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闇の救済者戦争⑱〜怒れる地獄は神をも滅する

#ダークセイヴァー #ダークセイヴァー上層 #闇の救済者戦争 #禁獣『ケルベロス・フェノメノン』

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#禁獣『ケルベロス・フェノメノン』


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●禁獣『ケルベロス・フェノメノン』
「ケルベロス……ヘリオライト、そしてグラビティか……うっ、頭が……!」
 グリモア猟兵の夢幻・天魔(千の設定を持つ男・f00720)は、何やら意味深なムーブをしているが、実際に彼が何か特別なことを知っていたりということは無い。全ては厨二妄想である。そして一通りやって満足したのか、天魔は任務の説明に入る。

「今回の標的は禁獣『ケルベロス・フェノメノン』……その無敵能力は、ヘリオライトと共に砕かれた。今こそ決戦の時だ!」
 月光城砦群に隠されていたケルベロス・フェノメノンの欠落、それはコギトエルゴスム『ヘリオライト』という宝石であった。戦場の解放に合わせ、猟兵達が欠落を破壊したため、ケルベロス・フェノメノンの撃破が可能になった。
「だが、無敵能力を失ったとしても、ケルベロス・フェノメノンは無尽蔵とも思える生命力を持つ規格外の敵だ。しかし、これを倒す予知を俺は見た」
 天魔は予知で見たというその倒し方について、猟兵達に説明する。
「奴は攻撃の度に、時折体内から一振りの『小剣』を落下させる……それこそが勝利の鍵だ」
 通常の武器としては使えないように見えるそのグラディウスには、特殊な力があるらしい。
「この剣はケルベロス・フェノメノンに対して放つユーベルコードを大幅に増幅させるのだ! 増幅したユーベルコードを叩き込み続ければ、如何なケルベロス・フェノメノンといえ、耐えきることはできん!」
 ケルベロス・フェノメノンの強烈な攻撃を耐えつつ、小剣を利用してユーベルコードを使用する。これを繰り返すことが、唯一の勝利の道である。

「戦士たちよ! 殲の剣にて、『三つ首の獣』を撃ち滅ぼすのだ!」
 猟兵達を激励した天魔は、奇天烈なポーズを取りながら彼らを転送していった。


夢幻
●マスターの夢幻です。

●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『小剣を拾い、ユーベルコードを増幅する』です。
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第1章 ボス戦 『禁獣『ケルベロス・フェノメノン』』

POW   :    グラビティブレイク・フェノメノン
【自身の肉体または武装】に触れた対象の【肉体を地表にとどめている重力】を奪ったり、逆に与えたりできる。
SPD   :    インフェルノファクター・フェノメノン
命中した【機械兵器】の【弾丸や爆風】が【炎の如く燃え盛る『地獄』】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ   :    サイコフォース・フェノメノン
着弾点からレベルm半径内を爆破する【呪詛と魔力の塊】を放つ。着弾後、範囲内に【消えざる『地獄』の炎】が現れ継続ダメージを与える。

イラスト:カツハシ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!

ヒャッハー!
ヘリオライトの粉砕成功デスネ!
これであとは、ケルベロス・フェノメノンの撃破を敢行するのみ!
規格外の敵には、埒外の猟兵をぶつけマショー!
いざ、参りマース!

敵のUCは重力操作でありますか……ならば、空中機動で応戦しマショー!
「骸式兵装展開、剣の番!」
飛翔能力でケルベロスの攻撃を回避しつつ、奴が落とす『小剣』を手にしマース!
これで天魔殿の言う通り……なるほど、増幅されたことで|私《邪剣》のデータがより強く表層に出て来れるようだな。
このまま逃げれば……いや、ダメか。
奴はそうはさせてくれはしまいし、離れれば変身が解除されて|彼奴《バルタン》に戻るだろうな。
いいだろう、三つ首の獣。その首を取って私の手柄にしてくれよう!

|私《ワタシ》の力が重複する。オーバーロード!
『小剣』とファルシオンの二刀流で白兵攻撃を叩き込み、反撃は受け流して距離を取り、再び反転して切り刻もう!
地表に立つことなく、高速機動による連撃だ!
さあ、貴様の|惑星《ほし》とやらを私たちに侵略させろ!



「ヒャッハー! ヘリオライトの粉砕成功デスネ!」

 猟兵たちの活躍によって月光城砦群は制圧、明らかにされた禁獣『ケルベロス・フェノメノン』の欠落は破壊され、その無敵能力は失われた。ならば次にするのは一つだ。

「これであとは、ケルベロス・フェノメノンの撃破を敢行するのみ! 規格外の敵には、埒外の猟兵をぶつけマショー! いざ、参りマース!」

 バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)はいつもの調子で、猟兵だって埒外の生命体だと自信をもって突撃する。

「……六番目の猟兵よ! 汝らが我らが|惑星《ほし》に到達する前に、この場で打ち砕いてくれる!」

 怒気を滲ませたケルベロス・フェノメノンは、バルタンに向けて飛びかかってくる。猟兵がその惑星にたどり着いたとて、猟兵がそれを滅ぼす要因となるとは限らない。しかし、ケルベロス・フェノメノンはわずかな可能性すら許さぬと、苛烈に襲い掛かってきた。

「あの巨体ですごいスピードデース。一撃でも受ければ重力操作でピンチ……ならば、骸式兵装展開、剣の番! 空中機動で応戦しマショー!」

 相手は尋常でない巨体に強靭な肉体を誇る上、スピードも一級品。さらにそのユーべルコードで、一度でも触れれば重力操作で致命的に不利になる。そこでバルタンは『模倣様式・八艘飛び』でかつての強敵を模した姿に変身し、強化した機動力ですべての攻撃を避けていく。
 そうして、ケルベロス・フェノメノンの攻撃を避け続けること暫し、敵の体より一振りの『小剣』が落下する。バルタンはそれを逃さず、その手に小剣を掴んだ。

「これがグラディウス……なるほど天魔殿の言う通り、増幅されたことで私のデータがより強く表層に出て来れるようだな」

 グラディウスを手にしたことで、そのユーべルコードが増幅される。今のバルタンにとっては、模倣している『邪剣』ピサロ将軍の意識が強く出るようだ。

「このまま逃げれば……いや、ダメか。奴はそうはさせてくれはしまいし、離れれば変身が解除されて彼奴に戻るだろうな」

 かつての戦争の際もあわよくば闘争を企てていたピサロ将軍だ。ここでも逃走してバルタンの乗っ取りを画策する。もっとも、この激戦の最中にそれは無理筋だ。彼女はすぐに考えを切り替え、ケルベロス・フェノメノンへと向き直る。

「いいだろう、三つ首の獣。その首を取って私の手柄にしてくれよう!」

 ここでオーバーロードの秘儀も重ね、バルタンは一気呵成に攻勢に出る。増幅されたユーベルコードで強化されたそのファルシオンの斬撃は、その一撃ですら並の闇の種族なら一撃で倒すほどだ。しかし無尽蔵とも思えるケルベロス・フェノメノンの生命力の前には、幾度の斬撃を重ねてようやくそれなりに削れるといった程度だ。

「ならば、何度でも切り刻むまでだ! さあ、貴様の|惑星《ほし》とやらを、私たちに侵略させろ!」
「否、否、否! 傲慢なる簒奪者め! もう誰にもこの|惑星《ほし》で略奪などさせぬ! 神だろうが不死だろうが、我らが牙で嚙み砕く!」

 バルタンの言葉は、三つ首の獣の逆鱗に触れたようだ。ただただ凄まじいまでの怒りを発し、ケルベロス・フェノメノンは猛反撃に出る。新しく落ちたグラディウスに持ち替えたバルタンは、それをニヤリと笑って迎え撃つのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

エドゥアルト・ルーデル
今拙者を見たな!これで貴様とも縁ができた!
いやなんか縁を感じるんだよネ

【呪詛塊】をブッパされたら今だ!地面に思い切り身体を擦り付けろ!
するとどうだろう爆発と同時に拙者の身体が地面に土遁する!あれだけデカブツだとな…既に世界に過負荷がかかるんでござるよね!
更に爆発でダメ押しの処理落ちが発生し【物理演算の神】が降臨する!お戯れのバグだ!なのでこうやって壁抜けができる訳ですぞ

時々上半身だけだして攻撃を誘発させ土遁回避しながらグラディウスを確保でござる
増強された物理演算バグ!駄目だ…お前はもう駄目でござるよ…上半身だけ高速回転したり手足が異様に伸びたり尋常じゃない落下ダメージ受けたりもうバグまみれや!



「例え如何なる者であろうと、我らが惑星には、何人たりとも近付かせぬ!」

 警戒と怒気を感じさせて、禁獣『ケルベロス・フェノメノン』が咆哮する。正義の勇者であろうと、救世の聖人であろうと殲滅するつもりのこの三つ首の獣だが、この猟兵に関しては正しく近づけない方がいいかもしれない。
 
「今拙者を見たな!これで貴様とも縁ができた! いやなんか縁を感じるんだよネ」

 そう飄々と嘯くのは、エドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)だ。カオスの権化のような彼がケルベロスが守ろうとしている惑星に近づけば、一体何が起こるやら……。

「焼け死ぬがいい!」

 そしてケルベロス・フェノメノンの放った『サイコフォース・フェノメノン』の呪詛と魔力の塊が、エドゥアルトを中心に爆裂する。さしもの彼もこれでお終いかと思ったが、

「今だ! 地面に思い切り、身体を擦り付けろ!」

 ここで、奇妙な行動をとったエドゥアルトが、抵抗もなく地面に沈み込む。それは『神の怒り』によるバグ―――つまりは壁抜けであった。

「あれだけデカブツだとな……既に世界に過負荷がかかるんでござるよね!」

 そんなエドゥアルトの解説も、理解しているのは彼だけであろう。しかし、並の敵ならば翻弄されるであろうエドゥアルトの荒ぶる挙動も、慮外の怪物は対応してくる。

「その程度の理不尽で、我らを止められるものか!」

 その獣の原動力は、理不尽に奪われたことへの怒りである。激怒するケルベロス・フェノメノンは地面ごと吹き飛ばし焼き尽くすことで、エドゥアルトの土遁回避を上回った。

「あ痛たた……お、いいもん見っけ!」

 流石にこれにはダメージを受けたエドゥアルトだが、幸運なことに吹き飛ばされたそのすぐ傍にグラディウスが落ちていた。それをひっつかんだ彼は、先ほどまでに増して酷い動作で、ケルベロス・フェノメノンに飛びかかっていく。

「駄目だ……お前はもう駄目でござるよ……!」

 上半身だけ高速回転したり、手足だけ異常に伸びたりと、加速したバグがケルベロス・フェノメノンにも効果を及ぼし、三つ首の獣をフリーズさせる。そうして止まった相手を、エドゥアルトはここぞとばかりにボコボコにするのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ハロ・シエラ
不思議な話ですね、怪物の体内から剣が出てくるとは。
ですが、それが効果的であるのなら問題ありません。
良く分かりませんが、使わせて頂きましょう。

まずは相手が剣を落とすまで攻撃を凌ぎます。
重力を奪われたり与えられたりするのも面倒ですし、そもそもその場でやられてしまいそうです。
とにかく回避するしかありません。
落ちた小剣を見逃さずに【ダッシュ】で回収し、敵の足元にまとわりつくように動きましょう。
一気に倒してしまいたい所ですが、まずは四肢を狙ってユーべルコードで攻撃し、少しずつダメージを蓄積して機動力を削ぎます。
致命傷を狙うなら【部位破壊】してからでしょうね。



「我らが惑星に到達する可能性のある者は、全て打ち砕く!」

 戦場に到着したハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)に対し、禁獣『ケルベロス・フェノメノン』は問答無用で襲い掛かってくる。

「今は……とにかく回避するしかありませんね」

 相手の攻撃が掠るだけでも、重力操作を受けてしまう。そうなれば、更なる追撃を受けて敗北は必至だ。そもそものところ、数百mの巨体と強靭な肉体を誇る『ケルベロス・フェノメノン』の鉤爪で引き裂かれれば、そのままお陀仏だろう。そこでハロは、その優れた感覚を総動員しながら、相手の攻撃の見切り、それを必死で凌いでいく。

「落ちました! これがあれば……!」

 そうして暫し耐え続けていると、ケルベロス・フェノメノンの体より小剣が落下する。はロはそれを見逃さず、ダッシュで確保した。グリモア猟兵の話では、このグラディウスを使えばユーベルコードを増幅できる。ここからハロも反撃開始だ。

「一気に倒してしまいたい所ですが、まずは四肢を狙って機動力を削ぎましょう」

 ハロは敵の足元に纏わりつきながら、『剣刃一閃』を繰り返してその脚を斬りつけていく。それは増幅によって本来ならば大木すらも両断するほどの斬撃だが、無尽蔵とも思える生命力を持つケルベロス・フェノメノンの皮一枚切り裂くのがせいぜいだ。しかしそれでも同じ場所を何度も切りつければ、雨垂れ石を穿つ―――その脚の一本が両断された。

「グッ……まだだ! これしきで、侵略者を! 惑星の脅威を! 見過ごせるものか!」
「何と執念深いのでしょう……しかし、部位破壊をした以上、致命傷ももう少しで狙えるはずです」

 部位欠損があろうとも、戦局が不利に傾こうとも、ケルベロス・フェノメノンの戦意は衰えない。むしろ執念じみた怒りが、燃え上がるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バーン・マーディ
機神搭乗

ケルベロス…何故か分からぬが我が心がざわつく

【戦闘知識】
ケルベロスの動きと攻撃の癖を冷徹に分析

【属性攻撃・オーラ防御】
炎のオーラを展開
地獄の炎への耐性を強化

我は悪の神であり…マーズもまた…地獄…冥府より戻りし機神
易々と焼かれると思うな

【運転・空中戦・武器受け・カウンター】
敵の兵器による攻撃は受け止め破壊のオーラで分解消失させ

小剣を見つければ即座に回収

【二回攻撃・切断・切り込み・鎧破壊・鎧無視攻撃】
軍神の剣に破壊のオーラを纏わせての連続斬撃による猛攻

…もしかすると貴様が正しいのかもしれん
だが…貴様が正義であるように我もまた悪の正義
貴様の殺戮に…叛逆せん
正義による殺戮こそ我が叛逆対象だ



「あれがケルベロス……何故か分からぬが我が心がざわつく」

 破城神機『マーズ』に搭乗して禁獣『ケルベロス・フェノメノン』と対峙したバーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)は、その胸に不思議な感覚を感じていた。それは予兆で見たグラビティ・チェインの導きなのであろうか、いや、それとも……
 と、考えるのも暫し、悠長な行動などこの敵は許してはくれない。

「六番目の猟兵よ! いずれ貴様が我らが惑星にたどり着くその前に、ここで殲滅してくれる!」

 『インフェルノファクター・フェノメノン』による凄まじい弾幕が、ケルベロス・フェノメノンから放たれる。強靭な肉体のみならず、オーバーテクノロジーの機械兵器まで備えるのがこの敵の怖いところだ。

「我は悪の神であり……マーズもまた、地獄……冥府より戻りし機神! 易々と焼かれると思うな!」

 バーンは破壊のオーラで弾幕を迎撃するも、その全てを相殺しきれず、一部は彼の展開する炎のオーラに着弾すると、『地獄』へと変化して炎の如く燃え盛る。たとえ炎への耐性を以てしてもその身を苛む地獄を耐えつつ、バーンは機を待つ。
 そして……遂に敵の体内より一振りのグラディウスが落下した。

「マーズよ、破壊の神としての力を見せるが良い。今ここに叛逆の刃を突き立てん!!」

 それをマーズを操り手に入れたバーンは、一転して攻勢に出る。『城壁の破壊者』による破壊のオーラを纏ったマーズの猛攻が、ケルベロスへとケルベロス・フェノメノンへとダメージを蓄積させていく。

「……神、神を名乗るか! 支配者気取りの略奪者め! 我ら神を殺す剣として、その身を引き裂いてやる!」

 神という言葉に反応し、ケルベロス・フェノメノンが怒りを爆発させる。それはバーンを通じて、何かを見ているようでもあった。

「……もしかすると、貴様が正しいのかもしれん」

 ケルベロス・フェノメノンの見せる怒りの中に、バーンはある意味での正義を感じていた。

「だが……貴様が正義であるように、我もまた悪の正義! 貴様の殺戮に……叛逆せん。正義による殺戮こそ我が叛逆対象だ!」

 もっとも、それこそはヴィランにとって倒すべき相手である。バーンは新たなグラディウスに持ち替えたマーズを操り、増幅したユーベルコードを目の前の敵へと、繰り替えし放つのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

プレゼナ・ハイデッカー
何故でしょう、何処かで耳にしたような言葉ではありますよね…
ですが、今はそのようなことを考えている時ではありません。
この強大なる存在を、如何にか打倒しませんと。

テラーウイングを展開し【空中機動】、敵の狙いを絞らせないようにしつつ一定距離を保ちます。
飛来する兵器の攻撃は機動力にて回避、避けきれないものは魔想の籠手より放つ【衝撃波】で破壊なり迎撃なりして命中回避を試みます。

敵の攻撃の後、小剣が落ちていないか地上を確認、発見次第身を守りながら回収します。
敵が接近しているなら、そのまま蓮月流怒竜拳奥義「獣」でもって一気に攻撃を仕掛けるとしましょう。



「何故でしょう、何処かで耳にしたような言葉ではありますよね……」

 プレゼナ・ハイデッカー(ロストエクシード・フェアリーテイル・f32851)が聞いた禁獣『ケルベロス・フェノメノン』の言葉や、その欠落の端々には、何処か……それこそここではない世界のことのような、不思議と聞き覚えのあるフレーズがあった。

「まだだ……! 我らは倒れぬ! そして我らが惑星に近づこうととするものを、皆殺しにするのだ!」

 だが、それを考えるのは、目の前の敵を倒してからだ。これまでの猟兵との戦いで幾度も増幅したユーベルコードを撃ち込まれ、無尽蔵とも思える生命力を持つケルベロス・フェノメノンも既に満身創痍だ。しかし、その戦意は些かの衰えも見せず、むしろ怒りと共に燃え上がっている。そして、敵の装備する多種多様な機械兵器より、『インフェルノファクター・フェノメノン』が放たれた。

「今は回避重視で……耐えるのみです」

 闇雲に攻撃したところで、膨大な生命力を持つこの相手には通用しない。機が熟するまでは、ここは耐久一択だ。そこで『テラーウイング』を展開したプレゼナは、敵の狙いを絞らせせないように空中を駆け巡る。しかし、その程度でどうにかなるほど容易い敵ではない。彼女を補足して追い縋るミサイルに対し、プレゼナは『魔想の籠手』より放つ衝撃波で迎撃する。
 そうして紙一重で敵の攻撃を躱し続けるプレゼナの目に、敵の体内から一振りのグラディウスが落下する様子が映った。

「これさえあれば……!」

 地面に転がるそれを最速の飛翔で確保したプレゼナは、その勢いのままにケルベロス・フェノメノンへと突撃する。

「お命、頂戴します。……オオオアアアアアア!!」

 絶叫の如き雄叫びを放ちながら飛びかかったプレゼナのユーベルコードが、敵へと直撃する。一発、二発、三発……そして四発目、グラディウスによって増幅された
蓮月流怒龍拳奥義『獣』は、遂にケルベロス・フェノメノンの果てしない生命力を削り切ったのであった。

「オオオオオッ! 死神よ、我らをサルベージせよ! 何度でも……何度でも蘇り、惑星の脅威を殲滅せん―――!」

 消えゆくケルベロス・フェノメノンは、断末魔に不吉なことを口走っていた。しかし、オリジナルならばどうかは知らないが、この禁獣はあくまでその残像、フェノメノンに過ぎない。である以上、無制限な復活能力などは無いはずだ。

 ここに、猟兵達は究極禁獣の一体を打ち破ったのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年05月18日


挿絵イラスト