4
闇の救済者戦争⑱〜熱き魂の叫びを示せ!

#ダークセイヴァー #ダークセイヴァー上層 #闇の救済者戦争 #禁獣『ケルベロス・フェノメノン』

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ダークセイヴァー
🔒
#ダークセイヴァー上層
🔒
#闇の救済者戦争
🔒
#禁獣『ケルベロス・フェノメノン』


0




 ダークセイヴァー第三層、禁獣禁域にて、静かにたたずむのは、1体の禁獣。
 見るからに悍ましい首を三つ、携えた恐ろしき獣だ。
「我らが|惑星《ほし》には、何人たりとも近付かせぬ。
 例え其の者に悪心無くとも、熱き血潮の勇者であっても!
 悪となりて邪となりて、我らが惑星に到達する可能性のある者は、全て打ち砕く!

 無論、貴様らもだ。六番目の猟兵達よ!
 いずれ、『|重力の鎖《グラビティ・チェイン》』は貴様らを導くだろう。
 ならばその前に、ここで殲滅してくれる!」
 その獣……いや、禁獣『ケルベロス・フェノメノン』は、そう大きく吠えたのだった。

「禁獣『ケルベロス・フェノメノン』が、姿を現したようです」
 緊張した面持ちで、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が告げる。
「戦争開始時では、倒せないはずの禁獣でしたが……皆様が数々の戦場を制圧してくだったお陰で、倒せる目途が立ちました。けれど……そうはいっても、相手は驚異的な力を持つ禁獣。油断せぬようお願いします」
 そう前置きして、リズは続ける。
「また、ケルベロス・フェノメノンはその体内に有する「殺戮の呪詛」を解き放ち、一瞬にして戦場を「ただ呼吸するだけで死の呪いが心身を蝕む魔境」へ変えてしまいます。この呪いを跳ね除ける手段はただ一つ……猟兵自身の非常に強い意思や願い、思いを込めた「魂の叫び」しかありません。叫びによって死の呪いを振り払い、ケルベロス・フェノメノンへと対抗してくださいませ」
 そうすれば、更なる攻撃を仕掛けることが出来るだろう。
「先ほども言った通り、危険な相手です……皆様、十分気を付けて。ご武運を祈っていますわ」
 そうリズは告げると、現地へと向かう扉を開いたのだった。


柚葵チハヤ
 こんにちは、柚葵チハヤです。三本目の戦争シナリオは、禁獣『ケルベロス・フェノメノン』との戦いとなります。
 皆さん、どうぞ、よろしくお願いしますね。

 今回のプレイングボーナスはこちらになります。
 プレイングボーナス:「魂の叫び」を放ち、死の呪いを跳ね除ける。
 想いを込めた魂の叫びでもって、敵の放つ殺戮の呪詛を撥ね退けてくださいね!

 また、複数で参加する方は、お相手の名前やID、グループ名もお願いします。
 皆さんの熱い叫びと共に届く、熱いプレイング、お待ちしています!!
78




第1章 ボス戦 『禁獣『ケルベロス・フェノメノン』』

POW   :    グラビティブレイク・フェノメノン
【自身の肉体または武装】に触れた対象の【肉体を地表にとどめている重力】を奪ったり、逆に与えたりできる。
SPD   :    インフェルノファクター・フェノメノン
命中した【機械兵器】の【弾丸や爆風】が【炎の如く燃え盛る『地獄』】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ   :    サイコフォース・フェノメノン
着弾点からレベルm半径内を爆破する【呪詛と魔力の塊】を放つ。着弾後、範囲内に【消えざる『地獄』の炎】が現れ継続ダメージを与える。

イラスト:カツハシ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

パトリシア・パープル
自分の覚悟を促すため【マジ☆カミ!フルーツ】を齧って魔力強化し、スマホを置いて戦う姿を撮影
量子魔術で動画を一般人の住む村の上空に投影して、自分の戦う姿をリアルタイム実況

【魂の叫び】
正義の味方としては、ここで諦めたらカッコ悪過ぎっしょ!
満身創痍からが本当の勝負!
皆が見てるのに、負けてらんないのよ……あんたなんかに!!

死の呪いを跳ね除け、同時にUC発動
指定する物理法則は重力法則
つまり、相手にどれだけ重力弄られてもチャラってわけ
おまけにベクトル操作もできるから、敵の攻撃も全部反転させて跳ね返す
ついでに戦闘力も1.5倍までアップ!
一撃離脱を繰り返してダメージを稼ぐわ
「さあ、ここからはヒーロータイムよ!



 がぶっと、絶大な魔力を得ることが出来るフルーツ、マジ☆カミ!フルーツをかみ砕きながら、パトリシア・パープル(スカンクレディ・f03038)は、スマホを固定すると、撮影ボタンを押した。
 それは、パトリシアのある意味、覚悟のつけ方だ。こうして、スマホを通じて、自分の戦う姿をリアルタイム実況することで、現地の人達の力になりたいと思っている様子。
「これでよしっと! ……さて、始めましょうか?」
 パトリシアが身構えると。
「来たか、六番目の猟兵達よ!」
 禁獣『ケルベロス・フェノメノン』がそう叫ぶと、すぐさま、その体内に有する「殺戮の呪詛」を解き放ってきた。
「くっ……」
 その呪詛に耐えながら、パトリシアは顔を上げた。
「正義の味方としては、ここで諦めたらカッコ悪過ぎっしょ! 満身創痍からが本当の勝負!」
 体を蝕み始める呪詛に抵抗しながらも、パトリシアは強く叫ぶ。
「皆が見てるのに、負けてらんないのよ……あんたなんかに!!」
 ばしっ!! っと、呪詛を撥ね退けるかのように、その腕を振るう。と、同時にパトリシアを覆っていた呪詛が撥ね退けられた。
「ほう……あの呪詛を撥ね退けるか、六番目の猟兵!」
 驚きと敬意を見せるケルベロス・フェノメノンの言葉に、少々目を見張りながらも。
「さあ、ここからはヒーロータイムよ!」
 すぐさま、|MOF式物理干渉《モフシキ・フィジカル・リライト》を発動させ、戦場の重力法則を変更させ、敵の攻撃を制御していく。しかも、反転して返せば、その威力は1.5倍である。
「常識の通用しない世界にしてあげるわ! アニメみたいにね!」
「やれるものなら、やってみよ、六番目の猟兵!」
 激しい戦いの火蓋は、こうして、切って落とされたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フォルク・リア
魂の叫び
「聖人君主であろうと。
確かに悪になる可能性のないもの。
いや、全く悪心のないもの等いないだろう。
だからと言って全てを滅ぼす免罪符になりはしない。
俺は人の未来を信じる。その為にお前を倒す。」

月光のローブの【オーラ防御】で身を守り
冥理影玉で敵の放つ呪詛を打ち消し【呪詛耐性】を得て
敵の攻撃に耐えつつ冥雷顕迅唱を発動。
敵を落雷と雷弾で包み込む様な【範囲攻撃】を行って感電させて
隙を作り。【2回攻撃】で冥雷顕迅唱を再発動。
2回目は雷を敢えて敵から外し、地形と大気を操作可能な
雷で満たす事でそこに立つ自身の戦力を強化。
雷弾で敵の攻撃を打ち払いながら、大気と地形の雷を集中
【全力魔法】で雷を敵に打ち込む。



 魔法の念糸を幾重にも編み込んだ純白のローブ、月光のローブをしっかりと身に寄せて、フォルク・リア(黄泉への導・f05375)は、ケルベロス・フェノメノンと対峙した。
「む……また来るか。ならば、貴様も呪詛の餌食となるがいい、六番目の猟兵よ!」
 さっそく、呪詛を放ってくるケルベロス・フェノメノンに、フォルクはそのローブのオーラでもって防御し、呪いの力が封じられた闇の宝珠、冥理影玉で、その禍々しい呪詛を打ち消そうとする。
「さあ、貴様はどうかな?」
 そういって、瞳を細めるケルベロス・フェノメノンに、フォルクは静かに口を開いた。
「聖人君主であろうと。確かに悪になる可能性のないもの」
 その手に宝玉を携えながら、ゆっくりとケルベロス・フェノメノンへと近づいていく。
「いや、全く悪心のないもの等いないだろう。だからと言って、全てを滅ぼす免罪符になりはしない」
 そして、僅かに顔を上げる。その表情はフードによって、深く知ることはできなかったが。
「俺は人の未来を信じる。その為に――お前を倒す!!」
 と、そこでようやく、敵の呪詛が晴れた。
「ならば、今度はこの呪詛で貴様の体を燃やし尽くそうではないか!」
「やれるものなら、やってみろ!」
 フォルクが唱えるのは、|冥雷顕迅唱《オーバーライトニング》。
「上天に在りし幽世の門。秘めたる力を雷と成し。その荒ぶる閃光、我が意のままに獣の如く牙を剥け!!」
 激しい雷が全方位に拡散し、敵を感電させるべく、敵を襲い狂う。
「ぐああああああっ!!!」
 呪詛と激しい雷がぶつかり、そして、ケルベロス・フェノメノンへと激しくぶつかったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

嬉乃・抹茶子
えっ? 魂の叫び?
そそそそんなこと突然言われましても~!!

と、現地に着くなりテンパりますが、とりあえずヒーローマスク師匠を装着して身体能力の向上を図っておこうかな。
これで逃げきれないまでも、少しは考える時間ぐらい稼げるかも?
ネタ出しに苦戦して、いよいよピンチになったら……。

うう、まだ死にたくない~っ!! このまま最底辺の配信者として終わるだなんて~!
一生SNSでチヤホヤされて過ごしたい! せめて、一度くらいはバズりたいよ~!

と、持ち前の満たされぬ承認欲求を爆発させて炎で反撃!
……できるといいな。

アドリブ、連携歓迎で~す。



「えっ? 魂の叫び? そそそ、そんなこと突然言われましても~!!」
 現地に着くなり、かなりテンパってるのは、嬉乃・抹茶子(至高の食を求めて・f07810)だ。
「とと、とりあえず、師匠の力をお借りします~!!」
 ふわりと漂っていたヒーローマスク師匠を装着し、変身すると、少しは心が落ち着いてきたようだ。
「これで逃げきれないまでも、少しは考える時間ぐらい稼げるかも?」
 と呟いたそのときだった。
「全く、騒々しいものよ」
 ケルベロス・フェノメノンに気づかれて、抹茶子は、またもやはわはわと慌て始める。
 そして、あっという間に呪詛に包まれ、ピンチを迎えることになった。

 呪詛に包まれ、辺りは真っ黒。
「うう、まだ死にたくない~っ!! このまま最底辺の配信者として終わるだなんて~!」
 絶望に打ちひしがれながら、抹茶子は続ける。
「一生、SNSでチヤホヤされて過ごしたい! せめて……せめて、一度くらいはバズりたいよ~!!」
 その熱意と想いがそうさせたのか、抹茶子がそう叫んだ瞬間、呪詛が晴れた。
「は、晴れちゃった……ううん、ぼうってしてる暇ない!!」
「むっ……あの呪詛を敗れるのか……?」
 まさか抹茶子が呪詛を撥ね退けるとは思っていなかったのだ。敵は驚きを隠せずにいる。
「言っておくけど……私のアカウントは、このQRコードであっという間に行けるんだからっ!!」
 更にブレイズフレイムで発動させた、自身の体を切り裂き噴出する「地獄の炎」でもって、ケルベロス・フェノメノンを燃やしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
こっちだって、大事なものが賭かってるんだ
この世界は僕の故郷だし!
ここに住む人達も、この世界でしか見れない景色も!
僕は大好きだから!
守るために…倒させてもらうよ!

【集中力、気配感知、聞き耳】で
僅かな動き、予備動作も察知しての回避重視
叫びで死の呪いは跳ね除けられたとして、万一があるから
【破魔】と【呪詛耐性】、水魔法を乗せた【オーラ防御】を纏い
呪詛と炎双方のダメージ軽減

翼の【空中戦】を主軸に
素早く飛び回り翻弄しつつ
【高速詠唱、多重詠唱】で氷、雷魔法の【属性攻撃、範囲攻撃】
凍結、感電狙いで攻撃兼足止め

更に【紅色鎌鼬】発動
数百と量産した鎌を遠隔操作し
一斉に振り下ろす【なぎ払い】で全身を攻撃



 周囲の様子に注意しながら、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は、その白い翼で飛び上がり、一直線にケルベロス・フェノメノンへと向かっていく。
「こっちだって、大事なものが賭かってるんだ。この世界は僕の故郷だし!」
「それがどうしたというのだ。貴様も呪詛の餌食となるがいい!」
 澪とケルベロス・フェノメノンが言い合いながら、ぶつかり合う。澪はさっそく、呪詛に捕まり、身動きができなくなっていた。
「くっ……!!」
 何とかその攻撃に耐えながら、澪は叫ぶ。
「ここに住む人達も、この世界でしか見れない景色も! 僕は大好きだから!」
 その手をぎゅっと握り、敵を見据えるかのように、澪はなおも叫んだ。力の限り、全力で。
 呪詛を跳ねのけた後、呪詛で見えなくなっていたその瞳で、再び、ケルベロス・フェノメノンを捉える。
 びしっと、指を指さして。
「守るために……倒させてもらうよ!」
「またもや呪詛を跳ねのけるか……」
 嫌そうな顔をしながらも、ケルベロス・フェノメノンは、今度は攻撃の為の呪詛を放つ。
「また、呪詛? 避けさせてもらうよ!」
 澪は、飛行時の軌道を巧みに変えながら、放ってくる敵の攻撃を難なく避けて見せる。
 たとえ当たっても、破魔と呪詛耐性、水魔法を乗せたオーラ防御を纏っているため、呪詛と炎双方のダメージ軽減はばっちりだ。
 それだけでなく、氷や雷魔法を当てて、敵の動きを止めるのも忘れない。
「ちょこまかと動きおって……!!」
 しかし、澪の本気の力はそこではない。苛立つケルベロス・フェノメノンへと。
「これでも鎌使いなんだよね」
 |紅色鎌鼬《ベニイロカマイタチ》だ。魔法に気をつられたケルベロス・フェノメノンは、気づくのに数秒遅れてしまった。紅色に澄んだ美しき鎌がケルベロス・フェノメノンを襲う。
「ぐああああああ!!」
 戦いは徐々に佳境を迎えつつあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
「世界は、人々は、私が護るんだ! これまでも、これからも!」
だから、この程度の呪いに屈したりはしないと言う意志を込めて、
ケルベロス・フェノメノンの前で叫びましょう。
私はこれからも、生きて人々を護り続けるのです。
こんなところで死んでいる場合ではありません。

そして、世界や人々を護る意志が強ければ強いほど、
私のユーベルコードは強度を増します。
ユーベルコードを発動したら、マッハ10を超える速度で飛翔。
そして、緑の斧槍でケルベロス・フェノメノンに突撃です。

肉体に触れた瞬間に私に働く重力を操作出来るようですが、
命中の瞬間を上手く捉えられますか?
捉えられても、マッハ10からの慣性は殺しきれないでしょう!



 その体も武装もエメラルド色に染めたクリスタリアンの、ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)もまた、この地に足を踏み入れていた。
「一体、六番目の猟兵は、どれだけ兵を派遣してくるのだっ!!」
 死の呪詛をウィルヘルムに放ちながら、ケルベロス・フェノメノンは叫ぶ。
 覆われる死の呪詛に耐えながら、熱い胸の内を紡いでいくのは、ウィルヘルム。
「世界は、人々は、私が護るんだ! これまでも、これからも!」
 恐ろしい呪詛を払いのけながら、ウェルヘルムは目の前にいる禁獣を見据える。
「私はこれからも、生きて人々を護り続けるのです。こんなところで死んでいる場合ではありません!!」
 そして、発動させるのはハイパー・ガーディアン・モード。さっそく、全身をエメラルド色に輝くオーラで覆っていく。ちなみに、このユーべルコード、自身の世界や他人を護ろうとする意志の強さに比例した戦闘力増強と飛翔力を与える……すなわち。
「そして、世界や人々を護る意志が強ければ強いほど、私のユーベルコードは強度を増すんですよ!」
「そんなこと、あるものか!!」
 敵はグラビティブレイク・フェノメノンでウェルヘルムの重力を奪おうとするが、上手くいかない様子。
 それもそのはず。
「肉体に触れた瞬間に私に働く重力を操作出来るようですが、命中の瞬間を上手く捉えられますか? 捉えられても、マッハ10からの慣性は殺しきれないでしょう!」
「ぐあああああっ!!」
 代わりにケルベロス・フェノメノンの叫び声が響き、ウェルヘルムのエメラルドに輝くハルバード、緑の斧槍が、敵の体を引き裂いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎
イグニシオンに[騎乗]しての[空中戦]
鍵となるのは魂の叫びって話だ
[オーラ防御]と[結界術]による多重障壁で身を守りつつ、全霊を込めて叫ぶぜ

「輝けイグニシオン、俺達の未来を守り抜くために!」
大事な人がいる。シンプルでありがちな理由だがこの意思は何よりも強い
かつて小剣に願いを込めて叫んだ他の世界の誰かのように願いを込めて打ち砕く
「行くぜ獣、俺達の未来をお前に刈り取らせはしない!」

奴の機械兵器による攻撃や爆風は[心眼]でしっかりと[見切り]回避しつつこちらも全力のUCを叩き込む
神をも滅する刃。地獄の獣すらも焼き尽くす劫火の剣。魂を込めて振り下ろす!



「行くぜ、相棒!」
 白銀に輝くキャバリア、イグニシオンに騎乗して、操縦桿を握るのは、久遠寺・遥翔(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)だ。巨大な体が浮上し、そのままケルベロス・フェノメノンへと迫る。
「ええい!! まだ来るというのか、六番目の猟兵……む? 巨人か?」
 イグニシオンを見つけ、禁獣は眉根を顰める。
「貴様がケルベロス・フェノメノンだな!」
「その前に殺してくれよう!!」
 遥翔の言葉の前に、ケルベロス・フェノメノンが死の呪詛を放ってきた。
 恐ろしき呪詛がイグニシオン……だけでなく、その中にいる遥翔をも覆い隠していく。
「ぐっ……これが呪詛の力か……」
 操縦桿を握る手に、思わず力が入る。
「だがっ!!」
 その赤い瞳の光は、命の灯はなおも消えず。
 ――大事な人がいる。シンプルでありがちな理由だが、遥翔のこの意思は何よりも強い。
 かつて小剣に願いを込めて叫んだ、他の世界の誰かのように……願いを込めて打ち砕くように、遥翔は力強く叫んだ。
「輝け、イグニシオン! 俺達の……未来を守り抜くためにっ!!」
 それと同時にイグニシオンが内側から閃光を放つ……と、同時に体を蝕んでいた呪詛が消滅していく。
「ちっ……こいつにも効かぬのか」
 嫌そうに瞳を細めると、ケルベロス・フェノメノンは、インフェルノファクター・フェノメノンで放つ弾丸や爆風を起こし、遥翔の乗るイグニシオンを攻撃してきた。
 遥翔は、心眼でしっかりと敵の攻撃を見切り、回避して。
「行くぜ、獣! 俺達の未来をお前に刈り取らせはしない!!」
 神をも滅する刃。地獄の獣すらも焼き尽くす劫火の剣。その魂を、渾身の力を込めて、機神太刀"|迦具土《カグツチ》"を振り下ろしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゾーヤ・ヴィルコラカ
 善も悪もどっちもあるのが人の心、悪を為すかもしれないって全てを壊したら、あとには何も残らないわ。そんなの、見過ごせるはずないじゃない! すべて打ち砕くなんて、そんな事させないわ。他人を恐れて全てを拒絶するあなたに、わたしもこの世界も負けられないの! 

 【UC:絶対零度の眼差し】(WIZ)を発動よ、後先考えず『ここで必ずフェノメノンを倒す』って〈覚悟〉を決めて、とにかく〈全力魔法〉を放って放って放ち続けるわ! 飛んでくる魔力塊は〈浄化〉の〈結界術〉で防御を固めて受けるわね。

 猟兵のみんなも、この世界も、ここで生きる人たちも、あなたが好き勝手に壊していいものじゃない! わたしの、わたしたちの世界よ! さぁ咎人さん、骸の海に還りなさいな!

(アドリブ等々大歓迎です)



 じゃりっと力の入った足取り。
 ダークセイヴァーの村で育ったゾーヤ・ヴィルコラカ(氷華纏いし人狼聖者・f29247)にとって、この戦いはとても大事なものであった。
「善も悪もどっちもあるのが人の心……悪を為すかもしれないって、全てを壊したら、あとには何も残らないわ。そんなの、見過ごせるはずないじゃない!」
 ぴしっと指差して、ゾーヤはケルベロス・フェノメノンへと叫ぶ。
「ならば……まずは死を抗って見せるのだな、六番目の猟兵!!」
 少し焦りを感じるケルベロス・フェノメノンの言葉を聞きながら、ゾーヤは身構えた。
 まず襲ってきたのは、死を呼ぶ呪詛。
 弱まっているとはいえ、その威力は変わることはない。抗わないと、それは確実にゾーヤを死に追いやるのだ。
「くっ……」
 胸を抑えながらも、ゾーヤは抗う。
「すべて打ち砕くなんて……そんな事させないわ。他人を恐れて全てを拒絶するあなたに、わたしもこの世界も負けられないの!」
 そう熱く叫び、纏わりつく呪詛を薙ぎ払う。
「おのれ……ならば、これはどうだ!!」
 今度は灼熱の呪詛、サイコフォース・フェノメノンを放ってきた。
「させないっ!!」
 ぎらりと輝くゾーヤの、緑色の瞳がケルベロス・フェノメノンを捉え、そして、放たれる。
「ぐあっ!!」
 しかし、まだ立っていた。やはり、そこは禁獣というべきか。
「まだ……まだ終わるわけには……いかないのだ!!」
「ええそうね」
 そのケルベロス・フェノメノンの言葉を、ゾーヤは肯定する。
「それはわたしにも当てはまるわ……わたしもおわるわけにはいかないものっ!!」
 そう、どちらかが倒れなければ、戦いは終わらないのだ。
「いい、耳をよーく、かっぽじって聞くのねっ!!」
 狙いを定めながら、ゾーヤはまたもや叫んだ。
「猟兵のみんなも、この世界も……ここで生きる人たちも、あなたが好き勝手に壊していいものじゃない! わたしの、わたしたちの世界よ!」
 熱い血潮をたぎらせて、ゾーヤは力強く宣言した。
「さぁ咎人さん、骸の海に還りなさいな!!」
 |絶対零度の眼差し《コキュートス・アイズ》。魔力を籠めた鋭い視線を向けたケルベロス・フェノメノンへと、氷塊が、これでもかと天から降り注いでいく。
「ぐあああああああああっ!! おのれ……おのれ、六番目の猟兵めっ!! この次こそは……がはっ!!」
 力の限り放ったゾーヤの氷塊が、ケルベロス・フェノメノンに最後の止めを刺したのだった。

 こうして、激しい攻防の末、禁獣ケルベロス・フェノメノンは、猟兵達の攻撃により討ち滅ぼされた。
 しかし、まだ戦いは終わらない。
 望む結末を得るまでは、猟兵達の足はまだ止まることはないのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年05月20日


挿絵イラスト