闇の救済者戦争⑰〜共闘の先に勝利を
「皆様、お集まりいただきありがとうございます」
グリモアベースの一角でミュリエル・フォルクエイン(オラトリオのアーチャー・f01452)は君達に頭を下げた。
「ダークセイヴァーの世界で起こっている大きな戦い、『闇の救済者戦争』も大詰めであることは皆様ご存じだとは思います」
こう切り出してくるということは、かの戦争の一戦場に赴いてほしいというのがミュリエルの依頼なのだろう。
「『歓喜のデスギガス』は祈りの双子によって封印を解かれた『究極禁獣』の1体」
現在は数百mの巨体を誇り、腹部にある「歓喜の門」から、下層の城塞やオブリビオンを次々に放出しているとミュリエルは話す。
「禁獣は無敵ですが、それも欠落が存在する場合のこと」
デスギガスの欠落は破壊済みの為、このデスギガスの居る戦場を制圧することが出来れば滅ぼすことは可能なのだとか。
「滅ぼすか否かに関わらず、この戦場を制圧すると『歓喜の門の残滓』が残るようです。そしてこれは下層とは違う『どこかの世界』に繋がっているとも思われますが」
ただし先に禁獣『ケルベロス・フェノメノン』の居る戦場が制圧されると、デスギガスは何処かに姿を消すため、かの残滓を残すことも能わない。「歓喜の門の残滓」の先を後日調べる為には禁獣『ケルベロス・フェノメノン』の居る戦場よりも先にこの戦場を制圧する必要がある訳だ。
「尚、デスギガスが滅ぼされたり姿を消しても、デスギガス災群との戦いは既に召喚済みの軍勢により続くようです」
そちらの戦況に変化を及ぼすことはないということであろう。
「説明を続けさせていただきます。皆様が転送で戦場へ至ると、デスギガスの腹部にある『歓喜の門』から、大量の『オブリビオンの群れ』が吐き出され、皆様を押し流さんとしてきます」
ただ、歓喜の門からは、同時に「第四層にある|闇の救済者《ダークセイヴァー》の皆様の砦」も召喚されてくるとのこと。
「この|闇の救済者《ダークセイヴァー》の皆様の連合軍と協力すればデスギガスの吐き出す無限災群を切り抜けデスギガス本体へと迫ることも難しくはないはず」
千人近くの戦闘集団とどう共闘するかは君たちの腕の見せどころだろうが。
「『歓喜のデスギガス』は強力な敵であるとは思いますが」
豊かな胸を弾ませ、ミュリエルはどうかよろしくお願いいたしますと頭を下げたのであった。
聖山 葵
アガメムノンくん、アガメムノンくん……! あのね、なんかね、決戦なん――あれ?
という訳で、今回は|闇の救済者《ダークセイヴァー》の皆様と共闘しつつ禁獣『歓喜のデスギガス』を撃破していただくお話となっております。
尚、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になるようです。
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プレイングボーナス:|闇の救済者《ダークセイヴァー》達と協力して戦う。
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ではご参加お待ちしておりますね。
第1章 ボス戦
『禁獣『歓喜のデスギガス』』
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POW : デスギガス・ラッシュ
【大きく裂けた口】から【歓喜の笑い声】を噴出しながら、レベル×5km/hで直進突撃する。2回まで方向転換可能。
SPD : ダークセイヴァー・レクイエム
【人類砦の残骸】を降らせる事で、戦場全体が【絶望の世界】と同じ環境に変化する。[絶望の世界]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ : ザ・ダイヤ
空中あるいは地形に【ダイヤ】の紋章を描く。紋章の前にいる任意の対象に【漆黒の影】を放ち【記憶喪失】効果を与える。
イラスト:八谷アツキ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ロラン・ヒュッテンブレナー
・アドリブ歓迎
闇の救済者さんたちの前に立って、アルターギアを召喚
祭壇モードにして、みんなに檄を飛ばすの
みんな、長いくダークセイヴァーの脅威だった者と決着をつける時なの
あの禁獣はもう、無敵じゃない
この世界の明日を掴むのは、ぼくたちなの
UC発動
アルターギアの魔力増幅も得ながら闇の救済者さんたちに、その武器に、ユーベルコードに強化を、魔術回路の鎧を与えていくの
みんな、ぼくがチャンスを作るから、お腹にある門を、大砲や弓、魔法で一斉攻撃をしてね
アルターギアの補助を最大限に使って、多重結界を構築
ドーム状に展開
突撃を受けたら軟体化
結界で包んで一瞬でも動きを止めるの
みんな、一斉射撃開始なの!
「聞いてほしいの!」
召喚した|機動力と魔術に特化した空戦用外骨格《【アルター・ギア】》を儀式の祭壇に変えるとロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)はデスギガスの腹部にある「歓喜の門」から放出されたばかりの|闇の救済者《ダークセイヴァー》の人々へと呼びかけた。
「みんな、長いくダークセイヴァーの脅威だった者と決着をつける時なの」
指で指し示す先は、数百mの巨体を誇る『究極禁獣』が一体。
「あの禁獣はもう、無敵じゃない。この世界の明日を掴むのは、ぼくたちなの」
「っ」
状況も理解していなかった|闇の救済者《ダークセイヴァー》の一人が息をのむ。視界に入るのは、ロランそして、デスギガスとデスギガスから放出された砦、仲間、大量のオブリビオンの群れ。
「ぼくの声を聴いて。心に勇気を、手に理想を、一歩踏み出す決断を。それが、運命を変える力なの。意志を力に変える奇跡を信じて」
「やるぞ!」
声を上げたのも|闇の救済者《ダークセイヴァー》の一人。ヴァンパイアとの激戦を繰り広げていた彼らだからこそ察したのであろう。加えてここには大量のオブリビオンの群れも居るのだ。戦う相手がわかった時点でやることは決まっていたのかもしれない。
「うおおおっ」
「へっ、一人だけ格好いい真似させるかよ」
呼応するように動き出した|闇の救済者《ダークセイヴァー》の面々へ魔術回路の鎧が装着されてゆく。
「ぼさっとしてるな!」
「人間どもを襲え!」
我に返ったオブリビオンたちがへ魔術回路の鎧の有無にかかわらず|闇の救済者《ダークセイヴァー》の面々を襲うべく動き出し。
「させるかよ!」
「べっ」
「おらぁっ!」
「が」
幾体かが魔術回路の鎧によって強化された|闇の救済者《ダークセイヴァー》へ襲い掛かって。戦いは幕を開け。
「みんな、ぼくがチャンスを作るから、お腹にある門を、大砲や弓、魔法で一斉攻撃をしてね」
ちらり|闇の救済者《ダークセイヴァー》の面々の方を振り返ったロランはそう告げると、アルターギアの補助を最大限に使って多重結界を構築、ドーム状に展開してゆく。
「ふふ、うふふふふ」
むろん、これを黙って見ているデスギガスでもなかった。大きく裂けた口から歓喜の笑い声を迸らせながら数百mの巨体が動き出したのだ。
「ぎゃあ」
「ぐえっ」
進行方向にオブリビオンの群れが居てもお構いなしに突き進む巨体が|闇の救済者《ダークセイヴァー》の面々を巻き込むのも時間の問題に思えたが。
「それも読めていたの」
ロランの構築したドーム状の結界がそれより早くデスギガスの巨体と激突し。
「うううっ、くぅ」
「わわっ」
ぶつかった結界は広がりながらデスギガスを包み込もうとする。
「みんな、一斉射撃開始なの!」
「おう」
「食らえっ!」
オブリビオンの群れ相手に手いっぱいの|闇の救済者《ダークセイヴァー》も居た、それでも魔術回路の鎧の恩恵で互角以上に戦えていた|闇の救済者《ダークセイヴァー》たちの何割かがロランの合図に応じれば、集中攻撃はデスギガスの巨体へと突き刺さるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
エクティア・クロンユナイールゥ
※アドリブ大歓迎
|闇の救済者《ダークセイヴァー》達と協力して戦えばいいのね?なら蒼煌歯車で全ての事象が遅い中で最適解を撰び、多少危険だけど囮になってもらいます。でも私は決して見捨てない。蒼煌歯車で敵の行動を読みつつ蒼雷霆矢の撃ち込むタイミングを読み、限界突破して思いっ切り撃ち込む。重視するのは攻撃回数、何故なら攻撃力は全てを射貫く蒼き雷の矢なので問題はない、命中率もでかいので気にしないでいい、蒼煌の魂で創造してるのでエネルギー切れもない。敵がこっちに目を向けて突撃してきたらならもっと好都合。蒼煌歯車で躱すタイミングを見て限界突破した蒼き雷閃で自身の限界を超えて蒼き雷の速度で疾走して回避します。
「|闇の救済者《ダークセイヴァー》達と協力して戦えばいいのね?」
グリモア猟兵の説明を思い出しつつ視界内でオブリビオンの群れと戦う人々を一瞥したエクティア・クロンユナイールゥ(不死身の|蒼煌狼雷霆《ブラウ・ケラウノス》・f39247)は、ならと視線を戦場で最も大きな存在へと向け。
(多少危険だけど――)
デスギガスと|闇の救済者《ダークセイヴァー》の面々の位置関係を把握した上で移動を開始する。まるで|闇の救済者《ダークセイヴァー》の面々を囮にするかのような立ち回りだが、デスギガスは相手の心が読める。策を読まれぬ為にも|闇の救済者《ダークセイヴァー》の面々に意識を向けさせるのも一つの手ではあった、ただ。
「でも私は決して見捨てない」
エクティアからすると、捨て駒とした訳でもなかった。
「うふふふふ、ぼくの邪魔なんてさせないよ」
歓喜の笑い声をあげながら体を傾け、デスギガスが動き出した瞬間を狙いすましたかの如く。
「創造、形成、充電、装填、ロックオン。行くぞ、我が蒼き魂よ、天に地に響き渡れ、敵の全てを射抜け! ブラウケラウノス・サジタリウス!」
蒼煌の魂で創造した全てを射貫く蒼き雷の矢は放たれる。
「うわぁ、何もしてこないとは思ってなかったけど」
突撃の出だしを潰される形となったデスギガスは驚いた声を上げる。それで済んだのは、無敵ではなくなれど圧倒的な巨体を持つが故のタフさからか。それともエクティアが雷の矢を威力に特化させるのではなく、撃ち出す数を増やす選択を選んだからか。
「わっ、わわ」
二本、三本、四本。巨体が仇となって方向転換するも躱しきれずデスギガスの巨躯に矢は突き刺さる。
「それなら撃ってる人をやっつければいいだけだよね」
それでもひるまずエクティアへ目標を変えてデスギガスは突っ込んで来るが、エクティアからすればしめたもの。
「あっ、ダメだ」
心を読んでそれが失策だと気づいたか。だが、方向転換を使い切ってしまえばすぐに回避ともゆかない。
「うわぁぁぁ」
エクティアに突撃を回避されるまでに先ほどにも増した蒼き雷の矢の歓迎を受けてデスギガスはハリネズミにされるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
それでは、やってみましょう。
『FTS』から救済者の方々に補給物資を提供、共に呼ばれた『群れ』相手の抑えをお願いしますねぇ。
そして【炳輦】を発動し飛行、『ラッシュ』の目標を私に誘導し、救済者の方々が巻き込まれない様にしますぅ。
桁違いに強力な『ラッシュ』も、方向転換に制限がある以上、【炳輦】の能力で『敵後方』を中心に連続転移すれば回避は可能でしょう。
後は通常攻撃に備えつつ、『門』を視界にとらえられる位置に転移し『時空切断の嵐』と各『祭器』の攻撃で攻撃、相手の巨体故に『群れ』を巻込む[範囲攻撃]と『門』狙いの[部位破壊]を両立出来ますので、可能な限りの攻撃を叩き込みますねぇ。
「それでは、やってみましょう」
たった今まで、いや、オブリビオンの群れと|闇の救済者《ダークセイヴァー》の間を含めば今も続く激しい攻防にも転送されてきたばかりの夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は平然と口にして動き出す。
「あの辺りならお手すきの方も居られそうですねぇ。あ」
流石に現在進行形でオブリビオンと切り結んでいる人物に声をかけるわけにもいかず、周囲を見回して声をかけても問題なさそうな|闇の救済者《ダークセイヴァー》を見つけると、|浮遊する6基の宝玉《FTS》を伴いるこるは目をとめた人物へと近寄って。
「これをどうぞ。他の皆さんの分もありますよぉ。もうしばらくあの『群れ』相手の抑えをお願いしますねぇ」
「あ、ああ。アイツらも俺たちを放ってはおかないだろうからな」
取り出した補給物資を提供しつつお願いすると、頷く|闇の救済者《ダークセイヴァー》からデスギガスの方へと向き直り。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて典礼を捧げましょう」
防御結界を形成するや『祭器の衣』を纏った姿に変わるやその場を飛び立つ。
(救済者の方々が巻き込まれない様にしないといけませんからねぇ)
向かう先がデスギガスの眼前なのは、自身を狙わせる為であり。
「やあ、君もぼくを倒しにきたんだね。ふふふ」
猟兵たちに攻撃されたデスギガスは心を読むまでもなくるこるの接近も同じ理由と見なし、笑い声を爆発させながら突撃するべく巨躯を撓める。
「違うと言っても無意味ですからねぇ」
「じゃあ――」
否定することなくすんなりみとめたるこるへと動き出したデスギガスはぐんぐん距離を縮め。
「え」
目標を見失ったデスギガスがるこるのそれまで居た場所を通り過ぎる。
「あ、瞬間移動ができるんだね。だけど、無駄だよ。ぼくは心が読め」
しとめ損ねた理由を読心によって察したデスギガスはるこるの移動先へと進行方向を変え。
「心が読めても方向転換は二回までですよねぇ?」
更に瞬間移動されては転進でるこるを捉えること能わず。
「では、ここからはこちらの番ですよ」
方向転換を使い切ったデスギガスの背後を取ったるこるは各『祭器』をデスギガスの背に向ける。
「うわー」
「ぎゃああっ」
「ぐあっ」
戦場全体に及ぶ時空切断の嵐は、デスギガスだけでなく群れのオブリビオンたちも巻き込み、怯んだところで祭器による砲撃や爆撃が開始され。
「ごはっ」
「ぎっ」
るこるの|四肢に嵌まっていたビームの刃を持つ12枚の戦輪《FBS》は解き放たれるとオブリビオンたちを切り裂きながら突き進んでデスギガスの巨躯へ届き、体表を切り裂きながら腹部にある「歓喜の門」まで一直線に斬痕を刻んでゆくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
白石・明日香
でっか!!物理法則なんてあったものじゃないな!
現地の軍勢には吐き出されたオブリビオンの相手をしてもらってひきつけてもらい自身は最も薄い箇所から突破して残像で攪乱しながらダッシュで接近。笑い声が聞こえてきたら巨体の動きを見切るのはたやすいがなんとしても避ける同時に怪力、オーラ防御で武器受けの要領で巨体を受け流しやり過ごす軌道変更して来たら同様の手段で躱してそのまま胴体を駆けあがり歓喜の門を目指す。
辿り着いたら怪力、2回攻撃、属性攻撃(炎)、部位破壊、鎧無視攻撃で叩き切る!
行かせてもらうぜ、門の先へとな!
「でっか!! 物理法則なんてあったものじゃないな!」
戦輪に軌跡を刻まれるデスギガスを見上げ、白石・明日香(|欠片が集う《十字卿シュラウド》・f00254)は声を漏らす。自身だけでなく周囲で戦う|闇の救済者《ダークセイヴァー》たちとオブリビオンの群れの存在も比較対象ということで数百mの巨体を明日香へより大きく感じさせているのかもしれなかった。
「それはそれだ。ソイツらの相手は任せたぜ」
ちらり今も交戦中の|闇の救済者《ダークセイヴァー》たちに一声かけて、明日香は走り出す。先の猟兵が攻撃に巻き込んだことでオブリビオンの群れにも陣容的に薄いところが散見し。
「あれならいけそうだな、ならッ」
走り出した明日香の姿が、ブレて増える。
「なっ」
「こ、コイツ」
「捕まえられるか? 無理だろうな」
伴う残像で点在するオブリビオンを攪乱、翻弄しながら明日香の駆け抜ける先は建造物で出来たデスギガスの足だ。
「ぼくをやっつけるつもりかな? ふふふ、そうはいかないよ」
一方的にやられるつもりはないというかの如くデスギガスが笑い出す。大きく裂けた口から歓喜の笑い声があたりに響くと同時に、地に接していた建物の足の先が負荷で砕け。
「来る……か、潰れてやるつもりはないぜ?」
突撃を知らせる笑い声と大きいが故に見切りやすい初動に明日香はオーラを纏いつつもこの時すでに大剣を構えていた。月光の如く輝く刀身を盾とするようにぶちかましてきたデスギガスの体表を滑らせ、受け流し。
「ふふふふふ、うふふふふ」
「そうは……させるかよ!」
接触した瞬間、進行方向を変えることで押しつぶさんとするデスギガスの重さすら大剣の角度を変えて逃がして。
「うおおおっ」
地面と自身で押し潰さんと倒れ込むようにしてきたデスギガスの身体を明日香は駆けあがる。
「失敗だったな、低くなった分登り易かったぜ!」
やがて見えてきたデスギガス腹部の「歓喜の門」を視界に入れると、酷使した大剣に炎を纏わせ、振りかぶる。
「行かせてもらうぜ、門の先へとな!」
怪力任せに振り下ろした軌跡をさらに力任せで跳ね上げるような二撃目へ。
「ぐ、うわー」
気の抜けるような悲鳴をあげながら腹部を切り裂かれたデスギガスはオブリビオンの群れをいくらか下敷きにしつつ傾ぎ倒れ伏す。こうして猟兵たちと|闇の救済者《ダークセイヴァー》たちは戦いに勝利したのだった。
大成功
🔵🔵🔵