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闇の救済者戦争⑱〜強く光を放てたら

#ダークセイヴァー #ダークセイヴァー上層 #闇の救済者戦争 #禁獣『ケルベロス・フェノメノン』

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#禁獣『ケルベロス・フェノメノン』


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●巨獣、吠ゆる 
「我らが惑星には、何人たりとも近付かせぬ」

「例え其の者に悪心無くとも、熱き血潮の勇者であっても!

「悪となりて邪となりて、我らが惑星に到達する可能性のある者は、全て打ち砕く!

「無論、貴様らもだ。六番目の猟兵達よ!」
「いずれ、|『重力の鎖』《グラビティチェイン》は貴様らを導くだろう。ならばその前に、ここで殲滅してくれる!」

 ……壮絶な戦いが、火蓋を切ろうとしていた。

●祈りとともに
「猟兵のみなさま、はじめまして、わたくしはハティ…ルーナハティ・フェンリルと申します。この度はお集まりいただいて、ありがとうございます」
 君たち猟兵へお辞儀をしたのは、ルーナハティ・フェンリル(慈愛の氷狼姫・f37313)、ふわりとした毛皮の人狼の女性だ。
 ハティは、手にしたグリモアを輝かせて言った。
「みなさまが対峙するこの『ケルベロス・フェノメノン』は本来はなにも通用しない謂わば『規格外』の禁獣であり、あらゆる武器、ユーベルコードによる攻撃を受け付けません」
 祈りの双子によって封印を解かれた「究極禁獣」の1体であるこの魔物は、数百mの巨体を誇りる。
「たとえその無敵能力を失ったとしても、無尽蔵とも思える生命力を持つ敵であることには変わりありません」
 強靭な肉体、無尽蔵の魔力と呪詛、オーバーテクノロジーの機械兵器など、ありとあらゆる軍事兵器を保有する『三つ首の獣』は『普通に考えて倒せるはずがない』のだ。
「……ですが、ケルベロス・フェノメノンは自身が攻撃を放つのと同時に、時折体内から一振りの|小剣《グラディウス》を落下させます」
 1つの小さな剣を拡大させてみせた。その形に見覚えがある者もいたかもしれない。
「これは通常の武器としては使えないように見えますが、何故だかケルベロス・フェノメノンに対して放つユーベルコードを大幅に増幅させるようです」
 |小剣《グラディウス》は何故だかユーベルコードの力を強める。この効果があればこの巨悪を倒せるかもしれない。
「これを利用し、『増幅したユーベルコード』を与え続ければ、ケルベロス・フェノメノンを倒すことができるかもしれません…!」
 ハティは君たち猟兵へ祈りを捧げる。
「大変なことだとは思っています。ですがどうか、この…巨悪の鎖を断ち切る力を!どうか貸してください……!」
 ハティはそう言って、君たちを戦場へ送り出した───!


不知火有希哉
 おはこんばんにちわーうるふ!どうも不知火有希哉です。
 皆様お久しぶりです!

 TW5が本格的に絡んできたってことですっ飛んできました。
 初めての『やや難シナリオ』を執筆します。頑張るぞー!

 今回のボスには先制攻撃自体はありませんが、『ケルベロス・フェノメノン』は『欠落』を喪ってなお非常に強力な敵であるため、先制ユーベルコードこそありませんが、難易度故に判定が厳し目になりますのでご注意を!

 頑張って討伐する手助けができれば良いなと思います!!

●このシナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「闇の救済者戦争」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●プレイングボーナス
 戦闘時、敵からドロップする|『小剣』《グラディウス》を拾い集め、ユーベルコードを増幅させる。

 それでは、今回もよろしくお願いします!
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第1章 ボス戦 『禁獣『ケルベロス・フェノメノン』』

POW   :    グラビティブレイク・フェノメノン
【自身の肉体または武装】に触れた対象の【肉体を地表にとどめている重力】を奪ったり、逆に与えたりできる。
SPD   :    インフェルノファクター・フェノメノン
命中した【機械兵器】の【弾丸や爆風】が【炎の如く燃え盛る『地獄』】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ   :    サイコフォース・フェノメノン
着弾点からレベルm半径内を爆破する【呪詛と魔力の塊】を放つ。着弾後、範囲内に【消えざる『地獄』の炎】が現れ継続ダメージを与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

レオンハルト・シャルラッハロート
絡み/アドリブ共に可

その巨体に対し勇気を振り絞って己を奮い立たせる。

最初はグリフォンに跨り、空中で敵の攻撃を回避。

グラディウス(以下G)を手にしたら一転攻勢。
まず、心を澄ませてGから何か聞こえないか確かめる。
これの後でUC発動し、敵の巨体に降り立って攻撃。
(この時に名乗ります)

左手でGを高く掲げ、右手の熾炎で切りかかり、
増やした二本の腕はシュトルムで斧の刃を叩き込む。
更にフェニックスのブレスや、シュヴァルツェヴィントの(高速飛行で)攪乱で援護。
オーラ防御で敵の反撃を凌ぎつつ、継戦能力で可能な限り踏み止まる。

「禁獣よ…貴様の正体が何であれ、我らに牙を向けるなら…我らは護り手として迎え討つまで!」


久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎
イグニシオンに[騎乗]しての[空中戦]
無敵能力が失われたとはいえ未だ圧倒的な相手、小剣を回収するまでは[残像]による回避に専念する
蓄積された[戦闘知識]と研ぎ澄まされた[心眼][第六感]で敵の機械兵器による攻撃や爆風を避けながら小剣の落下を[見切り]、右掌に回収だ

ここからは小剣で増幅したUCで反撃
「行くぜイグニシオン、ひとりレイドバトルだ!」
小剣の力でいつもより多く強力に分身体を生み出し、
無数のイグニシオンによる焔の波動と焔の太刀による波状攻撃で奴の巨体を削り[焼却]していくぜ

回収できそうなら小剣はそのまま回収しよう




 その戦場に降り立ったとき、身体を劈くような悲鳴のような叫び声が響いた。
 光から放たれ、姿を表した猟兵たちは、その咆哮を直に浴びてしまった。

「グォォォォォォォン!!!」
 その巨体の嘶きに思わず腰がへたりそうになる。

「こんなもので!……我は盾にして炎-そして悪を断つ剣なり!」
 灼熱の鱗のドラゴニアンに見紛う鎧に身をまとう風貌の青年レオンハルト・シャルラッハロート(不死鳥の天誓騎士・f38951)だ。
「それではだめだ、この巨悪を打ち倒すためには……ッ」
 その巨体に対し、勇気を振り絞って己を奮い立たせた青年は、久遠寺・遥翔(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)だ。
 震え上がる身体を制して、二人はまず宙へと上がった。まずは|小剣《グラディウス》を入手しなくては。


「まずは|小剣《グラディウス》の回収だな…よし!」
 相棒のイグニシオンに跨り、空中で敵の攻撃を回避しながら小剣のドロップを狙う。
「いくぞ……!」
『イグニシオン』に騎乗しての空中戦を図るレオンハルト。
 まずは|小剣《グラディウス》のドロップを狙うべく攻撃を空振りさせねばならない。
「無敵能力が失われたとはいえ、未だ圧倒的な相手…!」
 己の『残像』による回避に専念しながら、|小剣《グラディウス》の回収を行いたいが攻撃を防ぐことで手一杯になってしまっている。
 まずはこれがないと『手も足も出ない』からだ。

「よし、これで!」
 まずは1振り回収したのは遥翔だった。
「くそ、なかなかうまくいかないな……!」
 レオンハルトの方は、|小剣《グラディウス》の回収に苦戦しているようす。
「この状況じゃしゃーない、助けてやるか!」
 遥翔は駆るイグニシオンの加速で相手の敵視を引き付ける。
『おのれ……!!』
 ケルベロス・フェノメノンから放たれた機械兵器の弾丸や爆風が炎の如く燃え盛る『地獄』を浴びせようにも、遥翔のスピードには追いつけなかった。
 遥翔へ攻撃を浴びせようとする度に、|小剣《グラディウス》がぽろぽろとドロップしていく。
「よっしゃ!」
「すまない、助かる!」
 参加していたレオンハルトも、ようやく1振りの小剣を入手することが出来たのだった。
「先の猟兵が力を貸してくれるのなら…!」
 己に蓄積された『戦闘知識』に研ぎ澄まされた『心眼』『第六感』をフルに使って、機械兵器による攻撃や爆風を避けながら、2振り目を手に取った。


 今手元にある|小剣《グラディウス》は5本。これにユーベルコードを込めて一転攻勢を狙うのだ。
「これに力を込めれば…なにか聞こえるはず……!」
 2人の瞼の裏に流れてきたイメージはとくん、とくん。静かに流れてくるものは、全身を鎖を縛り付ける映像だ。
「コレを絶ち斬れば…ッ!!」
 遥翔の一言に、レオンハルトもうなずいた。
「行くぜイグニシオン、レイドバトルだ!」
 手にした|小剣《グラディウス》の力でいつもより多く強力に分身体を生み出していくレオンハルト。
 増幅させ無数となったイグニシオンの幻影による、焔の波動と焔の太刀による波状攻撃で奴の巨体を削り『焼却攻撃』を続ける。
「はぁぁぁぁぁッ!!」
 攻撃が弾かれど、『みしり』と軋む音を立てるのをレオンハルトは聞き逃さなかった。
「|原初起動《イグニッション》。行くぜ相棒!俺は久遠寺・遥翔!お前を滅する者だッ!!!」
 名乗りを上げながら左手で|小剣《グラディウス》を高く掲げると、ふわりと3本の|小剣《グラディウス》がふわりと舞う。
 それから、どこからともなく力が込み上げてくるのをの感じた。
「こちらからいくぞ!!」
 右手の熾炎で切りかかり、更に増やした二本の腕で『シュトルム』の斧の刃を叩き込んでいく。
 手応えは確かにあるのだが、断ち斬るまでには至らない。
「これで!!」
 更にフェニックスのブレスで仲間の援護をしながら撹乱する。
『ちょこざいなッ!!』
 巨体から放たれる攻撃をなんとかオーラ防御で敵の反撃を凌ぎつつ、継戦能力で可能な限り踏み止まる。
「鎖だ!鎖を狙えッ!!」
 仲間の猟兵の一声に、攻撃を叩き込み続ける。
「禁獣よ…貴様の正体が何であれ、我らに牙を向けるなら…我らは『護り手』として迎え討つまで!」
 巨獣にまとわりつく1連鎖を『断ち切って』みせたのだった。

『ぐぅぅ!!小癪なッ!!』
 痛手にはならないが、ダメージにはなるはず。そんな『確信』が2人にあった。

「|小剣《グラディウス》の回収は厳しそうか…!」
 レオンハルトはダメージを与えている確信から、2人は一時撤退を余儀なくされるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ヴァルガンド・フェンリル
アドリブ連携〇

「でっかい……いや、やるしかないのはわかってるけど……負けられないし。」

 僕はケルベロス・フェノメノンにゆっくりと歩み指定UCの準備をするよ。

「1人でだってできるんだ。倒せなくてもせめて一矢報いる気でいるから覚悟してね?」

 敵のUCは「オーラ防御」を纏いながら走る。とにかく走る。多少の傷は痛くても我慢!

 小剣が落っこちたら拾って飛び上がる。

「これが全力!フロゥズ・ヴィトニル!オォォォ!!」

 そして小剣を握りながら指定UCを発動。

(細かいアドリブや描写などはおまかせします)




 先の猟兵たちが撤退していくのを眺めていたのは、一人の人狼の少年だ。
「でっかい…!…いや、やるしかないのはわかってるけど……負けられないし」
 仲良くしてくれる叔父の故郷は、ここダークセイヴァーにあると聞いた。なら護るしかない。
「ゼノおじちゃんやハティ姉ちゃんの故郷を護れるように…僕も行かなきゃ!!」

 ケルベロス・フェノメノンにゆっくりと歩み、心の準備をする。
 蒼子狼は、勇気を振り絞って巨獣の前に対峙する!
「1人でだってできるんだ。倒せなくてもせめて一矢報いる気でいるから覚悟してね?」
 氷狼の波導をまとう。コレはオーラ防御の一種で、彼の一族の力である『氷属性』を宿している。…練度が足らないのか多少のムラはあるものの。

「ゼル兄ちゃんほど上手く行かなくたって!」
 走る。疾走る。とにかく、全力で。
『ちょこざいな、消し炭にしてやる!!』
「ちっちゃな剣集め…なきゃっ て、わぁぁぁぁっ!?」
 ケルベロス・フェノメノンの攻撃により大きく吹き飛ばされるヴァルガンド。
 日頃の鍛錬もあってか、ダメージは小さく済んだ。 

「多少の傷は痛くても我慢…!」
 ずきりと痛む横腹を庇いながら、ヴァルガンドは疾走る。
 一振りの|小剣《グラディウス》を拾い上げると、身体の中から力が流れ込んでいく気がする。

「コレは…知ってる形じゃない……」
 『己の何かに浸食されて異形になった』が、それでもこれは『|小剣《グラディウス》』だ。 

「大丈夫、大丈夫……!」
 鎖に焼け跡や様々な傷が残されているのは『観ていた』から。

「これが僕の全力!」
 全身からぶわりと立ち込める冷気に、動きを一瞬止める怪物。
「…汝を覆う氷風は総てを屠りし凶牙と成らん!!冰牙暴穿…フロゥズ・ヴィトニルッ!!!ウオォォォッ!!」
 異形と化した小剣を握りながら、ありったけの魔力を奴を絡める鎖へ打ち込んだ!
『ぐぅ…揃いに揃って『鎖』を狙いよって!』
「だ、ダメだ…これ以上は無理だ……」
 体力を使いすぎたヴァルカンドは、一度撤退するのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

二條・心春
貴方にも何か事情があるようですが……私達も、この世界も滅ぼされるわけにはいきません。
呪詛にはそれなりに耐性はあると思いますが、まともに受けるのは危険です。スタングレネードとジャミンググレネードで攪乱して直撃は避けましょう。呪詛もディスオーダーキャンセラーである程度は防げるかな。
地獄の炎も厄介ですが、私には頼れる仲間がいます。【召喚:蛇竜】で呼んだワームさん乗って空を飛んで、炎と呪詛を避けながら小剣を集めますよ。今のワームさんならきっと勝てますよね。増幅された力で素早く接近して、その頭に尻尾を叩きつけてあげましょう。この子と一緒に、未来を切り開いてみせます!



「貴方にも何か事情があるようですが……私達も、この世界も滅ぼされるわけにはいきません…!」
 二條・心春(UDC召喚士・f11004)は、震える声で己を鼓舞する。グレネードを握りしめた手は震えていた。
「…行きます!」
 巨悪を前に足がすくむ…だけど。
 戦う理由があるから、心春は立ち向かう!


「ていっ!!」
 持っていたスタングレネードを投擲して撹乱する作戦に出る。
『そんなもので斃せるとでもおもってか!』
 爆風を打ち消すほどの魔力の塊が叩きつけられる。
「きゃっ!!」
 直撃は辛うじて避けられた…というよりも装備していた【ディスオーダーキャンセラー】である程度軽減できたが心春を確実に蝕んでいた。
「耐性はあっても…やっぱり、強い」
 身体がずきりと痛む。
 それでも。
「力を貸して?私と一緒に戦ってほしいの!!」
 心春はユーベルコード【召喚:蛇竜】で|蛇竜《ワーム》を召喚して騎乗する。
「また当たるわけには……!」
『ハエのように堕としてやろう!!』
 攻撃を空振りさせて小剣を回収しなければならない。それを念頭に動いていく心春たち。
(…今のワームさんならきっと勝てますよね)
 心春の想いが伝わったのか、宙を翻るなり蛇竜が大きく畝って奴を肉薄していく。
 小剣で増幅された力を蛇竜へ託すと、素早く接近して、その頭へお返しとでも言うように尻尾を叩きつけてみせた。
「この子と一緒に…未来を切り開いてみせます!」
 ドカアァン!!と大きな音を立てて叩きつける!
「ここが限度ですか…あとは任せます……!」
 痛みが拡がって限界を感じた心春は一度撤退を余儀なくされた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

夜刀神・鏡介
これが……禁獣と呼ばれる存在。
欠落とやらがなくともまず死ぬまいよと言いたいが、これも乗り越えていくしかない相手か

神刀の封印を解除。神気によって身体能力を強化して敵と相対

敵が落とした小剣を回収するまではまともにやりあっても仕方ないみたいだ
ある程度の距離を取って、防御に注力。斬撃波で敵の攻撃を弾き飛ばし、回避していく
小剣が落ちたとして、そちらに気を取られて攻撃を食らってはしょうもない。回収の際こそ最新の注意を払う

剣戟をどうやって増幅させるかは分からんが。そこはもう、直感任せの出たとこ勝負
重力を与えられた場合は力任せに動いていく
奪われた場合は寧ろ、跳躍に勢いが乗る事を利用して斬撃を叩き込んでいこう



「これが……禁獣と呼ばれる存在」
 巨獣を前に一言こぼした猟兵は夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)だ。
「欠落とやらがなくともまず死ぬまいよと言いたいが、これも乗り越えていくしかない相手か……」
 すぅ…と息を吐いて相手を見据える。

 そして、奴へ仕掛ける!

「はぁッ!!」
 封印を解除した神剣を抜刀、神気をまとって早期決戦に出る。
 攻撃するもガガッと音を立てるもののダメージにはなっていない。
『屁でもないわッ!』
 攻撃を加えた剣から一瞬重力を感じて。
「ぐッ!?」
 がしゃん、と武器を落とした鏡介。
「敵が落とした小剣を回収するまでは、まともにやりあっても仕方ないみたいだ」
 己の武器を回収してから、取りこぼした小剣を回収することに。
「くそ、攻撃を避けながら小剣を探すったって!」
 奴の攻撃は自分の斬撃波で打ち消しながら回避する。
「なかなか落とさないぞ…!これは長丁場になるか…!?」
『ちょこざいなッ』
 攻撃を不発させ、時には防ぎながら小剣をドロップさせるまで立ち回る。
 ようやく1本入手した鏡介は、先の猟兵と同じように【鎖を縛られている奴の姿】を刹那に垣間見る。
「なるほど、【鎖】か!」
 傷ついた鎖を捕捉、こいつを叩き切れば!
「どう増幅されるか分からんが…出たとこ勝負だ!」
 衝撃波や剣撃を叩き込む!!!
『グァァァァァァッ!?』
 また1連鎖、断ち切ることに成功するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】

いやこれ大分無理あるよアタシにゃ!?
パンピー出身の生身の人間に挑めってか!?
チクショウいくら後で直せるったって、カブの修理費もバカにならねぇんだよ!?
でもまぁ文句を言うのは後だ後、小剣はどこだよ!?

喚き、ぼやきながらもカブに『騎乗』し、弾丸と爆風の中を逃げ回りながら小剣の落ちた場所を『情報収集』。
流石に爆風はモロに食らいたくないから、『電撃』を込めた『衝撃波』で何度も吹き散らして地獄に囲まれるのを極力避けるよ。
……ついでに聖句を唱えながらね。

念動力でも何でも使って小剣を手にしたら、仕上げにかかろうじゃないのさ。
手にした小剣を媒介に、『鎖』目掛けて【黄泉送る檻】をぶち込む!


栗花落・澪
小剣を吐き出すのが攻撃時だけなら
それまでは意地でも耐えないとかな

【集中力、気配感知、聞き耳】で
敵の僅かな動き、予備動作も察知しての回避行動重視
【破魔】と【呪詛耐性】、水魔法を乗せた【オーラ防御】を纏い
呪詛と炎双方のダメージを少しでも軽減

翼の【空中戦】を主軸に素早く飛び回りつつ
敢えて視線に挑発という名の【誘惑】を乗せて攻撃を誘導
敵との距離とタイミングさえ間違えなければ
わかりやすい軌道は回避も出来る
【高速詠唱】で氷魔法の【属性攻撃、範囲攻撃】で凍結を狙い
一瞬でもいいから足止め
敵の動きを搔い潜って小剣を取得

【紅色鎌鼬】を発動し
数百と量産した鎌の遠隔操作、【なぎ払い】で攻撃

その大きさ、的には丁度いいね



 グリモアの光から現れた二人の猟兵。

「いや!これ大分無理あるよアタシにゃ!?」
 ひとりは数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は、その『デカブツ』相手に思わず叫んだ。
「パンピー出身の生身の人間に挑めってか!?」
 頑張るけども!と自身を鼓舞して。
「グリモア猟兵さんの言う分には、小剣を吐き出すのが攻撃時だっけ…それまでは意地でも耐えないとかな」
 もうひとりは少女のような風貌のオラトリオ…栗花落・澪(泡沫の花・f03165)もまた戦場にいた。
「攻撃時?ってことは…?」
 多嬉の呟きに、澪が応える。
「そ。手分けして攻撃かわして剣を落とさせた方が良いと思うの」
「いくら後で直せるったって、カブの修理費もバカにならねぇんだよ……まったく」
 愛用のバイクを直す修理費だって馬鹿にならないのだ。それでも彼女たちは征く。
「小剣の回収はアタシが引き受ける!」
「大変だけどよろしくね!僕も頑張るから!」
 役割分担を決めるなり即行動、2人は戦場を駆ける!!


「君の相手は僕だよ!」
『ちょこざいのがまた…!!』
 自分から囮役をかって出た澪は微かな相手の動きや予備動作を察知、回避に専念する。
 撃ち出された呪詛は自身のオーラや耐性で軽減していく。
 幸い猟兵たちが戦闘で削っていてくれたお陰で、相手から疲労も見え始めていた。
「動きが思ったより遅い…?」
 翼の空中戦を主軸に素早く飛び回る澪。
「ほらほら、こっちだよ♪」
「敢えて視線に誘惑を乗せて。攻撃を誘導すると相手も乗ってきた。
『撃ち堕としたやるッ』
「ほらほら、まだまだこれからでしょ?」
 敵との距離とタイミングさえ間違えなければ、わかりやすい軌道に乗せさえすれば回避も余裕だ。
「ほら、凍っちゃえ!」
 拘束詠唱の氷魔法を乱れ撃ちで凍結狙いの範囲攻撃。
(少しでも良い。一瞬でもいいから足止めできれば!)
『グゥゥゥゥ……!!』
 凍結も相まって、効果は着実に出ているようだった。

 一方多嬉は相棒の宇宙バイク『カブ』に騎乗し、地を駆けていた。
「あんな娘が頑張ってるんだ…周りに小剣が落ちてるはずだ…!」
 空振りさせてドロップさせた小剣を探す。
『おのれェ!!』
「…当たんないよ!」
 ぎゅいっと綺麗なドリフトして攻撃を見事回避させた多嬉は、攻撃の着弾地点に一本小さな剣が突き立てられるのを回収して。
「…おっと!」
 爆風はモロに喰らいたくないので、電撃を込めた衝撃波を何度も撃ち込んで相殺を試みる。
「そんなんに囲まれるのはゴメンなんでね!」
 澪の誘発させた攻撃から彼の分の小剣を回収しながら、できる範囲で攻撃を加えつつ。
 ぽそぽそ唱えている聖句は澪との戦闘で体力を削られているケルベロス・フェノメノンには届いていなかった。


「澪!受け取りなッ」
「えへへ、ありがとっ」
 澪へ小剣を3本投げ渡す多嬉。
「…視えた。さぁ、仕上げにかかろうじゃないのさ!」
 集めた小剣に力を込めて、傷だらけの鎖に壊れそうな部位を幻影で観た。
「ふふ、これならいけそうだね…!」
 猟兵ふたりは覚悟を決めて、奴へ対峙する…!

「その大きさ、的には丁度いいね」
 ユーベルコード【紅色鎌鼬】を発動した澪は、数百と量産した鎌の遠隔操作なぎ払いで攻撃!
 敵意を向けた相手に命中率の高い鎌を量産し、撃ち込んでいく!
「ashes to ashes,dust to dust,past to past...収束せよ、サイキネティック・プリズン!」
 更に多嬉のユーベルコード【|黄泉送る檻《サイキネティック・プリズン》】が小剣で強化した状態で奴へ直撃した!
『ッ!?』
 ケルベロス・フェノメノンが油断した刹那、うすら視えていた鎖を断ち切った!
『が、あ、ちか、ちからが……あぁ……』
 その巨体が爆発するように、黒い霧となって姿を消した。

 みごと、猟兵たちは勝利を勝ち取ってみせたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年05月25日


挿絵イラスト