2
その獣、獅子にしてゴリラにして山羊にして象にして蛇なり

#アルダワ魔法学園 #マイ宿敵

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アルダワ魔法学園
#マイ宿敵


0




●蹂躙
「ガオオオオオォン!!」
 暴れ狂う怪物を前に、グレムリンの群れは棲み処を捨てて遁走を始める。最初は怪物と戦おうとしたグレムリンたちだが、剛腕に殴られ、噛み砕かれ、毒を受けて何匹かの個体が倒されると、勝ち目のないことを悟ったのだ。
「メ゛エ゛エエエ」
 透明化を使いながら逃げるグレムリンたちに対し、怪物は耳障りな鳴き声を上げると、無数の魔弾を撃ち放った。いくら透明化していても、広範囲を攻撃する魔法は幾体かのグレムリンを捉えたのだ。そうして傷を受けて透明化が解除されたグレムリンの一体は、怪物に踏みつけられ……そして、頭から齧られた。

●グレーターキメラ
「みんなー! 暴れている災魔が、迷宮から出てきそうなんだよ!」
 グリモア猟兵のニーナ・ソーサリー(魔法学園のキマイラ少女・f05920)は慌てた様子で猟兵達を招集する。
「えっとね。グレーターキメラっていう災魔が迷宮の中で暴れまわっているんだけど、このままだと迷宮の出口から出てきちゃうんだよ!」
 ニーナの予知によれば、このままだとグレーターキメラが迷宮の出口から出てきてしまうとのことだ。どうやら無差別に暴れまわるグレーターキメラの進行方向が、ちょうど迷宮の出口だったようだ。
「グレーターキメラは錬金術の秘術で作られた合成獣だよ。獅子と黒山羊の頭に、ゴリラの腕、象の足に尻尾は毒蛇っていう、色々な動物の強い部位を組み合わせた強敵なんだよ!」
 この恐ろしい怪物が魔法学園へと侵入すれば大変だ。猟兵達の今回の任務は、このグレーターキマイラの撃破となる。

「あとちょっと面倒なことになっていてね。グレーターキメラが暴れまわったせいで、逃げ出したグレムリンたちも迷宮の出口に向かっているみたいなんだよね」
 グレムリンたちは、グレーターキメラに追われて迷宮の出口へ向けて遁走しているらしい。
「まずはグレムリンたちをやっつけてほしいんだよ」
 前門の猟兵に後門のグレーターキメラ、挟まれるグレムリンには災難だが、災魔を学園に入れるわけにはいかない。猟兵達は迷宮の出口付近で待ち構えて、グレムリンと、その後ろから現れるグレーターキメラと戦うこととなる。

「魔法蒸気温泉を猟兵さんたちのために貸し切りにしておくから、戦いの後にはそこで疲れを癒してね。強敵だけど、みんなならきっと倒せると信じてるよ!」
 戦いの後には温泉が待っている。それを楽しみに、猟兵達は地下迷宮の出口で戦闘準備を整えるのであった。


夢幻
 マスターの夢幻です。
 ニーナの宿敵であるグレーターキメラが今回のボスです。
 ボスの撃破後は魔法蒸気温泉の日常フラグメントとなります。お誘いがあればニーナも参加致します。
156




第1章 集団戦 『グレムリン』

POW   :    スパナスマッシュ
【巨大なスパナ】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    ツールボックス
いま戦っている対象に有効な【分解用の工具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    ハイドアンドシーク
自身と自身の装備、【アイコンタクトをとった】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

セルヴィ・アウレアム
「…げぇ、グレムリンか。あいつ、寄ってたかって分解しようとするし、嫌いやねんな…。」

●行動:POW「UC:マギア・ガトリングによる攻撃」
グレムリンたちはおそらくキメラから逃げるので精一杯のはず。であるとするのなら、出口への道で待ち伏せ、不意打ちで倒していくのが最も効果的ではないかと考える、
出口へ続く道のなかで、柱の上や高台等、俯瞰でき、かつ一方的に狙える場所に陣取り、命中率重視のガトリングで確実に数を減らす。


響・夜姫
温泉と聞いて。入らねば。(わくわく

え。ぐれーたーきめら。錬金術。合成獣。ゴリラ。
「……美味しくなさそう」

グレムリン?ごぶりんではないのかー。
「美味しくもなさそう」
……まぁ、違いもよくわからないので。
「雑にふぁいやー」
【地形の利用】で長めの直線がある、等の遠距離攻撃で狙いやすい所に陣取り。今回は移動砲台みたいな戦い方をする。
グレムリンの姿を捉えたらおもむろに【範囲攻撃/一斉発射】。ついでに華焔。
ちょっとくらいなら曲がる。90度くらい。何故なら【誘導弾】だから。
延焼分もしばらくは放置かな。障害物代わりにはなる。
敵の攻撃は【オーラ防御/武器受け】。アームドフォートで防御。
「温泉からは逃げられない」



「温泉と聞いて。入らねば」

 わくわくとした様子で迷宮の出口に現れたのは響・夜姫(真冬の月の夢・f11389)だ。ひらひらとしたドレスを着た彼女は、戦闘後の温泉に惹かれてこの任務に参加したようだ。しかし、温泉に入れるのは災魔を倒した後だ。戦わなければご褒美は手に入らない。

「……グリモア猟兵の話によると、最初はグレムリンかぁ。あいつ、寄ってたかって分解しようとするし、嫌いやねんな……」
「グレムリン? ごぶりんではないのかー。美味しくなさそう」

 夜姫と共に災魔を待ち受けるセルヴィ・アウレアム(『迷宮喰らい』セルヴィ・f14344)はグレムリンと聞いてうんざりとした表情だ。それに対して、ちょっと食いしん坊な夜姫はマイペースに食べることを考えている。美味しいか美味しくないかという前に、グレムリンを食べるのは如何なものか?

「グレムリンたちはおそらくキメラから逃げるので精一杯のはずや。なら、高台から不意打ちするのが効果的そうやな」
「うん。この段差の上あたりが良さそうだね」

 セルヴィの案に、夜姫が適した地形を選定した。2人は迷宮の段差の上に登って、それぞれの武器を構えてグレムリンを待ち伏せる。

 しばらく待つと、迷宮の奥よりグレムリンの群れが現れた! 2人は予定通りに、ユーベルコードを使って射撃を開始する。

「下手な鉄砲もなんとやら……舐めとーと後悔するでぇ!」
「ばーにんぐ、ちゃーじ。雑にふぁいやー」

 セルヴィは右腕部に内蔵されていたミニガトリングガンの連射をグレムリンへと叩きこんでいく。ガトリングの圧倒的な連射の前に、グレムリンたちは避けることもできずに次々と蜂の巣にされていく。一方の夜姫は、十字架砲と拳銃の一斉発射でグレムリンをまとめて攻撃する。発射する中には焔の華を纏った銃弾も混じっているようで、命中したグレムリンの一部は炎に包まれている。
 遠距離攻撃を持たないグレムリンに対して、2人のミレナリィドールの猟兵が用意した布陣は最適と言っても過言ではないだろう。現れたグレムリンの群れの凡そ半数ほどが、2人の射撃によって殲滅された。

「よっしゃ、狙い通りや!」
「温泉からは逃げられない」

 まだまだグレムリンは残っており、グレーターキメラも控えているが、この調子ならば、戦闘後の温泉も心地よく楽しめるだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

照崎・舞雪
アイシクルフェニックスを召喚し、軽く広範囲に吹雪を起こしておくのです
身体を透明にしても足跡がくっきり残るわけで、位置特定も簡単なのです
それに、体に雪が積もってるのもいますし

では、どこにるか分かった所で攻撃していきましょうか

ハイドアンドシークが厄介な事、それ自体は変わりません。武器も透明ですし、攻撃のタイミングも読みにくいですから
重要なのは「透明化しても場所がばれるから意味がない」と思わせることです
実際には有功でも、無意味だと思い込ませることができれば敵は使わなくなります
実質、敵のカードを一枚封じられるわけですよ


アイリ・ガングール
 ほい。ユーベルコードで集団戦やっていこうかの。まずは弓兵達を入り口を塞いで遠距離攻撃。そして刀持ってる連中で近接戦闘。ハイドアンドシークがちょいと厄介じゃが、集団戦。しかも迷宮。弓兵の弓の雨と刃を振り回しておれば当たるじゃろ。
 みどもは指揮に専念。
 メインは次に来るキマイラじゃ。そこはみどもが相対する故、ここは温存の為、そしてユーベルコードの特性上専念するしかないわけじゃが、姫武将の戦捌き、見てもらおうかね



「嘗て汝らは勇猛であった。敵を食い破るその牙は我が誇り。例え冥府魔道に浸されようと、穢れぬ誇りを此処に顕せ。生者の道を死者が拓く」

 華やかなる妖狐は呪を紡ぐ。左目の霊眼を媒介にして幽世の門を開き、呼び寄せたるは赤狼衆なる武士団。アイリ・ガングールは死霊術にて、冥府より配下を召喚した。

「コココココ、メインは次に来るキマイラじゃ。ここは温存の為、赤狼衆に任せるとするかの」

 アイリが煙管を燻らせながら己が配下へと指示を出そうとしたところで、グレムリンたちに動きがあった。

「!?」
「!!」

 グレムリンたちがお互いに目を見合わせると、次第にその姿が消えていくでは無いか! これはユーベルコード『ハイドアンドシーク』、透明化するグレムリンの能力だ。

「ううむ。見えぬとなれば、これは少々骨が折れるかのう?」
「ふふふ、私に任せておくのです」

 透明化したグレムリンに攻めあぐねるアイリであったが、照崎・舞雪(未来照らし舞う雪の明かり・f05079)には何か策がある様子だ。

「青き空より降り立て、輝ける冬の霊鳥よ!」

 舞雪が召喚したアイシクルフェニックスは広範囲に小規模な吹雪を起こす。吹雪によって降り注ぐ雪は、グレムリンの体に、そして迷宮の床に降り積もる。

「これで、身体を透明にしても足跡がくっきり残るわけで、位置特定も簡単なのです。では、どこにるか分かった所で攻撃していきましょうか」
「コココ、なるほどなるほど。では、姫武将の戦捌き、見てもらおうかね」

 アイリの指示に従い、赤狼衆は舞雪の降らした雪によって居場所が明らかになったグレムリンたちを、弓と刀で次々に討ち取っていく。仲間が討たれたことで、残るグレムリンたちはハイドアンドシークが無意味と悟ったのか、透明化を解除し、スパナを振るって赤狼衆と戦い始めた。そんな戦いの趨勢を眺めつつ、舞雪は自らの策が真に成ったことを確信するのであった。

(「雪を振らせてもハイドアンドシークが厄介な事、それ自体は変わりません。武器も透明ですし、攻撃のタイミングも読みにくいですから。重要なのは「透明化しても場所がばれるから意味がない」と思わせることです」)

 そう、舞雪の狙い通りにグレムリンはハイドアンドシークを解除した。無意味だと思い込ませることで、敵のカードを一枚封じられることができたのだ!

 残るグレムリンもあとわずか。本命との戦いの前に、前座はきっちりと殲滅しておきたいところだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アイナ・ラウタヴィーラ
まずはグレムリンの掃討、ですね
なんだか踏んだり蹴ったりで可哀そうですけど、追い詰められた相手は何をするかわかりませんから慎重にいかない、と

数が多いようですから、狭いところで纏っているグレムリン達にはミサイルランチャーで範囲攻撃をしよう、かな
あとは接近されるまでに鎧無視攻撃や呪詛といった攻撃系の技能を使った銃撃で可能な限り数を減らして、接近されたら白兵戦技のユーベルコードや零距離射撃、刀での2回攻撃で対処しましょう、ね


敵は透明化できるようですから聞き耳と第六感で不意打ちを受けないように注意しながら攻撃を残像、見切りで可能な限り回避して、回避できない攻撃にはオーラ防御で被害を最小限に留めましょう


ミニョン・アンソルスラン
●アドリブ&絡みOK

【POW】

【戦闘】
グレムリンをまずは逃がさないようにだネ。
UCを使って、相手が逃げられないように捕縛しながら、騎竜のダン・タシオンと一緒に、連携攻撃を仕掛けながら確実に仕留めていこうか。

とにかく、逃げないように、UCを当てて逃がさないようにしないとネ。
2体以上の引き付けが必要そうなら、他の人にも協力してもらおうかナ?
また、逃がしそうな敵がいたら率先して捕縛してすり抜けないようにだけしないとネ。

【心情】
グレーターキメラ、気になる相手だけど、まずはコイツらでウォーミングアップしておかなきゃネ!
逃がさないよ!



「まずはグレムリンの掃討、ですね」
「うん、グレムリンを逃がさないようにだネ」

 アイナ・ラウタヴィーラ(秘めた闘争心・f00892)とミニョン・アンソルスラン(ドラグーンオンライン・f09768)の2人の猟兵も、グレムリンとの戦いに参加する。

「なんだか踏んだり蹴ったりで可哀そうですけど、追い詰められた相手は何をするかわかりません」
「そうだネ。油断せずに、確実に仕留めていこうか」

 猟兵とグレーターキメラに前後を挟まれる形となったグレムリンたちは、その状況や地形を利用した猟兵達の活躍によって、その数を残り4体まで減らしている。しかし、残り少ないと言ってもグレムリンたちはオブリビオンである。2人は気を引き締めて掃討戦を始める。

「ミサイル……発射!」

 グレムリンに近づかれる前にアイナはATGM-6 JAEGERからミサイルを発射する。そのミサイルは1体のグレムリンに命中し、爆散させた。しかし、生き残った3体のグレムリンのうちの2体は、ミサイルを掻い潜って2人の至近に接近、それぞれにスパナで殴りかかってきた!

「いくヨ! ダン・タシオン!」
「触らないでッ!」

 黒き騎竜タン・タシオンを駆るミニョンはグレムリンのスパナを槍で弾き、体勢を崩したところを一突きに仕留めた。アイナはグレムリンの攻撃を見切り、残像を残して紙一重で回避する。そして狐刀一尾で袈裟斬りにした上で、.45 UDC Silencerでグレムリンの防御の隙間を銃撃するという二段攻撃をもって確実に撃破した。
 最後に残った一匹のグレムリンは、勝ち目がないと猟兵を迂回して突破しようというのか、2人から離れるように走り出した。

「おっと、逃がさないよ! ドラゴンの狩りを見せてあげるネ!」

 逃げるグレムリンにミニョンが闘気を放つと、爆発と共にグレムリンとミニョンはオーラの鎖で繋がれた。これでもう逃すことも無い。最後のグレムリンも、そのままミニョンによって討たれたのだった。

「さて、これでグレーターキメラのためのウォーミングアップは十分かナ?」

 猟兵達の活躍により、グレムリン達は殲滅された。グレーターキメラを待ち受ける準備もこれで十分だろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『グレーターキメラ』

POW   :    グレートゴリラパンチ
単純で重い【ゴリラの剛腕】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    デッドエンド・バイト
【鷲掴み、または踏み付けによる拘束攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【獅子頭または尻尾の毒蛇による噛み付き】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    山羊頭の暗黒魔法
レベル×5本の【暗黒】属性の【瘴気の魔弾】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ニーナ・ソーサリーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ガオオオオオォン!!」

 グレムリンを殲滅した猟兵達の前に、迷宮の通路より異形の怪物が現れる。噛み殺す獅子頭、暗黒魔法を使う山羊頭、ゴリラの豪腕、強靭なる象の脚、猛毒を持つの蛇の尾。そう、これこそがグリモア猟兵より聞いていたグレーターキメラだ!
 様々な動物の強力な部位を組み合わせた合成獣だけあって、その力は強大だ。しかし、だからこそ、この災魔を迷宮から出すわけにはいかない。

 猟兵達は覚悟を決めて、異形の怪物へと挑むのであった。
アイリ・ガングール
 【デッドエンド・バイト】が厄介そうやねぇ。なのでみどもは援護に回るよ。
 使用する攻撃は【フォックスファイア】。これを利用して拘束攻撃を行って来ようとしたらその出だしを潰す。顔に火がぶつかったら流石に驚くじゃろうしの。
 攻撃のタイミングは【戦闘知識】を利用して今まで似たような敵の行動パターンの知識と、それを【第六感】で補強して割り出す。
 こうして相手の出を潰しておけば、他の者も攻撃しやすくなるじゃろ。 おばあちゃんは手助けするから、皆さっくり倒すんよ


照崎・舞雪
うーん。私思うんですけど、アレは何かが足りない
具体的に言うと翼が足りない
やっぱ飛ばなきゃだめですよ、飛ばなきゃ!

グレムリン戦で召喚していたアイシクルフェニックスに続投してもらいましょう
私は地上で、霊鳥は上空から
他の猟兵と連携してもいいです。多面で攻めていきましょう
これなら瘴気の魔弾の狙いも定めにくいでしょうし
山羊頭の向きに注意しておけば回避もしやすいでしょう

空からの攻撃に翻弄されて倒されるのがキマイラの様式美ってやつなのですよ



「グルルルル……」

 唸りをあげるグレーターキメラを見て、舞雪は物足りなさを感じていた。

「うーん。私、アレには何かが足りないと思うのです」

 グレーターキメラは様々な動物が組み合わされた怪物だ。しかし、それでも足りないものとは……?

「そう、わかりました。翼が足りないのです! やっぱ飛ばなきゃだめですよ、飛ばなきゃ!」

 確かにこれだけ強力な部位を揃えているのに、翼は付いていない。飛べればさらに強くなるだろうが、何かつけられなかった理由があるのだろうか? そのあたりはこの怪物に因縁を持つニーナに聞けば知っているかもしれない。

「飛べない敵は、空からの攻撃に翻弄されて倒されるのが様式美なのです」

 舞雪は先ほどのグレムリン戦でも呼び出した霊鳥を再召喚した。霊鳥は空から氷の羽を発射させてグレーターキメラを狙う。

「メ゛エ゛エエエ」

 しかし、空からの攻撃だけで簡単に倒せるような敵では無い。グレーターキメラの山羊頭は、暗黒魔法で氷の羽を相殺する。だが、これで敵の魔法は霊鳥相手にかかりきりになった。遠距離攻撃を気にしなくてよいならば大分戦いやすくなったと言えるだろう。とはいえ、敵のその肉体はどれも脅威だ。

「ガオオオオオ!!!」

 グレーターキメラは咆哮を上げると、舞雪へ向けて飛びかかってきた。このまま舞雪を捕まえて、獅子の頭で齧り付くつもりのようだ。

「コココ、動物は動きが単純でわかりやすいの。そうはさせんよ」

 グレーターキメラの前に、アイリの操る狐火の壁が展開する。アイリは敵の行動を観察し、その出だしを潰すべく待機していたのだ。山羊頭の暗黒魔法を除けば、この怪物の行動は肉食動物のそれに近い。アイリの長年にわたって蓄積された経験ならば、その行動の予測は容易いと言えよう。炎にあぶられたグレーターキメラは、たたらを踏んで立ち止まる。

「おばあちゃんは手助けするから、皆さっくり倒すんよ」
「ご協力に感謝するのです」

 炎を受けてグレーターキメラが攻めあぐねる中で、舞雪は敵の横から回り込み、ネプトゥナリアでその脇腹を切り裂いた。痛みで舞雪に気づいたグレーターキメラは、舞雪を捕まえようと腕を伸ばすも、掴んだのは即座に離脱する舞雪を覆い隠すアイリの狐火だった。

「コココ、年期が違うのじゃよ。みどもが援護する以上、嬢ちゃんは捕まえさせんよ」

 猟兵達は着実な連携をもって、グレーターキメラの体力を削っていく。いくら強大な力を持っていても、その思考が単純ならば、歴戦の猟兵ならば翻弄できるのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アイナ・ラウタヴィーラ
思っていたより見た目の衝撃がすごいキメラです、ね……。ゴリラ……?
大けがをしては温泉に入れないですし、慎重にいきましょう

近接攻撃が主体の相手のようですし、なるべく距離を取って戦おう、かな
えと、誘魂之狐火で繋いだ魂の感覚を頼りにキメラの動きを予測しながら、銃撃でダメージを与えていましょう
確実に攻撃を命中させられる状況なら呪詛と鎧無視で大打撃を狙い、回避されそうなら誘導弾で確実にダメージを与えていくようにしよう、かな

敵の攻撃に対しては基本的に残像と見切りで回避を試みて、無理そうならオーラ防御で被害を軽減させましょう、ね


・台詞、行動のアドリブ、未指定技能の使用等歓迎です


響・夜姫
「……美味しくなさそう」
むしろまずそう。
いや、毒蛇部分をよければ……でもゴリラ部分も筋ばかりでは……?
「やっぱりまずそう。燃やそう。ふるぶらすと、ふぁいやー」
近寄らせなければどうという事はない、とばかりに【スナイパー/先制攻撃】で華焔と【2回攻撃】の【誘導弾】を【一斉発射】。

接近やゴリラパンチの予兆を【学習力/第六感】で読み取って【ダッシュ/クライミング/踏みつけ/武器受け】で普通に、或いはサバーニャを盾や足場にして回避。
「私の大事な装備を壊すとか。ゆるさん。ふるばーすと、もっかい。ふぁいやー」

アドリブ・連携OK。
その時は行動の隙や起点、攻撃の分散を狙い【援護射撃】。



「……美味しくなさそう」

 夜姫のグレーターキメラを見ての感想は、やはり食材としてのものであった。いや、様々な動物の部位を組み合わせているだけあって、グレムリンに比べれば食用には向くかも知れないが……

「うーん、毒蛇部分をよければ……でもゴリラ部分も筋ばかりでは……?」
「ゴリラ……? 思っていたより見た目の衝撃がすごいキメラです、ね……」

 なんとか食べようと考えている夜姫の言葉に、アイナも反応する。強い動物を組み合わせれば強いだろうという考えで作られただけあって、グレーターキメラの外見はどこか歪さが感じられる。

「やっぱりまずそう。燃やそう」
「ええ。でも、大けがをしては温泉に入れないですし、慎重にいきましょう」

 流石に食べるのは諦めて戦闘態勢を取る夜姫に、アイナも敵を警戒しつつ準備を整える。2人の猟兵が選択した戦法は遠距離戦だ。

「ふるぶらすと、ふぁいやー」

 敵に近づかれる前に、夜姫は先制で十字架砲から焔の華を纏った誘導弾を一斉発射する。グレーターキメラも山羊頭が瘴気の魔弾を放って迎撃するが、夜姫の全ての誘導弾を相殺することはできず、数発が敵へと着弾した。

「今です、ね……これで……!」

 夜姫の攻撃による炎でグレーターキメラの視界が塞がれたところに、アイナは狐火を放ち敵を爆破する。すると、アイナとグレーターキメラは魂の縄によって繋がれた。アイナのユーベルコードによる効果だ。

「グルオオオオオ!!!」

 攻撃を受けて怒りに狂うグレーターキメラは、アイナを目がけて猛然と突進してくる。そして、そのゴリラの剛腕を振りかぶった。

「……! 当たりません、よ……!」

 グレーターキメラの振り回す剛腕も、当たらなければ意味がない。アイナは繋いだ魂の絆を頼りに、敵の攻撃を見切って回避することに成功した。そして、グレーターキメラのゴリラの腕は空を切って地面に叩きつけられた。打撃を受けた迷宮の床は陥没し、小さなクレーターができている。もしもまともに喰らってしまえば、猟兵と言えどもただでは済まないだろう。

「ふるばーすと、もっかい。ふぁいやー」
「お返しです……!!」

 攻撃を外して隙ができたグレーターキメラへと、夜姫は再度の一斉射撃をお見舞いする。アイナも至近から呪詛を銃弾に込めて射撃を試みる。狙うは敵の防御の弱い薄いであろう場所、そう、山羊の目だ。

「ギャオオオオン!?」

 山羊頭の目を貫かれ、全身に砲撃や炎を浴びてグレーターキメラは悲鳴を上げている。恐るべき怪物にも、大分ダメージは蓄積してきた様子だ。決着の時は間もなくだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

月守・御剣
思ったよりゴリラゴリラしてんな……。
ミルクコーヒー味の飴で心を落ち着かせよう。
実戦による鍛錬がしたいから、積極的には仕掛けずにじっくり動きを見極めたい。なるほど、こんな動きもあるんだな。
とりあえずあまり目の前には立たない方向で、横や後ろに回りつつ、相手の動きを見切りながら隙を見て斬りつけて行く。
ある程度動きを見切ったら、大振りの攻撃に合わせてユーベルコード発動、ハントと言えば尻尾斬りってね。ここはやっぱ斬っとくでしよ!


茲乃摘・七曜
心情
魔法学園に侵入される訳にはまいりませんね

指針
獅子頭若しくは前足の破壊
「山羊頭にダメージが蓄積されているなら他の場所を狙いましょう

戦闘
牽制を織り交ぜた中距離戦闘
Angels Bitsとの三重輪唱で風【属性攻撃】【範囲攻撃】
不可視の風刃で獅子頭の目を狙うように攻撃

距離を維持するためPride of foolsから衝撃波と属性弾を放ち前足や鼻先を狙いキメラの移動を阻害する
※属性弾攻撃に『流転』用の魔術弾を織り交ぜておく
「優勢だろうと手負いの獣に絶対に油断はできませんね

防御/カウンター
接近された場合、ゴリラの四肢による掴みと踏みつけ見切り踏み込み
『流転』で動きを封じ二挺拳銃の零距離射撃でカウンター


アレクシス・アルトマイア
皆様、首尾はいかがでしょうか
おやおや、なんだかすごい魔獣さんですね。
グレーターというだけのことはあります。
と、その災魔を見てわくわくと感想を述べましょう。

でも、そろそろおしまいみたいですね。
必要ないかも知れませんが、手助けさせて、頂きましょう。

敵の不躾な攻撃をばしばしと撃ち払って、皆さんのサポートを行いましょう。
弱っているなら、長く苦しませないよう、急所にそっと一撃を。

さあさあ皆様、次は温泉ですよ。
温泉は逃げませんので、慌てず騒がず、元気よく参りましょう。
と温泉への案内を務めてしまいましょうか。



「へえ、あいつがグレーターキメラか。思ったよりゴリラゴリラしてんな……」
「おやおや、なんだかすごい魔獣さんですね。グレーターというだけのことはあります」
「あんな怪物に魔法学園に侵入される訳にはまいりませんね」

 グレーターキメラを前に、月守・御剣(肉体派FPSプレイヤー・f13518)、アレクシス・アルトマイア(夜天煌路・f02039)、茲乃摘・七曜(魔術人形の騙り部・f00724)の3名は各々に感想を述べる。敵は強大な怪物ではあるが、魔法学園の生徒たちを守るため、ここを通すわけにはいかない。幸いなことにこれまでの猟兵達の攻撃によって、グレーターキメラの毛皮は焼け焦げ、山羊頭の目は潰れている。このままここで仕留めるべく、3人の猟兵は動き出す。

「山羊頭にダメージが蓄積されているなら他の場所を狙いましょう」

 七曜は中距離を保ちつつ、2つの拡声器:Angels Bitを起動する。そして七曜が魔法の詠唱を始めれば、Angels Bitはその声を重ねていく。そうして3重輪唱により生み出された風の刃は、グレーターキメラの獅子の頭を狙って放たれた。

「ガォウウウ!!」

 不可視に近い風の刃ではあるが、敵も野生の勘で不穏な気配を感じ取ったか。ゴリラの腕が獅子頭をかばったことで、風の刃はその腕をざっくりと切り裂くも、致命傷まではまだ遠い。七曜は敵が魔法に対処したのを見て、距離を維持すべく攻撃を切り替える。二丁のPride of foolsを抜いて、グレーターキメラの機先を制すべく、前足や鼻先を狙って衝撃波と属性弾を撃ちこんでいく。

「優勢だろうと手負いの獣に絶対に油断はできませんね」

 そうして七曜が魔法を放っている間に、御剣は心を落ち着かせるためにミルクコーヒー味の飴を舐めながら、グレーターキメラの横から後ろへと回り込んでいた。実戦による鍛錬として、仲間の戦いを観戦しつつ、じっくりとグレーターキメラの動きを見極めようという考えだ。しかし、敵も尋常の存在ではない。グレーターキメラの毒蛇の尾は、背後に回った御剣に噛み付こうと口を開いて襲い掛かってくる。

「うおっ! なるほど、動物の集合体だからこんな動きもあるんだな。」

 本来は敵を拘束した上で毒を注ぎ込む必殺の噛み付きだ。七曜の銃撃にさらされる中で、蛇頭だけで噛み付こうとしている今ならば、避けることはさほど難しくはない。とはいえ、毒蛇に牽制されれば、容易に攻め込むこともできない。

「強引な方は、嫌いではありませんが……そろそろ終わりの時間でしょう」

 戦いの天秤を傾けたのは、アレクシスによるサポートだ。彼女が神速の動作で放った漆黒の短剣は、毒蛇の頭を打ち払い、致命的な隙を作りだした。

「瞬華閃刃、咲く刃華あれば散る血華あり。紅華牡丹!」

 その隙を見逃す御剣ではない。彼の放った輝皇剣グランフェムトによる居合い切りは、毒蛇の頭、つまりはグレーターキメラの尻尾を切断した!

「ハントと言えば尻尾斬りってね。ここはやっぱ斬っとくでしよ!」

 背後からの攻撃を牽制していた毒蛇の頭が消えれば、戦いの趨勢は一気に猟兵へと傾いた。獅子頭とゴリラの腕が七曜によって抑えられる中、グレーターキメラの背後から御剣の斬撃とアレクシスの2丁拳銃による援護射撃が着実にダメージを蓄積させていく。グレーターキメラは苦し紛れに山羊頭から魔弾を放つも、目の潰れた頭が闇雲に撃つ魔法など、猟兵達に当たるはずもない。

「グルルルル……ガオオオオオォン!!」

 このままでは削られ倒されるのみと、意を決したグレーターキメラは被弾を無視して七曜へと突撃をかける。

「万物流転。有限が作り出す無限の円環……幽玄たる時間の監獄へようこそ」

 しかし、その最後の突撃こそが七曜が待っていたものだ。これまでの銃撃の中に混ぜられていた魔術弾から七曜を象徴する杭が展開し、グレーターキメラの動きを封印術式が戒める。そして、動けぬグレーターキメラの獅子頭の眉間に添えられた二丁拳銃の引き金が引かれる。零距離より放たれし2つの銃弾は、獅子頭を蹂躙し尽くした。

 封印術式の効果が切れると、グレーターキメラは横倒しに倒れ、そのまま動くことはなかった。どうやら獅子頭が真の頭というか、全体を統率していたようだ。そう、猟兵達は、この恐るべき怪物の撃破に成功したのだ!

「さあさあ皆様、次は温泉ですよ。温泉は逃げませんので、慌てず騒がず、元気よく参りましょう」

 グレーターキメラの撃破を確認した猟兵達は、アレクシスの案内に従って戦いの疲れを癒すために温泉へと向かうのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『アルダワ式・魔法蒸気温泉』

POW   :    熱い湯やサウナに長く漬かり疲労回復

SPD   :    たっぷりの泡で全身を洗ってピッカピカ

WIZ   :    魔力も込めたミストで身体の芯から疲れを追い出そう

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 グレーターキメラを倒した猟兵達は、魔法蒸気温泉で戦いの疲れを癒す。広い温泉も今日は猟兵達の貸し切りだ。広い湯舟もサウナも、自由に使用することができる。魔法蒸気と付くだけあって、魔力の込められたミストが噴き出してくる場所もあるようだ。

 ちなみに男女は別となる。覗き等もできない様に厳重に魔法で防衛されているため、素直に温泉を楽しむのが良いだろう。
月守・御剣
ふぅ、ちょっとひと休み、かな。
ちょっとだけ女湯の方が気になりつつも、身体を洗ってからのんびりと入浴するよ。
温泉に入り始めたらテンション上がって、とりあえず温泉全制覇。サウナで限界まで耐えてみたり湯船で泳いでみたり、貸し切り温泉を満喫しよう。



「ふぅ、グレーターキメラもやっつけたし、ちょっとひと休み、かな」

 身体を洗った御剣はのんびりと湯船に浸かっている。

「キメラはいろんなゲームで見かけたけど、実際に戦うとなかなか厄介だったな。頭がいくつもあって、別々に動くから背後も死角にはならないのはずるいぜ」

 ゲーマーから猟兵となった御剣にとって、キメラというのはゲームの中で幾度も見かけたモンスターだ。しかし、ゲームの中と現実では、色々と異なる部分は多い。今回のグレーターキメラも尻尾の蛇が背後を牽制する難敵ではあったが、御剣は味方の援護を元にその毒蛇を切断した。この結果は災魔の討伐に大きく貢献したと言えるだろう。

「ふう。この温泉も魔法で蒸気って面白いよな。あっちにあるサウナも気になるし、一通り制覇してやるぜ!」

 湯船に浸かってテンションが上がってきた御剣は、その後にサウナで限界まで耐えてみたり、貸し切りの広い湯船で泳いでみたりと、この温泉を満喫したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アイナ・ラウタヴィーラ
無事に終わってよかったです、ね。皆さんお疲れ様でした
こんなに広い温泉を貸し切りだなんて嬉しいです、ね!
温泉は良い……癒されます……

そしてこれが噂のアルダワサウナ。流石というか蒸気がすごいです……。
おばあちゃんはサウナ石に良い匂いのする水をよくかけてましたけど、アルダワではやっぱり魔力をこめてるのでしょうか?
どんな効果があるのでしょう、尻尾が艶々になったりするかな……?

◇アドリブ等歓迎です


照崎・舞雪
やっぱりこの学園の魔法蒸気温泉は落ち着くのです
特に私の魔法、冷えたりしやすいですからねー
あー、ミストで全身が包み込まれる感じはたまらないのです

(サウナから出て温泉につかりながら)
温泉とかお風呂とかに使ってると歌いたくなりません?私はなるのです
皆さんの疲れを更に癒すという意味で、シンフォニック・キュアでも歌いながらのんびり湯を堪能するのですよ


アレクシス・アルトマイア
皆さんを温泉にご案内して、タオルや各種の湯上がりのドリンクや、その他諸々の準備はおまかせを。

皆様の労いの準備は完璧ですっ

その後、
知り合いの方がいれば一緒に温泉に入らせていただきましょうか。
一人でも大丈夫ですよ。

大丈夫ですよ、この目隠しは特別性ですから
と、付けたまま湯船でゆらゆらとゆだりましょう

パシャパシャとお水をかけてみたりと、ちょっとはしゃいでしまいます

お仕事の後の温泉……大変よいものですね。

アドリブ歓迎です!



「タオルに各種の湯上がりのドリンク……皆様が温泉から上がった後の労いの準備はこれで完璧ですね。それでは、私も一緒に温泉に入らせていただきましょうか」

 猟兵の仲間達を温泉に案内したアレクシスは、手際よく湯上りに行う労いの準備も整えていくのであった。そうして従者として万全の仕事をした上で、彼女も少し遅れて温泉へと入っていった。

「無事に終わってよかったです、ね。舞雪さんもお疲れ様でした。こんなに広い温泉を貸し切りだなんて嬉しいです、ね!」
「ええ、お疲れ様です、アイナさん。やっぱりこの学園の魔法蒸気温泉は落ち着くのです」

 アレクシスに案内され先に温泉へと入ったアイナと舞雪は、数ある施設からまずはミストサウナを選択した様子だ。アイナは初めてだが、アルダワ魔法学院出身の舞雪にはなじみのある施設であるようで、アイナの質問に答えて舞雪は施設の説明をしていった。

「これが噂のアルダワサウナ。流石というか蒸気がすごいです……おばあちゃんはサウナ石に良い匂いのする水をよくかけてましたけど、アルダワではやっぱり魔力をこめてるのでしょうか?」
「魔力で蒸気を作りだしているのですよ。そのあたりの機構は装置に組み込まれているので、ボタンを押すだけでミストが出てきます。」
「なるほど……!どんな効果があるのでしょう、尻尾が艶々になったりするかな……?」
「効能はあちらの壁に表示があるのです。あー、ミストで全身が包み込まれる感じはたまらないのです。私の魔法、冷えたりしやすいですからねー」

 アイナは尻尾を中心にミストを浴びている。その尻尾をみれば、心なしか毛皮の艶も増しているように感じる。舞雪は全身にミストを浴びて温まっている。今回の戦いでも氷の霊鳥を召喚していたように、氷の魔法を得意とする舞雪にとって、体を温められる温泉が戦闘後に用意されてるのはありがたい。
 2人は名前の通り蒸気と魔法を組み合わせたサウナを満喫すると、次は広い湯船へと浸かる。ちょうどそのタイミングで、準備を終えて温泉へと入ってきたアレクシスも合流するのだった。

「アレクさんもお疲れ様でした。あれ……? その目隠しは取らなくても大丈夫なんですか?」
「大丈夫ですよ、この目隠しは特別性ですから」

 温泉に入っても目隠しを外さないアレクシスにアイナが疑問を呈する。確かにその疑問はもっともだが、アレクシスはそのまま戦っていたくらいだ。本人が言うように何も問題はないのだろう。アレクシスは目隠しをしたまま、湯船でゆらゆらとゆだっている。

「ふぅ。お仕事の後の温泉……大変よいものですね」
「はい。温泉は良い……癒されます……」
「こうして温泉とかお風呂とかに使ってると歌いたくなるのです」

 そう言うと舞雪はシンフォニック・キュアを歌い始める。舞雪の素敵な歌声は猟兵達の体だけでなく、心をも癒していくようだった。そんな素敵な歌声をBGMにして、アレクシスはアイナへとパシャパシャとお湯をかけて、それにアイナが仕返ししたりとはしゃいでいた。

 そうして3人は、心いくまで魔法蒸気温泉を満喫したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月10日


挿絵イラスト