抜いたら剣が飛んでっちゃう。
リーちゃんの動きや攻撃は見切りと野生の勘と第六感で回避するわ。
いつもと違うのはリーちゃんの次を予測して避けることよね。
…しんどいわ…。
シビラ・レーヴェンス
露(f19223)
今回の相手をみた露は妙に興奮していてげんなりする。
私とリーシャが…似ている?
まあ同族と言っていいから似ている部分はあるだろうが。
私は余り赤を好まないし瞳の色や犬歯が目立ってはいない。
…聞いてないな。この子は…。
リーシャの相手は露に任せて私は『画廊』の解放を行う。
『水晶』に封じ込められている人間を負傷させたくないな。
リミッターの解除と封印を解くだけに留め魔術行使しよう。
周囲を警戒しつつ『水晶』を包むように【砕霊呪】を放つ。
この術は悪意にだけに作用するから人間は無傷だろう。
解放をリーシャに悟られては面倒だ。露の負担も大きくなる。
だから物陰に隠れてリーシャの動きを観察しつつ実行しようか。
なるべく密かに解放したいがそうそう上手くは運ばないだろうな。
リーシャとは立ち向かわず見切りと野生の勘と第六感で回避する。
露との戦闘で理解したが通常の回避では心許ないようだ。
フェイントを取り入れながら先読み先読みで避けることを心がける。
そして物陰に隠れながら術で人間を解放し続けよう。やれやれ。
続いて神坂・露(親友まっしぐら仔犬娘・f19223)とシビラ・レーヴェンス(ちんちくりんダンピール・f14377)が、この地へと転移してきた。
「月光城の主さんってどんな男の吸血鬼なのかしら。やっぱり悪趣味さんなのかしらって思ったけど……わぁ!」
そこにいたリーシャは露の予想とは異なり、外見だけで見れば可憐な少女であった。
「ねえねえ、この子凄く可愛いわ! レーちゃんみたい!」
興奮した様子で、露はシビラに呼びかける。
「私とリーシャが……似ている?」
ヴァンパイアと似ていると言われ、シビラは困惑の表情だ。
「……まあ同族と言っていいから似ている部分はあるだろうが。私は余り赤を好まないし瞳の色や犬歯が目立ってはいない」
ヴァンパイアとしての特徴の目立つリーシャに対し、ダンピールであるシビラはその辺り控えめだ。その辺りを露に説明するのだが……
「吸血鬼の女の子ってこんなに素敵でかわいいのね」
「って、……聞いてないな。この子は……」
相手の容姿に夢中で、露はシビラの話を聞いていない。これにはシビラもちょっと呆れてげんなりしていた。
と、そんなことをいつまでもやっているわけにもいかない。そろそろ本来の目的を思い出すべきところだ。撃破目標であるこの『リーシャ・ヴァーミリオン』は、『月の眼の紋章』でその能力を大幅に強化されている。先ずはその強化を無効化するため、『人間画廊』のクリスタルを解放することになる。そこで二人はリーシャの抑えとクリスタルの解放を分担して行うことにした。
「リーちゃん、あなたの相手はあたしよ!」
リーシャの相手は、露が務めることになった。敵は可憐なれども戦闘力は桁違い。露は最初からリミッターを解除し、限界を超えた状態でリーシャを相手取る。
「きゃははっ! 遊んであげるわ!」
リーシャは『ブラッディ・カーニバル』を発動し、凄まじい速度で襲い掛かってくる。それに対抗するために、露も『女皇の剣舞』を発動して加速する。
「ッ! ……捌くのでも精いっぱいね。これはしんどいわ」
速度こそ何とかついていっているが、能力を強化されたリーシャの攻撃は重く激しい。露は『クレスケンスルーナ』で、敵の刺突や血の刃を上手く力を流して受け流していくも、かなりぎりぎりだ。両手持ちでも気を抜けば剣が飛ばされそうになるくらいで、いつまで耐えきれるかわからない。
そうして何とか敵を露が抑えている間に、シビラは人間画廊の解放に動いていた。
「リーシャに悟られては面倒だ。なるべく密かに解放したいところだな」
シビラは物陰に隠れ、リーシャの様子を観察しながら救出を始める。幸い敵は露に夢中で、周りは気にしてもいないようだ。
「今のうちに……Oferă-le o odihnă permanentă……」
クリスタルに囚われた人々を傷つけないようにと、シビラはそれを包むように『砕霊呪』を発動する。肉体を傷つけることなく悪意にのみ作用するこのユーベルコードであれば、中の人間を無傷なままに救出することができるのだ。
そうして1つ2つと開放したところで、リーシャにそれが気付かれてしまった。強化倍率が落ちる以上、隠しきることは元より無理な話であった。
「ちょっと! 私の人間画廊に何してるのよ!」
「やれやれ……あともう少しで強化が完全に失われるというところで……」
シビラを狙って放たれた血の刃を、シビラは回避に専念することで対処する。強化がまだ残っている状況では、救助しながら攻撃を躱すのはなかなか厳しい。だが、シビラへ攻撃の手を割けば、露に余裕が生まれる。
「ダメダメ! あなたの相手はわたしって言ったでしょ!」
「このっ! 邪魔よ!」
露はリーシャに斬りかかり、シビラへの攻撃を中止させる。強化が残り少しとなったことで、ある程度はやり合えるようになったようだ。
「後は一気に……これで、ちょうど半分だ」
再びフリーになったシビラがクリスタルの解放を再開する。気づかれた以上、もうこそこそする必要はない。速度優先で解放を進め、遂にこれまでの猟兵が救出した分も合わせて半分に達した。これで月の眼の紋章による強化は完全に失われた。
「よくも私の人間画廊を……! 強化がなくなったからって……お前たちには負けないわ!」
人間画廊を解放されて激昂したリーシャは、『魔槍剛撃』の構えを取る。確かにその威力は強化を失ってすら強大である。だが、リーシャがユーベルコードを放つ寸前、彼女にシビラの放った砕霊呪が直撃した。
「きゃあっ!?」
「強化さえなくなれば、どうとでもなる。大振りすぎて、隙だらけだな」
圧倒的な能力があれば多少の隙も気にならないが、それが消えれば致命的となる。青白い光の柱に包まれたリーシャは、邪心を焼かれその痛みに鮮血槍を取り落とした。
「リーシャちゃん、バイバイ♪」
「いやああああっ!」
そして無防備となったリーシャを露のクレスケンスルーナが切り裂き、この戦いに決着をつけたのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『常闇の女王『イザナミ』』
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POW : 常闇の檻
【奈落之矛】より【迷宮化を齎す暗黒の帳】を降らせる事で、戦場全体が【一切の光が消え失せる常闇】と同じ環境に変化する。[一切の光が消え失せる常闇]に適応した者の行動成功率が上昇する。
SPD : 黄泉送り
【強烈な死のイメージを与える力】を籠めた【奈落之矛】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【魂】のみを攻撃する。
WIZ : 魂喰の死魚
召喚したレベル×1体の【黄泉魚】に【生者の魂を感知して、それを喰らう能力】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
イラスト:某君
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠天御鏡・百々」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
月の眼の紋章による強化を失ったリーシャは、猟兵の攻撃を受け命尽きようとしていた。
「嫌っ! こんなところで終われないわ! 私はそれでも、五卿六眼の欠落を求めるの……!」
その断末魔の叫びに呼応したのか、第二層に浮かぶ『六つの赤い月』のひとつより、『赤い光』がリーシャの元に降り注いだ。するとリーシャの姿が歪み、次第に変異していく。
「……これが、その力ですか……」
赤い光を受けたリーシャは、常闇の女王『イザナミ』へと生まれ変わっていた。その肩口からは月の如く煌々と輝く『異形の腕』が生え、その手には鮮血槍が握られている。どうやら闇の種族と同等の力を得ているようだ。
「ん……強力なだけに、制御が難しいですね。あなた方を殺すのは、その訓練にちょうど良さそうです」
完全な状態となった闇の種族は、その欠落を見つけねば倒すことはできない。しかしイザナミは急激な強化の代償で力の制御がうまくいかない様子だ。今ならそのまま倒すことができそうだ。彼女が不完全なうちに、ここで討伐するのだ!
レオンハルト・シャルラッハロート
絡み/アドリブ共に可
ヴァルター(f40571)と共に行動。
出撃後、彼に命令。「共に敵を迎え撃つぞ!」
「我は守護者足る盾、悪を断つ剣-そして闇を払う炎なり!」
UC発動後、熾炎とフェニックスが放つ炎で闇を払いつつ
(払えなかった時は相方の作った隙に合わせる感じで)
熾炎で切りかかり、増やした二本の腕はシュトルムで斧の刃を叩き込む。
更にフェニックスのブレスや、グリフォンの(高速飛行で)攪乱で援護。
武器受けからのカウンターで敵の反撃を凌ぎつつ、継戦能力で可能な限り踏み止まる。
「実戦の最中に訓練などとは笑止!我らを侮った事、後悔するが良い!」
退却時に相方に一言。
「見事な戦いぶりだったよ。ありがとう」
ヴァルター・シュヴァルツェ
絡み/アドリブ共に可
(-今は亡き嘗ての主よ。私めの戦いをご照覧あれ)<モノローグ
レオンハルト(f38951)と共に行動
レオンハルトの命令を受諾してUC発動。
その後は『全技能レベル100』状態である事を活用。
暗視で敵の姿をとらえ(その際、ダークネスクロークに敵の体に纏わりつくよう命じる)、
「闇に紛れるなど私めには無意味ですよ」と挑発を交えつつ格闘技で攻撃。
一撃離脱の戦法で敵を翻弄し、相方のサポートに徹する。
(ー主人を引き立てるのもまた執事の務め)<眼鏡をかけ直しながらのモノローグ
頃合いを見計らい相方に撤退を促す。
その後「試した訳ではございませんが…貴方様は仕える主に相応しいですよ」と笑みを向ける
「共に敵を迎え撃つぞ!」
傍らにヴァルター・シュヴァルツェ(サイバーザナドゥの消去者・f40571)を控えさせたレオンハルトは、彼に指示を出し共に生まれ変わったイザナミへと対峙する。敵は闇の種族と同等の力を得たとはいえ、まだそれが馴染んでいない。今この瞬間であれば、欠落の影響もなく撃破できるはずだ。
(―――今は亡き嘗ての主よ。私めの戦いをご照覧あれ)
そしてレオンハルトからの命令を受諾し、ヴァルターの『バトラーズ・ブラック』が発動する。これで闇執事はあらゆる技能に精通し、主の命を果たすのだ。
「『常闇の檻』に囚われるがよいでしょう……」
イザナミがユーベルコードを発動すると、戦場に暗黒の帳が下りる。一切の光が消え失せる常闇の中で、二人を嬲り殺しにするつもりのようだ。この完全なる暗闇の中では、例え暗視の技能があろうと一寸先を見渡すことすら困難だ。このままでは猟兵側には圧倒的に不利
な状況のまま戦うことになる。
「今こそ守護者の本分を果たす時! 我は守護者足る盾、悪を断つ剣―――そして闇を払う炎なり!」
そこで『ゴーレムマテリアライズ』で全身をオリハルコン装甲で覆い守護巨神に変身したレオンハルトは、『熾炎』の炎で周囲を照らすと共に『星霊フェニックス』を呼び出した。これで万全でこそないにしろ、ある程度周囲が確認できるようになった。
「では……その灯を消してしまいましょうか。この力を制御する訓練としては、ちょうどいい」
煌々と揺らめく紅炎を打ち消そうと、イザナミはレオンハルトに向けて『奈落之矛』による刺突を繰り出してくる。しかし、それは途中で止まることとなった。
「わたくしの主人への攻撃、見過ごすことなどありえません」
ヴァルターの操るダークネスクロークが、いつの間にか奈落之矛に絡みついていたのだ。攻撃を止められたイザナミは、忌々しそうにそれを振り払う。
「実戦の最中に訓練などとは笑止! 我らを侮った事、後悔するが良い!」
ここでレオンハルトが一気に猛攻を仕掛ける。熾炎で斬りかかると同時に、守護巨神の腕が『槍斧・シュトルム』を叩き込む。最初はイザナミも矛でそれを捌いていたが、次第にレオンハルトが優勢となっていく。その裏には、ヴァルターの援護があった。
(―――主人を引き立てるのもまた執事の務め)
レオンハルトとは別方向より一撃離脱で攻撃を仕掛け、ヴァルターは主が戦いやすいように敵の注意を分散させていたのだ。そして幾度かの攻防の後、無理攻めをしたイザナミの攻撃はレオンハルトに受け止められ、カウンターの一撃が奇麗に決まったのであった。
「レオンハルト様、そろそろ頃合いかと」
「そうだな。これ以上は危険か……」
調子よく戦闘は進んでいるが、深追いは禁物だ。何せ敵は強大な闇の種族と同等の力を得ている。そこでヴァルターの進言を受け、レオンハルトは撤退に移る。
「見事な戦いぶりだったよ。ありがとう」
「これくらいは執事として当然のこと。そして試した訳ではございませんが……貴方様は仕える主に相応しいですよ」
レオンハルトが発した感謝の言葉に、ヴァルターはそう答えて彼に笑みを向けたのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
仲佐・衣吹
あら、イメチェンかしら? リーシャちゃん
アタシのこと、覚えてくれてるといいんだけれど
闇には明かりが必要、つまり火ね!
ルーンソードに炎の属性を宿して使うわ
相手の槍の方がリーチがあるし、武器を受けた隙にダガーも投げて猛攻撃よ
まあ、とっても強くなっているみたいだし、結局は負けちゃうかしらね
でも……アタシの魂、そこには無いのよ
同じ衣吹人格からの頼みじゃ、断れないよね
今回は本体の僕ことベストが飛び出すよ
相手の攻撃が決まった瞬間が最大の隙
ルーンソードにより強力な炎、太陽の属性を宿して
隠れて回り込んでいた背後から奇襲するよ
残念だけどネイル、この子覚えてなかったみたいだよ
衣吹が分身使いだっていう、大事なことを
「あら、イメチェンかしら? リーシャちゃん、アタシのこと、覚えてくれてるといいんだけれど……」
リーシャから姿を一変させ、常闇の女王『イザナミ』となった相手に、ネイルの人格が親しげに声をかける。しかし、イザナミはそれを無視して襲い掛かってきた。どうやら人格すら変わってしまっているようだ。
「黄泉へと送てあげましょう……」
イザナミの持つ『奈落之矛』は強烈な死のイメージを齎すことで、魂を直接攻撃する恐るべき武装だ。ネイルは炎を宿したルーンソードでその刺突を受け、さらには隙を見てダガーを投げと猛反撃を試みるも、ユーベルコードも無しで強大な闇の種族に抗うのは無謀であった。幾度かの攻防を経て、遂に奈落之矛がネイルの体を貫いた。
「とっても強くなったわね。でも……アタシの魂、そこには無いのよ」
「……なに?」
矛に貫かれたネイルの身体が消えると同時に、予想外の方向からの奇襲がイザナミを襲った。それを行ったのもまた同じ外見、『仲佐・衣吹』の姿ではないか!
「同じ衣吹人格からの頼みじゃ、断れないよね」
「ぐうっ!?」
それは衣吹の本体としての人格であるベストであった。そう、こちらこそが衣吹の本体。先ほどまで戦っていたネイルこそが、『オルタナティブ・ダブル』による分身であったのだ。そして奇襲を成功させたベストは、先ほどよりもさらに強力な炎―――太陽を宿したルーンソードで、イザナミに手痛いダメージを与えたのであった。
「残念だけどネイル、この子覚えてなかったみたいだよ。衣吹が分身使いだっていう、大事なことを」
この戦い、多重人格者であること、そしてユーベルコードをうまく活用した衣吹の方が、一枚上手であったようだ。
大成功
🔵🔵🔵
シビラ・レーヴェンス
露(f19223)
まずはパフォーマンスで身体機能の上昇後に封印を解く。
次にリミッター解除してから限界突破で準備完了だな。
露に目配せして仕掛ける。連携してなんとかしてみようか。
私は【滅術呪】を高速詠唱で多重詠唱しつつダッシュする。
詠唱し続ける理由は唱えれば唱えるだけ威力が増すからだ。
露の位置はなるべく把握する。彼女を巻き込むのは避けたい。
「…運動は苦手なんだがな。やれやれだ…」
可能ならばイザナミの動きを観察し彼女の懐に潜り込みたい。
…がそう易々と懐には入れさせてはくれないだろうな。
闇に紛れたり残像でイザナミの目を惑わせられればいいのだが。
攻撃は見切りと野生の勘と第六感で回避。紙一重では避けない。
極力至近距離から早業の全力魔法で【滅術呪】を行使しよう。
魔術には鎧防御無視と破魔と属性攻撃を付与し威力の底上げを。
私の全魔力の一撃ごときでは滅びはしないだろうが…。
せめて腕の一本か脚の一本だけでも消し飛んでくれていればな。
神坂・露
レーちゃん(f14377)
愛剣二本構えながらリミッター解除して限界突破ね!
重量攻撃と継続ダメージ加えた【女皇の剣舞】で行くわ。
アイコンタクト確認して一気にリーちゃんのところへ。
レーちゃんとの連携で今回も戦うわ。
持ってる槍に注意しながら…ってお魚まで呼べるの?!
周囲を確認しながら早業の2回攻撃で攻めてみるわ。
回避は見切りと野生の勘に第六感で…なんとかするわね。
愛剣とステップ駆使したフェイントで攻撃してみるわよ。
あ。レーちゃんも使ってる残像で惑わせてみよーっと。
魔法発動のタイミングはなんとなく解ってるわ。
だから位置とか確認しなくたってタイミングバッチリよ♪
ずっとずっ…と一緒に居るのよ。伊達じゃないわ。えへん!
もしレーちゃんが攻撃を避けきれなかったら技の速度で救うわ。
レーちゃんのピンチ救っちゃったわ♪褒めてもいいのよ♪
戦闘に集中しろって…むぅ。褒めてくれない…。
続いてシビラと露の二人が、常闇の女王『イザナミ』に変じたリーシャと戦う。強大なる闇の種族と同等の力を得たこの相手に、二人はそれぞれ身体のリミッターを外し、限界を超えて対抗する。そしてシビラが露に目配せし、アイコンタクトでタイミングを合わせて二人はイザナミへと仕掛けていく。
「『魂喰の死魚』達よ……あの二人の魂を喰らいなさい……」
イザナミは大量の黄泉魚を召喚し、シビラと露を迎え撃つ。黄泉魚達は空中を泳ぎ、二人へ向けて殺到する。
「お魚まで呼べるの?!」
「数が多いだけだ。冷静に対処すれば問題ない」
シビラの言う通り、黄泉魚は魂を喰らう能力こそあれど、戦闘力は大して強くはない。シビラの忠告で動揺を収めた露が『女皇の剣舞』を使って戦えば、彼女が駆け抜けるごとに黄泉魚の群れはその数を急速に減らしていく。
「Stai în fața mea Tuturor prostilor……」
そうして露が召喚された敵を蹴散らしている間にも、シビラは『滅術呪』の詠唱を続ける。詠唱時間に応じて無限に威力が上昇するこのユーベルコードではあるが、イザナミの残る体力を消し飛ばすとなれば、まだしばらく詠唱を突透ける必要がありそうだ。
「速い方は後回しですね。先ずは貴女から……」
ここでイザナミも次の動きを見せる。彼女が狙うのはシビラだ。怪しげな詠唱を続けていることに加え、高速で疾走する露は簡単には倒せないと踏んだためのようだ。イザナミは『奈落之矛』を振り回し、シビラを殺そうと刺突を放ってくる。
「……運動は苦手なんだがな。やれやれだ……」
それをシビラは技能を総動員して、全力で回避する。少しでも刃に触れてしまえば、矛に込められた強烈な死のイメージが魂を蝕む。掠ることすら許されぬ敵の攻撃を、シビラは大きく余裕をもって避けていく。しかしそれもいつまでも続けられるわけではない。シビラは次第に追い詰められていく。
「はっ! レーちゃんに何してるのよ!」
「むっ……あと少しでしたのに……」
そこで黄泉魚と戦っていた露がそれに気づき、急いで突っ込んでくるとイザナミに斬撃をお見舞いする。それにたまらず、イザナミは二人と一時距離をとった。
「やった! レーちゃんのピンチ救っちゃったわ♪ 褒めてもいいのよ♪」
「五月蠅い。今は戦闘に集中しろ」
「……むぅ」
喜色を浮かべる露に対して、シビラはつれない態度だ。折角褒めてもらえるかと思ったにこれで、露はちょっと不満そうだ。しかし実際には、露が助けに入らねばシビラはかなり危険であった。と、ここでようやくシビラの続けてきた詠唱が実を結び、ユーベルコードの火力が敵を倒せる程度まで達した。
「そろそろ十分か……後は確実に倒すため、イザナミの懐に潜り込みたいのだが」
「解ってるわ。援護すればいいのね」
シビラのお願いに、不満げだった露もすぐに切り替えて了承すると、イザナミへと向けて疾走していく。そのスピードと的確なステップで敵を翻弄し、隙を作ってくれるようだ。
「ほらほら……こっちよ!」
「くっ……また残像か」
イザナミは露のスピードを追い切れず、奈落之矛も残像を貫くのみだ。もっとも見た目ほど余裕があるかといえばそうではない。女皇の剣舞は攻撃力も回避力も上がる強力なユーベルコードではあるが、その代償として受けるダメージも4倍となる。一つミスをすれば致命的となる、紙一重の戦いだ。そうして必死で露が敵の樹を引いている間に、シビラは敵の背後からの接敵を成功させていた。
「よし、これで終わりだ! Dă distrugere în mod egal!」
「しまっ……!!」
とんでもない威力の消滅の閃光が、イザナミを呑み込んだ。これだけの威力となるまで詠唱を重ねた『滅術呪』を、こんな至近距離から受けては如何な闇の種族とはいえひとたまりもない。イザナミは、跡形もなく消え去ったのであった。
「やったわ! 流石レーちゃんね!」
「何とか勝てたな……それから、さっきは助かった。ありがとう」
「……え? えへへへへ、レーちゃんに褒めてもらえたわ♪」
戦闘中の無駄口はいただけないが、戦闘が終われば問題は無い。シビラの感謝の言葉を聞いて、露は満面の笑みを浮かべたのであった。
大成功
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